JP2719329B2 - 自動二輪車のカウリング装置 - Google Patents

自動二輪車のカウリング装置

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JP2719329B2 JP61202082A JP20208286A JP2719329B2 JP 2719329 B2 JP2719329 B2 JP 2719329B2 JP 61202082 A JP61202082 A JP 61202082A JP 20208286 A JP20208286 A JP 20208286A JP 2719329 B2 JP2719329 B2 JP 2719329B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動二輪車のカウリング装置に係り、特に
そのエンジンの吸入空気の吸込口に新鮮な外気を導くた
めの構造に関する。 〔従来の技術〕 従来、エンジンのシリンダを大きく前傾させ、このエ
ンジンの上方に気化器やエアクリーナを配置した自動二
輪車が知られている。この自動二輪車では、エアクリー
ナがステアリングヘッドパイプの直後に位置するため、
このエアクリーナを燃料タンク又は燃料タンクを形作る
カバーで覆い隠している。 そして、この種の自動二輪車においても、ステアリン
グヘッドパイプの前方からエンジンの左右両側方にかけ
ての範囲をカウリングで一体的に覆ったものが知られて
いる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところで、この従来の構成によると、エアクリーナが
収まる空間と、カウリングで囲まれたエンジン回りの空
間とが上下に重なり合うので、カウリング内に籠ったエ
ンジンの熱気がエアクリーナの周囲に流れ込み、エアク
リーナの吸込口の雰囲気温度が高くなる。そのため、エ
アクリーナに吸い込まれる吸入空気の温度が高くなり、
この吸入空気の充填効率が低下して、エンジン出力に悪
影響を及ぼすといった問題が生じてくる。 この対策として、従来、「実開昭61−117082号」に見
られるように、エアクリーナの周囲に外気を積極的に導
入し、吸入空気の温度を低く抑えるようにした自動二輪
車が知られている。 この先行技術に記載された自動二輪車では、カウリン
グの左右両側部に、前方からの外気を取り入れる取入口
を形成し、これら取入口に後方に延びる接続管を接続す
るとともに、この接続管の後端をエアクリーナが設置さ
れた空間に導いている。 しかしながら、この先行技術の構成によると、外気を
エアクリーナの周囲に導くための専用の接続管や、この
接続管を支持するための構成を必要とする。そのため、
部品点数が増大するとともに、この接続管の配管に手間
を要し、コストの増大を招くといった問題がある。 本発明は、このような事情にもとづいてなされたもの
で、冷たい新鮮な外気を吸込口に導くための格別な配管
類が一切不要てなり、構造簡単で安価に提供できるとと
もに、カウリングの内側に外気が勢い良く吹き出すこと
もなく、カウリング本来の機能が損なわれずに済む自動
二輪車のカウリング装置を得ることにある。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するため、本発明は、フレームの前端
のステアリングヘッドパイプに支持されたフロントフォ
ークと; このフロントフォークの上端部に取り付けられ、左右
のグリップ部を有するバーハンドルと; 上記フロントフォークの後方に配置されたエンジン
と;を備えており、 上記ステアリングヘッドパイプの後方であり、かつ、
上記エンジンの上方に、このエンジンの吸入空気の吸込
口を設け、この吸込口を燃料タンク又は燃料タンクを形
作るカバーで覆うとともに、 上記フロントフォークの上部前方から少なくとも上記
エンジンの上部側方にかけてをカウリングで覆った自動
二輪車を前提としている。 そして、上記カウリングは、上記フロントフォークの
上部側方を通って上記燃料タンク又はカバーに向けて延
びる側壁と;この側壁の外側面に取り付けられ、上記グ
リップ部の前方において、このグリップ部に近づくに従
い上下方向に拡開しつつ、外側方に張り出すプロテクタ
と;上記側壁の内側面に取り付けられ、この側壁の内側
に張り出すとともに、側壁に沿って前後方向に延びるイ
ンナパネルと;を備え、 上記プロテクタは、上記側壁との間に外方から仕切ら
れた外気導入室を形成し、このプロテクタの前端部に、
上記外気導入室に連なる外気取り入れ口を形成するとと
もに、上記外気導入室に臨むカウリングの側壁に、上記
外気導入室に連なり、かつこの外気導入室の側面形状よ
りも小さな開口形状を有する連通孔を形成し、 また、上記インナパネルは、上記側壁と協働して上記
カウリングの内側に前後方向に延びる導風路を構成し、
この導風路の前端は、上記連通孔を介して上記外気導入
室に連通されているとともに、この導風路の後端は、上
記吸込口の近傍に導かれていることを特徴としている。 〔作用〕 このような構成によれば、自動二輪車の走行中、前方
からの冷たい外気は、カウリングの外気取り入れ口を通
じて外気導入室に流れ込む。この外気は、連通孔を経て
導風路の前端に導かれ、この導風路を通じて吸込口の周
囲に導かれる。そのため、エンジンの熱影響を受け易い
位置にある吸込口の雰囲気温度を低く抑えることがで
き、吸入空気の温度を低く抑えることができる。 しかも、上記導風路は、カウリングの構成要素である
側壁、プロテクタおよびインナパネルによって構成され
るので、この導風路を構成するための専用の部材や、そ
の取り付けのための構成が一切不要となり、カウリング
を簡略化することができる。 さらに、上記構成によると、外気取り入れ口から外気
導入室に流れ込んだ外気は、この外気導入室の終端に衝
突して流れ方向が変えられた後、連通孔を介して導風路
に導かれる。また、外気導入室は、グリップ部に近づく
に従い容積が拡大されるとともに、連通孔の開口形状
は、外気導入室の側面形状に比べて遥かに小さいため
に、外気の流れは、カウリングの外部から導風路に至る
過程で複数に亘って絞られることになる。したがって、
外気の流れに抵抗が付与され、この外気は流速を落とし
ながらカウリングの内側に流れ込むので、カウリングに
孔を開けたにも拘らず、このカウリングの内側に外気が
勢い良く吹き出すことはない。 〔発明の実施例〕 以下本発明を、図面に示す一実施例にもとづいて説明
する。 第1図中符号1はフレームであり、その前端に縦置き
されたステアリングヘッドパイプ2(以下ヘッドパイプ
と称す)には、フロントフォーク3が枢支されている。
フロントフォーク3の上端部には、左右のグリップ部28
を有するバーハンドル27が取り付けられている。 ヘッドパイプ2には、後方に向かって延びる左右一対
のメインパイプ4とダウンチューブ5とが溶接されてい
る。これらメインパイプ4とダウンチューブ5との間に
は、水冷エンジン7が搭載されており、この水冷エンジ
ン7は、フロントフォーク3の後方に位置されている。 水冷エンジン7のシリンダ8は、大きく前傾されてお
り、このシリンダ8の上方にダウンドラフト形の気化器
9およびエアクリーナ10が配置されている。エアクリー
ナ10は、メインパイプ4の前端部の間であり、かつ上記
ヘッドパイプ2の直後に位置されている。このエアクリ
ーナ10の上面には、後方に向けて開口する吸入空気の吸
込口11が設けられている。 メインパイプ4の上には、燃料タンク12が設置されて
いる。燃料タンク12は、その前半部の底面に下向きに開
放された凹部13を有し、この凹部13に上記エアクリーナ
10が入り込んでいる。そのため、エアクリーナ10の吸込
口11は、凹部13の内側に開口されている。 また、メインパイプ4の前部とダウンチューブ5の上
部とは、前後方向に延びる補強メンバー6を介して連結
されている。これら補強メンバー6、メインパイプ4お
よびダウンチューブ5は、互いに協働して側面視略三角
形状の通気口14を構成しており、この通気口14は、フレ
ーム1の側面において上記凹部13の前部側方に位置され
ている。 なお、上記ダウンチューブ5の上端部前面には、ラジ
エータ15が取り付けられている。 ところで、上記フレーム1には、FRP製のカウリング1
6が固定されている。本実施例のカウリング16は、フロ
ントフォーク3の上部前方を覆うアッパカウル部17と、
このアッパカウル部17に連続して水冷エンジン7の左右
側方から下方にかけてを覆うアンダカウル部18とを備え
ている。 アッパカウル部17は、フロントフォーク3の上部側方
を通過してメインパイプ4の前端部側方にまで延長され
た左右の側壁17aを有している。この側壁17aの上端縁
は、上記バーハンドル27のグリップ部28の下方に位置さ
れている。 アンダカウル部18は、水冷エンジン7の直前に開口さ
れた冷却風導入口19を有し、この冷却風導入口19に上記
ラジエータ15が配置されている。ラジエータ15の外周部
には、前方に向かって延びる導風ダクト24が取り付けら
れており、この導風ダクト24は、冷却風導入口19の内側
に位置されている。また、アンダカウル部18は、水冷エ
ンジン7やラジエータ15を側方から覆う左右の側壁18a
を有している。この側壁18aの上端は、上記アッパカウ
ル部17の側壁17aの下端に連なっている。 アンダカウル部18の側壁18aには、ラジエータ15を通
過した熱風をカウリング16の外方に逃がす排気口20と、
アンダカウル部18の内側に外気を取り入れる取入れ口21
とが上下に並べて開口されている。アンダカウル部18の
側壁18aの内面には、ラジエータ15からの熱風がアンダ
カウル部18と水冷エンジン7との間を通じて運転者側に
吹き出すのを阻止する遮熱壁22が取り付けられている。
遮熱壁22は、排気口20の開口位置よりも後方を上下方向
に延びており、この遮熱壁22の上端部には、ラジエータ
15の上部に向かって延びる延長壁23が一体に形成されて
いる。この延長壁23の前端は、上記ラジエータ15の導風
ダクト24の上面24aに連なっている。 このアンダカウル部18は、上記メインパイプ4やダウ
ンチューブ5にボルト締めされているとともに、アッパ
カウル部17は、第5図に示すように、ヘッドパイプ2か
ら前方に延びる支持ステー25にボルト締めされている。
そして、支持ステー25は、ヘッドパイプ2およびダウン
チューブ5の側方を通過してメインパイプ4の前端部に
至るアーム部25aを有し、このアーム部25aにアッパカウ
ル部17の側壁17aおよびアンダカウル部18の側壁18aが支
持されている。 なお、この支持ステー25には、アッパカウル部17ばか
りでなく、ヘッドランプ26や図示しないメータユニット
も支持されている。 第1図ないし第3図に示すように、アッパカウル部17
の左右の側壁17aの前部には、プロテクタ29が取り付け
られている。プロテクタ29は、バーハンドル27のグリッ
プ部28の前方に位置されている。このプロテクタ29は、
アッパカウル部17の側壁17aに重ね合わせた状態でボル
ト締めされている。そして、プロテクタ29は、上記グリ
ップ部28の方向に進むに従い上下方向に拡開されている
とともに、側壁17aから遠ざかる方向に張り出すように
傾斜されている。 プロテクタ29の内側面には、第4図に示すように、側
壁17aに向けて延びる仕切り壁33が形成されている。こ
の仕切り壁33の先端は、側壁17aに突き合わさせてい
る。そのため、側壁17a、プロテクタ29および仕切り壁3
3は、互いに協働して外方から仕切られた外気導入室30
を構成しており、この外気導入室30は、上記プロテクタ
29の形状に伴ってグリップ部28の方向に進むに従い容積
が拡大されている。 プロテクタ29の前端部には、前方に向かって開口する
外気取り入れ口31が形成されている。この外気取り入れ
口31は、上記外気導入室30の前端に連なっている。ま
た、第4図に示すように、アッパカウル部17の側壁17a
には、上記外気導入室30に連なる連通孔32が開口されて
いる。この連通孔32は、外気取り入れ口31の直後に位置
されている。そして、連通孔32は、第1図に示すよう
に、上記外気導入室30の側面形状よりも小さな開口形状
を有している。そのため、自動二輪車の走行中、外気取
り入れ口31から外気導入室30に流れ込んだ外気(走行
風)は、第4図中矢印で示すように、仕切り壁33に衝突
して流れ方向が連通孔32の方向に向けて変更され、この
連通孔32を通じてアッパカウル部17の内側に流入するよ
うになっている。 第1図および第5図に示すように、アッパカウル部17
の側壁17aの内側には、インナパネル35が取り付けられ
ているインナパネル35は、前後方向に延びており、上記
支持ステー25およびアーム部25aに溶接したブラケット3
6にボルト締めされている。そのため、インナパネル35
の前端部は、上記連通孔32の上方において上向きに彎曲
されているとともに、このインナパネル35の後端部は、
上記燃料タンク12の上端部にまで達しており、上記通気
口14の上部に位置されている。 インナパネル35の外側縁は、アッパカウル部17の側壁
17aの内面に接しており、この側壁17aと上記燃料タンク
12およびメータユニットとの間の隙間を埋めている。こ
のため、アッパカウル部17の内側を通るワイヤーハーネ
スや支持ステー25等は、インナパネル35によって上方か
ら覆い隠されている。そして、インナパネル35の下面35
aは、アッパカウル部17の側壁17aの内面に連なってお
り、このインナパネル35は、側壁17aと協働して上記連
通孔32から流れ込む外気を後方に導く導風路37を構成し
ている。この導風路37は、アッパカウル部17の側壁17a
に沿って前後方向に延びており、その後端部が上記フレ
ーム1の通気口14の側方にまで達している。 なお、本実施例の場合、上記インナパネル35の下方に
上記導風ダクト24の上面24aおよび上記延長壁23が対向
して設けられており、これら上面24aおよび延長壁23
は、導風路37の底壁を構成している。 このような構成によれば、自動二輪車の走行中、プロ
テクタ29の外気取り入れ口31から取り入れられた外気
は、このプロテクタ29とアッパカウル部17の側壁17との
間の外気導入室30から連通孔32を通じて導風路37の前端
に流れ込み、ここからインナパネル35の下面35aに沿っ
て導風路37内を後方に導かれる。この場合、インナパネ
ル35の下方に位置する導風ダクト24の上面24aや延長壁2
3が導風路37の底面を構成するので、導風路37を流れる
外気が下方に逃げるのを防止することができ、導風路37
を流れる外気の多くがフレーム1の前端の通気口14に向
かって導かれることになる。 この通気口14は、エアクリーナ10が収容された凹部13
の前部側方に位置するので、この凹部13には通気口14を
通じて導風路37を流れる新鮮な外気が導入されることに
なり、水冷エンジン7やラジエータ15の熱気が流れ込み
易い位置にある吸入口11の雰囲気温度を低く保つことが
できる。 したがって、吸入空気の温度上昇を防止することがで
き、その分、吸入空気の充填効率が向上してエンジン出
力を高めることができる。 しかも、導風路37は、カウリング16の構成要素である
アッパカウル部17の側壁17a,プロテクタ29およびインナ
パネル35を互いに組み立てることにより構成されるの
で、導風路37を構成するための専用の部材や、その取り
付けのための構成が一切不要となる。したがって、部品
点数が増大することもなく、構造簡単で安価に提供でき
る。 また、上記構成によると、導風路37は、アッパカウル
部17の側壁17aに沿っているので、この導風路37をアッ
パカウル部17の内部に生じたデッドスペースを利用して
形成することができる。このため、導風路37の存在によ
り、フロントフォーク3の回動が損なわれることはな
く、ハンドル切れ角が小さくならずに済む。それととも
に、導風路37が自動二輪車の外方から視認されることも
なく、外観的な面でも好都合となる。 さらに、外気取り入れ口31から外気導入室30に取り入
れられた外気は、仕切り壁33との衝突により流れ方向が
変えられた後、連通孔32を通じて導風路37の前端に導入
される。しかも、この場合、外気導入室30は、グリップ
部28に近づくに従い容積が拡大されているとともに、連
通孔32の開口形状は、外気導入室30の側面形状に比べて
遥かに小さいために、カウリング16の外部から導風路37
に至る外気の流れは、この流れ過程で複数に亘って絞ら
れることになり、外気は、流速を落としながら外気導入
室30から導風路37へと流れ込むことになる。 したがって、本来、運転者への防風をなすアッパカウ
ル部17に孔を開けたにも拘らず、アッパカウル部17の内
側や運転者に向けて外気が勢い良く吹き出すことはな
く、カウリング16の機能が損なわれずに済む。 なお、上述した実施例では、エアクリーナを燃料タン
クの凹部内に収容したが、本発明はこれに限らず、例え
ばエアクリーナの後方に燃料タンクを設置するととも
に、この燃料タンクとエアクリーナとを、燃料タンク形
状を形作るカバーで一体的に覆っても良い。 また、エアクリーナを省略してヘッドパイプの後方に
気化器の吸気通路を直接開口させても良い。 〔発明の効果〕 以上詳述した本発明によれば、外気取り入れ口からカ
ウリング本体の内側に取り入れられた新鮮な外気が、導
風路を介して強制的に吸込口の周囲に導かれるので、吸
込口の周囲にエンジンの熱気が流れ込み易いにも拘ら
ず、吸入空気の温度を低く抑えることができる。そのた
め、吸入空気の充填効率が向上し、エンジン出力を高め
ることができる。 しかも、導風路は、カウリングの構成要素であるカウ
リング本体の側壁,プロテクタおよびインナパネルを互
いに組み立てることにより構成されるので、導風路を構
成するための専用の部材や、その取り付けのための構成
が一切不要となる。したがって、部品点数が増大するこ
ともなく、構造簡単で安価に提供できる。 さらに、上記構成によると、外気取り入れ口から外気
導入室に取り入れられた外気は、流れ方向が変えられた
後、連通孔を通じて導風路の前端に導入されるととも
に、連通孔の開口形状は、外気導入室の側面形状に比べ
て遥かに小さいために、カウリングの外部から導風路に
至る外気の流れは、この流れ過程で複数に亘って絞られ
ることになり、外気は、流速を落としながら外気導入室
から導風路へと流れ込む。したがって、本来、運転者へ
の防風をなすカウリングに孔を開けたにも拘らず、カウ
リングの内側や運転者に向けて外気が勢い良く吹き出す
ことはなく、カウリングの機能が損なわれずに済むとい
った利点がある。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示し、 第1図は、自動二輪車の側面図、 第2図は、自動二輪車の正面図、 第3図は、自動二輪車の平面図、 第4図は、第1図中IV−IV線に沿う断面図、 第5図は、導風路とエアクリーナとの位置関係を示す側
面図である。 1……フレーム、2……ステアリングヘッドパイプ、3
……フロントフォーク、7……エンジン、11……吸込
口、12……燃料タンク、16……カウリング、17a……側
壁、27……バーハンドル、28……グリップ部、29……プ
ロテクタ、30……外気導入室、31……外気取り入れ口、
32……連通孔、35……インナパネル、37……導風路。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.フレームの前端のステアリングヘッドパイプに支持
    されたフロントフォークと; このフロントフォークの上端部に取り付けられ、左右の
    グリップ部を有するバーハンドルと; 上記フロントフォークの後方に配置されたエンジンと;
    を備えており、 上記ステアリングヘッドパイプの後方であり、かつ、上
    記エンジンの上方に、このエンジンの吸入空気の吸込口
    を設け、この吸込口を燃料タンク又は燃料タンクを形作
    るカバーで覆うとともに、 上記フロントフォークの上部前方から少なくとも上記エ
    ンジンの上部側方にかけてをカウリングで覆った自動二
    輪車において、 上記カウリングは、上記フロントフォークの上部側方を
    通って上記燃料タンク又はカバーに向けて延びる側壁
    と;この側壁の外側面に取り付けられ、上記グリップ部
    の前方において、このグリップ部に近づくに従い上下方
    向に拡開しつつ、外側方に張り出すプロテクタと;上記
    側壁の内側面に取り付けられ、この側壁の内側に張り出
    すとともに、側壁に沿って前後方向に延びるインナパネ
    ルと;を備え、 上記プロテクタは、上記側壁との間に外方から仕切られ
    た外気導入室を形成し、このプロテクタの前端部に、上
    記外気導入室に連なる外気取り入れ口を形成するととも
    に、上記外気導入室に臨むカウリングの側壁に、上記外
    気導入室に連なり、かつこの外気導入室の側面形状より
    も小さな開口形状を有する連通孔を形成し、 また、上記インナパネルは、上記側壁と協働して上記カ
    ウリングの内側に前後方向に延びる導風路を構成し、こ
    の導風路の前端は、上記連通孔を介して上記外気導入室
    に連通されているとともに、この導風路の後端は、上記
    吸込口の近傍に導かれていることを特徴とする自動二輪
    車のカウリング装置。
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