JP6094242B2 - 動吸振器 - Google Patents
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Description
本実施形態では、一例として、図1に示されるように、動吸振器1A(トルク変動抑制装置)は、ダンパ120とともに、内燃機関100の回転部101(シャフト、クランクシャフト、出力軸)に接続されている。動吸振器1Aおよびダンパ120は、回転部101に生じるトルク変動を吸収(低減、抑制)することができる。動吸振器1Aは、内部で転動(揺動)可能な複数のローラ3(質量体、錘、図2,3等参照)を有する。動吸振器1Aは、回転する際の複数のローラ3の慣性によって、トルク変動を吸収(抑制)する。なお、本実施形態では、一例として、動吸振器1Aは、トランスミッション110のケース111内に設けられている。
本実施形態にかかる動吸振器1Bは、上記第1実施形態にかかる動吸振器1Aと同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の効果が得られる。動吸振器1Bは、図1の動吸振器1Aに替えて用いることができる。ただし、本実施形態にかかる動吸振器1Bは、一例として、図10,11に示されるように、ローラ3Bの構成と、支持部材4ならびにガイド部材5の配置とが、上記実施形態とは相違している。具体的には、ローラ3Bには、面3cから径方向の内側に向けて凹部3f(溝、狭窄部)が設けられている。凹部3fが設けられたことにより、ローラ3Bには、その中心軸Axrに沿ったシャフト部3gが構成されている。そして、本実施形態では、一例として、支持部材4の開口部4bを、シャフト部3gが貫通している。また、ローラ3Bの軸方向の両側に設けられた突出部3bに対応して、二つのガイド部材5が位置されている。すなわち、本実施形態では、一例として、ローラ3Bの径方向の内側への移動が、その軸方向の両側に位置されたガイド部材5によって、抑制されている。また、本実施形態では、一例として、ローラ3B、支持部材4、ならびにガイド部材5の構成が、回転軸Axと垂直な面について対称である。よって、本実施形態によれば、一例としては、ローラ3Bがより傾き難い。
本実施形態にかかる動吸振器1Cは、上記第2実施形態にかかる動吸振器1Bと同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第2実施形態と同様の構成に基づく同様の効果が得られる。動吸振器1Cは、図1の動吸振器1Aに替えて用いることができる。ただし、本実施形態にかかる動吸振器1Cは、一例として、図13に示されるように、ガイド部材5Cの構成と、支持部材4ならびにガイド部材5Cの配置とが、上記第2実施形態とは相違している。具体的には、ローラ3Bの凹部3fには、ガイド部材5C(抑制部材)が挿入されている。ガイド部材5Cは、本実施形態では、一例として、環状かつ板状に構成され、その外周縁の壁部5bが、図3および図5等に示された壁部5bと同様の形状を呈している。そして、ローラ3Bの軸方向の両側に設けられた突出部3bに対応して、二つの支持部材4が位置されている。すなわち、本実施形態では、一例として、ガイド部材5Cがローラ3Bの凹部3fに挿入されている。また、本実施形態では、一例として、ローラ3B、支持部材4、ならびにガイド部材5Cの構成が、回転軸Axと垂直な面について対称である。よって、本実施形態によれば、一例としては、ローラ3Bがより傾き難い。
本実施形態にかかる動吸振器1Dは、上記第3実施形態にかかる動吸振器1Cと同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第3実施形態と同様の構成に基づく同様の効果が得られる。動吸振器1Dは、図1の動吸振器1Aに替えて用いることができる。ただし、本実施形態にかかる動吸振器1Dは、一例として、図14に示されるように、ローラ3Dの構成が、上記第3実施形態とは相違している。具体的には、ローラ3Dは、軸方向に二つに分割されている。かかる二つのローラ3Dを有する構成によっても、上記第3実施形態にかかる一つのローラ3Cを有する構成と同様の効果が得られる。
本実施形態にかかる動吸振器1Eは、上記第1実施形態にかかる動吸振器1Aと同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の効果が得られる。動吸振器1Eは、図1の動吸振器1Aに替えて用いることができる。ただし、本実施形態にかかる動吸振器1Eは、一例として、図15に示されるように、ガイド部材5Eの構成が、上記第1実施形態とは相違している。具体的には、ガイド部材5Eは、壁部5aと、ローラ3の径方向の外側に位置され、ローラ3と面20eとの間に介在された壁部5eと、を有する。壁部5eは、壁部5aの径方向外側の端部から回転軸Axの軸方向に沿って延びている。壁部5eは、ケース2の壁部20cの径方向の内側の面20eに当接している。壁部5eの面5fは、上記第1実施形態にかかる動吸振器1Aの面20e(図5参照)と同様の形状を有している。本実施形態によれば、ローラ3が径方向の外側へ移動した際には、ローラ3がガイド部材5Eの面5f(壁部5e)に当たる。よって、一例としては、ローラ3がケース2に当たる構成に比べて、衝撃が吸収されやすい。よって、一例としては、音や振動が生じるのが抑制されやすい。
Claims (5)
- 回転軸の周方向に沿った環状の収容室を構成し、当該収容室の前記回転軸の径方向の外側で当該径方向の外側に凹み前記周方向に沿って位置された複数の曲面部を有したケースと、
前記収容室に収容され、前記周方向に沿って位置され、前記曲面部に接触した状態で前記周方向に転動する複数のローラと、
前記複数のローラを周方向に互いに間隔をあけた状態に一体的に支持し、前記複数のローラとともに前記回転軸の周方向に移動可能な支持部材と、
前記複数のローラの前記径方向の内側への変位を抑制する壁部を有した抑制部材と、
を備え、
前記ローラは、その転動の中心軸の位置で当該中心軸に沿って突出した突出部を有し、
前記壁部は、前記複数の曲面部と対面して前記曲面部に対応した凹凸形状を有し、前記突出部を前記径方向の内側から支持する、動吸振器。 - 前記ローラの外周部には、その周方向に沿った凹部が設けられ、
前記抑制部材が、前記凹部に挿入された、請求項1に記載の動吸振器。 - 前記抑制部材は、前記ケースに対する移動を抑制する移動抑制部を有した、請求項1または2に記載の動吸振器。
- 前記抑制部材が合成樹脂材料で構成された、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の動吸振器。
- 前記ケースの少なくとも前記曲面部が設けられた部分が、金属材料で構成された、請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の動吸振器。
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