JP2521933Y2 - 空調用可変容量コンプレッサ - Google Patents

空調用可変容量コンプレッサ

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JP2521933Y2
JP2521933Y2 JP9328890U JP9328890U JP2521933Y2 JP 2521933 Y2 JP2521933 Y2 JP 2521933Y2 JP 9328890 U JP9328890 U JP 9328890U JP 9328890 U JP9328890 U JP 9328890U JP 2521933 Y2 JP2521933 Y2 JP 2521933Y2
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知史 古川
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【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は斜板式空調用可変容量コンプレッサに関す
る。
B.従来の技術 第2図は従来の空調用の斜板式可変容量形コンプレッ
サの一例を示す。
この可変容量形コンプレッサ20は、斜板が配設される
ケーシング内に吸入圧力または吐出圧力を導き、これに
よって斜板の傾き角を変えて吐出容量を変更するもの
で、例えば特開昭58−158382号公報に開示されている。
同図において、コンプレッサ20のケーシング21内に
は、エンジンにより駆動される不図示のベルトによって
プーリ22を介して回転する回転軸23が設けられ、この回
転軸23には、これと一体に回転するドライブハブ24が装
着されている。回転軸23にはまた、球軸受25により軸方
向移動可能にかつ揺動運動可能にロータリードライブプ
レート(斜板)26が保持され、このロータリードライブ
プレート26の一端側はリンク27によりドライブハブ24に
連結されている。したがって、ロータリードライブプレ
ート26は回転軸23上を摺動しつつ傾動する。ロータリー
ドライブプレート26のジャーナル26aには、ノンロータ
リーワップル28が装着され、このノンロータリーワップ
ル28には、シリンダブロック29内を摺動するピストン30
がロッド31を介して連結される。周知のとおり、ピスト
ン30は、回転軸23の軸心を中心とする円周上に等間隔で
複数個配設され、ロータリードライブプレート26が回転
すると各ピストン30が往復動し、吸入側室32sから吸い
込まれた冷媒を吐出側室32dへ送り出す。
ここで、ノンロータリーワップル28の傾き角は、ケー
シング21内、すなわちケーシング室21R内に吸入圧力Ps
または吐出圧力Pdを導いて各ピストン30の前後の圧力
差、換言するとシリンダ室とケーシング室との圧力差を
調節することによって変更され、吸入圧力Psが導かれる
と傾き角が大きくなり、吐出圧力Pdが導かれると傾き角
が小さくされる。このような傾き角制御のため、このコ
ンプレッサ20は、ケーシング室21Rを吸入側室32sまたは
吐出側室32dと択一的に連通する目的で、コントロール
バルブ32を有する。
さらに第2図の従来のコンプレッサ20においては、そ
のロータリードライブプレート26のピボット端側とは反
対の端部にデストローキングウエイト26bが形成されて
いる。このデストローキングウエイト26bの働きは次の
ように説明できる。
ケーシング室21R内に吐出圧力Pdが導かれると傾き角
が小さくなる。この動作を一般にデストロークと呼び、
このデストローク運動をアシストするためにばね33がロ
ータリードライブプレート26とドライブハブ24との間に
配設されている。しかし、このばね力だけではアシスト
力が小さいので、ロータリードライブプレート26が回転
する際にデストローキングウエイト26bで遠心力Fを発
生させ、その分力を図示のようなデストロークアシスト
力F1として利用している。
C.考案が解決しようとする課題 しかしながら、このデストローキングウエイト26bの
質量を大きくしてデストロークアシスト力を無闇に大き
くすると不所望な回転アンバランスが発生し好ましくな
い。かといって、デストローキングウエイト26bの質量
を回転アンバランス力が問題にならない程度に小さくす
ると所望のデストロークアシスト力が得られない。
本考案の目的は、所望のデストロークアシスト力を発
生させつつ回転アンバランス力を小さくするようにした
空調用可変容量コンプレッサを提供することにある。
D.課題を解決するための手段 一実施例を示す第1図により本考案を説明すると、本
考案は、コンプレッサ回転軸23に対してフルストローク
〜フルデストローク間で傾動して吐出容量を変更する斜
板126と、回転軸23とともに回転してその回転速度に応
じた遠心力を発生し、その遠心力で斜板126にデストロ
ークアシスト力を与えるデストローキングウエイト42と
を備えた空調用可変容量コンプレッサに適用される。
そして請求項1のコンプレッサでは、デストローキン
グウエイト42を、遠心力に応じて回転軸回りの半径方向
外方に移動しかつフルストローク側への斜板126の傾動
により半径方向内方に移動するように設けることによ
り、上述の目的が達成される。
また請求項2のコンプレッサでは、回転軸23の回転速
度に比例した遠心力を発生し、その遠心力に応じて回転
軸回りの半径方向外方に移動し、デストローキングウエ
イト126の回転アンバランス力と相殺する回転アンバラ
ンス力を発生するカウンタウエイト44を具備することに
より、上記目的が達成される。
E.作用 フルストローク側への斜板126の傾動によりデストロ
ーキングウエイト42は半径方向内方に移動する。その結
果、偏心モーメントが小さくなってデストローキングウ
エイト42の回転アンバランス力は低減される。このデス
トローキングウエイト42は遠心力に応じて半径方向外方
に移動するから、従来のように斜板126のデストローク
運動をアシストする。
また、カウンタウエイト44は遠心力に応じて半径方向
外方に移動し、デストローキングウエイト42の回転アン
バランス力を相殺する回転アンバランス力を発生する。
以上により、振動および騒音を低減できる。
なお、本考案の構成を説明する上記D項およびE項で
は、本考案を分かり易くするために実施例の図を用いた
が、これにより本考案が実施例に限定されるものではな
い。
F.実施例 第1図により本考案に係る空調用可変容量コンプレッ
サの一実施例を説明する。なお、このコンプレッサの基
本構造は第2図と同様であり、同様の要素には同一の符
号を付して相違点を中心に説明する。
第1図において、120は可変容量コンプレッサ、124は
ドライブハブ、126はロータリードライブプレート(斜
板)である。ドライブハブ124は従来と同様に回転軸23
と一体に回転する環状部材であり、その一端側には長孔
124aが形成され、この長孔124aにはピン41を介してロー
タリードライブプレート126が連結されている。ドライ
ブハブ124には、その回転中心から所定の径方向に溝124
bが延設されている。この溝124bには、回転時の遠心力
で径方向に移動するようにデストローキングウエイト42
が嵌合されるとともに、デストローキングウエイト42を
回転中心側に常時付勢するばね43が配設されている。そ
して、ロータリードライブプレート126には、デストロ
ーキングウエイト42の当接面42aと当接して回転時のデ
ストロークアシスト力fを受ける受圧部126aが形成され
ている。さらに、ドライブハブ124には、上記溝124aと
軸対称に円柱溝124cが形成され、そこに回転時の遠心力
で径方向に移動するようにカウンタウエイト44が嵌合さ
れるとともに、カウンタウエイト44を回転中心側に常時
付勢するばね45が配設されている。
このような構成の空調用可変容量コンプレッサ120の
動作を説明する。
従来例と同様に、各ピストンの前後の圧力差、換言す
るとシリンダ室とケーシング室21Rとの圧力差を調節す
ることによってケーシング室21R内に吸入圧力Psが導か
れると傾き角が大きくなり、吐出圧力Pdが導かれると傾
き角が小さくなる。傾き角が小さくなるデストローク時
に、デストローキングウエイト42は遠心力で半径方向に
移動し、その当接面42aとロータリードライブプレート1
26の受圧部126aを介してロータリードライブプレート12
6にデストロークアシスト力fを作用させる。したがっ
て、従来例と同様にデストロークが短時間に行なわれ
る。
ところでこのデストローキングウエイト42は、デスト
ローク時以外でも、すなわち傾き角一定で駆動されてい
るとき、あるいは傾き角が増加するときにも、遠心力で
ロータリードライブプレート126の傾き角に応じた径方
向位置に移動し、従来と同様な回転アンバランス力を発
生する。この回転アンバランス力は、デストローキング
ウエイト42が回転中心から離れるほど大きくなり、最も
離れるフルデストローク時に最大となる。従来は、第2
図に示すデストローキングウエイト26bの位置が一定で
あり、その回転アンバランス力はフルデストロークから
フルストロークの間で一律であった。本実施例のよう
に、デストローキングウエイト42を径方向に移動可能と
し、フルストローク時にデストローキングウエイト42が
最小半径となるようにすれば、フルストロークあるいは
その近傍のストローク時の回転アンバランス力を従来よ
りも小さくできる。
またこの実施例では、デストローキングウエイト42と
軸対称の位置に回転軸23の回転により径方向に移動して
回転アンバランスを発生するカウンタウエイト44が設け
られている。このカウンタウエイト44のフルデストロー
ク時における回転アンバランス力を、デストローキング
ウエイト42の回転アンバランスと等しくなるように設定
すれば、フルデストローク時の回転アンバランス力を従
来よりも小さくできる。
したがって、本実施例においては、フルストローク時
およびデストローク時の回転アンバランス力を低減で
き、振動および騒音の少ない可変容量コンプレッサを提
供できる。
なお、第2図に示した従来の可変容量コンプレッサに
第1図に示したようなカウンタウエイト44を設けるだけ
でも、デストローキングウエイト26aの回転アンバラン
スを相殺でき、振動および騒音の少ないコンプレッサが
得られる。また、カウンタウエイト44は、デストローキ
ングウエイト42に回転アンバランス力を相殺するように
設けられればよく、その設置位置はデストローキングウ
エイト42の設置位置と軸対称にする必要はなく、その構
造も実施例に限定されない。さらに、傾斜傾き角の変更
制御方式は以上の実施例方式に限定されない。
G.考案の効果 本考案によれば、デストロークアシスト力を発生する
デストローキングウエイトを、遠心力に応じて回転軸回
りの半径方向外方に移動させるとともに、フルストロー
ク側への斜板の傾動により半径方向内方に移動するよう
にしたので、フルストローク側での回転アンバランス力
を従来より低減できる。また、デストローキングウエイ
トの回転アンバランス力を相殺する回転アンバランス力
を発生するカウンタウエイトを設けたので、従来と同様
なデストロークアシスト力を発生させつつ回転アンバラ
ンスを低減できる。したがって、振動,騒音の少ない空
調用可変容量コンプレッサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る空調用可変容量コンプレッサの要
部を示す縦断面図、第2図は従来の空調用可変容量コン
プレッサの全体構成を示す縦断面図である。 21:ケーシング、21R:ケーシング室 23:回転軸、32:コントロールバルブ 42:デストローキングウエイト 42a:当接面、43,45:ばね 44:カウンタウエイト、124:ドライブハブ 124b:溝、124c:円柱溝 126:ロータリードライブプレート(斜板) 126a:受圧部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンプレッサ回転軸に対してフルストロー
    ク〜フルデストローク間で傾動して吐出容量を変更する
    斜板と、 前記回転軸とともに回転してその回転速度に応じた遠心
    力を発生し、その遠心力で前記斜板にデストロークアシ
    スト力を与えるデストローキングウエイトとを備えた空
    調用可変容量コンプレッサにおいて、 前記デストローキングウエイトを、前記遠心力に応じて
    前記回転軸回りの半径方向外方に移動しかつフルストロ
    ーク側への前記斜板の傾動により半径方向内方に移動す
    るように設けたことを特徴とする空調用可変容量コンプ
    レッサ。
  2. 【請求項2】コンプレッサ回転軸に対してフルストロー
    ク〜フルデストローク間で傾動して吐出容量を変更する
    斜板と、 前記回転軸とともに回転してその回転速度に応じた遠心
    力を発生し、その遠心力で前記斜板にデストロークアシ
    スト力を与えるデストローキングウエイトとを備えた空
    調用可変容量コンプレッサにおいて、 回転軸の回転速度に比例した遠心力を発生し、その遠心
    力に応じて前記回転軸回りの半径方向外方に移動し、前
    記デストローキングウエイトの回転アンバランス力と相
    殺する回転アンバランス力を発生するカウンタウエイト
    を具備することを特徴とする空調用可変容量コンプレッ
    サ。
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