JP2688334B2 - 織機におけるひねり耳形成装置 - Google Patents
織機におけるひねり耳形成装置Info
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Description
を織物縁に沿って結びつける織機におけるひねり耳形成
装置に関する。
3454号公報において、織物の耳をひねり結びにより
強固にするためのひねり耳形成装置が知られている。こ
のひねり耳形成装置は回転駆動されるひねりディスクを
有する。ひねりディスクの幾何学的な中心軸線は織機の
よこ糸方向に平行に位置する。ひねりデイスクはひねり
糸巻きを支持する糸巻きホルダ回転数と同じ回転数で駆
動される。ひねりディスクはその中心軸線に対して対称
に配置された2つの糸孔を有している。
たて糸に隣接した位置に配置されている。2つのひねり
耳形成装置の駆動は、駆動輪に回転駆動結合されている
歯付きベルトのような連結具を介して行なわれる。駆動
輪はスプロケット駆動される中間軸に固く結合され、こ
れによって駆動される。その中間軸は更に歯付きベルト
によって織機の主駆動装置に回転駆動結合されている。
合するために、中間軸は織り幅調整方向に突出した中空
軸に結合されている。第2のひねりディスクの駆動およ
び第2のひねり糸巻きホルダの駆動を実施する軸部分は
その中空軸の中を軸方向に移動できる。
ストが高く、場所をとり、主駆動装置に無関係に独立し
て制御できない。
32131号公報から、シャトルレス式織機において織
物縁を形成するためのいわゆるサテライト形ひねり耳形
成装置が知られている。サテライト形ひねり耳形成装置
のひねりディスクは外歯を有し、振れ止め式に回転可能
に支持されている。ひねりディスクに回転駆動結合され
ている糸巻きからひねり糸が引き出され、引き出される
ひねり糸はひねりディスクの中心に置かれた案内開口に
導かれる。更に、ひねりディスクはひねりディスクの直
径線上に対向して配置された2つの目孔を有している。
ひねり糸はこれらの目孔を通して織物の結び点に導かれ
る。
ルダをひねりディスクと同期して駆動する駆動スプロケ
ットの歯とかみ合っている。ドイツ連邦共和国特許出願
公開第2832131号公報には、ひねり装置の駆動源
の形式については言及されていない。しかし、駆動装置
は一般に公知であるように織機の主駆動装置に由来して
いることを前提としている。従って、この駆動方式も、
これが簡単に織機の種々の織り幅に適合できないのでコ
ストがかかる。サテライト形ひねり耳形成装置は、また
織機の製造業者および作業者にとって大きな欠点を有す
る。即ち、サテライト形ひねり耳形成装置を織機に組み
込むために、たて糸の左右にかなり大きな場所を必要と
する。サテライト形ひねり耳形成装置は、一般に後方開
口の範囲に配置されている。しかしこれは、採用できる
シャフトの数を制限し、サテライト形ひねり耳形成装置
からよこ糸の結び点までのひねり糸の長さが非常に長い
ということを意味する。このひねり糸の長さはひねり糸
開口を非常に緩やかに形成することになる。かかる緩い
傾斜のひねり糸開口は、各よこ糸が常に規則的にひねり
糸開口の中に到達しないという欠点がある。
の欠点を除去した状態で独立して制御でき、従って織機
駆動装置に無関係に駆動でき、織物の両側で個々のよこ
糸を固く結び込み、高品質で耐久性のある織物耳を作れ
るような織機におけるひねり耳形成装置を提供すること
にある。
ために織機から分離する必要がなく、簡単に種々の織り
幅に適合できるような織機におけるひねり耳形成装置を
提供するものである。これにより織機設備への設置時間
をかなり節約しようとするものである。
するホルダ(回転板)に対する別個の駆動装置を省略す
ることにある。従来技術においてかかる駆動装置は、ひ
ねり糸が後方開口の範囲において互いに絡むことを阻止
しようとしている。従って糸の破断を避けるために、ひ
ねり糸をひねらずにひねりディスクに導かねばならな
い。
なサテライト形ひねり耳形成装置のひねり糸巻きと異な
って、一般のひねり糸巻きいわゆるキングボビンを利用
できるようにしようとするものである。これによりサテ
ライト形ひねり糸巻きを利用する場合に比べて長い機械
運転時間が可能となるようとするものである。
耳形成装置のひねり糸巻きはほんの僅かなひねり糸容量
を有しているけれど、ひねり耳形成装置の外側に配置さ
れるひねり糸巻きを省略することにある。
的は請求項1あるいは請求項3に記載の特徴事項によっ
て達成される。請求項1あるいは請求項の有利な実施態
様は各従属請求項に記載されている。
ひねり耳形成装置の運動経過を互いに無関係に且つ織機
駆動装置に無関係に制御することができる。例えば、よ
こ糸の結びをよこ糸の種類に関係して行うこと、織機の
開口の入口側のよこ糸端のよこ糸結びを織機の開口の出
口側のよこ糸端のよこ糸結びより時間的に前に置くこと
ができる。
よって、補助的な装置なしに例えば種々の結びを持った
耳部形成および異なったよこ糸の密集が行える。即ち、
ひねり耳形成装置の調整装置の相応した制御だけで、1
本のよこ糸結びおよび2本のよこ糸または3本のよこ糸
の間欠結びが達成される。
する(これは最近では振動的な回転方向変換も意味す
る)ことによって、どんな場合でもひねりディスクの所
定の右回転数によって引き起こされるひねり糸巻きとひ
ねりディスクの途中におけるひねり糸のひねりあるいは
絡みつきが、そのひねりディスクの右回転数と同じ回転
数の左回転数によって相殺されるので、ひねり糸巻きホ
ルダの駆動装置を省略することができる。
よれば、織機制御装置の内部において、開口形成装置と
ひねり耳形成装置のひねりディスクの回転数を、織機開
口幾何学形状を形成するための開口形成装置の運動経過
がひねり糸開口の幾何学形状を形成するひねり耳形成装
置の運動経過とほぼ一致するようにすることが簡単にで
きる。これによって、よこ糸は左側ひねり糸開口および
右側ひねり糸開口に積極的かつを規則的に通される。
部から独立したことにより、主織機駆動部とは別に密閉
形ハウジングの中に組み込むこともできる。この密閉形
ひねり耳形成装置は、独立して織機の内部に組み込むこ
とができ、その機能要素が糸くずから十分に遮断され
る。このひねり耳形成装置は、有利に織物の結び点に対
してできるだけ小さな距離をもってヘルド枠と織り方向
に見ておさに近い第1シャフトのヘルドとの間に設置さ
れる。これによって、たて糸ビームの方向において採用
できるシャフトの数はひねり耳形成装置によって制限さ
れない。
ることによって、製品交換の際あるいは織り幅調整の
際、織機の変化した条件へのひねり耳形成装置の迅速な
位置合わせができる。
向に見てシャフトの前、即ち、織り方向に見てたて糸巻
きビームの後に配置されている一般的なサテライト形ひ
ねり耳形成装置と異なって、第1シャフトの内部でおさ
の前に配置することによって、十分なひねり糸開口を得
るために利用する際のひねり糸の行程は約80mmでし
かなく、これに対してサテライト形ひねり耳形成装置の
ひねり糸の行程は約180mmである。
細に説明する。
を示す。このひねり耳形成装置1は支持アーム2を有し
ている。この支持アーム2は、例えば図2において織機
の構造部分3にかみ合い結合するための締付け部分2a
を持ったハウジングを形成している。織機の構造部分3
は、織り幅を調整する手段に接続されている構造部分4
に結合されている。
きプーリがあり、この駆動輪5に駆動ベルト6例えば歯
付きベルトが部分的に巻きつけられている。この駆動ベ
ルト6は支持アーム2に支持されたひねりディスク7に
導かれている。駆動輪5は電動式調整装置(サーボモー
タ)20の電機子軸に固く結合されている。
ーラ8,9,10による3点式振れ止め支持装置を形成
している。ひねりディスク7は例えば歯輪の形に形成さ
れ、駆動ベルト6の歯とかみ合う外歯(図示せず)を有
している。支持ローラ8,9,10は軸8a,9a,1
0a上に回転可能に支持されている。軸8a,9a,1
0aは支持アーム2における互いに間隔を隔てられた3
点に、3点式振れ止め支持装置を形成するように取り付
けられている。支持ローラ8,9,10はひねりディス
ク7に巻きつけられた駆動ベルト6の片側に作用し、ひ
ねりディスク7を心出ししている。
ローラ8,9から成る2点式支持装置を設けることも考
えられる。この場合、駆動ベルト6が一つの支持装置の
働きをする。
して対称に配置された円弧状の2つのスリット7b,7
cを有している。ひねり糸巻き21,22(図3参照)
から供給されるひねり糸11,12がスリット7b,7
cを通して導かれる。
13の上流側に前方開口を形成し、この前方開口に通さ
れたよこ糸15の両端に織物14の結び点13において
絡みつく。これによって、織物の両側に引き締まった縁
が形成される。
織機の左側に配置されているが、同形のひねり耳形成装
置1が織機の右側にも配置されている。織機の両側に配
置されたひねり耳形成装置1,1は、図示されていない
シャフト枠(そうこう枠)と織り方向30の方向に見て
おさ18の前に存在する第1のシャフトのヘルド(そう
こう)との間の自由空間の範囲に組み込まれている。
が構造部分3に締付け部分2aを介して機械要素16に
よって接続されている。支持アーム2はここでは蓋で閉
鎖可能なハウジングとして形成されている。
置と前方のよこ糸衝突位置だけが示されている。スレー
17に補助ブローノズル19が配置されている。
輪5は電気制御可能なサーボモータ20に作用的に接続
されている。
1の軸21aはハウジング壁に形成した細長いガイド2
2の内部に受けられている。細長いガイド22内におけ
るローラ軸21aの移動によって駆動ベルト6の張力が
調整される。
対する駆動装置として電気制御可能なサーボモータ20
を利用することによって、織機製造業者はひねり糸巻き
21,22に対する特別な回転駆動装置を省略できる。
何故ならば、サーボモータ20の回転数をプログラミン
グすることによって、ひねりディスク7の一方向におけ
る回転数と反対方向における回転数を同じ回転数にする
ことによって、後方開口の範囲においてひねり糸巻き2
1,22から導入されるひねり糸11,12の絡みが生
じないからである。
動装置として利用することよって、ひねりディスク7の
回転方向をよこ糸毎に逆向きに揺動させることができ
る。この場合もひねり糸巻き21,22に対する別個の
駆動装置は不要である。
他の実施例を示し、この実施例のひねり耳形成装置1
は、ひねりディスク7を形成する輪の内部に第1ひねり
糸巻き31と第2のひねり糸巻き32が平行して取り付
けられている。第1ひねり糸巻き31と第2ひねり糸巻
き32はひねりディスク7に回転可能に支持されてい
る。ひねり糸巻き31,32の支持装置は、ひねり糸が
引き出されるとき自己制動が作用するように、即ちひね
り糸巻き31,32が自由に回転しないように支持す
る。これによって、ひねりディスク7に設けたスリット
7b,7cを通して導かれるひねり糸11,12を需要
に応じてひねり糸巻き31,32から織り方向30に引
き出すことができる。
にする際、サーボモータ20のプログラム制御によって
変化するひねり糸11,12の結びを示す。織物の耳2
3として、1本のよこ糸15をひねり糸11,12によ
り結んだ単一結びと、2本のよこ糸15をひねり糸1
1,12により結んだ間欠結びと、3本のよこ糸15を
ひねり糸11,12により結んだ間欠結びが織機からの
織物引き出しの方向(矢印26参照)に示されている。
これは、1回のよこ糸通し後によこ糸15の端部がひね
り糸11,12によって結ばれるか、2回あるいは3回
のよこ糸通し後によこ糸15の端部がひねり糸11,1
2によって結ばれるかを意味する。単一結びおよび間欠
結びは、ひねりディスク7を回動ないし回転することで
実施することができる。
が提供する他の有利な利用方式が図6に示されている。
ここでは、織機主軸の全一回転における開口形成装置の
運動経過27が示されている(27aは開口不動状態で
ある)。点24,25は第1のよこ糸15を通した後で
第2のよこ糸15を開かれた開口に通す前の開口閉鎖点
を示している。
中に規則正しく通すためおよび通されたよこ糸15の両
端をひねり耳形成装置1によって結べるようにするため
に、ひねり耳形成装置1は、織機の開口形成に適合した
ひねり糸開口の運動経過28を保証する必要がある。こ
れはひねりディスク7をサーボモータ20によって適当
に回転数制御することによって可能である。開口形成装
置の運動経過27にひねり糸開口の運動経過28が書き
込まれている。開口状態27aの間においてひねり糸開
口はその最大開口に到達する。運動経過27は点29に
おいて運動経過28と一致する。この時点はよこ糸15
の糸通しに対して最適であり、ひねり糸11,12によ
る確実な結びを保証する。
に駆動でき、織物の両側で個々のよこ糸を固く結び込
み、高品質で耐久性のある織物縁を作れるような回転式
縁ひねり具が得られる。
織機の織り範囲に組み込んだ状態の側面図。
されるひねり耳形成装置の斜視図。
の斜視図。
ったひねり耳の図。
の開口形成装置の運動経過を示す線図。
Claims (7)
- 【請求項1】1支持アーム(2)に回転駆動されるよう
に軸支されたひねりディスク(7)を有し、上記ひねり
ディスク(7)は、中心軸線(7a)に対して対称に配
置された円弧状の目孔あるいはスリット(7b,7c)
を有し、各目孔あるいは各スリット(7b,7c)を通
してひねり糸(11,12)が導かれ、ひねりディスク
(7)の中心軸線(7a)が織機のよこ糸通し面に対し
て平行な平面内に配列され、ひねりディスク(7)と織
るべき織物(14)の結び点(13)との間隔が必要最
小値に調整可能であり、ひねりディスク(7)は、駆動
伝達手段(6)を介して駆動輪(5)に回転駆動連結さ
れ、支持アーム(2)はひねりディスク(7)を支持す
る支持装置を有する織機におけるひねり耳形成装置にお
いて、駆動輪(5)が、駆動輪(5)を両方向に駆動す
る制御可能な電動式調整装置(20)に連結されている
ことを特徴とする織機におけるひねり耳形成装置。 - 【請求項2】ひねりディスク(7)が外歯を有する輪を
備えていることを特徴とする請求項1記載の織機におけ
るひねり耳形成装置。 - 【請求項3】支持アーム(2)に回転駆動されるように
軸支されたひねりディスク(7)を有し、このひねりデ
ィスク(7)が中心軸線(7a)に対して対称に配置さ
れた円弧状の2つの目孔あるいはスリット(7b,7
c)を有し、各目孔あるいは各スリット(7b,7c)
を通してひねり糸(11,12)が導かれ、ひねりディ
スク(7)の中心軸線(7a)が織機のよこ糸通し面に
対して平行な平面内に配列され、ひねりディスク(7)
と織るべき織物(14)の結び点(13)との間隔が必
要最小値に調整可能であり、ひねりディスク(7)が駆
動伝達手段を介して駆動輪(5)に回転駆動連結され、
支持アーム(2)がひねりディスク(7)を支持する支
持装置を有する織機におけるひねり耳形成装置におい
て、駆動輪(5)は、駆動伝達手段を介してひねりディ
スク(7)を滑りなしにかつ両方向に駆動する制御可能
な電動式調整装置(20)を備え、ひねりディスク
(7)が外歯を有する輪を形成し、この輪の内部に第1
および第2のひねり糸巻き(31,32)が、これらの
各ひねり糸巻き(31,32)がひねり糸(11,1
2)を需要に応じて解放するように、自己制動して回転
可能に支持されていることを特徴とする織機におけるひ
ねり耳形成装置。 - 【請求項4】ひねりディスク支持装置(8,8a,9,
9a,10,10a)が3点式振れ止め支持装置を形成
していることを特徴とする請求項1又は3記載の織機に
おけるひねり耳形成装置。 - 【請求項5】ひねりディスク支持装置が2点式支持装置
を形成していることを特徴とする請求項1又は3記載の
織機におけるひねり耳形成装置。 - 【請求項6】支持アーム(2)が、そのひねりディスク
(7)と反対側の端部に、織機の織り幅に合わされる構
造部品(3)に支持アーム(2)を調整可能に結合する
ための締付け部分(2a)を形成していることを特徴と
する請求項1又は3記載の織機におけるひねり耳形成装
置。 - 【請求項7】支持アーム(2)がその中に駆動輪(5)
およびひねりディスク(7)が編入されるハウジングを
形成し、このハウジングが蓋によって閉鎖できることを
特徴とする請求項1記載の織機におけるひねり耳形成装
置。
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