JP2732532B2 - 感熱製版装置および該感熱製版装置を用いた感熱孔版原紙の製版方法 - Google Patents

感熱製版装置および該感熱製版装置を用いた感熱孔版原紙の製版方法

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JP2732532B2 JP21974588A JP21974588A JP2732532B2 JP 2732532 B2 JP2732532 B2 JP 2732532B2 JP 21974588 A JP21974588 A JP 21974588A JP 21974588 A JP21974588 A JP 21974588A JP 2732532 B2 JP2732532 B2 JP 2732532B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、感熱製版装置および該感熱製版装置を用
いた感熱孔版原紙の製版方法に関し、特に熱可塑性樹脂
フィルムと多孔性支持体とを貼合わせてなる感熱孔版原
紙の製版を複数の発熱体からなるサーマルヘッドを用い
て行う感熱製版装置および該感熱製版装置を用いた感熱
孔版原紙の製版方法に関する。
《従来技術とその問題点》 従来、感熱製版装置としては、図1に示されている如
く、主走査方向(紙面を貫通する方向)に一列に配列し
た複数の発熱体5からなるサーマルヘッド4を有し、こ
のサーマルヘッド4とプラテンローラ3との間に熱可塑
性樹脂フィルム側がサーマルヘッド4と直接接触するよ
う感熱孔版原紙1を通され、搬送ローラ2により感熱孔
版原紙1を発熱体5の配列方向と直交する方向、即ち副
走査方向(矢印A方向)へサーマルヘッド4に対し所定
のピッチをもって相対的に移動させ、サーマルヘッド4
の各発熱体5の選択的な発熱作用により感熱孔版原紙1
の熱可塑性樹脂フィルムにドット状の穿孔を施すようよ
う構成された感熱製版装置が知られている。
上述の如き感熱製版装置において使用されるサーマル
ヘッドは、従来一般にはファクシミリ装置にて使用され
ているサーマルヘッドがそのまま転用されており、これ
は、第3図(a)に示されている如く、主走査方向に一
列に配列された複数の発熱体5を有し、その各発熱体5
に個別に電力を供給すべく各発熱体5の副走査方向の両
端に電極6を接続された構造になっている。
ファクシミリ装置においては、使用される記録紙の副
走査方向の送り量(搬送量)は予め通信規格により定め
られており、このためその送り量に対応できるサーマル
ヘッドの発熱体の大きさが自ずと決まることになり、従
来のファクシミリ装置用のサーマルヘッドでは、通信規
格の理由から発熱体の縦横比(第3図(a)にて発熱体
5の主走査方向の長さをa、副走査方向の長さをbとし
た場合、a:b)が1:2程度の寸法比となっている。
ファクシミリ規格における高解像モード(ファインモ
ード)においては、主走査方向のドットピッチPAと副
走査方向のドットピッチPBはほぼ等しくなされている
ため、上述の如きサーマルヘッドでは、高解像モードに
おいては、第3図(b)に示す如く、各発熱体による記
録紙に対する加熱領域は副走査方向に一定距離毎にオー
バーラップ部分Dを有することになる。
ファクシミリ装置に使用されている上述の如きサーマ
ルヘッドをそのまま用いて感熱孔版原紙の製版をファク
シミリにおける高解像モード相当(PA=PB)にて行っ
た場合、上述のオーバーラップ部分Dにより副走査方向
に連続した穿孔が感熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルム
に形成されることになる。
感熱孔版原紙のドット状の穿孔は、サーマルヘッドに
設けられた発熱体への通電開始による発熱体の発熱によ
りこの発熱体と直接接触する状態におかれた熱可塑性樹
脂フィルムの温度が収縮開始温度taを上回ると、熱可塑
性樹脂フィルムに先ず発熱体の中心部に対応する位置に
微小穿孔が発生してこれが周囲に拡大成長し、発熱体5
への通電終了による発熱体5の放熱により熱可塑性樹脂
フィルムの温度が収縮停止温度tb(ta>tb)を下回る
と、熱可塑性樹脂フィルムの穿孔の成長が停止するとう
機構のもとに形成される。
従来のサーマルヘッドでは、感熱孔版原紙に与えられ
る単位面積当たりの熱エネルギーが大きく、このため主
走査方向に互いに隣接する発熱体が同時に発熱すると、
熱可塑性樹脂フィルムの表面温度が同時に発熱する二つ
の発熱体の主走査方向の隙間部分でも収縮停止温度tb
を上回る場合がある。この場合には、その二つの発熱体
による熱可塑性樹脂フィルムの穿孔の成長がその二つの
発熱体の主走査方向の隙間部分で停止せず、穿孔が互い
に隣接する穿孔まで到達し、この結果、主走査方向に連
続した大きい穿孔が形成されることになる。
このようなことから、ベタ黒画像部の製版では、熱可
塑性樹脂フィルムに主走査方向および副走査方向に隙間
なく連続した大きな穿孔部が形成されることになり、孔
版印刷において熱可塑性樹脂フィルムの穿孔部を通して
印刷用紙に転移される印刷インキの量は穿孔部が連続し
た大きなものであるほど多くなることから、主走査方向
および副走査方向に隙間なく連続した大きな穿孔部によ
るベタ黒画像部においては印刷用紙に転移される印刷イ
ンキ量が過剰になる。
これは次に印刷されて上部に積載される印刷用紙の裏
面を汚す裏写りの現象を顕著にするという問題点を生じ
る。
また、ベタ黒画像部だけでなく文字画像、線画像にお
いても熱可塑性樹脂フィルムの穿孔が主走査方向、副走
査方向に連続したものであると、印刷画像に太り、潰れ
が生じる。
また、大きな穿孔の形成に伴い、溶融して浮遊状態と
なって拠り所のない流動フィルムが多孔性支持体の繊維
に絡み付いて再度フィルム膜またはフィルム塊を形成す
ることになり、これは孔版印刷時における黒画像部分に
不要な白画像部分を形成する、いわゆる和紙目の発生原
因になる。
《発明の目的》 この発明は、上述の如き問題点に鑑み、いかなる原稿
画像に対しても忠実な印刷画像が得られ、しかもインキ
転移量を抑えて裏写り現象を減少させることのできる孔
版原紙の製版を行う感熱製版装置および該感熱製版装置
を用いた感熱孔版原紙の製版方法を提供することを目的
とする。
《問題点を解決するための手段》 前記問題点を解決するために、本発明は、 熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼合わせて
なる感熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルム側に主走査方
向に一列に配列した複数の発熱体からなるサーマルヘッ
ドを直接接触させると共に、前記発熱体の配列方向と直
交する副走査方向に前記感熱孔版原紙を前記サーマルヘ
ッドに対し相対的に移動させ、前記発熱体の発熱作用に
より前記熱可塑性樹脂フィルムにドット状の穿孔を主走
査方向及び副走査方向に所定のピッチでもって施す感熱
製版装置において、 前記主走査方向のドットピッチと前記副走査方向のド
ットピッチを等しくするとともに前記発熱体の主走査方
向の長さを副走査方向の長さより短くし、 前記サーマルヘッドに設けられた各発熱体の副走査方
向の長さを副走査方向に隣接する2つのドット状の穿孔
間に未製版部分からなる隙間部分が設けられるように前
記副走査方向のドットピッチより短くし、 前記各発熱体によって前記熱可塑性樹脂フィルムに加
えられる熱エネルギーを主走査方向に隣接する2つのド
ット状の穿孔間にも未製版部分からなる隙間部分が設け
られるように小さくすることにより、副走査方向にも主
走査方向にも独立した穿孔が施されるようにした、 ことを特徴とする。
また、本発明は 熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼合わせて
なる感熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルム側に主走査方
向に一列に配列した複数の発熱体からなるサーマルヘッ
ドを直接接触させると共に、前記発熱体の配列方向と直
交する副走査方向に前記感熱孔版原紙を前記サーマルヘ
ッドに対し相対的に移動させ、前記発熱体の発熱作用に
より前記熱可塑性樹脂フィルムにドット状の穿孔を主走
査方向及び副走査方向に所定のピッチでもって施す感熱
孔版原紙の製版方法において、 前記主走査方向のドットピッチと前記副走査方向のド
ットピッチを等しくするとともに前記発熱体の主走査方
向の長さを副走査方向の長さより短くし、 前記サーマルヘッドに設けられた各発熱体の副走査方
向の長さを副走査方向に隣接する2つのドット状の穿孔
間に未製版部分からなる隙間部分が設けられるように前
記副走査方向のドットピッチより短くし、 前記各発熱体によって前記熱可塑性樹脂フィルムに加
えられる熱エネルギーを主走査方向に隣接する2つのド
ット状の穿孔間にも未製版部分からなる隙間部分が設け
られるように小さくすることにより、副走査方向にも主
走査方向にも独立した穿孔が施されるようにした、 ことを特徴とする。
《作用》 上述の如き構成によれば、発熱体の副走査方向の長さ
が副走査方向のドットピッチより短いから、感熱孔版原
紙をサーマルヘッドに対し副走査方向に所定のピッチを
もって相対的に移動させた状態にて前記発熱体により感
熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルムに施される穿孔は、
副走査方向に互いに隣接するドット状の穿孔間に未製版
部分からなる隙間部分が設けられる態様にて行われ、当
該発熱体により熱可塑性樹脂フィルムに穿孔される穿孔
は副走査方向に連続することなく、各々独立した穿孔と
なる。
また、発熱体の副走査方向の長さが従来より短くなる
ので、熱可塑性樹脂フィルムに与えられる単位面積当た
りの熱エネルギーが従来に比して抑えられ、主走査方向
に互いに隣接する発熱体が同時に発熱しても、これによ
り熱可塑性樹脂フィルムに施されるドット状の穿孔は主
走査方向の穿孔間において隙間部分を残して行われ、こ
の穿孔は主走査方向にも連続しない。
これらのことにより上記発熱体によって熱可塑性樹脂
フィルムに穿孔される各穿孔は副走査方向と主走査方向
の何れにおいても独立した穿孔となる。
《実施例の説明》 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明において上述の従来例と同一の部分
は従来例にて付した符号と同一の符号を付してその詳細
説明は省略する。
第2図は、本発明による感熱製版装置に使用されるサ
ーマルヘッドを示している。このサーマルヘッド4の各
発熱体50は、ドットピッチPaをもって主走査方向に一例
に配列されている。
この感熱製版装置においても副走査方向に感熱孔版原
紙1をサーマルヘッド4に対し相対的に移動させるピッ
チ、即ち副走査方向のドットピッチPbと主走査方向のド
ットピッチPaとは互いに等しくなるよう構成されてい
る。
発熱体50は、主走査方向の長さをa、副走査方向の長
さをbとすると、副走査方向の長さbが主走査方向のド
ットピッチPaより短く、更にこの実施例では主走査方向
の長さaが副走査方向の長さbより短くなるよう構成さ
れている。
副走査方向のドットピッチPbは主走査方向のドットピ
ッチPaと等しいから、発熱体50の副走査方向の長さbは
副走査方向のドットピッチPbより短いことになる。
このように発熱体50の副走査方向の長さbが副走査方
向のドットピッチPbより短いと、各発熱体50の感熱孔版
原紙1に対する発熱領域は副走査方向においてオーバー
ラップ部分を有さないことになる。
したがって感熱孔版原紙1をサーマルヘッド4に対し
副走査方向に所定のピッチPbをもって相対的に移動させ
た状態にて発熱体50により感熱孔版原紙1の熱可塑性樹
脂フィルムに施される穿孔は、副走査方向に互いに隣接
するドット状の穿孔間に未製版部分からなる隙間部分が
設けられる態様にて行われ、発熱体50により熱可塑性樹
脂フィルムに穿孔される穿孔は副走査方向に連続するこ
となく、各々独立した穿孔となる。
また、発熱体50の副走査方向の長さが従来より短くな
るので、感熱孔版原紙1の熱可塑性樹脂フィルムに与え
られる単位面積当たりの熱エネルギーが従来に比して低
減し、主走査方向に互いに隣接する発熱体50が同時に発
熱しても、これにより熱可塑性樹脂フィルムに施される
穿孔は主走査方向に互いに隣接するドット状の穿孔間に
おいて隙間部分を残して行われるようになり、この穿孔
は主走査方向にも連続しない。
これらのことにより、発熱体50によって感熱孔版原紙
1の熱可塑性樹脂フィルムに施される各穿孔は副走査方
向と主走査方向の何れにおいても独立した穿孔となり、
各穿孔が独立していることによって印刷工程時、不必要
で無駄なインキ転移が抑制され、裏写り現象が防止され
る。
なお、孔版印刷においては、ドット穿孔間に形成され
た隙間に対応する未印刷部分はインキの滲み効果により
埋められ、鮮明な印刷画像を得ることができることにな
る。
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて、すな
わち、発熱体の副走査方向の長さbが副走査方向のドッ
トピッチPbよりも小さい場合と発熱体の副走査方向の流
さbが副走査方向のドットピッチPbより大きい場合に分
けて説明する。
実施例1 以下の如く設定された16ドット/mmの薄膜型サーマル
ヘッドを、孔版式デジタル製版印刷装置(商品名,リソ
グラフ007DPF(理想科学工業(株)製)に搭載し、ベタ
画像、文字画像のある原稿を使用して感熱孔版原紙(商
品名,007Dマスター(Pタイプ))に製版を行なった。
発熱体の主走査方向の長さ a=45μm 発熱体の副走査方向の長さ b=60μm 主走査方向のドットピッチ Pa=62.5μm 副走査方向のドットピッチ Pb=62.5μm 発熱エネルギー 0.080〜0.065mJ/dot なお、前記感熱孔版原紙は、ポリエステルフィルム
(厚さ2μm)と多孔性支持体(8.5g/m2、マニラ麻薄
葉紙)とを接着剤にて貼合わせたものである。
製版された感熱孔版原紙の一部を光学顕微鏡で観察し
たところ、文字画像「議」に対する製版状態は、参考写
真(A)の如く観察され、その一部を拡大すると参考写
真(B)の如く観察された。
参考写真(A)、(B)からも明らかなように、文字
を構成するドット状の穿孔はそれぞれ独立して形成され
ており、互いに隣接するドット状の穿孔間には主走査方
向および副走査方向にわたって格子状に未製版の隙間部
が形成されている。
参考写真(C)はベタ画像に対する製版状態を示して
いるが、同参考写真にも明らかな如く、ベタ画像に対す
る製版状態においても同様に観察することができる。
この製版済みの感熱孔版原紙を使用して印刷を行なっ
たところ、印刷物は細線も「議」なる文字も潰れがな
く、ベタ画像部においても和紙目の極めて少ない原稿画
像に忠実な印刷画像を得ることができた。
また、所定枚数を印刷し、その積載された印刷紙の中
で中央部にある印刷紙の裏側を観察したところ、ほとん
ど裏写りがなかった。
比較例1 前記実施例1と比較をするため、以下の如く設定され
た従来の16ドット/mmの薄膜型サーマルヘッドを使用
し、前記実施例1で使用したものと同様の製版印刷装置
および感熱孔版原紙を使用して製版を行なった。
発熱体の主走査方向の長さ a=45μm 発熱体の副走査方向の長さ b=85μm 主走査方向のドットピッチ Pa=62.5μm 副走査方向のドットピッチ Pb=62.5μm 発熱エネルギー 0.100〜0.080mJ/dot 参考写真(D)、(E)、(F)は前記参考写真
(A)、(B)、(C)に対応するもので、実施例1で
使用したものと同一の原稿を使用して製版し、その製版
済みの感熱孔版原紙の一部を光学顕微鏡で観察したもの
である。
参考写真(D)、(E)からも明らかなように、文字
画像「議」を構成するドット状の穿孔は、副走査方向ま
たは主走査方向に連続して穿孔を形成している。
また、参考写真(F)を示す如く、ベタ画像における
製版状態においても、副走査方向および主走査方向に連
続した穿孔を形成しており、溶融して浮遊状態となった
溶融フィルムは、多孔性支持体の繊維に絡み付いて、フ
ィルム塊を形成しているのが観察できる。
この製版済みの感熱孔版原紙を使用して印刷を行なっ
たところ、文字画像、線画像は、原稿と比較しても、ま
た実施例1で得た印刷画像と比較しても、太ったそして
潰れた画像となった。
さらに、ベタ画像における印刷は、ところどころに多
孔性支持体の繊維に絡み付いたフィルム塊による和紙目
が目立った。
また、実施例1と同様の枚数を印刷し、その中の中央
部に積載された印刷紙の裏側を観察したところ、かなり
の裏写りが見られ、実施例1で得られた印刷物と比較し
ても裏写りが多かった。
実施例2 以下の如く設定された16ドット/mmの薄膜型サーマル
ヘッドを用い、実施例1で使用したものと同様の製版印
刷装置および感熱孔版原紙を使用して製版を行なった。
発熱体の主走査方向の長さ a=45μm 発熱体の副走査方向の長さ b=48μm 主走査方向のドットピッチ Pa=62.5μm 副走査方向のドットピッチ Pb=62.5μm 発熱エネルギー 0.065〜0.051mJ/dot この実施例で得られた感熱孔版原紙の穿孔状態および
印刷画像状態を光学顕微鏡等を使用して観察すると、い
ずれもドットの穿孔状態はそれぞれ独立していることが
確認でき、印刷物に関しては文字画像は鮮明で潰れ・太
りのない、ベタ画像は和紙目の極めて少ない画像が得ら
れた。
さらに発熱体副走査長が短いほど裏写りが少ないこと
が確認できた。
実施例3 以下の如く設定された16ドット/mmの薄膜型サーマル
ヘッドを用い、前記実施例1で使用したものと同様の製
版印刷装置および感熱孔版原紙を使用して製版を行なっ
た。
発熱体の主走査方向の長さ a=45μm 発熱体の副走査方向の長さ b=54μm 主走査方向のドットピッチ Pa=62.5μm 副走査方向のドットピッチ Pb=62.5μm 発熱エネルギー 0.073〜0.058mJ/dot この実施例で得られた感熱孔版原紙の穿孔状態および
印刷画像状態を光学顕微鏡等を使用して観察すると、い
ずれもドット状の穿孔状態はそれぞれ独立していること
が確認でき、印刷物に関しては文字画像は鮮明で潰れ、
太りのなく、ベタ画像は和紙目の極めて少ない画像が得
られた。
また発熱体の副走査方向の長さが短いほど裏写りが少
ないことが確認できた。
《発明の効果》 以上の説明より明かな如く、本発明による感熱製版装
置およびこの感熱製版装置を用いた感熱孔版原紙の製版
方法によれは、サーマルヘッドに設けられた各発熱体の
副走査方向の長さが副走査方向のドットピッチより短い
ことにより、この発熱体によって感熱孔版原紙の熱可塑
性樹脂フィルムに穿孔される各穿孔は副走査方向と主走
査方向の何れにおいても独立した穿孔となるから、孔版
印刷時に印刷用紙に対するインキ転移量が過剰になるこ
とが回避され、これにより裏写り現象が防止され、また
各ドット状の穿孔の隙間によって形成される印刷インキ
の未転移部部は印刷インキの滲み効果により自然に接続
されるので、ドット状に転移した印刷インキの集合体に
より形成される孔版印刷画像は原稿画像に忠実で鮮明な
ものになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は感熱製版装置の一例をその要部について示す概
略構成図、第2図は本発明による感熱製版装置のサーマ
ルヘッドの一実施例をその要部について示す平面図、第
3図は従来の感熱製版装置のサーマルヘッドの平面図で
ある。 1……感熱孔版原紙 2……搬送ローラ 3……プラテンローラ 4……サーマルヘッド 5……発熱体
フロントページの続き (72)発明者 中村 淳 東京都港区新橋2丁目20番15号 理想科 学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−191654(JP,A) 特開 昭62−55168(JP,A) 特開 昭62−82053(JP,A) 特開 昭60−222256(JP,A) 特開 昭59−143679(JP,A) 特開 昭49−52015(JP,A) 特開 昭62−238792(JP,A) 特開 昭60−48398(JP,A) 特開 昭59−230774(JP,A) 特開 昭54−108643(JP,A) 特開 昭55−51573(JP,A) 特開 昭63−153191(JP,A) 特開 昭59−179363(JP,A) 特開 昭60−42070(JP,A) 特開 昭62−282983(JP,A) 実開 昭50−58746(JP,U) 実開 昭51−73043(JP,U) 実開 昭57−118839(JP,U) 実開 昭57−118840(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを
    貼合わせてなる感熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルム側
    に主走査方向に一列に配列した複数の発熱体からなるサ
    ーマルヘッドを直接接触させると共に、前記発熱体の配
    列方向と直交する副走査方向に前記感熱孔版原紙を前記
    サーマルヘッドに対し相対的に移動させ、前記発熱体の
    発熱作用により前記熱可塑性樹脂フィルムにドット状の
    穿孔を主走査方向及び副走査方向に所定のピッチでもっ
    て施す感熱製版装置において、 前記主走査方向のドットピッチと前記副走査方向のドッ
    トピッチを等しくするとともに前記発熱体の主走査方向
    の長さを副走査方向の長さより短くし、 前記サーマルヘッドに設けられた各発熱体の副走査方向
    の長さを副走査方向に隣接する2つのドット状の穿孔間
    に未製版部分からなる隙間部分が設けられるように前記
    副走査方向のドットピッチより短くし、 前記各発熱体によって前記熱可塑性樹脂フィルムに加え
    られる熱エネルギーを主走査方向に隣接する2つのドッ
    ト状の穿孔間にも未製版部分からなる隙間部分が設けら
    れるように小さくすることにより、副走査方向にも主走
    査方向にも独立した穿孔が施されるようにした、 ことを特徴とする感熱製版装置。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを
    貼合わせてなる感熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルム側
    に主走査方向に一列に配列した複数の発熱体からなるサ
    ーマルヘッドを直接接触させると共に、前記発熱体の配
    列方向と直交する副走査方向に前記感熱孔版原紙を前記
    サーマルヘッドに対し相対的に移動させ、前記発熱体の
    発熱作用により前記熱可塑性樹脂フィルムにドット状の
    穿孔を主走査方向及び副走査方向に所定のピッチでもっ
    て施す感熱孔版原紙の製版方法において、 前記主走査方向のドットピッチと前記副走査方向のドッ
    トピッチを等しくするとともに前記発熱体の主走査方向
    の長さを副走査方向の長さより短くし、 前記サーマルヘッドに設けられた各発熱体の副走査方向
    の長さを副走査方向に隣接する2つのドット状の穿孔間
    に未製版部分からなる隙間部分が設けられるように前記
    副走査方向のドットピッチより短くし、 前記各発熱体によって前記熱可塑性樹脂フィルムに加え
    られる熱エネルギーを主走査方向に隣接する2つのドッ
    ト状の穿孔間にも未製版部分からなる隙間部分が設けら
    れるように小さくすることにより、副走査方向にも主走
    査方向にも独立した穿孔が施されるようにした、 ことを特徴とする感熱孔版原紙の製版方法。
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