JP3059280B2 - 自動二輪車のラジエータ配置構造 - Google Patents

自動二輪車のラジエータ配置構造

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JP3059280B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1816Number of cylinders four

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車のラジエー
タ配置構造に関し、特にデッドスペースを有効利用しな
がら冷却効率を向上できるようにしたラジエータの配置
位置,配置方向の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動二輪車では水冷式エンジンを
搭載する場合が多くなっており、この場合、冷却水を走
行風等で冷却するためのラジエータは、走行風が十分に
当たる位置に配置する必要があり、しかもラジエータは
比較的大型の部品であるので大きな配置スペースを必要
とする。従来の自動二輪車のラジエータ配置構造とし
て、例えば特開昭56−113042号公報に示されているよう
に、ラジエータを操向軸の後側下方に、つまり前輪の後
方に上側ほど前方に位置するよう前傾させて配置する構
造がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のラ
ジエータ配置構造の場合、ラジエータを操向軸より下方
に位置させる構造であるから、ラジエータは前輪との干
渉を避けるためにできるだけ後方にかつ前傾させて配置
されることとなる。その結果ラジエータの直後にシリン
ダボディ,シリンダヘッド等が位置するのでエンジンか
らの熱の影響を受け易い。また前輪によって走行風の流
れが遮られることからラジエータに走行風を十分に導く
ことができず、従って冷却効率をあまり向上できないと
いう問題がある。本発明は上記状況に鑑みてなされたも
ので、冷却効率をより向上できる自動二輪車のラジエー
タ配置構造を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンユニ
ットの前部上方にエアクリーナを搭載し、前輪の上方に
操向軸を上側ほど後方に位置するよう後傾させて配置し
た自動二輪車にラジエータを配置する構造において、上
記ラジエータを後方に膨らむよう湾曲した形状で、裏面
に左右一対の送風ファンを回転軸線が後方に向かって拡
がるように配設したものとし、該ラジエータを上記操向
軸の後方に該操向軸と前後方向に重なるようにかつ後傾
させて配置し、前照灯,及び上記操向軸の周囲を囲むカ
ウリングのラジエータ前方部分に空気取入口を形成し、
上記カウリング内の左,右両側に各種車載部品を寄せて
配設したことを特徴としている。
【0005】
【作用】本発明に係るラジエータ配置構造によれば、ラ
ジエータを後方に膨らむよう湾曲した形状で、裏面に左
右一対の送風ファンを回転軸線が後方に向かって拡がる
ように配設したものとし、該ラジエータを操向軸の後
側、つまり前輪より上方に配置したので、前輪の上方を
流れる走行風がラジエータに導入され、従ってラジエー
タへの走行風が前輪で遮られることがないので、それだ
け冷却効率を向上できる。また前照灯,及び上記操向軸
の周囲を囲むカウリングのラジエータ前方部分に空気取
入口を形成し、該カウリング内の左,右両側に各種車載
部品を寄せて配設したので、この点からも走行風の流れ
が良好となり、冷却効率の向上に寄与できる。またラジ
エータを後傾している操向軸の後方に同じく後傾させて
配置したので、つまり側面から見てラジエータを操向軸
に沿うように配置したので、操向軸の後方空間を有効利
用できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図4は本発明の第1実施例による自動二
輪車のラジエータ配置構造を説明するための図であり、
図1は該実施例構造を備えた自動二輪車の側面図、図
2,図3は上記実施例構造の平面図、図4は冷却水のエ
ンジンからの出口部分を示す断面側面図である。
【0007】図において、1は本実施例エンジンを搭載
した自動二輪車であり、これの車体フレーム2は、側面
視略逆凹字状の左,右一対のメインフレーム3をクロス
パイプで接続するとともに、該メインフレーム3の上辺
の上面に接続されたヘッドブラケット5でヘッドパイプ
4を支持し、該ヘッドブラケット5の前方延長部に前照
灯14を支持するランプステー6を設け、また上記メイ
ンフレーム3の上辺後端にシートレール7を接続し、該
シートレール7と上記メインフレーム3の後辺であるリ
ヤアームブラケット部3cとをシートステー8で接続し
た構造のものである。
【0008】そして上記メインフレーム3の前辺である
フロントブラケット部3aの下端にはフロントアーム1
2が上下に揺動自在に枢支されている。このフロントア
ーム12は平面視略h字状をなしており、該アーム12
の後端部が上記フロントブラケット部3aに枢支され、
また前端には前輪11を下端で軸支する前輪ブラケット
10がボールジョイント(図示せず)を介して連結され
ている。また上記前輪ブラケット10の下部と上記フロ
ントブラケット3aの上端とはフロントクッション13
で連結されており、さらに該前輪ブラケット10は操向
軸9を介して上記ヘッドパイプ4で左右に操向自在に軸
支されている。この操向軸9は、上記ヘッドパイプ4で
軸支された上側パイプ9aと、該上側パイプ9a内に伸
縮自在に挿入され、かつ上記前輪ブラケット10の上端
に固定された下側パイプ9bとから構成されており、上
側ほど後方に位置するように、つまり後傾状態に配置さ
れている。
【0009】また上記メインフレーム3のリヤアームブ
ラケット部3cには後輪16を後端で軸支するリヤアー
ム15が上下揺動自在に枢支されている。このリヤアー
ム15の前部と上記リヤアームブラケット部3cの下端
部とはリンク機構17で連結されており、該リンク機構
17と上記リヤアームブラケット3cのクッションブラ
ケット3dとはリヤクッション18で連結されている。
【0010】また上記メインフレーム3によってエンジ
ンユニット19が懸架支持されている。該エンジンユニ
ット19の前部上方にはエアクリーナ20,小物入れ2
1が下から順に、また後部上方には燃料タンク22がそ
れぞれ搭載されており、該燃料タンク22の後方にはシ
ート23が配設されている。また上記小物入れ21,燃
料タンク22等はタンクカバー22aで囲まれており、
該カバー22aの小物入れ21部分は開閉蓋22bが形
成されている。また小物入れ21の底にも開閉蓋21a
が形成されている。
【0011】上記エンジンユニット19は、水冷式4サ
イクル並列4気筒型のもので、クランクケース25の上
面前部にシリンダボディ26,シリンダヘッド27,及
びヘッドカバー28を積層締結した構造になっている。
上記シリンダヘッド27は、下部ヘッド27aと上部ヘ
ッド27bとの上下2分割構造のものである。下部ヘッ
ド27aに形成された排気弁開口40a,40aには排
気弁32aが配設され、また吸気弁開口40b〜40d
には吸気弁32bが配設されている。また上記排気弁開
口40a,40aは排気通路27cでシリンダ前壁に導
出され、上記吸気弁開口40b〜40dは吸気通路62
でシリンダ後壁に導出されている。
【0012】上記排気通路27cの外部接続口には排気
装置45の排気管46がそれぞれ接続されており、この
4本の排気管46はクランクケース25の前方から下方
に延び、該クランクケース25の下方に配置された1つ
の大型チャンバ47に接続されている。
【0013】また上記吸気通路62の外部接続口27h
には吸気マニホールド29が、該吸気マニホールド29
の上流端にはスロットルバルブ30aを内蔵するスロッ
トルボディ30が全体として略垂直をなすように接続さ
れており、該スロットルボディ30に上記エアクリーナ
20が接続されている。上記エアクリーナ20は、上,
下ケース20a,20bからなる上下2分割型クリーナ
ケースの前部中央にスリット状の逃げ部44eを形成す
るとともに、この逃げ部44eで左,右に区分けされた
部分内に左右一対のエレメント44cを配置し、該各エ
レメント44cに外気導入ダクト44bを挿入接続した
構造となっている。上記下ケース20aの底壁前部には
上記エレメント44cを収容するためのエレメント収容
室20cが下方に膨出形成されており、また上側ケース
20bの天壁前部には収容凹部20dが下方に凹状に形
成されている。この収容凹部20dと上記小物入れ21
との間にはエンジン制御用のコントロールボックス44
dが配設されている。なお、44aはスロットルボディ
30に接続された吸気ファンネルであり、それぞれ上記
エレメント44c部分に指向している。
【0014】上記吸気マニホールド29の前側部分、つ
まり側面から見て上記吸気マニホールド29,スロット
ボディ30とエアクリーナ20の下方膨出部20cとエ
ンジンユニット19の上部ヘッド27b,ヘッドカバー
28とで囲まれた空間A内には、燃料噴射弁31が略垂
直に装着されており、その噴射ノズル31aは、上記吸
気マニホールド29の下端フランジ部29a近傍に形成
された弁孔29b内に挿入されている。
【0015】また上記各燃料噴射弁31の上端部は燃料
供給用のフューエルレール33に挿入接続されており、
このフューエルレール33はカム軸と平行に配置されて
いる。上記フューエルレール33の右端33aには燃料
フィルタ34が供給ホース34aを介して接続されてお
り、この燃料フィルタ34は燃料ポンプ(図示せず)に
接続されている。なお、上記燃料ポンプは、上記燃料タ
ンク22の後部に形成された下方膨出部22a内に配置
されており、該下方膨出部22aは上記左,右のメイン
フレーム3の左,右のリヤアームブラケット部3c間部
分に位置している。また上記フューエルレール33の左
端のフランジ部33bには、燃料圧力を所定圧力に制御
するレギュレータ35が接続されている。
【0016】また上記各吸気マニホールド29の下端フ
ランジ部29aの上記弁孔29bに隣接する部分には負
圧検出ノズル36が配設されている。この4本の検出ノ
ズル36は導圧チューブ37aを介して合流し、互いに
連通しており、その合流部の一端には導圧チューブ37
bを介して油圧検出センサ38が接続されている。また
上記合流部の他端は導圧チューブ37cを介して上記レ
ギュレータ35に接続されている。ここで図示していな
いが、上記各導圧チューブ37aの負圧検出ノズル36
接続部分には、絞りが形成されている。この絞りは各気
筒間における吸気負圧の干渉を回避するためのものであ
る。
【0017】そして上記操向軸9の後方にはラジエータ
24が配設されており、このラジエータ24は、側面か
ら見ると上記操向軸9に沿うように、つまり後傾状態に
なっている。このラジエータ24は、後方に膨らむよう
に湾曲したエレメント24aの右端に給水ボックス24
bを、左端に排水ボックス24cを固定してなるもの
で、その裏面には左,右一対の送風ファン64,64
が、左,右外側下部コーナ側に偏位するように配設され
ている。また上記排水ボックス24cは、戻りホース4
3aで上記クランクケース25の左側に配設された冷却
水ポンプ43の吸込口に接続されている。この冷却水ポ
ンプ43の吐出口は供給ホース43bでシリンダボディ
26の冷却ジャケットに接続されている。この冷却ジャ
ケットはシリンダヘッド27の冷却ジャケットに連通し
ており、その出口に接続された排水共通管41はサーモ
スタット弁42を介して戻りホース43cで上記ラジエ
ータ24の給水ボックス24bに接続されている。
【0018】また、上記ラジエータ24の周囲には、冷
却水用リカバリタンク39a,各種リレー39b,39
c,イグニッションコイル39d,ヒューズボックス3
9e等各種の車載部品が配置されており、これらは上記
ランプステー6で支持されている。またこれらの各部
品,上記前照灯14,及び上記操向軸9等の周囲はカウ
リング67で囲まれている。該カウリング67の上記前
照灯14下方部分には空気取入口67aが形成されてお
り、この空気取入口67aは上記ラジエータ24の前方
に位置している。
【0019】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例装置では、冷却水ポンプ43から吐出され
た冷却水は、シリンダボディ26,シリンダヘッド27
の冷却ジャケット部分を冷却して昇温し、サーモスタッ
ト弁42を介してラジエータ24に供給され、エレメン
ト24a部分を水平に流れる際に走行風によって冷却さ
れ、再び冷却水ポンプ43に戻ることとなる。
【0020】そして本実施例では、上記ラジエータ24
は操向軸9の後方に配置されているので、前輪11の上
方に位置していることとなり、またカウリング67のラ
ジエータ前方部分に空気取入口67aを形成したので、
十分な走行風が前輪で遮られることなくラジエータ24
に供給され、従ってそれだけ冷却効率を改善できる。ま
た上記カウリング67内に各種部品を配設する場合に、
左,右両側に寄せることによって中央部に、つまりラジ
エータ前方に空間を設けたので、この点からも走行風の
流れが良好となり、冷却効率の向上に寄与できる。
【0021】またラジエータ24を後傾状態に配置され
た操向軸9の後方に同じく後傾状態に配置したので、操
向軸9の後方空間を有効利用できる。そしてこの場合、
ラジエータ24の後面に配置された電動ファン64を
左,右外側の下部コーナ側に偏位させたので、上記ラジ
エータ24の後方に配置されたエアクリーナ20の容量
を犠牲にすることもない。
【0022】さらにまたラジエータ24を操向軸9の後
方、つまりヘッドカバー28の上方に配置したので、エ
ンジン頭部のラジエータ24との干渉を考慮する必要が
なく、従ってエンジンの傾斜角度を自由に設定できる。
【0023】ここで上記実施例では、ラジエータ24を
1組設けた場合を説明したが、放熱面積を増加するため
に、上記ラジエータ24の下方に別のラジエータを設け
る場合があり、このように上,下2組のラジエータを設
けた従来例として例えば図6に示すものがある。図中、
62は上側ラジエータ、63は下側ラジエータであり、
それぞれエレメント62a又は63aの一側に給水ボッ
クス62b又は63bを、他側に排水ボックス62c又
は63cを設けた構造となっている。そしてこの場合、
上側,下側ラジエータ62,63の給水ボックス62
b,63b同士をホース63dで接続するとともに、排
水ボックス62c,63c同士をホース63eで接続し
ている。即ち、この従来例のラジエータ62,63は何
れも冷却水が水平方向に流れるようになっており、また
いわゆる並列接続になっている。
【0024】ところが上記従来装置では、冷却水は給水
ボックス62b内で分流し、その一方の流れaは上側ラ
ジエータ24のみを通って排水され、他方の流れbは下
側ラジエータ63のみを通って排水されることとなり、
ラジエータを2組設けているが、実質的な放熱面積は増
加していない。またラジエータ同士を2本のホース63
d,63eで接続する点で配索が複雑になる問題もあ
る。
【0025】図5は、上記図6における問題を解消でき
るラジエータの配置構造を示す。図において、24,6
1は上側,下側ラジエータであり、それぞれエレメント
24a又は61aの一側に給水ボックス24b又は61
bを、他側に排水ボックス24c又は61cが接続され
ている。そして上側ラジエータ24の排水ボックス24
cと下側ラジエータ61の給水ボックス61bとがホー
ス61dで接続されている。即ち、冷却水は上側ラジエ
ータ24では水平方向に、下側ラジエータ61では垂直
方向に流れるようになっており、またいわゆる直列接続
となっている。
【0026】図5のラジエータ配置構造の場合、冷却水
は分流することなくその全てが上側,下側ラジエータ2
4,61を順次流れることとなり、従ってその放熱面積
が実質的に増加する。またラジエータ同士の接続ホース
も1本で済み、配索が複雑になることもない。
【0027】ところで上記ラジエータ配置構造におい
て、ラジエータの冷却効率をより向上させるためには走
行風をより確実にラジエータに導入できることが必要で
ある。そのために導風板をラジエータの前側に配置する
ことが考えられるが、単に導風板を配置した場合は、ラ
ジエータの前側に配置されている車載部品の整備性を損
なうことが懸念される。
【0028】図7ないし図10は、上記車載部品の整備
性を確保しながらラジエータの冷却効率を向上できるよ
うにした本発明の第2実施例であり、図中、図1ないし
図6と同一符号は同一又は相当部分を示す。本実施例で
は、操向軸回りを囲むカウリング67内のラジエータ2
4前方部分に導風板65が配設されている。この導風板
65は、前輪11の上部を覆うフロントフェンダ11a
との間に大きな間隔があくように該フェンダ11aの上
方に位置しており、その前縁65dは前照灯14の下面
に近接し、また後縁は上記ラジエータ24の上縁に位置
している。これにより走行風が該導風板65とフロント
フェンダ11aとの間を通ってラジエータ24に導かれ
るようになっている。なお、上記前照灯14は、これの
上部に形成された一対の取付片14bを車体側ブラケッ
ト5cにボルト68cで固定することにより車体に取り
付けられている。
【0029】上記導風板65の後部には左,右一対の後
部支持片65bが一体形成されており、該各支持片65
bは車体側ブラケット5aの支持ピン5bにグロメット
66を介して回動可能に支持されている。また上記導風
板65の前部に形成された左,右一対の前部支持部65
aは固定ボルト68bで車体側ブラケット6aに固定さ
れている。
【0030】また上記導風板65の前後方向中央付近に
は光軸調整穴65cが形成されており、該調整穴65c
から光軸調整ボルト68aの頭部が下方に突出してい
る。この調整ボルト68aを回転させると、前照灯14
の取付角度が変化し、これにより光軸を調整できるよう
になっている。なお、14aは上記光軸調整ボルト68
aのガイド部材である。
【0031】本実施例では、走行風は導風板65に案内
されてラジエータ24に、より確実に導入され、従って
それだけラジエータ24の冷却効率を向上できる。そし
て本実施例では、導風板65の調整穴65cから光軸調
整ボルト68aを下方に突出させたので、光軸調整作業
において上記導風板65が邪魔になることはない。また
前照灯14用バルブ14cの交換等の点検整備を行う場
合は、上記前部支持部65aの固定ボルト68bを外
し、図7に二点鎖線で示すように、導風板65を支持ピ
ン5bを中心に下方に回動させる。すると、前照灯14
が下方に露出することとなり、上記点検整備を支障無く
行うことができる。
【0032】一般に、上述のラジエータは、車両停止時
や低速走行時には送風ファンで導入した空気によって、
また高速走行時には自然に導入される走行風によって冷
却水を冷却するように構成されている。従って、送風フ
ァンで多くの空気を導入でき、かつより確実に走行風を
導入できることが必要である。従来は、送風ファンによ
る送風,及び走行風を両方ともできるだけ多く導入でき
るように、両者のバランスをとって設計しているのが実
情である。
【0033】図11は、停止時,低速走行時、及び高速
走行時の両方におけるラジエータの冷却効率を向上でき
るようにした本発明の第3実施例によるラジエータを示
す図である。本実施例のラジエータ70は、エレメント
71を給水ボックス72a,排水ボックス72b間に配
設し、該エレメント71の裏面の下部に左,右一対の送
風ファン73を装着した構造のものである。
【0034】上記エレメント71は、上記給水,排水ボ
ックス72a,72bを接続する多数列の冷却水チュー
ブ71aと、上下に隣接する冷却水チューブ71a,7
1a同士を接続するように配置された波形状の放熱フィ
ン71b,71cとで構成されている。そしてこの放熱
フィン71b,71cのピッチは、上記送風ファン73
の前側に位置する部分は粗になっており、送風ファン7
3の上方に位置する部分は密になっている。なお、本実
施例の趣旨からすれば上記送風ファン73の投影面積内
部分のフィンのみを粗にすればよいのであるが、製造上
の都合から、送風ファン73の前面に位置する列ごとピ
ッチを粗にしている。
【0035】本実施例のラジエータ70では、車両停止
時,あるいは低速走行時には、送風ファン73によって
空気がエレメント71に導入されるわけであるが、送風
ファン73の前側に位置する冷却ファン71cのピッチ
が粗くなっているので、それだけ送風抵抗が小さくな
り、より大量の空気が導入され、従って車両停止時等に
おいても冷却水をより効率よく冷却できる。一方、高速
走行時には走行風がエレメント71に導入されるが、本
実施例では送風ファン73以外の部分の冷却ファン71
bのピッチを密に設定したので、十分な放熱面積を確保
でき、従って高速走行時にも冷却水を確実に冷却でき
る。
【発明の効果】以上のように本発明に係る自動二輪車の
ラジエータ配置構造によれば、ラジエータを後方に膨ら
むように湾曲し、かつ裏面に左,右一対の送風ファンを
後方に拡がるよう配設したものとし、該ラジエータを後
傾配置された操向軸の後方に前後方向に重なるように、
かつ同じく後傾させて配置し、また車載部品をカウリン
グ内の左,右に寄せて配置したので、走行風を十分に導
入して冷却効率を向上でき、また操向軸の後方空間を有
効利用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるラジエータの配置構
造が適用された自動二輪車の側面図である。
【図2】上記第1実施例構造の平面図である。
【図3】上記第1実施例構造の平面図である。
【図4】上記第1実施例構造のエンジン回りの断面側面
図である。
【図5】上,下2組のラジエータを設けた場合のラジエ
ータの配置及び配索を示す模式図である。
【図6】2組のラジエータを設けた場合の従来のラジエ
ータ配置,配索を示す模式図である。
【図7】本発明の第2実施例によるラジエータ配置構造
の側面図である。
【図8】上記第2実施例の平面図である。
【図9】上記第2実施例の導風板取付部の断面図であ
る。
【図10】上記第2実施例の光軸調整ボルト部分の断面
図である。
【図11】本発明の第3実施例によるラジエータの正面
図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 9 操向軸 11 前輪 24,70 ラジエータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−297385(JP,A) 特開 昭63−297179(JP,A) 特開 昭63−121582(JP,A) 特開 昭56−113042(JP,A) 実開 昭61−3091(JP,U) 実開 昭60−193821(JP,U) 実開 昭60−52129(JP,U) 実開 昭59−67328(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 39/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンユニットの前部上方にエアクリ
    ーナを搭載し、前輪の上方に操向軸を上側ほど後方に位
    置するよう後傾させて配置した自動二輪車にラジエータ
    を配置する構造において、上記ラジエータを後方に膨ら
    むよう湾曲した形状で、裏面に左右一対の送風ファンを
    回転軸線が後方に向かって拡がるように配設したものと
    し、該ラジエータを上記操向軸の後方に該操向軸と前後
    方向に重なるようにかつ後傾させて配置し、前照灯,及
    び上記操向軸の周囲を囲むカウリングのラジエータ前方
    部分に空気取入口を形成し、上記カウリング内の左,右
    両側に各種車載部品を寄せて配設したことを特徴とする
    自動二輪車のラジエータ配置構造。
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