JP3090896B2 - 連結要素としての転動体を備えたねじり振動ダンパー - Google Patents

連結要素としての転動体を備えたねじり振動ダンパー

Info

Publication number
JP3090896B2
JP3090896B2 JP09239878A JP23987897A JP3090896B2 JP 3090896 B2 JP3090896 B2 JP 3090896B2 JP 09239878 A JP09239878 A JP 09239878A JP 23987897 A JP23987897 A JP 23987897A JP 3090896 B2 JP3090896 B2 JP 3090896B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torsional vibration
vibration damper
transmission element
guide track
damper according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09239878A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10231895A (ja
Inventor
ロハウス ノルベルト
ズーダウ イェルク
Original Assignee
マンネスマン ザックス アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE19726532A external-priority patent/DE19726532A1/de
Application filed by マンネスマン ザックス アクチエンゲゼルシャフト filed Critical マンネスマン ザックス アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JPH10231895A publication Critical patent/JPH10231895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3090896B2 publication Critical patent/JP3090896B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/1204Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon with a kinematic mechanism or gear system
    • F16F15/1205Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon with a kinematic mechanism or gear system with a kinematic mechanism, i.e. linkages, levers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/14Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers
    • F16F15/1407Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers the rotation being limited with respect to the driving means
    • F16F15/145Masses mounted with play with respect to driving means thus enabling free movement over a limited range
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/211Eccentric
    • Y10T74/2111Plural, movable relative to each other [including ball[s]]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、駆動側の伝動要素
と、緩衝装置の作用に抗して駆動側の伝動要素に対して
相対的に回転可能な従動側の伝動要素とを有し、緩衝装
置が、両伝動要素間でトルクを伝達させる用を成し、且
つ両伝動要素の一方に形成されている少なくとも一つの
案内軌道に沿って、少なくとも周方向に移動可能な少な
くとも一つの連結体を有し、周方向における一方の伝動
要素の変位が連結体の相対運動により他方の伝動要素の
変位を生じさせるように、連結体が連行装置を介して他
方の伝動要素と作用結合しているねじり振動ダンパーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許公開第4128868号公報
には、駆動側の伝動要素と、緩衝装置の作用に抗して駆
動側の伝動要素に対して相対的に回転可能な従動側の伝
動要素とを有するねじり振動ダンパーが記載されてい
る。この場合緩衝装置は、両伝動要素間でトルクを伝達
するために用いられる。緩衝装置は、滑りシューを介し
て案内軌道に沿って案内される、移動可能な連結体とし
ての複数のばねを有している。これらのばねは、両伝動
要素の一方及び他の伝動要素と作用結合しているばねユ
ニットに統合されており、周方向における一方の伝動要
素の変位が連結体の相対運動により他方の伝動要素の変
位を生じさせるようになっている。各連結体は一方の伝
動要素の、案内軌道を有している凹部の中に配置され、
他の伝動要素の連行装置と連結されている。この場合連
行装置は、ばねユニットに係合する制御要素により形成
される。
【0003】上記公開公報に記載のねじり振動ダンパー
は、振動数幅を緩衝させるためには適しているが、しか
し特定の次数の特に問題となる振幅を必要とする程度に
効果的に抑制することはできない。
【0004】連結体をばねとして構成することにより、
両伝動要素はねじり振動によって生じる相対変位の後に
ホームポジションへ復帰する。即ち両伝動要素は、荷重
されていない状態では、正確に定義された相対基準位置
を占めている。しかしながらこの種の連結体の欠点は、
発生したねじり振動に対して反作用を及ぼすように伝動
要素に作用する慣性力が可変でないことである。また、
この種のねじり振動ダンパーは、ばねのために、両揺動
体(その間でばねは作用する)に制御要素が設けられて
いなければならないので、構成が比較的複雑である。
【0005】米国特許第5295411号公報により知
られている伝動要素としての揺動体は、多数の円形の凹
部の中にそれぞれ一つの円形の平衡揺動体を収容してい
る。平衡揺動体の径は、凹部の径よりも小さい。この種
の揺動体は通常「ソロモン型ダンパーウェイト」と呼ば
れており、補償平衡体がその変位速度に関し揺動体の回
転数の変化に依存しているという利点がある。この種の
揺動体を用いると特定の次数のねじり振動(例えば4気
筒内燃機関では第2次のねじり振動)を特定の大きさの
振幅において一定量減少させることができる。しかしな
がら、他の次数の振動を効果的に抑えることはできな
い。
【0006】他のダンパーウェイトは、米国特許第22
05401号公報に開示されている。この場合、例えば
クランク軸に揺動体が固定されているような駆動装置に
おいて、揺動体はダンパーウェイト体のための案内軌道
を有している。ダンパーウェイト体は、位置調整装置と
作用結合している。ダンパーウェイト体も、付設された
案内軌道のように湾曲部を有しており、この湾曲部は有
利な実施形態によれば円形である。ダンパーウェイト体
の曲率半径は、付設されている案内軌道の曲率半径より
も小さく、従ってねじり振動が揺動体を介して導入され
ると、ダンパーウェイト体は案内軌道の中へ転動運動す
ることができる。複数個の案内軌道及び前記の位置調整
装置を設けるのは、位置調整装置による位置調整過程に
おいて、現時点で印加されている特定の次数を持ったね
じり振動を緩衝させるために必要であるような案内軌道
へダンパーウェイト体を変位させるためである。このよ
うな構成により、前記の米国特許第5295411号公
報に記載のダンパーウェイトとは異なり一つの次数のね
じり振動だけではなく、多数の次数のねじり振動を一定
量減少させることができる。しかしながら、このダンパ
ーウェイトによっても、その他の次数のねじり振動を効
果的に抑制することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、例え
ば内燃機関のような駆動装置から発生するねじり振動
を、できるだけ簡潔な構成で緩衝(フィルタリング)で
きるようにねじり振動ダンパーを改良することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、各案内軌道が湾曲部を備え、湾曲部が、回
転軸線に対して最大の間隔を持つような湾曲部位を備え
るように形成されていること、連結体が、少なくとも案
内軌道側の転動領域に沿って、有利には固有の湾曲部を
備えるように構成されていること、連結体が、連行装置
を有している伝動要素の方向に延びる突起を有し、突起
は、伝動要素の連行装置に設けた材料切除部に係合し、
且つ材料切除部が連結体をほぼ半径方向に移動させるよ
うに、これに対して周方向においては最大でも、予め決
定可能な角度の範囲で移動させるように、材料切除部内
で案内されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の有利な構成、作用及び効果】本発明にしたがっ
てねじり振動ダンパーに連結体用の案内軌道を備えさ
せ、しかも連結体自体を備えさせる構成により、以下の
ような作用効果が生じる。本発明によるねじり振動がそ
の回転軸線のまわりに回転せしめられると、連結体は遠
心力により、この連結体を収容している凹部(例えば両
伝動要素の一方に設けることができる)内で半径方向外
側へ押される。そして、回転軸線に対して最大の間隔を
持っている案内軌道の湾曲部が存在している位置で連結
体は静止する。さらに回転数が増大しても連結体の位置
は変化しない。しかし遠心力が増大するために、連結体
と案内軌道との間での面押圧は増大する。ねじり振動及
び(または)トルクが駆動側の伝動要素及び従動側の伝
動要素によって導入されると、連結体はその慣性と案内
軌道上での転動過程または滑動過程とのために、前記の
位置から離れようとし、より厳密に言えば、連結体はこ
の連結体を収容している伝動要素の加速方向とは逆の方
向へ変位し、その変位距離はねじり振動またはトルクの
大きさに依存している。即ちこの変位は、半径方向外側
へ向く遠心力に反作用するものであり、ねじり振動ダン
パーの回転数が高ければ高いほど大きい。このように、
ねじり振動による連結体の変位を、ねじり振動ダンパー
の回転数が増大するにつれてますます困難にさせるよう
にして、連結体の回転数依存型特性が得られる。従って
連結体の特性は、回転数が増大するにつれて剛性が大き
くなるようなばねに対応している。
【0010】連結体を他方の伝動要素に収容するに際
し、連結体が半径方向には移動できるように、しかし周
方向には位置固定であるように収容することにより、駆
動側の伝動要素にねじり振動が導入された場合に、従動
側の伝動要素は連行せしめられる。このように連結体
は、両伝動要素間の連結要素として作用し、従って従来
技術においてばねが果たす機能を果たす。しかし本発明
における連結体にはさらに利点があり、即ち連結体はそ
の転動運動または滑動運動により、駆動側の伝動要素の
慣性力をねじり振動が導入された時に増大させる。従っ
て本発明によるねじり振動ダンパーにおける連結体は、
従来の前記ばねに相当する連結要素として作用するばか
りでなく、例えば前記ソロモン型ダンパーウェイトの場
合のように、ダンパーウェイト要素の補償揺動体として
の用をも成す。従って、ねじり振動の緩衝という点で優
れた特性が得られるとともに、本発明における連結体
は、周方向に方向づけられるばねに比べて製造が著しく
容易であり、構成も極めて簡潔である。伝動要素の案内
軌道に沿って行われる連結体の転動運動または滑動運動
を可能にするため、請求項2によれば、連結体の転動運
動または滑動運動の範囲での湾曲の度合いは、案内軌道
の湾曲の度合いよりも大きいのが有利である。
【0011】請求項1は、連結体を両伝動要素間の連結
要素として作用させるための構造的手段を示すものであ
るが、このためには、連結体が一方の伝動要素の凹部内
に配置され、連行装置を介して他方の伝動要素と形状拘
束的に噛み合ってこれを駆動するのが有利である。好ま
しくは従動側の伝動要素に設けられる連行装置の構成に
関しては、後で詳細に説明する。
【0012】請求項3は、伝動要素の案内軌道及び連結
体の転動領域または滑動領域の有利な実施形態を示すも
ので、円形に構成することは、任意の他の態様で形成さ
れる湾曲に比べて製造が極めて容易である。
【0013】請求項5及び6に記載の構成により、過大
なねじり振動が発生した時に連結体が半径方向の貫通空
間を介して、回転方向においてそれぞれ隣接している凹
部に移入されるので、本発明による連結体は、回転方向
に作用する過負荷防止手段の用をも成す。これによっ
て、両伝動要素の初期の相対位置が変化するが、これは
ねじり振動ダンパーにおいては無視できることが多い。
【0014】請求項7及び8には、導入されたねじり振
動に対して本発明によるねじり振動ダンパーが反作用を
及ぼす慣性モーメントをさらに増大させるための構成が
記載されている。これにより、駆動側に生じるねじり振
動を一層好適に抑制することができる。
【0015】請求項10及び11には、本発明によるね
じり振動ダンパーが加速の際に減速の際とは別の緩衝特
性を示すための構成が記載されている。これに対して請
求項12及び13により、減速または加速に応じてその
都度両伝動要素のうち駆動側の伝動要素がその静止位置
のまわりで他方の伝動要素に対して所定の遊びを持って
緩衝作用せずに変位可能であり、この遊びがなくなった
後に始めて所望の緩衝が生じるという特性が得られる。
請求項14及び15には、緩衝特性の制御を補助するも
のとして、どのような大きさの変位距離にも特定の緩衝
作用を割り当てる解決法が記載されている。
【0016】請求項16及び18には、本発明によるね
じり振動ダンパーの適用例として、摩擦ライニングを担
持する通常のクラッチ円板に適用した構成が記載されて
いる。クラッチ円板は軸方向において極端に幅狭に構成
される。これは以下の理由によるものである。この種の
クラッチ円板においては、通常周方向に延びるばねが駆
動側の伝動要素と従動側の伝動要素との連結要素として
使用されるが、これらのばね(コイルばねとして形成さ
れる)は、好ましくは円板状に形成される本発明におけ
る連結体よりも径が著しく大きい。さらに、所望の緩衝
特性を得るために、この種のクラッチ円板にプレダンパ
ーが使用されることがある。プレダンパーは主にアイド
リング作動、即ちトルクが小さな場合に対して設けられ
る。本発明によれば、このようなプレダンパーをクラッ
チ円板に設ける必要はない。なぜなら、連行装置に設け
られる案内軌道及び(または)材料切除部に本発明にし
たがって形状を与えることにより、プレダンパーに比較
し得る効果を実現できるからである。従って、例えば案
内軌道の、トルクの伝達がない時または小さなトルクし
か導入されない時に連結体が遠心力により押しやられる
領域には、非常に平坦な湾曲部を備えさせればよい。こ
の場合の緩衝特性は、非常に柔軟なばねを備えたプレダ
ンパーに比較し得る。これに対して、より大きなトルク
が導入されると、両伝動要素間の相対変位はより大きく
なり、これによって連結体は前記位置から押し出され、
材料切除部の延在態様によりほぼ半径方向内側へ強制的
に移動せしめられる。このような効果は、伝達されるべ
きトルクが大きくなるにしたがって、即ち連結体の変位
が大きくなるにしたがってばね剛性が大きくなるという
効果に対応するものである。
【0017】案内軌道における連結体のこのような変位
運動の制限は、この運動の方向に付設されている案内軌
道の周側端部により達成される。しかし請求項17に記
載のように、ほとんどの場合クラッチ円板に設けられる
スペーサーによりこのような制限を行ってもよい。スペ
ーサーは、これを収容している逃げ角軌道の、ストッパ
ーとして作用する端部に衝突する。この逃げ角軌道のサ
イズに応じては、連結体が案内軌道の周側の端部に達す
る前に、或いはこの周側の端部直前になって初めてスト
ッパーは衝突を受ける。
【0018】構造上の理由からこのようなスペーサー及
びこれを収容する逃げ角軌道が設けられない場合には、
請求項19に記載のように、材料切除部の周側の端部を
連結体のためのストッパーとして使用してもよい。この
ためには連結体及び材料切除部の端部を対応的に形成す
る必要があり、例えば適宜に耐久力のある硬い材料によ
って形成する必要がある。なぜなら、連結体がこの端部
に到達すると、連結体には周方向の運動に加えて案内軌
道に沿った転動運動が重畳されることがあり、端部に達
した時に摩耗過程を促進させるからである。しかし材料
を適宜選定することにより、このような摩耗は避けられ
る。
【0019】請求項20及び21に記載の案内軌道にお
いては、連結体は、大きなねじり振動を前提にすれば、
個々の連通部を通過して一つの材料切除部から隣の材料
切除部へ移動することができる。これにより案内軌道は
スリップクラッチのように作用し、従って駆動側に印加
されるトルクのピーク値は減少されて従動側に伝達され
る。
【0020】
【発明の実施形態】次に、本発明のいくつかの実施形態
を添付の図面を説明する。図1には、2体のフライホイ
ールとして実施されたねじり振動ダンパーが図示されて
いる。クランク軸2として実施された駆動部1には、揺
動体4によって形成される駆動側の伝動要素3が図示し
ない態様で固定されている。駆動側の伝動要素3の半径
方向外側の端部には、歯付きリム5が設けられている。
歯付きリム5は、図示していないスターターピニオンの
歯と噛み合う。駆動側の伝動要素3は、半径方向内側の
端部に支持部6を受容している。この支持部6は、従動
側の伝動要素7(第2の揺動体8として実施されてい
る)を担持している。駆動側の伝動要素3には、半径方
向外側の領域に凹部9が設けられ、この凹部9には、連
結要素10として作用する筒状の連結体11が収容され
ている。連結体11の転動または滑動領域17は、凹部
9の案内軌道16に沿って運動可能である。連結体11
は、従動側の伝動要素7側に突起12を有している。突
起12は、従動側の伝動要素7の材料切除部13に係合
している。材料切除部13は、ねじり振動ダンパーの回
転軸線18に関してほぼ半径方向に延びており、連結体
11に半径方向の運動を与える。この運動の大きさは、
材料切除部13の広がりによって制限されている。これ
に対して周方向においては、材料切除部13は突起12
(円形の横断面を有するのが有利である)の直径の大き
さに制限されているにすぎず、その結果周方向に導入さ
れる連結体11の運動は従動側の伝動要素7を連行させ
る。突起12と材料切除部13により、従動側の伝動要
素7を連行するための連行装置14が形成される。
【0021】本発明による装置は、クランク軸にねじり
振動が導入された時に駆動側の伝動要素3が一様でない
回転を実施し、その結果連結体11が逆の回転方向へ変
位するように機能する。この場合連結体11の変位距離
は、ねじり振動の大きさとねじり振動ダンパーの回転数
とに依存している。なぜなら、ねじり振動ダンパーの回
転数が増大すると遠心力が大きくなり、従って回転軸線
18に対して最大の間隔を持っている案内軌道16の湾
曲部位に対する連結体11の押圧力が極めて大きくな
り、よって、ねじり振動の作用で連結体11が変位する
のを妨げる不動性も増大するからである。逆にねじり振
動ダンパーの回転数が非常に小さければ、ねじり振動の
発生を、連結体11が前記湾曲部位から変位するように
転換することは非常に容易である。従って連結体11
は、回転数依存型のダンパーウェイトとしても機能す
る。
【0022】案内軌道14の前記湾曲部位からの連結体
11の変位は、連結体11を介して駆動側の伝動要素3
に作用するトルクが従動側の伝動要素7に伝達される場
合も行われる。この場合の連結体11の変位距離は、こ
のトルクの大きさにかなりの程度依存している。トルク
が増大すると、連結体11が材料切除部13内で変位す
ることにより、連結体11は遠心力の作用に抗して半径
方向内側へ引張られて、力の平衡が生じる。案内軌道1
6及び(または)材料切除部13は、それぞれの曲率に
関し、比較的小さな抵抗に抗して中央の湾曲部位からわ
ずかな変位が行われるように、これに対して変位距離が
増大すればこれに伴って次第に大きくなる変位抵抗が発
生するように構成可能である。変位距離の制限は、案内
軌道16の周側の端部の一方に連結体11が接触する時
に案内軌道16により提供される。
【0023】連結体11の突起12が従動側の伝動要素
7の材料切除部13内で位置固定されていることによ
り、連結体11の変位は直接従動側の伝動要素7に伝え
られ、その結果従動側の伝動要素7は駆動側の伝動要素
3の変位方向とは逆の方向に移動する。もちろん、従動
側の伝動要素7に作用するねじり振動は、本発明による
ねじり振動ダンパーにより、クランク軸2に作用する時
に比べてかなり減少している。
【0024】従動側の伝動要素7の連結体11とは逆の
側には、通常の態様で(よって図示しない)通常の摩擦
クラッチが固定されている。この摩擦クラッチにより、
本発明によるねじり振動ダンパーの後に配置される伝動
装置を連結または切り離しすることができる。
【0025】図3に図示した実施形態が、図1及び図2
に図示した実施形態と異なるのは、周方向に見て複数の
凹部9が設けられ、これらの凹部9のそれぞれに連結体
11が設けられている点である。凹部9は円形に形成さ
れているのではなく、円弧範囲にわたって延在している
にすぎず、半径方向において内側には、それぞれ隣接す
る凹部9を連通させるような半径方向の貫通空間20が
形成されている。この貫通空間20は連結体11の外径
よりも大きい。このような構成により、連結体11は、
ねじり振動の作用で転動運動する場合、特にねじり振動
ダンパーが低回転数で回転し、よって遠心力が小さい場
合、半径方向の貫通空間20を経てそれぞれ隣接する凹
部9の中へ移動することができ、従ってこの実施形態
は、過大なねじり振動が発生した場合の過負荷保護手段
を提供する。なぜなら、すべての連結体11がそれぞれ
隣接する凹部内へ飛び移った後は、ねじり振動ダンパー
は再び前述のような態様で機能するからである。それぞ
れの凹部9には1個の連結体11しか入ることができな
いので、複数個の連結体11が1個の凹部9を二重に占
めることが避けられ、ねじり振動ダンパーが静止状態か
ら加速されてもなんら問題は生じない。
【0026】図4からわかるように、連行装置14の材
料切除部13に係合している突起12に付加的なおもり
21を設けると、ねじり振動ダンパーの慣性モーメント
をさらに増大させることができる(図3をも参照)。こ
の付加的なおもり21は、周方向に適宜広げられた材料
切除部13に収容させることができ、従ってこの付加的
なおもり21によって、本発明によるねじり振動ダンパ
ーの機能に何ら変化はない。しかしながら、図1の実施
形態の場合に比べて、駆動側でのねじり振動の発生がよ
り強く抑制される。
【0027】図5に図示した案内軌道16は、図2に図
示した案内軌道に比べると、回転軸線18に対して半径
方向に最大の間隔を持っている湾曲部位を起点にして非
対称に形成されている点で異なっている。この場合、前
記湾曲部位の左側にある湾曲部分は右側にある湾曲部分
よりも強く湾曲している。これにより、スラスト方向に
おけるねじり振動ダンパーの緩衝特性とは異なる、引張
り方向における緩衝特性が得られる。同じ目的で、図6
に示すような連行装置14の材料切除部13の湾曲構成
が用いられる。
【0028】図の実施形態によれば、案内軌道16は、
湾曲部位の領域において回転軸線18から半径方向に最
大の間隔を持つように直線状またはほぼ直線状に形成さ
れており、その結果遠心力の作用に抗した半径方向の成
分を持つような両伝動要素3,7相互の小さな振動運動
を行う必要がない。従って伝動要素3,7は、湾曲軌道
が半径方向内側へ向きを変える前においては、即ち連結
体11が案内軌道16上を半径方向内側へ強制されて緩
衝作用が得られる前の段階においては、所定の中央位置
を起点にして両変位方向にわずかな運動遊びを持ってい
る。両揺動体の遊びは、図8に図示した実施形態によっ
ても可能になる。この実施形態では、連行装置14の材
料切除部13は周方向において突起12よりも大きな幅
を有している。このような解決法は、図3と図4に図示
したおもり21を収容している連行装置14の材料切除
部13が周方向においておもり21よりも幅広に形成さ
れていることによっても得られる。
【0029】図9は、連続する湾曲部を複数備えている
案内軌道16を示している。複数の湾曲部のうち少なく
とも一つの湾曲部は、無限の曲率半径を有していてもよ
い。湾曲部が複数設けられているので、両伝動要素3,
7が相対的に変位すると、それぞれの変位距離に特定の
緩衝が関係づけられるような緩衝特性が得られる。
【0030】以上説明したねじり振動ダンパーの実施形
態では、基本的に2体の揺動体が用いられているが、図
10ないし13に図示した実施形態ではそれぞれ一つの
クラッチ円板34が設けられている。クラッチ円板34
は、図10と図11によれば、駆動側の伝動要素3とし
て二つのカバープレート27を有し、従動側の伝動要素
7として、ボス25を備えたボス円板26を有してい
る。ボス円板26は軸線方向において両カバープレート
20の間に配置され、両カバープレート20はスペーサ
ー22(図10)を介して互いに相対回転不能に結合さ
れている。ボス円板26の隙間角軌道28内で案内され
ているスペーサー22により、駆動側の伝動要素と従動
側の伝動要素との間の相対角度を制限することができ
る。従って、それぞれの隙間角軌道28の周側の端部
は、付設のスペーサー22を係止するためのストッパー
30として作用する。
【0031】両カバープレート27内には、湾曲した案
内軌道16が形成されている。案内軌道16では、連結
要素10として連結体11が案内されている。連結体1
1は中間ローラ32によって互いに結合されている。中
間ローラ32は前記実施形態の突起12に対応してお
り、ほぼ半径方向に延びている材料切除部13内で案内
されている。既に前記実施形態において述べたように、
駆動側の伝動要素3から、よってカバープレート27か
らねじり振動及び(または)トルクが導入されると、連
結体11は、遠心力によってもたらされていた位置から
強制的に変位せしめられ、図10によれば案内軌道16
の中央位置から変位せしめられる。案内軌道16が半径
方向内側へ湾曲しているので、連結体11の変位距離が
増大すると、中間ローラ32が、したがって突起12が
強制的に半径方向内側へ移動せしめられる。導入された
ねじり振動はこれに対応して緩衝されて、ボス円板26
からボスを介して、ボスに相対回転不能に連結されてい
る伝動軸(図示せず)に伝えられる。
【0032】トルクの導入は、従来公知のクラッチ円板
(例えばドイツ特許公開第4409694号公報から知
られているようなクラッチ円板)と同様に、摩擦ライニ
ング23の片側に係合している揺動体により行われ、即
ち摩擦ライニング23が、この揺動体と、該揺動体に相
対回転不能に結合されているクラッチケース内に収容さ
れダイヤフラムスプリングのような押圧ばねにより荷重
される押圧板との間で、軸線方向において摩擦保持され
るやいなや、上記揺動体によりトルクの導入が行われ
る。前記ドイツ特許公開第4409694号公報にはこ
のような摩擦クラッチ全体の構成が図示され説明されて
いるので、その図示は省略する。従って、連結要素10
の本発明による構成だけを説明することにした。
【0033】なお、カバープレート27は場合によって
は円錐状に形成される支持リング24を介してボス25
で支持されていることを指摘しておく。本発明による連
結円板34は、公知のようなベース型摩擦装置(Gru
nd−Reibeinrichtung)及び(また
は)クリアランス型摩擦装置(Spiel−Reibe
inrichtung)を備えていてよい。
【0034】図12と図13に示すクラッチ円板34で
は、摩擦ライニング23はボス円板26に固定されてい
る。従ってボス円板26は、駆動側の伝動要素3として
作用する。これに対して、このボス円板26の両側に配
置されるカバープレート27は従動側の伝動要素7とし
て作用し、スペーサー22によって互いに相対回転不能
に結合されている。このクラッチ円板34の場合、連結
体11のための案内軌道16はボス円板26に形成され
ており、この場合連結体11からは両側へ突起12が突
出しており、それぞれの突起12は各カバープレート2
7に対応的に設けた材料切除部13内へ延びている。個
々の構成要素の機能交代(このことは駆動側の伝動要素
と従動側の伝動要素としての作用に関する)を除けば、
この連結円板34もその作用に関しこれまで述べたねじ
り振動ダンパーに対応している。
【0035】なお、それぞれの材料切除部13はそれぞ
れ二つの周側の端部36,38を有している。これらの
端部36,38は、両伝動要素3,7が相対的に外側へ振
動する時の振動距離を前提としており、各変位方向にお
いてストッパー40として作用する。
【0036】図14に図示した他の実施形態では、それ
ぞれ二つの材料切除部13がそれぞれ一つの連通部42
を介して互いに相手のほうへ移行している。図14によ
れば、連通部42は、案内軌道16の湾曲変化に関し、
半径方向において回転軸線18に最も接近している湾曲
部の転向点をそれぞれ形成するように構成されている。
過負荷が導入されると、個々の連結体11は、これら連
結体を収容している材料切除部13から連通部42を介
して次の材料切除部の中へ押される。従って、連通部4
2によりシステム全体にスリップクラッチの機能が与え
られ、これにより駆動系のトルクピークが従動側に伝わ
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるねじり振動ダンパーの半分を縦断
面図で示すものであり、駆動側の伝動要素の凹部に収容
されている連結体が、従動側の伝動要素に半径方向に設
けた材料切除部において周方向に固持されている状態を
示す縦断面図である。
【図2】連結体用の案内軌道をも併せて示した、図1の
線II−IIによる断面図である。
【図3】一つの連結体に対し多数の凹部を設けた実施形
態の図2に対応する図である。
【図4】図3のねじり振動ダンパーの、切断線IV−I
Vによる断面図である。
【図5】案内軌道が非対称に形成されている実施形態の
図2に対応する図である。
【図6】連結体のための湾曲した連行装置を備えた実施
形態の図2対応する図である。
【図7】回転軸線に対して最大の間隔を持っている湾曲
部位が直線状に広がっている実施形態の図5に対応する
図である。
【図8】連結体のための連行装置が周方向に幅広に形成
された実施形態の図2に対応する図である。
【図9】湾曲の度合いが異なっている湾曲部を湾曲軌道
に連続して設けた実施形態の図5に対応する図である。
【図10】クラッチ円板としてのねじり振動ダンパー
を、90°の範囲にわたって断面で示した平面図であ
る。
【図11】図10の線XI−XIによる断面図である。
【図12】駆動側の伝動要素と従動側の伝動要素の作用
を逆転させた実施形態の図10に対応する図である。
【図13】図12の線XIII−XIIIによる断面図
である。
【図14】個々の案内軌道の間に連通部を設けた実施形
態の図12に対応する図である。
【符号の説明】
1 駆動部 2 クランク軸 3 駆動側
の伝動要素 7 従動側の伝動要素 9 凹部 11
連結体 12 突起 13 材料切除部 14 連
行装置 16 案内軌道 17 転動領域 18
回転軸線 20 貫通空間 21 おもり 22 ス
ペーサー 23 摩擦ライニング 25 ボス 26
ボス円板 27 カバープレート 28 逃げ角軌道
30 ストッパー 34 クラッチ円板 40 ストッパー
42 連通部
フロントページの続き (72)発明者 イェルク ズーダウ ドイツ連邦共和国 デー・97464 ニー ダーヴェルン オットーシュトラーセ 3 (56)参考文献 特開 平1−312246(JP,A) 特開 昭57−173620(JP,A) 特開 昭59−80525(JP,A) 特表 平8−507133(JP,A) 米国特許5295411(US,A) 米国特許2205401(US,A) 米国特許5307710(US,A) 米国特許5557984(US,A) 英国特許出願公開2100389(GB,A) 独国特許出願公開4409694(DE,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/131 F16F 15/14 F16D 3/14 F16D 13/64

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動側の伝動要素(3)と、緩衝装置の作
    用に抗して駆動側の伝動要素(3)に対して相対的に回
    転可能な従動側の伝動要素(7)とを有し、緩衝装置
    が、両伝動要素(3,7)間でトルクを伝達させる用を
    成し、且つ両伝動要素の一方(3または7)に形成され
    ている少なくとも一つの案内軌道(16)に沿って、少
    なくとも周方向に移動可能な少なくとも一つの連結体
    (11)を有し、周方向における一方の伝動要素(3ま
    たは7)の変位が連結体(11)の相対運動により他方
    の伝動要素(7または3)の変位を生じさせるように、
    連結体(11)が連行装置(14)を介して他方の伝動
    要素(7または3)と作用結合しているねじり振動ダン
    パーにおいて、 各案内軌道(16)が湾曲部を備え、湾曲部が、回転軸
    線(18)に対して最大の間隔を持つような湾曲部位を
    備えるように形成されていること、 連結体(11)が、少なくとも案内軌道(16)側の転
    動領域(17)に沿って、固有の湾曲部を備えるように
    構成されていること、 連結体(11)が、連行装置(14)を有している伝動
    要素(7)の方向に延びる突起(12)を有し、突起
    (12)は、伝動要素(7)の連行装置(14)に設け
    た材料切除部(13)に係合し、且つ材料切除部(1
    3)が連結体(11)を半径方向に移動させるように、
    これに対して周方向においては最大でも、予め決定可能
    な角度の範囲で移動させるように、材料切除部(13)
    内で案内されていること、 を特徴とするねじり振動ダンパー。
  2. 【請求項2】連結体(11)の湾曲の程度が、案内軌道
    (16)の湾曲の程度よりも大きいことを特徴とする、
    請求項1に記載のねじり振動ダンパー。
  3. 【請求項3】案内軌道(16)の湾曲部も連結体(1
    1)の湾曲部も、少なくとも相互の転動領域(17)に
    おいては円形に形成されていることを特徴とする、請求
    項1または2に記載のねじり振動ダンパー。
  4. 【請求項4】案内軌道(16)が両伝動要素(3,7)
    のうちの一方の伝動要素(7)に設けられ、転動領域
    (17)が連結体(11)に設けられ、案内軌道(1
    6)及び転動領域(17)はそれぞれ回転軸線に関して
    半径方向外側に設けられていることを特徴とする、請求
    項1に記載のねじり振動ダンパー。
  5. 【請求項5】連結体(11)を担持している伝動要素
    (3)に、周方向に沿って複数個の凹部(9)が並設さ
    れ、これらの凹部(9)がそれぞれ一つの案内軌道(1
    6)を備え、それぞれの案内軌道(16)内に一つの連
    結体(11)が配置されていることを特徴とする、請求
    項1に記載のねじり振動ダンパー。
  6. 【請求項6】それぞれ二つの凹部(9)の間の半径方向
    の貫通空間(20)が、連結体(11)の径よりも大き
    いことを特徴とする、請求項5に記載のねじり振動ダン
    パー。
  7. 【請求項7】連行装置(14)を担持している伝動要素
    (7)の延在範囲内に配置されるおもり(21)が連結
    体(11)に付設されていることを特徴とする、請求項
    1に記載のねじり振動ダンパー。
  8. 【請求項8】おもり(21)が、連行装置(14)の材
    料切除部(13)に係合していることを特徴とする、請
    求項7に記載のねじり振動ダンパー。
  9. 【請求項9】案内軌道(16)が、回転軸線(18)に
    対して最大の間隔を持っている湾曲部位の両側において
    周方向に延在していることを特徴とする、請求項1に記
    載のねじり振動ダンパー。
  10. 【請求項10】案内軌道(16)の両延在部分が、幾何
    学的構成及び(または)大きさに関し互いに異なってい
    ることを特徴とする、請求項9に記載のねじり振動ダン
    パー。
  11. 【請求項11】連行装置(14)の材料切除部(13)
    が、湾曲部を持つように形成されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載のねじり振動ダンパー。
  12. 【請求項12】連行装置(14)の材料切除部(13)
    の幅(19)が、この幅の方向における突起(12)ま
    たはおもり(21)の外寸よりも大きいことを特徴とす
    る、請求項1または7または8に記載のねじり振動ダン
    パー。
  13. 【請求項13】回転軸線(18)に対して最大の間隔を
    持っている湾曲部位が、予め決定可能な経路に沿って、
    無限の曲率半径を有していることを特徴とする、請求項
    1に記載のねじり振動ダンパー。
  14. 【請求項14】案内軌道(16)が、回転軸線(18)
    に対して最大の間隔を持っている湾曲部位を起点に、幾
    何学的構成及び(または)大きさが異なる複数の連続す
    る湾曲部を有していることを特徴とする、請求項1に記
    載のねじり振動ダンパー。
  15. 【請求項15】案内軌道(16)の複数個の湾曲部のう
    ち少なくとも一つの湾曲部が、無限の曲率半径を有して
    いることを特徴とする、請求項14に記載のねじり振動
    ダンパー。
  16. 【請求項16】駆動側の伝動要素(3)と、緩衝装置の
    作用に抗して駆動側の伝動要素(3)に対して相対的に
    回転可能な従動側の伝動要素(7)とを有し、緩衝装置
    が、両伝動要素(3,7)間でトルクを伝達させる用を
    成し、且つ両伝動要素の一方(3または7)に形成され
    ている少なくとも一つの案内軌道(16)に沿って、少
    なくとも周方向に移動可能な少なくとも一つの連結体
    (11)を有し、周方向における一方の伝動要素(3ま
    たは7)の変位が連結体(11)の相対運動により他方
    の伝動要素(7または3)の変位を生じさせるように、
    連結体(11)が連行装置(14)を介して他方の伝動
    要素(7または3)と作用結合しているねじり振動ダン
    パーにおいて、 各案内軌道(16)が湾曲部を備え、湾曲部が、回転軸
    線(18)に対して最大の間隔を持つような湾曲部位を
    備えるように形成されていること、 連結体(11)が、少なくとも案内軌道(16)側の転
    動領域(17)に沿って、固有の湾曲部を備えるように
    構成されていること、 連結体(11)が、連行装置(14)を有している伝動
    要素(7)の方向に延びる突起(12)を有し、突起
    (12)は、伝動要素(7)の連行装置(14)に設け
    た材料切除部(13)に係合し、且つ材料切除部(1
    3)が連結体(11)を半径方向に移動させるように、
    これに対して周方向においては最大でも、予め決定可能
    な角度の範囲で移動させるように、材料切除部(13)
    内で案内されていること、 案内軌道(16)が、摩擦ライニング(23)を収容す
    るために用いられる駆動側の伝動要素(3)としての少
    なくとも一つのカバープレート(27)に形成され、且
    つ連結体(11)を介して連行装置(14)と連結され
    ており、連行装置(14)は、従動側の伝動要素(7)
    として作用するボス円板(26)に設けられていること
    を特徴とするねじり振動ダンパー。
  17. 【請求項17】ボス円板(26)の両側にそれぞれ一つ
    のカバープレート(27)が設けられ、両カバープレー
    ト(27)は軸線方向のスペーサー(22)によって互
    いに相対回転不能に保持され、これらのスペーサー(2
    2)は、ボス円板(26)のそれぞれ一つの逃げ角軌道
    (28)に遊びをもって係合することにより周方向に案
    内され、この遊びがなくなった後は、案内軌道(16)
    内での連結体(11)の変位距離を制限するストッパー
    (30)として用いられることを特徴とする、請求項1
    6に記載のねじり振動ダンパー。
  18. 【請求項18】案内軌道(16)が、駆動側の伝動要素
    (3)として作用し摩擦ライニング(23)を収容する
    ために用いられるボス円板(26)に形成され、且つ連
    結体(11)を介して連行装置(14)と連結され、連
    行装置(14)は、従動側の伝動要素(7)として用い
    られる少なくとも一つのカバープレート(27)に設け
    られていることを特徴とする、請求項1に記載のねじり
    振動ダンパー。
  19. 【請求項19】材料切除部(13)の周側の端部(3
    6,38)が、両伝動要素(3,7)の相互の変位距離を
    制限する連結体(11)用ストッパー(40)として作
    用することを特徴とする、請求項18記載のねじり振動
    ダンパー。
  20. 【請求項20】個々の材料切除部(13)が、連通部
    (42)により互いに連通していることを特徴とする、
    請求項1に記載のねじり振動ダンパー。
  21. 【請求項21】個々の連通部(42)がそれぞれ、半径
    方向において回転軸線(18)に対して最も接近してい
    る転向点をそれぞれ二つの材料切除部(13)の間に有
    していることを特徴とする、請求項20に記載のねじり
    振動ダンパー。
JP09239878A 1996-06-12 1997-09-04 連結要素としての転動体を備えたねじり振動ダンパー Expired - Fee Related JP3090896B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE29622934 1996-06-12
DE19635797A DE19635797C2 (de) 1996-06-12 1996-09-04 Torsionsschwingungsdämpfer mit Wälzkörpern als Koppelelemente
DE29622934:2 1997-06-23
DE19726532A DE19726532A1 (de) 1996-06-12 1997-06-23 Torsionsschwingungsdämpfer mit Wälzkörpern als Koppelelemente
DE19726532:4 1997-06-23
DE19635797:7 1997-06-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10231895A JPH10231895A (ja) 1998-09-02
JP3090896B2 true JP3090896B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=27216606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09239878A Expired - Fee Related JP3090896B2 (ja) 1996-06-12 1997-09-04 連結要素としての転動体を備えたねじり振動ダンパー

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5976020A (ja)
JP (1) JP3090896B2 (ja)
BR (1) BR9704961A (ja)
DE (1) DE19635797C2 (ja)
ES (1) ES2151789B1 (ja)
FR (1) FR2752895B1 (ja)
GB (1) GB2318169B (ja)

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2333577B (en) * 1997-05-09 2001-11-21 Automotive Products Plc Twin mass flywheels
DE19737069B4 (de) * 1997-08-26 2004-05-13 Zf Sachs Ag Torsionsschwingungsdämpfer mit Wälzkörpern als Koppelelemente
DE19749678C1 (de) * 1997-11-10 1998-12-10 Mannesmann Sachs Ag Drehschwingungsdämpfer
DE19752667C2 (de) * 1997-11-27 2000-06-08 Mannesmann Sachs Ag Drehschwingungsdämpfer
DE19808731C2 (de) * 1998-03-02 1999-12-23 Mannesmann Sachs Ag Drehschwingungsdämpfer
DE19831160A1 (de) * 1998-07-11 2000-01-13 Freudenberg Carl Fa Drehzahladaptiver Schwingungstilger
DE19846087C2 (de) * 1998-10-07 2001-11-29 Mannesmann Sachs Ag Torsionsschwingungsdämpfer mit Führungsbahnen für Koppelelemente
DE19911562A1 (de) * 1999-03-16 2000-09-21 Mannesmann Sachs Ag Schwingungsdämpfungsvorrichtung
DE19911564B4 (de) * 1999-03-16 2009-03-19 Zf Sachs Ag Schwingungsdämpfungsvorrichtung
DE19913015B4 (de) * 1999-03-23 2009-06-04 Zf Sachs Ag Schwingungsdämpfungssystem
DE10059101B4 (de) * 2000-11-28 2012-12-20 Zf Friedrichshafen Ag Antriebssystem
JP2003083395A (ja) * 2001-06-28 2003-03-19 Toyota Industries Corp 回転機械
US7004840B1 (en) * 2002-09-17 2006-02-28 Torque-Traction Technologies, Inc. Internal balance correction device for vehicular driveshaft assembly
JP4313014B2 (ja) * 2002-09-30 2009-08-12 株式会社ジェイテクト シャフト及びその製造方法
US20080047391A1 (en) * 2006-07-28 2008-02-28 Bissell Steven W Efficient auxiliary power supply
KR100783907B1 (ko) 2006-10-02 2007-12-10 현대자동차주식회사 클러치 토셔널댐퍼
US8146457B2 (en) * 2008-01-24 2012-04-03 Chrysler Group Llc Disk pendulum vibration damper
DE102009061276C5 (de) * 2008-11-18 2024-04-25 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Einstückiges Pendel
DE102010005599B4 (de) * 2009-02-09 2018-05-09 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Fliehkraftpendel
JP5267486B2 (ja) * 2010-03-04 2013-08-21 トヨタ自動車株式会社 ダンパ装置および車両制御装置
JP5327125B2 (ja) * 2010-04-14 2013-10-30 トヨタ自動車株式会社 振子式ダイナミックダンパ
DE102011104407B4 (de) * 2010-06-29 2018-02-01 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Schwingungsisolationsvorrichtung
DE102011104415B4 (de) * 2010-06-29 2019-05-02 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Schwingungsdämpfungseinrichtung
JP5571513B2 (ja) * 2010-09-16 2014-08-13 アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 動吸振器
DE102010041405A1 (de) * 2010-09-27 2012-03-29 Zf Friedrichshafen Ag Anordnung zum Ausgleichen von Drehungleichförmigkeiten an einer Antriebswelle
WO2012062276A1 (de) * 2010-11-08 2012-05-18 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Fliehkraftpendel
RU2472990C1 (ru) * 2011-07-15 2013-01-20 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования Казанский государственный технический университет им. А.Н. Туполева (КГТУ-КАИ) Динамический гаситель крутильных колебаний
US8813604B2 (en) * 2011-10-20 2014-08-26 Chrysler Group Llc Pendulum vibration absorber on a crankshaft
JP5708528B2 (ja) * 2012-02-24 2015-04-30 トヨタ自動車株式会社 捩り振動減衰装置
US9416860B2 (en) * 2012-02-29 2016-08-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vibration damping device
RU2498127C1 (ru) * 2012-03-11 2013-11-10 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования Иркутский государственный университет путей сообщения (ФГБОУ ВПО ИрГУПС) Маховик с регулируемым моментом инерции
JP5742756B2 (ja) * 2012-03-15 2015-07-01 トヨタ自動車株式会社 捩り振動減衰装置
JP5991085B2 (ja) * 2012-08-29 2016-09-14 アイシン精機株式会社 トルク変動吸収装置
JP6094242B2 (ja) * 2013-02-06 2017-03-15 アイシン精機株式会社 動吸振器
DE102013204711A1 (de) * 2013-03-18 2014-09-18 Zf Friedrichshafen Ag Tilgerschwingungsdämpfer
FR3005907B1 (fr) * 2013-05-23 2015-06-26 Renault Sa Dispositif d'entrainement d'un accessoire de moteur a combustion
FR3009048B1 (fr) * 2013-07-29 2016-01-22 Valeo Embrayages Disque d'embrayage pour embrayage a friction
US9291252B2 (en) * 2013-09-25 2016-03-22 Hyundai Motor Company Alternator pulley, and mounting structure of alternator pulley and alternator for vehicle
JP6176232B2 (ja) * 2014-12-16 2017-08-09 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置
JP6201974B2 (ja) 2014-12-16 2017-09-27 トヨタ自動車株式会社 振り子式捩り振動低減装置
KR101673741B1 (ko) * 2015-01-30 2016-11-07 현대자동차주식회사 알터네이터 풀리 진동 저감 장치
JP6330717B2 (ja) * 2015-04-16 2018-05-30 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置
US10619702B2 (en) 2015-08-20 2020-04-14 Exedy Corporation Torque fluctuation inhibiting device, torque converter and power transmission device
JP6497333B2 (ja) * 2016-02-16 2019-04-10 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置
JP6614060B2 (ja) * 2016-07-29 2019-12-04 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置
JP6874585B2 (ja) * 2017-08-09 2021-05-19 トヨタ自動車株式会社 遠心振り子式ダンパ
JP7056539B2 (ja) * 2018-12-17 2022-04-19 トヨタ自動車株式会社 振り子式捩り振動低減装置

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20773A (en) * 1858-07-06 Improvement in sewing-machines
US2079226A (en) * 1930-12-19 1937-05-04 Sarazin Kaoul Reland Raymond Means adapted to reduce the torsional oscillations of crankshafts
BE407592A (ja) * 1932-04-07
US2029796A (en) * 1933-11-29 1936-02-04 Salomon Francois Marie Bernard Vibration dampener
CH187205A (fr) * 1936-03-24 1936-10-31 Gardy Particip App Mécanisme destiné à immobiliser un axe dans des positions déterminées.
US2205401A (en) * 1939-05-13 1940-06-25 William L Fischer Torsional vibration damper
GB533194A (en) * 1939-10-17 1941-02-07 Henry Meadows Ltd Improvements relating to means for automatically varying the timing of fuel injection pumps for internal combustion engines
US2346972A (en) * 1941-06-12 1944-04-18 Nash Kelvinator Corp Vibration dampener
US2667049A (en) * 1950-02-02 1954-01-26 Gen Motors Corp Torsional vibration isolating coupling
US2653457A (en) * 1950-02-02 1953-09-29 Gen Motors Corp Flexible link drive for isolating torsional vibration
JPS57173620A (en) * 1981-04-20 1982-10-26 Daikin Mfg Co Ltd Clutch disc
US4485906A (en) * 1981-07-31 1984-12-04 Sachs-Systemtechnik Gmbh Torsional vibration damper, particularly for the clutch disk of a motor vehicle friction disk clutch
GB2190977A (en) * 1986-05-22 1987-12-02 Cyril James Clarke Coupling device
FR2602560B1 (fr) * 1986-08-06 1990-11-02 Valeo Unite d'embrayage, et applications notamment friction d'embrayage, embrayage et organe d'accouplement hydraulique comportant une telle unite, en particulier pour vehicule automobile
GB2254906B (en) * 1991-01-30 1995-08-16 Automotive Products Plc A twin mass flywheel
DE4128868A1 (de) * 1991-08-30 1993-03-04 Fichtel & Sachs Ag Zweimassenschwungrad mit gleitschuh
JP3116639B2 (ja) * 1992-06-08 2000-12-11 日産自動車株式会社 フライホイール
GB9304578D0 (en) * 1993-03-05 1993-04-21 Automotive Products Plc A twin flywheel
US5295411A (en) * 1993-06-22 1994-03-22 Speckhart Frank H Torsional vibration absorber system
JP2606292Y2 (ja) * 1993-08-18 2000-10-10 ヴァレオユニシアトランスミッション株式会社 フライホイール
DE19734322B4 (de) * 1997-08-08 2004-05-27 Zf Sachs Ag Torsionsschwingungsdämpfer mit Wälzkörpern als Koppelelemente
DE19737069B4 (de) * 1997-08-26 2004-05-13 Zf Sachs Ag Torsionsschwingungsdämpfer mit Wälzkörpern als Koppelelemente

Also Published As

Publication number Publication date
ES2151789A1 (es) 2001-01-01
FR2752895B1 (fr) 2001-09-07
GB2318169A (en) 1998-04-15
BR9704961A (pt) 1998-11-10
US5976020A (en) 1999-11-02
JPH10231895A (ja) 1998-09-02
GB9718674D0 (en) 1997-11-05
GB2318169B (en) 2000-05-10
DE19635797A1 (de) 1998-03-05
DE19635797C2 (de) 2003-02-27
ES2151789B1 (es) 2001-08-01
FR2752895A1 (fr) 1998-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3090896B2 (ja) 連結要素としての転動体を備えたねじり振動ダンパー
US6109134A (en) Torsional vibration damper with rolling bodies as coupling
EP1460304B1 (en) A torsional vibration damper
US5032107A (en) Flywheel device with a torsional damper
KR100598843B1 (ko) 비틀림 진동 댐퍼
US6209701B1 (en) Damper disk assembly
US7467699B2 (en) Double mass flywheel
US6244134B1 (en) Torsional vibration damper
AU6121780A (en) Two-stage coaxial spring damper
GB2201225A (en) Improved spring damper drive for a clutch driven disc assembly
US20060260898A1 (en) Flywheel assembly
JP2000046111A (ja) ねじれ振動を減衰させる方法およびねじれ振動減衰装置
US7438166B2 (en) Flywheel assembly
US20060254875A1 (en) Flywheel assembly
KR20040105569A (ko) 마찰 저항 발생 기구
US6872142B2 (en) Damper mechanism
KR100494886B1 (ko) 진동감쇠장치
KR100369534B1 (ko) 차량용 플라이휠
JPH062048Y2 (ja) ト−シヨナルダンパ付フライホイ−ル
JP3023034B2 (ja) 伝動装置の駆動軸用ねじり振動ダンパ
JPH0544604Y2 (ja)
JP3408660B2 (ja) ダンパー機構
USRE34146E (en) Flywheels with vibration damping means
KR100512491B1 (ko) 차량용 듀얼매스 플라이 휠
KR100358516B1 (ko) 자동차의 이중질량 진동감쇠 플라이휠

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees