JP2831914B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2831914B2
JP2831914B2 JP18885993A JP18885993A JP2831914B2 JP 2831914 B2 JP2831914 B2 JP 2831914B2 JP 18885993 A JP18885993 A JP 18885993A JP 18885993 A JP18885993 A JP 18885993A JP 2831914 B2 JP2831914 B2 JP 2831914B2
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    • G11CSTATIC STORES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はメモリセルを含み、特
にデータ書き込み用、消去用の高電圧を安定に発生する
回路を含む半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROMの中で高集積化が可能なも
のとして、メモリセルを複数個直列接続したNANDセ
ル型のEEPROMが知られている。このEEPROM
において、一つのメモリセルは図16に示すように、半
導体基板90にソース91とドレイン92を形成し、さらに基
板90上に絶縁膜を介して浮遊ゲート93と制御ゲート94を
積層したMOSFET構造を有し、さらに図17に示す
ように、複数個のメモリセル95が隣接するもの同士でそ
のソース、ドレインを共用する形で直列接続されてNA
NDセルを構成する。NANDセルの一端側ドレインは
選択ゲート96を介してビット線BLに接続され、他端側
ソースはやはり選択ゲート97を介して共通ソース線Sに
接続される。そして、このようなメモリセルが複数個マ
トリクス状に配列されてEEPROMが構成され、各メ
モリセルの制御ゲートは行方向に連続的に配設されてワ
ード線WLとなる。
【0003】このようなNANDセル型のEEPROM
の動作は次の通りである。データの書き込みは、ビット
線から遠い方のメモリセルから順次行われる。メモリセ
ルがnチャネルの場合を説明すると、選択されたメモリ
セルの制御ゲートには昇圧された書き込み電圧VPP(20
V程度)が印加され、これよりビット線側にある非選択
メモリセルの制御ゲート及び選択ゲートには中間電圧V
M (10V程度)が印加され、ビット線にはデータに応じ
て0V(例えばデータ“0”)または中間電圧VM (例
えばデータ“1”)が印加される。このとき、ビット線
の電圧は非選択メモリセルを転送されて選択メモリセル
のドレインまで伝わる。書き込みデータが“0”のとき
は、選択メモリセルの浮遊ゲートとドレインとの間に高
電界が加わり、ドレインから浮遊ゲートに電子がトンネ
ル注入されて、しきい値が正方向に移動する。書き込み
データが“1”のときにはしきい値は変化しない。
【0004】一方、データ消去はNANDセル内の全て
のメモリセルに対して同時に行われる。すなわち全ての
制御ゲート、選択ゲートに0Vが印加され、図示しない
p型ウェル及びn型基板に対し昇圧された消去電圧VE
(20V程度)が印加される。これにより全てのメモリセ
ルにおいて浮遊ゲートの電子がp型ウェルに放出され、
しきい値が負方向に移動する。
【0005】データの読み出しは、選択されたメモリセ
ルの制御ゲートに0Vの基準電圧が印加され、それ以外
のメモリセルの制御ゲート及び選択ゲートには電源電圧
Vcc(例えば 3.3V)が印加され、選択メモリセルで電
流が流れるか否かが図示しないセンスアンプにより検出
されることにより行われる。NANDセル型のEEPR
OMにおいて、上記のような書き込み電圧VPP、中間電
圧VM 及び消去電圧VE はそれぞれ、電源電圧Vcc(
3.3V)を昇圧して高電圧を得る高電圧発生回路によっ
て形成される。この高電圧発生回路は従来、図18に示
すように構成されている。この高電圧発生回路は多段縦
続接続された偶数個のチャージポンプ回路 101からなる
昇圧回路 102と、この昇圧回路 102内の最終段のチャー
ジポンプ回路に接続された電圧制限回路 103とから構成
されている。
【0006】上記各チャージポンプ回路 101はそれぞ
れ、ソース、ドレイン間の一端及びゲートが 3.3Vの電
源電圧Vccに接続されたMOSFET 104と、このMO
SFET 104のソース、ドレイン間の他端にソース、ド
レイン間の一端及びゲートが接続されたMOSFET 1
05と、上記MOSFET 104のソース、ドレイン間の他
端に一端が接続されたキャパシタ 106とから構成されて
おり、前段のMOSFET 105のソース、ドレイン間の
他端が次段のMOSFET105 のソース、ドレイン間の
一端に接続されることにより、複数個のチャージポンプ
回路 101が縦続接続されている。また、各チャージポン
プ回路 101内のキャパシタ 106の他端には、リングオシ
レータなどの発振回路で得られる図19に示すような2
相のクロック信号φ1、φ2が交互に供給されている。
【0007】上記電圧制限回路 103は直列接続された複
数個(この例では2個)のツェナーダイオード 107で構
成されている。ここで、ツェナーダイオード1個当たり
のツェナーブレークダウン電圧VZ が例えば10Vである
とすれば、電圧制限回路の制限電圧は、図18のように
ツェナーダイオードが2個設けられている場合にはVPP
及び消去電圧VE の20Vとなり、1個の場合にはVM の
10Vになる。
【0008】ところで、上記のようなNANDセル型の
EEPROMにおいて、データの書き込みを行う場合
に、使用される書き込み電圧VPPが高い程、データの書
き込みに要する時間を短くすることができる。しかし、
従来ではこの電圧をむやみに高くすることができず、上
限があった。その理由は次の通りである。もし、データ
の書き込み時にVPPを高くしすぎ、NANDセルで直列
接続された複数個のメモリセルの途中のメモリセルのし
きい値が正方向に移動し過ぎると、データの読み出し時
に、このメモリセルが非選択メモリセルであり、その制
御ゲートに 3.3Vの電源電圧が印加されたときでもこの
非選択メモリセルがオン状態にはならず、選択メモリセ
ルからのデータ読み出しが行えなくなるという不都合が
生じる。すなわち、書き込み電圧VPPを高くしすぎる
と、データの書き込み時にオーバーライトが生じる。
【0009】このようなオーバーライトは外部の温度変
動によっても生じる。すなわち、上記図18のような構
成の高電圧発生回路において、ある温度の下では正規の
書き込み電圧である20Vが得られていても、外部の温度
が変動してツェナーダイオードのツェナーブレークダウ
ン電圧が上昇すると、VPPの値も上昇する。従って、書
き込み電圧VPPが20Vのときに例えば 100μ秒の書き込
み時間で正規のしきい値の移動量が得られていたもの
が、VPPが23Vに上昇することによって 100μ秒の書き
込み時間ではしきい値の移動量が大きくなってしまう。
【0010】このようなオーバーライトの問題を解決す
るために、さらに従来ではインテリジェントライト方式
が開発された。この方式は、書き込み電圧VPPを小刻み
に上昇させてデータの書き込みを複数回に別けて行うも
のであり、データの書き込み及び書き込み後の読み出し
動作を繰り返し行うものである。そして読み出されたデ
ータが書き込みデータと等しくなったときに書き込み動
作を終了させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インテ
リジェントライト方式ではデータの書き込みを複数回に
行う必要があるために、データの書き込み時間が長くな
るという欠点がある。さらに、インテリジェントライト
方式を実現するには比較回路等を必要とし、回路構成が
複雑化するという欠点がある。
【0012】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、常に一定でありかつ最
適値のデータ書き込み用、消去用の電圧を発生すること
ができ、もってデータの書き込み等のプログラム時間の
短縮を図ることができ、また電圧値を変更することがで
きる半導体集積回路装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明の半導体集積
回路装置は、電源電圧を昇圧する昇圧手段と、上記昇圧
手段の出力端に一端が接続され、上記昇圧手段の出力電
圧を一定値に制限する電圧制限手段と、上記電圧制限手
段の他端の電圧と基準電圧との間の範囲の値を持つ任意
の電圧を発生する電圧発生手段と、上記電圧発生手段で
発生される任意の電圧が一方入力として供給される電圧
比較手段と、上記電圧比較手段の他方入力として供給す
べき参照用電圧を発生する参照用電圧発生手段と、上記
電圧制限手段の他端と基準電圧との間に電流通路が挿入
され、上記電圧比較手段の比較出力でゲート制御される
MOS型スイッチ素子とから構成され、上記電圧制限手
段の他端の電圧を任意に設定する電圧設定手段とを具備
し、上記電圧発生手段は上記電圧制限手段の他端と基準
電圧との間に直列接続された複数個の抵抗素子と、上記
複数個の抵抗素子の各直列接続点に生じる電圧を制御信
号に応じて選択する電圧選択手段とから構成されている
ことを特徴とする。
【0014】第2の発明の半導体集積回路装置は、電源
電圧を昇圧する昇圧手段と、上記昇圧手段の出力端に一
端が接続され、上記昇圧手段の出力電圧を一定値に制限
する電圧制限手段と、上記電圧制限手段の他端の電圧と
基準電圧との間の範囲の値を持つ任意の電圧を発生する
電圧発生手段と、上記電圧発生手段で発生される任意の
電圧が一方入力として供給される電圧比較手段と、上記
電圧比較手段の他方入力として供給すべき参照用電圧を
発生する参照用電圧発生手段と、上記電圧制限手段の他
端と基準電圧との間に電流通路が挿入され、上記電圧比
較手段の比較出力でゲート制御されるMOS型スイッチ
素子とから構成され、上記電圧制限手段の他端の電圧を
任意に設定する電圧設定手段と、それぞれ浮遊ゲート及
び制御ゲートを有する複数のMOSFETが直列接続さ
れて構成されたNAND型メモリセルと、上記メモリセ
ルの各制御ゲートに接続されたワード線と、上記昇圧手
段の出力端に接続され、この出力端に発生する電圧をア
ドレス入力に応じて上記ワード線に選択的に供給制御す
るアドレスデコード手段とを具備し、上記電圧発生手段
は上記電圧制限手段の他端と基準電圧との間に直列接続
された複数個の抵抗素子と、上記複数個の抵抗素子の各
直列接続点に生じる電圧を制御信号に応じて選択する電
圧選択手段とから構成されていることを特徴とする。
【0015】第3の発明の半導体集積回路装置は、電源
電圧を降圧する降圧手段と、上記降圧手段の出力端に一
端が接続され、上記降圧手段の出力電圧を一定値に制限
する電圧制限手段と、上記電圧制限手段の他端の電圧と
基準電圧との間の範囲の値を持つ任意の電圧を発生する
電圧発生手段と、上記電圧発生手段で発生される任意の
電圧が一方入力として供給される電圧比較手段と、上記
電圧比較手段の他方入力として供給すべき参照用電圧を
発生する参照用電圧発生手段と、上記電圧制限手段の他
端と基準電圧との間に電流通路が挿入され、上記電圧比
較手段の比較出力でゲート制御されるMOS型スイッチ
素子とから構成され、上記電圧制限手段の他端の電圧を
任意に設定する電圧設定手段と、浮遊ゲート及び制御ゲ
ートを有するMOSFETからなり、データの消去時に
上記降圧手段の出力端に発生する電圧が制御ゲートに供
給されるメモリセルとを具備し、上記電圧発生手段は上
記電圧制限手段の他端と基準電圧との間に直列接続され
た複数個の抵抗素子と、上記複数個の抵抗素子の各直列
接続点に生じる電圧を制御信号に応じて選択する電圧選
択手段とから構成されていることを特徴とする。
【0016】
【作用】第1の発明の半導体集積回路装置によれば、昇
圧手段の出力電圧が電圧制限手段により一定値に制限さ
れ、かつ電圧設定手段により電圧制限手段の他端の電圧
が設定されることにより、昇圧手段の出力電圧の一定化
が図られると共に任意の電圧に設定される。
【0017】第2の発明の半導体集積回路装置によれ
ば、昇圧手段の出力電圧がNAND型メモリセルのワー
ド線に供給されることにより、NAND型メモリセルに
おけるデータの書き込みの際にワード線電圧の一定値化
が図られる。第3の発明の半導体集積回路装置によれ
ば、降圧手段の出力電圧がメモリセルの制御ゲートに供
給されることにより、メモリセルにおけるデータの消去
の際に御ゲート電圧の一定値化が図られる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例によ
り説明する。図1はこの発明をNANDセル型のEEP
ROMに実施したこの発明の第1の実施例の構成を示す
回路図である。図において、10はメモリセルアレイであ
り、このメモリセルアレイ10は前記16に示すものと
同様に、それぞれ浮遊ゲートと制御ゲートを有するNチ
ャネルのMOSFETからなる複数個のメモリセル11と
NチャネルのMOSFETからなる2個の選択ゲート12
とから構成されている。また、前記と同様に各NAND
セルを構成するメモリセル11の制御ゲートはワード線W
Lに接続され、各NANDセルの一端側ドレインに接続
された選択ゲート12はビット線BLに、他端側ソースに
接続された選択ゲート12は共通ソース線Sにそれぞれ接
続されている。
【0019】上記複数のワード線WLはデータの書き込
み時、消去時及びデータの読み出し時にそれぞれアドレ
ス信号に基づいて選択駆動されるものであり、このアド
レス信号はアドレスデコード回路13に供給される。この
アドレスデコード回路13は入力アドレス信号をデコード
するデコーダ14と、このデコーダ14の出力に従って上記
ワード線WLに所定の電圧を供給するワード線ドライバ
15とから構成されている。上記ワード線ドライバ15に
は、例えば20Vの書き込み電圧VPP、例えば10Vの中間
電圧VM の他に、図示しない例えば20Vの消去電圧VE
、例えば 3.3Vの電源電圧Vcc及び0Vの基準電圧が
供給される。
【0020】また、上記ビット線BLに対しては、ビッ
ト線ドライバ16から出力される電源電圧Vccと中間電圧
VM とが選択的に供給される。17及び18は上記書き込み
電圧VPPと中間電圧VM をそれぞれ発生する高電圧発生
回路であり、両者は共にリングオシレータ19、昇圧回路
20、電圧制限回路21及び電圧設定回路22とから構成され
ている。
【0021】上記各昇圧回路20は電源電圧Vccを昇圧し
て高電圧を得るものであり、例えば前記図18に示すも
のと同様にチャージポンプ回路を用いた構成にされてい
る。上記各リングオシレータ19は所定周期で発振し、上
記各昇圧回路20で使用される図19に示すような2相の
クロック信号φ1、φ2をそれぞれ発生する。なお、リ
ングオシレータ19は2個の高電圧発生回路17、18に対し
て1個のみ設け、クロック信号φ1、φ2を共通に使用
するようにしても良い。
【0022】上記各昇圧回路20の出力端には上記各電圧
制限回路21の一端が接続されており、上記各昇圧回路20
で得られた高電圧は各電圧制限回路21によって一定値に
制限される。また、上記各電圧制限回路21の他端には上
記各電圧設定回路22が接続されており、この各電圧設定
回路22によって各電圧制限回路21の他端の電圧が任意に
設定される。これにより書き込み電圧VPP及び中間電圧
VM の値が自由に変えられるようになっている。
【0023】図2は図1において上記書き込み電圧VPP
を発生する一方の高電圧発生回路17内の電圧制限回路21
及び電圧設定回路22の詳細な構成を示す回路図である。
電圧制限回路21は各カソードを上記昇圧回路20の出力端
側に向けて配置された状態で直列接続された3個のツェ
ナーダイオード23で構成されている。なお、各ツェナー
ダイオード23のツェナーブレークダウン電圧VZ は、そ
の温度特性がほとんど無い例えば5V近傍の値に設定さ
れている。このVZ の値は、望ましくは4ないし7Vの
範囲の値に設定される。従って、この電圧制限回路21に
おけるトータルのツェナーブレークダウン電圧は15V程
度である。
【0024】電圧設定回路22は、電圧発生回路24、電圧
比較回路25、参照用電圧発生回路26及び電圧降下用のN
チャネルのMOSFET27とから構成されている。上記
電圧発生回路24は、上記電圧制限回路21の他端と0Vの
基準電圧との間に直列接続された9個の電圧分割用の抵
抗R9〜R1と、これら各抵抗の直列接続点にそれぞれ
の一端が接続され、他端が共通接続された8個のCMO
Sトランスファゲート28とから構成されている。上記8
個のCMOSトランスファゲート28のNチャネル側及び
Pチャネル側のゲートには相補な一対の各制御信号SW
0,/SW0(ただし、/は反転を意味する)〜SW
7,/SW7が供給される。すなわち、この電圧設定回
路22では、上記電圧制限回路21の他端の電圧VAと基準
電圧との間の電位差が9個の抵抗R9〜R1によって8
通りに分割され、制御信号SW0,/SW0〜SW7,
/SW7に応じていずれか一つのトランスファゲート28
が導通制御されることにより、分割された8通りの電圧
のいずれか一つが選択される。
【0025】上記電圧比較回路25はPチャネルのMOS
FET29,30及びNチャネルのMOSFET31,32,33
からなる差動型の演算増幅回路であり、上記電圧発生回
路24で選択された電圧VB が一方の駆動用MOSFET
であるNチャネルのMOSFET31のゲートに供給され
る。そして、他方の駆動用MOSFETであるNチャネ
ルのMOSFET32のゲートには参照用電圧発生回路26
で発生される後述する参照用電圧VR が供給され、この
電圧比較回路25で両電圧VB 、VR が比較される。な
お、上記電圧比較回路25内のNチャネルのMOSFET
33のゲートには制御信号VONが供給され、この信号VON
が“1”レベル( 3.3V)にされてMOSFET31が導
通した時に、電圧比較回路25の比較動作が行われる。ま
た、この信号VONの論理レベルは、このEEPROMに
おけるデータの書き込み/読み出し制御信号R/Wに基
づいて設定される。
【0026】上記参照用電圧発生回路26は上記参照用電
圧VR を安定に発生するためのものであり、この高電圧
発生回路17と同様に構成された他方の高電圧発生回路18
で発生される中間電圧VM が供給される。この中間電圧
VM は直列接続された2個のツェナーダイオード34,35
によって2分割され、さらにこの2分割された電圧が直
列接続された2個の抵抗36,37によりその抵抗比に応じ
て分割されることにより参照用電圧VR が得られる。
【0027】上記電圧降下用のMOSFET27のソース
は上記電圧制限回路21の他端に接続され、ドレインは基
準電圧に接続され、そのゲートには上記電圧比較回路25
の出力電圧が供給される。すなわち、このMOSFET
27は電圧比較回路25の出力に応じてゲート制御されるこ
とにより、そのソース・ドレイン間の導通抵抗が変化
し、その導通抵抗に応じてソース・ドレイン間の降下電
圧の値が変わり、この結果、上記電圧制限回路21の他端
の電圧VA が設定される。
【0028】なお、上記電圧制限回路21の他端と電圧比
較回路25内のMOSFET31のゲートとの間には、発振
防止用のキャパシタ38が接続されている。次に上記のよ
うな構成の回路の動作を説明する。電源が投入された後
に、リングオシレータ19が発振動作を開始し、前記クロ
ック信号φ1、φ2が昇圧回路20に供給されることによ
って電源電圧Vccの昇圧が始まる。そして、昇圧回路20
の出力電圧が十分に高くなったとき、電圧制限回路21に
より、昇圧回路20の出力電圧が、1個のツェナーダイオ
ードのツェナーブレークダウン電圧の3倍の電圧、すな
わち5V×3=15Vと、この電圧制限回路21の他端の電
圧であるVA との和の電圧である(15V+VA )に制限
される。
【0029】いま仮に、制御信号SW3,/SW3がそ
れぞれ“1”レベル( 3.3V)、“0”レベル(0V)
にされているとすると、図2中の電圧発生回路24内では
この制御信号SW3,/SW3がゲートに入力されてい
る1個のCMOSトランスファゲート28が導通する。こ
のとき、他のCMOSトランスファゲートは全て非導通
になっている。このとき、電圧発生回路24の出力電圧V
B は次式で与えられる。
【0030】 VB={(R1+R2+R3+R4+R5)/(R1+R2+…+R8+R9)}・VA …1 また、演算増幅回路の一般的な作用により、電圧比較回
路25の両入力電圧VB、VR は等しくなるので、R1+R2
+R3+R4+R5=RA、R6+R7+R8+R9=RBとすると、VA
は次式で与えられる。 VA=(1+RB/RA)・VR …2 上記2式によれば、(RB /RA )の値を変えることに
よりVA の電圧を変えることができ、これによりVPPの
値を自由に変えることができる。また、(RB/RA )
の値は、電圧発生回路24内の8個のCMOSトランスフ
ァゲート28のどれを導通させるかによって決まり、これ
らCMOSトランスファゲート28の導通制御は制御信号
SW0,/SW0〜SW7,/SW7の論理レベルの設
定に応じてなされる。
【0031】いま、参照用電圧VR が例えば 2.5Vに設
定されており、(RB /RA )の値が1に設定されてい
るとすれば、VA の値は上記2式より4Vになり、従っ
てこの場合にはVPP=(15V+VA )=(15V+5V)
=20Vになる。上記電圧制限回路21における制限電圧
は、温度特性がほとんど無い3個のツェナーダイオード
23で決定されるため、この電圧制限回路21におけるトー
タルのツェナーブレークダウン電圧である15Vは温度変
動に対してほとんど変化しない。また、電圧制限回路21
の他端の電圧も温度特性がほとんど無い参照用電圧VR
を元にして形成されるため、これも温度変動に対してほ
とんど変化しない。従って、VPPの値は温度変動に対す
る変化が少なく、かつある範囲内で自由にその値を変え
ることができる。このことは、図1中において中間電圧
VM を発生する他の高電圧発生回路18についても同様で
ある。
【0032】ところで、上記のようにして高電圧発生回
路17で発生された書き込み電圧VPPと高電圧発生回路18
で発生された中間電圧VM とは図1中のワード線ドライ
バ15に供給され、中間電圧VM はビット線ドライバ16に
供給され、これらの電圧が前記メモリセル11におけるデ
ータの書き込み、消去の際にワード線WL及びビット線
BLにそれぞれ選択的に供給される。
【0033】すなわち、前記のように、データの書き込
みはビット線から遠い方のメモリセルから順次行われ
る。選択されたメモリセルの制御ゲートには書き込み電
圧VPPが印加され、これよりビット線側にある非選択メ
モリセルの制御ゲート及び選択ゲートには中間電圧VM
が印加され、ビット線にはデータに応じて0Vまたは中
間電圧VM が印加される。このとき、ビット線の電圧は
非選択メモリセルを転送されて選択メモリセルのドレイ
ンまで伝わり、書き込みデータが“0”のときは、選択
メモリセルの浮遊ゲートとドレインとの間に高電界が加
わり、ドレインから浮遊ゲートに電子がトンネル注入さ
れて、しきい値が正方向に移動する。また、書き込みデ
ータが“1”のときにはしきい値は変化しない。
【0034】一方、データ消去はNANDセル内の全て
のメモリセルに対して同時に行われる。すなわち全ての
制御ゲート、選択ゲートに0Vが印加され、図示しない
p型ウェル及びn型基板に対し昇圧された消去電圧VE
が印加される。これにより全てのメモリセルにおいて浮
遊ゲートの電子がp型ウェルに放出され、しきい値が負
方向に移動する。
【0035】ところで、この実施例では、メモリセル11
に対するデータ書き込みの際に、書き込み電圧VPP及び
中間電圧VM の温度特性が小さく、温度変動に対してマ
ージンを持たす必要がない。この結果、前記のようなイ
ンテリジェントライト方式により書き込みを行う際に、
予めそのメモリセルの特性に適合した書き込み電圧VPP
を設定しておけば、一回の書き込み動作で書き込みを行
うことができ、従来のインテリジェントライト方式の場
合と同様の書き込み特性を保ちながら書き込み時間の短
縮を図ることができる。従って、上記実施例のEEPR
OMによれば高速な書き込みが実現できる。
【0036】図3は上記実施例の電圧制限回路21で使用
されるツェナーダイオード23の素子構造を示しており、
(a)は平面図、(b)はその断面図である。このツェ
ナーダイオードは、N型基板(N−sub)41上にPウ
ェル(P−well)層42を形成し、このPウェル層42
上にNウェル(N−well)層43を形成し、さらにこ
のNウェル層43内にP- 型のリミッタ層44、このリミッ
タ層44の中央部にはP+ 型層45、リミッタ層44の周辺部
にはN+ 型のカソードコンタクト層46を形成し、かつP
ウェル42の表面にP+ 型のアノードコンタクト層47を形
成して構成されている。ここで例えば上記Pウェル層42
の一辺の長さは28μmにされ、Pウェル層43の一辺の長
さは20μmにされ、PN接合面積は12μm2 にされてい
る。
【0037】このような構成のツェナーダイオードで
は、上記P- 型のリミッタ層44におけるP型不純物濃度
及びカソード・アノード間電流ICPの値に応じてツェナ
ーブレークダウン電圧VZが決定されることが知られて
いる。図4は上記ツェナーダイオードにおいて上記リミ
ッタ層44のP型不純物濃度とカソード・アノード間電流
ICPをパラメータとしたときのツェナーブレークダウン
電圧VZ の温度依存性を示す特性図である。図中の特性
aはP型不純物濃度が2.5×1013、特性bは同じく4
×1013、特性cは同じく7×1013、特性dは同じく
2×1014にそれぞれ設定した場合であり、各特性a〜
d内では左から電流ICPが2mA、1mA、 500μA、
100μA、20μA、10μA、1μAの場合である。図示
の特性dに示すようにツェナーブレークダウン電圧VZ
が5V程度に設定されているときに最も温度依存性が少
なく、例えばICPが2mAのときの温度係数は+0.85m
V/℃、1mAのときは+ 0.9mV/℃、 500μAのと
きは+ 0.9mV/℃、 100μAのときは+ 0.5mV/
℃、20μAのときは0mV/℃、10μAのときは−0.75
mV/℃となる。
【0038】従って、リミッタ層44のP型不純物濃度を
2×1014に設定し、VZ が 4.8VのものをICPが20μ
Aの条件下で使用すれば、前記電圧制限回路21における
制限電圧は全く温度係数を持たなくなる。図5の
(a)、(b)は上記電圧制限回路21の他の詳細な構成
を示している。(a)のものはツェナーダイオード23を
3個直列接続する代わりに、ツェナーダイオード23は2
個のみ設け、ゲート・ソース間が接続されたNチャネル
のMOSFET39を2個のツェナーダイオードに対して
直列接続するようにしたものである。このような構成の
電圧制限回路21における制限電圧は、MOSFET39の
しきい値電圧をVTHとすると(2VZ +VTH)となり、
この値は例えば+12V程度になる。
【0039】また、(b)のものは上記MOSFET39
に変えてツェナーダイオード40をツェナーダイオード23
とは逆方向に接続するようにしたものである。このよう
な構成の電圧制限回路21における制限電圧は、ツェナー
ダイオード40の順方向降下電圧をVF とすると(2VZ
+VF )となり、この値は例えば+11V程度になる。と
ころで、前記図2中の電圧発生回路24で使用される制御
信号SW0,/SW0〜SW7,/SW7は、この実施
例のEEPROMを1チップ化した場合に、チップ外部
から直接に入力することができる。しかし、この場合に
は外部端子数が大幅に増加し、好ましくない。
【0040】そこで、これら制御信号SW0,/SW0
〜SW7,/SW7をチップ外部から入力する場合には
図6に示すような入力回路が使用される。図において、
50はこの実施例のEEPROMの動作を制御するための
8ビットの制御信号が与えられる外部端子である。これ
ら外部端子50に与えられる制御信号は8ビットのレジス
タ51に供給され、記憶される。このレジスタ51に記憶さ
れた信号はコマンドデコーダ52でデコードされ、制御回
路53に供給される。そして、この制御回路53からの指令
に基づきEEPROMの通常動作が制御される。
【0041】一方、例えばレジスタ51の第1ビット目の
信号のレベルに応じて前記制御信号SW0,/SW0〜
SW7,/SW7を発生するモードが設定され、このモ
ードのときに制御回路53から出力される指令に基づいて
デコーダ54の動作が可能にされる。このデコーダ54には
レジスタ51の例えば第6ビット目ないし第8ビット目か
らなる3ビットの信号が供給されており、動作可能にさ
れたときにデコーダ54はこれら3ビットの信号をデコー
ドして8つの制御信号SW0〜SW7を発生する。な
お、これら各信号の反転信号は図示しないインバータを
用いて形成することができる。
【0042】図7は制御信号SW0,/SW0〜SW
7,/SW7をEEPROM内部で発生する場合に使用
される回路の構成を示す。すなわち、この例はEEPR
OMのメモリセルと同じ構造のMOSFETを複数個用
いてデータを記憶させ、前記分割電圧の選択時にこれら
MOSFETからデータを読み出し、この読み出しデー
タに基づいて前記制御信号SW0,/SW0〜SW7,
/SW7を発生することにより、制御信号SW0,/S
W0〜SW7,/SW7を入力するための外部端子を不
要にしたものである。
【0043】すなわち、71、72、73はそれぞれ前記メモ
リセル11と同様に浮遊ゲートと制御ゲートを有するNチ
ャネルのMOSFETであり、これら各MOSFET7
1、72、73のソースは0Vの基準電圧に接続され、ドレ
インは負荷抵抗74、75、76それぞれを介して電源電圧V
ccに接続されている。また、上記MOSFET71、72、
73の制御ゲートとドレインは書き込み回路77に接続され
ており、データの書き込み時に書き込み回路77から出力
される書き込み用の高電圧がこれらMOSFET71、7
2、73の制御ゲート及びドレインに供給される。
【0044】また、書き込み動作が終了した後は上記M
OSFET71、72、73のドレインの信号がデコーダ78に
供給される。デコーダ78はこれらの信号をデコードして
8つの制御信号SW0〜SW7を発生する。なお、この
場合も各制御信号の反転信号は図示しないインバータを
用いて形成することができる。ところで、上記実施例で
はこの発明をNANDセル型のEEPROMに実施した
場合について説明したが、この発明はNORセル型のE
EPROMにも実施が可能である。
【0045】図8はこの発明をNORセル型のEEPR
OMに実施したこの発明の第2の実施例の構成を示す回
路図である。図において、80はメモリセルアレイであ
り、このメモリセルアレイ80は前記16に示すものと同
様に、それぞれ浮遊ゲートと制御ゲートを有するNチャ
ネルのMOSFETからなる複数のメモリセル81によっ
て構成されている。これら各メモリセル81のドレインは
複数のビット線BLのうち対応するものに接続され、各
制御ゲートは複数のワード線WLのうち対応するものに
接続され、全てのメモリト81のソースは共通ソース線セ
ルSに接続されている。
【0046】上記複数のワード線WLはデータの書き込
み時、消去時及びデータの読み出し時にそれぞれアドレ
ス信号に基づいて選択駆動されるものであり、アドレス
信号はアドレスデコード回路82に供給される。このアド
レスデコード回路82は入力アドレス信号をデコードする
デコーダ83と、このデコーダ83の出力に従って上記ワー
ド線WLに所定の電圧を供給するワード線ドライバ84と
から構成されている。上記ワード線ドライバ84には、書
き込み電圧VPP、消去電圧VE ′の他に例えば3.3Vの
電源電圧Vcc及び0Vの基準電圧が供給される。
【0047】また、図において、85は上記消去電圧VE
′を発生する消去電圧発生回路であり、この消去電圧
発生回路85は降圧回路86、電圧制限回路87及び電圧設定
回路88とから構成されている。上記降圧回路86は 3.3V
の電源電圧Vccを用いて負極性の電圧を得るものであ
る。この降圧回路86の出力端には上記電圧制限回路87の
一端が接続されており、上記降圧回路86で得られた負極
性の電圧がこの電圧制限回路87によって一定値に制限さ
れ、消去電圧VE ′として出力される。また、上記電圧
制限回路87の他端には上記電圧設定回路88が接続されて
おり、この電圧設定回路88によって電圧制限回路87の他
端電圧が任意に設定されることにより、VE ′の値が自
由に変えられるようになっている。なお、上記電圧制限
回路87としては、例えば前記図2中の電圧制限回路21に
おいて各ツェナーダイオードの極性を逆にして接続した
ものや、前記図5中の各ダイオードの極性を逆にして接
続したものが使用される。また、電圧設定回路88の具体
例としては前記図2に示すものと基本的な構成が同じで
あるのでその説明は省略する。
【0048】NORセル型のEEPROMにおいて、製
造直後では全てのメモリセルはデータが書き込まれた状
態、すなわち浮遊ゲートに電子が蓄積された状態にされ
ている。従って、このようなEEPROMでデータのプ
ログラムを行う場合、選択したメモリセルのデータ消去
を行う必要がある。このデータ消去は、選択メモリセル
の制御ゲートには例えば−8V程度の消去電圧VE ′を
供給し、このとき全てのメモリセルのソースには 3.3V
の電源電圧Vccを供給する。上記消去電圧発生回路85は
このときに必要な−8V程度の消去電圧VE ′を発生す
るものであり、この消去電圧VE ′は入力アドレス信号
に応じてワード線ドライバ84から一つのワード線WLに
供給される。そして、制御ゲートに上記消去電圧VE ′
が供給された選択メモリセルではその浮遊ゲートから電
子が放出され、データ消去が行われる。なお、データ消
去以外のとき、上記共通ソース線Sは0Vに保たれる。
【0049】ところで、上記NORセル型のEEPRO
Mにおいて、データ消去を行う場合、従来ではNAND
セル型のEEPROMの場合と同様に、インテリジェン
トイレーズ方式が採用されている。すなわち、この方式
は、消去電圧を小刻みに変化させてデータの消去動作を
複数回に別けて行うものであり、データの消去及び消去
後の読み出し動作を繰り返し行うものである。そして読
み出されたデータが消去データと等しくなったときに書
き込み動作を終了させる。
【0050】しかしながら、インテリジェントイレーズ
方式ではデータの消去を複数回に行う必要があるため
に、データの消去時間が長くなるという欠点がある。し
かし、上記実施例のNORセル型のEEPROMの場合
には、予めそのメモリセルの特性に適合した消去電圧V
E ′を設定しておくことができるので、一回の消去動作
で消去を行うことができ、従来のインテリジェントイレ
ーズ方式の場合と同様の書き込み特性を保ちながら消去
時間の短縮を図ることができる。従って、図8の実施例
のEEPROMによれば高速な消去が実現できる。
【0051】ところで、図1の第1の実施例では、デー
タの書き込み時には、複数のメモリセルの制御ゲートに
書き込み電圧VPPを印加する必要がある。また、メモリ
セルの大容量化に伴い前記ビット線BLは複数に分割さ
れ、データの書き込み時には、これらのビット線BLの
全てに中間電圧VM を印加する必要がある。そして、書
き込み時間の高速化を図るためには、前記高電圧発生回
路17、18において上記両電圧VPP、VM を動作開始後に
直ちに所定値まで昇圧する必要があり、それには大きな
昇圧能力がある大きなチャージポンプ回路を用いて出力
電圧の充電を短時間に行う必要がある。大きなチャージ
ポンプ回路とは、前記図18においてキャパシタ 105の
値が大きくなることを意味し、クロック信号φ1、φ2
でこれらのキャパシタ 105を駆動する際に、これらのキ
ャパシタの充、放電によって消費される電流が増大す
る。また、電圧VPP、VM の立上がりを急峻にすればす
る程、チャージポンプ回路で使用されるキャパシタ 105
の値を大きくする必要があり、従って消費電流も増大す
る。
【0052】このようなメモリセルの大容量化に伴いチ
ャージポンプ回路で消費される電流量の増加は、データ
消去時の時にも同様に起こる。特に、一括消去時の場合
には、容量の増大に比例してVPPの昇圧能力を上げねば
ならず、当然、VPPを発生するチャージポンプ回路の消
費電流も増加する。このようなメモリセルの大容量化に
伴う単一電源動作EEPROMの書き込み、消去時の電
流消費量の増大は、例えば電池駆動の携帯型機器で使用
した場合の電池の寿命を縮めたり、EEPROM内部で
も大きな容量のキャパシタの充、放電による電流ノイズ
の発生源になるなど動作上、信頼性上、好ましくない。
【0053】図9は電流消費量の増大をそれ程伴わずに
上記両電圧VPP、VM の立上がりの急峻化を図るように
した、この発明の途中で考えられた半導体集積回路装置
構成を示す回路図である。なお、前記図1の実施例と
対応する箇所には同じ符号を付してその詳細な説明は省
略する。この回路装置が図1の実施例と異なっている点
は、前記昇圧回路20の出力電圧(この実施例では高電圧
発生回路17内の昇圧回路20の出力電圧VPP)を検知する
電圧検知回路61が設けられていることと、高電圧発生回
路17、18内の各リングオシレータ19の動作が上記電圧検
知回路61の検知出力に応じて制御されることである。す
なわち、上記リングオシレータ19は発振周期として、上
記電圧検知回路61の検知出力に応じて2つのいずれか一
方が選択できる構成にされている。
【0054】図10は上記図9の回路装置において、書
き込み電圧VPPを発生する一方の高電圧発生回路17内の
電圧制限回路21及び電圧設定回路22及び電圧検知回路61
それぞれを具体化した詳細な構成を示す回路図である。
図示のように、電圧検知回路61は前記電圧比較回路25の
出力が供給されるインバータ62、このインバータ62の出
力を所定時間遅延して出力する遅延回路63などで構成さ
れている。そして、上記遅延回路63の出力が検知信号D
Tとして前記両リングオレータ19に供給される。
【0055】このような構成でなる回路において、昇圧
回路20の出力電圧VPPが所定値以下である場合に電圧検
知回路61の検知出力DTは“0”レベルとなり、出力電
圧VPPが所定値を越えるとDTは“1”レベルになる。
なお、電圧VPPをインバータ62で検知し、このインバー
タ62の出力でリングオレータ19の動作を制御すると、昇
圧回路20の出力電圧が所定の電圧に到達せず、わずかに
低くなることがある。そこで、この電圧検知回路61では
遅延回路63を設け、インバータ62の出力を例えば1μS
程度遅延させることによって電圧VPPの安定度を増加さ
せるようにしている。
【0056】図11は上記図9の回路装置で用いられ
る、発振周期の選択が可能なリングオシレータ19の詳細
な構成を示す回路図である。このリングオシレータ19に
は2入力のNANDゲート64と、このNANDゲート64
の出力端に多段縦続接続された偶数個、この例では4個
のインバータ65が設けられている。そして、各インバー
タ65の入力端と0Vの基準電圧との間にはキャパシタ66
が接続されていると共に、これら各キャパシタ66に対し
てNチャネルのMOSFET67のソース・ドレイン間と
キャパシタ68からなる直列回路が並列に接続されてい
る。そして、上記NANDゲート64には発振動作をスタ
ートさせるためのスタート信号STが供給されると共に
上記縦続接続された4個のインバータ65のうち最終段の
インバータの出力信号が帰還される。また、上記各MO
SFET67のゲートには、前記電圧検知回路61の検知出
力DTが並列に供給される。そして、前記2相のクロッ
ク信号φ1、φ2は、上記最終段のインバータの出力信
号及びインバータ69によるその反転信号として得られ
る。
【0057】次にこのような構成のリングオシレータの
動作を図12のタイミングチャートを用いて説明する。
スタート信号STが供給されることによって発振動作が
開始される。発振動作の開始直後ではVPPの値が低いた
めに、前記電圧検知回路61の検知出力DTは“0”レベ
ルであり、上記各MOSFET67はオフ状態になってい
る。このとき、各インバータ65の入力端と基準電圧との
間には各キャパシタ66のみが接続されることになり、こ
のリングオシレータ19はこれらキャパシタ66の容量値に
応じて比較的短い周期で発振することになる。また、こ
のときの発振信号に基づいて2相のクロック信号φ1、
φ2(ただし、φ1とφ2は互いに相補なレベルであ
る)が出力される。このような短い周期を持つクロック
信号φ1、φ2が供給される昇圧回路20では、短時間に
前記キャパシタ 105(図18に図示)の充、放電動作が
頻繁に行われ、これにより電源電圧Vccの昇圧が短時間
で行われる。
【0058】昇圧回路20の出力電圧VPPの値が所定値を
越えて、電圧検知回路61の検知出力DTが“1”レベル
になると、上記各MOSFET67はオン状態になり、各
インバータ65の入力端と基準電圧との間にはキャパシタ
66とキャパシタ68と並列接続されることになる。これに
より、各インバータ65の入力信号の遅延時間が増大し、
リングオシレータ19はDTが“0”レベルのときよりも
長い周期で発振することになる。また、このときの発振
信号に基づいて以前よりも周期の長い2相のクロック信
号φ1、φ2が形成され、このクロック信号により昇圧
回路20の動作が制御されてVPPが安定に保たれる。この
とき昇圧回路20内の前記キャパシタ 105の充、放電動作
はDTが“0”レベルのときよりも頻繁でないので、昇
圧回路20における消費電流は低下する。
【0059】一方、VPPがリークやノイズの混入等の原
因によって低下すると、前記電圧検知回路61でこの状態
が検知され、検知出力DTが“0”レベルになり、各M
OSFET67が再びオフ状態になる。従って、再びリン
グオシレータ19が比較的短い周期で発振し、昇圧回路20
の出力電圧の低下分が再びVPPまで持ち上げられる。こ
のような動作が繰り返し行われることにより、安定した
VPPが発生される。
【0060】この回路装置では、理想的な場合、すなわ
ちVPPのリークやノイズの影響が全くない場合、昇圧の
開始後にVPPが所定電圧に達した後は、リングオシレー
タ19は短い周期で発振をし続けることになり、昇圧回路
20の動作も低速なので、低消費電流化が実現される。図
13は上記図9の回路装置において、書き込み電圧VPP
を発生する一方の高電圧発生回路17内の電圧制限回路21
及び電圧設定回路22及び電圧検知回路61それぞれを具体
化した他の詳細な構成を示す回路図である。この回路が
上記図10のものと異なっているところは、電圧設定回
路22内において、前記電圧降下用のNチャネルのMOS
FET27と0Vの基準電圧との間に、ゲートとドレイン
とを短絡したNチャネルのMOSFET 101のソース、
ドレイン間を挿入するようにしたものである。
【0061】このように上記MOSFET 101を設ける
ことにより、VA の値を新たに設けたMOSFET 101
の閾値電圧分だけシフトさせることができ、これにより
電圧検知回路61ではVPPがより安定した状態で検知を行
うことができるという効果を得ることができる。図14
は、上記図9の実施例と同様に、電流消費量の増大をそ
れ程伴わずに電圧VPP、VM の立上がりの急峻化を図る
ようにした、この発明の途中で考えられた別の半導体集
積回路装置の構成を示す回路図である。なお、前記図9
回路装置と対応する箇所には同じ符号を付してその詳
細な説明は省略する。
【0062】この回路装置では前記高電圧発生回路17、
18内に発振周期が異なる2個のリングオシレータ19a、
19bをそれぞれ設け、前記電圧検知回路61の検知出力に
基づいてこれら各リングオシレータ19a、19bの出力を
選択してそれぞれの昇圧回路20に供給するようにしたも
のである。図15は上記図14の回路装置における一方
の高電圧発生回路内17の2個のリングオシレータ19a、
19b及びこれらの出力を選択する選択回路の具体的構成
を示す回路図である。
【0063】上記両リングオシレータ19a、19bはそれ
ぞれ、2入力のNANDゲート 111と、このNANDゲ
ート 111の出力端に多段縦続接続された偶数個、この例
では4個のインバータ 112が設けられている。そして、
一方のリングオシレータ19a内の各インバータ 112の入
力端と0Vの基準電圧との間にはキャパシタ 113がそれ
ぞれ接続され、他方のリングオシレータ19b内の各イン
バータ 112の入力端と0Vの基準電圧との間には上記各
キャパシタ 113よりも容量値が大きくされたキャパシタ
114がそれぞれ接続されている。そして、両リングオシ
レータ19a、19b内の各NANDゲート 111には発振動
作をスタートさせるためのスタート信号STが供給され
ると共に対応するリングオシレータ内において縦続接続
された4個のインバータ 112のうち最終段のインバータ
の出力信号が帰還される。
【0064】上記両リングオシレータ19a、19bの出力
は前記電圧検知回路61の検知出力DTと共に選択回路 1
30に供給される。この選択回路 130には、電源電圧Vcc
と0Vの基準電圧との間にソース・ドレイン間が直列接
続されたそれぞれ2個のPチャネルのMOSFET 13
1、 132及びNチャネルのMOSFET 133、 134から
なる直列回路 135、電源電圧Vccと0Vの基準電圧との
間に直列接続されたそれぞれ2個のPチャネルのMOS
FET 136、 137及びNチャネルのMOSFET138、
139からなる直列回路 140及び検知信号DTを反転する
インバータ 141とから構成されている。また、上記直列
回路の出力端は共通に接続され、この共通接続点には前
記一方のクロック信号φ1を得るためのインバータ 142
の入力端が接続されており、またこの共通接続点には前
記他方のクロック信号φ2が得られるようになってい
る。
【0065】上記直列回路 135内のMOSFET 132、
133の両ゲートには上記一方のリングオシレータ19aの
出力信号が、上記直列回路 1140 内のMOSFET 13
7、 138の両ゲートには上記他方のリングオシレータ19
bの出力信号がそれぞれ供給され、上記MOSFET 1
31、 139の両ゲートには検知信号DTが、上記MOSF
ET 134、 136の両ゲートにはインバータ 141の出力信
号DTがそれぞれ供給される。
【0066】このような構成の回路では、スタート信号
STが供給されることによって両リングオシレータ19
a、19bの発振動作が開始される。ここで、リングオシ
レータ19a内のキャパシタ 113に対してリングオシレー
タ19b内のキャパシタ 114の容量値が大きくされている
ので、リングオシレータ19aにおける発振周波数はリン
グオシレータ19bにおける発振周波数よりも低くなる。
【0067】そして、いま信号DTが“0”レベルのと
き、直列回路 135内のMOSFET130、 134が共にオ
ンし、一方のリングオシレータ19aの出力がこの直列回
路 135で反転される。従って、この場合には発振周波数
が高い方のリングオシレータ19aの出力が選択され、こ
の選択信号に基づいてクロック信号φ1、φ2が形成さ
れる。
【0068】一方、信号DTが“1”レベルのとき、直
列回路 140内のMOSFET 136、139が共にオンし、
他方のリングオシレータ19bの出力がこの直列回路 140
で反転される。従って、この場合には発振周波数が低い
方のリングオシレータ19bの出力が選択され、この選択
信号に基づいてクロック信号φ1、φ2が形成される。
【0069】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形が可能であることはいうまで
もない。例えば、上記各実施例では図2に示すように、
電圧設定回路24で9個の抵抗R9〜R1によって電圧分
割し、制御信号SW0,/SW0〜SW7,/SW7に
応じていずれか一つの電圧を選択するように構成する場
合について説明したが、これは出荷時にボンディングワ
イヤを用いていずれか一つの抵抗の直列接続点と電圧比
較回路25の入力端子とを固定的に結線することにより、
そのEEPROMにおける最適な書き込み電圧、消去電
圧を決定することも可能である。また、上記抵抗R9〜
R1の代わりに直列接続された複数個の容量を用いて前
記電圧分割することもできる。
【0070】さらに上記各実施例では電源電圧Vccが
3.3Vの場合を説明したが、これはその他の電圧、例え
ば5V等の場合にも適用することができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
常に一定でありかつ最適値のデータ書き込み用、消去用
の電圧を発生することができ、もってデータの書き込み
等のプログラム時間の短縮を図ることができ、また電圧
値を変更することができる半導体集積回路装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明をNANDセル型のEEPROMに実
施したこの発明の第1の実施例の構成を示す回路図。
【図2】図1中の電圧制限回路及び電圧設定回路の詳細
な構成を示す回路図。
【図3】図1の実施例の電圧制限回路で使用されるツェ
ナーダイオードの構造を示し、(a)は平面図、(b)
は断面図。
【図4】図3のツェナーダイオードのツェナーブレーク
ダウン電圧の温度依存性を示す特性図。
【図5】図1の電圧制限回路の他の詳細な構成を示す回
路図。
【図6】図2の回路で使用される制御信号を外部から入
力する場合に使用される入力回路の回路図。
【図7】図2の回路で使用される制御信号をEEPRO
M内部で発生する場合に使用される回路の回路図。
【図8】この発明をNOR型のEEPROMに実施した
この発明の第2の実施例の構成を示す回路図。
【図9】この発明の途中で考えられた半導体集積回路装
置の一種であるNANDセル型のEEPROMの構成を
示す回路図。
【図10】図9の回路装置において、一方の高電圧発生
回路内の電圧制限回路及び電圧設定回路及び電圧検知回
路それぞれを具体化した詳細な構成を示す回路図。
【図11】図9の回路装置で用いられるリングオシレー
タの詳細な構成を示す回路図。
【図12】図11のリングオシレータの動作を説明する
ためのタイミングチャート。
【図13】図9の回路装置において、一方の高電圧発生
回路内の電圧制限回路及び電圧設定回路及び電圧検知回
路それぞれを具体化した他の詳細な構成を示す回路図。
【図14】この発明の途中で考えられた半導体集積回路
装置の一種であるNANDセル型のEEPROMの構
を示す回路図。
【図15】図14の回路装置における一方の高電圧発生
回路内の2個のリングオシレータ及びこれらの出力を選
択する選択回路の具体的構成を示す回路図。
【図16】NANDセル型のEEPROMの一つのメモ
リセルを示す断面図。
【図17】図16のメモリセルを用いたNANDセルの
回路図。
【図18】従来の高電圧発生回路の回路図。
【図19】図18の高電圧発生回路で使用される2相の
クロック信号の波形図。
【符号の説明】
10,80…メモリセルアレイ、11,81…メモリセル、12…
選択ゲート、13,82…アドレスデコード回路、14,83…
デコーダ、15,84…ワード線ドライバ、16…ビット線ド
ライバ、17,18…高電圧発生回路、19…リングオシレー
タ、20…昇圧回路、21…電圧制限回路、22…電圧設定回
路、23…ツェナーダイオード、24…電圧発生回路、25…
電圧比較回路、26…参照用電圧発生回路、27…電圧降下
用のNチャネルのMOSFET、28…CMOSトランス
ファゲート、85…消去電圧発生回路、86…降圧回路、87
…電圧制限回路、88…電圧設定回路、BL…ビット線、
WL…ワード線、R9〜R1…電圧分割用の抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 佳久 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 今宮 賢一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 杉浦 義久 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 田中 寿実夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 昭62−275395(JP,A) 特開 平3−59888(JP,A) 特開 昭60−237513(JP,A) 特開 平1−165096(JP,A) 特開 平2−35695(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11C 16/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧を昇圧する昇圧手段と、 上記昇圧手段の出力端に一端が接続され、上記昇圧手段
    の出力電圧を一定値に制限する電圧制限手段と、 上記電圧制限手段の他端の電圧と基準電圧との間の範囲
    の値を持つ任意の電圧を発生する電圧発生手段と、上記
    電圧発生手段で発生される任意の電圧が一方入力として
    供給される電圧比較手段と、上記電圧比較手段の他方入
    力として供給すべき参照用電圧を発生する参照用電圧発
    生手段と、上記電圧制限手段の他端と基準電圧との間に
    電流通路が挿入され、上記電圧比較手段の比較出力でゲ
    ート制御されるMOS型スイッチ素子とから構成され、
    上記電圧制限手段の他端の電圧を任意に設定する電圧設
    定手段とを具備し、 上記電圧発生手段は上記電圧制限手段の他端と基準電圧
    との間に直列接続された複数個の抵抗素子と、上記複数
    個の抵抗素子の各直列接続点に生じる電圧を制御信号に
    応じて選択する電圧選択手段とから構成されていること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 電源電圧を昇圧する昇圧手段と、 上記昇圧手段の出力端に一端が接続され、上記昇圧手段
    の出力電圧を一定値に制限する電圧制限手段と、 上記電圧制限手段の他端の電圧と基準電圧との間の範囲
    の値を持つ任意の電圧を発生する電圧発生手段と、上記
    電圧発生手段で発生される任意の電圧が一方入力として
    供給される電圧比較手段と、上記電圧比較手段の他方入
    力として供給すべき参照用電圧を発生する参照用電圧発
    生手段と、上記電圧制限手段の他端と基準電圧との間に
    電流通路が挿入され、上記電圧比較手段の比較出力でゲ
    ート制御されるMOS型スイッチ素子とから構成され、
    上記電圧制限手段の他端の電圧を任意に設定する電圧設
    定手段と、 それぞれ浮遊ゲート及び制御ゲートを有する複数のMO
    SFETが直列接続されて構成されたNAND型メモリ
    セルと、 上記メモリセルの各制御ゲートに接続されたワード線
    と、 上記昇圧手段の出力端に接続され、この出力端に発生す
    る電圧をアドレス入力に応じて上記ワード線に選択的に
    供給制御するアドレスデコード手段とを具備し、 上記電圧発生手段は上記電圧制限手段の他端と基準電圧
    との間に直列接続された複数個の抵抗素子と、上記複数
    個の抵抗素子の各直列接続点に生じる電圧を制御信号に
    応じて選択する電圧選択手段とから構成されていること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 電源電圧を降圧する降圧手段と、 上記降圧手段の出力端に一端が接続され、上記降圧手段
    の出力電圧を一定値に制限する電圧制限手段と、 上記電圧制限手段の他端の電圧と基準電圧との間の範囲
    の値を持つ任意の電圧を発生する電圧発生手段と、上記
    電圧発生手段で発生される任意の電圧が一方入力として
    供給される電圧比較手段と、上記電圧比較手段の他方入
    力として供給すべき参照用電圧を発生する参照用電圧発
    生手段と、上記電圧制限手段の他端と基準電圧との間に
    電流通路が挿入され、上記電圧比較手段の比較出力でゲ
    ート制御されるMOS型スイッチ素子とから構成され、
    上記電圧制限手段の他端の電圧を任意に設定する電圧設
    定手段と、 浮遊ゲート及び制御ゲートを有するMOSFETからな
    り、データの消去時に上記降圧手段の出力端に発生する
    電圧が制御ゲートに供給されるメモリセルとを具備し、 上記電圧発生手段は上記電圧制限手段の他端と基準電圧
    との間に直列接続された複数個の抵抗素子と、上記複数
    個の抵抗素子の各直列接続点に生じる電圧を制御信号に
    応じて選択する電圧選択手段とから構成されていること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧制限手段は直列接続された2個
    以上のツェナーダイオードを有して構成されていること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記ツェナーダイオードのツェナーブレ
    ークダウン電圧が5V近傍の値に設定されている請求項
    に記載の半導体集積回路装置。
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