JP4545035B2 - シリンダブロック及び同シリンダブロックを備えたアキシャル型ピストンポンプ・モータ - Google Patents

シリンダブロック及び同シリンダブロックを備えたアキシャル型ピストンポンプ・モータ Download PDF

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Description

本発明は、ピストンポンプ・モータに配設されるシリンダブロック及び同シリンダブロックを備えたラジアル型及びアキシャル型ピストンポンプ・モータに関するものである。尚、ピストンポンプ・モータとしては、ピストンポンプ、ピストンモータ、ピストンポンプモータを全て含む用語として、本願発明では用いている。
ピストンポンプ・モータに用いられるシリンダブロックは、シリンダボア内での容積が異なった状態、即ち、シリンダボア内を摺動する各ピストンの位置が異なった状態で回転駆動する。言い換えると、シリンダブロックは、その周方向において偏荷重を受けた状態で回転駆動することになる。このため、シリンダブロックの回転としては、振動を伴う振れ回り回転となる。特に、シリンダブロックが高速回転を行う場合においては、振れ回りが大きくなる傾向が強まる。
シリンダブロックの振れ回りが大きくなると、振動や騒音を発生させる。また、振動が発生すると、シリンダブロックの回転にともなって、各シリンダボアに対して圧油の供給、排出を行う弁板と、シリンダボアとの間の隙間よりピストンポンプ・モータの効率が低下してしまう。
シリンダブロックの振れ回り回転を防止するものとしては、圧縮機における斜板を回転駆動する回転軸に回転バランサを設けた圧縮機(特許文献1参照。)や、シリンダブロックの両端をスラスト軸受けで支承したアキシャルピストンポンプ(特許文献2参照。)などが提案されている。
特許文献1に記載された圧縮機は、図18において従来例1としてその断面形状を示している。図18に示すように、クランク室42には、カムプレートとしての斜板48が収容されている。斜板48は、クランク室42を貫通するように配設された回転軸43に対してスライド移動可能かつ傾転可能に支持されている。また、斜板48は、ヒンジ機構49を介して回転支持体44に作動連結されている。
ヒンジ機構49は、回転支持体44に突設された支持アーム44Aと、斜板48に突設された連結ピン48Aとからなっている。支持アーム44Aの先端側には連結孔44Bが形成され、同連結孔44Bには、連結ピン48Aの先端に形成された略球状の連結部48Bがスライド移動可能に嵌入されている。
斜板48は、回転支持体44及び回転軸43と一体回転可能に配設され、回転軸43の軸線方向へはスライド移動可能となっている。斜板48は回転支持体44の回転によって、回転しながら回転軸43に対して傾転することができる。
シリンダブロック41に形成したシリンダボア50には、片頭型のピストン51(圧縮部材)が往復動可能に収容されている。シリンダボア50の前後開口は、弁形成体46及びピストン51によって閉塞されている。シリンダボア50内にはピストン51の往復動に応じて体積変化する圧縮室が区画形成されている。各ピストン51は、ピストンシュー52を介して斜板48の外周部に係留されている。これにより、回転軸43の回転運動が、回転支持体44、斜板48、及び、シュー52等を介してピストン51の往復直線運動(圧縮運動)に変換されるようになっている。
吐出室54から吐出された冷媒は、冷媒を利用した熱交換が行われる外部冷媒回路に導入される。前記外部冷媒回路から排出された冷媒は、吸入室53に導入され、シリンダボア50に吸入されて再度圧縮作用を受ける。吐出室54とクランク室42とを連通する給気通路55上には、図示せぬ制御弁が配設されている。前記制御弁の開度を調節することで、斜板48の傾斜角度を変更でき、ピストン51のストローク、即ち、回転軸43の一回転当たりの吐出容量を調節することができる。
回転支持体44には、支持アーム44Aの質量に起因する偏重を低減するカウンタウェイト部44Cが設けられている。また、斜板48には、連結ピン48Aの質量に起因する斜板48の偏重を低減するカウンタウェイト部48Cが設けられている。
回転軸43の前端部において一体回転可能に固定されたプーリ47には、同プーリ47の回転中心軸線から所定間隔だけ離間し、かつ該軸線に平行な軸線を中心とした振り子運動を行うコロ59が複数個設けられている。コロ59は、前記ピストン51が上死点側となる部位よりも、下死点側となる部位における質量配分(個数)が大きくなるように配設されている。
各コロ59は、各凹部57内を転動案内面58に沿って、かつ転動案内面58の周方向に転動可能な状態で収容されている。各コロ59は、各凹部57の開口側(前方側)にネジ留めにより固定された環状かつ樹脂製の蓋部60によって、各凹部57の外部に転げ落ちないようになっている。
各コロ59は、車両エンジン61による圧縮機62の駆動時、即ち、回転軸43の回転時には、遠心力が作用して転動案内面58に当接した状態になるように配設されている。この状態において、回転軸43の捻り振動(回転振動)等に起因するトルク変動が発生すると、各コロ59は、各凹部57において、それぞれ、転動案内面58に沿って(転動案内面58の周方向に)往復動を始める。
つまり、各コロ59(の重心)は、転動案内面58によって、前記仮想円筒内周面の中心軸線を中心とした振り子運動を行う。したがって、各コロ59は、車両エンジン61による圧縮機62の駆動時には、遠心振り子として作用し、プーリ47の回転振動を、コロ59の振り子運動によって抑え込むことができる。
特許文献2に記載されたアキシャルピストンポンプは、図19において従来例2としてその断面形状を示している。図19に示すように、ケーシング71は、回転軸72を滑り軸受73を介して回転自在に支持している。また、ケーシング71は、滑り軸受75を介して斜板74を揺動自在に支持している。
回転軸72にスプライン嵌合したシリンダブロック76の外周部は、同外周部に圧入された内輪77と、ケーシング71の内周部に圧入された外輪78とからなる滑り軸受79によって支持されている。シリンダブロック76は複数のシリンダボア80を有し、各シリンダボア80にはピストン81が往復動自在に嵌挿されている。各ピストン81の頭部には、リテーナ82によって保持されたピストンシュー83が装着されている。
リテーナ82は、スプリング84により斜板74側に付勢されたリテーナガイド85によって、回転自在にガイドされている。また、リテーナガイド85は、上記スプリング84の付勢力によって、リテーナ82を斜板74側に押圧する。これにより、ピストンシュー83を斜板74の傾斜面に押し付けることができる。
図示しない原動機で回転軸72が回転駆動されると、回転軸72の回転によりシリンダブロック76が回転する。シリンダブロック76の回転により、ピストン81、ピストンシュー83およびリテーナ82が共に回転し、ピストン81がシリンダボア80内を往復動する。ピストン81の往復動により、圧油を図示せぬ吸入通路から弁板86を通ってシリンダボア80に吸い込むことができる。また、ピストン81の作動によって、吸い込んだ圧油を吐出させることができる。
このとき、回転軸72を支持している滑り軸受73は回転軸72が回転しても機械的な衝撃音を発生しない。また、シリンダブロック76を内輪77と外輪78とからなる滑り軸受79で支持しているので、回転軸72とシリンダブロック76の嵌合部との間にラジアル荷重が発生せず、嵌合部におけるスプライン噛み合い状態を常に一定に保つことができる。このため、スプラインの噛合い歯同士の衝突による衝撃音は発生しない。また、滑り軸受79においても、機械的な衝撃音は発生しない。
特開2003−254233号公報 特開平5−180157号公報
特許文献1に記載された圧縮機では、圧縮機を構成するシリンダブロック41が非回転の構成となっている。そして、プーリ47に設けたコロ59と凹部57等とから構成されているボールバランサは、プーリ47が振れ回り回転するのを防止するものとして構成されている。このため、前記ボールバランサは、圧縮機内に配設した回転支持体44や斜板48の振れ回り回転を防止するものとしては配設されていない。
回転支持体44や斜板48の振れ回り回転を防止するものとして、カウンタウェイト44C、48Cがそれぞれ設けられている。また、コロ59を凹部57内で滑らかに摺動させるため、コロ59と凹部57との間にグリース等の潤滑剤を供給しておかなければならない。このため、潤滑剤の補給を行う必要がある。
このような理由から、シリンダブロックが回転する構成のピストンポンプ・モータにおいて、シリンダブロックの振れ回り回転を防止するための機構として、特許文献1に記載された技術をそのまま適用することができない。
特許文献2に記載されたアキシャルピストンポンプにおいては、シリンダブロックの振れ回り回転の防止を行うため、滑り軸受が配されている。しかし、滑り軸受79としては、シリンダブロック76の振れ止めを行うだけの強度を持った内輪77と外輪78とから滑り軸受を構成しなければならない。このため、滑り軸受が巨大化してしまう問題があった。
また、滑り軸受が巨大化することにともなって、アキシャルピストンポンプの外周径が大きくなり、アキシャルピストンポンプを載置するための大きな場積が必要となった。更に、アキシャルピストンポンプの組立て性の悪化、コスト高を招いていた。
本願発明では、従来における問題点を解決し、シリンダブロックの振れ回り回転を抑制することのできるシリンダブロック及び同シリンダブロックを用いたラジアル型及びアキシャル型ピストンポンプ・モータを提供することにある。
本願発明の課題は請求項1〜8に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では請求項1に記載したように、ピストンポンプ・モータに用いられ、複数のピストンがそれぞれ摺動するシリンダボアを有し、かつ回転軸とともに一体回転可能となるシリンダブロックにおいて、前記シリンダブロックと一体回転可能に配設され、前記シリンダブロックの外周面の周方向に沿って配設されたリングと、前記シリンダブロックの回転バランスを調整するウエイトと、を備え、前記シリンダブロックの外周面又は前記外周面の周方向に形成した少なくとも1以上の溝と対峙する前記リング内周面に、前記外周面又は前記溝の底面から所定距離隙間した案内面が形成され、前記ウエイトが、前記外周面又は前記溝と前記案内面との間で、前記シリンダブロックのラジアル方向及び周方向に対して移動可能に配設されてなり、前記ウエイトが、前記シリンダブロック及び/又は前記リングによって、前記シリンダブロックの軸方向への移動が規制されてなることを最も主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項2〜請求項4に記載したように、シリンダブロックの周方向に形成した前記案内面の断面形状、案内面の形成数を特定したことを主要な特徴となしている。
更に、本願発明では請求項5に記載したように、ウエイトの質量を限定したことを主要な特徴となしている。
更にまた、本願発明では請求項6に記載したように、シリンダブロックの外周面の周方向に形成した溝を特定したことを主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項7に記載したように、リングの配設部位を特定したことを主要な特徴となしている。
更に、本願発明では請求項8に記載したように、請求項1〜7に記載したシリンダブロックを備えたピストンポンプ・モータの型式を特定したことを他の最も主要な特徴となしている。
本願発明では、シリンダブロックの外周部に同シリンダブロックの回転バランスを調整するウエイトを配設することができる。これにより、シリンダブロックの回転時に、ウエイトがシリンダブロックの外周部に配設したリングの案内面に沿って摺動し、ボールバランサとしての作用を奏することができる。
また、本願発明では、ピストンポンプ・モータにおけるシリンダブロックの回転振動を防止することができ、振動、騒音の発生を大幅に低減することができる。
請求項2により、ウエイトがシリンダブロックの回転時に案内面に沿って摺動し、バランスして停止した位置におけるウエイトの振り子半径を前記案内面の断面形状によって規定することができる。
請求項3により、ウエイトによる共振を減衰させる作用をより確実に行うことができる。
請求項4に記載したように、複数均等配置した案内面の組を複数組設け、組毎に案内面の円弧半径を異ならせることで、自然数nとシリンダブロックの回転角速度ωとの積であるn・ωに基づいて、一次固有円振動数、二次固有円振動数、又は三次固有円振動数等にそれぞれの組を対応させることができる。n・ωと一次固有円振動数等との関係については、「発明を実施するための最良の形態」において説明を行う。
請求項5により、各組の案内面におけるウエイトの摺動性を更に向上させることができる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明のピストンポンプ・モータの構成としては、以下で説明する形状、配置構成以外にも本願発明の課題を解決することができる形状、配置構成であれば、それらの形状、配置構成を採用することができるものである。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
以下の説明では、アキシャルピストンポンプにおけるシリンダブロックの構成を例に挙げて説明を行う。
図1には、本発明の実施形態に係わるアキシャルピストンポンプ1の概略縦断面を示している。アキシャルピストンポンプ1は、ケーシング8内に回転軸7と、同回転軸7と共に一体回転するシリンダブロック3を備えている。シリンダブロック3にはその周方向に複数のシリンダボア12が、回転軸7と平行に形成されている。
各シリンダボア12内にはピストン5が往復動自在に配設されている。各ピストンの頭部には球状部4が形成され、各球状部4にはピストンシュー6が揺動自在に装着されている。ピストンシュー6は、回転軸7に対して傾転可能の斜板2に摺接し、リテーナ10によって保持されている。リテーナ10はバネ27及び押圧ロッド26により斜板2側に付勢されたリテーナガイド13によって回転自在にガイドされている。
アキシャルピストンポンプ1の押しのけ容積を決める斜板2は、図示せぬ傾転機構によって、回転軸7に対して所望の傾転角度となるように制御される。各シリンダボア12の底部側にはポートが形成され、各ポートはシリンダブロック3の回転に伴って、弁板11に形成した図示せぬ半月形のポート9a、9bと選択的に連通する。弁板11に形成した半月形のポート9a、9bは、アキシャルピストンポンプ1の吸入ポート28a、吐出ポート28bにそれぞれ接続している。
吸入ポート28bから吸入した圧油を、ピストン5の膨張工程によってシリンダボア12内に吸入し、ピストン5の圧縮工程にて圧縮したシリンダボア2内の圧油を吐出ポート28bから吐出することができる。このようなアキシャルピストンポンプの構成は、周知の構成であり、本願発明の特徴をなすものではない。アキシャルピストンポンプとしては、周知の構成をもったアキシャルピストンポンプを用いることができる。
シリンダブロック3におけるシリンダボア12開口部側の外周面には、シリンダブロック3の周方向に沿ってリング15が配設されている。リング15は、図2に示すようにその内周面に案内面16が形成され、図13〜図15に示すようにシリンダブロック3と一体回転可能に取り付けられている。
リング15のシリンダブロック3への取り付けは、図13に示すシリンダブロック3の横断面図及び図14に示すシリンダブロック3の側面図に示すように、ネジ25によるネジ結合に取り付けることができる。リング15をシリンダブロック3に取り付けるネジ25の本数は、1本とすることも複数本とすることもできる。
また、図15に示すように、リング3として切り欠き24を有するスナップリングにより構成することもできる。リング15のシリンダブロック3への取り付けを、スナップリングのバネ力により行うこともできる。
このように、リング15は、ネジ、ピン等を用いてシリンダブロック3に対して一体回転可能に配設しておくことや、リング15をスナップリング等によって構成し、リング15のバネ力を利用して、シリンダブロック3に対して一体回転可能に取り付けることができる。
また、図3に示すように、シリンダブロック3の外周面とリング15の内周面との間にピン23を挿入することで、リング15の回り止めを兼ねて、リング15をシリンダブロック3に取り付けることができる。
図2において、シリンダブロック3及びリング15の横断面図を示すように、シリンダブロック3の外周面には、ボールバランス用のバランス20を収納する溝17が複数形成されている。そして、各溝17は隣接するシリンダボア12の間に配設されている。
また、各溝17と対応するリング15の内周面には、案内面16が形成されている。案内面16と溝17とによって形成される空間内には、ウエイト20が移動自在に収納されている。
図9のシリンダブロック3の側面図に示すように、溝17はシリンダブロック3の外周面の周方向に複数形成されている。尚、図9では、リング15を省略したシリンダブロック3の側面図を示している。また、シリンダブロック3の回転軸方向における溝17の両側面、即ち、図9における溝17の左右両側面、によって、溝17内に収納したウエイトとしてのボール21が、シリンダブロック3の回転軸方向に抜け出ないように形成されている。
ここで、ボールバランサとしての振れ止め防止作用について、図16、図17を用いて説明を行う。図16、図17に記載されている図は、機械工学便覧の一自由度系の固有円振動数等において、ボールバランサの振れ止め防止作用を説明する図として用いられている図である。
図16に示すように半径Rの回転円盤30と、同回転円盤30の円周上の一点Pから半径Rだけ離れて質量mとが設けられているものとする。尚、質量mと点Pとを結ぶ長さrの棒の質量及び粘性抵抗は無視する。
回転円盤30及び質量mが円盤中心Oを中心として回転している途中で外乱(回転変動)が生じ、質量mが図17に示すように円周上の点Pから角度θ傾くと、質量mは半径rを振り子半径とした振動を起こす。即ち、質量mと円盤中心Oとを結んだ線分の長さをsとすると、質量mに対しては、F=m・s・ω・ωの遠心力が作用する。また、P点周りには、復元モーメントとして、M=(F・sinΨ)・rが作用する。この運動は、遠心振り子として知られている現象である。
復元モーメントMとしては、Fを置き換えると、M=m・s・ω・ω・r・sinΨとなる。正弦の定理から、s/sin(π―θ)=R/sinΨとなるので、復元モーメントMを書き直すと、次のようになる。
M=m・R・ω・ω・r・sinθとなる。θの値が小さいと仮定すると、M=m・R・ω・ω・r・θとして表すことができる。これから運動の式は、次のように表すことができる。
m・r・r・d(dθ/dt)/dt+m・R・ω・ω・r・θ=0となり、単振動の式となる。従って、質量mの振り子の固有円振動数ω0は、ω0=ω・(R/r)1/2となる。
このことから、回転円盤や回転体が角速度ωで回転中に、角速度ωの自然数n倍の円振動数をもった周期的捩りモーメントの外乱が作用すると、系は回転中に捩りの共振振動を起こしてしまうことになる。この共振を避けるためには、前記(R/r)の平方根の値を自然数nの値とすれば、回転円盤や回転体は均一な回転となる。
即ち、遠心振り子の固有円振動数が、外乱による円振動数ωに比例するならば、外乱による円振動数ωの全範囲に亘って回転円盤や回転体の振幅をゼロに抑えることができる。従って、回転円盤や回転体を安定して回転させることができる。
この原理を利用したものの一つがボールバランサである。ボールバランサでは、ボールを前記質量mの代わりとしている。ボールバランサでは、ボールの振り子半径を上述した半径rとし、回転体の回転中心から振り子半径の中心までの長さを上述した回転円盤の半径Rとしている。
そこで、前記n・ωに基づく一次固有円振動数、二次固有円振動数、又は三次固有円振動数等のうちいずれかの固有円振動数に対して共振を起こさないように、ウエイトにおける固有円振動数を設定することで共振の発生を抑えることができる。ウエイトの固有円振動数としては、前記案内面の円弧を形成するときの円弧中心とシリンダブロックの回転中心までの長さと、前記振り子半径とから求めることができる。
即ち、図2に示すように、リング15に形成した案内面16は、シリンダブロック3の半径上の一点Pを中心とした半径rの円弧として形成されている。このため、ウエイト20の直径をDとすると、ウエイト20が案内面16に摺接した状態でのウエイト20の振り子半径r’は、r’=r−D/2として求めることができる。
またこのとき、シリンダブロック3の回転中心OからP点までの距離Rとから、(R/r’)の平方根の値を求めることができる。このとき(R/r’)の平方根の値が自然数となるように設定することで、設定した(R/r’)の平方根の値に応じて、シリンダブロック3が角速度ωで回転したときの一次、二次、三次等の固有円振動数のうち所望の固有円振動数での共振を抑えることができる。
即ち、シリンダブロック3が回転すると、ウエイト20には遠心力が働き、リング15の案内面に沿って摺動可能となる。この状態で、角速度ωで回転しているシリンダブロック3に角速度ωの自然数n倍の円振動数を持つ周期的な外乱が加わっても、n=(R/r’)の平方根として設定しておくことにより、外乱による共振を避けることができる。
図2に示す例では、ウエイト20をシリンダブロック3の周方向を3等分した部位に配設している。また、ウエイト20の配設部位における溝17を隣接するシリンダボア12間に形成している。このため、リング15の外形寸法をあまり大きくせずに、ウエイト20をシリンダブロック3の外周部に配設することができる。
ウエイト20の配設構成として、各シリンダボア12間に溝17を形成することで、シリンダブロック3のデッドスペースを有効に利用することができる。
図3では、リング15に形成した各案内面16の円弧半径及び各ウエイと20の質量をそれぞれ等しく形成した例を示している。この場合、図2に示したウエイト20の数よりも多くウエイト20を配設することができるので、共振を抑える範囲幅を広くとることができる。
ウエイト20としては、図9、図10に示すようにボール21とすることも、図11、図12に示すようにコロ22とすることもできる。即ち、ウエイトの形状としては、球体、コロ形状等の形状にすることができ、案内面16に沿って滑らかに摺動することのできる形状であれば適宜の形状を用いることができる。また、ウエイト20がシリンダブロック3の軸方向にリング15から抜け出ないよう、シリンダブロック3又はリング15にウエイト20の抜け止め防止用の溝17、フランジ部等を形成しておくことができる。
尚、図11においては、リング15を省略して示している。また、図1に示すように、シリンダブロック3の回転時に偏心量が最も大きくなる、シリンダボア12の外周面における斜板2側にリング15及びウエイト20を配設することで、シリンダブロック3の偏心回転を大幅に減衰させることができる。
図4〜図5は、本願発明に係わる別の実施形態を示している。実施例1では、リング15に形成した各案内面16の円弧半径を等しくした例を示している。これに対して、実施例2では、案内面16の円弧半径が同じ組を複数形成し、各組における案内面の円弧半径を異ならしたことを特徴としている。他の構成は、実施例1と同様の構成を有しており、実施例1と同様の構成については、同じ部材符号を用いることでその説明を省略する。
図4では、3つの異なる円弧半径で案内面16a、16b、16cの組をそれぞれ等間隔にリング15の内周面に形成している。各案内面16a〜16cにおける円弧半径は、案内面16aにおける円弧半径>案内面16bにおける円弧半径>案内面16cにおける円弧半径、として形成している。
これにより、例えば、案内面16aに摺接したウエイト20により一次固有円振動数での共振を防止させ、案内面16bに摺接したウエイト20により二次固有円振動数での共振を防止させ、更に、案内面16cに摺接したウエイト20により三次固有円振動数での共振を防止させることができる。
即ち、3種類の固有円振動数に対しての共振を防止することができる。これにより、案内面の組を3組形成したときには、ウエイトの固有円振動数が、前記n・ωに基づく一次固有円振動数、二次固有円振動数、及び三次固有円振動数に対応した固有円振動数となるように、各組の案内面における円弧半径を調整することができる。従って、広い円振動数の範囲に亘って、シリンダブロック3を安定して回転させることができる。
案内面16a〜16cの形成部位及び溝17の形成部位を、各シリンダボア12の間に形成する代わりに、図5に示すように円弧半径を同じにした案内面16a、16bが、それぞれシリンダブロック3の周方向に等間隔に配設されるように構成することもできる。この場合には、2つの固有円振動数での共振を防止することができる。
このように、案内面をシリンダブロック3の周方向に複数均等に配設することで、各案内面に摺接するウエイトによるシリンダブロック3の周方向におけるバランスを保つことができる。しかも、シリンダブロック3の回転起動時や停止時におけるバランス応答を向上させることができる。
図6〜図7は、本願発明に係わる他の実施形態を示している。実施例1では、リング15に形成した各案内面16の円弧半径を等しくした例を示し、実施例2では、案内面16の円弧半径が同じ組を複数形成し、各組における案内面の円弧半径を異ならした例を示している。これに対して、実施例3では、案内面16の円弧半径が同じ組を複数形成し、各組における案内面の円弧半径を異ならせるとともに、各組に配設するウエイトの質量を異ならせている。他の構成は、実施例1又は実施例2と同様の構成を有しており、実施例1又は実施例2と同様の構成については、同じ部材符号を用いることでその説明を省略する。
図6では、案内面16aに摺接するウエイト20aの質量>案内面16bに摺接するウエイト20bの質量>案内面16cに摺接するウエイト20cの質量、となるように構成している。これにより、案内面の円弧半径が小さくなり、溝17と案内面とで形成するウエイトの収納空間が小さくなっても、同空間には質量の小さな、即ち直径の小さなウエイトを配設することができる。
即ち、円弧半径を小さくした案内面に対しては、径の小さな質量の小さなウエイトを配することができる。しかも、円弧半径を小さくした案内面でのウエイトの摺動を円滑に行うことができる。
しかも、収納空間が小さな場所には質量の小さなウエイトを配設するので、同ウエイトを摺接させる案内面の円弧が小さくても、案内面の広い範囲に亘ってウエイトを摺接させることができる。これによって、高次の固有円振動数に対してもその共振を有効に抑えることができる。
図7に示すように、各シリンダボア12間にウエイト20a、20b、20cを配設する代わりに、必要な数のウエイト20a、20bの組み合わせを配設することもできる。
図8は、本願発明に係わる更に別の実施形態を示している。実施例4では、シリンダブロック3の外周面に形成した溝に更にくぼみ18を形成した例を示している。他の構成は、上述した実施例1〜実施例3と同様の構成を有しており、実施例1〜実施例3と同様の構成については、同じ部材符号を用いることでその説明を省略する。
図8では、ウエイト20の一部が挿入できるくぼみ18を溝17に形成している。これによって、くぼみ18内にウエイト20の一部を挿入することができる。従って、くぼみ18内に挿入されたウエイト20の外周部位置を、シリンダブロック3の外周面よりも内側に配することができる。
即ち、リング15をシリンダブロック3の外周部への挿入、あるいは嵌入を行うとき、ウエイト20によって邪魔されることなく行うことができる。実施例3の図6のような場合には、各溝17に形成するくぼみ18大きさとしては、最大直径のウエイト20aが挿入できるくぼみとして形成しておくことも、各ウエイト20a〜20cが収容される溝17でのくぼみの大きさを異ならせて形成することもできる。溝17でのくぼみの大きさを異ならせて形成する場合には、くぼみに入れたウエイトがシリンダブロック3の外周面よりも外側に突出しない大きさとなるよう、くぼみの大きさを形成しておくことが必要である。
本願発明は、振れ防止を必要とする回転体に対して、本願発明の技術思想を有効に適用することができる。
アキシャルピストンポンプの概略縦断面図である。(実施例) シリンダブロックの横断面図である。(実施例1) 他のシリンダブロックの横断面図である。(実施例1) シリンダブロックの横断面図である。(実施例2) 他のシリンダブロックの横断面図である。(実施例2) シリンダブロックの横断面図である。(実施例3) 他のシリンダブロックの横断面図である。(実施例3) シリンダブロックの横断面図である。(実施例4) シリンダブロックの側面図である。(実施例) 図9にリングを配設したシリンダブロックの側面図である。(実施例) 他のシリンダブロックの側面図である。(実施例) 図11にリングを配設したシリンダブロックの側面図である。(実施例) リングの取り付け状態を示すシリンダブロックの横断面図である。(実施例) リングの取り付け状態を示すシリンダブロックの側面図である。(実施例) 他のリングの取り付け状態を示すシリンダブロックの横断面図である。(実施例) 遠心振り子の説明図である。(説明図) 作動状況における遠心振り子の説明図である。(説明図) 圧縮機の縦断面図である。(従来例1) アキシャルピストンポンプの縦断面図である。(従来例2)
符号の説明
1・・・アキシャルピストンポンプ、 2・・・斜板、 3・・・シリンダブロック、 4・・・球状部、 5・・・ピストン、 12・・・シリンダボア、 15・・・リング、 16・・・案内面、 16a〜16c・・・案内面、 17・・・溝、 18・・・くぼみ、 20・・・ウエイト、 20a〜20c・・・ウエイト、 21・・・ボール、22・・・コロ、 23・・・ピン、 24・・・切り欠き、 25・・・ネジ、 30・・・回転円盤、 41・・・シリンダブロック、 44・・・回転支持体、 44A・・・支持アーム、 44C・・・カウンタウェイト部、46・・・弁形成体、 47・・・プーリ、 48・・・斜板、 48C・・・カウンタウェイト部、 50・・・シリンダボア、 51・・・ピストン、 52・・・シュー、 57・・・凹部、 59・・・コロ、62・・・圧縮機、 71・・・ケーシング、 73・・・滑り軸受、 74・・・斜板、75・・・滑り軸受、 76・・・シリンダブロック、 77・・・内輪、 78・・・外輪、 79・・・滑り軸受、 80・・・シリンダボア、 81・・・ピストン、 86・・・弁板。

Claims (8)

  1. ピストンポンプ・モータに用いられ、複数のピストンがそれぞれ摺動するシリンダボアを有し、かつ回転軸とともに一体回転可能となるシリンダブロックにおいて、
    前記シリンダブロックと一体回転可能に配設され、前記シリンダブロックの外周面の周方向に沿って配設されたリングと、
    前記シリンダブロックの回転バランスを調整するウエイトと、
    を備え、
    前記シリンダブロックの外周面又は前記外周面の周方向に形成した少なくとも1以上の溝と対峙する前記リング内周面に、前記外周面又は前記溝の底面から所定距離隙間した案内面が形成され、
    前記ウエイトが、前記外周面又は前記溝と前記案内面との間で、前記シリンダブロックのラジアル方向及び周方向に対して移動可能に配設されてなり、
    前記ウエイトが、前記シリンダブロック及び/又は前記リングによって、前記シリンダブロックの軸方向への移動が規制されてなることを特徴とするシリンダブロック。
  2. 前記シリンダブロックの周方向における前記案内面の断面形状が、前記シリンダブロックの半径上における一点を中心とした円弧として形成されてなることを特徴とする請求項1記載のシリンダブロック。
  3. 前記断面形状が円弧の前記案内面が、前記シリンダブロックの周方向に複数均等配設されてなることを特徴とする請求項2記載のシリンダブロック。
  4. 前記複数均等配設した前記案内面の組を複数組設け、組毎に前記円弧の半径を異ならせたことを特徴とする請求項3記載のシリンダブロック。
  5. 前記組毎に配設する前記ウエイトの質量を、組毎に異ならせたことを特徴とする請求項4記載のシリンダブロック。
  6. 前記シリンダブロックの外周面の周方向に形成した溝を、隣接する前記シリンダボア間に形成してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシリンダブロック。
  7. 前記リングを、シリンダボアの外周面における斜板側に配設したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシリンダブロック。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の前記シリンダブロックを備えたアキシャル型ピストンポンプ・モータ。
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