JP5991085B2 - トルク変動吸収装置 - Google Patents

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    • F16F15/1407Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers the rotation being limited with respect to the driving means
    • F16F15/145Masses mounted with play with respect to driving means thus enabling free movement over a limited range

Description

本発明は、トルク変動吸収装置に関する。
従来、動力伝達系の捩り振動を吸収するトルク変動吸収装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、圧縮機の駆動軸(動力伝達系)に取り付けられ、周方向に等間隔で配置された6つの凹部を有するプーリ(プレート部材)と、プーリの6つの凹部のそれぞれに収容された6つのコロ(質量体)とを備えたダイナミックダンパ(トルク変動吸収装置)が開示されている。このダイナミックダンパは、6つの凹部がそれぞれ略半円形状に形成されており、略半円形状の凹部の内面により構成される円弧状の転動案内面に沿ってコロが振り子状に転動することにより、駆動軸の捩り振動を吸収するように構成されている。
特開2003−65392号公報
しかしながら、上記特許文献1のダイナミックダンパ(トルク変動吸収装置)では、駆動軸(動力伝達系)の捩り振動が所定の大きさ以上になると、円弧状の転動案内面に沿って転動するコロ(質量体)の振り幅が大きくなるので、コロが円弧状の転動案内面の端部に衝突するという不都合がある。このため、上記特許文献1のダイナミックダンパでは、駆動軸の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、コロが転動案内面の端部に衝突することにより異音が発生するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合の質量体の衝突による異音の発生を抑制することが可能なトルク変動吸収装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるトルク変動吸収装置は、エンジンのトルク変動に伴う動力伝達系の捩り振動を吸収するトルク変動吸収装置であって、動力伝達系に設けられ、転動案内面を有するプレート部材と、プレート部材の転動案内面を転動する複数の質量体とを備え、転動案内面は、プレート部材の外周部よりも内側に周方向に設けられた複数の円弧状の第1転動案内面と、質量体が円弧状の第1転動案内面とは異なる軌跡で転動可能な第2転動案内面とを含み、プレート部材の複数の円弧状の第1転動案内面は、周方向に第2転動案内面を介して互いに隣接するように形成されており、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体が第1転動案内面を転動する軌跡から、質量体が第2転動案内面を転動する軌跡に連続的に切り替わり、質量体は第2転動案内面を介して隣接する第1転動案内面に移動するように構成されており、複数の質量体を所定の間隔を保持して連結する環状の樹脂製の連結部材をさらに備える
この発明の一の局面によるトルク変動吸収装置では、上記のように、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体が円弧状の第1転動案内面を転動する軌跡から、質量体が第1転動案内面を転動する軌跡とは異なる第2転動案内面を転動する軌跡に連続的に切り替わるように構成することによって、質量体の転動軌跡を第1転動案内面を転動する軌跡から第2転動案内面を転動する軌跡にスムーズに移行させることができるので、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合にも、質量体が転動案内面の端部や質量体の移動範囲を規制するストッパ部材に衝突することがない。これにより、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合にも、質量体の衝突による異音の発生を抑制することができる。また、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、質量体が円弧状の第1転動案内面を転動する軌跡から、質量体が第1転動案内面を転動する軌跡とは異なる第2転動案内面を転動する軌跡に連続的に切り替わるように構成することによって、第2転動案内面を転動する軌跡をプレート部材の半径方向の内側に大きく移動しないような軌跡に設定すれば、質量体が第1転動案内面を転動する軌跡から第2転動案内面を転動する軌跡に切り替わった後に、質量体がプレート部材の半径方向の内側に大きく移動するのを抑制することができる。この場合、プレート部材の半径方向において、質量体の移動範囲が大きくなるのを抑制することができるので、その分、トルク変動吸収装置の小型化を図ることができ、その結果、トルク変動吸収装置の小型化を図りながら、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合の質量体の衝突による異音の発生を抑制することができる。また、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、第1転動案内面から周方向に第2転動案内面を介して隣接する第1転動案内面に質量体が移動されるので、質量体をプレート部材の周方向に沿って第1転動案内面、第2転動案内面および隣接する第1転動案内面に接触させながら移動させることができる。その結果、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合にも、質量体がプレート部材の半径方向の内側に大きく移動するのを効果的に抑制することができる。また、質量体が第1転動案内面から第2転動案内面を介して隣接する第1転動案内面に移動する場合でも、連結部材により、質量体間の間隔が保持されるので、隣接する質量体同士が衝突するのを防止することができる。これによっても、衝突による異音が発生するのを抑制することができる。また、環状の連結部材により複数の質量体を連結することによって、1つの連結部材により周方向に配置された複数の質量体をまとめて連結することができるので、隣接する2つの質量体の間のそれぞれに別個の連結部材を設ける場合に比べて、部品点数が増加するのを抑制することができる。また、連結部材により、隣接する質量体同士を互いに小さい間隔で離間させた状態で連結してその間隔を維持することができるので、連結部材を設けない場合に比べて、隣接する質量体同士の間隔を小さくすることができる。これにより、より多くの質量体を配置することができるので、捩り振動の吸収効果を高めることができる。
上記一の局面によるトルク変動吸収装置において、好ましくは、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ未満の場合には、質量体が第1転動案内面を振り子状の軌跡で転動するように構成されている
この場合、好ましくは、第1転動案内面は、プレート部材の外周側に周方向に互いに隣接する複数の円弧状の外周側転動案内面を含み、第2転動案内面は、隣接する第1転動案内面の間を接続するように設けられ、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体の隣接する外周側転動案内面への移動をガイドするように構成されている。このように構成すれば、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、質量体が第2転動案内面によりガイドされて隣接する第1転動案内面にスムーズに移動することができる。
上記第1転動案内面が複数の円弧状の外周側転動案内面を含む構成において、好ましくは、プレート部材は、外周側転動案内面よりもプレート部材の内周側に周方向に設けられ、質量体の内周側への移動を規制する複数の円弧状の内周側規制面をさらに含む。このように構成すれば、動力伝達系の回転速度が小さいことにより、プレート部材の半径方向の外側に向かう遠心力が小さくなって質量体が自重によりプレート部材の半径方向の内側に向かって落下(移動)する場合でも、内周側規制面により、質量体がプレート部材の半径方向の内側に移動するのが規制されるので、プレート部材の半径方向において、質量体の移動範囲が大きくなるのを抑制することができる。
上記プレート部材が複数の円弧状の内周側規制面を含む構成において、好ましくは、外周側転動案内面と内周側規制面とは、周方向に沿って互いに半ピッチずつずれるように設けられている。このように構成すれば、プレート部材の半径方向における外周側転動案内面と内周側規制面との離間距離が部分的に過度に大きくなるのを抑制することができるので、プレート部材の半径方向の内側に向かって落下(移動)する場合の質量体の落下距離が部分的に過度に大きくなるのを抑制することができる。これにより、質量体が落下して内周側規制面に衝突する(規制される)場合でも、落下距離が小さい分、衝突による異音を低減することができる。
上記一の局面によるトルク変動吸収装置において、好ましくは、複数の質量体は、それぞれ、凸部または穴部の一方からなる第1係合部を含み、連結部材は、複数の質量体の第1係合部がそれぞれプレート部材の半径方向に移動可能に係合する凸部または穴部の他方からなる複数の第2係合部を含む。このように構成すれば、凸部(穴部)からなる第1係合部と穴部(凸部)からなる第2係合部との簡易な構成により、容易に、質量体が転動する際に質量体をプレート部材の半径方向に移動可能にしながら、質量体間の間隔を保持することができる。
上記一の局面によるトルク変動吸収装置において、好ましくは、連結部材とプレート部材とが対向する部分には、テーパー形状部または凸形状部が形成されている。このように構成すれば、連結部材とプレート部材との接触面積や接触する部分の接触径を小さくすることができるので、連結部材とプレート部材との間の摺動抵抗によるヒステリシス損失を低減することができる。
上記一の局面によるトルク変動吸収装置において、好ましくは、第2転動案内面は、略平坦面状に形成されている。このように構成すれば、第2転動案内面をプレート部材の半径方向の内側に突出するように形成する場合に比べて、質量体が第2転動案内面を超える際に遠心力に抗して半径方向の内側に移動するときの移動量を減少させることができるので、質量体を第2転動案内面を介して隣接する第1転動案内面により移動させ易くすることができる。
上記一の局面によるトルク変動吸収装置において、好ましくは、質量体の外周を覆うように装着された滑り止め部材をさらに備える。このように構成すれば、滑り止め部材により、質量体が第1転動案内面を転動する際に滑るのを抑制することができるので、対象とする所定次数の捩り振動を効果的に吸収することができる。
なお、本出願では、上記一の局面によるトルク変動吸収装置とは別に、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、本出願の他の構成によるトルク変動吸収装置は、エンジンのトルク変動に伴う動力伝達系の捩り振動を吸収するトルク変動吸収装置であって、動力伝達系に設けられ、周方向に隣接して形成された複数の円弧状の転動案内面を有するプレート部材と、プレート部材の転動案内面を転動する質量体とを備え、プレート部材の複数の円弧状の転動案内面は、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体は隣接する転動案内面に移動するように構成されている。このように構成すれば、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、転動案内面から周方向に隣接する他の転動案内面に質量体が移動されるので、質量体をプレート部材の周方向に沿って移動させることができる。その結果、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合にも、質量体がプレート部材の半径方向の内側に大きく移動するのを抑制することができる。これにより、プレート部材の半径方向において、質量体の移動範囲が大きくなるのを抑制することができるので、その分、トルク変動吸収装置の小型化を図ることができる。
(付記項2)
また、上記本出願の他の構成によるトルク変動吸収装置において、好ましくは、プレート部材は、プレート部材の一方表面に設けられ、複数の円弧状の転動案内面を有する凹部を含み、質量体は、外周転動部を有するとともに、凹部に配置された状態で転動案内面に沿って外周転動部が転動し、かつ、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になると、隣接する転動案内面に移動するように構成されている。このように構成すれば、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、容易に、質量体をプレート部材の周方向に沿って移動させることができる。
(付記項3)
また、上記本出願の他の構成によるトルク変動吸収装置において、好ましくは、複数の質量体を所定の間隔を保持して連結する環状の連結部材をさらに備える。このように構成すれば、質量体が転動案内面から周方向に隣接する他の転動案内面に移動する場合でも、連結部材により、質量体間の間隔が保持されるので、隣接する質量体同士が衝突するのを防止することができ、その結果、質量体同士の衝突による異音が発生するのを抑制することができる。また、環状の連結部材により複数の質量体を連結することによって、1つの連結部材により周方向に配置された複数の質量体をまとめて連結することができるので、隣接する2つの質量体の間のそれぞれに別個の連結部材を設ける場合に比べて、部品点数が増加するのを抑制することができる。また、連結部材により、隣接する質量体同士が一定間隔で離間した状態を維持することができるので、連結部材を設けない場合に比べて、隣接する質量体同士の間隔を小さくすることができる。これにより、より多くの質量体を配置することができるので、捩り振動の吸収効果を高めることができる。
本発明の一の局面による構成によれば、上記のように、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になった場合の質量体の衝突による異音の発生を抑制することができる。
本発明の第1および参考例によるトルク変動吸収装置の配置位置を示した概略図である。 本発明の第1実施形態によるトルク変動吸収装置の構成を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態によるトルク変動吸収装置の構成を示した分解斜視図である。 本発明の第1実施形態によるトルク変動吸収装置の質量体の転動軌跡を説明するための概略図である。 本発明の第1実施形態によるトルク変動吸収装置の転動案内面を示した図である。 本発明の第1実施形態によるトルク変動吸収装置の質量体周辺を示した部分断面図である。 本発明の第1実施形態の第1〜第5変形例を示した図である。 本発明の第1実施形態の第6変形例を示した図である。 本発明の第1実施形態の第7変形例を示した図である。 本発明の参考例によるトルク変動吸収装置の全体構成を示した斜視図である。 本発明の参考例によるトルク変動吸収装置の全体構成を示した分解斜視図である。 本発明の参考例によるトルク変動吸収装置の質量体の転動軌跡を説明するための概略図である。 本発明の参考例によるトルク変動吸収装置の質量体周辺を示した部分断面図である。 本発明の参考例によるトルク変動吸収装置の質量体の構造を示した概略断面図である。 本発明の参考例の第1〜第5変形例を示した図である。 本発明の参考例の第6〜第9変形例を示した図である。 本発明の参考例の第10変形例を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態によるトルク変動吸収装置100の構成について説明する。
第1実施形態によるトルク変動吸収装置100は、図1に示すように、トランスミッション110のハウジング110a内に設けられており、エンジン120のトルク変動に伴うクランクシャフト120aの捩り振動を吸収するように構成されている。具体的には、トルク変動吸収装置100は、トランスミッション110のハウジング110a内に設けられたダンパー130に取り付けられており、ダンパー130は、入力軸110bを介してエンジン120のクランクシャフト120aに連結されている。なお、ダンパー130は、トルク変動吸収装置100とともにエンジン120のトルク変動に伴うクランクシャフト120aの捩り振動を吸収するために設けられている。また、クランクシャフト120aは、本発明の「動力伝達系」の一例である。以下、第1実施形態によるトルク変動吸収装置100の詳細な構成について説明する。
トルク変動吸収装置100は、図2および図3に示すように、ダンパー130(図1参照)を介してクランクシャフト120a(図1参照)に取り付けられる中空円板形状(ドーナツ形状)のプレート部材1と、複数の質量体2と、複数の質量体2を互いに連結する一対の環状の連結部材3とを備えている。
プレート部材1は、板状の金属材からなり、板厚方向に貫通する円形状の中空部11と、外周部1aに沿って環状に形成された凹状の収容部12とを有している。収容部12は、図2〜図4に示すように、内部に複数の質量体2を収容可能に構成されている。また、収容部12は、外周部1a側の内側面により構成された転動案内面121を有している。転動案内面121は、収容部12の内部において質量体2が転動するのをガイドするように構成されている。具体的には、転動案内面121は、図4および図5に示すように、複数の円弧状の第1転動案内面121aと、隣接する円弧状の第1転動案内面121aの間を接続する複数の第2転動案内面121bとを含んでいる。なお、第1転動案内面121aは、本発明の「外周側転動案内面」の一例である。
複数の第1転動案内面121aは、プレート部材1の半径方向の外側に突出する円弧状に形成されている。円弧状の第1転動案内面121aの曲率半径R1(図5参照)は、所定次数の捩り振動において、質量体2が第1転動案内面121aを転動する際に共振可能な曲率半径に設定されている。これにより、質量体2による第1転動案内面121aの転動(共振)により、所定次数の捩り振動を吸収することが可能である。また、複数の第1転動案内面121aは、プレート部材1の周方向に第2転動案内面121bを介して隣接するように形成されている。また、複数の円弧状の第1転動案内面121aは、プレート部材1の外周部1aよりも内側に周方向に設けられている。複数の第2転動案内面121bは、プレート部材1の外周部1aよりも内側に周方向に設けられ、質量体2が円弧状の第1転動案内面121aとは異なる軌跡で転動可能なように構成されている。また、複数の第2転動案内面121bは、質量体2が第1転動案内面121aから隣接する第1転動案内面121aに移動する際に、質量体2の隣接する第1転動案内面121aへの移動をガイドするように構成されている。
また、図5に示すように、第1転動案内面121aは、曲率半径R1の円弧状に形成されており、第2転動案内面121bは、平坦面状に形成されている。また、第1転動案内面121aと第2転動案内面121bとの接続部121cは、円弧状の第1転動案内面121aと平坦面状の第2転動案内面121bとが滑らかに繋がるように曲面により形成されている。
また、プレート部材1の収容部12は、図2〜図4に示すように、転動案内面121よりもプレート部材1の内周側(半径方向の内側)の内側面に形成された複数の円弧状の内周側規制面122を有している。複数の内周側規制面122は、周方向に設けられ、質量体2の内周側への移動を規制するように構成されている。詳細には、内周側規制面122は、クランクシャフト120aの回転速度が小さいことにより、プレート部材1の半径方向の外側に向かう遠心力が小さくなって質量体2が自重によりプレート部材1の半径方向の内側に向かって落下(移動)する場合に、質量体2が所定量以上落下するのを防止するように構成されている。クランクシャフト120aの回転速度が小さい場合には、複数の質量体2は、連結部材3により互いに連結されているため一体的に落下(移動)する。また、複数の内周側規制面122は、プレート部材1の半径方向の内側に突出する円弧状に形成されている。また、複数の円弧状の内周側規制面122は、図4に示すように、複数の円弧状の第1転動案内面121aに対して周方向に沿って半ピッチずつずれるように配置されている。すなわち、円弧状の内周側規制面122の中央に対応する位置に、互いに隣接する2つの円弧状の第1転動案内面121aの間に配置された第2転動案内面121bが配置されている。また、円弧状の内周側規制面122は、第1転動案内面121aよりも小さい曲率半径を有している。
プレート部材1の収容部12の内底面123には、図6に示すように、質量体2側に突出するテーパー形状部123aが形成されている。テーパー形状部123aは、略台形状の断面を有し、周方向に連続的に形成されることにより平面視で円環状に形成されている。また、テーパー形状部123aは、複数の質量体2を連結する環状の連結部材3に対向する部分に形成されている。また、収容部12に収容された質量体2に対して内底面123の反対側には、質量体2が収容部12の外側に出るのを防止する蓋部材124が設けられている。蓋部材124は、図示しない締結部材などによりプレート部材1に固定的に取り付けられている。また、蓋部材124の連結部材3に対向する部分には、内底面123と同様に、質量体2側に突出するテーパー形状部124aが形成されている。テーパー形状部124aは、略台形状の断面を有し、周方向に連続的に形成されることにより平面視で円環状に形成されている。なお、トルク変動吸収装置100に隣接する部材(たとえば、フライホイールなど)により質量体2が収容部12の外側に出るのを防止することが可能であれば、蓋部材124を別途設ける必要はない。
質量体2は、金属材からなり、図2〜図4に示すように、円柱状に形成されている。また、質量体2は、図3、図4および図6に示すように、外周面により構成された円形状の転動面21を有している。質量体2は、転動面21がプレート部材1の転動案内面121に対向するように収容部12の内部に収容されている。そして、質量体2は、転動面21が転動案内面121によりガイドされて転動するように構成されている。また、図6に示すように、質量体2の転動面21には、質量体2の外周を覆うように滑り止め部材21aが装着されている。滑り止め部材21aは、樹脂(たとえば、ナイロン6(PA6)やナイロン66(PA66)など)からなり、質量体2が転動案内面121に対して滑るのを抑制するために設けられている。また、質量体2の転動面21に直交する両側面22には、それぞれ、図2〜図4および図6に示すように、凸部221が形成されている。凸部221は、円柱状に形成されており、円形状の側面22の中央に配置されている。なお、凸部221は、本発明の「第1係合部」の一例である。
一対の環状の連結部材3は、図3および図6に示すように、質量体2を両側面22側から挟み込むように配置されている。また、連結部材3は、図2および図4に示すように、複数の質量体2を周方向に所定の間隔を保持して連結するように構成されている。具体的には、連結部材3は、図3、図4および図6に示すように、質量体2の凸部221が挿入されて係合する複数の長円形状(トラック形状)の穴部31を有している。なお、穴部31は、本発明の「第2係合部」の一例である。複数の穴部31は、周方向に等間隔に配置されているとともに、連結部材3を板厚方向に貫通するように形成されている。また、長円形状の穴部31は、プレート部材1の半径方向に延びるように形成されており、質量体2の凸部221が半径方向に移動可能に係合するように構成されている。詳細には、長円形状の穴部31は、質量体2が第1転動案内面121aを振り子状に転動する際には、質量体2の半径方向への移動を許容し、質量体2が第2転動案内面121bを転動する際には、質量体2の凸部221が半径方向の内側に当接することなく半径方向の内側に移動できるように構成されている。
連結部材3は、耐熱性に優れかつ耐摩耗性に優れた樹脂(たとえば、ポリアセタールなど)からなり、金属からなる場合に比べて、質量体2の凸部221と連結部材3の穴部31との衝突による異音の発生を低減可能である。また、連結部材3は、図6に示すように、穴部31に挿入された質量体2の凸部221がプレート部材1の内底面123および蓋部材124に当接しないように、凸部221の突出高さよりも大きい板厚を有している。
上記のような構成により、第1実施形態によるトルク変動吸収装置100は、複数の質量体2がプレート部材1の第1転動案内面121aを振り子状に転動して共振することによりクランクシャフト120aの所定次数の捩り振動を吸収するように構成されている。また、トルク変動吸収装置100は、エンジン120の始動時などにクランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体2が第1転動案内面121aを転動する軌跡から、質量体2が第2転動案内面121bを転動する軌跡に連続的に切り替わるように構成されている。また、トルク変動吸収装置100は、質量体2が第1転動案内面121aを転動する軌跡から、質量体2が第2転動案内面121bを転動する軌跡に連続的に切り替わった後、さらに、質量体2が第2転動案内面121bを転動する軌跡から、質量体2が第1転動案内面121aを転動する軌跡に連続的に切り替わるように構成されている。すなわち、図4に示すように、質量体2は、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ未満の場合には、第1転動案内面121aを振り子状に転動し、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、第1転動案内面121aから第2転動案内面121bを介して隣接する第1転動案内面121aに移動するように構成されている。
次に、図4および図5を参照して、本発明の第1実施形態によるトルク変動吸収装置100の質量体2の転動軌跡について説明する。
クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ未満の場合には、質量体2は、第1転動案内面121aを振り子状に転動してクランクシャフト120aの所定次数の捩り振動を吸収する。クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体2は、図4に示すように、第1転動案内面121aにおける振り幅が大きくなって第2転動案内面121bに移動する。複数の質量体2は、連結部材3により互いに所定の間隔が保持された状態で移動する。また、第2転動案内面121bに移動した質量体2は、凸部221が連結部材3の穴部31の内側の端部に当接することなくプレート部材1の半径方向の内側への移動が許容される。この際、質量体2は、プレート部材1の内周側規制面122に当接しないように内側への移動が規制される。これにより、質量体2は、第2転動案内面121bを転動する際に、プレート部材1の半径方向の内側に大きく移動しないような軌跡で転動可能である。また、第1転動案内面121aと第2転動案内面121bとが曲面の接続部121c(図5参照)により滑らかに繋がれているため、質量体2は、第1転動案内面121aから第2転動案内面121bにスムーズに移動する。
そして、質量体2は、平坦面状の第2転動案内面121bを転動して隣接する第1転動案内面121aに移動する。この場合にも、第2転動案内面121bと隣接する第1転動案内面121aとが曲面の接続部121cにより滑らかに繋がれているため、質量体2は、第2転動案内面121bから隣接する第1転動案内面121aにスムーズに移動する。すなわち、質量体2の転動軌跡は、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体2が第1転動案内面121aを転動する軌跡から、質量体2が第2転動案内面121bを転動する軌跡に連続的に切り替わった後、さらに、質量体2が第2転動案内面121bを転動する軌跡から、質量体2が第1転動案内面121aを転動する軌跡に連続的に切り替わる。また、質量体2が第1転動案内面121aから第2転動案内面121bを介して隣接する第1転動案内面121aに移動するまでの間、質量体2は、転動案内面121に常時当接した状態で転動し、内周側規制面122には当接しない。また、質量体2は、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ未満になるまで、第1転動案内面121aから第2転動案内面121bを介して隣接する第1転動案内面121aへの移動を繰り返す。
第1実施形態では、上記のように、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体2が円弧状の第1転動案内面121aを転動する軌跡から、質量体2が第1転動案内面121aを転動する軌跡とは異なる第2転動案内面121bを転動する軌跡に連続的に切り替わるように構成することによって、質量体2の転動軌跡を、第1転動案内面121aを転動する軌跡から第2転動案内面121bを転動する軌跡にスムーズに移行させることができるので、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合にも、質量体2が転動案内面の端部や質量体2の移動範囲を規制する従来のようなストッパ部材に衝突することがない。これにより、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合にも、質量体2の衝突による異音の発生を抑制することができる。
また、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、質量体2が円弧状の第1転動案内面121aを転動する軌跡から、質量体2が第1転動案内面121aを転動する軌跡とは異なる第2転動案内面121bを転動する軌跡に連続的に切り替わるように構成することによって、第2転動案内面121bを転動する軌跡をプレート部材1の半径方向の内側に大きく移動しないような直線状または曲線状の軌跡に設定すれば、質量体2が第1転動案内面121aを転動する軌跡から第2転動案内面121bを転動する軌跡に切り替わった後に、質量体2がプレート部材1の半径方向の内側に大きく移動するのを抑制することができる。この場合、プレート部材1の半径方向において、質量体2の移動範囲が大きくなるのを抑制することができるので、その分、トルク変動吸収装置100の小型化を図ることができ、その結果、トルク変動吸収装置100の小型化を図りながら、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合の質量体2の衝突による異音の発生を抑制することができる。
また、第1実施形態では、質量体2が第1転動案内面121aを転動する軌跡から、質量体2が第2転動案内面121bを転動する軌跡に連続的に切り替わった後、さらに、質量体2が第2転動案内面121bを転動する軌跡から質量体2が第1転動案内面121aを転動する軌跡に連続的に切り替わるように構成する。これにより、第1転動案内面121aを転動する軌跡から第2転動案内面121bを転動する軌跡に連続的に切り替わることに加えて、第2転動案内面121bを転動する軌跡から第1転動案内面121aを転動する軌跡にも連続的に切り替わるので、質量体2の転動軌跡が第1転動案内面121aを転動する軌跡から第2転動案内面121bを転動する軌跡に切り替わる際、および、質量体2の転動軌跡が第2転動案内面121bを転動する軌跡から第1転動案内面121aを転動する軌跡に切り替わる際のいずれの場合においても、質量体2の転動軌跡をスムーズに移行させることができる。その結果、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合にも、質量体2が転動案内面の端部や従来のようなストッパ部材に衝突することによる異音の発生をより抑制することができる。
また、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、質量体2の転動軌跡が第1転動案内面121aを転動する軌跡から第2転動案内面121bを転動する軌跡に移行した場合でも、第2転動案内面121bを転動する軌跡から第1転動案内面121aを転動する軌跡に容易に戻すことができるので、質量体2が第1転動案内面121aに戻って転動することにより、クランクシャフト120aの捩り振動を吸収することができる。
また、第1実施形態では、プレート部材1の複数の円弧状の第1転動案内面121aを、周方向に第2転動案内面121bを介して互いに隣接するように形成し、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体2が第2転動案内面121bを介して隣接する第1転動案内面121aに移動するように構成する。これにより、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、第1転動案内面121aから周方向に第2転動案内面121bを介して隣接する第1転動案内面121aに質量体2が移動されるので、質量体2をプレート部材1の周方向に沿って第1転動案内面121a、第2転動案内面121bおよび隣接する第1転動案内面121aに接触させながら移動させることができる。その結果、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合にも、質量体2がプレート部材1の半径方向の内側に大きく移動するのを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、第1転動案内面121aを、プレート部材1の外周側に周方向に互いに隣接する複数の円弧状に形成し、第2転動案内面121bを、隣接する第1転動案内面121aの間を接続するように設けるとともに、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体2の隣接する第1転動案内面121aへの移動をガイドするように構成する。これにより、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、質量体2が第2転動案内面121bによりガイドされて隣接する第1転動案内面121aにスムーズに移動することができる。
また、第1実施形態では、第1転動案内面121aよりもプレート部材1の内周側において周方向に、質量体2の内周側への移動を規制する複数の円弧状の内周側規制面122を設ける。これにより、クランクシャフト120aの回転速度が小さいことにより、プレート部材1の半径方向の外側に向かう遠心力が小さくなって質量体2が自重によりプレート部材1の半径方向の内側に向かって落下(移動)する場合でも、内周側規制面122により、質量体2がプレート部材1の半径方向の内側に移動するのが規制されるので、プレート部材1の半径方向において、質量体2の移動範囲が大きくなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、第1転動案内面121aと内周側規制面122とを、周方向に沿って互いに半ピッチずつずれるように設ける。これにより、プレート部材1の半径方向における第1転動案内面121aと内周側規制面122との離間距離が部分的に過度に大きくなるのを抑制することができるので、プレート部材1の半径方向の内側に向かって落下(移動)する場合の質量体2の落下距離が部分的に過度に大きくなるのを抑制することができる。これにより、質量体2が落下して内周側規制面122に衝突する(規制される)場合でも、落下距離が小さい分、衝突による異音を低減することができる。
また、第1実施形態では、複数の質量体2を所定の間隔を保持して連結する環状の連結部材3を設ける。これにより、質量体2が第1転動案内面121aから第2転動案内面121bを介して隣接する第1転動案内面121aに移動する場合でも、連結部材3により、質量体2間の間隔が保持されるので、隣接する質量体2同士が衝突するのを防止することができる。これによっても、衝突による異音が発生するのを抑制することができる。
また、環状の連結部材3により複数の質量体2を連結することによって、1つの連結部材3により周方向に配置された複数の質量体2をまとめて連結することができるので、隣接する2つの質量体2の間のそれぞれに別個の連結部材を設ける場合に比べて、部品点数が増加するのを抑制することができる。また、連結部材3により、隣接する質量体2同士を互いに小さい間隔で離間させた状態で連結してその間隔を維持することができるので、連結部材3を設けない場合に比べて、隣接する質量体2同士の間隔を小さくすることができる。これにより、より多くの質量体2を配置することができるので、捩り振動の吸収効果を高めることができる。
また、第1実施形態では、複数の質量体2のそれぞれに凸部221を設けるとともに、連結部材3に、複数の質量体2の凸部221がそれぞれプレート部材1の半径方向に移動可能に係合する穴部31を設ける。これにより、凸部221と穴部31との簡易な構成により、容易に、質量体2が転動する際に質量体2をプレート部材1の半径方向に移動可能にしながら、質量体2間の間隔を保持することができる。
また、第1実施形態では、連結部材3とプレート部材1とが対向する部分に、テーパー形状部123aを形成する。これにより、連結部材3とプレート部材1との接触面積を小さくすることができるので、連結部材3とプレート部材1との間の摺動抵抗によるヒステリシス損失を低減することができる。
また、第1実施形態では、第2転動案内面121bを平坦面状に形成する。これにより、第2転動案内面121bをプレート部材1の半径方向の内側に突出するように形成する場合に比べて、質量体2が第2転動案内面121bを超える際に遠心力に抗して半径方向の内側に移動するときの移動量を減少させることができるので、質量体2を第2転動案内面121bを介して隣接する第1転動案内面121aにより移動させ易くすることができる。
また、第1実施形態では、質量体2の外周を覆うように滑り止め部材21aを設ける。これにより、滑り止め部材21aにより、質量体2が第1転動案内面121aを転動する際に滑るのを抑制することができるので、対象とする所定次数の捩り振動を効果的に吸収することができる。
(第1実施形態の変形例)
以下、第1実施形態の第1〜第7変形例について説明する。上記第1実施形態では、図6に示すように、プレート部材1の収容部12の内底面123および蓋部材124に、それぞれ、質量体2側に突出するテーパー形状部123aおよび124aを形成する例を示したが、図7の(a)〜(e)にそれぞれ示す第1実施形態の第1〜第5変形例のような構成にしてもよい。
具体的には、図7の(a)に示す第1変形例では、連結部材103aのプレート部材101a(蓋部材124b)に対向する部分には、プレート部材101a(蓋部材124b)側に突出するテーパー形状部103bが形成されている。また、図7の(b)に示す第2変形例では、連結部材103cのプレート部材101a(蓋部材124b)に対向する部分には、質量体2側に凹むテーパー形状部103dが形成されている。また、図7の(c)に示す第3変形例では、連結部材103eのプレート部材101a(蓋部材124b)に対向する部分には、プレート部材101a(蓋部材124b)側に突出する凸形状部103fが形成されている。また、図7の(d)に示す第4変形例では、プレート部材101bの収容部12の内底面123bおよび蓋部材124cに、それぞれ、質量体2側とは反対側に凹むテーパー形状部123cおよび124dが形成されている。また、図7の(e)に示す第5変形例では、プレート部材101cの収容部12の内底面123dおよび蓋部材124eに、それぞれ、質量体2側に突出する凸形状部123eおよび124fが形成されている。
また、上記第1実施形態では、第2転動案内面121bを平坦面状に形成する例を示したが、図8に示す第1実施形態の第6変形例では、第2転動案内面121dを、第1転動案内面121aの曲率半径R1よりも小さい曲率半径R2の円弧状に形成している。この場合、第2転動案内面121dをプレート部材の半径方向の内側に突出する円弧状に形成する。また、第1転動案内面121aと第2転動案内面121dとの接続部121eを、円弧状の第1転動案内面121aと、それとは反対方向に突出する円弧状の第2転動案内面121dとが滑らかに繋がるように曲面により形成する。
また、上記第1実施形態では、連結部材3と質量体2とが別個に設けられた構成を示したが、図9に示す第1実施形態の第7変形例では、一対の環状の連結部材103gと質量体2aとを一体化している。具体的には、連結部材103gの穴部131に質量体2aの凸部221aを挿入した状態で、凸部221aの先端部をかしめることによりかしめ部221bを形成する。このかしめ部221bにより連結部材103gが質量体2aから外れるのを防止して、質量体2aと連結部材103gとを一体化する。これにより、複数の質量体2aと一対の環状の連結部材103gとを1つのユニットに(サブアッセンブリ化)することができるので、トルク変動吸収装置の組み立て性を向上させることができる。なお、穴部131は、本発明の「第2係合部」の一例であり、凸部221aは、本発明の「第1係合部」の一例である。
参考例
次に、図10〜図14を参照して、本発明の参考例によるトルク変動吸収装置200について説明する。この参考例では、上記第1実施形態と異なり、質量体202が円弧状の第1転動案内面215aよりも小さい回転半径で転動可能なように第2転動案内面215bが構成されている。
参考例によるトルク変動吸収装置200は、図10〜図12に示すように、ダンパー130(図1参照)を介してクランクシャフト120a(図1参照)に取り付けられる中空円板形状(ドーナツ形状)のプレート部材201と、複数の質量体202とを備えている。
プレート部材201は、板状の金属材からなり、板厚方向に貫通する円形状の中空部211を有している。また、図10、図11および図13に示すように、プレート部材201の一方表面201aには、複数の円弧が周方向に連続して配置された内側面形状を有する一方側凹部212が設けられ、プレート部材201の他方表面201bには、一方側凹部212と同様に、複数の円弧が周方向に連続して配置された内側面形状を有する他方側凹部213が設けられている。なお、一方側凹部212および他方側凹部213は、本発明の「凹部」の一例である。また、プレート部材201は、図11〜図13に示すように、板厚方向に貫通する複数の楕円形状の転動案内穴214を有している。また、プレート部材201は、質量体202が転動するのをガイドする転動案内面215を有している。転動案内面215は、一方側凹部212(他方側凹部213)の内面により構成された複数の円弧状の第1転動案内面215aと、複数の転動案内穴214の内面により構成された複数の楕円形状の第2転動案内面215bとにより構成されている。
複数の第1転動案内面215aは、プレート部材201の外周部201cよりも内側に周方向に設けられ、質量体202が転動可能なように構成されている。また、複数の第1転動案内面215aは、プレート部材201の半径方向の外側に突出する円弧状に形成されている。また、第2転動案内面215bは、第1転動案内面215aとは別個に設けられ、質量体202が円弧状の第1転動案内面215aとは異なる軌跡で転動可能なように形成されている。また、第2転動案内面215bは、質量体202がプレート部材201の半径方向の内側(内周側)に大きく移動するのを規制しながら、質量体202の転動をガイドするように構成されている。詳細には、第2転動案内面215bは、質量体202が円弧状の第1転動案内面215aよりも小さい回転半径で転動可能なように形成されている。また、楕円形状の第2転動案内面215bは、プレート部材201の半径方向に短く、かつ、プレート部材201の周方向に長い形状に形成されている。すなわち、楕円形状の第2転動案内面215bは、短軸がプレート部材201の半径方向に沿って配置され、長軸がプレート部材201の半径方向に直交する方向に沿って配置されている。
質量体202は、図11および図13に示すように、プレート部材201の一方表面201a側に配置される円板状の第1質量体部分202aと、プレート部材201の他方表面201b側に配置される円板状の第2質量体部分202bと、第1質量体部分202aおよび第2質量体部分202bを互いに連結する転動軸部202cとを含んでいる。なお、第1質量体部分202aおよび第2質量体部分202bは、それぞれ、本発明の「第1質量体」および「第2質量体」の一例である。
第1質量体部分202aおよび第2質量体部分202bは、金属からなる。第1質量体部分202aは、プレート部材201の一方側凹部212の内部に配置されるとともに、一方側凹部212の第1転動案内面215aを転動する第1外周転動部202dを有している。また、第2質量体部分202bは、プレート部材201の他方側凹部213の内部に配置されるとともに、他方側凹部213の第1転動案内面215aを転動する第2外周転動部202eを有している。第1外周転動部202dと第2外周転動部202eとは、同じ形状(周長および幅が同じ形状)に形成されている。なお、第1外周転動部202dおよび第2外周転動部202eは、本発明の「外周転動部」の一例である。また、第1質量体部分202aには、図11および図14に示すように、転動軸部202cが挿入される貫通孔202fが形成されている。また、図14に示すように、貫通孔202fの第2質量体部分202bが配置される側とは反対側の端部には、内径が拡大された径拡大部202gが形成されている。
図13および図14に示すように、第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)のプレート部材201に対向する部分は、互いに平坦でもよいが、転動時の抵抗を小さくするため、プレート部材201側に突出するテーパー形状部202h(202i)が形成されている。テーパー形状部202h(202i)は、円錐台状に形成されている。図13に示すように、第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)の第1外周転動部202d(第2外周転動部202e)には、第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)の外周を覆うように滑り止め部材21bが装着されている。滑り止め部材21bは、樹脂(たとえば、ナイロン6(PA6)やナイロン66(PA66)など)からなり、第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)が第1転動案内面215aに対して滑るのを抑制するために設けられている。また、第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)のプレート部材201に対向する側とは反対の面は、プレート部材201の一方側凹部212(他方側凹部213)に配置された状態で、プレート部材201の一方表面201a(他方表面201b)と面一になるように構成されている。
転動軸部202cは、金属からなり、図11および図14に示すように、第2質量体部分202bに固定的に取り付けられている。また、転動軸部202cは、第1外周転動部202d(第2外周転動部202e)よりも小さい外径を有している。また、転動軸部202cは、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、プレート部材201の転動案内穴214に配置された状態で、転動案内穴214の内面により構成された楕円形状の第2転動案内面215bを転動するように構成されている。また、図14に示すように、転動軸部202cには、先端側の外径が根元側の外径よりも小さくなるように段部202jが形成されている。
また、転動軸部202cは、第1質量体部分202aの貫通孔202fに挿入された状態で、先端部がかしめられることによりかしめ部202kが形成されるように構成されている。具体的には、転動軸部202cは、プレート部材201の他方表面201b側から転動案内穴214(図13参照)に挿入された状態で、プレート部材201の一方表面201a側に配置された第1質量体部分202aの貫通孔202fに挿入されてかしめ加工されることによりかしめ部202kが形成される。これにより、第1質量体部分202aおよび第2質量体部分202bは、それぞれ、プレート部材201の一方表面201a側および他方表面201b側に配置された状態で、転動案内穴214に配置された転動軸部202cにより固定的に連結される。また、第1質量体部分202aが転動軸部202cの段部202jに当接することにより、第1質量体部分202aおよび第2質量体部分202bは、互いに所定距離離間した状態で転動軸部202cにより連結される。第1質量体部分202aおよび第2質量体部分202bの間の所定距離は、プレート部材201の一方側凹部212および他方側凹部213に対応する部分の板厚よりも若干大きい距離である。また、転動軸部202cのかしめ部202kは、第1質量体部分202aの径拡大部202g内に収められ、第1質量体部分202aと面一となるように形成される。
また、図13に示すように、転動軸部202cには、転動軸部202cの外周を覆うように、樹脂(たとえば、ナイロン6(PA6)やナイロン66(PA66)など)からなる音低減部材21cが装着されている。音低減部材21cは、クランクシャフト120aの回転速度が小さいことにより、プレート部材201の半径方向の外側に向かう遠心力が小さくなって質量体202が自重によりプレート部材201の半径方向の内側に向かって落下(移動)する場合に、転動軸部202cと第2転動案内面215bとの衝突による異音の発生を低減するために設けられている。
上記のような構成により、参考例によるトルク変動吸収装置200は、複数の質量体202がプレート部材201の第1転動案内面215aを振り子状に転動して共振することによりクランクシャフト120aの所定次数の捩り振動を吸収するように構成されている。また、トルク変動吸収装置200は、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体202が第1転動案内面215aを転動する軌跡から、質量体202が第2転動案内面215bを転動する軌跡に連続的に切り替わるように構成されている。また、トルク変動吸収装置200は、質量体202が第1転動案内面215aを転動する軌跡から、質量体202が第2転動案内面215bを転動する軌跡に連続的に切り替わった後、さらに、質量体202が第2転動案内面215bを転動する軌跡から、質量体202が第1転動案内面215aを転動する軌跡に連続的に切り替わるように構成されている。
次に、図12を参照して、本発明の参考例によるトルク変動吸収装置200の質量体202の転動軌跡について説明する。
クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ未満の場合には、質量体202の第1質量体部分202a(第2質量体部分202b(図13参照))がプレート部材201の一方側凹部212(他方側凹部213)に配置された状態で、第1転動案内面215aに沿って第1外周転動部202d(第2外周転動部202e(図13参照))が振り子状に転動する。具体的には、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ未満の場合には、質量体202は、質量体202がプレート部材201の半径方向の最も外側に位置する図12の(a)の位置を略中心にして、図12の(a)の位置から時計回りに所定角度α度(たとえば、30度)移動した図12の(b)の位置と、図12の(a)の位置から反時計回りに所定角度−α度(たとえば、−30度)移動した図12の(c)の位置との間の範囲内で、第1転動案内面215aに沿って振り子状に転動する。この際、質量体202は、転動軸部202cがプレート部材201の転動案内穴214の内面により構成された第2転動案内面215bに当接することなく振り子状に転動してクランクシャフト120aの所定次数の捩り振動を吸収する。なお、上記の所定角度(±α=±30度)は、円弧状の第1転動案内面215aの中心Oを基準とした場合の質量体202の回転角度(移動角度)である。
一方、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、第2転動案内面215bを構成する転動案内穴214の内面に沿って質量体202の転動軸部202cが転動する。具体的には、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体202は、振り幅が大きくなって図12の(a)の位置から時計回りに所定角度α度の位置(図12の(b)の位置)を超えて移動する。この際、質量体202の転動軌跡は、図12の(b)の位置において、第1外周転動部202d(第2外周転動部202e(図13参照))が第1転動案内面215aを転動する軌跡から、転動軸部202cが第2転動案内面215bを転動する軌跡に連続的に切り替わる。そして、質量体202は、転動軸部202cが第2転動案内面215bに沿って転動することにより、図12の(b)の位置から(d)、(e)、(f)、(g)および(h)の位置を時計回りに順に経て、(c)の位置に到達する。質量体202は、図12の(b)の位置を超えてから(c)の位置に到達するまでの間、第1外周転動部202d(第2外周転動部202e(図13参照))が第1転動案内面215aに当接することなく転動する。この際、質量体202は、第2転動案内面215bにより、円弧状の第1転動案内面215aを転動する軌跡よりも小さい回転半径の軌跡で転動する。
その後、質量体202の転動軌跡は、図12の(c)の位置において、転動軸部202cが第2転動案内面215bを転動する軌跡から、第1外周転動部202d(第2外周転動部202e(図13参照))が第1転動案内面215aを転動する軌跡に連続的に切り替わる。そして、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ未満になるまで、質量体202が第1転動案内面215aを転動する軌跡と、質量体202が第2転動案内面215bを転動する軌跡とが繰り返し切り替えられる。なお、クランクシャフト120aの捩り振動の振動方向によっては、質量体202は、図12の(a)の位置から反時計回りに所定角度−α度の位置(図12の(c)の位置)を超えて、図12の(h)、(g)、(f)、(e)および(d)の位置を反時計回りに順に経て、(b)の位置に到達する場合もある。この場合でも、上記時計回りの場合と同様に、質量体202の転動軌跡が連続的に切り替わる。
なお、参考例のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
参考例では、上記のように、第2転動案内面215bを、質量体202が円弧状の第1転動案内面215aよりも小さい回転半径で転動可能なように形成する。これにより、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、質量体202の転動軌跡を、第1転動案内面215aを転動する軌跡から第1転動案内面215aよりも小さい回転半径で転動可能な第2転動案内面215bを転動する軌跡に連続的に切り替えることができるので、質量体202がプレート部材201の半径方向の内側に移動する際により小さい回転半径で転動させることができる。これにより、プレート部材201の半径方向において、質量体202の移動範囲が大きくなるのを効果的に抑制することができる。
また、参考例では、上記のように、質量体202に、プレート部材201の第1転動案内面215aを転動する第1外周転動部202d(第2外周転動部202e)と、質量体202の第1外周転動部202d(第2外周転動部202e)よりも小さい外径を有するとともに第2転動案内面215bを転動する転動軸部202cとを設ける。これにより、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、質量体202の転動軌跡が、第1外周転動部202d(第2外周転動部202e)が第1転動案内面215aを転動する軌跡から、第1外周転動部202d(第2外周転動部202e)よりも小さい外径を有する転動軸部202cが第1転動案内面215aよりも小さい回転半径で転動可能な第2転動案内面215bを転動する軌跡に切り替わるので、質量体202がプレート部材201の半径方向の内側に移動する際に質量体202を容易に小さい回転半径で転動させることができる。
また、参考例では、上記のように、第2転動案内面215bを、プレート部材201を貫通するように設けられた転動案内穴214の内面により構成し、第1質量体部分202aおよび第2質量体部分202bを、プレート部材201の一方側および他方側に配置した状態で転動案内穴214に配置された転動軸部202cにより連結する。これにより、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、容易に、質量体202の転動軸部202cをプレート部材201の転動案内穴214の内面により構成された第2転動案内面215bに沿って転動させることができる。
また、参考例では、上記のように、一方側凹部212(他方側凹部213)に配置された状態で、第1転動案内面215aに沿って第1外周転動部202d(第2外周転動部202e)が転動し、かつ、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、第2転動案内面215bを構成する転動案内穴214の内面に沿って転動軸部202cが転動するように、第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)を構成する。これにより、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、質量体202の転動軌跡を、第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)の第1外周転動部202d(第2外周転動部202e)がプレート部材201の一方側凹部212(他方側凹部213)の第1転動案内面215aを転動する軌跡から、転動軸部202cが転動案内穴214の内面により構成された第2転動案内面215bを転動する軌跡に容易に連続的に移行させることができる。
また、参考例では、上記のように、質量体202の転動軸部202cが転動する第2転動案内面215bを、半径方向に短く、かつ、周方向に長い楕円形状に形成する。これにより、プレート部材201の半径方向において第2転動案内面215bをより短くすることができるので、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合に、質量体202がプレート部材201の半径方向の内側に大きく移動するのをより効果的に抑制することができる。
また、参考例では、上記のように、質量体202の第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)とプレート部材201とが対向する部分には、テーパー形状部202h(202i)を形成する。これにより、質量体202の第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)とプレート部材201との接触面積を小さくすることができるので、質量体202の第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)とプレート部材201との間の摺動抵抗によるヒステリシス損失を低減することができる。
また、参考例の構成でも、上記第1実施形態と同様に、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体202が円弧状の第1転動案内面215aを転動する軌跡から、質量体202が第1転動案内面215aを転動する軌跡とは異なる第2転動案内面215bを転動する軌跡に連続的に切り替わるように構成することによって、質量体202の転動軌跡を、第1転動案内面215aを転動する軌跡から第2転動案内面215bを転動する軌跡にスムーズに移行させることができるので、クランクシャフト120aの捩り振動が所定の大きさ以上になった場合にも、質量体202の衝突による異音の発生を抑制することができる。
なお、参考例のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
参考例の変形例)
以下、参考例の第1〜第10変形例について説明する。上記参考例では、図13に示すように、第1質量体部分202a(第2質量体部分202b)に、プレート部材201側に突出するテーパー形状部202h(202i)を形成する例を示したが、図15の(a)〜(e)にそれぞれ示す参考例の第1〜第5変形例のような構成にしてもよい。
具体的には、図15の(a)に示す第1変形例では、プレート部材301aの第1質量体部分302a(第2質量体部分302b)に対向する部分には、円錐台状に凹むテーパー形状部301b(301c)が形成されている。また、図15の(b)に示す第2変形例では、プレート部材301dの第1質量体部分302a(第2質量体部分302b)に対向する部分には、第1質量体部分302a(第2質量体部分302b)側に円錐台状に突出するテーパー形状部301e(301f)が形成されている。また、図15の(c)に示す第3変形例では、第1質量体部分302c(第2質量体部分302d)のプレート部材201に対向する部分には、円錐台状に凹むテーパー形状部302e(302f)が形成されている。また、図15の(d)に示す第4変形例では、第1質量体部分302g(第2質量体部分302h)のプレート部材201に対向する部分には、プレート部材201側に突出する凸形状部302i(302j)が転動軸部202cに近い位置に形成されている。また、図15の(e)に示す第5変形例では、プレート部材301gの第1質量体部分302a(第2質量体部分302b)に対向する部分には、第1質量体部分302a(第2質量体部分302b)側に突出する凸形状部301h(301i)が形成されている。なお、第1質量体部分302a、302cおよび302gは、本発明の「第1質量体」の一例であり、第2質量体部分302b、302dおよび302hは、本発明の「第2質量体」の一例である。
また、上記参考例では、第2転動案内面215bを構成する転動案内穴214を楕円形状に形成する例を示したが、図16の(a)〜(d)にそれぞれ示す参考例の第6〜第9変形例のような構成にしてもよい。
具体的には、図16の(a)に示す第6変形例では、転動案内穴214aが長円形状(トラック形状)に形成されることにより、転動案内穴214aの内面により構成される第2転動案内面215cが長円形状(トラック形状)に形成されている。また、図16の(b)に示す第7変形例では、転動案内穴214bが円環状(ドーナツ形状)に形成されることにより、転動案内穴214bの内面により構成される第2転動案内面215dが楕円形状に形成されている。また、図16の(c)に示す第8変形例では、転動案内穴214cが略三角形状(山形状)に形成されることにより、転動案内穴214cの内面により構成される第2転動案内面215eが略三角形状(山形状)に形成されている。また、図16の(d)に示す第9変形例では、転動案内穴214dがハート形状に形成されることにより、転動案内穴214dの内面により構成される第2転動案内面215fがハート形状に形成されている。
また、上記参考例では、プレート部材201の転動案内穴214の内面により構成された第2転動案内面215bを示したが、図17に示す参考例の第10変形例では、プレート部材301jに複数の円柱状の凸部301kを設け、凸部301kの外周面により第2転動案内面315aを構成する。この場合、質量体302kには、凸部301kを挿入可能な楕円形状の貫通孔302lを設ける。そして、動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になると、質量体302kの転動軌跡は、質量体302kの外周転動部302mがプレート部材301jの第1転動案内面315bを転動する軌跡から、質量体302kの貫通孔302lの内面により構成される内面転動部302nがプレート部材301jの凸部301kの外周面により構成される第2転動案内面315aを転動する軌跡に連続的に切り替わる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、複数の質量体2を連結する一対の環状の連結部材3を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、環状の連結部材を1つのみ設ける構成であってもよい。
また、上記第1実施形態では、質量体2に凸部221(第1係合部)を設けるとともに、連結部材3に凸部221に係合する穴部31(第2係合部)を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、質量体に穴部を設けるとともに、連結部材に穴部に係合する凸部を設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、エンジンのクランクシャフトの捩り振動を吸収するようにトルク変動吸収装置を構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、エンジンのトルク変動に伴うクランクシャフト以外の動力伝達系の捩り振動を吸収するようにトルク変動吸収装置を構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、質量体の外周を覆うように滑り止め部材を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、滑り止め部材を、質量体に設けることなく質量体が転動する転動案内面に設ける構成であってもよいし、滑り止め部材を、質量体および質量体が転動する転動案内面の両方に設ける構成であってもよい。
また、上記第1実施形態では、滑り止め部材を樹脂により構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえばゴム材など、滑り止め部材を樹脂以外の材質により構成してもよい。
1、101a、101b、101c、201、301a、301d、301g、301j プレート部材
2、202、302k 質量体
3、103a、103c、103e、103g 連結部材
21a、21b 滑り止め部材
31、131 穴部(第2係合部)
100、200 トルク変動吸収装置
103b、103d、123a、123c、202h、202i、301b、301c、301e、301f、302e、302f テーパー形状部
103f、123e、124f、301h、301i、302i、302j、 凸形状部
120 エンジン
120a クランクシャフト(動力伝達系)
121、215 転動案内面
121a 第1転動案内面(外周側転動案内面)
121b、121d、215b、215c、215d、215e、215f、215g、315a 第2転動案内面
122 内周側規制面
202a、302a、302c、302g 第1質量体部分(第1質量体)
202b、302b、302d、302h 第2質量体部分(第2質量体)
202c 転動軸部
202d 第1外周転動部(外周転動部)
202e 第2外周転動部(外周転動部)
212 一方側凹部(凹部)
213 他方側凹部(凹部)
214、214a、214b、214c、214d 転動案内穴
215a、215h、315b 第1転動案内面
221、221a 凸部(第1係合部)
302m 外周転動部

Claims (9)

  1. エンジンのトルク変動に伴う動力伝達系の捩り振動を吸収するトルク変動吸収装置であって、
    前記動力伝達系に設けられ、転動案内面を有するプレート部材と、
    前記プレート部材の前記転動案内面を転動する複数の質量体と、を備え、
    前記転動案内面は、前記プレート部材の外周部よりも内側に周方向に設けられた複数の円弧状の第1転動案内面と、前記質量体が前記円弧状の第1転動案内面とは異なる軌跡で転動可能な第2転動案内面とを含み、
    前記プレート部材の複数の円弧状の第1転動案内面は、周方向に前記第2転動案内面を介して互いに隣接するように形成されており、
    前記動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になると、前記質量体が前記第1転動案内面を転動する軌跡から、前記質量体が前記第2転動案内面を転動する軌跡に連続的に切り替わり、前記質量体は前記第2転動案内面を介して隣接する前記第1転動案内面に移動するように構成されており、
    複数の前記質量体を所定の間隔を保持して連結する環状の樹脂製の連結部材をさらに備える、トルク変動吸収装置。
  2. 前記動力伝達系の捩り振動が前記所定の大きさ未満の場合には、前記質量体が前記第1転動案内面を振り子状の軌跡で転動するように構成されている、請求項1に記載のトルク変動吸収装置。
  3. 前記第1転動案内面は、前記プレート部材の外周側に周方向に互いに隣接する複数の円弧状の外周側転動案内面を含み、
    前記第2転動案内面は、隣接する前記第1転動案内面の間を接続するように設けられ、前記動力伝達系の捩り振動が所定の大きさ以上になると、前記質量体の隣接する前記外周側転動案内面への移動をガイドするように構成されている、請求項1または2に記載のトルク変動吸収装置。
  4. 前記プレート部材は、前記外周側転動案内面よりも前記プレート部材の内周側に周方向に設けられ、前記質量体の内周側への移動を規制する複数の円弧状の内周側規制面をさらに含む、請求項に記載のトルク変動吸収装置。
  5. 前記外周側転動案内面と前記内周側規制面とは、周方向に沿って互いに半ピッチずつずれるように設けられている、請求項に記載のトルク変動吸収装置。
  6. 前記複数の質量体は、それぞれ、凸部または穴部の一方からなる第1係合部を含み、
    前記連結部材は、複数の前記質量体の第1係合部がそれぞれ前記プレート部材の半径方向に移動可能に係合する凸部または穴部の他方からなる複数の第2係合部を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のトルク変動吸収装置。
  7. 前記連結部材と前記プレート部材とが対向する部分には、テーパー形状部または凸形状部が形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のトルク変動吸収装置。
  8. 前記第2転動案内面は、略平坦面状に形成されている、請求項のいずれか1項に記載のトルク変動吸収装置。
  9. 前記質量体の外周を覆うように装着された滑り止め部材をさらに備える、請求項1〜のいずれか1項に記載のトルク変動吸収装置。
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