JPH11311309A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

Info

Publication number
JPH11311309A
JPH11311309A JP10120258A JP12025898A JPH11311309A JP H11311309 A JPH11311309 A JP H11311309A JP 10120258 A JP10120258 A JP 10120258A JP 12025898 A JP12025898 A JP 12025898A JP H11311309 A JPH11311309 A JP H11311309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter
converter cover
cover
concave portion
pendulum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10120258A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kono
訓 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP10120258A priority Critical patent/JPH11311309A/ja
Publication of JPH11311309A publication Critical patent/JPH11311309A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0205Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type two chamber system, i.e. without a separated, closed chamber specially adapted for actuating a lock-up clutch
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0263Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means the damper comprising a pendulum
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化や部品点数の増加、組付け作業
の煩雑化等の不具合を招くことなく、動力伝達系の捩り
振動を確実に低減する。 【解決手段】 コンバータカバー1の端部壁16に振り
子室21を成す凹部18を形成する。凹部18に遠心振
り子を成すコロ19を揺動可能に収容する。凹部18を
閉塞するカバープレート20に連通孔22を形成し、凹
部18内をこの連通孔22を通してトルクコンバータの
液室4内と導通させる。コンバータカバー1に振り子室
21を形成したため、トルクコンバータの軸長が短くな
る。振り子室21に別途潤滑油を充填する必要がなくな
るうえ、潤滑油の漏れを防止するシール部品も必要なく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の動力伝
達系に用いられるトルクコンバータ、とりわけ、動力伝
達系の捩り振動を低減する機能を備えたトルクコンバー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンと自動変速機の間には
通常液体を動力伝達媒体としたトルクコンバータが介装
されている。
【0003】このトルクコンバータは、ポンプインペラ
に結合されて同インペラとの間に液室を形成するコンバ
ータカバーがエンジンのクランクシャフトに連結され、
液室内のポンプインペラに対面する位置に配置されたタ
ービンランナが自動変速機のインプットシャフトに連結
されている。そして、エンジンの回転に伴ってポンプイ
ンペラが回転すると、液室内の作動油に流動が生じ、こ
の作動油の流動エネルギーを受けてタービンランナがイ
ンプットシャフトと共に回転するようになっている。ま
た、液室内のポンプインペラとタービンランナの間には
ステータが介装され、このステータによる整流作用によ
って伝達トルクを増大させるようになっている。
【0004】ところで、この種のトルクコンバータにお
いては、エンジンのトルク変動等に起因する捩り振動を
いかに低減するかが一つの問題となっており、現在、捩
り振動を有効に低減すべく装置の改良が望まれている。
【0005】一方、手動変速機用のクラッチに用いられ
るフライホイールの技術として、実開昭59−3047
号公報に示されるもののように遠心振り子を利用して捩
り振動を低減するものが案出されており、現在この技術
をトルクコンバータに適用することが検討されている。
【0006】前記公報に記載のフライホイールは、フラ
イホイール本体の側面に設けられた凹部と、その側面を
閉塞するカバープレートの間に振り子室が形成され、そ
の振り子室の内部に遠心振り子を成すダンパマスと潤滑
油が充填された構造となっている。そして、このフライ
ホイールは上記のような構造であることから、フライホ
イールが動力伝達系と一体に回転すると、ダンパマスが
動力伝達系の捩り振動に共振して、その動的吸振作用で
もって所定次数の振動を吸収すると共に、振り子室の内
壁とダンパマスの間の摩擦や衝突を潤滑油によって緩和
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ライホイールと同様の構造をトルクコンバータにそのま
ま外付けすると、トルクコンバータ全体が大型化するう
えに、部品点数が増加し、組付けも煩雑になり、製造コ
ストが高騰するという不具合を招く。
【0008】即ち、この場合、ダンパマスを収容するケ
ーシングには、潤滑油を充填してシール部材を介装した
状態でカバープレートを取り付けなければならないた
め、これらを取り付けるトルクコンバータは軸長の増大
を招く。そして、トルクコンバータの本体部とは別にダ
ンパマスを収容するケーシングやシール部材、カバープ
レート等を設けなければならないため、その分の部品点
数が増加し、また、これらの部品の組付けに加えてケー
シング内に潤滑油を充填する作業を強いられるため、組
付け作業も煩雑になる。
【0009】そこで本発明は、装置の大型化や部品点数
の増加、組付け作業の煩雑化等の不具合を招くことな
く、動力伝達系の捩り振動を確実に低減することのでき
るトルクコンバータを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1に記載の発明は、エンジン
のクランクシャフトに連結されるコンバータカバーと、
このコンバータカバーに一体に結合されて同カバーとの
間に液室を形成するポンプインペラと、前記液室内のポ
ンプインペラに対面する位置に配置されるタービンラン
ナと、を備え、コンバータカバーに入力された動力を液
室内の作動油を媒体としてポンプインペラからタービン
ランナに伝達するトルクコンバータにおいて、コンバー
タカバーの端部壁に振り子室を成す凹部を形成し、この
凹部内に遠心振り子のダンパマスを揺動可能に収容する
と共に、この凹部内を前記液室に導通させるようにし
た。
【0011】この発明の場合、振り子室がコンバータカ
バーの端部壁を利用して形成され、動力伝達系の捩り振
動はこの振り子室に収容されるダンパマスの共振によっ
て低減される。また、振り子室を成す凹部にはトルクコ
ンバータの液室内の作動油が導入され、凹部の内壁とダ
ンパマスの間の摩擦や衝突はその作動油によって緩和さ
れる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、コンバータカバーの凹部の内壁に弾性
体を配設するようにした。この場合、凹部の内壁とダン
パマスの間の衝突は弾性体によって緩衝される。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、エンジンのクランクシャフト
に径方向外側に延出するドライブプレートを結合する一
方で、コンバータカバーの端部壁の外周縁部にエンジン
側に向かって軸方向に突出するボス部を設け、このボス
部を前記ドライブプレートに結合することでクランクシ
ャフトとコンバータカバーを連結し、コンバータカバー
の端部壁をエンジン側に膨出変形させて振り子室を成す
凹部を形成し、この凹部のエンジン側に膨出した部分
を、前記ドライブプレートとコンバータカバーの間の空
間部に配置するようにした。この発明においては、凹部
を形成するためにコンバータカバーにできた膨出部分が
クランク軸とコンバータカバーの間のデッドスペース内
に配置されることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施例を図1,
図2に基づいて説明する。
【0015】図1は、本発明にかかるトルクコンバータ
の縦断面図であり、同図において、1は、エンジンのク
ランクシャフト2に連結された有底円筒状のコンバータ
カバー、3は、このコンバータカバー1の円筒部の端縁
に一体に結合されたポンプインペラ、4は、このポンプ
インペラ3とコンバータカバー1の間に形成された液
室、5は、この液室4内のポンプインペラ3と対面する
位置に配置されたタービンランナ、6は、ポンプインペ
ラ3とタービンランナ5の間に配置されたステータであ
る。タービンランナ5のボス部7の内周にはスプライン
8が形成されており、このスプライン8部分で自動変速
機の入力軸(図示せず。)と結合されている。また、液
室4内のコンバータカバー1とタービンランナ5の間の
スペースには必要に応じてコンバータカバー1とタービ
ンランナ5を直結するロックアップクラッチ9が介装さ
れている。
【0016】このロックアップクラッチ9は、内周部が
タービンランナ5のボス部7に摺動自在に嵌合されたピ
ストンプレート10と、内周縁部がタービンランナ5の
フランジ部11にリベット結合された動力伝達プレート
12とを備え、これらが複数個の圧縮ばね13と遊動子
14を介して回動方向で弾性的に連結されている。そし
て、ピストンプレート10のコンバータカバー1側の端
面には摩擦材15が取り付けられており、ピストンプレ
ート10がその背面に制御油圧を受けて前進すると、ピ
ストンプレート10が摩擦材15を通してコンバータカ
バー1と結合され、コンバータカバー1の動力がこのロ
ックアップクラッチ9を通して直接タービンランナ5に
伝達されるようになっている。尚、このロックアップク
ラッチ9を通した動力伝達時には圧縮ばね13による緩
衝作用が働き、伝達動力に含まれる捩り振動がこの圧縮
ばね13によって低減される。
【0017】一方、コンバータカバー1の端部壁16に
は、外周域に複数(8つ)の円弧面17をもった環状の
凹部18が液室4側に臨んで形成されており、この凹部
18の各円弧面17の内側部分には、遠心振り子のダン
パマスを成す厚肉円板状のコロ19が収容されている。
そして、この凹部18はコンバータカバー1の内面にリ
ベット結合された円形のカバープレート20によって閉
塞され、この凹部18とカバープレート20の間に円弧
面17に対応した数の振り子室21が形成されている。
また、カバープレート20には複数個の連通孔22が形
成されており、凹部18と液室4がこの連通孔22を通
して導通するようになっている。したがって、コンバー
タカバー1に形成された凹部18には常時トルクコンバ
ータの作動油が満たされている。また、この実施例の場
合、カバープレート20の外径は凹部18の最大外径よ
りも僅かに小さく形成され、前記の連通孔22とは別に
凹部18の最大外径部分に作動油の流通できる隙間が設
けられている。尚、コンバータカバー1の凹部18は、
コンバータカバー1の端部壁16をプレス成形等によっ
てエンジン側に部分的に膨出されることによって形成さ
れている。
【0018】また、クランクシャフト2の端面にはコン
バータカバー1と略同径の円板状のドライブプレート2
3がボルト結合されており、一方、コンバータカバー1
の外周縁部には、エンジン側に向かって突出する複数個
のボス部24が設けられている。ドライブプレート23
の外周縁部はこのボス部24に対してボルト25によっ
て結合されている。したがって、コンバータカバー1の
端部壁16の一般面とドライブプレート23の間にはボ
ス部24の高さ分の間隔をもった空間部26が形成され
ているが、この空間部26には凹部18の形成によって
コンバータカバー1の外側にできた膨出部27が収容さ
れている。
【0019】尚、図中28は、コンバータカバー1の端
部壁16の中心に突設されて、コンバータカバー1とク
ランクシャフト2をセンタリングするためのボスであ
り、29は、ドライブプレート23の外周部に一体に取
り付けられ、スタータモータのピニオンギヤ(図示せ
ず。)が噛合されるリングギヤである。
【0020】このトルクコンバータは以上のような構成
であるため、エンジンからコンバータカバー1に入力さ
れた動力は、基本的にはポンプインペラ3からタービン
ランナ5に作動油を動力伝達媒体として伝達され、ロッ
クアップ作動時にはロックアップクラッチ9を通してタ
ービンランナ5に直接伝達される。
【0021】このいずれの場合にも、コンバータカバー
1がエンジンと一体になって回転すると、コンバータカ
バー1の凹部18内に収容されているコロ19が所定次
数の捩り振動に共振して凹部18内の各円弧面17を転
動若しくは摺動し、そのコロ19の共振による動的吸振
作用でもって所定次数の捩り振動が低減される。また、
コロ19が凹部18内の各円弧面17を転動もしくは摺
動すると、凹部18の内壁とコロ19の間に摩擦や衝突
を生じるが、その摩擦や衝突は凹部18内に充填されて
いるトルクコンバータの作動油によって緩和される。
【0022】このトルクコンバータの場合、振り子室2
1を形成する凹部18がコンバータカバー1の端部壁1
6に一体に形成されているため、振り子室を形成する別
体のケーシングを設けて、そのケーシングをトルクコン
バータの外面に結合する場合に比較してトルクコンバー
タの軸長が短くなる。とりわけ、この実施例のトルクコ
ンバータにおいては、凹部18を形成したことでコンバ
ータカバー1の外側面にできた膨出部27が、ドライブ
プレート23とコンバータカバー1の一般面の間に形成
されたボス部7の高さ分の空間部26に配置されるた
め、トルクコンバータを含む動力伝達系全体の軸長は遠
心振り子を内蔵したことによって増大することがない。
したがって、このトルクコンバータを採用した場合に
は、遠心振り子によって所定次数の捩り振動を確実に低
減しつつも、動力伝達系全体をコンパクト化することが
できる。
【0023】また、このトルクコンバータにおいては、
コンバータカバー1に形成した凹部18(振り子室2
1)に液室4内の作動油を導入するようにしているた
め、振り子室内に別途潤滑油を充填したり、その潤滑油
の漏れを防止するための特別なシール部品を付設する必
要がなく、その分低コストでの製造が可能である。
【0024】つづいて、本発明の他の実施例を図3,図
4に基づいて説明する。
【0025】この実施例のトルクコンバータは、基本的
な構成は図1,図2に示した実施例のものと同様である
が、コンバータカバー1に形成した凹部18の内壁に弾
性体であるゴム材30を接着した点で異なっている。
尚、図1,図2に示したものと同一部分には同一符号を
付し、重複する部分についての説明は省略するものとす
る。
【0026】コンバータカバー1の凹部18は、外周側
の各円弧面17に対面して夫々二つ円弧状のストッパエ
ッジ31を備えており、この全ストッパエッジ31に亙
ってゴム材30が接着されている。ストッパエッジ31
は、コロ19の外周コーナ部が接触してコロ19の径方
向内側方向の変位を規制する部分であるが、エンジンの
始動時や停止時等にコンバータカバー1の回転が大きく
変動すると、コロ19がこのストッパエッジ31に激し
く衝突することとなる。しかし、この実施例において
は、ストッパエッジ31にゴム材30を接着したことか
ら、その衝突をゴム材30によって緩衝して打音の発生
を確実に抑制することができる。
【0027】尚、本発明の実施例は以上で説明したもの
に限るものではなく、例えば、コンバータカバーに形成
する凹部を各振り子室毎に一つずつ形成したり、ダンパ
マスを振り子室内にピン枢支する等の他の態様も採用可
能である。
【0028】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明は、
コンバータカバーの端部壁に振り子室を成す凹部を形成
し、この凹部内に遠心振り子のダンパマスを揺動可能に
収容すると共に、この凹部内をトルクコンバータの液室
に導通させるようにしたため、ダンパマスの共振によっ
て動力伝達系の捩り振動を低減し、凹部に導入された作
動油によって凹部の内壁とダンパマスの間の摩擦や衝突
を緩和することができる、という基本的な作用効果を奏
する。そして、さらにコンバータカバーの端部壁を利用
して振り子室を形成したことから、トルクコンバータの
軸長を短くすることができ、しかも、振り子室をシール
したり振り子室内に別途潤滑油を充填する必要がないこ
とから、部品点数を削減し、組付け作業を容易にするこ
とができる。したがって、この発明によれば、装置の大
型化や製造コストの高騰等の不具合を招くことなく、動
力伝達系の所定次数の捩り振動を確実に低減することが
できる。
【0029】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、コンバータカバーの凹部の内壁
に弾性体を配設するようにしたため、凹部内に導入され
る作動油の働きと共に、凹部の内壁に配設された弾性体
の働きにより、衝突音の発生を確実に防止することがで
きる。
【0030】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、凹部を形成することでコンバ
ータカバーにできた膨出部分を、デッドスペースとなる
ドライブプレートとコンバータカバーの間の空間部に配
置するようにしたため、コンバータカバーに凹部を形成
したことによる動力伝達系の軸長の増大を無くすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図。
【図2】同実施例を示す図1のA矢視図。
【図3】本発明の他の実施例を示す縦断面図。
【図4】同実施例を示す図3のB矢視図。
【符号の説明】
1…コンバータカバー 2…クランクシャフト 3…ポンプインペラ 4…液室 5…タービンランナ 16…端部壁 18…凹部 19…コロ(ダンパマス) 21…振り子室 23…ドライブプレート 24…ボス部 26…空間部 30…ゴム材(弾性体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクシャフトに連結され
    るコンバータカバーと、このコンバータカバーに一体に
    結合されて同カバーとの間に液室を形成するポンプイン
    ペラと、前記液室内のポンプインペラに対面する位置に
    配置されるタービンランナと、を備え、コンバータカバ
    ーに入力された動力を液室内の作動油を媒体としてポン
    プインペラからタービンランナに伝達するトルクコンバ
    ータにおいて、 コンバータカバーの端部壁に振り子室を成す凹部を形成
    し、この凹部内に遠心振り子のダンパマスを揺動可能に
    収容すると共に、この凹部内を前記液室に導通させたこ
    とを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 【請求項2】 コンバータカバーの凹部の内壁に弾性体
    を配設したことを特徴とする請求項1に記載のトルクコ
    ンバータ。
  3. 【請求項3】 エンジンのクランクシャフトに径方向外
    側に延出するドライブプレートを結合する一方で、コン
    バータカバーの端部壁の外周縁部にエンジン側に向かっ
    て軸方向に突出するボス部を設け、このボス部を前記ド
    ライブプレートに結合することでクランクシャフトとコ
    ンバータカバーを連結し、コンバータカバーの端部壁を
    エンジン側に膨出変形させて振り子室を成す凹部を形成
    し、この凹部のエンジン側に膨出した部分を、前記ドラ
    イブプレートとコンバータカバーの間の空間部に配置し
    たことを特徴とする請求項1または2に記載のトルクコ
    ンバータ。
JP10120258A 1998-04-30 1998-04-30 トルクコンバータ Withdrawn JPH11311309A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10120258A JPH11311309A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 トルクコンバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10120258A JPH11311309A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 トルクコンバータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11311309A true JPH11311309A (ja) 1999-11-09

Family

ID=14781759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10120258A Withdrawn JPH11311309A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 トルクコンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11311309A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6283262B1 (en) * 1997-07-08 2001-09-04 Exedy Corporation Flywheel assembly and a torque converter
JP2011526344A (ja) * 2008-07-04 2011-10-06 シェフラー テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 流体力学式のトルクコンバータ
JP2011208774A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Toyota Motor Corp 振動低減装置
JP2012506004A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 シェフラー テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 流体力学的なトルクコンバータ
JP2012057693A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Aisin Aw Industries Co Ltd 動吸振器を備えた回転駆動伝達装置
WO2012049762A1 (ja) * 2010-10-15 2012-04-19 トヨタ自動車株式会社 振動減衰装置
JP2013044370A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Aisin Aw Co Ltd ダンパ装置
WO2013128590A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 トヨタ自動車株式会社 振動低減装置
JP2014047805A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Aisin Seiki Co Ltd トルク変動吸収装置
JP2014152836A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Aisin Seiki Co Ltd 動吸振器
WO2014174563A1 (ja) * 2013-04-22 2014-10-30 トヨタ自動車株式会社 流体伝動装置
US9556944B2 (en) 2013-11-22 2017-01-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vibration damping device

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6283262B1 (en) * 1997-07-08 2001-09-04 Exedy Corporation Flywheel assembly and a torque converter
USRE48872E1 (en) 2008-07-04 2022-01-04 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Hydrodynamic torque converter
JP2011526344A (ja) * 2008-07-04 2011-10-06 シェフラー テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 流体力学式のトルクコンバータ
JP2012506004A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 シェフラー テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 流体力学的なトルクコンバータ
JP2011208774A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Toyota Motor Corp 振動低減装置
JP2012057693A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Aisin Aw Industries Co Ltd 動吸振器を備えた回転駆動伝達装置
JP5177288B2 (ja) * 2010-10-15 2013-04-03 トヨタ自動車株式会社 振動減衰装置
CN102575744A (zh) * 2010-10-15 2012-07-11 丰田自动车株式会社 振动衰减装置
US8708116B2 (en) 2010-10-15 2014-04-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vibration damping device
DE112010005938B4 (de) * 2010-10-15 2015-11-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Schwingungsdämpfvorrichtung
WO2012049762A1 (ja) * 2010-10-15 2012-04-19 トヨタ自動車株式会社 振動減衰装置
JP2013044370A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Aisin Aw Co Ltd ダンパ装置
EP2821669A4 (en) * 2012-02-29 2016-04-13 Toyota Motor Co Ltd DEVICE FOR REDUCING VIBRATIONS
WO2013128590A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 トヨタ自動車株式会社 振動低減装置
EP2821669B1 (en) 2012-02-29 2018-07-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vibration reduction device
US9416860B2 (en) 2012-02-29 2016-08-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vibration damping device
JPWO2013128590A1 (ja) * 2012-02-29 2015-07-30 トヨタ自動車株式会社 振動低減装置
US9394948B2 (en) 2012-08-29 2016-07-19 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Torque fluctuation absorbing apparatus
JP2014047805A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Aisin Seiki Co Ltd トルク変動吸収装置
JP2014152836A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Aisin Seiki Co Ltd 動吸振器
CN105121907A (zh) * 2013-04-22 2015-12-02 丰田自动车株式会社 流体传动装置
WO2014174563A1 (ja) * 2013-04-22 2014-10-30 トヨタ自動車株式会社 流体伝動装置
JPWO2014174563A1 (ja) * 2013-04-22 2017-02-23 トヨタ自動車株式会社 流体伝動装置
RU2640938C2 (ru) * 2013-04-22 2018-01-12 Тойота Дзидося Кабусики Кайся Гидродинамическая муфта
US9982765B2 (en) 2013-04-22 2018-05-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fluid coupling
US9556944B2 (en) 2013-11-22 2017-01-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vibration damping device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100212593B1 (ko) 유체 전동 장치
JP2818364B2 (ja) ねじり振動を減衰する装置
US7222706B2 (en) Lockup device for hydraulic torque transmission device
US4674991A (en) Damper disc having annular protrusions and recesses
JPH11311309A (ja) トルクコンバータ
US6012558A (en) Hydrodynamic coupling device with a lockup clutch
JP5900469B2 (ja) 振動低減装置
JPH11287309A (ja) 力伝達装置
JPH09229140A (ja) 粘性ダンパー機構
US6302253B1 (en) Torque transmission unit
US4875562A (en) Lock-up damper for torque converter
JPH05133438A (ja) 液体粘性ダンパー機構
US20040128992A1 (en) Torque converter
JP2018194064A (ja) トルクコンバータ
US11619270B2 (en) Lock-up device for torque converter
JP2013113348A (ja) 捩り振動低減装置
JPS6151171B2 (ja)
JP2008281199A (ja) シールされたピストン及び強制された冷却流れを備えたスリーパストルクコンバータ
JP2674297B2 (ja) 直結クラッチ付流体伝動装置
JP2007120633A (ja) 捩り振動低減装置
JPH06147273A (ja) トルク変動吸収装置
JPH05263893A (ja) ドライブプレート
JPH10274284A (ja) ダンパー機構、及びトルクコンバータのロックアップクラッチ
JP3695989B2 (ja) トルクコンバータのロックアップ装置
JP3429526B2 (ja) フライホイール組立体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050705