JP2820059B2 - 研摩装置 - Google Patents
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24B—MACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
- B24B21/00—Machines or devices using grinding or polishing belts; Accessories therefor
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B24B—MACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
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- B24B21/18—Accessories
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B24B—MACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
- B24B19/00—Single-purpose machines or devices for particular grinding operations not covered by any other main group
- B24B19/08—Single-purpose machines or devices for particular grinding operations not covered by any other main group for grinding non-circular cross-sections, e.g. shafts of elliptical or polygonal cross-section
- B24B19/12—Single-purpose machines or devices for particular grinding operations not covered by any other main group for grinding non-circular cross-sections, e.g. shafts of elliptical or polygonal cross-section for grinding cams or camshafts
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- B24B—MACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
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- B24B21/004—Machines or devices using grinding or polishing belts; Accessories therefor using abrasive rolled strips
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研摩テープでワークを
研摩する装置に関するものである。
研摩する装置に関するものである。
【0002】研摩装置の一形式に次のようなものが既に
知られている。それは、研摩テープをワークの加工面に
予定研摩位置において押圧しつつそれら研摩テープとワ
ークとを相対運動させてワークを研摩するとともに、研
摩テープをそれの長手方向に送る形式である。ここに
「研摩テープ」とは、帯状を成し、布,紙,合成樹脂シ
ート等から成る平らな基材の表面に研摩材(例えば、砥
粒)が接着されたものをいう。また「研摩テープ」を送
る時期には、各回の研摩前,研摩後および研摩中の少な
くとも一つを選ぶことができる。
知られている。それは、研摩テープをワークの加工面に
予定研摩位置において押圧しつつそれら研摩テープとワ
ークとを相対運動させてワークを研摩するとともに、研
摩テープをそれの長手方向に送る形式である。ここに
「研摩テープ」とは、帯状を成し、布,紙,合成樹脂シ
ート等から成る平らな基材の表面に研摩材(例えば、砥
粒)が接着されたものをいう。また「研摩テープ」を送
る時期には、各回の研摩前,研摩後および研摩中の少な
くとも一つを選ぶことができる。
【0003】この種の研摩装置の一従来例を図21に基
づいて説明する。なお、別の従来例が実開昭60−79
52号公報に記載されているが、図21に示す研摩装置
は、それと同一ではないが類似するものである。
づいて説明する。なお、別の従来例が実開昭60−79
52号公報に記載されているが、図21に示す研摩装置
は、それと同一ではないが類似するものである。
【0004】まず概略的に説明すれば、同図に示す研摩
装置は、円筒状のワークWの外周面を加工面とし、その
ワークWを隔てて互いに対向する2個の位置をそれぞれ
予定研摩位置とする。そして、この研摩装置は、1本の
研摩テープTをワークWにおける2個の予定研摩位置に
同時に押圧しつつ、ワークWをそれの軸線回りに回転さ
せてワークWと研摩テープTとを相対運動させ、これに
よりワークWを研摩する。また、この研摩装置において
は、研摩テープTは、研摩中には静止させられている
が、一回の研摩が終了する毎に、次回の研摩に先立って
長手方向に一定量だけ送られ、研摩テープTのうち各予
定研摩位置に押圧される部分が逐次更新されるようにな
っている。
装置は、円筒状のワークWの外周面を加工面とし、その
ワークWを隔てて互いに対向する2個の位置をそれぞれ
予定研摩位置とする。そして、この研摩装置は、1本の
研摩テープTをワークWにおける2個の予定研摩位置に
同時に押圧しつつ、ワークWをそれの軸線回りに回転さ
せてワークWと研摩テープTとを相対運動させ、これに
よりワークWを研摩する。また、この研摩装置において
は、研摩テープTは、研摩中には静止させられている
が、一回の研摩が終了する毎に、次回の研摩に先立って
長手方向に一定量だけ送られ、研摩テープTのうち各予
定研摩位置に押圧される部分が逐次更新されるようにな
っている。
【0005】具体的に説明すれば、この研摩装置におい
ては、図に示すように、ワークWを挟んで互いに対向す
る一対のシュー400が、回動軸401の回りに回動可
能な一対のクランプアーム402の一端部に取り付けら
れることにより、一対のクランプアーム402の他端部
に取り付けられたエアシリンダ403により相互に接近
および離間することが可能とされている。
ては、図に示すように、ワークWを挟んで互いに対向す
る一対のシュー400が、回動軸401の回りに回動可
能な一対のクランプアーム402の一端部に取り付けら
れることにより、一対のクランプアーム402の他端部
に取り付けられたエアシリンダ403により相互に接近
および離間することが可能とされている。
【0006】ワークWの外周面のうち各シュー400に
対向する部分が各予定研摩位置であり、この研摩装置に
おいては、研摩テープTが入口側(図において右側)か
ら出口側(図において左側)に向かって進行し、その途
中でシュー400を通過する。具体的には、入口側にお
いては、未使用の研摩テープTが研摩装置本体に回転可
能に取り付けられたテープ供給リール404に巻き付け
られ、そこから出た研摩テープTがいくつかのガイドロ
ーラ406によりガイドされ、一対のシュー400を経
て出口側に進行し、使用済の研摩テープTが出口側に設
けられた使用済研摩テープ格納箱408に到達するよう
にされている。
対向する部分が各予定研摩位置であり、この研摩装置に
おいては、研摩テープTが入口側(図において右側)か
ら出口側(図において左側)に向かって進行し、その途
中でシュー400を通過する。具体的には、入口側にお
いては、未使用の研摩テープTが研摩装置本体に回転可
能に取り付けられたテープ供給リール404に巻き付け
られ、そこから出た研摩テープTがいくつかのガイドロ
ーラ406によりガイドされ、一対のシュー400を経
て出口側に進行し、使用済の研摩テープTが出口側に設
けられた使用済研摩テープ格納箱408に到達するよう
にされている。
【0007】研摩テープTのシュー400付近における
経路を詳細に説明すれば、研摩テープTは、テープ供給
リール404から出た後、いくつかのガイドローラ40
6により、一対のクランプアーム402のうち入口側に
位置するものの外側を通ってその入口側クランプアーム
402に固定されたシュー400に到達する。その後、
直ちに他方のクランプアーム402に固定されたシュー
400に向かうのではなく、一対のクランプアーム40
2の中間に配置されたガイドローラ406を経由して他
方のシュー400に向かうようにされている。すなわ
ち、研摩テープTはワークWの外周面に2箇所において
同時に接触するが、研摩テープTのうちワークWに接触
する2部分の間にワークWに接触しない非接触部分が存
在するのである。
経路を詳細に説明すれば、研摩テープTは、テープ供給
リール404から出た後、いくつかのガイドローラ40
6により、一対のクランプアーム402のうち入口側に
位置するものの外側を通ってその入口側クランプアーム
402に固定されたシュー400に到達する。その後、
直ちに他方のクランプアーム402に固定されたシュー
400に向かうのではなく、一対のクランプアーム40
2の中間に配置されたガイドローラ406を経由して他
方のシュー400に向かうようにされている。すなわ
ち、研摩テープTはワークWの外周面に2箇所において
同時に接触するが、研摩テープTのうちワークWに接触
する2部分の間にワークWに接触しない非接触部分が存
在するのである。
【0008】なお、このように研摩テープTが非接触部
分を隔てた2部分でそれぞれワークWの2箇所に同時に
接触するように設計される理由としては、ワークWを研
摩装置に装着したり研摩装置から取り外したりするとき
に、研摩テープTを簡単かつ確実にワークWから退避さ
せ、研摩テープTの交換作業を簡単にするためであると
考えられる。
分を隔てた2部分でそれぞれワークWの2箇所に同時に
接触するように設計される理由としては、ワークWを研
摩装置に装着したり研摩装置から取り外したりするとき
に、研摩テープTを簡単かつ確実にワークWから退避さ
せ、研摩テープTの交換作業を簡単にするためであると
考えられる。
【0009】また、この研摩装置においては、研摩テー
プTは一回の研摩が終了する毎に、ギヤにより噛み合う
一対の巻き上げローラ410によって巻き上げられ、未
使用の研摩テープTがテープ供給リール404から一対
のシュー400に向かって供給されるとともに、使用済
の研摩テープTが使用済テープ格納箱408に格納され
る。
プTは一回の研摩が終了する毎に、ギヤにより噛み合う
一対の巻き上げローラ410によって巻き上げられ、未
使用の研摩テープTがテープ供給リール404から一対
のシュー400に向かって供給されるとともに、使用済
の研摩テープTが使用済テープ格納箱408に格納され
る。
【0010】以上説明した従来の研摩装置は、研摩中、
ワークを回転させる一方、研摩テープを定位置に保つこ
とによってワークと研摩テープとの相対運動を行うワー
ク回転型であるが、ワークと研摩テープとの相対運動は
例えば、研摩中、研摩テープを送り続ける一方、ワーク
を静止させることによっても実現可能である。
ワークを回転させる一方、研摩テープを定位置に保つこ
とによってワークと研摩テープとの相対運動を行うワー
ク回転型であるが、ワークと研摩テープとの相対運動は
例えば、研摩中、研摩テープを送り続ける一方、ワーク
を静止させることによっても実現可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の運動形式を採用する場合でも、従来の研摩装置には次
のような問題があった。研摩装置を使用する場合には一
般に、必要に応じて作業者による研摩テープの交換作業
が行われる。研摩面が目詰まりして使用に適しなくなっ
た研摩テープを交換したり、研摩中に何らかの理由で切
断された研摩テープを交換することが必要になるからで
ある。しかし、従来の研摩装置では、研摩テープ交換の
際に関係する部品であるローラやシュー、すなわち、研
摩テープの経路を規定する部品が研摩装置にそれから分
離不能に取り付けられている。そのため、従来の研摩装
置では、研摩テープ交換の際には、作業者がいちいち研
摩テープをローラから取り外したり、ローラに巻き掛け
たり、研摩テープの経路をその研摩テープが確実にシュ
ーを通過するように調整したりしなければならず、作業
が面倒であった。その結果、従来の研摩装置には、研摩
テープ交換に長い時間がかかってしまい、研摩能率を十
分に高めることができないという問題があったのであ
る。そして、この問題は、1本の研摩テープで同時に研
摩されるワークの位置の数が複数個である場合にのみ存
在するわけではなく、1個である場合にも同様に存在す
る。
の運動形式を採用する場合でも、従来の研摩装置には次
のような問題があった。研摩装置を使用する場合には一
般に、必要に応じて作業者による研摩テープの交換作業
が行われる。研摩面が目詰まりして使用に適しなくなっ
た研摩テープを交換したり、研摩中に何らかの理由で切
断された研摩テープを交換することが必要になるからで
ある。しかし、従来の研摩装置では、研摩テープ交換の
際に関係する部品であるローラやシュー、すなわち、研
摩テープの経路を規定する部品が研摩装置にそれから分
離不能に取り付けられている。そのため、従来の研摩装
置では、研摩テープ交換の際には、作業者がいちいち研
摩テープをローラから取り外したり、ローラに巻き掛け
たり、研摩テープの経路をその研摩テープが確実にシュ
ーを通過するように調整したりしなければならず、作業
が面倒であった。その結果、従来の研摩装置には、研摩
テープ交換に長い時間がかかってしまい、研摩能率を十
分に高めることができないという問題があったのであ
る。そして、この問題は、1本の研摩テープで同時に研
摩されるワークの位置の数が複数個である場合にのみ存
在するわけではなく、1個である場合にも同様に存在す
る。
【0012】以上要するに、従来の研摩装置には、研摩
テープとワークとの相対運動にいかなる形式を採用する
場合でも、1本の研摩テープで同時に研摩されるワーク
の位置が複数個であるか1個であるかを問うことなく、
研摩テープの経路を規定する部品が研摩装置本体にそこ
から分離不能に取り付けられているため、研摩テープの
交換作業が面倒であるという問題があったのである。
テープとワークとの相対運動にいかなる形式を採用する
場合でも、1本の研摩テープで同時に研摩されるワーク
の位置が複数個であるか1個であるかを問うことなく、
研摩テープの経路を規定する部品が研摩装置本体にそこ
から分離不能に取り付けられているため、研摩テープの
交換作業が面倒であるという問題があったのである。
【0013】そのような事実を背景とし、請求項1の発
明は、研摩テープをカートリッジに保持させることによ
り、研摩テープの交換作業を簡単にすることを課題とし
てなされたものである。
明は、研摩テープをカートリッジに保持させることによ
り、研摩テープの交換作業を簡単にすることを課題とし
てなされたものである。
【0014】図21に示す従来の研摩装置は、前記のよ
うに、1本の研摩テープでワークの2箇所を同時に研摩
する。そのため、研摩テープはワークの一方の予定研摩
位置に接触した後、そのワークの外側を回って進行方向
を逆転させられて他方の予定研摩位置に接触しなければ
ならず、研摩装置における研摩テープの経路が複雑にな
ってしまうという問題があった。そのため、この従来装
置には、研摩テープの交換作業が一層面倒となり、研摩
テープの交換に一層長い時間がかかってしまうという問
題もあった。
うに、1本の研摩テープでワークの2箇所を同時に研摩
する。そのため、研摩テープはワークの一方の予定研摩
位置に接触した後、そのワークの外側を回って進行方向
を逆転させられて他方の予定研摩位置に接触しなければ
ならず、研摩装置における研摩テープの経路が複雑にな
ってしまうという問題があった。そのため、この従来装
置には、研摩テープの交換作業が一層面倒となり、研摩
テープの交換に一層長い時間がかかってしまうという問
題もあった。
【0015】さらに、図21に示す従来の研摩装置には
次のような問題もあった。この従来装置は、各回の研摩
中にはワークのみを運動させ、各回の研摩が終了する毎
に研摩テープを一定量ずつ送るワーク回転型である。そ
のため、研摩テープのうちワークの2箇所にそれぞれ接
触する各位置が確実に更新されるようにしなければなら
ないが、前記のように、研摩テープのうちワークに接触
する2部分の間に非接触部分が存在するため、その非接
触部分が次回、ちょうどワークにおける出口側の予定研
摩位置に位置するように研摩テープを送ることができな
い場合には、その非接触部分は全く使用されないか、ま
たは一部しか使用されないで廃棄されてしまい、無駄と
なる。このように、この従来装置には、研摩テープの送
り時に研摩テープに無駄が発生するという問題もあった
のである。
次のような問題もあった。この従来装置は、各回の研摩
中にはワークのみを運動させ、各回の研摩が終了する毎
に研摩テープを一定量ずつ送るワーク回転型である。そ
のため、研摩テープのうちワークの2箇所にそれぞれ接
触する各位置が確実に更新されるようにしなければなら
ないが、前記のように、研摩テープのうちワークに接触
する2部分の間に非接触部分が存在するため、その非接
触部分が次回、ちょうどワークにおける出口側の予定研
摩位置に位置するように研摩テープを送ることができな
い場合には、その非接触部分は全く使用されないか、ま
たは一部しか使用されないで廃棄されてしまい、無駄と
なる。このように、この従来装置には、研摩テープの送
り時に研摩テープに無駄が発生するという問題もあった
のである。
【0016】それらの事実を背景とし、請求項2の発明
は、ワークの複数箇所を同時に研摩する研摩装置におい
て、ワークの各研摩位置毎に互いに独立した研摩テープ
を使用することにより、各研摩テープの経路を単純化し
て各研摩テープの交換作業を簡単にすることを課題とし
てなされたものである。
は、ワークの複数箇所を同時に研摩する研摩装置におい
て、ワークの各研摩位置毎に互いに独立した研摩テープ
を使用することにより、各研摩テープの経路を単純化し
て各研摩テープの交換作業を簡単にすることを課題とし
てなされたものである。
【0017】また、請求項3の発明は、さらに、請求項
2の発明において、各研摩テープをカートリッジに保持
させることにより、各研摩テープの交換作業を一層簡単
にすることをも課題としてなされたものである。
2の発明において、各研摩テープをカートリッジに保持
させることにより、各研摩テープの交換作業を一層簡単
にすることをも課題としてなされたものである。
【0018】また、請求項4の発明は、さらに、研摩テ
ープの種類の一例である幅寸法を複数本の研摩テープの
間で互いに異ならせることにより、ワークの複数位置に
おいて条件が互いに異なる複数種類の研摩を同時に実行
可能にすることをも課題としてなされたものである。
ープの種類の一例である幅寸法を複数本の研摩テープの
間で互いに異ならせることにより、ワークの複数位置に
おいて条件が互いに異なる複数種類の研摩を同時に実行
可能にすることをも課題としてなされたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】それぞれの課題を解決す
るために、請求項1の発明は、研摩テープをワークの加
工面に予定研摩位置において押圧しつつそれら研摩テー
プとワークとを相対運動させてワークを研摩するととも
に、研摩テープをそれの長手方向に送る研摩装置を、
本体部と、その本体部に対する着脱が可能なカートリ
ッジであって、(a) 前記研摩テープを格納してその研摩
テープをカートリッジの外部に供給可能なテープ供給部
と、(b) 研摩テープのうち前記テープ供給部によってカ
ートリッジの外部に供給された部分を前記加工面に前記
予定研摩位置において押圧する押圧部材と、(c) 研摩テ
ープのうちカートリッジの外部から内部に進入した部分
を格納可能なテープ格納部とを有するものと、研摩中
には前記カートリッジに係合させられないが、研摩前と
研摩後との少なくとも一方には係合させられて前記研摩
テープを送る駆動源とを含むものとしたことを特徴とす
る。
るために、請求項1の発明は、研摩テープをワークの加
工面に予定研摩位置において押圧しつつそれら研摩テー
プとワークとを相対運動させてワークを研摩するととも
に、研摩テープをそれの長手方向に送る研摩装置を、
本体部と、その本体部に対する着脱が可能なカートリ
ッジであって、(a) 前記研摩テープを格納してその研摩
テープをカートリッジの外部に供給可能なテープ供給部
と、(b) 研摩テープのうち前記テープ供給部によってカ
ートリッジの外部に供給された部分を前記加工面に前記
予定研摩位置において押圧する押圧部材と、(c) 研摩テ
ープのうちカートリッジの外部から内部に進入した部分
を格納可能なテープ格納部とを有するものと、研摩中
には前記カートリッジに係合させられないが、研摩前と
研摩後との少なくとも一方には係合させられて前記研摩
テープを送る駆動源とを含むものとしたことを特徴とす
る。
【0020】請求項2の発明は、2本の研摩テープをワ
ークの加工面にそのワークを隔てて互いに対向する2個
の予定研摩位置において同時に押圧しつつそれら研摩テ
ープとワークとを相対運動させてワークを研摩するとと
もに、研摩テープをそれの長手方向に送る研摩装置を、
前記2個の予定研摩位置が互いに対向する方向に平行
に延びる支持軸に沿って相互に接近・離間可能な一対の
クランプと、それら一対のクランプに設けられ、前記
2本の研摩テープを前記2個の予定研摩位置にそれぞれ
対応する位置に保持可能な一対の研摩テープ保持部とを
含むものとしたことを特徴とする。
ークの加工面にそのワークを隔てて互いに対向する2個
の予定研摩位置において同時に押圧しつつそれら研摩テ
ープとワークとを相対運動させてワークを研摩するとと
もに、研摩テープをそれの長手方向に送る研摩装置を、
前記2個の予定研摩位置が互いに対向する方向に平行
に延びる支持軸に沿って相互に接近・離間可能な一対の
クランプと、それら一対のクランプに設けられ、前記
2本の研摩テープを前記2個の予定研摩位置にそれぞれ
対応する位置に保持可能な一対の研摩テープ保持部とを
含むものとしたことを特徴とする。
【0021】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記各研摩テープ保持部をそれぞれ、(i) 本体部
と、(ii)その本体部に対する着脱が可能なカートリッジ
であって、少なくとも、(a) 前記各研摩テープを格納し
てそれをカートリッジの外部に供給可能なテープ供給部
と、(b) 各研摩テープのうちカートリッジの外部から内
部に進入した部分を格納可能なテープ格納部とを有する
カートリッジとを含むものとしたことを特徴とする。
て、前記各研摩テープ保持部をそれぞれ、(i) 本体部
と、(ii)その本体部に対する着脱が可能なカートリッジ
であって、少なくとも、(a) 前記各研摩テープを格納し
てそれをカートリッジの外部に供給可能なテープ供給部
と、(b) 各研摩テープのうちカートリッジの外部から内
部に進入した部分を格納可能なテープ格納部とを有する
カートリッジとを含むものとしたことを特徴とする。
【0022】請求項4の発明は、研摩テープによりワー
クを研摩する研摩装置を、(a) 幅寸法が互いに異なる2
本の研摩テープをワークの加工面にそのワークを隔てて
互いに対向する2個の予定研摩位置において同時に押圧
する状態で保持可能な研摩テープ保持装置と、(b) 前記
ワークをそれの軸線回りに回転させるワーク回転装置
と、(c) 前記研摩テープをそれの長手方向に送る研摩テ
ープ送り装置とを含むものとしたことを特徴とする。
クを研摩する研摩装置を、(a) 幅寸法が互いに異なる2
本の研摩テープをワークの加工面にそのワークを隔てて
互いに対向する2個の予定研摩位置において同時に押圧
する状態で保持可能な研摩テープ保持装置と、(b) 前記
ワークをそれの軸線回りに回転させるワーク回転装置
と、(c) 前記研摩テープをそれの長手方向に送る研摩テ
ープ送り装置とを含むものとしたことを特徴とする。
【0023】
【作用】請求項1の発明に係る研摩装置においては、研
摩テープが研摩装置の本体部から分離可能なカートリッ
ジに保持されている。そのため、作業者はカートリッジ
を介して研摩テープの着脱を行うことが可能となり、一
方、カートリッジの着脱作業は、研摩テープに直に触れ
て行う従来の着脱作業に比べて簡単である。
摩テープが研摩装置の本体部から分離可能なカートリッ
ジに保持されている。そのため、作業者はカートリッジ
を介して研摩テープの着脱を行うことが可能となり、一
方、カートリッジの着脱作業は、研摩テープに直に触れ
て行う従来の着脱作業に比べて簡単である。
【0024】ところで、研摩装置においては一般に、研
摩テープをワークに押圧する押圧部材が設けられる。こ
の押圧部材は従来の研摩装置においては当然、研摩装置
本体に設けられていた。これに対し、請求項1の発明に
係る研摩装置においては、押圧部材がカートリッジに設
けられている。また、この押圧部材は一般に、研摩装置
において研摩テープの経路を規定する役割をも果たす。
そのため、請求項1の発明によれば、研摩テープ交換の
際に研摩テープの経路を調整する作業が完全にまたは部
分的に省略可能となる。また、請求項1の発明に係る研
摩装置においては、研摩中にカートリッジが駆動源と一
緒にではなく駆動源から独立して運動することができる
から、研摩装置のうち研摩中に運動する部分の慣性が減
少する。
摩テープをワークに押圧する押圧部材が設けられる。こ
の押圧部材は従来の研摩装置においては当然、研摩装置
本体に設けられていた。これに対し、請求項1の発明に
係る研摩装置においては、押圧部材がカートリッジに設
けられている。また、この押圧部材は一般に、研摩装置
において研摩テープの経路を規定する役割をも果たす。
そのため、請求項1の発明によれば、研摩テープ交換の
際に研摩テープの経路を調整する作業が完全にまたは部
分的に省略可能となる。また、請求項1の発明に係る研
摩装置においては、研摩中にカートリッジが駆動源と一
緒にではなく駆動源から独立して運動することができる
から、研摩装置のうち研摩中に運動する部分の慣性が減
少する。
【0025】また、請求項2ないし4の各発明に係る研
摩装置においては、ワークの各研摩位置毎に異なる研摩
テープが使用される。したがって、1本の研摩テープで
ワークの複数箇所を同時に研摩する場合に比較して、各
研摩テープの経路を単純化することが容易となり、各研
摩テープの交換作業を簡単にすることも容易となる。
摩装置においては、ワークの各研摩位置毎に異なる研摩
テープが使用される。したがって、1本の研摩テープで
ワークの複数箇所を同時に研摩する場合に比較して、各
研摩テープの経路を単純化することが容易となり、各研
摩テープの交換作業を簡単にすることも容易となる。
【0026】特に、請求項3の発明に係る研摩装置にお
いては、各研摩テープが各研摩テープ保持部の本体部か
ら分離可能なカートリッジに保持されている。したがっ
て、本発明によれば、作業者はカートリッジを研摩装置
から取り外すという比較的簡単な作業により、研摩テー
プに直に触れることなく研摩テープを研摩装置から取り
外すことが可能となり、研摩テープの交換作業が簡単と
なる。
いては、各研摩テープが各研摩テープ保持部の本体部か
ら分離可能なカートリッジに保持されている。したがっ
て、本発明によれば、作業者はカートリッジを研摩装置
から取り外すという比較的簡単な作業により、研摩テー
プに直に触れることなく研摩テープを研摩装置から取り
外すことが可能となり、研摩テープの交換作業が簡単と
なる。
【0027】また、特に、請求項4の発明に係る研摩装
置においては、研摩テープ保持装置が、互いに幅寸法が
異なる2本の研摩テープをワークを挟んで互いに対向す
る2位置においてそれぞれ保持可能とされている。した
がって、ワークの複数位置において互いに条件が異なる
研摩を同時に行うことが可能となる。
置においては、研摩テープ保持装置が、互いに幅寸法が
異なる2本の研摩テープをワークを挟んで互いに対向す
る2位置においてそれぞれ保持可能とされている。した
がって、ワークの複数位置において互いに条件が異なる
研摩を同時に行うことが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、研摩テープがカートリッジを介して
研摩装置に保持されているから、研摩テープを直接に保
持する従来の研摩装置に比較し、研摩テープの交換作業
が簡単になるという効果が得られる。さらに、この請求
項1の発明によれば、押圧部材もカートリッジに保持さ
れているため、研摩テープ交換の際に研摩テープの経路
を調整する作業が完全にまたは部分的に省略可能とな
り、研摩テープの交換作業が一層簡単になるという効果
も得られる。さらにまた、この請求項1の発明によれ
ば、研摩装置のうち研摩中に運動する部分の慣性が減少
し、それにより、その部分の運動がスムーズになるとい
う効果も得られる。
1の発明によれば、研摩テープがカートリッジを介して
研摩装置に保持されているから、研摩テープを直接に保
持する従来の研摩装置に比較し、研摩テープの交換作業
が簡単になるという効果が得られる。さらに、この請求
項1の発明によれば、押圧部材もカートリッジに保持さ
れているため、研摩テープ交換の際に研摩テープの経路
を調整する作業が完全にまたは部分的に省略可能とな
り、研摩テープの交換作業が一層簡単になるという効果
も得られる。さらにまた、この請求項1の発明によれ
ば、研摩装置のうち研摩中に運動する部分の慣性が減少
し、それにより、その部分の運動がスムーズになるとい
う効果も得られる。
【0029】また、請求項2ないし4の各発明によれ
ば、ワークの各予定研摩位置毎に研摩テープが互いに独
立に保持され、研摩装置における各研摩テープの経路が
複雑にならずに済むから、研摩テープの交換作業が簡単
になるという効果が得られる。特に、それら発明を前記
ワーク回転型の研摩装置に適用した場合には、研摩テー
プの送り時に研摩テープが無駄にならずに済むという効
果も得られる。さらに、それら発明によれば、ワークを
挟んだ両側のうちの一方において研摩時に研摩テープか
らワークに作用する力と他方において研摩テープからワ
ークに作用する力とが同一直線上において互いに逆向き
となり、打ち消し合う。そのため、研摩時にワークが撓
まないようにする手段を講ずることが不可欠ではなくな
る。
ば、ワークの各予定研摩位置毎に研摩テープが互いに独
立に保持され、研摩装置における各研摩テープの経路が
複雑にならずに済むから、研摩テープの交換作業が簡単
になるという効果が得られる。特に、それら発明を前記
ワーク回転型の研摩装置に適用した場合には、研摩テー
プの送り時に研摩テープが無駄にならずに済むという効
果も得られる。さらに、それら発明によれば、ワークを
挟んだ両側のうちの一方において研摩時に研摩テープか
らワークに作用する力と他方において研摩テープからワ
ークに作用する力とが同一直線上において互いに逆向き
となり、打ち消し合う。そのため、研摩時にワークが撓
まないようにする手段を講ずることが不可欠ではなくな
る。
【0030】特に、請求項3の発明によれば、各研摩テ
ープが各カートリッジを介して研摩装置に保持されてい
るから、各研摩テープの交換作業が一層簡単になるとい
う効果が得られる。
ープが各カートリッジを介して研摩装置に保持されてい
るから、各研摩テープの交換作業が一層簡単になるとい
う効果が得られる。
【0031】また、特に、請求項4の発明によれば、ワ
ークの各研摩位置毎に互いに幅寸法が異なる研摩テープ
が使用可能とされるから、互いに条件が異なる研摩を同
時に行うことが可能となり、研摩能率が向上するという
効果が得られる。
ークの各研摩位置毎に互いに幅寸法が異なる研摩テープ
が使用可能とされるから、互いに条件が異なる研摩を同
時に行うことが可能となり、研摩能率が向上するという
効果が得られる。
【0032】
【発明の望ましい実施態様】以下、本発明の望ましい実
施態様のいくつかを列挙する。 (1) 請求項1または3の研摩装置であって、前記カート
リッジが、前記研摩テープの長手方向における同じ部分
は研摩に再び使用されないワンタイム型である研摩装
置。 (2) 請求項1または3の研摩装置であって、前記カート
リッジが、前記研摩テープを前記テープ供給部とテープ
格納部との間を循環可能に保持し、研摩テープの長手方
向における同じ部分が研摩に再び使用される再使用型で
ある研摩装置。なお、この実施態様では、研摩テープ再
使用のためのドレッサをカートリッジに設けることが望
ましい。 (3) (1) の研摩装置であって、前記カートリッジが、前
記テープ供給部がテープ供給リール、テープ格納部がテ
ープ巻取りリールであり、それらテープ供給リールとテ
ープ巻取りリールとに1本の研摩テープを巻き付けるこ
とによって研摩テープを保持可能なリール型である研摩
装置。 (4) 請求項3,(1) ないし(3) のいずれか、または(25)
の研摩装置であって、前記カートリッジが、前記研摩テ
ープをそれの長手方向に送るための駆動源を備えてお
り、研摩前と研摩中と研摩後との少なくとも一方におい
てその駆動源によって前記研摩テープを送る研摩装置。 (5) 請求項3,(1) ないし(3) のいずれか、または(25)
の研摩装置であって、前記カートリッジとは別の部材
が、前記研摩テープをそれの長手方向に送るための駆動
源を備えており、かつ、研摩中は駆動源をカートリッジ
から退避させ、研摩前と研摩後との少なくとも一方にお
いて駆動源をカートリッジに係合させて研摩テープを送
る研摩装置。この実施態様によれば、研摩中にカートリ
ッジが運動しても駆動源はそれとは無関係に静止状態に
おくことができるから、カートリッジの慣性が増加せ
ず、運動がスムーズになるとともに、駆動源から延びる
信号線,圧力通路等に対し、特別の切断防止対策を講じ
る必要がなくなるという効果が得られる。 (6) 請求項1ないし3のいずれかの研摩装置であって、
さらに、(a) 前記ワークをそれの軸線回りに回転可能に
保持するワーク保持装置と、(b) そのワーク保持装置に
より保持されているワークを研摩中、それの軸線回りに
回転させるワーク回転装置と、(c) 一回の研摩が終了す
る毎に前記研摩テープを一定量送って研摩テープのうち
前記予定研摩位置に接触する部分を更新する研摩テープ
送り装置とを含み、研摩中、各研摩テープを定位置に保
つ一方、ワークをそれの軸線回りに回転させることによ
り、前記ワークと研摩テープとの相対運動を行う研摩装
置。 (7) 請求項1ないし3のいずれかの研摩装置であって、
さらに、(a) 前記ワークを固定的に保持するワーク保持
装置と、(b) 研摩中、前記研摩テープを送り続ける研摩
テープ送り装置とを含み、研摩中、ワークを静止させる
一方、研摩テープを送ることにより、前記ワークと研摩
テープとの相対運動を行う研摩装置。 (8) 請求項1の研摩装置であって、前記カートリッジが
複数個設けられるとともに、それら複数個のカートリッ
ジが、2本の研摩テープを前記ワークを隔てて互いに対
向する状態にそれぞれ保持可能な2個のカートリッジで
ある研摩装置。この実施態様によれば、ワークを挟んだ
両側のうちの一方において研摩時にワークに発生する力
と他方において発生する力とが同一直線上において互い
に逆向きとなり、打ち消し合う。そのため、研摩時にワ
ークが撓まないようにする手段を講ずることが不可欠で
はなくなる。 (9) 請求項1の研摩装置であって、前記カートリッジが
複数個設けられるとともに、それら複数個のカートリッ
ジが、3本の研摩テープを前記ワークの軸線と直交する
同一平面内において周方向に等ピッチで配置された3個
の予定研摩位置にそれぞれ対応する位置に保持可能な3
個のカートリッジである研摩装置。 (10)請求項1の研摩装置であって、前記カートリッジが
複数個設けられるとともに、それら複数個のカートリッ
ジが、前記ワークの軸線と90度で交差する同一平面内
に設定された複数個の予定研摩位置にそれぞれ対応する
位置に前記各研摩テープを保持可能なものである研摩装
置。 (11)請求項1の研摩装置であって、前記カートリッジが
複数個設けられるとともに、それら複数個のカートリッ
ジが、前記ワークの軸線と0度より大きく90度より小
さい角度で交差する同一平面内に設定された複数個の予
定研摩位置にそれぞれ対応する位置に前記各研摩テープ
を保持可能なものである研摩装置。 (12)請求項3または(25)の研摩装置であって、前記各カ
ートリッジが、さらに、前記各研摩テープを前記ワーク
の各予定研摩位置に押圧する押圧部材を有する研摩装
置。請求項3または(25)の発明は押圧部材を研摩装置本
体に設ける態様で実施可能であるが、カートリッジ自体
に設ければ、研摩テープの交換時にいちいち研摩テープ
を押圧部材に接触させたり、押圧部材から離脱させる作
業が省略され、研摩テープ交換作業が一層軽減される。 (13)(3) の研摩装置であって、前記カートリッジが、前
記テープ供給リールに巻き付けられている研摩テープが
前記テープ巻取りリールによりテープ供給リールから解
かれる際にテープ供給リールに回転抵抗を付加する回転
抵抗付加機構を有する研摩装置。この実施態様によれ
ば、テープ供給リールに巻き付けられている研摩テープ
がテープ巻取りリールによって解かれる際や、研摩時に
ワークの円筒面が回転させられるのに伴って研摩テープ
が引っ張られる際に、研摩テープに弛みが発生せずに済
む。 (14)(13)の研摩装置であって、前記回転抵抗付加機構
が、前記カートリッジのハウジングと前記テープ供給リ
ールとの間に弾性部材を介在させるものである研摩装
置。 (15)(14)の研摩装置であって、前記弾性部材が、前記テ
ープ供給リールに同軸的に配置され、円環板状を成し、
周方向において波状に歪まされた鋼製のウェーブワッシ
ャである研摩装置。 (16)(14)または(15)の研摩装置であって、前記回転抵抗
付加機構が、前記弾性部材の弾性変形量を変更すること
により前記回転抵抗を調整するために操作される回転抵
抗調整機構を有する研摩装置。 (17)(3) の研摩装置であって、前記テープ巻取りリール
が前記カートリッジのハウジングにワンウェイクラッチ
を介して取り付けられ、テープ巻取りリールが研摩テー
プを巻き付ける向きの回転は許容するが研摩テープを解
く向きの回転は阻止する研摩装置。この実施態様によれ
ば、研摩時にテープ巻取りリールから研摩テープが引き
出されずに済み、研摩テープのうちテープ巻取りリール
とワークとの間の部分に弛みが発生せずに済む。 (18)(3) の研摩装置であって、さらに、前記カートリッ
ジにおいて前記テープ巻取りリールの回転によって巻き
取られる研摩テープの量(送り量)を検出する未使用研
摩テープ巻取り量センサと、そのセンサからの出力信号
に基づき、前記テープ巻取りリールを回転させるモータ
の回転を制御するコントローラと を含む研摩装置。 (19)(3) の研摩装置であって、さらに、前記カートリッ
ジにおいて前記テープ巻取りリールに現に巻き付けられ
ている使用済の研摩テープの量を検出する使用済研摩テ
ープ蓄積量センサと、そのセンサからの出力信号に基づ
き、各カートリッジの交換の必要性を警告器を介して作
業者に警告するコントローラと を含む研摩装置。 (20)(3) の研摩装置であって、さらに、前記カートリッ
ジにおいて前記テープ供給リールに現に巻き付けられて
いる未使用研摩テープの量を検出する未使用研摩テープ
蓄積量センサと、そのセンサからの出力信号に基づき、
各カートリッジの交換の必要性を警告器を介して作業者
に警告するコントローラと を含む研摩装置。 (21)請求項2または3の研摩装置であって、さらに、フ
レームを含み、かつ、そのフレームに前記一対のクラン
プが連結されており、当該研摩装置が、さらに、 前記各
研摩テープ保持部に保持されている各研摩テープをそれ
の長手方向に送る研摩テープ送り装置(例えば、駆動源
としてのモータ,そのモータを電気的に制御するコント
ローラ等から構成される)と、前記ワークを回転可能に
保持するワーク保持装置と、そのワーク保持装置に保持
されたワークをそれの軸線回りに回転させるワーク回転
装置とを含む研摩装置。 (22)(21)の研摩装置であって、前記一対のクランプが前
記フレームに、前記ワーク保持装置に保持されているワ
ークの回転軸線と交差する平面内で相対運動可能に連結
されており、研摩中にワークのうち研摩すべき部分が公
転する場合にその公転に追従して前記一対の研摩テープ
保持部が運動させられる研摩装置。 (23)請求項1または(12)の研摩装置であって、前記カー
トリッジにおける前記押圧部材が、前記ワークの予定研
摩位置に1箇所で、かつ狭い面で(例えば、線状の押圧
面で)または広い面で(例えば、面状の押圧面で)接触
するものである研摩装置。 (24)請求項1または(12)の研摩装置であって、前記カー
トリッジにおける前記押圧部材が、前記ワークの予定研
摩位置に複数箇所で、かつ各箇所では狭い面で(例え
ば、線状の押圧面で)または広い面で(例えば、面状の
押圧面で)接触するものである研摩装置。(25)請求項4の研摩装置であって、前記研摩テープ保持
装置が、前記各研摩テープを前記各予定研摩位置に対応
する位置にそれぞれ互いに独立に保持可能な一対の研摩
テープ保持部を含み、かつ、各研摩テープ保持部が、
(i) 本体部と、(ii)その本体部に対する着脱が可能なカ
ートリッジであって、少なくとも、(a) 前記各研摩テー
プを格納してそれをカートリッジの外部に供給可能なテ
ープ供給部と、(b) 各研摩テープのうちカートリッジの
外部から内部に進入した部分を格納可能なテープ格納部
とを有するカートリッジとを含む研摩装置。
施態様のいくつかを列挙する。 (1) 請求項1または3の研摩装置であって、前記カート
リッジが、前記研摩テープの長手方向における同じ部分
は研摩に再び使用されないワンタイム型である研摩装
置。 (2) 請求項1または3の研摩装置であって、前記カート
リッジが、前記研摩テープを前記テープ供給部とテープ
格納部との間を循環可能に保持し、研摩テープの長手方
向における同じ部分が研摩に再び使用される再使用型で
ある研摩装置。なお、この実施態様では、研摩テープ再
使用のためのドレッサをカートリッジに設けることが望
ましい。 (3) (1) の研摩装置であって、前記カートリッジが、前
記テープ供給部がテープ供給リール、テープ格納部がテ
ープ巻取りリールであり、それらテープ供給リールとテ
ープ巻取りリールとに1本の研摩テープを巻き付けるこ
とによって研摩テープを保持可能なリール型である研摩
装置。 (4) 請求項3,(1) ないし(3) のいずれか、または(25)
の研摩装置であって、前記カートリッジが、前記研摩テ
ープをそれの長手方向に送るための駆動源を備えてお
り、研摩前と研摩中と研摩後との少なくとも一方におい
てその駆動源によって前記研摩テープを送る研摩装置。 (5) 請求項3,(1) ないし(3) のいずれか、または(25)
の研摩装置であって、前記カートリッジとは別の部材
が、前記研摩テープをそれの長手方向に送るための駆動
源を備えており、かつ、研摩中は駆動源をカートリッジ
から退避させ、研摩前と研摩後との少なくとも一方にお
いて駆動源をカートリッジに係合させて研摩テープを送
る研摩装置。この実施態様によれば、研摩中にカートリ
ッジが運動しても駆動源はそれとは無関係に静止状態に
おくことができるから、カートリッジの慣性が増加せ
ず、運動がスムーズになるとともに、駆動源から延びる
信号線,圧力通路等に対し、特別の切断防止対策を講じ
る必要がなくなるという効果が得られる。 (6) 請求項1ないし3のいずれかの研摩装置であって、
さらに、(a) 前記ワークをそれの軸線回りに回転可能に
保持するワーク保持装置と、(b) そのワーク保持装置に
より保持されているワークを研摩中、それの軸線回りに
回転させるワーク回転装置と、(c) 一回の研摩が終了す
る毎に前記研摩テープを一定量送って研摩テープのうち
前記予定研摩位置に接触する部分を更新する研摩テープ
送り装置とを含み、研摩中、各研摩テープを定位置に保
つ一方、ワークをそれの軸線回りに回転させることによ
り、前記ワークと研摩テープとの相対運動を行う研摩装
置。 (7) 請求項1ないし3のいずれかの研摩装置であって、
さらに、(a) 前記ワークを固定的に保持するワーク保持
装置と、(b) 研摩中、前記研摩テープを送り続ける研摩
テープ送り装置とを含み、研摩中、ワークを静止させる
一方、研摩テープを送ることにより、前記ワークと研摩
テープとの相対運動を行う研摩装置。 (8) 請求項1の研摩装置であって、前記カートリッジが
複数個設けられるとともに、それら複数個のカートリッ
ジが、2本の研摩テープを前記ワークを隔てて互いに対
向する状態にそれぞれ保持可能な2個のカートリッジで
ある研摩装置。この実施態様によれば、ワークを挟んだ
両側のうちの一方において研摩時にワークに発生する力
と他方において発生する力とが同一直線上において互い
に逆向きとなり、打ち消し合う。そのため、研摩時にワ
ークが撓まないようにする手段を講ずることが不可欠で
はなくなる。 (9) 請求項1の研摩装置であって、前記カートリッジが
複数個設けられるとともに、それら複数個のカートリッ
ジが、3本の研摩テープを前記ワークの軸線と直交する
同一平面内において周方向に等ピッチで配置された3個
の予定研摩位置にそれぞれ対応する位置に保持可能な3
個のカートリッジである研摩装置。 (10)請求項1の研摩装置であって、前記カートリッジが
複数個設けられるとともに、それら複数個のカートリッ
ジが、前記ワークの軸線と90度で交差する同一平面内
に設定された複数個の予定研摩位置にそれぞれ対応する
位置に前記各研摩テープを保持可能なものである研摩装
置。 (11)請求項1の研摩装置であって、前記カートリッジが
複数個設けられるとともに、それら複数個のカートリッ
ジが、前記ワークの軸線と0度より大きく90度より小
さい角度で交差する同一平面内に設定された複数個の予
定研摩位置にそれぞれ対応する位置に前記各研摩テープ
を保持可能なものである研摩装置。 (12)請求項3または(25)の研摩装置であって、前記各カ
ートリッジが、さらに、前記各研摩テープを前記ワーク
の各予定研摩位置に押圧する押圧部材を有する研摩装
置。請求項3または(25)の発明は押圧部材を研摩装置本
体に設ける態様で実施可能であるが、カートリッジ自体
に設ければ、研摩テープの交換時にいちいち研摩テープ
を押圧部材に接触させたり、押圧部材から離脱させる作
業が省略され、研摩テープ交換作業が一層軽減される。 (13)(3) の研摩装置であって、前記カートリッジが、前
記テープ供給リールに巻き付けられている研摩テープが
前記テープ巻取りリールによりテープ供給リールから解
かれる際にテープ供給リールに回転抵抗を付加する回転
抵抗付加機構を有する研摩装置。この実施態様によれ
ば、テープ供給リールに巻き付けられている研摩テープ
がテープ巻取りリールによって解かれる際や、研摩時に
ワークの円筒面が回転させられるのに伴って研摩テープ
が引っ張られる際に、研摩テープに弛みが発生せずに済
む。 (14)(13)の研摩装置であって、前記回転抵抗付加機構
が、前記カートリッジのハウジングと前記テープ供給リ
ールとの間に弾性部材を介在させるものである研摩装
置。 (15)(14)の研摩装置であって、前記弾性部材が、前記テ
ープ供給リールに同軸的に配置され、円環板状を成し、
周方向において波状に歪まされた鋼製のウェーブワッシ
ャである研摩装置。 (16)(14)または(15)の研摩装置であって、前記回転抵抗
付加機構が、前記弾性部材の弾性変形量を変更すること
により前記回転抵抗を調整するために操作される回転抵
抗調整機構を有する研摩装置。 (17)(3) の研摩装置であって、前記テープ巻取りリール
が前記カートリッジのハウジングにワンウェイクラッチ
を介して取り付けられ、テープ巻取りリールが研摩テー
プを巻き付ける向きの回転は許容するが研摩テープを解
く向きの回転は阻止する研摩装置。この実施態様によれ
ば、研摩時にテープ巻取りリールから研摩テープが引き
出されずに済み、研摩テープのうちテープ巻取りリール
とワークとの間の部分に弛みが発生せずに済む。 (18)(3) の研摩装置であって、さらに、前記カートリッ
ジにおいて前記テープ巻取りリールの回転によって巻き
取られる研摩テープの量(送り量)を検出する未使用研
摩テープ巻取り量センサと、そのセンサからの出力信号
に基づき、前記テープ巻取りリールを回転させるモータ
の回転を制御するコントローラと を含む研摩装置。 (19)(3) の研摩装置であって、さらに、前記カートリッ
ジにおいて前記テープ巻取りリールに現に巻き付けられ
ている使用済の研摩テープの量を検出する使用済研摩テ
ープ蓄積量センサと、そのセンサからの出力信号に基づ
き、各カートリッジの交換の必要性を警告器を介して作
業者に警告するコントローラと を含む研摩装置。 (20)(3) の研摩装置であって、さらに、前記カートリッ
ジにおいて前記テープ供給リールに現に巻き付けられて
いる未使用研摩テープの量を検出する未使用研摩テープ
蓄積量センサと、そのセンサからの出力信号に基づき、
各カートリッジの交換の必要性を警告器を介して作業者
に警告するコントローラと を含む研摩装置。 (21)請求項2または3の研摩装置であって、さらに、フ
レームを含み、かつ、そのフレームに前記一対のクラン
プが連結されており、当該研摩装置が、さらに、 前記各
研摩テープ保持部に保持されている各研摩テープをそれ
の長手方向に送る研摩テープ送り装置(例えば、駆動源
としてのモータ,そのモータを電気的に制御するコント
ローラ等から構成される)と、前記ワークを回転可能に
保持するワーク保持装置と、そのワーク保持装置に保持
されたワークをそれの軸線回りに回転させるワーク回転
装置とを含む研摩装置。 (22)(21)の研摩装置であって、前記一対のクランプが前
記フレームに、前記ワーク保持装置に保持されているワ
ークの回転軸線と交差する平面内で相対運動可能に連結
されており、研摩中にワークのうち研摩すべき部分が公
転する場合にその公転に追従して前記一対の研摩テープ
保持部が運動させられる研摩装置。 (23)請求項1または(12)の研摩装置であって、前記カー
トリッジにおける前記押圧部材が、前記ワークの予定研
摩位置に1箇所で、かつ狭い面で(例えば、線状の押圧
面で)または広い面で(例えば、面状の押圧面で)接触
するものである研摩装置。 (24)請求項1または(12)の研摩装置であって、前記カー
トリッジにおける前記押圧部材が、前記ワークの予定研
摩位置に複数箇所で、かつ各箇所では狭い面で(例え
ば、線状の押圧面で)または広い面で(例えば、面状の
押圧面で)接触するものである研摩装置。(25)請求項4の研摩装置であって、前記研摩テープ保持
装置が、前記各研摩テープを前記各予定研摩位置に対応
する位置にそれぞれ互いに独立に保持可能な一対の研摩
テープ保持部を含み、かつ、各研摩テープ保持部が、
(i) 本体部と、(ii)その本体部に対する着脱が可能なカ
ートリッジであって、少なくとも、(a) 前記各研摩テー
プを格納してそれをカートリッジの外部に供給可能なテ
ープ供給部と、(b) 各研摩テープのうちカートリッジの
外部から内部に進入した部分を格納可能なテープ格納部
とを有するカートリッジとを含む研摩装置。
【0033】以下、本発明の実施例のいくつかを図面に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例で
ある研摩装置を含む研摩システムの斜視図である。この
研摩システムは、軸線を有するワークをそれの軸線回り
に回転させる一方、定位置に保持した研摩テープTをそ
のワークに押圧することによって研摩を行うとともに、
一回の研摩が終了する毎に研摩テープTを一定量ずつ送
り、各回の研摩を研摩テープTの新たな部分で行う。さ
らに、この研摩システムは、ワークの加工面にそのワー
クを挟んで互いに対向する2個の予定研摩位置において
2本の研摩テープTをそれぞれ同時に押圧することによ
り、各予定研摩位置毎に互いに独立した研摩を行う。
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例で
ある研摩装置を含む研摩システムの斜視図である。この
研摩システムは、軸線を有するワークをそれの軸線回り
に回転させる一方、定位置に保持した研摩テープTをそ
のワークに押圧することによって研摩を行うとともに、
一回の研摩が終了する毎に研摩テープTを一定量ずつ送
り、各回の研摩を研摩テープTの新たな部分で行う。さ
らに、この研摩システムは、ワークの加工面にそのワー
クを挟んで互いに対向する2個の予定研摩位置において
2本の研摩テープTをそれぞれ同時に押圧することによ
り、各予定研摩位置毎に互いに独立した研摩を行う。
【0034】この研摩システムにより研摩されるべきワ
ークは、複数の外周面が並んで形成されたワークの一例
であるクランクシャフトである。クランクシャフト10
は、よく知られているように、車両のエンジンにおいて
使用される部品であり、図2に示すように、図示しない
シリンダブロックに支持されるジャーナル部12と、ピ
ストンとコンロッドにより連結されるピン部14とが交
互に並んだ構成とされている。ジャーナル部12はクラ
ンクシャフト10の回転軸線と同軸的に配置されるのに
対し、ピン部14はクランクシャフト10の回転軸線か
らオフセットして配置され、これにより、ピストンの往
復運動がクランクシャフト10の回転運動に変換され
る。クランクシャフト10において互いに隣接したジャ
ーナル部12とピン部14とは半径方向に延びるアーム
16により結合され、そのアーム16の両端部のうちピ
ン部14との接続側とは反対側の端部にバランスウェイ
ト18が形成されている。また、クランクシャフト10
の一端部には出力用フランジ19が形成されている。
ークは、複数の外周面が並んで形成されたワークの一例
であるクランクシャフトである。クランクシャフト10
は、よく知られているように、車両のエンジンにおいて
使用される部品であり、図2に示すように、図示しない
シリンダブロックに支持されるジャーナル部12と、ピ
ストンとコンロッドにより連結されるピン部14とが交
互に並んだ構成とされている。ジャーナル部12はクラ
ンクシャフト10の回転軸線と同軸的に配置されるのに
対し、ピン部14はクランクシャフト10の回転軸線か
らオフセットして配置され、これにより、ピストンの往
復運動がクランクシャフト10の回転運動に変換され
る。クランクシャフト10において互いに隣接したジャ
ーナル部12とピン部14とは半径方向に延びるアーム
16により結合され、そのアーム16の両端部のうちピ
ン部14との接続側とは反対側の端部にバランスウェイ
ト18が形成されている。また、クランクシャフト10
の一端部には出力用フランジ19が形成されている。
【0035】研摩システムは、それら各ジャーナル部1
2の外周面(以下「ジャーナル面」ともいう)と各ピン
部14の外周面(以下「ピン面」ともいう)とをそれぞ
れ研摩する。具体的には、1本のクランクシャフト10
に形成された複数のジャーナル面に対して一斉に研摩を
行う工程と、1本のクランクシャフト10に形成された
複数のピン面に対して一斉に研摩を行う工程との組合せ
により、1本のクランクシャフト10に対する研摩を行
う。なお、この研摩は、クランクシャフト10のジャー
ナル面およびピン面の表面粗さを確保するために行われ
る超仕上工程の一例であって、加工液の存在下に砥粒付
きペーパである研摩テープTにより行われるペーパラッ
プ加工である。
2の外周面(以下「ジャーナル面」ともいう)と各ピン
部14の外周面(以下「ピン面」ともいう)とをそれぞ
れ研摩する。具体的には、1本のクランクシャフト10
に形成された複数のジャーナル面に対して一斉に研摩を
行う工程と、1本のクランクシャフト10に形成された
複数のピン面に対して一斉に研摩を行う工程との組合せ
により、1本のクランクシャフト10に対する研摩を行
う。なお、この研摩は、クランクシャフト10のジャー
ナル面およびピン面の表面粗さを確保するために行われ
る超仕上工程の一例であって、加工液の存在下に砥粒付
きペーパである研摩テープTにより行われるペーパラッ
プ加工である。
【0036】研摩システムは、図1に示すように、フレ
ーム20,クランプユニット22,一対の研摩テープ保
持部24,ワーク保持装置26,ワーク回転装置28お
よび加振装置30を備えている。なお、研摩システム
は、前述のように、複数のジャーナル面と複数のピン面
とに対してそれぞれ一斉に研摩を行うものであるため、
クランプユニット22と一対の研摩テープ保持部24と
から成る可動部である研摩ユニットUをジャーナル面ま
たはピン面の数と同数備えているが、図には、1個の研
摩ユニットUのみが代表的に示されている。
ーム20,クランプユニット22,一対の研摩テープ保
持部24,ワーク保持装置26,ワーク回転装置28お
よび加振装置30を備えている。なお、研摩システム
は、前述のように、複数のジャーナル面と複数のピン面
とに対してそれぞれ一斉に研摩を行うものであるため、
クランプユニット22と一対の研摩テープ保持部24と
から成る可動部である研摩ユニットUをジャーナル面ま
たはピン面の数と同数備えているが、図には、1個の研
摩ユニットUのみが代表的に示されている。
【0037】ワーク保持装置26は、水平面を有するテ
ーブル31aを備えている。そのテーブル31aには、
互いに対向する2個の係合部31b(センタ等を含む)
が取り付けられており、それら係合部31bはクランク
シャフト10の両端部に係合してクランクシャフト10
をそれの軸線回りに回転可能に保持する。ただし、テー
ブル31aは、側面図である図3に示すように、固定部
材としてのフレーム20にレール31cを介して支持さ
れており、クランクシャフト10の軸線方向に移動可能
とされている。
ーブル31aを備えている。そのテーブル31aには、
互いに対向する2個の係合部31b(センタ等を含む)
が取り付けられており、それら係合部31bはクランク
シャフト10の両端部に係合してクランクシャフト10
をそれの軸線回りに回転可能に保持する。ただし、テー
ブル31aは、側面図である図3に示すように、固定部
材としてのフレーム20にレール31cを介して支持さ
れており、クランクシャフト10の軸線方向に移動可能
とされている。
【0038】また、ワーク保持装置26は、ドライブピ
ン31dが偏心位置に固定されたドライブシャフト31
eを備えている。ドライブピン31dは、2個の係合部
31bにより保持されたクランクシャフト10の出力用
フランジ19にそれの軸線から外れた位置に予め形成さ
れている穴31f(図2参照)に嵌入し、ドライブシャ
フト31eをクランクシャフト10と一体的に回転させ
る。なお、ドライブシャフト31eは、相手側の係合部
31bに対する接近および離間が可能にワーク保持装置
26に支持されており、その接近および離間は駆動源と
してのエアシリンダ31gにより行われる。
ン31dが偏心位置に固定されたドライブシャフト31
eを備えている。ドライブピン31dは、2個の係合部
31bにより保持されたクランクシャフト10の出力用
フランジ19にそれの軸線から外れた位置に予め形成さ
れている穴31f(図2参照)に嵌入し、ドライブシャ
フト31eをクランクシャフト10と一体的に回転させ
る。なお、ドライブシャフト31eは、相手側の係合部
31bに対する接近および離間が可能にワーク保持装置
26に支持されており、その接近および離間は駆動源と
してのエアシリンダ31gにより行われる。
【0039】さらに、ワーク保持装置26は、それが保
持しているクランクシャフト10の回転方向位置を特定
の位置に位置決めする位置決め機構をも備えている。位
置決め機構は、正面図である図4に示すように、(a) ド
ライブシャフト31eと共に回転する回転体31hであ
って(取付位置については図3参照)、特定の周方向位
置に切欠き部31iが形成されたものと、(b) 駆動源と
してのエアシリンダ31jと、(c) そのエアシリンダ3
1jにより回転体31hに対する接近および離間が行わ
れる係合部31kとを含むように構成されている。
持しているクランクシャフト10の回転方向位置を特定
の位置に位置決めする位置決め機構をも備えている。位
置決め機構は、正面図である図4に示すように、(a) ド
ライブシャフト31eと共に回転する回転体31hであ
って(取付位置については図3参照)、特定の周方向位
置に切欠き部31iが形成されたものと、(b) 駆動源と
してのエアシリンダ31jと、(c) そのエアシリンダ3
1jにより回転体31hに対する接近および離間が行わ
れる係合部31kとを含むように構成されている。
【0040】係合部31kは、エアシリンダ31jによ
り変位させられ、常には回転体31hから退避させられ
ている。しかし、係合部31kは、クランクシャフト1
0を特定の回転方向位置に位置決めする必要があるとき
にエアシリンダ31jにより回転体31hの外周面に押
し付けられて摺接し、クランクシャフト10の回転方向
位置が特定のものとなったときに切欠き部31iに嵌入
して回転体31hをその位置にロックする。なお、クラ
ンクシャフト10に対する研摩が終了し、かつ、その後
にはじめて近接スイッチ31mが、回転体31hと共に
回転するドグ31nを検出したときから回転体31hは
後述のモータにより減速させられ、その状態でエアシリ
ンダ31jが係合部31kを回転体31hに接近させ
る。したがって、回転体31hの回転速度が速過ぎるた
めに係合部31kが切欠き部31iに嵌入することがで
きないという事態の発生も、嵌入はしたが係合部31k
が切欠き部31iに強く当接して機械的損傷が発生する
という事態の発生も確実に回避される。
り変位させられ、常には回転体31hから退避させられ
ている。しかし、係合部31kは、クランクシャフト1
0を特定の回転方向位置に位置決めする必要があるとき
にエアシリンダ31jにより回転体31hの外周面に押
し付けられて摺接し、クランクシャフト10の回転方向
位置が特定のものとなったときに切欠き部31iに嵌入
して回転体31hをその位置にロックする。なお、クラ
ンクシャフト10に対する研摩が終了し、かつ、その後
にはじめて近接スイッチ31mが、回転体31hと共に
回転するドグ31nを検出したときから回転体31hは
後述のモータにより減速させられ、その状態でエアシリ
ンダ31jが係合部31kを回転体31hに接近させ
る。したがって、回転体31hの回転速度が速過ぎるた
めに係合部31kが切欠き部31iに嵌入することがで
きないという事態の発生も、嵌入はしたが係合部31k
が切欠き部31iに強く当接して機械的損傷が発生する
という事態の発生も確実に回避される。
【0041】一方、ワーク回転装置28は、図3に示す
ように、駆動源としてのモータ28aにより、ドライブ
シャフト31eに軸線回りの回転運動を与える。ワーク
回転装置28はフレーム20に固定されているが、モー
タ28aの回転軸がドライブシャフト31eに対してス
プライン嵌合され、軸方向摺動可能かつ相対回転不能に
連結されているため、テーブル31aが水平面内で移動
する状態が確保される。
ように、駆動源としてのモータ28aにより、ドライブ
シャフト31eに軸線回りの回転運動を与える。ワーク
回転装置28はフレーム20に固定されているが、モー
タ28aの回転軸がドライブシャフト31eに対してス
プライン嵌合され、軸方向摺動可能かつ相対回転不能に
連結されているため、テーブル31aが水平面内で移動
する状態が確保される。
【0042】図1に示す加振装置30は、研摩中に、テ
ーブル31a、ひいては、ワーク保持装置26に軸方向
移動可能に保持されているクランクシャフト10に軸線
方向の振動を加える。一方、クランクシャフト10にお
いては、図2に示すように、各ジャーナル部12および
各ピン部14にそれぞれ、軸方向中央位置において相手
部品と接触する円筒面が形成されるとともにそれの両側
位置においてそれぞれ溝(または隅R部)が形成されて
いる。したがって、研摩テープTによって研摩すべき円
筒面の長さD,D’は、各ジャーナル部12または各ピ
ン部14の長さC,C’より短い。そして、本実施例に
おいては、研摩テープTの幅寸法が長さDとほぼ等しく
設定され、研摩テープTが、研摩すべき円筒面に接触し
た状態で各ジャーナル部12および各ピン部14をそれ
の軸線方向に往復運動できるようにされている。したが
って、加振装置30により研摩中にクランクシャフト1
0に軸方向振動が加えられれば、クランクシャフト10
の回転運動と軸方向往復運動とが合成されて、各ジャー
ナル面および各ピン面にクロスハッチングパターンの条
痕が形成され、これにより、それらジャーナル面および
ピン面の表面粗さおよび潤滑剤保持性が向上する。
ーブル31a、ひいては、ワーク保持装置26に軸方向
移動可能に保持されているクランクシャフト10に軸線
方向の振動を加える。一方、クランクシャフト10にお
いては、図2に示すように、各ジャーナル部12および
各ピン部14にそれぞれ、軸方向中央位置において相手
部品と接触する円筒面が形成されるとともにそれの両側
位置においてそれぞれ溝(または隅R部)が形成されて
いる。したがって、研摩テープTによって研摩すべき円
筒面の長さD,D’は、各ジャーナル部12または各ピ
ン部14の長さC,C’より短い。そして、本実施例に
おいては、研摩テープTの幅寸法が長さDとほぼ等しく
設定され、研摩テープTが、研摩すべき円筒面に接触し
た状態で各ジャーナル部12および各ピン部14をそれ
の軸線方向に往復運動できるようにされている。したが
って、加振装置30により研摩中にクランクシャフト1
0に軸方向振動が加えられれば、クランクシャフト10
の回転運動と軸方向往復運動とが合成されて、各ジャー
ナル面および各ピン面にクロスハッチングパターンの条
痕が形成され、これにより、それらジャーナル面および
ピン面の表面粗さおよび潤滑剤保持性が向上する。
【0043】図1に示すように、フレーム20のうちワ
ーク保持装置26の上方に位置する部分から垂下部34
が垂下しており、この垂下部34にクランプユニット2
2が取り付けられている。クランプユニット22は、一
対の研摩テープ保持部24を相互に接近させることと相
互に離間させることとを選択的に行うものであり、正面
図である図5に示すように、本体部36と一対のクラン
プアーム38とを備えている。
ーク保持装置26の上方に位置する部分から垂下部34
が垂下しており、この垂下部34にクランプユニット2
2が取り付けられている。クランプユニット22は、一
対の研摩テープ保持部24を相互に接近させることと相
互に離間させることとを選択的に行うものであり、正面
図である図5に示すように、本体部36と一対のクラン
プアーム38とを備えている。
【0044】研摩ユニットUがクランクシャフト10の
うちジャーナル部12のみ研摩するのであれば、ジャー
ナル部12はクランクシャフト10の回転軸線と同軸的
に配置されているから、研摩ユニットUが研摩中に垂直
面内で運動可能とすることは不可欠ではない。しかし、
研摩ユニットUはクランクシャフト10のうちピン部1
4も研摩し、そのピン部14は研摩中、クランクシャフ
ト10の回転軸線を中心に公転するから、研摩ユニット
Uは研摩中、ピン部14の公転に追従して垂直面内で運
動可能とすることが不可欠である。そのため、クランプ
ユニット22はフレーム20に対して以下のように連結
されている。
うちジャーナル部12のみ研摩するのであれば、ジャー
ナル部12はクランクシャフト10の回転軸線と同軸的
に配置されているから、研摩ユニットUが研摩中に垂直
面内で運動可能とすることは不可欠ではない。しかし、
研摩ユニットUはクランクシャフト10のうちピン部1
4も研摩し、そのピン部14は研摩中、クランクシャフ
ト10の回転軸線を中心に公転するから、研摩ユニット
Uは研摩中、ピン部14の公転に追従して垂直面内で運
動可能とすることが不可欠である。そのため、クランプ
ユニット22はフレーム20に対して以下のように連結
されている。
【0045】クランプユニット22の本体部36の上端
部にはピン穴40が形成され、これに対し、フレーム2
0の垂下部34には上下方向に延びる長穴42が形成さ
れている。そして、本体部36は垂下部34に、それら
ピン穴40と長穴42との双方にピン44が嵌入させら
れることによって連結されている。これにより、本体部
36がピン44の軸線の回りに自由に回転可能とされる
とともに、ピン44が長穴42に沿って上下運動可能と
されている。したがって、研摩ユニットUは、上下運動
可能なピン穴40を中心に垂直面内で揺動可能とされて
いる。
部にはピン穴40が形成され、これに対し、フレーム2
0の垂下部34には上下方向に延びる長穴42が形成さ
れている。そして、本体部36は垂下部34に、それら
ピン穴40と長穴42との双方にピン44が嵌入させら
れることによって連結されている。これにより、本体部
36がピン44の軸線の回りに自由に回転可能とされる
とともに、ピン44が長穴42に沿って上下運動可能と
されている。したがって、研摩ユニットUは、上下運動
可能なピン穴40を中心に垂直面内で揺動可能とされて
いる。
【0046】本体部36の下端部にもピン穴48が形成
されている。このピン穴48は、本体部36の運動を規
制し、本体部36を特定の位置に位置決めするためのも
のであり、垂下部34に内蔵されたエアシリンダ49を
駆動源として作動させられる位置決め部材としてのピン
50が嵌入させられるものである。ピン50は、研摩中
には、ピン穴48から退避させられて本体部36の運動
を許容し、一対の研摩テープ保持部24に対するワーク
Wの着脱が行われるとき等には、ピン穴48に嵌入させ
られて本体部36を特定の位置に位置決めする。このピ
ン50のピン穴48への嵌入は、前記ワーク保持装置2
6においてエアシリンダ31jを含む位置決め機構によ
りクランクシャフト10の回転方向位置が特定の位置に
位置決めされた状態で行われる。
されている。このピン穴48は、本体部36の運動を規
制し、本体部36を特定の位置に位置決めするためのも
のであり、垂下部34に内蔵されたエアシリンダ49を
駆動源として作動させられる位置決め部材としてのピン
50が嵌入させられるものである。ピン50は、研摩中
には、ピン穴48から退避させられて本体部36の運動
を許容し、一対の研摩テープ保持部24に対するワーク
Wの着脱が行われるとき等には、ピン穴48に嵌入させ
られて本体部36を特定の位置に位置決めする。このピ
ン50のピン穴48への嵌入は、前記ワーク保持装置2
6においてエアシリンダ31jを含む位置決め機構によ
りクランクシャフト10の回転方向位置が特定の位置に
位置決めされた状態で行われる。
【0047】本体部36には、互いに平行な一対の支持
軸54が摺動可能に嵌合されている。それら支持軸54
は上下に並んで配置されている。それら各支持軸54の
両端部は本体部36から露出させられている。各支持軸
54のうち図において左側に露出した部分には一対のク
ランプアーム38のうち左側のもの(以下「左クランプ
アーム」という)の基端部が固定されている。一方、各
支持軸54のうち図において右側に露出した部分には一
対のクランプアーム38のうち右側のもの(以下「右ク
ランプアーム」という)の基端部が支持軸54の軸線方
向に摺動可能に支持されている。さらに、各支持軸54
のうち図において右側に露出した部分の先端部には、ク
ランプシリンダ58のハウジング56が固定され、クラ
ンプシリンダ58から延び出すロッド60の先端部が右
クランプアーム38に連結されている。なお、クランプ
シリンダ58は、本実施例においては、油圧作動式とさ
れている。
軸54が摺動可能に嵌合されている。それら支持軸54
は上下に並んで配置されている。それら各支持軸54の
両端部は本体部36から露出させられている。各支持軸
54のうち図において左側に露出した部分には一対のク
ランプアーム38のうち左側のもの(以下「左クランプ
アーム」という)の基端部が固定されている。一方、各
支持軸54のうち図において右側に露出した部分には一
対のクランプアーム38のうち右側のもの(以下「右ク
ランプアーム」という)の基端部が支持軸54の軸線方
向に摺動可能に支持されている。さらに、各支持軸54
のうち図において右側に露出した部分の先端部には、ク
ランプシリンダ58のハウジング56が固定され、クラ
ンプシリンダ58から延び出すロッド60の先端部が右
クランプアーム38に連結されている。なお、クランプ
シリンダ58は、本実施例においては、油圧作動式とさ
れている。
【0048】したがって、このクランプユニット22に
おいては、クランプシリンダ58がロッド60を引き込
むことにより、一対のクランプアーム38が相互に離間
させられ、逆に、クランプシリンダ58がロッド60を
伸び出させることにより、一対のクランプアーム38が
相互に接近させられる。
おいては、クランプシリンダ58がロッド60を引き込
むことにより、一対のクランプアーム38が相互に離間
させられ、逆に、クランプシリンダ58がロッド60を
伸び出させることにより、一対のクランプアーム38が
相互に接近させられる。
【0049】以上、研摩ユニットUのうちクランプユニ
ット22について詳しく説明したが、次に、一対の研摩
テープ保持部24について詳しく説明する。なお、一対
の研摩テープ保持部24の構成は互いに共通であるか
ら、それらの一方のみを詳細に説明し、他方は説明を省
略する。
ット22について詳しく説明したが、次に、一対の研摩
テープ保持部24について詳しく説明する。なお、一対
の研摩テープ保持部24の構成は互いに共通であるか
ら、それらの一方のみを詳細に説明し、他方は説明を省
略する。
【0050】研摩テープ保持部24は、図5に示すよう
に、クランプアーム38の先端部に形成された本体部6
4とカートリッジ70とから構成されている。本体部6
4にカートリッジ格納室74が形成され、そのカートリ
ッジ格納室74にカートリッジ70が着脱可能に格納さ
れる。
に、クランプアーム38の先端部に形成された本体部6
4とカートリッジ70とから構成されている。本体部6
4にカートリッジ格納室74が形成され、そのカートリ
ッジ格納室74にカートリッジ70が着脱可能に格納さ
れる。
【0051】クランプアーム38の先端部には図11に
示すように、切欠き部80が形成されている。切欠き部
80は他方のクランプアーム38に形成された切欠き部
80と対向する向きに開口する状態で形成されている。
さらに、クランプアーム38の先端部には、切欠き部8
0をそれの両側(図において紙面に直角な方向)から閉
塞するように閉塞部材としての一対の板部材82が取り
付けられている。それら切欠き部80と板部材82とに
よりカートリッジ格納室74が形成されているのであ
り、一対のカートリッジ格納室74は、各々上下方向に
延びるとともに、互いに対向する向きに開口する有底の
空間とされている。板部材82には、図5に示すよう
に、カートリッジ格納室74に収納されたカートリッジ
70の状態を外部から監視するための窓が複数形成され
ている。なお、図における一対のクランプアーム38の
うち左側のものは、板部材82の取付後の状態を示し、
一方、右側のものは、板部材82の取付前の状態を示し
ている。
示すように、切欠き部80が形成されている。切欠き部
80は他方のクランプアーム38に形成された切欠き部
80と対向する向きに開口する状態で形成されている。
さらに、クランプアーム38の先端部には、切欠き部8
0をそれの両側(図において紙面に直角な方向)から閉
塞するように閉塞部材としての一対の板部材82が取り
付けられている。それら切欠き部80と板部材82とに
よりカートリッジ格納室74が形成されているのであ
り、一対のカートリッジ格納室74は、各々上下方向に
延びるとともに、互いに対向する向きに開口する有底の
空間とされている。板部材82には、図5に示すよう
に、カートリッジ格納室74に収納されたカートリッジ
70の状態を外部から監視するための窓が複数形成され
ている。なお、図における一対のクランプアーム38の
うち左側のものは、板部材82の取付後の状態を示し、
一方、右側のものは、板部材82の取付前の状態を示し
ている。
【0052】カートリッジ70は、斜視図である図6に
示すように、1本の研摩テープTを同一平面内に配置さ
れた一対のリールに巻き付けて保持するものであり、ハ
ウジング90とテープ供給リール92とテープ巻取りリ
ール94と押圧部材としてのシュー95とを備えてい
る。なお、図において左側のカートリッジ70は、テー
プ供給リール92の回転中心とテープ巻取りリール94
の回転中心とを同時に含む一平面で切断した場合の状態
を示している。
示すように、1本の研摩テープTを同一平面内に配置さ
れた一対のリールに巻き付けて保持するものであり、ハ
ウジング90とテープ供給リール92とテープ巻取りリ
ール94と押圧部材としてのシュー95とを備えてい
る。なお、図において左側のカートリッジ70は、テー
プ供給リール92の回転中心とテープ巻取りリール94
の回転中心とを同時に含む一平面で切断した場合の状態
を示している。
【0053】ハウジング90は、箱状を成し、それの外
面が6面で構成されているが、それら6面のうち一対の
リール92,94の回転平面に平行な2面のうちの一方
において開放されている。しかし、カートリッジ70が
カートリッジ格納室74に格納された状態では、一方の
板部材82がハウジング90のその開放面を閉塞する役
割を果たす。すなわち、本実施例においては、カートリ
ッジ70の厚さができる限り薄くなるようにすることに
より、カートリッジ70の軽量化が図られているのであ
る。なお、ハウジング90は、本実施例においてはアル
ミニウム製とされており、このことによってもカートリ
ッジ70の軽量化が図られている。
面が6面で構成されているが、それら6面のうち一対の
リール92,94の回転平面に平行な2面のうちの一方
において開放されている。しかし、カートリッジ70が
カートリッジ格納室74に格納された状態では、一方の
板部材82がハウジング90のその開放面を閉塞する役
割を果たす。すなわち、本実施例においては、カートリ
ッジ70の厚さができる限り薄くなるようにすることに
より、カートリッジ70の軽量化が図られているのであ
る。なお、ハウジング90は、本実施例においてはアル
ミニウム製とされており、このことによってもカートリ
ッジ70の軽量化が図られている。
【0054】ハウジング90の外面を構成する複数の板
のうち、カートリッジ格納室70に格納された状態で最
も上側に位置する板の外面と最も下側に位置する板の外
面とにはそれぞれ、図18に示すように、互いに平行に
延びる平行面90aとその平行面90aに対して傾斜し
て延びる傾斜面90bとが並んで形成されている。一対
の傾斜面90bは、各平行面90aから遠ざかれにつれ
て間隔が狭くなり、先細のテーパ状を成すように設計さ
れている。したがって、本実施例によれば、一対の傾斜
面90bにより、カートリッジ70をカートリッジ格納
室70にスムーズに挿入可能となり、さらに、一対の平
行面90aにより、カートリッジ70が上下方向にがた
つくことなくカートリッジ格納室74に格納可能とな
る。
のうち、カートリッジ格納室70に格納された状態で最
も上側に位置する板の外面と最も下側に位置する板の外
面とにはそれぞれ、図18に示すように、互いに平行に
延びる平行面90aとその平行面90aに対して傾斜し
て延びる傾斜面90bとが並んで形成されている。一対
の傾斜面90bは、各平行面90aから遠ざかれにつれ
て間隔が狭くなり、先細のテーパ状を成すように設計さ
れている。したがって、本実施例によれば、一対の傾斜
面90bにより、カートリッジ70をカートリッジ格納
室70にスムーズに挿入可能となり、さらに、一対の平
行面90aにより、カートリッジ70が上下方向にがた
つくことなくカートリッジ格納室74に格納可能とな
る。
【0055】図6に示すように、ハウジング90の6面
のうち開放面とは反対側の面が底面とされ、その底面を
形成する底板96からは仕切り部材98が開放面に向か
って延びている。仕切り部材98は底板96の面に沿っ
て二股状に分岐して延びている。この仕切り部材98に
より、ハウジング90内の空間が3つに仕切られ、それ
ぞれテープ供給リール格納室100,テープ巻取りリー
ル格納室102およびロック室104とされている。テ
ープ供給リール格納室100にはテープ供給リール9
2、テープ巻取りリール格納室102にはテープ巻取り
リール94がそれぞれ格納される。
のうち開放面とは反対側の面が底面とされ、その底面を
形成する底板96からは仕切り部材98が開放面に向か
って延びている。仕切り部材98は底板96の面に沿っ
て二股状に分岐して延びている。この仕切り部材98に
より、ハウジング90内の空間が3つに仕切られ、それ
ぞれテープ供給リール格納室100,テープ巻取りリー
ル格納室102およびロック室104とされている。テ
ープ供給リール格納室100にはテープ供給リール9
2、テープ巻取りリール格納室102にはテープ巻取り
リール94がそれぞれ格納される。
【0056】カートリッジ70におけるテープ供給リー
ル92とテープ巻取りリール94とのそれぞれの回転機
構は以下のように構成されている。テープ供給リール9
2は、断面図である図7に示すように、ハウジング90
の底板96に回転可能に立設されたフランジ部付きの回
転軸110に支持される。テープ供給リール92は回転
軸110に軸方向摺動可能かつ相対回転不能に嵌合され
ている。本実施例においては、その相対回転阻止手段と
して、回転軸110にピン111aが直径方向に貫通さ
せられるとともに、そのピン112が嵌入させられる溝
111bがテープ供給リール92の内周面に軸線方向に
平行に形成されている。
ル92とテープ巻取りリール94とのそれぞれの回転機
構は以下のように構成されている。テープ供給リール9
2は、断面図である図7に示すように、ハウジング90
の底板96に回転可能に立設されたフランジ部付きの回
転軸110に支持される。テープ供給リール92は回転
軸110に軸方向摺動可能かつ相対回転不能に嵌合され
ている。本実施例においては、その相対回転阻止手段と
して、回転軸110にピン111aが直径方向に貫通さ
せられるとともに、そのピン112が嵌入させられる溝
111bがテープ供給リール92の内周面に軸線方向に
平行に形成されている。
【0057】テープ供給リール92には、テープ巻取り
リール94の回転によってテープ供給リール92から研
摩テープTが巻き剥がされる際に研摩テープTに弛みが
発生しないことが要求される。そのため、テープ供給リ
ール92に回転抵抗を付加するための機構も設けられて
いる。
リール94の回転によってテープ供給リール92から研
摩テープTが巻き剥がされる際に研摩テープTに弛みが
発生しないことが要求される。そのため、テープ供給リ
ール92に回転抵抗を付加するための機構も設けられて
いる。
【0058】テープ供給リール92は有底筒状の回転部
材112を介して回転軸110に支持されている。回転
部材112はテープ供給リール92と一体的に回転可能
とされ、また、回転部材112はそれの底板114とハ
ウジング90の底板96との間で環状空間115を形成
するように回転軸110に嵌入させられる。環状空間1
15には一対のスペーサ116とウェーブワッシャ11
8とが配設されている。ウェーブワッシャ118は、概
して円環板状を成すが、周方向に沿って波状に歪まされ
てばねとして機能するようにされた鋼製ワッシャであ
る。ウェーブワッシャ118は一対のスペーサ116に
挟まれており、かつ、それらスペーサ116およびウェ
ーブワッシャ118はいずれも回転軸110に挿通され
ている。
材112を介して回転軸110に支持されている。回転
部材112はテープ供給リール92と一体的に回転可能
とされ、また、回転部材112はそれの底板114とハ
ウジング90の底板96との間で環状空間115を形成
するように回転軸110に嵌入させられる。環状空間1
15には一対のスペーサ116とウェーブワッシャ11
8とが配設されている。ウェーブワッシャ118は、概
して円環板状を成すが、周方向に沿って波状に歪まされ
てばねとして機能するようにされた鋼製ワッシャであ
る。ウェーブワッシャ118は一対のスペーサ116に
挟まれており、かつ、それらスペーサ116およびウェ
ーブワッシャ118はいずれも回転軸110に挿通され
ている。
【0059】したがって、底板114は一対のスペーサ
116とウェーブワッシャ118とを介して底板96に
係合させられ、これにより、回転部材112と底板96
との間に摩擦力が発生させられ、ひいては、テープ供給
リール92の回転に抵抗が付与される。すなわち、主と
してウェーブワッシャ118がテープ供給リール回転抵
抗付加手段として機能するのである。
116とウェーブワッシャ118とを介して底板96に
係合させられ、これにより、回転部材112と底板96
との間に摩擦力が発生させられ、ひいては、テープ供給
リール92の回転に抵抗が付与される。すなわち、主と
してウェーブワッシャ118がテープ供給リール回転抵
抗付加手段として機能するのである。
【0060】回転部材112には回転軸110に平行に
めねじ部120が複数個貫通させられ、それぞれにセッ
トねじ122が螺合されている。各セットねじ122は
先端部においてスペーサ116に係合させられている。
セットねじ122を深く螺合するほどセットねじ122
と底板96との間隔が狭くされ、ウェーブワッシャ11
8の板厚が薄くされる。その結果、ウェーブワッシャ1
18にそれの面に直角な方向に発生する弾性力が増加
し、回転部材112と底板96との間に発生する摩擦力
が増加して、テープ供給リール92の回転抵抗が増加す
る。すなわち、主としてセットねじ122がテープ供給
リール回転抵抗調整手段として機能するのである。
めねじ部120が複数個貫通させられ、それぞれにセッ
トねじ122が螺合されている。各セットねじ122は
先端部においてスペーサ116に係合させられている。
セットねじ122を深く螺合するほどセットねじ122
と底板96との間隔が狭くされ、ウェーブワッシャ11
8の板厚が薄くされる。その結果、ウェーブワッシャ1
18にそれの面に直角な方向に発生する弾性力が増加
し、回転部材112と底板96との間に発生する摩擦力
が増加して、テープ供給リール92の回転抵抗が増加す
る。すなわち、主としてセットねじ122がテープ供給
リール回転抵抗調整手段として機能するのである。
【0061】なお、図において、符号124はスリーブ
を示し、125はワッシャを示している。スリーブ12
4は回転軸110による底板96の摩耗を抑制するため
に設けられ、また、ワッシャ125は、回転軸110の
フランジ部と底板96との間における摩擦力をウェーブ
ワッシャ118に基づく摩擦力より低下させるために設
けられている。
を示し、125はワッシャを示している。スリーブ12
4は回転軸110による底板96の摩耗を抑制するため
に設けられ、また、ワッシャ125は、回転軸110の
フランジ部と底板96との間における摩擦力をウェーブ
ワッシャ118に基づく摩擦力より低下させるために設
けられている。
【0062】一方、テープ巻取りリール94には、研摩
中にテープ巻取りリール94が巻取り方向とは逆方向に
回転して研摩テープTに弛みが発生することが防止され
ることが要求される。詳細は後述するが、テープ巻取り
リール94にはモータが係合されて研摩テープTを巻き
取るための回転トルクが付与されるが、研摩中には図6
に示すように、モータ126がテープ巻取りリール94
から退避させられ、また、クランクシャフト10が、研
摩テープTをテープ巻取りリール94から引き出す向き
の摩擦力が研摩テープTとの間に発生する向きに回転さ
せられるためである。
中にテープ巻取りリール94が巻取り方向とは逆方向に
回転して研摩テープTに弛みが発生することが防止され
ることが要求される。詳細は後述するが、テープ巻取り
リール94にはモータが係合されて研摩テープTを巻き
取るための回転トルクが付与されるが、研摩中には図6
に示すように、モータ126がテープ巻取りリール94
から退避させられ、また、クランクシャフト10が、研
摩テープTをテープ巻取りリール94から引き出す向き
の摩擦力が研摩テープTとの間に発生する向きに回転さ
せられるためである。
【0063】そのため、テープ巻取りリール94は、図
において左側に示すように、ハウジング90の底板96
に逆回転防止機構としてのワンウェイクラッチ128を
介して回転可能に支持された回転軸130に相対回転不
能かつ軸方向摺動可能に嵌合されている。ワンウェイク
ラッチ128は、回転軸130の両回転方向のうち、テ
ープ巻取りリール94が研摩テープTを巻き取る向きの
回転のみ許容し、テープ巻取りリール94から研摩テー
プTが巻き剥がされる向きの回転は阻止するクラッチで
ある。したがって、本実施例によれば、研摩中にクラン
クシャフト10が研摩テープTを引き込もうとしてもワ
ンウェイクラッチ120によりテープ巻取りリール94
の研摩テープTが巻き剥がされる向きの回転が確実に阻
止されるから、研摩中に研摩テープTに弛みが発生する
ことが確実に防止される。
において左側に示すように、ハウジング90の底板96
に逆回転防止機構としてのワンウェイクラッチ128を
介して回転可能に支持された回転軸130に相対回転不
能かつ軸方向摺動可能に嵌合されている。ワンウェイク
ラッチ128は、回転軸130の両回転方向のうち、テ
ープ巻取りリール94が研摩テープTを巻き取る向きの
回転のみ許容し、テープ巻取りリール94から研摩テー
プTが巻き剥がされる向きの回転は阻止するクラッチで
ある。したがって、本実施例によれば、研摩中にクラン
クシャフト10が研摩テープTを引き込もうとしてもワ
ンウェイクラッチ120によりテープ巻取りリール94
の研摩テープTが巻き剥がされる向きの回転が確実に阻
止されるから、研摩中に研摩テープTに弛みが発生する
ことが確実に防止される。
【0064】回転軸130と前記モータ126との係合
はクラッチ機構の一例である噛み合いクラッチ132,
134により行われる。回転軸130には噛み合いクラ
ッチ132(被動側係合部材)、モータ126には噛み
合いクラッチ134(駆動側係合部材)がそれぞれ一体
的に回転可能に取り付けられている。
はクラッチ機構の一例である噛み合いクラッチ132,
134により行われる。回転軸130には噛み合いクラ
ッチ132(被動側係合部材)、モータ126には噛み
合いクラッチ134(駆動側係合部材)がそれぞれ一体
的に回転可能に取り付けられている。
【0065】ただし、一対の噛み合いクラッチ132,
134は、前述のように、常時噛み合わされているわけ
ではなく、研摩中でないときであって、前記研摩ユニッ
トUが特定の位置に位置決めされたときに限って噛み合
わされる。図6に示すように、クランクシャフト10の
うちピン部14に対して研摩が行われる場合には、前述
のように、一対のカートリッジ70が垂直面内で揺動さ
せられる。そのため、それに常時モータ126を係合さ
せておく場合には、モータ126から延びるワイヤの切
断防止対策が必要になり、また、カートリッジ70全体
の重量が増加するという問題が生ずる。そこで、本実施
例においては、研摩中にはモータ126をカートリッジ
70から退避させることとしたのである。
134は、前述のように、常時噛み合わされているわけ
ではなく、研摩中でないときであって、前記研摩ユニッ
トUが特定の位置に位置決めされたときに限って噛み合
わされる。図6に示すように、クランクシャフト10の
うちピン部14に対して研摩が行われる場合には、前述
のように、一対のカートリッジ70が垂直面内で揺動さ
せられる。そのため、それに常時モータ126を係合さ
せておく場合には、モータ126から延びるワイヤの切
断防止対策が必要になり、また、カートリッジ70全体
の重量が増加するという問題が生ずる。そこで、本実施
例においては、研摩中にはモータ126をカートリッジ
70から退避させることとしたのである。
【0066】図8には、それらモータ126とカートリ
ッジ70との関係が示されている。なお、図は、研摩ユ
ニットUの数が2個である場合であって、モータ126
がカートリッジ70から退避させられている場合を示す
ものである。図に示すように、モータ126は可動部材
としてのスライダ142に取り付けられている。前記フ
レーム20には左右方向に互いに平行に延びる一対のガ
イドバー144が固定されており、それらガイドバー1
44にスライダ142が軸方向摺動可能に支持されてい
る。モータ126は、常には、図に示すように、テープ
巻取りリール94の噛み合いクラッチ132から退避さ
せられていて、カートリッジ70が垂直面内で揺動する
ことを許容する。そして、クランプアーム38の本体部
36のピン穴40にピン44が嵌入させられ、クランプ
アーム38が特定の位置に位置決めされた状態で、エア
シリンダ152がロッド154を伸び出させることによ
ってモータ126をカートリッジ70に接近させ、モー
タ126の噛み合いクラッチ134をテープ巻取りリー
ル94の噛み合いクラッチ132に噛み合わせる。その
後、モータ126を回転させてテープ巻取りリール94
を回転させる。なお、モータ126を制御する技術につ
いては後に詳述する。
ッジ70との関係が示されている。なお、図は、研摩ユ
ニットUの数が2個である場合であって、モータ126
がカートリッジ70から退避させられている場合を示す
ものである。図に示すように、モータ126は可動部材
としてのスライダ142に取り付けられている。前記フ
レーム20には左右方向に互いに平行に延びる一対のガ
イドバー144が固定されており、それらガイドバー1
44にスライダ142が軸方向摺動可能に支持されてい
る。モータ126は、常には、図に示すように、テープ
巻取りリール94の噛み合いクラッチ132から退避さ
せられていて、カートリッジ70が垂直面内で揺動する
ことを許容する。そして、クランプアーム38の本体部
36のピン穴40にピン44が嵌入させられ、クランプ
アーム38が特定の位置に位置決めされた状態で、エア
シリンダ152がロッド154を伸び出させることによ
ってモータ126をカートリッジ70に接近させ、モー
タ126の噛み合いクラッチ134をテープ巻取りリー
ル94の噛み合いクラッチ132に噛み合わせる。その
後、モータ126を回転させてテープ巻取りリール94
を回転させる。なお、モータ126を制御する技術につ
いては後に詳述する。
【0067】カートリッジ70においては、図6に示す
ように、未使用の研摩テープTがテープ供給リール92
に巻き付けられて保持され、そのテープ供給リール92
から出た研摩テープTが一旦カートリッジ70の外部に
出た後にテープ巻取りリール94に巻き付けられること
になる。カートリッジ70の外面を形成する複数の板の
うち他方のカートリッジ70と対向する前板150がそ
れの両端部においてそれぞれ開口させられ、それら開口
部がそれぞれ研摩テープTの出口および入口とされてい
るのである。また、それら出口と入口とにはそれぞれ、
研摩テープTをガイドするためのガイドローラ154が
回転可能に設けられている。
ように、未使用の研摩テープTがテープ供給リール92
に巻き付けられて保持され、そのテープ供給リール92
から出た研摩テープTが一旦カートリッジ70の外部に
出た後にテープ巻取りリール94に巻き付けられること
になる。カートリッジ70の外面を形成する複数の板の
うち他方のカートリッジ70と対向する前板150がそ
れの両端部においてそれぞれ開口させられ、それら開口
部がそれぞれ研摩テープTの出口および入口とされてい
るのである。また、それら出口と入口とにはそれぞれ、
研摩テープTをガイドするためのガイドローラ154が
回転可能に設けられている。
【0068】カートリッジ70の外面を形成する複数の
板のうちクランプアーム38への装着状態で最も上側に
位置する上板と最も下側に位置する下板とにはそれぞ
れ、貫通穴158が設けられている。この貫通穴158
は、研摩テープTの巻取り時に研摩テープTに付着して
カートリッジ70内に進入した加工液が自然に落下して
外部に排出されるようにするドレン穴である。本実施例
においては、図19に示すように、貫通穴158が、上
板と下板とのそれぞれに、ガイドローラ154に近い位
置において設けられている。研摩テープTに付着した加
工液はガイドローラ154に拭われてその位置に加工液
が溜まり易いからである。しかも、本実施例において
は、上板と下板とのそれぞれの内面に、ガイドローラ1
54に向かって下る傾斜面160が設けられている。こ
れにより、カートリッジ70内に進入した加工液が自然
に貫通穴158に向かって流動して貫通穴158に集め
られるようになっている。
板のうちクランプアーム38への装着状態で最も上側に
位置する上板と最も下側に位置する下板とにはそれぞ
れ、貫通穴158が設けられている。この貫通穴158
は、研摩テープTの巻取り時に研摩テープTに付着して
カートリッジ70内に進入した加工液が自然に落下して
外部に排出されるようにするドレン穴である。本実施例
においては、図19に示すように、貫通穴158が、上
板と下板とのそれぞれに、ガイドローラ154に近い位
置において設けられている。研摩テープTに付着した加
工液はガイドローラ154に拭われてその位置に加工液
が溜まり易いからである。しかも、本実施例において
は、上板と下板とのそれぞれの内面に、ガイドローラ1
54に向かって下る傾斜面160が設けられている。こ
れにより、カートリッジ70内に進入した加工液が自然
に貫通穴158に向かって流動して貫通穴158に集め
られるようになっている。
【0069】図6に示すように、ハウジング90の前板
150には前記シュー95がねじ等の締結手段により着
脱可能に取り付けられている。シュー95は、研摩テー
プTのうち両端部を一対のガイドローラ154に支持さ
れた部分の内面に接触し、その部分をクランクシャフト
10のジャーナル面またはピン面(以下、それらを「研
摩面」と総称する)に押圧する。本実施例においては、
シュー95が先端部にV字状の溝を有するブロックとさ
れており、研摩テープTをクランクシャフト10の研摩
面にそれの周方向において隔たった2箇所において同時
に押圧する。
150には前記シュー95がねじ等の締結手段により着
脱可能に取り付けられている。シュー95は、研摩テー
プTのうち両端部を一対のガイドローラ154に支持さ
れた部分の内面に接触し、その部分をクランクシャフト
10のジャーナル面またはピン面(以下、それらを「研
摩面」と総称する)に押圧する。本実施例においては、
シュー95が先端部にV字状の溝を有するブロックとさ
れており、研摩テープTをクランクシャフト10の研摩
面にそれの周方向において隔たった2箇所において同時
に押圧する。
【0070】なお、シュー95は、ワークの外周面に研
摩テープTを介してワークの周方向に沿って並んだ2箇
所で集中的に接触する形状とされているが、押圧部材と
してのシューは、種々の形状を採用可能であり、例え
ば、1箇所で集中的に接触する形状としたり、1箇所で
広く接触する形状とすることができる。1箇所で広く接
触するシューの一例が、図20の(a) に示されており、
このシューは、ワークに接触する側の接触側部材とし
て、部分円環状の断面(例えば、C字状の断面)で真っ
直ぐに延びる部材(例えば、半割りの筒部材)を有する
ものである。
摩テープTを介してワークの周方向に沿って並んだ2箇
所で集中的に接触する形状とされているが、押圧部材と
してのシューは、種々の形状を採用可能であり、例え
ば、1箇所で集中的に接触する形状としたり、1箇所で
広く接触する形状とすることができる。1箇所で広く接
触するシューの一例が、図20の(a) に示されており、
このシューは、ワークに接触する側の接触側部材とし
て、部分円環状の断面(例えば、C字状の断面)で真っ
直ぐに延びる部材(例えば、半割りの筒部材)を有する
ものである。
【0071】また、シューは、ワークの周方向に沿って
並んだ3箇以上の箇所で、しかも、各箇所で広く接触す
る形状とすることも可能であり、その一例が図の(b) に
示されている。このシューは、接触側部材として、各々
ワークの外周面に研摩テープTを介して接触可能な部分
円筒面を有する3個の接触側部材を有するものである。
並んだ3箇以上の箇所で、しかも、各箇所で広く接触す
る形状とすることも可能であり、その一例が図の(b) に
示されている。このシューは、接触側部材として、各々
ワークの外周面に研摩テープTを介して接触可能な部分
円筒面を有する3個の接触側部材を有するものである。
【0072】また、本実施例においては、シュー95
は、研摩テープTに接触する部分とハウジング90に取
り付けられる部分とで互いに異なる材料で構成され、具
体的には、研摩テープTに接触する部分は耐摩耗性向上
のためにセラミックス製、ハウジング90に取り付けら
れる部分は鋼製とされている。
は、研摩テープTに接触する部分とハウジング90に取
り付けられる部分とで互いに異なる材料で構成され、具
体的には、研摩テープTに接触する部分は耐摩耗性向上
のためにセラミックス製、ハウジング90に取り付けら
れる部分は鋼製とされている。
【0073】ただし、シュー95は、種々の材料を採用
可能であり、例えば、研摩テープTに接触する部分は、
ウレタン等、研摩時に弾性変形可能な弾性体とすること
も可能である。
可能であり、例えば、研摩テープTに接触する部分は、
ウレタン等、研摩時に弾性変形可能な弾性体とすること
も可能である。
【0074】カートリッジ70をカートリッジ格納室7
4に格納した状態では、カートリッジ70がカートリッ
ジ格納室74から離脱することを防止することが必要で
あり、また、研摩中にカートリッジ70がカートリッジ
格納室74内でがたつくことを防止することが必要であ
る。そのため、本実施例においては、カートリッジ70
とクランプアーム38とにロック機構が設けられてい
る。以下、ロック機構を図6,図9および図10に基づ
いて説明する。
4に格納した状態では、カートリッジ70がカートリッ
ジ格納室74から離脱することを防止することが必要で
あり、また、研摩中にカートリッジ70がカートリッジ
格納室74内でがたつくことを防止することが必要であ
る。そのため、本実施例においては、カートリッジ70
とクランプアーム38とにロック機構が設けられてい
る。以下、ロック機構を図6,図9および図10に基づ
いて説明する。
【0075】図6に示すように、ハウジング90の外面
を構成する複数の板のうち前板150に対向する後板1
70には、前記ロック室104に対応する位置におい
て、切欠き部172が形成されている。この切欠き部1
72は、カートリッジ70をカートリッジ格納室74内
に装填する際に後述のロックプレートが前記ロック室1
04内に進入することを許容するものであり、カートリ
ッジ70の前記開放面に開口して各リール92,94の
回転軸線に平行に延びるU字状とされている。
を構成する複数の板のうち前板150に対向する後板1
70には、前記ロック室104に対応する位置におい
て、切欠き部172が形成されている。この切欠き部1
72は、カートリッジ70をカートリッジ格納室74内
に装填する際に後述のロックプレートが前記ロック室1
04内に進入することを許容するものであり、カートリ
ッジ70の前記開放面に開口して各リール92,94の
回転軸線に平行に延びるU字状とされている。
【0076】ロックプレート176は、図9に示すよう
に、回転軸180によってクランプアーム38に装着さ
れている。回転軸180は、クランプアーム38のうち
カートリッジ格納室74の底部を形成する底板178を
貫通し、その底板178により回転可能に支持されてい
る。回転軸180のうちカートリッジ格納室74内に位
置する部分にはおねじ部182が形成され、それにロッ
クプレート176の一端部が螺合されている。一方、回
転軸180のうちクランプアーム38の外側に位置する
部分には、操作部186が固定的に取り付けられてい
る。
に、回転軸180によってクランプアーム38に装着さ
れている。回転軸180は、クランプアーム38のうち
カートリッジ格納室74の底部を形成する底板178を
貫通し、その底板178により回転可能に支持されてい
る。回転軸180のうちカートリッジ格納室74内に位
置する部分にはおねじ部182が形成され、それにロッ
クプレート176の一端部が螺合されている。一方、回
転軸180のうちクランプアーム38の外側に位置する
部分には、操作部186が固定的に取り付けられてい
る。
【0077】回転軸180の軸方向略中間位置には段付
き面188が形成され、そこにリテーナ190が保持さ
せられている。リテーナ190は、操作部186に近い
側の面が段付き面188に係合することによって操作部
186に接近することを阻止されており、一方、ロック
プレート176に近い側の面がそのロックプレート17
6と共同して弾性部材としてのコイル状のスプリング1
92を保持している。スプリング192は、それの弾性
力により、ロックプレート176が回転軸180に対し
てみだりに回転することを防止する。また、ロックプレ
ート176が回転軸180から離脱することを防止する
離脱防止手段として、回転軸180の先端部にEリング
194が装着されている。
き面188が形成され、そこにリテーナ190が保持さ
せられている。リテーナ190は、操作部186に近い
側の面が段付き面188に係合することによって操作部
186に接近することを阻止されており、一方、ロック
プレート176に近い側の面がそのロックプレート17
6と共同して弾性部材としてのコイル状のスプリング1
92を保持している。スプリング192は、それの弾性
力により、ロックプレート176が回転軸180に対し
てみだりに回転することを防止する。また、ロックプレ
ート176が回転軸180から離脱することを防止する
離脱防止手段として、回転軸180の先端部にEリング
194が装着されている。
【0078】ロックプレート176は、カートリッジ7
0がカートリッジ格納室74に格納されていない状態で
は、アンロック位置にある。アンロック位置とは、図1
0の(a) に示すように、ロックプレート176が水平に
延びる位置であって、カートリッジ70がカートリッジ
格納室74に格納されたときに存在することとなる切欠
き部172に対して平行となり、カートリッジ70の後
板170がロックプレート176を通過することを許容
する位置である。
0がカートリッジ格納室74に格納されていない状態で
は、アンロック位置にある。アンロック位置とは、図1
0の(a) に示すように、ロックプレート176が水平に
延びる位置であって、カートリッジ70がカートリッジ
格納室74に格納されたときに存在することとなる切欠
き部172に対して平行となり、カートリッジ70の後
板170がロックプレート176を通過することを許容
する位置である。
【0079】これに対し、カートリッジ70がカートリ
ッジ格納室74に格納され、かつ、作業者が操作部18
6を回転操作すれば、その当初には、ロックプレート1
76とカートリッジ70の後板170の内面との間に隙
間が存在するから、ロックプレート176は回転軸18
0と共に回転し、ロック位置となる。ロック位置とは、
図の(b) に示すように、ロックプレート176が切欠き
部172に直交する位置である。後板170には、ロッ
クプレート176が直交位置以上に回転することを防止
するストッパ196が設けられている。このようにロッ
クプレート176が切欠き部172に直交するロック位
置となれば、カートリッジ70の後板170がロックプ
レート176を通過することが阻止され、カートリッジ
70がカートリッジ格納室74から離脱することが阻止
される。
ッジ格納室74に格納され、かつ、作業者が操作部18
6を回転操作すれば、その当初には、ロックプレート1
76とカートリッジ70の後板170の内面との間に隙
間が存在するから、ロックプレート176は回転軸18
0と共に回転し、ロック位置となる。ロック位置とは、
図の(b) に示すように、ロックプレート176が切欠き
部172に直交する位置である。後板170には、ロッ
クプレート176が直交位置以上に回転することを防止
するストッパ196が設けられている。このようにロッ
クプレート176が切欠き部172に直交するロック位
置となれば、カートリッジ70の後板170がロックプ
レート176を通過することが阻止され、カートリッジ
70がカートリッジ格納室74から離脱することが阻止
される。
【0080】しかし、単にロックプレート176を切欠
き部172に直交させただけでは、ロックプレート17
6とカートリッジ70の後板170の内面との間に隙間
が存在するため、研摩中、カートリッジ70にがたつき
が発生するおそれがある。そこで、本実施例において
は、ロックプレート176が回転軸180に固定されて
いるのではなく螺合されている。したがって、作業者
が、ロックプレート176がロック位置に到達した後に
も、操作部186をさらに同じ向きに回転させれば、ロ
ックプレート176はストッパ196によりロック位置
に保たれるから、そのようなロックプレート176に対
して操作部186が接近する。その結果、ロックプレー
ト176と操作部186とでカートリッジ70の後板1
70とクランプアーム38とが強く挟まれ、研摩中にお
けるカートリッジ70のがたつきが確実に防止される。
き部172に直交させただけでは、ロックプレート17
6とカートリッジ70の後板170の内面との間に隙間
が存在するため、研摩中、カートリッジ70にがたつき
が発生するおそれがある。そこで、本実施例において
は、ロックプレート176が回転軸180に固定されて
いるのではなく螺合されている。したがって、作業者
が、ロックプレート176がロック位置に到達した後に
も、操作部186をさらに同じ向きに回転させれば、ロ
ックプレート176はストッパ196によりロック位置
に保たれるから、そのようなロックプレート176に対
して操作部186が接近する。その結果、ロックプレー
ト176と操作部186とでカートリッジ70の後板1
70とクランプアーム38とが強く挟まれ、研摩中にお
けるカートリッジ70のがたつきが確実に防止される。
【0081】カートリッジ70において研摩テープTが
モータ126によって巻き取られる量は巻取り量検出装
置、使用済の研摩テープTの蓄積量は蓄積量検出装置に
よりそれぞれ検出される。
モータ126によって巻き取られる量は巻取り量検出装
置、使用済の研摩テープTの蓄積量は蓄積量検出装置に
よりそれぞれ検出される。
【0082】巻取り量検出装置200は、本実施例にお
いては、図6および図11に示すように、(a) モータ1
26による研摩テープTの巻取りと共に回転する歯車2
02と、(b) その歯車202の回転量を研摩テープTの
巻取り量として電気的に検出する巻取り量センサ204
とを含むように構成されている。本実施例においては、
歯車202は、カートリッジ70の外部において、一対
のガイドローラ154のうちカートリッジ70をクラン
プアーム38に装着した状態で最も上側に位置するもの
に同軸的に固定されている。一方、本実施例において
は、巻取り量センサ204は、クランプアーム38に取
り付けられている。カートリッジ70がクランプアーム
38に装着された状態で歯車202に近接して対向する
位置に取り付けられているのである。また、巻取り量セ
ンサ204は、歯車202の外周面に一定ピッチで形成
された複数の歯の各々を磁気的に検出し、それに応じた
信号を出力する近接スイッチとされている。
いては、図6および図11に示すように、(a) モータ1
26による研摩テープTの巻取りと共に回転する歯車2
02と、(b) その歯車202の回転量を研摩テープTの
巻取り量として電気的に検出する巻取り量センサ204
とを含むように構成されている。本実施例においては、
歯車202は、カートリッジ70の外部において、一対
のガイドローラ154のうちカートリッジ70をクラン
プアーム38に装着した状態で最も上側に位置するもの
に同軸的に固定されている。一方、本実施例において
は、巻取り量センサ204は、クランプアーム38に取
り付けられている。カートリッジ70がクランプアーム
38に装着された状態で歯車202に近接して対向する
位置に取り付けられているのである。また、巻取り量セ
ンサ204は、歯車202の外周面に一定ピッチで形成
された複数の歯の各々を磁気的に検出し、それに応じた
信号を出力する近接スイッチとされている。
【0083】一方、蓄積量検出装置210は、本実施例
においては、図6および図11に示すように、(a) 使用
済の研摩テープTが巻き付けられた状態のテープ巻取り
リール94の外径に応じて変位する変位部材としてのプ
ランジャ212と、(b) そのプランジャ212の変位を
使用済の研摩テープTの蓄積量として電気的に検出する
蓄積量センサ214とを含むように構成されている。
においては、図6および図11に示すように、(a) 使用
済の研摩テープTが巻き付けられた状態のテープ巻取り
リール94の外径に応じて変位する変位部材としてのプ
ランジャ212と、(b) そのプランジャ212の変位を
使用済の研摩テープTの蓄積量として電気的に検出する
蓄積量センサ214とを含むように構成されている。
【0084】プランジャ212は、図11に示すよう
に、カートリッジ70の後板170とクランプアーム3
8の底板178とを同時に貫通し、かつ、それの両端部
がそれぞれテープ巻取りリール94とクランプアーム3
8に取り付けられた蓄積量センサ214とにそれぞれ臨
まされている。プランジャ212は、クランプアーム3
8に軸方向変位可能に保持されるとともに、常にテープ
巻取りリール94に接近する向きに付勢されている。し
かし、プランジャ212は、使用済の研摩テープTが巻
き付けられた状態のテープ巻取りリール94の外径が設
定値を超えたときにはじめてプランジャ212の内側端
部がその外径に接触し、その後その外径の増加につれて
クランプアーム38の外側に向かって変位する。蓄積量
センサ214は、プランジャ212の外側端部が検出範
囲に進入したことを磁気的に検出し、それに応じた信号
を出力する近接スイッチとされている。
に、カートリッジ70の後板170とクランプアーム3
8の底板178とを同時に貫通し、かつ、それの両端部
がそれぞれテープ巻取りリール94とクランプアーム3
8に取り付けられた蓄積量センサ214とにそれぞれ臨
まされている。プランジャ212は、クランプアーム3
8に軸方向変位可能に保持されるとともに、常にテープ
巻取りリール94に接近する向きに付勢されている。し
かし、プランジャ212は、使用済の研摩テープTが巻
き付けられた状態のテープ巻取りリール94の外径が設
定値を超えたときにはじめてプランジャ212の内側端
部がその外径に接触し、その後その外径の増加につれて
クランプアーム38の外側に向かって変位する。蓄積量
センサ214は、プランジャ212の外側端部が検出範
囲に進入したことを磁気的に検出し、それに応じた信号
を出力する近接スイッチとされている。
【0085】以上説明したように、カートリッジ70に
おける研摩テープTの巻取りはモータ126,巻取り量
センサ202および蓄積量センサ204によって行われ
るのであるが、モータ126の制御はコントローラ22
0によって行われる。コントローラ220は、図12に
示すように、CPU222,ROM224およびRAM
226を含むコンピュータ228を主体として構成され
ている。コントローラ220の入力側には巻取り量セン
サ202および蓄積量センサ212が接続され、出力側
にはモータ126が接続されている。出力側にはさら
に、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値を超えたか
らカートリッジ70の交換時期に近づいたことを作業者
に警告する警告器232も接続されている。
おける研摩テープTの巻取りはモータ126,巻取り量
センサ202および蓄積量センサ204によって行われ
るのであるが、モータ126の制御はコントローラ22
0によって行われる。コントローラ220は、図12に
示すように、CPU222,ROM224およびRAM
226を含むコンピュータ228を主体として構成され
ている。コントローラ220の入力側には巻取り量セン
サ202および蓄積量センサ212が接続され、出力側
にはモータ126が接続されている。出力側にはさら
に、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値を超えたか
らカートリッジ70の交換時期に近づいたことを作業者
に警告する警告器232も接続されている。
【0086】ROM224には、図13のフローチャー
トで表されている研摩テープ制御ルーチンが予め格納さ
れており、CPU222がそのルーチンをRAM226
を利用しつつ実行することにより、研摩テープTの送り
が行われる。
トで表されている研摩テープ制御ルーチンが予め格納さ
れており、CPU222がそのルーチンをRAM226
を利用しつつ実行することにより、研摩テープTの送り
が行われる。
【0087】研摩テープ制御ルーチンは繰り返し実行さ
れる。各回の実行時にはまず、ステップS10(以下、
単にS10で表す。他のステップについても同じとす
る)において、蓄積量センサ212によりテープ巻取り
リール94における使用済の研摩テープTの蓄積量が設
定値以上であるか否かが判定される。今回は設定値以上
ではないと仮定すれば、判定がNOとなり、S20にお
いて、RAM226における、1個のワークについての
研摩が終了したか否かを示すフラグを介し、一回の研摩
が終了したか否かが判定される。今回は未だ終了しては
いないと仮定すれば、判定がNOとなり、直ちに本ルー
チンの一回の実行が終了する。
れる。各回の実行時にはまず、ステップS10(以下、
単にS10で表す。他のステップについても同じとす
る)において、蓄積量センサ212によりテープ巻取り
リール94における使用済の研摩テープTの蓄積量が設
定値以上であるか否かが判定される。今回は設定値以上
ではないと仮定すれば、判定がNOとなり、S20にお
いて、RAM226における、1個のワークについての
研摩が終了したか否かを示すフラグを介し、一回の研摩
が終了したか否かが判定される。今回は未だ終了しては
いないと仮定すれば、判定がNOとなり、直ちに本ルー
チンの一回の実行が終了する。
【0088】その後、本ルーチンの実行が何回も繰り返
されるうちに、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値
以上になることなく一回の研摩が終了したと仮定すれ
ば、S10の判定はNO、S20の判定はYESとな
り、S30において、テープ巻取りリール94に係合さ
せられたモータ126に対して駆動信号が出力され、S
40において、巻取り量センサ204により研摩テープ
Tの巻取り量が設定値に達したか否かが判定される。モ
ータ126への駆動信号の出力は研摩テープTの巻取り
量が設定値に達するまで行われ、達したならばS40の
判定がYESとなり、本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
されるうちに、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値
以上になることなく一回の研摩が終了したと仮定すれ
ば、S10の判定はNO、S20の判定はYESとな
り、S30において、テープ巻取りリール94に係合さ
せられたモータ126に対して駆動信号が出力され、S
40において、巻取り量センサ204により研摩テープ
Tの巻取り量が設定値に達したか否かが判定される。モ
ータ126への駆動信号の出力は研摩テープTの巻取り
量が設定値に達するまで行われ、達したならばS40の
判定がYESとなり、本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
【0089】その後、本ルーチンの実行が何回も繰り返
されるうちに、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値
以上になったと仮定すれば、S10の判定がYESとな
り、S50において、警告器232により、カートリッ
ジ70の交換時期に近づいたことが作業者に知らされ
る。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
されるうちに、使用済の研摩テープTの蓄積量が設定値
以上になったと仮定すれば、S10の判定がYESとな
り、S50において、警告器232により、カートリッ
ジ70の交換時期に近づいたことが作業者に知らされ
る。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0090】そして、作業者は、カートリッジ70を交
換すべきと判断したときには、研摩システムの運転を停
止させ、研摩ユニットUを特定の位置(ワーク交換位
置,カートリッジ交換位置等)に位置決めした後、一対
のクランプアーム38を相互に離間させてクランクシャ
フト10をカートリッジ70から退避させる。続いて、
クランクシャフト10をワーク保持装置26から取り外
し、その後、操作部186を操作してロックプレート1
76をアンロック位置とし、交換すべきカートリッジ7
0をクランプアーム38から引き出す。続いて、新たな
カートリッジ70をクランプアーム38に装着し、操作
部186を操作してロックプレート176をロック位置
とする。
換すべきと判断したときには、研摩システムの運転を停
止させ、研摩ユニットUを特定の位置(ワーク交換位
置,カートリッジ交換位置等)に位置決めした後、一対
のクランプアーム38を相互に離間させてクランクシャ
フト10をカートリッジ70から退避させる。続いて、
クランクシャフト10をワーク保持装置26から取り外
し、その後、操作部186を操作してロックプレート1
76をアンロック位置とし、交換すべきカートリッジ7
0をクランプアーム38から引き出す。続いて、新たな
カートリッジ70をクランプアーム38に装着し、操作
部186を操作してロックプレート176をロック位置
とする。
【0091】また、カートリッジ70においてテープ供
給リール92とテープ巻取りリール94とを交換する場
合には、作業者は、テープ供給リール92とテープ巻取
りリール94とをそれぞれ各回転軸110,130から
抜き取り、交換する。この際、研摩テープTがシュー9
5の外側を通過し、かつ、弛みが生じないようにテープ
巻取りリール94で調整する。
給リール92とテープ巻取りリール94とを交換する場
合には、作業者は、テープ供給リール92とテープ巻取
りリール94とをそれぞれ各回転軸110,130から
抜き取り、交換する。この際、研摩テープTがシュー9
5の外側を通過し、かつ、弛みが生じないようにテープ
巻取りリール94で調整する。
【0092】このようにカートリッジ70においてテー
プ供給リール92とテープ巻取りリール94とをそれぞ
れ交換する際には、作業者は研摩テープTに直に触れる
ことが必要となる。しかし、研摩ユニットUにおいて研
摩テープTを交換する際には、カートリッジ70を交換
するだけで済むため、作業者は、研摩テープTに直に触
れることなく研摩テープTを交換することが可能とな
り、研摩テープTの交換作業が簡単となり、交換にかか
る時間が短縮される。
プ供給リール92とテープ巻取りリール94とをそれぞ
れ交換する際には、作業者は研摩テープTに直に触れる
ことが必要となる。しかし、研摩ユニットUにおいて研
摩テープTを交換する際には、カートリッジ70を交換
するだけで済むため、作業者は、研摩テープTに直に触
れることなく研摩テープTを交換することが可能とな
り、研摩テープTの交換作業が簡単となり、交換にかか
る時間が短縮される。
【0093】また、本実施例においては、押圧部材とし
てのシュー95が研摩ユニットUの本体部にではなく、
カートリッジ70自体に設けられているから、研摩テー
プTを交換する際に、研摩テープTをシュー95から退
避させたりシュー95に接触させる作業が不可欠ではな
くなる。したがって、本実施例によれば、研摩テープT
の交換作業が一層簡単となる。
てのシュー95が研摩ユニットUの本体部にではなく、
カートリッジ70自体に設けられているから、研摩テー
プTを交換する際に、研摩テープTをシュー95から退
避させたりシュー95に接触させる作業が不可欠ではな
くなる。したがって、本実施例によれば、研摩テープT
の交換作業が一層簡単となる。
【0094】シュー95は、メンテナンスの際、場合に
よっては交換が必要な部品である。これに対し、本実施
例においては、押圧部材としてのシュー95がカートリ
ッジ70に取り付けられていて、カートリッジ70を研
摩ユニットUから取り外した状態でシュー95の交換が
可能である。したがって、本実施例によれば、押圧部材
そのものの交換作業が簡単になり、研摩装置のメンテナ
ンス性が一層向上するという効果も得られる。
よっては交換が必要な部品である。これに対し、本実施
例においては、押圧部材としてのシュー95がカートリ
ッジ70に取り付けられていて、カートリッジ70を研
摩ユニットUから取り外した状態でシュー95の交換が
可能である。したがって、本実施例によれば、押圧部材
そのものの交換作業が簡単になり、研摩装置のメンテナ
ンス性が一層向上するという効果も得られる。
【0095】従来の研摩装置では、研摩時にワークの加
工面がワークの回転軸線回りに公転し、それに研摩ユニ
ットを追従可能とするため、研摩ユニットは研摩装置本
体にワークの回転軸線に直交する平面内で運動可能に保
持される一方、その研摩ユニットに研摩テープを供給す
るテープ供給部および研摩テープを巻取りテープ巻取り
部は研摩装置本体に固定されていた。そのため、研摩
中、研摩ユニットが運動すると、それに伴って研摩ユニ
ットとテープ供給部およびテープ巻取り部との相対位置
関係が変化してしまうから、従来装置では、それにもか
かわらず研摩テープが切断されたり弛んだりしないよう
にする特別の機構が不可欠である。これに対し、本実施
例では、テープ供給部およびテープ巻取り部が研摩ユニ
ットと一体的に運動可能とされ、研摩中に研摩テープに
それを引っ張ったり弛ませたりする力が発生しない。し
たがって、本実施例によれば、研摩中に研摩テープの切
断および弛みを防止する特別な機構が不可欠ではなくな
り、装置コストの節減が可能となるという効果も得られ
る。
工面がワークの回転軸線回りに公転し、それに研摩ユニ
ットを追従可能とするため、研摩ユニットは研摩装置本
体にワークの回転軸線に直交する平面内で運動可能に保
持される一方、その研摩ユニットに研摩テープを供給す
るテープ供給部および研摩テープを巻取りテープ巻取り
部は研摩装置本体に固定されていた。そのため、研摩
中、研摩ユニットが運動すると、それに伴って研摩ユニ
ットとテープ供給部およびテープ巻取り部との相対位置
関係が変化してしまうから、従来装置では、それにもか
かわらず研摩テープが切断されたり弛んだりしないよう
にする特別の機構が不可欠である。これに対し、本実施
例では、テープ供給部およびテープ巻取り部が研摩ユニ
ットと一体的に運動可能とされ、研摩中に研摩テープに
それを引っ張ったり弛ませたりする力が発生しない。し
たがって、本実施例によれば、研摩中に研摩テープの切
断および弛みを防止する特別な機構が不可欠ではなくな
り、装置コストの節減が可能となるという効果も得られ
る。
【0096】図21に示す従来の研摩装置では、1本の
研摩テープTがワークWの2箇所に同時に接触する形式
とされて、一対のシュー400を相互に離間させるのに
伴って研摩テープTが引っ張られる。そのため、一対の
シュー400の上方に位置するガイドローラ406がク
ランプアーム402にシュー400に対する接近が可能
に弾性的に支持されている。これに対し、本実施例で
は、互いに独立した2本の研摩テープTがそれぞれワー
クWの2箇所に同時に接触するため、一対のシュー95
を相互に離間させるのに伴って研摩テープTが引っ張ら
れることはない。したがって、本実施例によれば、従来
の研摩装置では不可欠であったローラ弾性支持構造が不
可欠ではなくなるため、装置コストの節減を図り得ると
いう効果も得られる。
研摩テープTがワークWの2箇所に同時に接触する形式
とされて、一対のシュー400を相互に離間させるのに
伴って研摩テープTが引っ張られる。そのため、一対の
シュー400の上方に位置するガイドローラ406がク
ランプアーム402にシュー400に対する接近が可能
に弾性的に支持されている。これに対し、本実施例で
は、互いに独立した2本の研摩テープTがそれぞれワー
クWの2箇所に同時に接触するため、一対のシュー95
を相互に離間させるのに伴って研摩テープTが引っ張ら
れることはない。したがって、本実施例によれば、従来
の研摩装置では不可欠であったローラ弾性支持構造が不
可欠ではなくなるため、装置コストの節減を図り得ると
いう効果も得られる。
【0097】次に、請求項1ないし4の発明に共通の一
実施例である研摩システムを図14に基づいて説明す
る。なお、図は、研摩システムにおける一対のカートリ
ッジとワークとの関係を示す斜視図である。
実施例である研摩システムを図14に基づいて説明す
る。なお、図は、研摩システムにおける一対のカートリ
ッジとワークとの関係を示す斜視図である。
【0098】前記実施例においては、一対のカートリッ
ジが互いに共通のものとされ、保持される研摩テープT
も共通のものとされている。そのため、図15に示すよ
うに、同径である2個の大径外周面290が1個の小径
外周面292を挟んで同軸的に形成されたワークWを研
摩する場合には、前記実施例では、2個の大径外周面2
90と1個の小径外周面292とについてそれぞれ研摩
を行い、合計3回の研摩を行うことが必要となる。
ジが互いに共通のものとされ、保持される研摩テープT
も共通のものとされている。そのため、図15に示すよ
うに、同径である2個の大径外周面290が1個の小径
外周面292を挟んで同軸的に形成されたワークWを研
摩する場合には、前記実施例では、2個の大径外周面2
90と1個の小径外周面292とについてそれぞれ研摩
を行い、合計3回の研摩を行うことが必要となる。
【0099】これに対し、本実施例においては、図14
に示すように、一対のカートリッジを互いに幅寸法が異
なるものとし、幅の広い研摩テープTN (幅寸法を図1
5において「A」で表す)を保持するカートリッジ30
0と、幅の狭い研摩テープT W (幅寸法を図15におい
て「B」で表す)を保持するカートリッジ302とによ
って一対のカートリッジが構成されている。そして、研
摩時には、それら一対のカートリッジ300,302が
同時にワークWに係合させられ、幅狭の研摩テープTN
により1個の小径外周面292が研摩されると同時に、
幅広の2本の研摩テープTW により2個の大径外周面2
90が同時に研摩され、結局、それら3個の外周面29
0,292が同時に研摩される。したがって、本実施例
によれば、1回の研摩でそれら3個の外周面290,2
92全体が研摩されることになる。
に示すように、一対のカートリッジを互いに幅寸法が異
なるものとし、幅の広い研摩テープTN (幅寸法を図1
5において「A」で表す)を保持するカートリッジ30
0と、幅の狭い研摩テープT W (幅寸法を図15におい
て「B」で表す)を保持するカートリッジ302とによ
って一対のカートリッジが構成されている。そして、研
摩時には、それら一対のカートリッジ300,302が
同時にワークWに係合させられ、幅狭の研摩テープTN
により1個の小径外周面292が研摩されると同時に、
幅広の2本の研摩テープTW により2個の大径外周面2
90が同時に研摩され、結局、それら3個の外周面29
0,292が同時に研摩される。したがって、本実施例
によれば、1回の研摩でそれら3個の外周面290,2
92全体が研摩されることになる。
【0100】なお、本実施例においては、一対のカート
リッジにより保持される2本の研摩テープTが互いに幅
寸法が異なるものとされているが、例えば、幅寸法は同
じでも研摩テープTに接着されている研摩材の粒度,密
度等を互いに異なるものとしたり、研摩時に使用する加
工液の性質を互いに異なるものとすることができる。
リッジにより保持される2本の研摩テープTが互いに幅
寸法が異なるものとされているが、例えば、幅寸法は同
じでも研摩テープTに接着されている研摩材の粒度,密
度等を互いに異なるものとしたり、研摩時に使用する加
工液の性質を互いに異なるものとすることができる。
【0101】さらに別の実施例を図17に基づいて説明
する。以上説明した実施例においてはいずれも、研摩ユ
ニットUがワークWにおける研摩面の数と同数設けられ
ている。これに対し、本実施例においては、各回の研摩
が終了する毎に研摩ユニットUをワークWの軸線方向に
移動させることにより、1個の研摩ユニットUのみで複
数の研摩面に対する研摩を行うようになっている。具体
的には、図に示すように、フレーム20に相対変位機構
350が設けられ、その相対変位機構350の可動部に
前記垂下部34が設けられている。
する。以上説明した実施例においてはいずれも、研摩ユ
ニットUがワークWにおける研摩面の数と同数設けられ
ている。これに対し、本実施例においては、各回の研摩
が終了する毎に研摩ユニットUをワークWの軸線方向に
移動させることにより、1個の研摩ユニットUのみで複
数の研摩面に対する研摩を行うようになっている。具体
的には、図に示すように、フレーム20に相対変位機構
350が設けられ、その相対変位機構350の可動部に
前記垂下部34が設けられている。
【0102】相対変位機構350は、本実施例において
は、ねじ機構式であり、(a) ワークWの軸線に沿って延
びる送りねじ354と、(b) その送りねじ354を回転
させる送りねじ回転装置358と、(c) 送りねじ354
に螺合されるとともに、フレーム20に回転不能に支持
された可動部としてのスライダ360とを含むように構
成されている。スライダ360は、送りねじ354の回
転に伴ってその送りねじ354に沿って前進または後退
させられる。このスライダ360から前記垂下部34が
垂下している。
は、ねじ機構式であり、(a) ワークWの軸線に沿って延
びる送りねじ354と、(b) その送りねじ354を回転
させる送りねじ回転装置358と、(c) 送りねじ354
に螺合されるとともに、フレーム20に回転不能に支持
された可動部としてのスライダ360とを含むように構
成されている。スライダ360は、送りねじ354の回
転に伴ってその送りねじ354に沿って前進または後退
させられる。このスライダ360から前記垂下部34が
垂下している。
【0103】送りねじ回転装置358は、本実施例にお
いては、(a) 駆動源としてのモータ370と、(b) その
モータ370の回転トルクを送りねじ354に伝達する
駆動トルク伝達機構372とを含むように構成されてい
る。
いては、(a) 駆動源としてのモータ370と、(b) その
モータ370の回転トルクを送りねじ354に伝達する
駆動トルク伝達機構372とを含むように構成されてい
る。
【0104】そして、本実施例においては、各研摩面に
ついて研摩が終了する毎に、送りねじ354が回転させ
られ、研摩ユニットUがワークWに沿って一定距離移動
させられ、別の研摩面に対応する位置に位置決めされ
る。その後、同じ研摩ユニットUによって別の研摩面に
対して研摩が行われる。
ついて研摩が終了する毎に、送りねじ354が回転させ
られ、研摩ユニットUがワークWに沿って一定距離移動
させられ、別の研摩面に対応する位置に位置決めされ
る。その後、同じ研摩ユニットUによって別の研摩面に
対して研摩が行われる。
【0105】なお、以上説明した実施例においてはいず
れも、複数個の研摩テープ保持部における研摩テープの
送り時期および送り量が互いに一致させられているが、
例えば、送り時期と送り量との少なくとも一方を互いに
異ならせるようにして各請求項の発明を実施することが
できる。
れも、複数個の研摩テープ保持部における研摩テープの
送り時期および送り量が互いに一致させられているが、
例えば、送り時期と送り量との少なくとも一方を互いに
異ならせるようにして各請求項の発明を実施することが
できる。
【0106】また、以上説明した実施例はいずれも、2
本の研摩テープによりワークの2箇所を同時に研摩す
る。しかし、請求項1の発明は、1本の研摩テープによ
りワークの1箇所を研摩する態様や3本以上の研摩テー
プによりワークの3個以上の箇所を同時に研摩する態様
で実施可能である。
本の研摩テープによりワークの2箇所を同時に研摩す
る。しかし、請求項1の発明は、1本の研摩テープによ
りワークの1箇所を研摩する態様や3本以上の研摩テー
プによりワークの3個以上の箇所を同時に研摩する態様
で実施可能である。
【0107】以上、本発明の実施例のいくつかを図面に
基づいて詳細に説明したが、それらの他にも、特許請求
の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種
々の変形,改良を施した態様で本発明を実施することが
できる。
基づいて詳細に説明したが、それらの他にも、特許請求
の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種
々の変形,改良を施した態様で本発明を実施することが
できる。
【図1】本発明の一実施例である研摩装置を含む研摩シ
ステムを示す斜視図である。
ステムを示す斜視図である。
【図2】上記研摩システムによって研摩されるワークの
一例であるクランクシャフトの一部を示す平面図であ
る。
一例であるクランクシャフトの一部を示す平面図であ
る。
【図3】図1におけるワーク回転装置およびその周辺部
を拡大して示す側面図である。
を拡大して示す側面図である。
【図4】図3における回転体およびその周辺部を拡大し
て示す正面図である。
て示す正面図である。
【図5】図1における研摩ユニットを拡大して示す正面
図である。
図である。
【図6】図5における一対のカートリッジを拡大して示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図7】図6におけるカートリッジのうち、テープ供給
リールの回転支持機構を示す断面図である。
リールの回転支持機構を示す断面図である。
【図8】図6におけるカートリッジにおいて研摩テープ
を巻き取るモータおよびその周辺部を示す部分正面断面
図である。
を巻き取るモータおよびその周辺部を示す部分正面断面
図である。
【図9】図5におけるカートリッジのロック機構を拡大
して示す側面断面図である。
して示す側面断面図である。
【図10】図9のロック機構のアンロック状態とロック
状態とをそれぞれ示す正面図である。
状態とをそれぞれ示す正面図である。
【図11】図5におけるクランプアームに巻取り量セン
サと蓄積量センサとがそれぞれ設けられている様子を示
す正面図である。
サと蓄積量センサとがそれぞれ設けられている様子を示
す正面図である。
【図12】前記研摩装置のうち電気的な構成部分を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図13】図12におけるROMに予め格納されている
研摩テープ制御ルーチンを示すフローチャートである。
研摩テープ制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】請求項1ないし4の発明に共通の一実施例で
ある研摩装置のうち一対のカートリッジとワークとの関
係を示す斜視図である。
ある研摩装置のうち一対のカートリッジとワークとの関
係を示す斜視図である。
【図15】それらカートリッジとワークとの関係を示す
平面図である。
平面図である。
【図16】それらカートリッジとワークとの関係を示す
正面図である。
正面図である。
【図17】請求項1ないし3の発明に共通の別の実施例
である研摩装置を含む研摩システムを示す斜視図であ
る。
である研摩装置を含む研摩システムを示す斜視図であ
る。
【図18】図6のカートリッジがクランプアームに装着
される様子を説明するための正面図である。
される様子を説明するための正面図である。
【図19】図6のカートリッジの一部を拡大して示す部
分正面断面図である。
分正面断面図である。
【図20】研摩ユニットにおけるシューの他の例を示す
正面図である。
正面図である。
【図21】従来の研摩装置を示す正面図である。
10 クランクシャフト 22 クランプユニット 24 研摩テープ保持部 26 ワーク保持装置 28 ワーク回転装置 30 加振装置 70,300,302 カートリッジ 92 テープ供給リール 94 テープ巻取りリール 95 シュー 126 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−251358(JP,A) 特開 平7−75953(JP,A) 特開 昭61−209457(JP,A) 特開 平1−307920(JP,A) 実公 平3−1168(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 21/00
Claims (4)
- 【請求項1】研摩テープをワークの加工面に予定研摩位
置において押圧しつつそれら研摩テープとワークとを相
対運動させてワークを研摩するとともに、研摩テープを
それの長手方向に送る研摩装置であって、 本体部と、 その 本体部に対する着脱が可能なカートリッジであっ
て、(a) 前記研摩テープを格納してその研摩テープをカ
ートリッジの外部に供給可能なテープ供給部と、(b) 研
摩テープのうち前記テープ供給部によってカートリッジ
の外部に供給された部分を前記加工面に前記予定研摩位
置において押圧する押圧部材と、(c) 研摩テープのうち
カートリッジの外部から内部に進入した部分を格納可能
なテープ格納部とを有するものと、 研摩中には前記カートリッジに係合させられないが、研
摩前と研摩後との少なくとも一方には係合させられて前
記研摩テープを送る駆動源と を含む ことを特徴とする研
摩装置。 - 【請求項2】2本の研摩テープをワークの加工面にその
ワークを隔てて互いに対向する2個の予定研摩位置にお
いて同時に押圧しつつそれら研摩テープとワークとを相
対運動させてワークを研摩するとともに、研摩テープを
それの長手方向に送る研摩装置であって、 前記2個の予定研摩位置が互いに対向する方向に平行に
延びる支持軸に沿って相互に接近・離間可能な一対のク
ランプと、 それら一対のクランプに設けられ、前記2本の研摩テー
プを前記2個の予定研摩位置にそれぞれ対応する位置に
保持可能な一対の研摩テープ保持部と を含む ことを特徴
とする研摩装置。 - 【請求項3】請求項2の研摩装置であって、前記各研摩
テープ保持部がそれぞれ、(i) 本体部と、(ii)その本体
部に対する着脱が可能なカートリッジであって、少なく
とも、(a) 前記各研摩テープを格納してそれをカートリ
ッジの外部に供給可能なテープ供給部と、(b) 各研摩テ
ープのうちカートリッジの外部から内部に進入した部分
を格納可能なテープ格納部とを有するカートリッジとを
含む研摩装置。 - 【請求項4】幅寸法が互いに異なる2本の研摩テープを
ワークの加工面にそのワークを隔てて互いに対向する2
個の予定研摩位置において同時に押圧する状態で保持可
能な研摩テープ保持装置と、 前記ワークをそれの軸線回りに回転させるワーク回転装
置と、 前記研摩テープをそれの長手方向に送る研摩テープ送り
装置と を含むことを特徴とする 研摩装置。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7066432A JP2820059B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 研摩装置 |
KR1019960004214A KR100211442B1 (ko) | 1995-03-24 | 1996-02-22 | 연마장치 |
US08/619,880 US5865669A (en) | 1995-03-24 | 1996-03-20 | Abrasive machining apparatus equipped with a device for facilitating replacement of abrasive tape |
CN96107246A CN1095727C (zh) | 1995-03-24 | 1996-03-22 | 装备有便于更换砂带的装置的磨削加工设备 |
EP96104627A EP0733437B1 (en) | 1995-03-24 | 1996-03-22 | Abrasive machining apparatus equipped with a device for facilitating replacement of abrasive tape |
DE69621961T DE69621961T2 (de) | 1995-03-24 | 1996-03-22 | Gerät zur Schleifbearbeitung, ausgerüstet mit einer Vorrichtung zur Erleichterung des Schleifbandwechsels |
EP99115910A EP0950467B1 (en) | 1995-03-24 | 1996-03-22 | Abrasive machining apparatus equipped with a device for facilitating replacement of abrasive tape |
DE69615888T DE69615888T2 (de) | 1995-03-24 | 1996-03-22 | Gerät zur Schleifbearbeitung, ausgerüstet mit einer Vorrichtung zur Erleichterung des Schleifbandwechsels |
DE69625715T DE69625715T2 (de) | 1995-03-24 | 1996-03-22 | Gerät zur Schleifbearbeitung, ausgerüstet mit einer Vorrichtung zur Erleichterung des Schleifbandwechsels |
EP00102762A EP1022092B1 (en) | 1995-03-24 | 1996-03-22 | Abrasive machining apparatus equipped with a device for facilitating replacement of abrasive tape |
CA002172437A CA2172437C (en) | 1995-03-24 | 1996-03-22 | Abrasive machining apparatus equipped with a device for facilitating replacement of abrasive tape |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7066432A JP2820059B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 研摩装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10936898A Division JP2924890B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 研摩方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08257889A JPH08257889A (ja) | 1996-10-08 |
JP2820059B2 true JP2820059B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=13315622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7066432A Expired - Fee Related JP2820059B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 研摩装置 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5865669A (ja) |
EP (3) | EP0733437B1 (ja) |
JP (1) | JP2820059B2 (ja) |
KR (1) | KR100211442B1 (ja) |
CN (1) | CN1095727C (ja) |
CA (1) | CA2172437C (ja) |
DE (3) | DE69615888T2 (ja) |
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JPH11285958A (ja) * | 1998-04-03 | 1999-10-19 | Toyota Motor Corp | 研摩装置 |
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EP1447170B1 (en) * | 2003-02-12 | 2007-05-30 | Nissan Motor Co., Ltd. | Surface finishing apparatus and related method |
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FR2876937B1 (fr) * | 2004-10-25 | 2008-05-16 | Snecma Moteurs Sa | Machine a polir des eprouvettes |
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CN103447919B (zh) * | 2013-09-02 | 2015-09-23 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种自动去除凸轮轴黑斑的装置 |
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CN106625137A (zh) * | 2017-03-03 | 2017-05-10 | 东莞市铁犀智能科技有限公司 | 一种砂带抛光机自动换砂带装置 |
CN106975990A (zh) * | 2017-05-18 | 2017-07-25 | 南昌首叶科技有限公司 | 一种制鞋用大底打磨设备 |
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