JP3063333B2 - 角形チップ抵抗器 - Google Patents
角形チップ抵抗器Info
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- JP3063333B2 JP3063333B2 JP3336528A JP33652891A JP3063333B2 JP 3063333 B2 JP3063333 B2 JP 3063333B2 JP 3336528 A JP3336528 A JP 3336528A JP 33652891 A JP33652891 A JP 33652891A JP 3063333 B2 JP3063333 B2 JP 3063333B2
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- Japan
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- pair
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高密度配線回路に用いら
れ、かつ円筒チップ抵抗器用の一括実装機により実装さ
れる円筒チップ抵抗器代替の角形チップ抵抗器に関する
ものである。
れ、かつ円筒チップ抵抗器用の一括実装機により実装さ
れる円筒チップ抵抗器代替の角形チップ抵抗器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の軽薄短小化に対する要
求がますます増大していく中、回路基板の配線密度を高
めるため、抵抗素子には非常に小型な角形チップ抵抗器
が多く用いられるようになってきた。更に近年では実装
速度を速めるため、多数のチップ部品を同時に実装する
一括マウントが行われるようになってきている。
求がますます増大していく中、回路基板の配線密度を高
めるため、抵抗素子には非常に小型な角形チップ抵抗器
が多く用いられるようになってきた。更に近年では実装
速度を速めるため、多数のチップ部品を同時に実装する
一括マウントが行われるようになってきている。
【0003】従来の一括実装機により実装される円筒チ
ップ抵抗器代替の角形チップ抵抗器は、図5(a),
(b)に示すように、厚み方向の長さが幅方向の長さの
80%〜120%の長さである角板形の96アルミナ基
板からなる絶縁基板14と、上面電極15と、この上面
電極15と重なりをもつ抵抗体を覆う第1保護ガラス1
6と、裏面電極の一部に重なる第2保護ガラス18と、
上面電極15の一部と重なる端面電極17とからなり、
露出電極面にははんだ付け性を確保するためにNiめっ
きとはんだめっきが電解めっきにより形成されている。
ップ抵抗器代替の角形チップ抵抗器は、図5(a),
(b)に示すように、厚み方向の長さが幅方向の長さの
80%〜120%の長さである角板形の96アルミナ基
板からなる絶縁基板14と、上面電極15と、この上面
電極15と重なりをもつ抵抗体を覆う第1保護ガラス1
6と、裏面電極の一部に重なる第2保護ガラス18と、
上面電極15の一部と重なる端面電極17とからなり、
露出電極面にははんだ付け性を確保するためにNiめっ
きとはんだめっきが電解めっきにより形成されている。
【0004】また、従来の角形チップ抵抗器は図6に示
す製造工程フローにより製造しており、そしてまたこの
角形チップ抵抗器を製造する際に用いる絶縁基板はプレ
ス成形法により、図7(a),(b)に示すように構成
され、縦方向の分割溝11と、横方向の分割溝12によ
り、複数個の電子部品を形成するために個片13に区画
され、かつ絶縁基板は表面、裏面ともに平坦であった。
す製造工程フローにより製造しており、そしてまたこの
角形チップ抵抗器を製造する際に用いる絶縁基板はプレ
ス成形法により、図7(a),(b)に示すように構成
され、縦方向の分割溝11と、横方向の分割溝12によ
り、複数個の電子部品を形成するために個片13に区画
され、かつ絶縁基板は表面、裏面ともに平坦であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この角
形チップ抵抗器は、より円筒チップ抵抗器に形状を近づ
けるため、抵抗体を保護するための第1保護ガラス16
と相対して、その裏面側に第2保護ガラス18を形成し
ていたが、第2保護ガラス18に第1保護ガラス16と
同程度の軟化点(600±50℃)を有するガラスを用
いているため、図6の製造工程フローに示すように、ガ
ラス焼成時及び端面電極焼成時には、工程仕掛かり品を
治具にのせ焼成炉の搬送ベルトより浮かせて焼成しなけ
ればならず、その結果、製造工程が煩雑になり、材料コ
スト及び生産コストがアップするという課題を有してい
た。
形チップ抵抗器は、より円筒チップ抵抗器に形状を近づ
けるため、抵抗体を保護するための第1保護ガラス16
と相対して、その裏面側に第2保護ガラス18を形成し
ていたが、第2保護ガラス18に第1保護ガラス16と
同程度の軟化点(600±50℃)を有するガラスを用
いているため、図6の製造工程フローに示すように、ガ
ラス焼成時及び端面電極焼成時には、工程仕掛かり品を
治具にのせ焼成炉の搬送ベルトより浮かせて焼成しなけ
ればならず、その結果、製造工程が煩雑になり、材料コ
スト及び生産コストがアップするという課題を有してい
た。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもの
で、円筒チップ抵抗器に近い形状の角形チップ抵抗器を
簡単な製造工程でかつ安価に提供することを目的とする
ものである。
で、円筒チップ抵抗器に近い形状の角形チップ抵抗器を
簡単な製造工程でかつ安価に提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の角形チップ抵抗器は、一方の表面が凸形状
で、かつ凸形状の一番厚い部分の基板厚みが前記凸形状
となる一辺の長さの80%〜120%の長さである角板
形の絶縁基板と、この絶縁基板の凸形状の面と相対する
面上に形成された一対の上面電極層と、この一対の上面
電極層の一部に重なる抵抗層と、この抵抗層を完全に覆
うガラス層と、前記絶縁基板の凸形状の面上に形成され
た一対の裏面電極層と、前記一対の上面電極層と一対の
裏面電極層に電気的に接続される一対の端面電極層とに
より構成したものである。
に、本発明の角形チップ抵抗器は、一方の表面が凸形状
で、かつ凸形状の一番厚い部分の基板厚みが前記凸形状
となる一辺の長さの80%〜120%の長さである角板
形の絶縁基板と、この絶縁基板の凸形状の面と相対する
面上に形成された一対の上面電極層と、この一対の上面
電極層の一部に重なる抵抗層と、この抵抗層を完全に覆
うガラス層と、前記絶縁基板の凸形状の面上に形成され
た一対の裏面電極層と、前記一対の上面電極層と一対の
裏面電極層に電気的に接続される一対の端面電極層とに
より構成したものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、一方の表面が凸形状で、か
つ凸形状の一番厚い部分の基板厚みが前記凸形状となる
一辺の長さの80%〜120%の長さである角板形の絶
縁基板を用いているため、従来のような第2保護ガラス
層を形成しなくても、絶縁基板自体が丸みを帯びてお
り、その結果、形状を円筒チップ抵抗器に近づけること
ができるため、従来の製造工程における第2保護ガラス
層を形成する工程は不要となり、これにより、角形チッ
プ抵抗器の製造工程が簡単になるため、生産コスト及び
材料コストの低減が図れるものである。
つ凸形状の一番厚い部分の基板厚みが前記凸形状となる
一辺の長さの80%〜120%の長さである角板形の絶
縁基板を用いているため、従来のような第2保護ガラス
層を形成しなくても、絶縁基板自体が丸みを帯びてお
り、その結果、形状を円筒チップ抵抗器に近づけること
ができるため、従来の製造工程における第2保護ガラス
層を形成する工程は不要となり、これにより、角形チッ
プ抵抗器の製造工程が簡単になるため、生産コスト及び
材料コストの低減が図れるものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例における角形チップ
抵抗器について、図面を用いて説明する。
抵抗器について、図面を用いて説明する。
【0010】まず、図1(a),(b)は本発明の一実
施例における角形チップ抵抗器を示す斜視図及び断面図
である。図1において、本発明の一実施例における角形
チップ抵抗器は、角板形の96アルミナ基板からなる絶
縁基板1と、この絶縁基板1の平滑な面上に形成された
銀系厚膜の一対の上面電極層2と、前記絶縁基板1にお
ける幅方向の一辺を弦とする円弧状の凸形状をした面上
に形成された一対の裏面電極層と、前記上面電極層2の
一部に重なるルテニウム系厚膜の抵抗層と、前記抵抗層
を完全に覆う第1保護ガラス層3と、前記一対の上面電
極層2と一対の裏面電極層の一部に重なり、かつ電気的
に接続される銀系厚膜の一対の端面電極層4とにより構
成されている。なお、露出電極面にははんだ付け性を向
上させるために、Niめっき層とSn−Pbめっき層を
電解めっきにより施している。
施例における角形チップ抵抗器を示す斜視図及び断面図
である。図1において、本発明の一実施例における角形
チップ抵抗器は、角板形の96アルミナ基板からなる絶
縁基板1と、この絶縁基板1の平滑な面上に形成された
銀系厚膜の一対の上面電極層2と、前記絶縁基板1にお
ける幅方向の一辺を弦とする円弧状の凸形状をした面上
に形成された一対の裏面電極層と、前記上面電極層2の
一部に重なるルテニウム系厚膜の抵抗層と、前記抵抗層
を完全に覆う第1保護ガラス層3と、前記一対の上面電
極層2と一対の裏面電極層の一部に重なり、かつ電気的
に接続される銀系厚膜の一対の端面電極層4とにより構
成されている。なお、露出電極面にははんだ付け性を向
上させるために、Niめっき層とSn−Pbめっき層を
電解めっきにより施している。
【0011】次に、図1に示した本発明の一実施例にお
ける角形チップ抵抗器の製造方法について図2により説
明する。まず、耐熱性及び絶縁性に優れた96アルミナ
基板からなる絶縁基板1を受け入れる。この絶縁基板1
は図3に示したものを用いる(絶縁基板の厚みは0.6
35mmで、分割のための溝は1.5mm及び0.8mmピッ
チで形成されている)。次に、前記絶縁基板1の表面に
厚膜銀ペーストをスクリーン印刷し、かつ乾燥させ、更
に、前記絶縁基板1の表面に厚膜銀ペーストをスクリー
ン印刷し、かつ乾燥させ、その後、ベルト式連続焼成炉
を用いて、850℃の温度で、ピーク時間6分、IN−
OUT時間45分のプロファイルによって焼成すること
により、一対の上面電極層2及び裏面電極層を同時に形
成した。次に、上面電極層2の一部に重なるように、R
uO2を主成分とする厚膜抵抗ペーストをスクリーン印
刷し、かつ乾燥させ、その後、ベルト式連続焼成炉を用
いて、850℃の温度で、ピーク時間6分、IN−OU
T時間45分のプロファイルによって焼成することによ
り、抵抗層を形成した。次に、前記上面電極層2間に位
置する前記抵抗層の抵抗値を揃えるために、レーザー光
によって、前記抵抗層の一部を破壊し抵抗値修正を行っ
た。続いて、前記抵抗層を完全に覆うように、ホウケイ
酸鉛系ガラスペースト(黒色)をスクリーン印刷し、か
つ乾燥させ、その後、ベルト式連続焼成炉を用いて、5
90℃の温度で、ピーク時間6分、IN−OUT50分
の焼成プロファイルによって焼成することにより、第1
保護ガラス層3を形成した。次に、端面電極層4を形成
するための準備工程として、端面電極を露出させるため
に、絶縁基板1を短冊状に分割(1.5mmピッチ側を分
割)し、短冊状絶縁基板を得る。そしてこの短冊状絶縁
基板の側面に、前記上面電極層2及び前記裏面電極層の
一部に重なるように厚膜銀ペーストをローラーによって
塗布し、かつベルト式連続焼成炉を用いて、600℃の
温度で、ピーク時間6分、IN−OUT45分の焼成プ
ロファイルによって焼成することにより端面電極層4を
形成した。次に、電極めっきの準備工程として、前記端
面電極層4を形成した短冊状絶縁基板を個片に分割
(0.8mmピッチ側を分割)し、個片状絶縁基板を得
る。そして最後に、露出している上面電極層2と裏面電
極層と端面電極層4のはんだ付け時の電極喰われの防止
及びはんだ付けの信頼性を確保する ために、電解めっき
によってNiめっき層とSn−Pbめっき層を形成し
た。
ける角形チップ抵抗器の製造方法について図2により説
明する。まず、耐熱性及び絶縁性に優れた96アルミナ
基板からなる絶縁基板1を受け入れる。この絶縁基板1
は図3に示したものを用いる(絶縁基板の厚みは0.6
35mmで、分割のための溝は1.5mm及び0.8mmピッ
チで形成されている)。次に、前記絶縁基板1の表面に
厚膜銀ペーストをスクリーン印刷し、かつ乾燥させ、更
に、前記絶縁基板1の表面に厚膜銀ペーストをスクリー
ン印刷し、かつ乾燥させ、その後、ベルト式連続焼成炉
を用いて、850℃の温度で、ピーク時間6分、IN−
OUT時間45分のプロファイルによって焼成すること
により、一対の上面電極層2及び裏面電極層を同時に形
成した。次に、上面電極層2の一部に重なるように、R
uO2を主成分とする厚膜抵抗ペーストをスクリーン印
刷し、かつ乾燥させ、その後、ベルト式連続焼成炉を用
いて、850℃の温度で、ピーク時間6分、IN−OU
T時間45分のプロファイルによって焼成することによ
り、抵抗層を形成した。次に、前記上面電極層2間に位
置する前記抵抗層の抵抗値を揃えるために、レーザー光
によって、前記抵抗層の一部を破壊し抵抗値修正を行っ
た。続いて、前記抵抗層を完全に覆うように、ホウケイ
酸鉛系ガラスペースト(黒色)をスクリーン印刷し、か
つ乾燥させ、その後、ベルト式連続焼成炉を用いて、5
90℃の温度で、ピーク時間6分、IN−OUT50分
の焼成プロファイルによって焼成することにより、第1
保護ガラス層3を形成した。次に、端面電極層4を形成
するための準備工程として、端面電極を露出させるため
に、絶縁基板1を短冊状に分割(1.5mmピッチ側を分
割)し、短冊状絶縁基板を得る。そしてこの短冊状絶縁
基板の側面に、前記上面電極層2及び前記裏面電極層の
一部に重なるように厚膜銀ペーストをローラーによって
塗布し、かつベルト式連続焼成炉を用いて、600℃の
温度で、ピーク時間6分、IN−OUT45分の焼成プ
ロファイルによって焼成することにより端面電極層4を
形成した。次に、電極めっきの準備工程として、前記端
面電極層4を形成した短冊状絶縁基板を個片に分割
(0.8mmピッチ側を分割)し、個片状絶縁基板を得
る。そして最後に、露出している上面電極層2と裏面電
極層と端面電極層4のはんだ付け時の電極喰われの防止
及びはんだ付けの信頼性を確保する ために、電解めっき
によってNiめっき層とSn−Pbめっき層を形成し
た。
【0012】以上の工程により、本発明の一実施例にお
ける角形チップ抵抗器を試作した。完成品の寸法は、長
さが1.6mm、幅が0.8mm、厚さが0.74mmとな
り、厚み方向の寸法は幅方向の寸法の92.5%となっ
た。
ける角形チップ抵抗器を試作した。完成品の寸法は、長
さが1.6mm、幅が0.8mm、厚さが0.74mmとな
り、厚み方向の寸法は幅方向の寸法の92.5%となっ
た。
【0013】図3(a),(b)は本発明の一実施例に
おける絶縁基板を示す概略図及び断面図である。絶縁基
板の表面に設けられた縦方向の分割溝5及び横方向の分
割溝6により複数個の電子部品個片7に区画される。区
画された一素子の断面形状は図3(b)に示すように、
絶縁基板の裏面が区画された横方向の分割溝6を弦とす
る円弧状の凸形状8をしており、かつ凸形状の一番厚い
部分の基板厚みが円弧の弦となる前記分割溝6の長さの
80%〜120%の長さになるように形成した。
おける絶縁基板を示す概略図及び断面図である。絶縁基
板の表面に設けられた縦方向の分割溝5及び横方向の分
割溝6により複数個の電子部品個片7に区画される。区
画された一素子の断面形状は図3(b)に示すように、
絶縁基板の裏面が区画された横方向の分割溝6を弦とす
る円弧状の凸形状8をしており、かつ凸形状の一番厚い
部分の基板厚みが円弧の弦となる前記分割溝6の長さの
80%〜120%の長さになるように形成した。
【0014】また、図3に示す絶縁基板を得るために、
アルミナ純度96%のアルミナグリーンシートをプレス
成形して製造するが、このとき図3(b)に示すA−
A′断面のような形状を得るためにプレス成形金型は、
図4(a)に示すような断面構造の基板成形金型の刃型
を使用する。図4(a)において、21はプレス金型の
上部分、22はプレス金型の下部分、23は上部分21
に形成されたプレス成形刃、24は下部分22に形成さ
れたプレス成形刃であり、図4(b),(c)はそれぞ
れプレス成形刃23,24の拡大断面図である。図3
(b)に示すような断面を形成するために、特にプレス
成形の下部分に用いるプレス成形刃24の角度βは、プ
レス成形の上部分に用いるプレス成形刃23の角度αよ
り大きくすることを特徴としている。
アルミナ純度96%のアルミナグリーンシートをプレス
成形して製造するが、このとき図3(b)に示すA−
A′断面のような形状を得るためにプレス成形金型は、
図4(a)に示すような断面構造の基板成形金型の刃型
を使用する。図4(a)において、21はプレス金型の
上部分、22はプレス金型の下部分、23は上部分21
に形成されたプレス成形刃、24は下部分22に形成さ
れたプレス成形刃であり、図4(b),(c)はそれぞ
れプレス成形刃23,24の拡大断面図である。図3
(b)に示すような断面を形成するために、特にプレス
成形の下部分に用いるプレス成形刃24の角度βは、プ
レス成形の上部分に用いるプレス成形刃23の角度αよ
り大きくすることを特徴としている。
【0015】上記した本発明の一実施例における角形チ
ップ抵抗器を、従来の円筒チップ抵抗器の一括実装機に
より実装したところ、表裏面に保護ガラスを設けた角形
チップ抵抗器と同様にシューターでのチップの詰まりに
よる実装不良は確認されなかった。
ップ抵抗器を、従来の円筒チップ抵抗器の一括実装機に
より実装したところ、表裏面に保護ガラスを設けた角形
チップ抵抗器と同様にシューターでのチップの詰まりに
よる実装不良は確認されなかった。
【0016】また本発明の一実施例における角形チップ
抵抗器は、保護ガラスを設ける面の反対の面が幅方向の
一辺を弦とする円弧状の凸形状で、かつ凸形状の一番厚
い部分の基板厚みが円弧の弦となる分割溝6の長さの8
0%〜120%の長さである角板形の絶縁基板1を用い
ているため、従来のように円筒チップ抵抗器の形状に近
づけるための裏面ガラスを設ける必要はなく、従って製
造工程におけるガラス焼成及び端面電極層の焼成時に仕
掛かり品を焼成炉の搬送ベルトより浮かせて焼成する必
要はなくなるため、角形チップ抵抗器の製造工程が簡単
になり、これにより、生産コスト及び材料コストの低減
が図れるという効果が得られるものである。
抵抗器は、保護ガラスを設ける面の反対の面が幅方向の
一辺を弦とする円弧状の凸形状で、かつ凸形状の一番厚
い部分の基板厚みが円弧の弦となる分割溝6の長さの8
0%〜120%の長さである角板形の絶縁基板1を用い
ているため、従来のように円筒チップ抵抗器の形状に近
づけるための裏面ガラスを設ける必要はなく、従って製
造工程におけるガラス焼成及び端面電極層の焼成時に仕
掛かり品を焼成炉の搬送ベルトより浮かせて焼成する必
要はなくなるため、角形チップ抵抗器の製造工程が簡単
になり、これにより、生産コスト及び材料コストの低減
が図れるという効果が得られるものである。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明の角形チップ抵抗器
は、一方の表面が凸形状で、かつ凸形状の一番厚い部分
の基板厚みが前記凸形状となる一辺の長さの80%〜1
20%の長さである角板形の絶縁基板を用いているた
め、従来のような第2保護ガラス層を形成しなくても、
絶縁基板自体が丸みを帯びており、その結果、形状を円
筒チップ抵抗器に近づけることができるため、従来の製
造工程における第2保護ガラス層を形成する工程は不要
となり、これにより、角形チップ抵抗器の製造工程が簡
単になるため、生産コスト及び材料コストの低減が図れ
るものである。
は、一方の表面が凸形状で、かつ凸形状の一番厚い部分
の基板厚みが前記凸形状となる一辺の長さの80%〜1
20%の長さである角板形の絶縁基板を用いているた
め、従来のような第2保護ガラス層を形成しなくても、
絶縁基板自体が丸みを帯びており、その結果、形状を円
筒チップ抵抗器に近づけることができるため、従来の製
造工程における第2保護ガラス層を形成する工程は不要
となり、これにより、角形チップ抵抗器の製造工程が簡
単になるため、生産コスト及び材料コストの低減が図れ
るものである。
【図1】(a)本発明の一実施例における角形チップ抵
抗器の斜視図 (b)同角形チップ抵抗器の断面図
抗器の斜視図 (b)同角形チップ抵抗器の断面図
【図2】同角形チップ抵抗器の製造方法を示す製造工程
図
図
【図3】(a)同角形チップ抵抗器における絶縁基板の
概略図 (b)同絶縁基板の断面図
概略図 (b)同絶縁基板の断面図
【図4】(a)〜(c) 同絶縁基板を得るために用い
られるプレス成形金型を示す断面図
られるプレス成形金型を示す断面図
【図5】(a)従来の角形チップ抵抗器を示す斜視図 (b)同角形チップ抵抗器の断面図
【図6】同角形チップ抵抗器の製造方法を示す製造工程
図
図
【図7】(a)同角形チップ抵抗器における絶縁基板の
概略図 (b)同絶縁基板の断面図
概略図 (b)同絶縁基板の断面図
1 絶縁基板 2 一対の上面電極層 3 ガラス層 4 一対の端面電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−222103(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 7/00 H01C 17/06
Claims (2)
- 【請求項1】 一方の表面が凸形状で、かつ凸形状の一
番厚い部分の基板厚みが前記凸形状となる一辺の長さの
80%〜120%の長さである角板形の絶縁基板と、こ
の絶縁基板の凸形状の面と相対する面上に形成された一
対の上面電極層と、この一対の上面電極層の一部に重な
る抵抗層と、この抵抗層を完全に覆うガラス層と、前記
絶縁基板の凸形状の面上に形成された一対の裏面電極層
と、前記一対の上面電極層と一対の裏面電極層に電気的
に接続される一対の端面電極層とにより構成したことを
特徴とする角形チップ抵抗器。 - 【請求項2】 複数個の電子部品を形成し個片に分割す
るために表面に設けられた縦方向及び横方向の分割溝
と、表面と相対して裏面に設けられた縦方向及び横方向
の分割溝とを有し、前記分割溝により区画された一素子
は裏面が凸形状で、かつ凸形状の一番厚い部分の基板厚
みが前記凸形状となる前記分割溝の長さの80%〜12
0%になるように構成したことを特徴とする電子部品用
絶縁基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336528A JP3063333B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 角形チップ抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336528A JP3063333B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 角形チップ抵抗器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10360502A Division JPH11260602A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 角形チップ抵抗器およびそれに用いる絶縁基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05166603A JPH05166603A (ja) | 1993-07-02 |
JP3063333B2 true JP3063333B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=18300067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3336528A Expired - Fee Related JP3063333B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 角形チップ抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3063333B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5623330B2 (ja) * | 2011-04-21 | 2014-11-12 | 東光株式会社 | 電子部品 |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP3336528A patent/JP3063333B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05166603A (ja) | 1993-07-02 |
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