JP2794333B2 - ライラックアルコール誘導体 - Google Patents

ライラックアルコール誘導体

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JP2794333B2 JP2257520A JP25752090A JP2794333B2 JP 2794333 B2 JP2794333 B2 JP 2794333B2 JP 2257520 A JP2257520 A JP 2257520A JP 25752090 A JP25752090 A JP 25752090A JP 2794333 B2 JP2794333 B2 JP 2794333B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はフローラル様、リラ様、グリーン様、ハーバ
ル様、アルデヒド様、フルーツ様、アプリコット様など
の香気を有し、香料化合物として有用な従来の文献に未
記載の下記式(A) 式中、Rはアルキル基、フェニル基、アルアルキル基
(但し、ベンジル基及びトリフェニルメチル基を除く)
およびRが一般式COR1で示されるアシル基(但し、アセ
チル基を除き、R1は水素原子、C1〜C5のアルキル基、フ
ェニル基およびC7〜C9のアルキル基を示す、)を示す、 で表されるテトラヒドロ−β,5−ジメチル−5−ビニル
−2−フランエタノール誘導体(以下、ライラックアル
コール誘導体と称する)に関する。
更に詳しくは、本発明は上記式(A)に包含され、フ
ローラル様、リラ様、フルーツ様、アプリコット様など
の香気を有する下記式(A)−1 式中、R1は、水素原子、C1〜C5のアルキル基、フェニル
基およびC7〜C9のアルアルキル基を示す、 で表されるライラックアルコールエステル類ならびに上
記式(A)に包含されフローラル様、リラ様、グリーン
様、ハーバル様、アルデヒド様などの香気を有する下記
式(A)−2 式中、R2はC1〜C6のアルキル基、フェニル基およびC8
C9のアルアルキル基を示す、 で表されるライラックアルコールエーテル類に関する。
(従来の技術) 本発明の式(A)に関連する化合物としては、例えば
後記式(B)のライラックアルコールが知られている。
該アルコールはライラック(Lilac;Syringa vulgaris
L.)の花から検出された成分であり、この成分はリラ様
の香気を有していることから調合香料の調合素材として
利用されてきた。
従来、式(B)化合物の製造法についてはいくつかの
報告がなされている。例えば、リナロールから合成でき
るフラン誘導体を出発原料として式(B)化合物を合成
する方法[特開昭47−16300公報およびBulletin of the
Chemical Society of Japan,46(10)3183〜3187(197
3)]、またミルセンから誘導できる2,3−エポキシ−2
−メチル−6−メチレン−7−オクテンを出発原料に選
び、式(B)化合物を製造する方法(特公昭52−8828公
報)などが提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、近年、香粧品、飲食品などの多様化に
伴い、従来にない新しいタイプの香料素材が強く要求さ
れてきている。これらの要求に対して、本発明の式
(A)と構造が類似する上記従来提案の式(B)の化合
物だけでは充分には対応しきれず、解決すべき課題があ
った。
そこで、本発明者らは、上記の課題を解決するべくラ
イラックアルコールの誘導体について鋭意研究を行っ
た。その結果、マイルドな香気を有し、更に香気の持続
性に優れている従来の文献に未記載の前記式(A)の化
合物を提供できること、また前記式(A)に包含される
前記式(A)−1の化合物が持続性のあるフローラル
様、リラ様、フルーツ様、アプリコット様の香気を有
し、また前記式(A)に包含される前記式(A)−2の
化合物が持続性のあるフローラル様、リラ様、グリーン
様、ハーバル様、アルデヒド様の香気を有し、前記要求
を充足できる香料物質として極めて有用であることを見
い出し本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、マイルドで持続性のあるフ
ローラル様、リラ様、グリーン様、ハーバル様、アルデ
ヒド様、フルーツ様、アプリコット様などの香気を有
し、香料化合物として有用な従来の文献に未記載の前記
式(A)の化合物を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、式(A)に包含される式(A)−1
の化合物は、下記式(B) で表されるライラックアルコールを有機溶媒中、触媒の
存在下に下記式(C) (R1CO)nY (C) 式中、R1は前記したと同義、Yは−OH、ハロゲン原子
もしくは酸素原子を示し、ここでYが−OHもしくはハロ
ゲン原子の場合にはn=1であり、Yが酸素原子の場合
にはn=2である、 で表される有機酸もしくはその官能性誘導体と反応させ
ることにより容易に合成することができる。
また、式(A)に包含される前記式(A)−2の化合
物は、前記式(B)で表されるライラックアルコールを
有機溶媒中、塩基の存在下に下記式(D) R2X (D) 式中、R2は前記したと同義、Xはハロゲン原子を示
す、 で表されるハロゲン化物もしくは下記式(E) (R32SO4 (E) 式中、R3は低級アルキル基を示す、 で表される低級アルキル硫酸と反応させることにより容
易に得ることができる。
本発明で得ることのできる式(A)−1ならびに式
(A)−2の化合物の合成法を反応式で示すと例えば、
以下のように表すことができる。
式中、R1、R2、R3、X、Yおよびnは前記したと同
義、 上記反応式に従って、本発明の式(A)−1のライラ
ッアルコールエステル類および式(A)−2のライラッ
クアルコールエーテル類の合成法を以下に詳細に説明す
る。
[1]式(A)−1化合物の合成 式(A)−1化合物の合成原料である式(B)の化合
物は前記した通り公知であり、市場で入手することがで
きるとともに前記従来提案の方法により、リナロールあ
るいはミルセンから容易に合成することもできる。
上記反応式において、式(A)−1の化合物を合成す
るには、式(B)を有機溶媒中、触媒の存在下に式
(C)と反応させることにより容易に合成できる。
上記反応の反応温度ならびに反応時間は、例えば約−
20℃〜約150℃程度、より好ましくは約20℃〜約100℃の
温度範囲で、約1時間〜約5時間程度を採用することが
できる。
この反応に使用する式(C)を有機酸もしくはその官
能性誘導体の具体例としては、例えばギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、カプ
ロン酸、安息香酸、フェニル酢酸、フェニルプロピオン
酸などおよびそれらの酸ハロゲ化物、酸無水物を好まし
く挙げることができる。これら式(C)化合物を使用量
は、式(B)の化合物1モルに対して約1モル以上、よ
り好ましくは約1.1モル〜約1.5モル程度の範囲内を例示
することができる。
上記の反応に用いる触媒の種類としては、例えばパラ
トルエンスルホン酸、ピリジウムパラトルエンスルホナ
ート、ピリジン、トリエチルアミンなどを挙げることが
でき、その使用量は式(B)の化合物1モルに対して、
約0.01モル〜約1モル程度を採用することができる。ま
た、この反応に用いる有機溶媒としては、例えばベンゼ
ン、トルエン、ピリジン、トリエチルアミン、エーテ
ル、テトラヒドロフランなどを示すことができる。これ
らの有機溶媒の使用量は、例えば式(B)の化合物1重
量部に対して約1〜約20重量部程度の範囲を好ましく例
示することができる。
反応終了後、抽出、洗浄、乾燥、蒸留、カラムクロマ
トグラフィーなどの通常の分離手段を適宜に採用して好
収率、好純度に式(A)−1の化合物を得ることができ
る。
上述のようにして得ることのできる式(A)−1化合
物の好ましい具体例としては例えば、ライラックアルコ
ールのギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エス
テル、酪酸エステル、イソ酪酸エステル、吉草酸エステ
ル、イソ吉草酸エステル、カプロン酸エステル、安息香
酸エステル、フェニル酢酸エステル、フェニルプロピオ
ン酸エステルなどを示すことができる。
次に式(A)−2で表されるライッラックアルコール
エーテル類の合成法について、以下に詳細に説明する。
[2]式(A)−2化合物の合成 前記反応式において、式(B)の化合物から式(A)
−2の化合物を合成するには、式(B)で表されるライ
ラックアルコールを有機溶媒中、塩基の存在下に式
(D)で表されるハロゲン化物もしくは式(E)で表さ
れる低級アルキル硫酸とエーテル化反応させることによ
り容易に行うことができる。
該エーテル化反応は、例えば約−20℃〜約150℃程
度、より好ましくは約20℃〜約110℃の温度範囲で、約
1時間〜約5時間程度反応させれば充分である。
この反応に使用する式(D)のハロゲン化物のハロゲ
ンの種類については特別に制限されることはないが、例
えば塩素、臭素を好ましく例示することができる。これ
らハロゲン化物の具体的な例としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イ
ソペンチル、ヘキシルなどのアルキルハロゲン化物、フ
ェニルハロゲン化物およびフェニルエチル、フェニルプ
ロピルなどのアルアルキルハロゲン化物などを好ましく
示すことができる。
また、このエーテル化反応に用いる式(E)の低級ア
ルキル硫酸としては、例えばジメチル硫酸、ジエチル硫
酸、ジプロピル硫酸などを示すことができる。この式
(E)の化合物は、ライラックアルコールのメチルエー
テル、エチルエーテルあるいはプロピルエーテルなどの
低級アルキルエーテルの合成に好ましく採用することが
できる。
式(D)および式(E)化合物の使用量は、適宜に選
択することができ、例えば式(B)の化合物1モルに対
して約1モル〜約2モル程度の範囲内を例示することが
できる。
上記反応に使用する塩基の種類としては、例えば水素
化ナトリウム、金属ナトリウム、ナトリウムメトキシド
などを挙げることができ、その使用量は式(B)の化合
物1モルに対して、約1モル〜約2モル、より好ましく
は約1.1モル〜約1.5モル程度を示すことができる。
また、この反応に利用する有機溶媒としては、例えば
ベンゼン、トルエン、エーテル、テトラヒドロフランな
どを示すことができる。これらの有機溶媒の使用量は、
例えば式(B)の化合物1重量部に対して約1〜約20重
量部程度の範囲を好ましく例示できる。
反応終了後、抽出、洗浄、乾燥、蒸留、カラムクロマ
トグラフィーなどの通常の分離手段を適宜に採用して好
収率、好純度に式(A)−2の化合物を得ることができ
る。
上述のようにして得ることのできる式(A)−2化合
物の好ましい具体例としては例えば、ライラックアルコ
ールのメチルエーテル、エチルエーテル、イソプロピル
エーテル、プロピルエーテル、イソブチルエーテル、ブ
チルエーテル、イソペンチルエーテル、ペンチルエーテ
ル、ヘキシルエーテルなどのアルキルエーテル類、フェ
ニルエーテルおよびフェニルエチルエーテル、フェニル
プロピルエーテルなどのアルアルキルエーテル類などを
例示することができる。
上述のようにして得ることのできる式(A)−1の化
合物はフローラル様、リラ様、フルーツ様、アプリコッ
ト様などの香気および式(A)−2の化合物はフローラ
ル様、リラ様、グリーン様、ハーバル様、アルデヒド様
などの香気を保有し、さらには極めてマイルドで優れた
持続性を有しており、各種の香料組成物に添加して利用
することができる。前記式(A)の化合物の添加量は、
その目的あるいは香料組成物の種類によっても異なる
が、例えば、一般的には香料組成物全体量の約0.001〜
約30重量%程度の範囲を例示することができる。
かくして、本発明によれば、前記式(A)の化合物を
有効成分とする香気香味賦与組成物を提供することがで
き、該組成物を利用して式(A)の化合物を香気香味成
分として含有することを特徴とする飲食品類、式(A)
の化合物を香気成分として含有することを特徴とする香
粧品類、式(A)の化合物を香気香味成分として含有す
ることを特徴とする保健・衛生・医薬品などを提供する
ことができる。
例えば、果汁飲料類、果実酒類、乳飲料類、炭酸飲料
類のごとき飲料類;アイスクリーム類、シャーベット
類、アイスキャンディーのごとき冷菓類;和洋菓子類、
ジャム類、チューインガム類、パン類、コーヒー、ココ
ア、紅茶、お茶のごとき嗜好品類;和風スープ類、洋風
スープ類のごときスープ類;風味調味料、各種インスタ
ント飲料乃至食品類、各種スナック食品類などにそのユ
ニーク香気香味を付与できる適当量を添加した飲食品類
を提供できる。また、例えば、シャンプー類、ヘアーク
リーム類、ポマード類、その他の毛髪用化粧基剤;オシ
ロイ、口紅、その他の化粧料基剤や化粧料洗剤基剤など
に、そのユニークな香気を付与できる適当量を添加した
化粧品類を提供できる。さらにまた、洗濯用洗剤類、消
毒用洗剤類、室内芳香剤その他各種の保健・衛生材料
類;医薬品の服用を容易にするための矯味、賦香剤など
の保健・衛生・医薬品類を提供できる。
以下に本発明について、実施例および参考例を上げて
更に詳細に説明する。
(実施例) 実施例1 ライラックアルコールの酢酸エステル(式(A)−1の
化合物]の合成。
フラスコにライラックアルコール500mg(2.9ミリモ
ル)およびピリジン5mlを仕込む。フラスコを水冷却下
に撹拌しながら塩化アセチル350mg(4.4ミリモル)を滴
下する。滴下後、更に室温下で2時間撹拌しながら反応
させる。反応終了後、反応生成物に水を加え、エーテル
で抽出し、エーテル抽出層を2規定塩酸水溶液および重
炭酸ソーダ水溶液で洗浄した後エーテル回収し、残渣を
得る。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:エーテル=1:1)で精製することにより、ライ
ラックアルコールの酢酸エステル540mgを得た。
沸点:85℃〜87℃/4mmHg 収率:87% 実施例2〜11 実施例1の方法に準じて、式(B)の化合物を式
(C)の化合物と反応させて、対応する各種の式(A)
−1のライラックアルコールのエステル類を合成した。
その結果を表−1に示す。
実施例12 ライラックアルコールのエチルエーテル[式(A)−2
の化合物]の合成。
フラスコに55%水素化ナトリウム141mg(3.2ミリモ
ル)、トルエン5mlおよびライラックアルコール350mg
(2.1ミリモル)仕込み、30分間還流する。次にフラス
コを室温に戻し、ジエチル硫酸493mg(3.2ミリモル)を
撹拌しながら滴下する。滴下終了後、再び還流させなが
ら2時間反応させる。反応生成物は重炭酸ソーダ水溶液
で洗浄し、トルエンを回収する。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル=
2:1)で精製することにより、ライラックアルコールの
エチルエーテル270mgを得た。
沸点:80℃〜83℃/10mmHg 収率:66% 実施例13〜24 実施例12の方法に準じて、式(B)の化合物を式
(D)あるいは式(E)の化合物を反応させて、対応す
る各種の式(A)−2のライラックアルコールのエーテ
ル類を合成した。その結果を表−2に示す。
(参考例) 参考例1 リラタイプの調合香料組成物として下記の各成分(重
量部)を混合した。
フェニルエチルアセテート 10 シンナミックアルコール 40 ターピネオール 130 シクラメンアルデヒド 10 ヘリオトロピン 50 シンナミルアセテート 10 カーネーション 20 リナロール 30 インドール 2 スチィラックスレジノイド 30 イランイラン 10 ヒドロキシシトロネラール 290 ベンジルアセテート 20 アニスアルデヒド 20 アブソリュートジャスミン 20 フェニルエチルアルコール 278 アニスアルコール 30 合計 1000 上記組成物93gにライラックアルコールの酢酸エステ
ルを7g混合して新規調合香料組成物を調製した。この新
規調合香料組成物と該化合物を加えていない上記のリラ
調合香料組成物について、専門パネラー10人により比較
した。その結果、専門パネラー10人の全員が該化合物を
加えた新規調合香料組成物はリラ様の香気が強調され、
天然のリラの特徴をとらえ持続性の点でも格段に優れて
いるとした。
参考例2 参考例1の方法に準じて、ライラックアルコールの酢
酸エステルの代わりに式(A)−1の化合物を包含され
るライラックアルコールのギ酸エステル、酪酸エステ
ル、イソ吉草酸エステル、安息香酸エステル、フェニル
プロピオン酸エステルおよび式(A)−2の化合物に包
含されるライラックアルコールのメチルエーテル、プロ
ピルエーテル、イソブチルエーテル、ヘキシルエーテ
ル、フェニルエーテル、フェニルエチルエーテルを加え
てその香気の変化を比較検討した。その結果、参考例1
と同様に専門パネラー10人の全員が本発明の式(A)の
化合物を加えた新規調合香料組成物は、該化合物を加え
ていない調合香料組成物と比較してリラ様の香気が強調
され、天然のリラの特徴をとらえ持続性の点でも格段に
優れているとした。
参考例3 アプリコット様の調合香料組成物として下記の各成分
(重量)を混合した。
アリルシクロヘキシルカプロエート 0.2 ベンズアルデヒド 11.5 アミルアセテート 7.5 アミルブチレート 7.5 アミルフォーメート 10.0 アミルバレレート 15.0 シンナミックアルデヒド 0.5 エチルアセテート 14.5 エチルブチレート 4.5 エチルヘキサノエート 10.0 エチルバレレート 50.0 ゼラニウムオイル 0.5 α−イオノン 9.5 イソアミルフェニルアセテート 0.1 ベンジルアセテート 9.5 レモンオイル 5.0 オレンジオイル 10.5 プロピルシンナメート 0.2 γ−ウンデカラクトン 213.0 ネロリオイル 18.5 バニリン 85.0 エタノール 517.0 1000.0 上記組成物96gにライラックアルコールのエチルエー
テルを4g混合して新規なアプリコット様の調合香料組成
物を調製した。この新規調合香料組成物と該化合物を加
えていない上記のアプリコット様調合香料組成物につい
て、専門パネラー10人により比較した。その結果、専門
パネラー10人の全員が該化合物を加えた新規調合香料組
成物は、アプリコット様の香気が強調された天然のアプ
リコットの特徴をとらえ持続性の点でも格段に優れてい
るとした。
参考例4 参考例3の方法に準じて、ライッラックアルコールの
エチルエーテルの代わりに式(A)−1の化合物に包含
されるライラックアルコールの酢酸エステル、プロピオ
ン酸エステル、イソ酪酸エステル、安息香酸エステル、
フェニル酢酸エステルおよび式(A)−2の化合物に包
含されるライラックアルコールのイソプロピルエーテ
ル、ブチルエーテル、イソペンチルエーテル、フェニル
プロピルエーテルを加えてその香気の変化を比較検討し
た。その結果、参考例3と同様に専門パネラー10人の全
員が本発明の式(A)の化合物を加えた新規調合香料組
成物は、該化合物を加えていない調合香料組成物と比較
してマイルドなアプリコット様の香気が強調されてお
り、天然のアプリコットの特徴をとらえ持続性の点でも
格段に優れているとした。
(発明の効果) 本発明は、従来の文献に未記載の前記式(A)で表さ
れるライラックアルコール誘導体に包含される式(A)
−1のライラックアルコールエステル類および式(A)
−2のライラックアルコールエーテル類を提供するにあ
る。
式(A)−1の化合物はフローラル様、リラ様、フル
ーツ様、アプリコット様などの香気、また式(A)−2
の化合物はフローラル様、リラ様、グリーン様、ハーバ
ル様、アルデヒド様などの香気を有し、香料物質として
有用であり、マイルドで持続性のある香料組成物の調合
素材として使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 307/12 CA,REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(A) 式中、Rはアルキル基、フェニル基、アルアルキル基
    (但し、ベンジル基、トリフェニルメチル基を除く)、
    およびRが一般式COR1で示されるアシル基(但し、アセ
    チル基を除き、R1は水素原子、C1〜C5のアルキル基、フ
    ェニル基およびC7〜C9のアルアルキル基を示す、)を示
    す、 で表されるライラックアルコール誘導体。
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Tetrahedron,45(24),P.7835−58
Tetrahedron,Lett.,24(13),(1983),P.1365−8

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