JP2003065392A - 回転体および回転機械 - Google Patents

回転体および回転機械

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JP2003065392A
JP2003065392A JP2001252493A JP2001252493A JP2003065392A JP 2003065392 A JP2003065392 A JP 2003065392A JP 2001252493 A JP2001252493 A JP 2001252493A JP 2001252493 A JP2001252493 A JP 2001252493A JP 2003065392 A JP2003065392 A JP 2003065392A
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rotating
pulley
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mass body
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Takashi Kawada
剛史 川田
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Masaki Ota
太田  雅樹
Hiroshi Ataya
拓 安谷屋
Tomoharu Arai
智晴 新井
Akihito Yamanochi
亮人 山ノ内
Akinobu Kanai
明信 金井
Takayasu Suzuki
隆容 鈴木
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/0027Pulsation and noise damping means
    • F04B39/0088Pulsation and noise damping means using mechanical tuned resonators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体本体の回転振動を抑制するとともに騒
音を低減することができる回転体を提供する。 【解決手段】 圧縮機に取着された動力伝達機構PT
は、駆動軸16に固定された受承部材42と、該受承部
材42に作動連結されるとともに前記圧縮機のハウジン
グに支持されたプーリ17とを備えている。プーリ17
には、コロ46を収容するための凹部17Dが形成され
ている。コロ46は、凹部17Dに形成された断面円弧
状の転動案内面17Eに沿って移動することで振り子運
動を行う。前記振り子運動により、プーリ17に発生す
る回転振動が抑制される。凹部17Dの開口部分に設け
られた蓋部47及びプーリ17は、凹部17Dの内面や
蓋部47とコロ46との衝突による騒音の低減のために
樹脂を用いて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体及び該回転
体を備えた回転機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両エンジンや圧縮機などの
回転機械の振動低減を図るために、前記回転機械の回転
軸のトルク変動等を低減するためのダンパ機構が採用さ
れることがある。前記回転軸は、例えば、前記車両エン
ジンなどの駆動源となる回転機械においては出力軸とし
て、また、前記圧縮機などの被駆動回転機械においては
外部からの駆動力を入力するための入力軸として機能す
るものである。一般的に、前記ダンパ機構は、前記回転
機械の回転軸に作動連結されるとともに外部機器との間
で駆動力の伝達を行うための回転体(ハブやプーリ等)
を利用して設けられている。
【0003】前記ダンパ機構としては、例えば、特開2
000−274489公報に開示されたような、質量体
(転動マス)が円弧状軌跡を描いて往復動する構成のダ
イナミックダンパが採用される。
【0004】この構成では、前記質量体が、前記回転体
に凹設された収容部(収容室)に転動可能な状態で収容
されている。前記収容部の内面の一部は、前記回転体の
回転中心軸線(軸心)から所定間隔だけ離間するととも
に該軸線と平行な軸線を曲率中心とする円筒状凹面とな
っている。前記質量体は、前記回転体の回転時の遠心力
によって前記円筒状凹面に押し付けられた状態で、前記
回転軸のトルク変動が前記回転体に入力されることによ
って前記円筒状凹面に沿って往復転動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記質
量体を前記円筒状凹面に押し付け得るだけの遠心力を発
生できないほど前記回転体の回転速度が小さい場合、前
記質量体は前記収容部において前記円筒状凹面から離間
した状態となるなど安定せず、前記収容部の内面に衝突
して打撃音を発生させたりする。また、前記トルク変動
が過大な場合、前記質量体の振幅が過大となり、前記質
量体が前記円筒状凹面に沿った往復動を継続することが
不可能となって前記円筒状凹面から離間したりするなど
挙動が不安定となり、前述同様に前記内面と衝突して打
撃音を発生させたりする。さらに、前記回転体が停止状
態から急激に高速な回転速度状態とされた場合などに
も、同様に前記収容部の内面と前記質量体との衝突によ
る打撃音が発生する虞がある。
【0006】一般に、前記回転体及び前記質量体は鉄な
どの制振対策の施されていない一般の金属によって形成
されているため、その打撃音は過大なものとなる。本発
明の目的は、回転体本体の回転振動を抑制するとともに
騒音を低減することができる回転体および該回転体を備
えた回転機械を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、回転機械本体に作動
連結される回転体であって、回転体本体の回転中心軸線
から所定間隔だけ離間した点を通過する該回転中心軸線
にほぼ平行な軸線を中心とした振り子運動を行なう質量
体を有するダイナミックダンパを前記回転体本体に設け
るとともに、前記回転体本体と前記質量体との衝突によ
る騒音の低減のために前記回転体本体を樹脂を用いて形
成したことを要旨とする。
【0008】この発明によれば、ダイナミックダンパの
質量体の振り子運動により回転体の回転振動が抑制さ
れ、前記回転体本体や前記回転体本体が作動連結される
回転系(回転機械本体など)に発生する共振等の振動が
抑えられる。また、前記ダイナミックダンパが設けられ
る前記回転体本体は樹脂を用いて形成されているため、
回転体本体が金属を用いて形成された場合に比較して、
質量体と回転体本体とが衝突した際の打撃音が小さくな
る。つまり、騒音の低減が可能になる。また、回転体本
体が金属を用いて形成された場合に比較して、回転体本
体の軽量化が可能になる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記回転体本体は、該回転体本体にイ
ンサート成形された金属カラーを介して前記回転機械本
体側に支持されることを要旨とする。
【0010】この発明によれば、回転体本体は、金属カ
ラーを介して回転機械本体側に支持される。これによれ
ば、回転体本体の樹脂部分が回転機械本体側に支持され
る場合に比較して、回転体本体の回転機械本体側への組
み付け部分の耐久性を向上させることが可能になる。
【0011】また、前記金属カラーを前記回転体本体に
対してインサート成形により組み付けるようにしたた
め、量産が比較的容易になる。つまり、コストダウンが
容易に実現されるようになる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、前記回転体本体を構成する樹
脂は、熱硬化性樹脂であることを要旨とする。この発明
によれば、回転体本体を構成する樹脂を汎用の熱可塑性
樹脂とした場合に比較して、高温環境下における回転体
本体の強度を確保しやすくなる。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記請求項1〜
3のいずれか一項に記載の発明において、前記ダイナミ
ックダンパは、前記回転体本体に設けられた収容部に前
記質量体が収容されるとともに該収容部に形成された断
面円弧状の案内面に沿って前記質量体が移動することで
前記振り子運動を行う構成とされ、前記収容部は前記樹
脂により形成されていることを要旨とする。
【0014】この発明によれば、質量体は収容部におい
て断面円弧状の案内面に沿って移動することで前記振り
子運動を行う。前記収容部は樹脂により形成されている
ため、収容部が金属を用いて形成された場合に比較し
て、質量体と回転体本体(収容部)とが衝突した際の打
撃音が小さくなる。
【0015】また、この発明によれば、質量体に前記振
り子運動を行わせるために該質量体を軸支する必要がな
い。そのため、質量体を軸支した構造に比較して、構造
が簡単になる。また、質量体を軸支した構造に比較し
て、支軸と該支軸が挿通される該質量体の軸孔との隙間
の存在に起因する、該質量体の振り子運動中心(支点)
と重心との距離の変化がなくなる。したがって、前記振
動の抑制が、より良好に行なわれる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記収容部は、内面の少なくとも一部
に、弾性被膜が設けられていることを要旨とする。この
発明によれば、弾性被膜によって、質量体と回転体本体
(収容部)とが衝突した際の打撃音がさらに小さくな
る。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明において、前記収容部は前記質量体を挿
入するための開口を有するとともに、前記開口側には前
記開口を介した前記収容部からの前記質量体の脱落を防
止するための蓋部が配設され、前記蓋部は少なくとも一
部が樹脂により形成されていることを要旨とする。
【0018】この発明によれば、蓋部の少なくとも一部
は樹脂により形成されているため、例えば蓋部全体が金
属を用いて形成された場合に比較して、質量体と蓋部と
が衝突した際の打撃音が小さくなり得る。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明において、前記収容部は前記質量体を挿
入するための開口を有するとともに、前記開口側には前
記開口を介した前記収容部からの前記質量体の脱落を防
止するための蓋部が配設され、前記蓋部は少なくとも一
部が制振金属板を用いて形成されていることを要旨とす
る。
【0020】この発明によれば、蓋部の少なくとも一部
は制振金属板を用いて形成されているため、例えば蓋部
全体が制振対策の施されていない一般の金属を用いて形
成された場合に比較して、質量体と蓋部とが衝突した際
の打撃音が小さくなり得る。
【0021】なお、制振金属板とは、複数の金属板が緩
衝材を挟み込むようにして一体に積層形成された板状部
材や、単層の金属板と単層の緩衝材とが一体に積層形成
された板状部材を意味している。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項4〜7の
いずれか一項に記載の発明において、前記質量体には、
前記軸線方向に突出した突起が設けられていることを要
旨とする。
【0023】この発明によれば、たとえ前記質量体が前
記軸線方向に移動したとしても、前記収容部等の内面に
は前記突起が当接する。したがって、例えば、質量体に
前述のような突起が設けられておらず、該質量体が前記
軸線方向に移動した場合に該質量体の一面が前記収容部
等の内面に当接する構成に比較して、前記収容部等と質
量体との当接面積が小さなものとなり、その当接の際の
衝撃音も小さなものとなる。つまり、さらなる騒音の低
減が可能になる。
【0024】請求項9に記載の発明は、回転機械本体に
作動連結される回転体であって、回転体本体に設けられ
るとともに該回転体本体の回転中心軸線とほぼ直交する
平面での断面形状が円弧状の案内面を有する収容部と、
前記収容部に収容されるとともに前記案内面に沿って移
動することで、前記回転中心軸線から所定間隔だけ離間
した点を通過する該回転中心軸線にほぼ平行な軸線を中
心とした振り子運動を行なう質量体とを有するダイナミ
ックダンパを備えるとともに、前記収容部に前記質量体
を挿入するための開口を設け、かつ、前記収容部の前記
開口側に前記開口を介した前記収容部からの前記質量体
の脱落を防止するための蓋部を配設し、前記収容部及び
前記蓋部の、少なくとも一部を制振金属板を用いて形成
したことを要旨とする。
【0025】この発明によれば、ダイナミックダンパの
質量体の振り子運動により回転体の回転振動が抑制さ
れ、前記回転体本体や前記回転体本体が作動連結される
回転系(回転機械本体など)に発生する共振等の振動が
抑えられる。また、前記質量体を収容する収容部及び蓋
部の、少なくとも一部は制振金属板を用いて形成されて
いるため、例えば、収容部全体及び蓋部全体が制振対策
の施されていない一般の金属を用いて形成された場合に
比較して、収容部や蓋部と質量体とが衝突した際の打撃
音が小さくなり得る。つまり、騒音の低減が可能にな
る。
【0026】なお、制振金属板とは、複数の金属板が緩
衝材を挟み込むようにして一体に積層形成された板状部
材や、単層の金属板と単層の緩衝材とが一体に積層形成
された板状部材を意味している。
【0027】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の発明において、前記案内面は、少なくとも一部が前
記制振金属板を用いて形成されていることを要旨とす
る。この発明によれば、案内面の全体が制振対策の施さ
れていない一般の金属を用いて形成された場合に比較し
て、質量体と案内面の制振金属板で形成された部分とが
衝突した際の打撃音が小さくなり得る。
【0028】請求項11に記載の発明は、請求項9また
は10に記載の発明において、前記回転体本体に形成さ
れた凹部に嵌合されるとともに前記制振金属板を用いて
一体形成された収容部材によって前記収容部は構成さ
れ、前記案内面は前記収容部材の一部によって構成され
ていることを要旨とする。
【0029】この発明によれば、前記制振金属板を用い
て形成された複数の部材によって収容部を構成した場合
に比較して、部品点数の低減が可能になる。つまり、コ
ストダウンを図ることができる。
【0030】請求項12に記載の発明は、請求項9〜1
1のいずれか一項に記載の発明において、前記蓋部は、
少なくとも一部が制振金属板を用いて形成されているこ
とを要旨とする。
【0031】この発明によれば、蓋部の少なくとも一部
は制振金属板を用いて形成されているため、例えば蓋部
全体が制振対策の施されていない一般の金属を用いて形
成された場合に比較して、質量体と蓋部とが衝突した際
の打撃音が小さくなり得る。
【0032】請求項13に記載の発明は、請求項9〜1
2のいずれか一項に記載の発明において、前記質量体に
は、前記軸線方向に突出した突起が設けられていること
を要旨とする。
【0033】この発明によれば、たとえ前記質量体が前
記軸線方向に移動したとしても、前記収容部等の内面に
は前記突起が当接する。したがって、例えば、質量体に
前述のような突起が設けられておらず、該質量体が前記
軸線方向に移動した場合に該質量体の一面が前記収容部
等の内面に当接する構成に比較して、前記収容部等と質
量体との当接面積が小さなものとなり、その当接の際の
衝撃音も小さなものとなる。つまり、さらなる騒音の低
減が可能になる。
【0034】請求項14に記載の発明は、請求項1〜1
3のいずれか一項に記載の回転体を備えたことを要旨と
する。この発明によれば、前記回転体を備えた回転機械
において、請求項1〜13のいずれか一項に記載の発明
の効果を得ることができる。
【0035】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の発明において、冷媒を圧縮するための圧縮機構を
有することを要旨とする。この発明によれば、冷媒を圧
縮するための圧縮機構を有する回転機械において、請求
項1〜13のいずれか一項に記載の発明の効果を得るこ
とが可能になる。
【0036】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の一実施形態を図1及び図2に従って説明する。なお、
図1では、図面左方を圧縮機の前方、右方を後方として
いる。
【0037】図1に示すように、車両用空調装置を構成
する回転機械本体としての圧縮機Cは、シリンダブロッ
ク11と、その前端に接合固定されたフロントハウジン
グ12と、シリンダブロック11の後端に弁形成体13
を介して接合固定されたリヤハウジング14とを備えて
いる。シリンダブロック11、フロントハウジング1
2、弁形成体13及びリヤハウジング14は、圧縮機C
のハウジングを構成している。
【0038】シリンダブロック11とフロントハウジン
グ12とで囲まれた領域には、クランク室15が区画さ
れている。前記ハウジングには、クランク室15を貫通
するように配設された回転軸としての駆動軸16が回転
可能に支持されている。駆動軸16の前端部側は、フロ
ントハウジング12の前壁に固定されたラジアルベアリ
ング12Aによって支持されている。また、駆動軸16
の後端部側は、シリンダブロック11に固定されたラジ
アルベアリング11Aによって支持されている。
【0039】駆動軸16の前端部はフロントハウジング
12の前壁を貫通して外部に突出するように配置されて
いる。この駆動軸16の前端部は、動力伝達機構PT及
び該動力伝達機構PTを構成するプーリ17(回転体本
体)に掛装されたベルト18を介して外部駆動源として
の車両エンジンEに作動連結されている。なお、動力伝
達機構PT及び圧縮機Cによって、回転機械が構成され
ている。
【0040】駆動軸16には、クランク室15において
ラグプレート19が一体回転可能に固定されている。ク
ランク室15には、カムプレートとしての斜板20が収
容されている。斜板20は、駆動軸16に対してスライ
ド移動可能かつ傾動可能に支持されている。斜板20
は、ヒンジ機構21を介してラグプレート19に作動連
結されている。斜板20は、ヒンジ機構21を介したラ
グプレート19との前記作動連結、及び駆動軸16の支
持により、ラグプレート19及び駆動軸16と同期回転
可能であるとともに、駆動軸16の回転中心軸線方向へ
のスライド移動を伴いながら該駆動軸16に対して傾動
可能となっている。
【0041】斜板20は、駆動軸16に固定された係止
リング22、及び、該係止リング22と斜板20との間
に配設されたバネ23によって、該斜板20の最小傾斜
角度が規定されるようになっている。なお、斜板20の
最小傾斜角度とは、該斜板20の、駆動軸16の軸線方
向との角度が90°に最も近づいた状態における傾斜角
度を意味している。
【0042】シリンダブロック11には、複数(図1で
は一つのみ図示)のシリンダボア24が駆動軸16の回
転中心軸線方向に沿うようにして貫通形成されている。
シリンダボア24には、片頭型のピストン25が往復動
可能に収容されている。シリンダボア24の前後開口
は、弁形成体13及びピストン25によって閉塞されて
おり、このシリンダボア24内にはピストン25の往復
動に応じて体積変化する圧縮室が区画形成されている。
各ピストン25は、シュー26を介して斜板20の外周
部に係留されている。これにより、駆動軸16の回転に
伴う斜板20の回転運動が、シュー26を介してピスト
ン25の往復直線運動に変換されるようになっている。
【0043】なお、シリンダブロック11(シリンダボ
ア24)、駆動軸16、ラグプレート19、斜板20、
ヒンジ機構21、ピストン25及びシュー26によっ
て、容量可変型ピストン式圧縮機構が構成されている。
【0044】リヤハウジング14には、吸入室27及び
吐出室28がそれぞれ区画形成されている。吸入室27
及び吐出室28の前方側は、弁形成体13によって閉塞
されている。吸入室27の冷媒ガスは、各ピストン25
の上死点側から下死点側への移動により、弁形成体13
に形成された吸入ポート29及び吸入弁30を介してシ
リンダボア24(圧縮室)に導入される。シリンダボア
24に導入された低圧な冷媒ガスは、ピストン25の下
死点側から上死点側への移動により所定の圧力にまで圧
縮され、弁形成体13に形成された吐出ポート31及び
吐出弁32を介して吐出室28に導入される。
【0045】吸入室27と吐出室28とは、図示しない
外部冷媒回路で接続されている。吐出室28から吐出さ
れた冷媒は、前記外部冷媒回路に導入される。この外部
冷媒回路では、前記冷媒を利用した熱交換が行われる。
前記外部冷媒回路から排出された冷媒は、吸入室27に
導入され、シリンダボア24に吸入されて再度圧縮作用
を受ける。
【0046】前記ハウジングには、クランク室15と吸
入室27とを連通する抽気通路33が設けられている。
また、前記ハウジングには、吐出室28とクランク室1
5とを連通する給気通路34が設けられている。給気通
路34は、該給気通路34上(給気通路34の途中)に
配設された制御弁35によってその開度が調節され得る
ようになっている。
【0047】制御弁35の開度を調節することで給気通
路34を介したクランク室15への高圧冷媒ガスの導入
量と抽気通路33を介したクランク室15からのガス排
出量とのバランスが制御され、クランク圧(クランク室
15の内圧)Pcが決定される。クランク圧Pcの変更
に応じて、ピストン25を介してのクランク圧Pcと前
記圧縮室の内圧との差が変更され、斜板20の傾斜角度
が変更される結果、ピストン25のストロークすなわち
駆動軸16の一回転あたりの吐出容量が調節される。
【0048】図1及び図2に示すように、フロントハウ
ジング12の前側外壁面には、略円筒状の支持筒部40
が駆動軸16の前端部を取り囲むようにして突設されて
いる。支持筒部40の外周面の中心軸線は、駆動軸16
の中心軸線とほぼ一致するように設定されている。
【0049】支持筒部40の内周側には、支持筒部40
と駆動軸16との隙間を封止するリップシール41が設
けられている。このリップシール41によって、支持筒
部40の内周側と駆動軸16との間の部分を介したクラ
ンク室15から前記ハウジングの外部への冷媒の漏洩が
防止されるようになっている。
【0050】受承部材42は、前記ハウジングの外部に
おいて駆動軸16の前端部に一体回転可能に固定されて
いる。受承部材42は、支持筒部40のリップシール4
1よりも前方において支持筒部40の内周側に挿入され
た円筒状部42Aと、該円筒状部42Aと一体形成され
るとともに支持筒部40よりも前方に配設された略円板
状のハブ部42Bとからなっている。
【0051】回転体本体としてのプーリ17は、フェノ
ール樹脂等の熱硬化性樹脂によって形成されている。プ
ーリ17は、その外周側に、車両エンジンEの出力軸の
動力(トルク)を該プーリ17に伝達するためのベルト
18が掛けられる略円筒状のベルト掛け部17Aを有し
ている。
【0052】また、プーリ17は、その内周側に略円筒
状の支持部17Bを有している。支持部17Bの内周側
には、略円筒状の金属カラー43がインサート成形によ
って固定されている。金属カラー43の後端部には、径
方向の内側に延びるようにフランジ部43Aが形成され
ている。
【0053】金属カラー43の内周側には、支持筒部4
0の外周側に嵌合されたラジアルベアリング40Aの外
輪部が取着されている。すなわち、プーリ17は、前記
ハウジングに対して回転可能に支持されるとともに、駆
動軸16及び受承部材42とほぼ同軸位置に配設された
状態で駆動軸16及び受承部材42と相対回転可能とな
っている。なお、ラジアルベアリング40Aは、金属カ
ラー43に対して前方の開口から挿入されるとともに、
前記外輪部の後端部がフランジ部43Aに当接した状態
となるように後方に向けて押し込まれることで組み付け
られる。
【0054】プーリ17においてベルト掛け部17Aと
支持部17Bとの間の部分には、ダンパ収容部17Cが
複数(本実施形態では6つ)形成されている(図1及び
図2(b)では一つのみ図示)。各ダンパ収容部17C
は、プーリ17において前側に開口を有するように形成
されている。各ダンパ収容部17Cは、プーリ17の周
方向に等間隔に配置されている。
【0055】各ダンパ収容部17Cには、断面円形のチ
ューブ状の弾性部材(緩衝部材)としてのゴムダンパ4
4がそれぞれ一つずつ嵌入されている。ゴムダンパ44
の外周面はダンパ収容部17Cの内周面と密着した状態
になっている。
【0056】ゴムダンパ44の孔44A(この孔44A
は断面円形である)には、ハブ部42Bにおいて前記孔
44Aに対応するように配設された動力伝達ピン45の
後端側(図面右側)の部分が嵌入されている。各動力伝
達ピン45は、ハブ部42Bにおいて該ハブ部42Bの
円板状部分の外周部から外方に向けて径方向に放射状に
突出するように複数(本実施形態では6つ)形成された
ピン支持部42Cに対してそれぞれ一つずつ固定されて
いる。各動力伝達ピン45は、ピン支持部42Cに形成
された貫通孔に圧入固定されるとともに受承部材42の
回転軸線方向に沿って延びるように配置されている。
【0057】この構成では、車両エンジンEからプーリ
17に伝達された駆動力がゴムダンパ44及び動力伝達
ピン45を介して受承部材42側に伝えられる。つま
り、ゴムダンパ44及び動力伝達ピン45は、プーリ1
7と受承部材42との間の動力伝達経路上に設けられて
いる。
【0058】プーリ17においてベルト掛け部17Aと
支持部17Bとの間の部分には、収容部としての凹部1
7Dが六つ形成されている(図1及び図2(b)では一
つのみ図示)。各凹部17Dは、プーリ17において後
側に開口を有するように形成されている。この開口は、
後述するコロ46を凹部17D内に挿入するためのもの
である。各凹部17Dは、プーリ17の周方向に等間隔
に配置されるとともに、各ダンパ収容部17Cの間の部
分において一つずつ設けられている。
【0059】各凹部17Dには、プーリ17の回転中心
軸線に直交する平面での断面形状が円弧状の案内面とし
ての転動案内面17Eが形成されている。転動案内面1
7Eは、プーリ17の回転中心軸線から所定間隔(この
間隔をR1とする)だけ離間するとともに該回転中心軸
線に平行な軸線を中心とした半径r1の仮想円筒内周面
の一部を構成している。
【0060】各凹部17Dには、質量体としての円柱状
の剛体部材であるコロ46(このコロ46の直径をd1
とし、同コロ46の一つ当たりの質量をm1とする)が
一つずつ収容されている。各コロ46は、各凹部17D
内を転動案内面17Eに沿って該転動案内面17Eの周
方向に転動可能な状態で収容されている。
【0061】各コロ46は、図示しないネジにより各凹
部17Dの開口側(後方側)に固定された環状の蓋部4
7によって、各凹部17Dの外部に転げ落ちない(脱落
しない)ようになっている。本実施形態では、蓋部47
は、プーリ17と同様に、フェノール樹脂等の熱硬化性
樹脂によって形成されている。
【0062】なお、プーリ17、金属カラー43、ゴム
ダンパ44、コロ46及び蓋部47によって、回転体が
構成される。各コロ46は、車両エンジンEによる圧縮
機Cの駆動時すなわち駆動軸16の回転時には、遠心力
が作用して転動案内面17Eに当接した状態になるよう
になっている(図1及び図2の状態)。この状態で、駆
動軸16の捻り振動等に起因するトルク変動が発生する
と、各コロ46は、各凹部17Dにおいて、それぞれ、
転動案内面17Eに沿って(転動案内面17Eの周方向
に)往復動を始める。つまり、各コロ46(の重心)
は、転動案内面17Eによってその一部が構成される前
記仮想円筒内周面の中心軸線を中心とした振り子運動を
行う。したがって、各コロ46は、車両エンジンEによ
る圧縮機Cの駆動時には、遠心振り子として作用する。
本実施形態では、前記トルク変動を、コロ46の振り子
運動によって抑え込むために、該コロ46のプーリ17
における配置位置や大きさ、質量などを設定している。
【0063】なお、凹部17D及びコロ46によって、
ダイナミックダンパが構成されている。ここで、遠心振
り子として作用するコロ46に対する前述の各設定につ
いて説明する。
【0064】コロ46は、該コロ(遠心振り子)46の
固有振動数に等しい振動数における前記トルク変動(該
トルク変動の変動幅)を抑え込む作用をなす。したがっ
て、コロ46の固有振動数が、前記トルク変動のピーク
の振動数と等しくなるように該コロ46のプーリ17に
おける配置位置や大きさ、質量等を設定することで、こ
のピークの前記トルク変動を抑え、前記トルク変動によ
る全体としての影響を有効に抑え込むことが可能とな
る。なお、前記トルク変動のピークは、該トルク変動の
変動幅のピーク、すなわち、回転次数成分を指してい
る。
【0065】前記トルク変動の振動数及びコロ46の固
有振動数は、駆動軸16の回転速度に相関する該駆動軸
16の角速度ω1に比例する。また、圧縮機Cの前記ト
ルク変動のピークのうち最も大きな変動幅となるピーク
が現れる際の該トルク変動の振動数は、駆動軸16の単
位時間あたりの回転数(=ω1/2π)と気筒数(シリ
ンダボア24の数)Nとの積(ω1/2π)・Nによっ
て与えられる。なお、圧縮機Cにおいては、前記トルク
変動のピークのうちn番目(nは自然数)に大きなもの
の振動数が、積n・(ω1/2π)・Nと同等の値を示
す傾向にあることが実験などにより求まっている。
【0066】一方、コロ46の固有振動数は、駆動軸1
6の単位時間あたりの回転数(=ω 1/2π)と、比R
/rの平方根値との積によって与えられる。なお、ここ
でいうRはプーリ17(振り子運動を行う質量体が設け
られた回転体)の回転中心軸線とコロ46(質量体)の
振り子運動の中心軸線との距離であり、rはコロ46の
振り子運動の中心軸線と該コロ46の重心との距離であ
る。
【0067】したがって、比R/rの平方根値を積n・
Nの値に等しく設定することで、前記トルク変動のn番
目に大きなピークの振動数とコロ46の固有振動数とを
合わせることができる。これにより、n番目に大きなピ
ークの振動数における前記トルク変動を抑えることが可
能になる。
【0068】このことに従い、本実施形態では、前記ト
ルク変動の最も大きなピークを抑え込むために、比R/
rの平方根値がN(n=1のときのn・Nの値)の値と
等しくなるように、R及びrの大きさを設定している。
【0069】コロ46の振り子運動によって前記トルク
変動を効率的に押さえ込むためには、該コロ46によっ
て作用されるプーリ17の回転中心軸線回りのトルクT
を、前記トルク変動の変動幅と等しい大きさにして対抗
させる必要がある。前記トルク変動のピークの振動数と
コロ46の固有振動数が一致した状態での前記トルクT
の大きさは、以下の式によって与えられることが解かっ
ている。
【0070】(式1) T=m・(ωa2 ・(R+r)・R・φ ここで、mは全コロ46の合計質量(m=6・m1)で
あり、ωaは、微小振り角度φで振り子運動を行なうコ
ロ46の平均角速度である。
【0071】本実施形態のコロ46においては、質量m
をできるだけ大きく設定することで、値R,r及びφを
小さく抑えてプーリ17の大型化をできるだけ抑え込み
ながら、トルクTを大きく確保するようにしている。
【0072】なお、本実施形態では、転動案内面17E
によってその一部が構成される前記仮想円筒内周面の中
心軸線が、コロ46の前記振り子運動の中心軸線(該振
り子運動の支点はこの中心軸線上にある)と一致する。
すなわち、プーリ17の回転中心軸線と前記仮想円筒内
周面の中心軸線との距離R1が、前記距離Rに相当す
る。
【0073】また、コロ46の前記振り子運動の中心軸
線と、該コロ46の重心との距離は、前記仮想円筒内周
面の半径r1から、前記コロ46の直径d1の半分を差し
引いた数値に等しい。すなわち、差{r1−(d1
2)}が、前記距離rに相当する。
【0074】すなわち、本実施形態では、最も大きな前
記トルク変動のピークを抑え込むために、前記比R/r
の平方根値に相当する、比R1/{r1−(d1/2)}
の平方根値がN(n=1のときのn・Nの値)の値と等
しくなるように、R1、r1及びd1の大きさを設定して
いる。
【0075】なお、前述の振り子運動においては、コロ
46をその重心に質量が集中した質点として各種設定が
なされている。次に、前述のように構成された圧縮機C
の作用について説明する。
【0076】車両エンジンEからプーリ17等を介して
駆動軸16に動力が供給されると、駆動軸16とともに
斜板20が回転する。斜板20の回転に伴って各ピスト
ン25が斜板20の傾斜角度に対応したストロークで往
復動され、各シリンダボア24において冷媒の吸入、圧
縮及び吐出が順次繰り返される。
【0077】なお、制御弁35の開度が小さくなると、
吐出室28から給気通路34を経由してクランク室15
へ供給される高圧冷媒ガスの量が少なくなり、クランク
圧Pcが低下し、斜板20の傾斜角度が大きくなって、
圧縮機Cの吐出容量が大きくなる。逆に、制御弁35の
開度が大きくなると、吐出室28から給気通路34を経
由してクランク室15へ供給される高圧冷媒ガスの量が
多くなり、クランク圧Pcが上昇し、斜板20の傾斜角
度が小さくなって、圧縮機Cの吐出容量が小さくなる。
【0078】駆動軸16の回転時には、冷媒の圧縮反力
やピストン25の往復動に基づく反力が斜板20やヒン
ジ機構21などを介して該駆動軸16に伝えられること
で、該駆動軸16には捻り振動(回転振動)が発生す
る。この捻り振動はトルク変動を発生させる。前記トル
ク変動は、圧縮機C自身や、プーリ17にベルト18を
介して作動連結された外部機器(車両エンジンEや補機
など)と該圧縮機Cとの間に共振を発生させる原因とな
るものである。
【0079】前記トルク変動が発生すると、プーリ17
に設けられたコロ46が振り子運動を始める。この振り
子運動によってプーリ17の回転中心軸線回りに作用さ
れるトルクが、前記トルク変動を抑えるように作用す
る。コロ46は、その固有振動数が前記トルク変動の最
も大きなピークの振動数に等しく設定されているため、
この最大ピークの前記トルク変動が抑えられ、全体とし
て有効にプーリ17のトルク変動が低減される。
【0080】また、プーリ17はゴムダンパ44を介し
て駆動軸16側(受承部材42)に連結されているた
め、受承部材42側からプーリ17側に伝達される前記
トルク変動はゴムダンパ44によって減衰される。この
結果、このトルク変動に起因する前記共振等の振動が効
果的に抑えられる。
【0081】さらに、ゴムダンパ44が介在されている
ことにより、プーリ17及び受承部材42(すなわち駆
動軸16)の回転中心軸線(軸心)が互いにずれている
ことに起因してラジアルベアリング12A,40A等の
軸受部材などに発生する応力が低減される。
【0082】なお、ゴムダンパ44によるダンパ作用は
比較的高周波な前記トルク変動において有効に作用さ
れ、コロ46の振り子運動によるダンパ作用は比較的低
周波な前記トルク変動において有効に作用される。
【0083】本実施形態では、プーリ17及び蓋部47
が樹脂を用いて形成されているため、プーリや蓋部が金
属を用いて形成された場合に比較して、プーリ(凹部の
内面)や蓋部とコロ46とが衝突した際の打撃音が小さ
くなる。
【0084】本実施形態では、以下のような効果を得る
ことができる。 (1) プーリ17に、該プーリ17の回転中心軸線か
ら所定間隔R1だけ離間し、かつ該回転中心軸線に平行
な軸線を中心とした振り子運動を行なうコロ46を設け
た。これによれば、コロ46の振り子運動によって前記
回転振動(前記トルク変動)が抑えられ、動力伝達機構
PTや、これを備えた圧縮機C、プーリ17にベルト1
8を介して作動連結された前記外部機器と該圧縮機Cと
の間に発生する共振等の振動が抑えられる。
【0085】(2) 前記ダイナミックダンパが設けら
れたプーリ17及び蓋部47は樹脂を用いて形成されて
いる。そのため、プーリや蓋部が金属を用いて形成され
た場合に比較して、プーリ(凹部の内面)や蓋部とコロ
46とが衝突した際の打撃音が小さくなる。つまり、騒
音の低減が可能になる。また、プーリ及び蓋部の少なく
とも一方が金属を用いて形成された場合に比較して、前
記回転体の軽量化が可能になる。
【0086】(3) プーリ17は、該プーリ17にイ
ンサート成形された金属カラー43を介して、圧縮機C
側に支持されている。これによれば、プーリの樹脂部分
が圧縮機C側に支持される場合に比較して、プーリの圧
縮機C側への組み付け部分の耐久性を向上させることが
可能になる。
【0087】また、金属カラー43をプーリ17に対し
てインサート成形により組み付けるようにしたため、量
産が比較的容易になる。つまり、コストダウンが容易に
実現されるようになる。
【0088】(4) プーリ17を構成する樹脂は、熱
硬化性樹脂である。これによれば、プーリを構成する樹
脂を汎用の熱可塑性樹脂とした場合に比較して、高温環
境下におけるプーリの強度を確保しやすくなる。
【0089】(5) 前記ダイナミックダンパは、プー
リ17に設けられた凹部17Dに収容されたコロ46
(質量体)が、凹部17Dに形成された断面円弧状の転
動案内面17Eに沿って移動することで前記振り子運動
を行う構成とされている。これによれば、質量体に前記
振り子運動を行わせるために該質量体を軸支する必要が
ない。そのため、質量体を軸支した構造に比較して、構
造が簡単になる。また、質量体を軸支した構造に比較し
て、支軸と該支軸が挿通される該質量体の軸孔との隙間
の存在に起因する、該質量体の振り子運動中心(支点)
と重心との距離の変化がなくなる。したがって、前記振
動の抑制が、より良好に行なわれる。
【0090】(6) プーリ17と受承部材42との間
の動力伝達経路上に設けられたゴムダンパ44により、
受承部材42側からプーリ17側に伝達される前記トル
ク変動の減衰が可能になる。つまり、コロ46の振り子
運動によるダンパ効果に加えて、ゴムダンパ44による
ダンパ効果を得ることができる。したがって、前記共振
等の振動の抑制がより効果的に行われる。
【0091】(7) プーリ17は前記ハウジングに対
して支持されているため、プーリが駆動軸16に対して
直接的に固定された構成に比較して、車両エンジンEと
前記プーリ17とを連結するための索体(ベルトなど)
のテンションなどによって駆動軸16が径方向に受ける
応力が低減される。
【0092】(8) プーリ17と受承部材42との間
(の動力伝達経路上)には、ゴムダンパ44が設けられ
ている。これによれば、プーリ17及び受承部材42
(すなわち駆動軸16)の回転中心軸線(軸心)が互い
にずれていることに起因してラジアルベアリング12
A,40A等の軸受部材などに発生する応力を、ゴムダ
ンパ44の変形によって低減することができる。したが
って、動力伝達機構PT及び圧縮機Cによって構成され
る前記回転機械の耐久性を向上させることが可能にな
る。
【0093】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、前記第1の実施形態においてプーリ17の構成を変
更したものであり、その他の点では第1の実施形態と同
一の構成になっている。従って、第1の実施形態と共通
する構成部分については図面上に同一符号を付して重複
した説明を省略する。
【0094】図3に示すように、本実施形態では、制振
金属板としての制振鋼板を用いて一体形成された収容部
材50が、プーリ17の後側に凹設された凹部17Fに
嵌入されている。収容部材50の外側の各面は、それら
に対応する凹部17Fの各内面と密着した状態となって
いる。本実施形態では、コロ46を収容する収容部とし
ての凹部17Dが収容部材50によって構成されてい
る。
【0095】収容部材50は、凹部17Fに嵌入された
状態における後側のみに開口を有する有底筒状に形成さ
れている。収容部材50は、絞り加工によって形成され
ている。本実施形態では、収容部材50の内面の一部
が、案内面としての転動案内面17Eを構成している。
なお、凹部17Fは、収容部材50を構成する制振鋼板
の板厚分だけ凹部17Dより大きく形成されることにな
るが、図3においては、図示の都合上、プーリ17に対
する凹部17D及びコロ46の大きさが、前記第1の実
施形態に比較して小さく示されている。
【0096】また、本実施形態では、凹部17Dからの
コロ46の脱落を防止するための環状の蓋部47が制振
鋼板を用いて形成されている。本実施形態では、前記制
振鋼板は、2枚の鋼板(図3(a)において47A,5
0Aで示す)と、これらに挟み込まれるように配置され
た緩衝材としての樹脂層(図3(a)において47B,
50Bで示す)とが一体に積層形成されて構成されてい
る。前記樹脂層を構成する樹脂としては、振動に対して
高い減衰効果を発揮し得る粘弾性を有するものが採用さ
れている。なお、前記制振鋼板においては、前記樹脂層
の厚さが、該樹脂層と積層される前記鋼板の厚さに比較
して極薄く設定されるが、図3においては、図示の都合
上、前記樹脂層が前記鋼板に対して実際よりも厚く示さ
れているとともに、前記制振鋼板自体に関しても実際よ
りも厚く示されている。
【0097】また、図3では、プーリ17の回転による
遠心力が作用して、コロ46が転動案内面17Eに当接
した状態が示されている。本実施形態では、上記の
(1)及び(3)〜(8)と同様の効果の他に、以下の
ような効果を得ることができる。
【0098】(9) 凹部17D(収容部)及び蓋部4
7は制振鋼板を用いて形成されているため、収容部や蓋
部が制振対策の施されていない一般の鋼材を用いて形成
された場合に比較して、収容部や蓋部とコロ46とが衝
突した際の打撃音が小さくなる。つまり、騒音の低減が
可能になる。
【0099】(10) プーリ17は樹脂を用いて形成
されている。これによれば、プーリが金属を用いて形成
された場合に比較して、前記回転体の軽量化が可能にな
る。実施の形態は前記に限定されるものではなく、例え
ば、以下の様態としてもよい。
【0100】○ 前記実施形態において、プーリ17を
構成する樹脂を、フェノール樹脂以外の熱硬化性樹脂と
してもよい。この熱硬化性樹脂としては、例えば、不飽
和ポリエステル樹脂やメラミン樹脂などが挙げられる。
【0101】○ 前記実施形態において、プーリ17を
構成する樹脂を、熱可塑性樹脂としてもよい。 ○ 前記第2の実施形態では、プーリ17が樹脂によっ
て形成されていなくてもよい。金属によって形成されて
いてもよい。
【0102】○ 前記第1の実施形態において、蓋部4
7を構成する樹脂を、フェノール樹脂以外の熱硬化性樹
脂としてもよい。 ○ 前記第1の実施形態において、蓋部47を構成する
樹脂を、熱可塑性樹脂としてもよい。
【0103】○ 前記第1の実施形態では、蓋部47の
全体が樹脂によって形成されていたが、一部のみが樹脂
によって形成されていてもよい。 ○ 前記第1の実施形態において、蓋部47が樹脂を用
いることなく形成されていてもよい。たとえば、蓋部4
7が金属やエラストマによって形成されていてもよい。
【0104】○ 前記第1の実施形態において、制振鋼
板などの制振金属板を用いて蓋部47を形成してもよ
い。前記制振金属板の構成としては、例えば、2枚の金
属板と、これらに挟み込まれるように配置された緩衝材
としての樹脂層とが一体に積層形成されたものが挙げら
れる。前記樹脂層を構成する樹脂としては、振動に対し
て高い減衰効果を発揮し得る粘弾性を有するものが採用
される。これによれば、蓋部が制振対策の施されていな
い一般の金属を用いて形成された場合に比較して、コロ
46と蓋部とが衝突した際の打撃音が小さくなる。
【0105】○ 前記第2の実施形態では、蓋部47の
全体が制振金属板を用いて形成されていたが、一部のみ
が制振金属板を用いて形成されていてもよい。 ○ 前記第2の実施形態において、制振金属板を用いる
ことなく蓋部47を形成してもよい。たとえば、制振対
策の施されていない一般の金属によって蓋部47を形成
してもよい。また、自身が制振効果を有する制振合金を
用いて蓋部47を形成してもよい。また、樹脂やエラス
トマを用いて蓋部47を形成してもよい。樹脂を用いて
蓋部47を形成する場合、前記樹脂を、フェノール樹脂
以外の熱硬化性樹脂としてもよく、熱可塑性樹脂として
もよい。
【0106】○ 前記第2の実施形態では、凹部17D
の内面の全体が制振金属板によって構成されているが、
前記内面の一部のみが制振金属板によって構成されてい
てもよい。この場合、転動案内面17Eの全体が制振金
属板によって構成されていてもよく、転動案内面17E
の一部のみが制振金属板によって構成されていてもよ
い。また、凹部17Dの内面のうち、転動案内面17E
以外の面において、その少なくとも一部が制振金属板に
よって構成されていてもよい。
【0107】○ 前記第2の実施形態において、制振金
属板を用いることなく収容部材50を構成してもよい。
たとえば、制振対策の施されていない一般の金属を用い
て構成してもよく、自身が制振効果を有する制振合金を
用いて構成してもよい。また、樹脂やエラストマを用い
て収容部材50を構成してもよい。樹脂を用いて収容部
材50を構成する場合、この樹脂をフェノール樹脂以外
の熱硬化性樹脂としてもよく、熱可塑性樹脂としてもよ
い。なお、制振金属板を用いることなく収容部材50を
構成する場合には、蓋部47の少なくとも一部を制振金
属板を用いて構成する。
【0108】○ 前記第2の実施形態において、プーリ
17に対して収容部材50を設けることなく、プーリ1
7に直接的に形成した凹部を前記収容部としてもよい。
この場合、プーリ17は、樹脂、エラストマ及び金属の
いずれによって構成されていてもよい。なお、プーリ1
7に直接的に形成した凹部を前記収容部とする場合に
は、蓋部47の少なくとも一部を制振金属板を用いて構
成する。
【0109】○ 前記実施形態では、制振金属板を構成
する金属板を鋼板としたが、例えば、アルミニウム板や
銅板などの鋼板以外のものとしてもよい。 ○ 前記実施形態では、制振金属板の構成を、2枚の金
属板と、これらに挟み込まれるように配置された緩衝材
としての樹脂層とが一体に積層形成された3層構造のも
のとしたが、単層の金属板と単層の樹脂層とが一体に積
層形成された2層構造のものとしてもよい。ただし、前
記2層構造のものにおいて十分な制振効果を得るために
は、前記3層構造のものに比較して前記樹脂層の厚さを
かなり大きく設定する必要があるため、制振金属板の薄
型化を図るためには前記3層構造のものを採用すること
が望ましい。
【0110】○ 前記実施形態では、制振金属板を構成
する緩衝材を樹脂層としたが、樹脂以外のものによって
構成される層としてもよい。たとえば、前記緩衝材とし
て、ゴム層やエラストマ層を採用してもよい。
【0111】○ 前記第1の実施形態において、凹部1
7Dの内面にゴム被膜などの弾性被膜を設けてもよい。
これによれば、前記弾性被膜によって、コロ46と凹部
17Dの内面とが衝突した際の打撃音がさらに小さくな
る。
【0112】○ 前記第1の実施形態では、金属カラー
43は、プーリ17に対してインサート成形によって固
定される構成とされたが、これに限定されない。例え
ば、嵌合や、接着剤等を用いた固着によって固定される
構成とされてもよい。
【0113】○ 前記第1および第2の実施形態におい
て、ラジアルベアリング40Aの外輪部は、金属カラー
43を介することなく直接的にプーリ17に対して取着
されていてもよい。この場合、プーリ17の前記外輪部
との当接部分の強度及び耐久性が十分に確保されていれ
ばよい。
【0114】○ 前記第2の実施形態では、凹部17D
は、一体形成された収容部材50によって構成されてい
るが、一体形成された部材によって構成されていなくて
もよい。制振金属板からなる複数の部材によって構成さ
れていてもよい。
【0115】○ 前記第1の実施形態では、前記振り子
運動を行う質量体を有するダイナミックダンパを、プー
リ17に設ける代わりに受承部材42に設けてもよい。
この場合、受承部材42を樹脂を用いて形成する。ま
た、この場合、受承部材42によって回転体本体が構成
される。また、プーリ17と受承部材42との両方に設
けてもよい。
【0116】○ 前記第2の実施形態では、前記ダイナ
ミックダンパを構成する収容部を、プーリ17に設ける
代わりに受承部材42に設けてもよい。この場合、受承
部材42によって回転体本体が構成される。また、プー
リ17と受承部材42との両方に設けてもよい。
【0117】○ 図4に示すように、質量体(46)
に、前記軸線方向に突出した突起46Aを設けてもよ
い。これによれば、たとえ前記質量体が前記軸線方向に
移動したとしても、凹部17Dの内面や蓋部47には突
起46Aが当接する。したがって、例えば、質量体に前
述のような突起が設けられておらず、該質量体が前記軸
線方向に移動した場合に該質量体の一面が前記収容部の
内面に当接する構成に比較して、前記内面と質量体との
当接面積が小さなものとなり、その当接の際の衝撃音も
小さなものとなる。つまり、騒音の低減が可能になる。
なお、図4では、前記第1の実施形態の主要部の構成が
示されているが、前記質量体に突起を設けた前記構成
は、前記第2の実施形態にも適用可能である。
【0118】○ 前記実施形態において、コロ46の表
面及び凹部17Dの内面の少なくとも一方に、コロ46
の表面と凹部17Dの内面との摩擦抵抗を低減するため
の摩擦抵抗低減手段を設けてもよい。この摩擦抵抗低減
手段は、たとえば、コロ46の表面や凹部17Dの内面
に設けられたフッ素樹脂等の低摩擦係数素材による被膜
であってもよく、両者に塗布された液状の低摩擦係数素
材であってもよい。
【0119】○ 前記実施形態において、質量体を球状
に形成してもよい。 ○ 前記実施形態において、コロ46を収容した凹部1
7Dが何個設けられていてもよい。圧縮機Cの気筒数等
に相関した個数にする必要はない。
【0120】○ 前記実施形態において、凹部17Dの
断面形状(プーリ17の回転中心軸線に直交する平面で
の断面形状)を円形状に設定してもよい。この場合、凹
部17D(第2実施形態では収容部材50及び凹部17
F)を形成する際の加工が容易になる。
【0121】○ 前記実施形態において、比R/rの平
方根値に相当する値を、n=1としたn・Nの値つま
り、Nに等しく設定したが、nを2以上の自然数(たと
えば、2,3など)としたn・Nの値に等しく設定して
もよい。
【0122】○ 前記実施形態において、質量体(コ
ロ)を複数設け、各質量体について、比R/r(の平方
根値)に相当する値を、それぞれ異なる値に設定するよ
うにしてもよい。これによれば、前記比率R/rに相当
する値が複数設定されることで、前記トルク変動の複数
のピーク(回転次数)に対してその変動幅を抑え込むこ
とができるようになる。この場合、この比R/rに相当
する値の平方根値を合わせる対象の値を、たとえば、n
の値を1から順に数種類(たとえば、3種類の値を対象
とする場合は、1,2および3)選んで、これらとNと
を掛け合わせた値(積n・N)とすることが好ましい。
これによれば、前記トルク変動のピークのうち最も大き
なものから数種類(この場合3種類)のものを抑えるこ
とができるようになり、共振抑制効果が大きなものにな
る。
【0123】○ 前記実施形態では、プーリ17に形成
した凹部17Dの転動案内面17Eに沿って転動するコ
ロ46によって振り子運動を行わせるようにした。これ
に対して、プーリに、該プーリに固定した支軸を支点と
して振り子運動を行う質量体を設けてもよい。また、質
量体自体に支軸を設け、該支軸をプーリに形成した孔に
挿通させて、前記質量体を前記プーリ上で振り子運動可
能に支持するようにしてもよい。この場合、前記プーリ
の一部分であって、例えば前記質量体が必要以上に大き
な振り角度で振り子運動を行った際などに前記質量体が
当接し得る部分を、前記制振金属板を用いて構成するこ
とで、この部分と前記質量体との衝突による騒音が低減
される。また、前記質量体が設けられるプーリが樹脂に
よって形成されることで、例えば前記質量体が必要以上
に大きな振り角度で振り子運動を行った際などにおける
前記質量体と前記プーリとの衝突による騒音が低減され
る。
【0124】○ 前記実施形態では、前記振り子運動に
おいて、前記質量体をその重心に質量が集中した質点と
して各種設定を行ったが、望ましくは、前記質量体の慣
性質量を考慮して前述の各種設定を行ったほうがよい。
この場合、例えば、円柱状のコロ46の前記振り子運動
においては、前記実施形態の比R/rを比2R/3rに
置き換えることで前記慣性質量を考慮した設定が可能に
なる。また、この場合の前記トルク変動のピークの振動
数とコロ46の固有振動数が一致した状態での前記トル
クTの大きさは、以下の式によって与えられる。
【0125】(式2) T=(3/2)・m・(ωa2 ・(R+r)・R・φ また、前記転動案内面に沿って転動することで前記振り
子運動を行う前記質量体を球状とした場合には、前述の
比R/rを比5R/7rに置き換えることで前記慣性質
量を考慮した設定が可能になる。また、この場合の前記
トルク変動のピークの振動数と球状の前記質量体の固有
振動数が一致した状態での前記トルクTの大きさは、以
下の式によって与えられる。
【0126】(式3) T=(7/5)・m・(ωa2 ・(R+r)・R・φ なお、前記質量体を上記の円柱状や球状以外の形状とし
た場合にも、それぞれの形状に対応した慣性質量を考慮
した前記各種設定を行うことで、前記共振抑制をより効
果的に行うことが可能になる。
【0127】○ 前記実施形態では、ゴムダンパ44を
断面円形のチューブ状としたが、断面は円形でなくても
よい。 ○ 前記実施形態では、ゴム製のゴムダンパ44を利用
したが、たとえば、エラストマ等を用いて形成したダン
パを利用してもよい。
【0128】○ 前記実施形態では、蓋部47をプーリ
17に対してネジを用いて取着したが、ネジ以外の部材
を用いて取着してもよい。この部材としては、例えば、
カシメピンや圧入ピンなどが挙げられる。前記両ピン
は、蓋部47に形成された孔と該孔に対応するようにプ
ーリ17に形成された孔との両方を貫通するように挿入
される。前記カシメピンはその端部がカシメによって変
形されることで抜け止めされ、前記圧入ピンは前記孔に
圧入されることで抜け止めされる。また、例えば、図5
に示すように、弾性変形可能な係止片90Aを有する係
止ピン90を用いて取着してもよい。係止ピン90は、
蓋部47に形成された孔47Cと、該孔47Cとほぼ同
径であるとともに孔47Cに対応するようにプーリ17
に形成された孔17Gとの両方を貫通するように挿入さ
れている。係止ピン90の本体部90Bは両孔17G,
47Cの内径とほぼ等しい外径の円柱状を呈し、その一
端には孔47Cの内径よりも大きい外径を有する頭部9
0Cが一体形成されている。本体部90Bの他端には、
複数(図では2つ)の前述の係止片90Aが一体形成さ
れている。係止片90Aは、自然状態において、基端に
対して先端が本体部90Bの径方向における外側に位置
するように形成されている。この自然状態では、係止片
90Aの先端が孔17Gの開口よりも該孔17Gの径方
向の外側に位置するようになっている。これにより、係
止ピン90は係止片90A及び頭部90Cによって抜け
止めされるとともに、蓋部47がプーリ17に取着され
た状態が保持されるようになっている。係止片90A
は、外力によって弾性変形され得るようになっており、
この弾性変形によってその先端が両孔17G,47Cの
開口よりも該孔の径方向の内側に移動され得るようにな
っている。つまり、係止ピン90は、係止片90Aを弾
性変形させることで両孔17G,47Cに対して抜き差
し自在となっている。この係止ピン90を用いた場合、
蓋部47をプーリ17に取着する作業時に、前記ピン9
0に対して回動動作やカシメ作業を行う必要がなくな
る。つまり、作業性が向上する。
【0129】○ 前記実施形態では、動力伝達機構PT
を、前記ハウジング側に支持されるプーリ17と駆動軸
16に固定される受承部材42とを備えた構造とした
が、これに限定されない。例えば、前記ハウジングに支
持されることなく駆動軸16に固定されるとともに、前
記外部機器に作動連結される回転体を備えた構造として
もよい。
【0130】○ 圧縮機Cのシリンダボア24の数はい
くつに設定されていてもよい。○ 動力伝達機構PT
は、圧縮機Cのような、片頭型のピストンに圧縮動作を
行なわせる片側式の圧縮機にではなく、クランク室を挟
んで前後両側に設けられたシリンダボアにおいて両頭型
のピストンに圧縮動作を行なわせる両側式の圧縮機に設
けられていてもよい。
【0131】○ 圧縮機Cを、カムプレート(斜板2
0)が駆動軸16と一体回転する構成に代えて、カムプ
レートが駆動軸に対して相対回転可能に支持されて揺動
するタイプ、例えば、揺動(ワッブル)式圧縮機として
もよい。
【0132】○ 圧縮機Cは、ピストン25のストロー
クを変更不可能な固定容量タイプであってもよい。 ○ 前記実施形態において、ピストンが往復動を行うピ
ストン式圧縮機の適用例を示したが、スクロール型圧縮
機等の回転型圧縮機に適用してもよい。
【0133】○ 前記実施形態において、前記外部機器
と作動連結される部材として、プーリ以外にも、スプロ
ケットやギヤ等を適用してもよい。 ○ 前記回転体は、前記外部機器と前記回転機械本体と
の間の動力伝達経路上に配設される部材でなくてもよ
い。前記回転機械本体に作動連結された回転体であれ
ば、前記動力伝達経路上に配設されていなくてもよい。
【0134】○ 前記実施形態において、圧縮機の適用
例を示したが、作動連結された前記回転体に回転振動が
発生し得る構成の回転機械本体であれば、どのようなも
のに適用してもよい。
【0135】○ 前述の全実施形態において、前記質量
体の前記振り子運動の中心軸線は、前記質量体が設けら
れた前記回転体の回転中心軸線に対して必ずしも平行と
なっていなくてもよい。この場合、前記伝達トルク変動
(の最大量)の抑制において所望の効果を得ることがで
きる範囲内において、前記振り子運動の中心軸線を前記
回転体の回転中心軸線に対して傾斜させてもよい。
【0136】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜13に
記載の発明によれば、回転体において、回転体本体の回
転振動を抑制するとともに騒音を低減することができ
る。また、請求項14,15に記載の発明によれば、回
転機械において、回転振動を抑制するとともに騒音を低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の動力伝達機構を備えた圧縮機
の全体模式断面図。
【図2】(a)同じく、動力伝達機構の概要を示す模式
正面図、(b)図2(a)のb−b線における部分模式
断面図。
【図3】(a)第2の実施形態の回転体の要部を示す部
分模式断面図、(b)同じく要部を示す部分模式背面
図。
【図4】別例の回転体の要部を示す部分模式断面図。
【図5】別例の回転体の一部分を示す部分模式断面図。
【符号の説明】
11…シリンダブロック、16…回転軸としての駆動
軸、17…回転体本体としてのプーリ、17D…収容部
としての凹部、17E…案内面としての転動案内面、1
7F…凹部、19…ラグプレート、20…斜板、21…
ヒンジ機構、25…ピストン、26…シュー(11,1
6,19,20,21,25及び26は容量可変型ピス
トン式圧縮機構を構成する)、43…金属カラー、44
…ゴムダンパ、46…質量体としてのコロ(17D及び
46によってダイナミックダンパが構成される)、46
A…突起、47…蓋部(17,43,44,46及び4
7は回転体を構成する)、50…収容部材、C…回転機
械本体としての圧縮機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 雅樹 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 安谷屋 拓 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 新井 智晴 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 山ノ内 亮人 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 金井 明信 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 鈴木 隆容 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械本体に作動連結される回転体で
    あって、 回転体本体の回転中心軸線から所定間隔だけ離間した点
    を通過する該回転中心軸線にほぼ平行な軸線を中心とし
    た振り子運動を行なう質量体を有するダイナミックダン
    パを前記回転体本体に設けるとともに、前記回転体本体
    と前記質量体との衝突による騒音の低減のために前記回
    転体本体を樹脂を用いて形成した回転体。
  2. 【請求項2】 前記回転体本体は、該回転体本体にイン
    サート成形された金属カラーを介して前記回転機械本体
    側に支持される請求項1に記載の回転体。
  3. 【請求項3】 前記回転体本体を構成する樹脂は、熱硬
    化性樹脂である請求項1または2に記載の回転体。
  4. 【請求項4】 前記ダイナミックダンパは、前記回転体
    本体に設けられた収容部に前記質量体が収容されるとと
    もに該収容部に形成された断面円弧状の案内面に沿って
    前記質量体が移動することで前記振り子運動を行う構成
    とされ、前記収容部は前記樹脂により形成されている前
    記請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転体。
  5. 【請求項5】 前記収容部は、内面の少なくとも一部
    に、弾性被膜が設けられている請求項4に記載の回転
    体。
  6. 【請求項6】 前記収容部は前記質量体を挿入するため
    の開口を有するとともに、前記開口側には前記開口を介
    した前記収容部からの前記質量体の脱落を防止するため
    の蓋部が配設され、前記蓋部は少なくとも一部が樹脂に
    より形成されている請求項4または5に記載の回転体。
  7. 【請求項7】 前記収容部は前記質量体を挿入するため
    の開口を有するとともに、前記開口側には前記開口を介
    した前記収容部からの前記質量体の脱落を防止するため
    の蓋部が配設され、前記蓋部は少なくとも一部が制振金
    属板を用いて形成されている請求項4または5に記載の
    回転体。
  8. 【請求項8】 前記質量体には、前記軸線方向に突出し
    た突起が設けられている請求項4〜7のいずれか一項に
    記載の回転体。
  9. 【請求項9】 回転機械本体に作動連結される回転体で
    あって、 回転体本体に設けられるとともに該回転体本体の回転中
    心軸線とほぼ直交する平面での断面形状が円弧状の案内
    面を有する収容部と、 前記収容部に収容されるとともに前記案内面に沿って移
    動することで、前記回転中心軸線から所定間隔だけ離間
    した点を通過する該回転中心軸線にほぼ平行な軸線を中
    心とした振り子運動を行なう質量体とを有するダイナミ
    ックダンパを備えるとともに、 前記収容部に前記質量体を挿入するための開口を設け、
    かつ、前記収容部の前記開口側に前記開口を介した前記
    収容部からの前記質量体の脱落を防止するための蓋部を
    配設し、前記収容部及び前記蓋部の、少なくとも一部を
    制振金属板を用いて形成した回転体。
  10. 【請求項10】 前記案内面は、少なくとも一部が前記
    制振金属板を用いて形成されている請求項9に記載の回
    転体。
  11. 【請求項11】 前記回転体本体に形成された凹部に嵌
    合されるとともに前記制振金属板を用いて一体形成され
    た収容部材によって前記収容部は構成され、前記案内面
    は前記収容部材の一部によって構成されている請求項9
    または10に記載の回転体。
  12. 【請求項12】 前記蓋部は、少なくとも一部が制振金
    属板を用いて形成されている請求項9〜11のいずれか
    一項に記載の回転体。
  13. 【請求項13】 前記質量体には、前記軸線方向に突出
    した突起が設けられている請求項9〜12のいずれか一
    項に記載の回転体。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか一項に記載
    の回転体を備えた回転機械。
  15. 【請求項15】 冷媒を圧縮するための圧縮機構を有す
    る請求項14に記載の回転機械。
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