JP3981905B2 - 内燃機関の吸気口構造 - Google Patents

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関の吸気口構造に係り、特に外気をエアクリーナに取り入れる吸気口部材を車体メンバに近接して設けた内燃機関の吸気口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のエンジンルーム内においては、エアクリーナを取り付けた内燃機関を搭載している。エアクリーナには、吸気口部材の開口部から取り入れた外気を吸入ホース等から導入している。外気をエアクリーナに取り入れる吸気口部材には、エンジンルームの前側で車両幅方向に延びる車体メンバの上面部とエンジンルームの上側を覆うフードパネルの裏面部との間の空間からエンジンルームに侵入する外気を取り入れるように、上述の空間に配設されているものがある。
【0003】
即ち、図15に示す如く、車両102においては、車体メンバであるフロントアッパメンバ104とフードパネル106との間の空間に、外気流通間隙108が形成されている。また、エンジンルーム110内には、吸気口部材112が配設されている。この吸気口部材112は、フロントアッパメンバ104の上面部104Aに締付ねじ114で取り付けられたブラケット116にリベット等の固定手段118で固定され、開口部120が外気を取入れ易いように車両前方のフロントアッパメンバ104とフードパネル106との間の外気流通間隙108に指向して配設されている。この場合に、フロントアッパメンバ104の上面部104Aと吸気口部材112の低部112Aとは、同一レベルに配置されている。
【0004】
また、このような内燃機関の吸気口構造としては、例えば、特開平11−59204号公報、実公平6−11209号公報、実開昭59−85727号公報に記載されている。特開平11−59204号公報に記載のものは、ラジエータサポート部材の上面部にブラケット板を取付け、このブラケット板の後端部分をラジエータサポート部材の上面部よりも低くして、このブラケット板の後端部分の上面部に空気取入れ口部の底板をその間に防振ゴムを挟んで取り付けたものである。実公平6−11209号公報に記載のものは、吸気ダクトの開口部を車両前方側の縦壁部の主要部で覆ったものである。実開昭59−85727号公報に記載のものは、フードの裏面に空気吸込管の前側に突出する邪魔板を設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来、内燃機関の吸気口構造にあっては、図15に示すように、外気を取入れ易いように、吸気口部材の開口部を車両前方のフロントアッパメンバとフードパネルとの間の外気流通間隙に指向して配設した場合に、外気に含有した雨、雪、ゴミ等の異物が外気と共に開口部から容易に取り入れられてエアクリーナ内に侵入してしまい、このため、エアクリーナに目詰まりが発生したりして、内燃機関の出力低下を招くという不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、 車両の前方で且つ幅方向にフロントアッパメンバを延出させてエンジンルームを区画し、このエンジンルームに内燃機関を配設し、この内燃機関にエアクリーナを支持させるとともにこのエアクリーナを前記エンジンルームの略中央に配設し、前記エアクリーナに外気を取り入れる吸気口部材を前記フロントアッパメンバにブラケットを介して支持させた内燃機関の吸気口構造において、前記ブラケットの前側に前記フロントアッパメンバの上面に沿ったアーム部を設けるとともに前記ブラケットの後側には前記吸気口部材の下側を形成する低部に沿った支持部を設け、前記フロントアッパメンバの上面部に前記ブラケットの前記アーム部を固定するとともに前記ブラケットの支持部には前記吸気口部材の前記低部を固定し、前記吸気口部材の開口部の略全幅方向にわたる偏向手段を前記吸気口部材の前記開口部と上下方向で重なるように該開口部の前面に配設し、前記ブラケットの前記支持部を前記吸気口部材の前記低部に沿って略水平に延出させ、前記ブラケットの前記支持部の上側に現出されるとともに前記偏向手段と前記吸気口部材の前記開口部との間に形成される空間をフードパネルの裏面部と前記フロントアッパメンバとの間に形成される外気流通隙間の下部に連通させ前記外気流通隙間の上方を覆う前記フードパネルの裏面部を前下がりに傾斜させるとともに前記開口部付近で前記フードパネルに対して前記エンジンルーム側へ最大に突出させ、前記外気流通隙間を通過する走行風を前記空間の手前で上方に偏向させるべく前記偏向手段の上端を前記吸気口部材の前記開口部の上端と略同等の高さまで前記フロントアッパメンバから上方に突出させ、前記走行風を前記吸気口部材の上面に沿わせて前記車両の後方に流出させたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明は、吸気口部材の開口部の前方において、外気に含有した異物が偏向手段によって吸気口部材の開口部から遠ざかるように流去するので、異物がエアクリーナ内に侵入するのを阻止し、エアクリーナの目詰まりを回避して、内燃機関の出力低下を防止することができる。
【0008】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜5は、この発明の第1実施例を示すものである。図3、4において、2は車両、4はエンジンルーム、6は内燃機関、8は車体メンバとしてのフロントアッパメンバである。内燃機関6の上部には、シリンダヘッドカバー6Aが取り付けられている。
【0009】
内燃機関6においては、吸気系に、エアクリーナ10と、このエアクリーナ10に連結したクリーナ側吸気管12と、このクリーナ側吸気管12に連結したレゾネータ14と、このレゾネータ14に連結したスロットル側吸気管16と、このスロットル側吸気管16が連結されたスロットルボディ18と、このスロットルボディ18を取り付けて内燃機関6に取り付けられたサージタンク一体の吸気マニホルド20とが設けられ、また、排気系に、排気マニホルド22が設けられている。
【0010】
エアクリーナ10とレゾネータ14とは、共に長方形の四角い箱型に形成されている。エアクリーナ10は、長手方向が車両前後方向に指向して設置されている。レゾネータ14は、長手方向が車両幅方向に指向して設置されている。このエアクリーナ10とレゾネータ14とは、共にシリンダヘッドカバー6Aの上側に取り付けられて固定され、内燃機関6の上側で該内燃機関6自体の幅・長さ以内に収まるようにレイアウトされている。この吸気系においては、図1、2に示す如く、吸気口部材42の開口部40の前方のフロントアッパメンバ8の上面部8Aにアーム部48A・48Aが締付ねじ46・46で固定されているブラケット48の後側の延長部位の支持部48Bには、吸気口部材42の低部42Aがリベット等の固定手段50で固定されている。ブラケット48は、フロントアッパメンバ8の断面形状に沿って形成され、フロントアッパメンバ8の後方下側のフランジ部位からさらに後方に延びた略水平な延長部位の支持部48Bで、吸気口部材42の下側の略水平部位の低部42Aを吸気口部材42の内部から重ねて固定手段50で固定している。その他の吸気口部材42から下流側の吸気系のエアクリーナ10とレゾネータ14とサージタンク一体の吸気マニホルド20は、内燃機関6に取り付けられている。そして、吸入ホース38は、内燃機関6の振動を吸収することができるように、例えば、蛇腹ホースからなる。
【0011】
エンジンルーム4内の内燃機関6は、図1に示す如く、上側がフードパネル24によって覆われている。これにより、フードパネル24の裏面部26とフロントアッパメンバ8との間の空間には、外気流通間隙28が形成される。このフロントアッパメンバ8は、断面ハット形で、高さH1の段差部30を形成している。
【0012】
フロントアッパメンバ8は、図3、4に示す如く、中央部8Bと両側部8C・8Cとで構成されている。中央部8Bは、車両幅方向と平行に指向して配置している。両側部8C・8Cは、中央部8Bに連設して車両後方に向かって開く逆ハの字形状に形成されている。フロントアッパメンバ8の中央部8Bの下側には、図5に示す如く、ラジエータ32の上部が取り付けられている。
【0013】
エアクリーナ10には、図3、4に示す如く、吸入管装置34によって外気が導入される。この吸入管装置34は、エアクリーナ10に取り付けたクリーナ側接続パイプ36と、このクリーナ側接続パイプ36に接続した吸入ホース38と、この吸入ホース38に接続されて開口部40を備えた吸気口部材42とからなる。
【0014】
吸気口部材42の開口部40と内燃機関6の上部に設けられたエアクリーナ10とを接続する吸入ホース38は、開口部40の面の直角方向に直線的に延び、エアクリーナ10の手前で下方に下がって、クリーナ側接続パイプ36に接続して、側面壁下側からエアクリーナ10に接続し、且つ、上方から見て、吸気口部材42からエアクリーナ10の最近部位である左側壁前側に略直線的に接続している。エアクリーナ10とレゾネータ14とを接続するクリーナ側吸気管12は、エアクリーナ10のクリーナ側接続パイプ36の接続部位と対称な位置、すなわちエアクリーナ10の上半分側の右側壁後方から出てレゾネータ14の後壁の左側からレゾネータ14に接続されている。
【0015】
この吸気口部材42は、外気を取入れ易いように、エンジンルーム4の前側のフロントアッパメンバ8に近接して配置され、フロントアッパメンバ8に沿った横方向に細長い形状に形成した開口部40がフードパネル24の裏面部26とフロントアッパメンバ8との間の外気流通間隙28に指向して車両斜め前方に向かって配設されている。
【0016】
吸気口部材42は、図1、2に示す如く、フロントアッパメンバ8の車両後方に向かって斜めになった左側部の後方に取り付けられている。吸気口部材42は、上下左右一体の筒形状に形成され、前側の横方向に細長い開口部40と後側の円形状の吸入ホース接続開口部42Dとを備えている。この吸気口部材42においては、開口部40の横方向に細長い形状から吸入ホース接続開口部42Dの円形状に略連続的に変化していて、開口部40の横方向の幅が吸入ホース接続開口部42Dの直径よりも略2倍に設定され、また、開口部40の高さが吸入ホース接続開口部42Dの直径の略半分に設定され、更に、吸気口部材42の低部42Aが略水平に設けられて吸入ホース38の低部位と略水平に接続され、高部42Bが後上がりとなるように形成されている。
【0017】
吸気口部材42の開口部40の前方には、外気に含有した雪、雨、ゴミ等の異物を開口部40から遠ざけるように、開口部40の略全幅にわたる偏向手段44が設けられる。この第1実施例において、この偏向手段44は、フロントアッパメンバ8自体を利用したものである。このため、吸気口部材42の低部42Aは、フロントアッパメンバ8の上面部8AのレベルL1からフロントアッパメンバ8の段差部30の高さH1と略同じ高さH2だけ低いレベルL2に配設される。よって、吸気口部材42の高部42Bは、フロントアッパメンバ8の上面部8Aと略同じレベルに位置している。
【0018】
上述の如く、この吸気口部材42の低部42Aは、一端側のアーム部48A、48Aがフロントアッパメンバ8の上面部8Aに締付ねじ46・46で取り付けられて且つ中央部位がフロントアッパメンバ8に沿って折曲して形成されたブラケット48の他端側の延長部位の支持部48Bにリベット等の固定手段50で固定されている。ブラケット48のアーム部48A・48Aは、開口部40の両端側に離間して配設されている。
【0019】
これにより、吸気口部材42の開口部40は、フロントアッパメンバ8の段差部30のエンジンルーム4側の内側面との間において間隔Sで空間52を形成し、外気流通間隙28中に直接突出しないように配設される。この結果、フロントアッパメンバ8の上面部8Aとフードパネル24の裏面部26の内面と空間52とにより、ラビリンス構造を形成するものである。よって、このラビリンス構造により、車両前方から外気流通間隙28に入って外気に含有した雪、雨、ゴミ等の異物をその慣性力で吸気口部材42の上方に流去させて、異物が開口部40に入らないようにする一方、開口部40には空間52の流動抵抗によって外気のみを取入れさせるものである。
【0020】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0021】
車両2の走行中において、図1に示す如く、車両2の前方側からの外気とこの外気に含有した異物とは外気流通間隙28からエンジンルーム4内に侵入するが、吸気口部材42の低部42Aがフロントアッパメンバ8の上面部8Aから高さH2だけ低い箇所に配置されてフロントアッパメンバ8の段差部30の内側に空間52を形成して位置しているので、フロントアッパメンバ8の上面部8Aの上方で流れる異物がその慣性力によって吸気口部材42の上方に流去する一方(図1の一点鎖線で示す)、吸気口部材42の開口部40には空間52の存在による流動抵抗によって外気のみが取り入れられる(図1の二点鎖線で示す)。
【0022】
この結果、異物がエアクリーナ10に侵入するのを阻止させ、エアクリーナ10に目詰まりが発生するのを回避させ、内燃機関6の出力低下を防止することができる。
【0023】
また、この第1実施例においては、偏向手段44として、フロントアッパメンバ8自体を利用しているので、他の部材を別途に不要とし、部品点数の増加もなく、構成を簡単にし、廉価にすることができる。
【0024】
更に、エアクリーナ10とレゾネータ14とが、共にシリンダヘッドカバー6Aの上側に取り付けられて固定され、内燃機関6の上側で該内燃機関6自体の幅・長さ内に収まるようにレイアウトされているので、吸気系部品が内燃機関6の側方に突出するのを回避させて吸気系のコンパクト化を図ることができる。さらに、車両に内燃機関6を搭載する時に、エアクリーナ10から下流側の殆どの吸気系部品を内燃機関6に組み付けてユニット化しておくことができるので、その搭載を容易に行わせることができる。また、吸入ホース38が蛇腹ホースからなるので、内燃機関6の振動を効果的に吸収させて振動の伝達を阻止することができる。更に、吸入ホース38は、開口部40の面の直角方向に直線的に延び、エアクリーナ10の手前で下方に下がって、クリーナ側接続パイプ36に接続して、側面壁下側からエアクリーナ10に接続し、且つ、上方から見て、吸気口部材42からエアクリーナ10の最近部位である左側壁前側に略直線的に接続しているとともに、クリーナ側吸気管12は、エアクリーナ10のクリーナ側接続パイプ36の接続部位と対称な位置、すなわちエアクリーナ10の上半分側の右側壁後方から出てレゾネータ14の後壁の左側からレゾネータ14に接続されているので、内燃機関6の上方で、余剰スペースを有効に利用して各ホースやパイプをうまく取り廻し、コンパクト化を図ることができる。更にまた、吸気口部材42において、開口部40の横方向に細長い形状から吸入ホース接続開口部42Dの円形状に略連続的に変化していて、開口部40の横方向の幅が吸入ホース接続開口部42Dの直径よりも略2倍に設定され、また、開口部40の高さが吸入ホース接続開口部42Dの直径の略半分に設定され、更に、吸気口部材42の低部42Aが略水平に設けられて吸入ホース38の低部位と略水平に接続され、高部42Bが後上がりとなるように形成されているので、前側の横方向に細長い開口部40から取り入れた空気を円形状の吸入ホース接続開口部42Dに向かって滑らかに誘導することができ、空気抵抗を低減して吸入効率を向上することができる。
【0025】
図6は、この発明の第2実施例を示すものである。
【0026】
以下の実施例にあっては、上述の第1実施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明する。
【0027】
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、フロントアッパメンバ8の上面部8Aには、偏向手段44を構成するように、開口部40の前方で且つ略全幅で上方に突出する突出部62を形成した。この場合に、吸気口部材42の低部42Aは、フロントアッパメンバ8の上面部8Aと同一レベルの高さで、ブラケット48の直線形状の支持部48Bに固定されている。
【0028】
この第2実施例の構成によれば、フロントアッパメンバ8の上面部8Aに突出部62を形成するだけで、ラビリンス構造を形成して、上述の第1実施例と同一の効果を奏するとともに、吸気口部材42の低部42Aをフロントアッパメンバ8の上面部8Aと同一高さとし、構成を簡単にし、また、吸気口部材42のレイアウトの自由度を大きくすることができる。
【0029】
図7、8は、この発明の第3実施例を示すものである。
【0030】
この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、フロントアッパメンバ8の上面部8Aには、ブラケット48のアーム部48A・48A間において開口部40の前方に位置して、偏向手段44を構成するように、邪魔板64が溶接等の固定手段(図示せず)で設けられる。この邪魔板64は、フロントアッパメンバ8の上面部8Aに固定される固定部64Aと、この固体部64Aに連設して開口部40の手前で立ち上がる偏向部64Bとからなる。よって、この偏向部64Bとフードパネル24の裏面部26と空間52とにより、ラビリンス構造が形成される。
【0031】
この第3実施例の構成によれば、フロントアッパメンバ8の上面部8Aに邪魔板64を設けるだけで、ラビリンス構造を形成し、構成を簡単にして、吸気口部材42の開口部40には外気のみを効果的に取り入れさせるとともに、異物を吸気口部材42の上方に効果的に流去させることができる。
【0032】
図9、10は、この発明の第4実施例を示すものである。
【0033】
この第4実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、ブラケット48のアーム部48A・48A間には、吸気口部材42の開口部40の前方に位置させて邪魔板66を一体的に設ける。よって、この邪魔板66とフードパネル24の裏面部26と空間52とにより、ラビリンス構造が形成される。
【0034】
この第4実施例の構成によれば、上述の第3実施例と同様な効果を奏するとともに、邪魔板66をブラケット48と一体的に設けているので、部品点数を低減し、構成を簡単とし、廉価とすることができる。
【0035】
なお、この第4実施例においては、邪魔板66を吸気口部材42の低部42Aに一体的に設けても、同様な効果を得ることができる。
【0036】
図11は、この発明の第5実施例を示すものである。
【0037】
この第5実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、例えば、第4実施例と同じラビランス構造において、邪魔板66の前方でフードパネル24の裏面部26には、偏向手段44を構成するように、フロントアッパメンバ8の上面部8Aに接しない小さめのクッション材としてのシールクッション68を設けた。よって、吸気口部材42の開口部40と邪魔板66とシールクッション68とにより、複雑なラビリンス構造が形成される。このシールクッション68は、本来、フロントアッパメンバ8とフードパネル24の裏側との重なる部分をシールするために、フロントアッパメンバ8の上方とフードパネル24の裏方とで、略全幅(車両の横方向)又は一部に設けられている。
【0038】
この第5実施例の構成によれば、上述の第4実施例と同様な効果を奏するとともに、複雑なラビリンス構造により、異物がエンジンルーム4に侵入するのを阻止させ、吸気口部材42の開口部40には外気のみを効果的に取り入れさせるとともに、吸気口部材42の上方にも外気のみを流去させることができる。
【0039】
また、シールクッション68の存在により、車両前方から雨水等の異物が侵入するのが阻止されるとともに、車両前方からの外気をフロントアッパメンバ8の下方のラジエータ32に積極的に導いてこのラジエータ32への外気量を多くすることができる。
【0040】
なお、この第5実施例においては、吸気口部材42の開口部40の部位においては、フロントアッパメンバ8の上面部8Aに接しない小さめのシールクッション68を設ける一方、他の部位では、フロントアッパメンバ8の上面部8Aに接する大きめのシールクッションを設けることも可能である。
【0041】
図12は、この発明の特別構成であり、第6実施例を示すものである。
【0042】
この第6実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、フロントアッパメンバ8の上面部8Aには、偏向手段44として、上下方向に進退動する押進板70が備えられたシリンダ部材72を設けた。このシリンダ部材72は、駆動部74を介して制御部76によって作動される。この制御部76には、車速センサ78が連絡している。
【0043】
この第6実施例の構成によれば、例えば、車速が低い場合に、押進板70を押進動させ、フードパネル24の裏面部26との間隔を小さくして、異物の流速を早くして異物を上方に効果的に流去させることができ、また、空間52では流動抵抗を大きくして開口部40への外気を十分に確保させることができる。
【0044】
図13は、この発明の特別構成であり、第7実施例を示すものである。
【0045】
この第7実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、フードパネル24の裏面部26とフロントアッパメンバ8との間の外気流通間隙28中には、偏向手段44として、フロントアッパメンバ8の上面部8Aに固定された固定支持部80とこの固定支持部80に上下動可能に設けられた可動支持板82を介して空気受部84Aが備えられた偏向板84とこの偏向板84を上方に付勢するようにフロントアッパメンバ8の上面部8Aとの間に介在されたスプリング86とからなる偏向具88を設けた。
【0046】
この第7実施例の構成によれば、前方からの空気に含有した異物は、空気受部84Aによって上方に流去して、吸気口部材42の開口部40には流入することがない。また、車速が低い場合に、空気流が比較的に低いことから、偏向板84がスプリング86の付勢力によって上方に位置し、フードパネル24の裏面部26との間隔を小さくして、異物の流速を早くして異物を上方に効果的に流去させることができ、一方で、車速が高い場合には、空気受部84Aに強い空気流が当たることから、偏向板84が下方に位置し、所要通路断面積の外気流通間隙28を確保させることができる。
【0047】
図14は、この発明の特別構成であり、第8実施例を示すものである。
【0048】
この第8実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、フロントアッパメンバ8の上面部8Aには、偏向手段44として、支持部92とバネ等からなる付勢部94と湾曲板96とからなる偏向具98を設けた。湾曲板96は、先端側を上方に付勢するように基端側が付勢部94に支持されて回動可能に設けられている。この湾曲板96の先端側には、前方側からの異物を上方に案内するガイド曲面96Aが形成されている。
【0049】
この第8実施例の構成によれば、前方からの空気に含有した異物は、ガイド曲面96Aによって上方に流去して、吸気口部材42の開口部40には流入することがない。また、車速が低い場合に、空気流が比較的に低いことから、湾曲板96の先端側が付勢部94の付勢力によって上方位置し、フードパネル24の裏面部26との間隔を小さくして、異物の流速を早くして異物を上方に効果的に流去させることができ、また、空間52では流動抵抗を大きくして開口部40への外気を十分に確保させることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば吸気口部材の開口部の前方において、外気に含有した異物を偏向手段によって吸気口部材の開口部から遠ざかるように流去させるので、異物がエアクリーナ内に侵入するのを阻止し、エアクリーナの目詰まりを回避して、内燃機関の出力低下を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸気口構造の側面図である。
【図2】吸気口構造の正面図である。
【図3】車両の平面図である。
【図4】車両の正面図である。
【図5】車両の前部の一部側面図である。
【図6】第2実施例における吸気口構造の側面図である。
【図7】第3実施例における吸気口構造の側面図である。
【図8】第3実施例における吸気口構造の正面図である。
【図9】第4実施例における吸気口構造の側面図である。
【図10】第4実施例における吸気口構造の正面図である。
【図11】第5実施例における吸気口構造の側面図である。
【図12】第6実施例における吸気口構造の側面図である。
【図13】第7実施例における吸気口構造の側面図である。
【図14】第8実施例における吸気口構造の側面図である。
【図15】従来における吸気口構造の側面図である。
【符号の説明】
2 車両
4 エンジンルーム
6 内燃機関
10 エアクリーナ
24 フードパネル
28 外気流通間隙
34 吸入管装置
40 開口部
42 吸気口部材
44 偏向手段
48 ブラケット
52 空間

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  1. 車両の前方で且つ幅方向にフロントアッパメンバを延出させてエンジンルームを区画し、このエンジンルームに内燃機関を配設し、この内燃機関にエアクリーナを支持させるとともにこのエアクリーナを前記エンジンルームの略中央に配設し、前記エアクリーナに外気を取り入れる吸気口部材を前記フロントアッパメンバにブラケットを介して支持させた内燃機関の吸気口構造において、前記ブラケットの前側に前記フロントアッパメンバの上面に沿ったアーム部を設けるとともに前記ブラケットの後側には前記吸気口部材の下側を形成する低部に沿った支持部を設け、前記フロントアッパメンバの上面部に前記ブラケットの前記アーム部を固定するとともに前記ブラケットの支持部には前記吸気口部材の前記低部を固定し、前記吸気口部材の開口部の略全幅方向にわたる偏向手段を前記吸気口部材の前記開口部と上下方向で重なるように該開口部の前面に配設し、前記ブラケットの前記支持部を前記吸気口部材の前記低部に沿って略水平に延出させ、前記ブラケットの前記支持部の上側に現出されるとともに前記偏向手段と前記吸気口部材の前記開口部との間に形成される空間をフードパネルの裏面部と前記フロントアッパメンバとの間に形成される外気流通隙間の下部に連通させ前記外気流通隙間の上方を覆う前記フードパネルの裏面部を前下がりに傾斜させるとともに前記開口部付近で前記フードパネルに対して前記エンジンルーム側へ最大に突出させ、前記外気流通隙間を通過する走行風を前記空間の手前で上方に偏向させるべく前記偏向手段の上端を前記吸気口部材の前記開口部の上端と略同等の高さまで前記フロントアッパメンバから上方に突出させ、前記走行風を前記吸気口部材の上面に沿わせて前記車両の後方に流出させたことを特徴とする内燃機関の吸気口構造。
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