JPH11115148A - 製版装置 - Google Patents

製版装置

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JPH11115148A
JPH11115148A JP28402197A JP28402197A JPH11115148A JP H11115148 A JPH11115148 A JP H11115148A JP 28402197 A JP28402197 A JP 28402197A JP 28402197 A JP28402197 A JP 28402197A JP H11115148 A JPH11115148 A JP H11115148A
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保光 横山
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康宣 木戸浦
Yoshiyuki Shishido
善幸 宍戸
Hajime Kato
肇 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベタ画像が多い場合にマスタの収縮及びステ
ィッキングを高精度に抑制して、製版シワ発生の防止を
図るとともに良好な画像寸法の再現性を得る。また、同
時に裏移り現象の発生を抑制する。 【解決手段】 画像処理部22で処理された画像信号は
制御手段24に入力される。制御手段24は、入力され
た画像信号に基づいて、48×48ドットのマトリクス
を組み、マトリクスの全部が穿孔対象となっている場合
にはベタ状態と認識する。ベタ画像が多い場合には制御
手段24はステッピングモーター26を制御して製版速
度を遅くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱孔版印刷装置
等に用いられ、感熱性孔版マスタを用いて製版を行う製
版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱性孔版マスタを用いた印刷方式とし
て、従来より、デジタル式感熱孔版印刷が知られてい
る。この印刷では感熱性孔版マスタと呼ばれるマスタが
使用され、これは、厚みが1〜8μm程度の薄い熱可塑
性樹脂フィルムに多孔質支持体としての和紙や合成繊
維、あるいはこれらを混抄したものを貼り合わせたラミ
ネート構造となっている。熱可塑性樹脂フィルムの表面
には、サーマルヘッド表面への融着防止及び帯電防止の
ため、オーバーコート層が設けられている。このような
マスタの一例としては、特開平4−265783号公報
に開示されたものがある。このデジタル式感熱孔版印刷
では、マスタのフィルム面をデジタル信号化された原稿
画像の画像データに基づいてサーマルヘッド等の発熱部
で加熱穿孔して製版した後、これを版胴に巻装して版胴
内部よりインキを供給し、プレスローラ等の押圧部材で
印刷用紙を版胴に押圧して、版胴開孔部を経てマスタ穿
孔部より滲出したインキを印刷用紙に転移させることで
印刷が行われている。
【0003】ところで、上述のような和紙等からなる多
孔質支持体を有するマスタでは、不可避的な内部構造の
バラツキから、穿孔部を繊維が横切っている場合があ
り、このような場合には繊維によってインキの通過が阻
害され、画像のベタ部に繊維模様が現れる、いわゆる
「繊維目」と呼ばれる不具合等が発生する。また、製版
直後の印刷においては、インキが和紙等を通過しなけれ
ばならないために画像の立ち上がりが悪く、印刷物とし
ての使用価値のない「損紙」の発生を避けられなかっ
た。
【0004】このため、上記問題の発生原因である和紙
等の多孔質支持体の厚みを薄くしたマスタや、多孔質支
持体を有しない熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマス
タを用いて印刷を行う試みがなされている。マスタを熱
可塑性樹脂フィルムのみから構成した場合には上記多孔
質支持体に起因する問題を一掃できるわけであるが、マ
スタの強度、いわゆる腰力は実質的に多孔質支持体が担
っているため、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみから
成るマスタ(多孔質支持体を薄くしたものを含む)で
は、熱可塑性樹脂の熱収縮特性が顕在化し、マスタの収
縮(主に副走査方向での縮み)及び、熱可塑性樹脂フィ
ルムを溶融する際に熱可塑性樹脂フィルムがサーマルヘ
ッド表面に溶着して、正常な意図した距離を搬送できな
くなるスティッキングという問題が大きくなる。このた
め、いわゆる製版シワが発生したり、画像寸法再現性が
悪いという問題があった。
【0005】隣接したドットが穿孔されるベタ画像部分
では、マスタの収縮及びスティッキングが特に大きい。
その理由は以下の通りである。製版時におけるマスタの
副走査方向の送りは、マスタをサーマルヘッドへ押圧す
るプラテンローラの回転によってなされ、その搬送力
は、プラテンローラの表面とマスタとの間の摩擦によっ
て確保されている。プラテンローラとマスタ間の摩擦力
が十分であると、摩擦力による拘束によって上記マスタ
の収縮及びスティッキングは極力抑制されるが、ベタ率
が高いとプラテンローラとマスタとの摩擦力が不足して
しまい、プラテンローラに対するマスタの滑り、すなわ
ちスティッキングを生じ、また、上述した熱可塑性樹脂
の熱収縮特性によるマスタ収縮も激しくなり、結果、画
像寸法再現性の劣悪化を招いてしまう。図14に示すよ
うに、フィルム穿孔径(感熱性孔版マスタにおける熱可
塑性樹脂フィルムの穿孔箇所の径)が大きくなるほどマ
スタ収縮率は大きくなる。
【0006】この問題に対処したものとして、特開平8
−90747号公報に記載の感熱孔版製版装置が知られ
ている。この感熱孔版製版装置は、サーマルヘッドの全
発熱部のうち実際に通電される発熱部の割合である「ベ
タ率」を検知するベタ率検知手段を有しており、ベタ率
に多段階のしきい値を設け、検知されたベタ率をしきい
値に対応させてプラテンローラの回転速度、すなわち製
版速度を調整することを特徴としている。具体的には、
ベタ率が高いときは、製版速度を遅くして穿孔径(穿孔
箇所の径)を小さくするものである。その理由は以下の
通りである。マスタが穿孔される場合、熱可塑性樹脂の
収縮応力は穿孔箇所の径を大きくする方向に作用する
が、製版速度が遅い場合にはプラテンローラの押圧力に
よって収縮応力が拘束され、また、サーマルヘッドの蓄
熱作用の低減等から穿孔径は標準の製版速度の場合に比
べて小さくなる。製版速度が速い場合(標準の製版速度
の場合)には、穿孔箇所がプラテンローラの押圧力から
開放されるスピードが速いので、収縮応力が十分に作用
し、また、サーマルヘッドの蓄熱作用の増大によってそ
の結果穿孔径は大きくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平8−
90747号公報に記載の技術のように、サーマルヘッ
ドの全発熱部のうち実際に通電される発熱部の割合であ
るベタ率を検知して製版速度を調整する手法の場合、穿
孔箇所の密度が関係しないため、同じベタ率でもミクロ
的に見た場合には穿孔箇所が隣接しない非ベタ画像も含
まれる。すなわち、ベタ画像とそうでない画像が同じベ
タ率で捉えられる場合がある。ベタ率が同じでもベタ画
像ではない場合には製版速度の調整は不要であるが、こ
こで製版速度が遅く制御されると、穿孔径が小さくなり
過ぎて文字のかすれなど印刷物の品質上の不具合が発生
する他、製版速度が遅く制御されるために製版時間が長
くなるという作業性上の不具合が発生する。
【0008】また、この種の印刷では、印刷用紙の裏面
に前の印刷用紙表面のインキが転移して汚れを生じる、
いわゆる「裏移り」という現象が問題になるが、穿孔径
が大きくなり、あるいは各穿孔間の境界が溶けて連なる
と、印刷用紙へのインキの過剰転移が生じ、裏移りの原
因となる。
【0009】そこで、本発明は、画像状態に対応した的
確な製版速度の調整を行うことができ、画像寸法再現性
が良好で、製版シワの発生を極力抑制できるとともに裏
移りの問題も解消でき、印刷物の品質向上に寄与できる
製版装置の提供を、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベタ画像の認
識を正確にするために、穿孔箇所の位置関係を把握する
こととした。具体的には、請求項1記載の発明では、主
走査方向に配列された多数の発熱部を具備したサーマル
ヘッドに、少なくとも熱可塑性樹脂フィルムを有する感
熱性孔版マスタを押圧して接触させるとともに、主走査
方向と直交する副走査方向に相対的に移動させて上記発
熱部の加熱により上記感熱性孔版マスタに原稿画像の画
像データに応じたドット状の製版画像を形成する製版装
置において、原稿画像のベタ状態を画像信号のマトリク
スで認識し、ベタ画像が多い場合には製版速度を遅くす
るように制御する制御手段を具備した、という構成を採
っている。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
構成において、上記制御手段が、製版全体に亘って通常
の製版速度を維持する高速製版制御モードを有してい
る、という構成を採っている。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の構成において、上記サーマルヘッドの温度を検出
するサーマルヘッド温度検出手段を有し、上記制御手段
が、上記サーマルヘッド温度検出手段が検出したサーマ
ルヘッド温度に応じて上記サーマルヘッドへ供給する穿
孔エネルギーを所定のエネルギーに調整する温度制御を
行う、という構成を採っている。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の構成において、上記サーマルヘッドの発熱部
の主走査方向の寸法が、主走査方向における発熱部ピッ
チの30〜95%の範囲にあり、且つ、上記発熱部の副
走査方向の寸法が、上記感熱性孔版マスタの副走査方向
送りピッチの30〜95%の範囲にある、という構成を
採っている。
【0014】請求項5記載の発明では、請求項1,2,
3又は4記載の構成において、上記サーマルヘッドのグ
レーズ層の厚みが60μm以下である、という構成を採
っている。
【0015】請求項6記載の発明では、請求項1,2,
3,4又は5記載の構成において、上記感熱性孔版マス
タが実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみから成る、とい
う構成を採っている。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。まず、本発明に係る製版装置を適用した感熱孔版印
刷装置の全体構成とその印刷プロセスを、図2に基づい
て簡単に説明する。
【0017】符号50は、装置本体キャビネットを示
す。装置本体キャビネット50の上部にある、符号80
で示す部分は原稿読取部を構成し、その下方の符号90
で示す部分は本発明に係る製版装置、その左側に符号1
00で示す部分は多孔性の印刷ドラム101が配置され
た印刷ドラム部、その左の符号70で示す部分は排版
部、製版装置90の下方の符号110で示す部分は給紙
部、印刷ドラム101の下方の符号120で示す部分は
印圧部、装置本体キャビネット50の左下方の符号13
0で示す部分は排紙部を、それぞれ示している。
【0018】次に、この感熱孔版印刷装置の動作につい
てその細部構成を含めて以下に説明する。
【0019】先ず、原稿読取部80の上部に配置された
原稿載置台(図示せず)に、印刷すべき画像を持った原
稿60を載置し、図示しない製版スタートキーを押す。
この製版スタートキーの押圧に伴い、先ず排版工程が実
行される。すなわち、この状態においては、印刷ドラム
部100の印刷ドラム101の外周面に前回の印刷で使
用された使用済感熱性孔版マスタ61bが装着されたま
ま残っている。
【0020】先ず、印刷ドラム101が反時計回り方向
に回転し、印刷ドラム101外周面の使用済感熱性孔版
マスタ61bの後端部が排版剥離ローラ対71a,71
bに近づくと、同ローラ対71a,71bは回転しつつ
一方の排版剥離ローラ71bで使用済感熱性孔版マスタ
61bの後端部をすくい上げ、排版剥離ローラ対71
a,71bの左方に配設された排版コロ対73a,73
bと排版剥離ローラ対71a,71bとの間に掛け渡さ
れた排版搬送ベルト対72a,72bで矢印Y1方向へ
搬送されつつ排版ボックス74内へ排出され、使用済感
熱性孔版マスタ61bが印刷ドラム101の外周面から
引き剥がされ排版工程が終了する。このとき印刷ドラム
101は反時計回り方向への回転を続けている。剥離排
出された使用済感熱性孔版マスタ61bは、その後、圧
縮板75により排版ボックス74の内部で圧縮される。
【0021】排版工程と並行して、原稿読取部80では
原稿読取が行われる。すなわち、図示しない原稿載置台
に載置された原稿60は、分離ローラ81、前原稿搬送
ローラ対82a,82b及び後原稿搬送ローラ対83
a,83bのそれぞれの回転により矢印Y2からY3方
向に搬送されつつ露光読み取りに供される。このとき、
原稿60が多数枚あるときは、分離ブレード84の作用
でその最下部の原稿のみが搬送される。なお、後原稿搬
送ローラ83aは原稿搬送ローラ用モータ83Aによっ
て回転駆動されると共に、前原稿搬送ローラ82aは搬
送ローラ83aと82aとの間に掛け渡されたタイミン
グベルト(図示せず)を介して回転駆動され、ローラ8
2b,83bはそれぞれ従動回転する。原稿60の画像
読み取りは、コンタクトガラス85上を搬送されつつ、
蛍光灯86により照明された原稿60の表面からの反射
光を、ミラー87で反射させレンズ88を通して、CC
D(光電変換素子)等から成る画像センサ89に入射さ
せることにより行われる。すなわち、原稿60の読み取
りは、公知の「縮小式の原稿読取方式」で行われ、その
画像が読み取られた原稿60は原稿トレイ80A上に排
出される。画像センサ89で光電変換された電気信号
は、装置本体キャビネット50内のアナログ/デジタル
(A/D)変換部20(図1)に入力されデジタル画像
信号に変換される。
【0022】一方、この画像読み取り動作と並行して、
デジタル信号化された画像情報に基づき製版及び給版工
程が行われる。すなわち、製版装置90の所定部位にセ
ットされた感熱性孔版マスタ61は、ロール状に巻かれ
たロール状態から引き出され、サーマルヘッド30に感
熱性孔版マスタ61を押圧しているプラテンローラ9
2、及び送りローラ対93a,93bの回転により、間
欠的に搬送路の下流側に搬送される。このように搬送さ
れる感熱性孔版マスタ61に対して、サーマルヘッド3
0の主走査方向に一列に配列された多数の微小な発熱部
が、上記A/D変換部20から送られてくるデジタル画
像信号に応じて各々選択的に発熱し、発熱した発熱部に
接触している感熱性孔版マスタ61の熱可塑性樹脂フィ
ルムが溶融穿孔される。このように、画像情報に応じた
感熱性孔版マスタ61の位置選択的な溶融穿孔により、
画像情報が穿孔パターンとして書き込まれる。
【0023】画像情報が書き込まれた製版済感熱性孔版
マスタ61aの先端は、給版ローラ対94a,94bに
より印刷ドラム101の外周部側へ向かって送り出さ
れ、図示しないガイド部材により進行方向を下方へ変え
られ、図示する給版位置状態にある印刷ドラム101の
拡開したマスタークランパ102(仮想線で示す)へ向
かって垂れ下がる。このとき印刷ドラム101は、排版
工程により使用済感熱性孔版マスタ61bを既に除去さ
れている。
【0024】そして、製版済感熱性孔版マスタ61aの
先端が、一定のタイミングでマスタークランパ102に
よりクランプされると、印刷ドラム101は図中A方向
(時計回り方向)に回転しつつ外周面に製版済感熱性孔
版マスタ61aを徐々に巻きつけていく。製版済感熱性
孔版マスタ61aの後端部は、製版完了後にカッタ95
により一定の長さに切断される。
【0025】一版の製版済感熱性孔版マスタ61aが印
刷ドラム101の外周面に巻装されると製版及び給版工
程が終了し、印刷工程が開始される。先ず、給紙台51
上に積載された印刷用紙62の内の最上位の1枚が、給
紙コロ111及び分離コロ対112a,112bにより
フィードローラ対113a,113bに向けて矢印Y4
方向に送り出され、さらにフィードローラ対113a,
113bにより印刷ドラム101の回転と同期した所定
のタイミングで印圧部120に送られる。送り出された
印刷用紙62が、印刷ドラム101とプレスローラ10
3との間にくると、印刷ドラム101の外周面下方に離
間していたプレスローラ103が上方に移動されること
により、印刷ドラム101の外周面に巻装された製版済
感熱性孔版マスタ61aに押圧される。こうして、印刷
ドラム101の多孔部及び製版済感熱性孔版マスタ61
aの穿孔パターン部(共に図示せず)からインキが滲み
出し、この滲み出たインキが印刷用紙62の表面に転移
されて、印刷画像としてのインキ画像が形成される。
【0026】このとき、印刷ドラム101の内周側で
は、インキ供給管104からインキローラ105とドク
ターローラ106との間に形成されたインキ溜り107
にインキが供給され、印刷ドラム101の回転方向と同
一方向に、かつ、印刷ドラム101の回転速度と同期し
て回転しながら内周面に転接するインキローラ105に
より、インキが印刷ドラム101の内周側に供給され
る。なお、インキはW/O型のエマルジョンインキであ
る。
【0027】印圧部120において印刷画像が形成され
た印刷用紙62は、排紙剥離爪114により印刷ドラム
101から剥がされ、吸着用ファン118に吸引されつ
つ、吸着排紙入口ローラ115及び吸着排紙出口ローラ
116に掛け渡された搬送ベルト117の反時計回り方
向の回転により、矢印Y5のように排紙部130へ向か
って搬送され、排紙台52上に順次排出積載される。こ
のようにしていわゆる試し刷りが終了する。
【0028】次に、図示しないテンキーで印刷枚数をセ
ットし、図示しない印刷スタートキーを押下すると上記
試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷及び排紙の各工程
がセットした印刷枚数分繰り返して行われ、孔版印刷の
全工程が終了する。
【0029】次に、製版装置90を制御ブロック図であ
る図1に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、
給版機能を有する製版装置90は、マイクロコンピュー
タからなる制御手段24を有している。制御手段24
は、サーマルヘッド30、プラテンローラ92を回転駆
動するステッピングモータ26を制御するようになって
いる。A/D変換部20でデジタル信号化された画像信
号は画像処理部22に入力され、画像処理部22で画像
処理された画像信号は、制御手段24へと入力される。
なお、制御手段24へ入力される画像信号はCCDで読
み取ったものでなく密着センサ等からのものでも構わな
い。
【0030】制御手段24へ入力された画像信号は、既
に公知である熱履歴制御やコモンドロップ補正制御、及
びサーマルヘッド30への各種信号制御に使用される。
制御手段24は、入力された画像信号に基づいて、48
×48ドットのマトリクスを組み、マトリクスの全部が
穿孔対象となっている場合にはベタ状態と認識する。そ
して、そのベタ状態が主走査方向及び副走査方向にどの
程度有るのか、又ベタ状態がどの程度隣接しているのか
等のベタ画像状態データを作成する。制御手段24の一
部としての図示しないROMには、予め実験等で得られ
たベタ画像状態と製版速度との最適な関係データが格納
されており、制御手段24はこの最適な関係データをR
OMから抽出し、上記画像信号に基づいて作成したベタ
画像状態データを適用して最適な製版速度を決定する。
【0031】制御手段24は決定された製版速度を得る
べくステッピングモータ26を駆動するとともにサーマ
ルヘッド30を駆動する。これによって感熱性孔版マス
タ61は画像寸法再現性が良好な製版速度で送られなが
ら溶融穿孔される。本実施例では、製版速度を通常の
1.5ms/ラインと、ベタ画像が多い場合の3.0m
s/ラインの2段階に設定しており、48×48ドット
のマトリクスが主走査方向に4個、且つ副走査方向に3
2個以上隣接していた場合には、制御手段24によって
製版速度が1.5ms/ラインから3.0ms/ライン
に減速される。なお、製版速度の調整手段としてのステ
ッピングモータ26は、他のモーターでもよい。また、
製版速度は2段階に限られるものではなく、例えば16
段階のように多段階に設定してもよい。マトリクスも4
8×48ドットではなく、24×24ドットのように細
かく設定してもよいし、逆に粗く設定してもよい。
【0032】本実施例では、原稿画像を読み取り、これ
に基づいてベタ画像を認識して製版速度を決定し、その
後決定された製版速度で製版を行うようにしているが、
原稿画像を読み取りながらベタ画像状態を認識をして製
版速度を決定するようにしてもよい。また、本実施例に
おいてはサーマルヘッド30の主走査方向に並んでいる
多数の発熱部を2つのブロックに分けてブロック毎に駆
動しており、上記マトリクスによるベタ画像の認識やこ
れに基づく製版速度の決定もブロック毎に行っている。
なお、サーマルヘッド30をブロック毎に駆動している
場合でも、ベタ画像の認識や製版速度の決定はトータル
的に行ってもよい。
【0033】次に、製版速度を遅くした場合の効果を、
図3乃至図5に基づいて説明する。図3は、製版速度が
1.5ms/ラインの場合(通常の場合)と、3.0m
s/ラインの場合(遅い場合)のサーマルヘッド30の
表面温度分布を発熱部32に対応させて示したものであ
る。製版速度3.0ms/ラインで製版した場合の穿孔
箇所の形状は、図4(a)に示すh1 であり、製版速度
1.5ms/ラインで製版した場合の穿孔箇所の形状
は、図4(b)に示すh2 である。このことから、製版
速度を遅くした方が穿孔箇所の径を小さくできることが
分かる。その理由は、前にも述べた通り、製版速度が遅
い場合にはプラテンローラ92の押圧力によってマスタ
の収縮応力が拘束されるからであるが、これに加えて、
図5に示すように、連続印字の際のサーマルヘッド30
における発熱部32のピーク温度の推移が、製版速度が
速い場合(1.5ms/ライン)と遅い場合(3.0m
s/ライン)とで異なるからである。すなわち、製版速
度が速い場合には、後述するサーマルヘッド30のグレ
ーズ層36への蓄熱作用が大きくなり、これが穿孔径を
大きくするように作用するからである。
【0034】上記のように、ベタ状態をマトリクスで高
精度に認識し、ベタ画像が多い場合には製版速度を遅く
するようにすれば、従来技術で指摘した諸問題を一掃す
ることができ、高精度画質の印刷物を得ることができ
る。また、ベタ部における穿孔箇所の小径化によって、
穿孔箇所の境界が溶けて繋がることなく微細となるので
(穿孔箇所の独立化)、印刷用紙へのインキの転移量も
抑制され、裏移りの問題も同時に解消される。
【0035】ここで、このベタ画像が多い場合に製版速
度を3.0ms/ラインに遅くする制御を「高精度画質
制御モード」と呼ぶこととする。本実施例における制御
手段24は、この高精度画質制御モードに加えて、製版
全体を通して通常の製版速度(1.5ms/ライン)で
製版を行う「高速製版制御モード」を有しており(請求
項2)、オペレータからの指示がない時は標準モードと
して高速製版制御モードを実行するようになっている。
高精度画質制御モードは、図1に示す操作パネル25に
設けられた高精度画質設定キー28が押された場合にの
み実行され、かかる場合には高精度画質表示ランプ29
(LED)が点灯するようになっている。
【0036】全ての製版を高精度画質制御モードで行う
単一制御方式としてもよいが、上記のようにオペレータ
が選択できるようにすれば、多色印刷やカラー印刷のよ
うな場合には画像寸法再現性が良好で裏移りが少ない高
精度画質制御モードとし、それ以外の場合には製版時間
の短縮を図るべく高速製版制御モードとすることによっ
て、製版作業における無駄な時間の発生を防止すること
ができ、実用性の高い製版装置とすることができる。
【0037】次に、本実施例におけるマトリクスによる
ベタ状態認識手法の優位性について述べる。特開平8−
90747号公報に記載の従来技術のように、全発熱部
数における実際に通電される発熱部数の割合であるベタ
率で処理すると、穿孔箇所の密度が関係しないため、例
えば印字率50%との認識で、図6(a)に示すベタ画
像10や、図7(a)に示すストライプ画像12が共に
把握され得る。ベタ画像10の場合にはミクロ的に見る
と、図6(b)に示すように穿孔箇所hが隣接した穿孔
状態となっており、ストライプ画像12の場合にはミク
ロ的に見ると、図7(b)に示すように穿孔箇所hが1
ドット間隔に存在する穿孔状態となっている。判り易い
例を挙げて説明すると、10ドット印字できるサーマル
ヘッドがあるとした場合、連続して5ドット穿孔してい
るものと、1ドット間隔で5ドット穿孔しているものと
の違いであり、共に5/10ドットで50%の印字率に
なるというものである。熱可塑性樹脂フィルムの熱収縮
特性によるマスタ収縮及びスティッキングというのは、
ベタ画像10のような隣接したドットで穿孔されている
ときに激しくなるものであり、このような場合には図8
に示すように、製版シワ10aが生じる。従って、この
ような場合には製版速度を遅くする必要がある。
【0038】これに対し、ストライプ画像12のような
穿孔状態では実際にはマスタ収縮及びスティッキングは
発生せず、発生したとしても使用上問題にならないレベ
ルである。このような穿孔状態においても印字率50%
の認識がされた以上、従来技術ではベタ画像10と同様
に製版速度を遅くする制御が行われることになる。そう
した場合、隣接ドットの影響が少なく、穿孔箇所の径が
小さくなり過ぎ、最悪の場合には未穿孔状態となり、印
刷物の品質が著しく低下することになる。また、不要な
減速制御によって製版時間が長くなる。
【0039】次に、サーマルヘッド30について詳細に
説明する。本実施例においては、サーマルヘッド30は
平面型のものを使用しており、発熱部は矩形型としてい
る。サーマルヘッド30としては他に、部分グレーズ
型、端面型でも良く、また、発熱部としては熱集中型で
もよい。図9に示すように、発熱部32の寸法として
は、発熱部32における主走査方向の寸法xを、主走査
方向における発熱部32のピッチp(本実施例では6
3.5μm)以下とし、且つ、発熱部32の副走査方向
の寸法yを発熱部32のピッチp以下とすれば、感熱性
孔版マスタ61の穿孔箇所の微細化及び独立化が可能で
ある。
【0040】発熱部32における主走査方向の寸法xを
主走査方向における発熱部32間のピッチpの95%以
下とし、且つ、副走査方向の寸法yを感熱性孔版マスタ
61の副走査方向送りピッチの95%以下とすれば、穿
孔箇所の微細化及び独立化が一層良好となる。さらに、
発熱部32における主走査方向の寸法xを主走査方向に
おける発熱部32のピッチpの30〜95%の範囲と
し、且つ、副走査方向の寸法yを感熱性孔版マスタ61
の副走査方向送りピッチの30〜95%の範囲とすれば
(請求項4)、穿孔箇所の微細化及び独立化が一層良好
となり、上述した画像寸法再現性や裏移りの問題に対し
て特に効果的である。
【0041】発熱部32における主走査方向の寸法xが
主走査方向における発熱部32のピッチpの30%未満
であり、又は、発熱部32における副走査方向の寸法y
がマスタの副走査方向送りピッチの30%未満である
と、穿孔径が小さすぎたり、あるいは穿孔不良等が生
じ、印刷画像におけるベタ埋まりの劣悪化を来す。ま
た、発熱部32における主走査方向の寸法xが主走査方
向における発熱部32のピッチpの95%を越え、又
は、発熱部32における副走査方向の寸法yがマスタの
副走査方向送りピッチの95%を越えると、穿孔径が大
きすぎて穿孔箇所の独立が得られにくく、画像寸法再現
性の劣悪化を来したり、印刷用紙へのインキの転移量増
大で裏移り現象を招く。かかる観点から、本実施例では
発熱部32の主走査方向の寸法xを20μm(31
%)、副走査方向の寸法yを30μm(47%)として
いる。
【0042】図10は本実施例におけるサーマルヘッド
30の発熱部32の周辺の断面図である。図10におい
て、符号33は保護膜層、34はアルミ電極、35は発
熱抵抗層、36はグレーズ層、37はセラミック基板、
38はアルミニウム製の放熱板をそれぞれ示している。
サーマルヘッドを使用した公知のファクシミリ等では、
サーマルヘッドの発熱部で発生する熱が下に逃げないよ
うに、グレーズ層36を断熱層として使用し、その厚さ
は65μm程度もしくはそれ以上としている。これに対
し、本実施例においては、逆にグレーズ層36での蓄熱
作用を低減するために、60μm以下、好ましくは20
〜60μmとの認識(実験データによる)に立ち、グレ
ーズ層36の厚みを40μmに設定している(請求項
5)。上述の微細で独立した穿孔状態を得るには、グレ
ーズ層36の薄層化が非常に有効であるからである。
【0043】次に、請求項3に対応する実施例を図11
乃至図13に基づいて説明する。なお、上記実施例と同
一部分については同一符号で示し、適宜説明を省略す
る。本実施例では、図11に示すように、製版装置90
は、サーマルヘッド温度検出手段としてのサーミスタ1
5を有している。図11において、符号13はアルミ放
熱支持板、14はサーマルヘッド基板、16は導膜部す
なわち線発熱部収容部をそれぞれ示す。サーマルヘッド
30の温度検出箇所は、発熱部の表面部分、例えば電極
で囲まれた発熱部中央の表面部分に近い部位であること
が望ましいが、現時点における技術ではその部分での検
出は不可能に近いので、ここではサーマルヘッド基板1
4上で温度検出を行うようにしている。なお、サーミス
タ15の配置箇所は、サーマルヘッド基板14上に限ら
ず、アルミ放熱支持板13の内部に設けてもよい。サー
ミスタ15で検出された温度は、図12に示すように制
御手段24に出力される。制御手段24内の図示しない
ROMには、予め実験等によって得られた温度と通電パ
ルス幅との最適な関係データが記憶されており、制御手
段24はROMからこのデータを抽出し、サーミスタ1
5から出力された温度を適用して最適な通電パルス幅を
決定する。制御手段24は該通電パルス幅にて、図示し
ない電源を介しサーマルヘッド30へ穿孔エネルギーを
供給する。
【0044】図13は、制御手段24からサーマルヘッ
ド30へ供給される穿孔エネルギーを通電パルス幅で示
したものである。既に公知である熱履歴制御及びコモン
ドロップ補正制御として、第2通電パルス幅17は第1
通電パルス幅16の40〜95%に設定される。
【0045】本実施例における製版装置の制御手段24
は、上述の高精度画質制御モード及び高速製版制御モー
ドを行うとき、上記サーマルヘッド30の温度検出によ
る「温度制御」も行う。オペレータからの指示がない時
は標準モードとして高速製版制御モードを実行するよう
になっている。温度制御は、上記2制御モード時に実行
され、2つの制御モードのなかから印刷の種類、作業状
況、作業環境に即応した制御モードを選択することにな
る。なお、穿孔エネルギーの調整を通電パルス幅を変え
ることによって行ったが、サーマルヘッド30の個々の
発熱部に流す電流値もしくは発熱部に印加する電圧値の
変化によって調整してもよい。
【0046】また、上記各実施例における感熱性孔版マ
スタ61としては、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみ
から成るものとしてもよい(請求項6)。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、原稿画像
のベタ状態をマトリクスを用いて認識し、ベタ画像が多
い場合には製版速度を遅くする構成としたので、ベタ状
態の認識を的確に行えるとともに、ベタ画像部分の穿孔
箇所を独立して且つ微細なものとすることができ、これ
によってマスタ収縮の抑制、製版シワ発生の防止を図る
ことができるとともに良好な画像寸法の再現性を得るこ
とができる。また、同時に、穿孔箇所の小径化ができる
ことにより、印刷用紙へのインキの過剰転移を抑制で
き、裏移りを防止できる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
高精度画質制御モードに加え、通常の製版速度による高
速製版制御モードを有する構成としたので、請求項1の
効果に加え、印刷物の質に応じて制御モードを使い分け
ることによって製版時間の無駄を無くすことができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、請求項2の
2つの制御モードに加え、さらにサーマルヘッドの温度
に基づいた温度制御を行う構成としたので、請求項2の
効果に加え、さらに異なる側面から製版シワ抑制等の制
御ができるので、作業環境等の変化に即応した制御とす
ることができる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、サーマルヘ
ッドの発熱部の寸法を実際的に有効な範囲に規定したの
で、穿孔箇所の独立化・微細化の精度を一層向上させる
ことができ、よって請求項1の効果をより一層高めるこ
とができる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、サーマルヘ
ッドのグレーズ層の厚みを薄めに限定したので、グレー
ズ層での蓄熱による穿孔状態への弊害を抑制でき、請求
項1の効果を一層高めることができる。
【0052】請求項6記載の発明によれば、感熱性孔版
マスタを実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみから成る構
成としたので、いわゆる繊維目現象を生じることなく請
求項1の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における製版装置の制御構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例における製版装置を適用した
感熱孔版印刷装置の全体概要図である。
【図3】製版速度を遅くした場合と遅くしない場合のサ
ーマルヘッドの表面温度分布を示すグラフである。
【図4】ベタ部での穿孔箇所の形状を示す図で、(a)
は製版速度を遅くした場合、(b)は遅くしない場合で
ある。
【図5】製版速度を遅くした場合と遅くしない場合のサ
ーマルヘッドの発熱部のピーク温度の推移を示すグラフ
である。
【図6】穿孔画像を示す図で、(a)はベタ部、(b)
はその穿孔箇所の顕微鏡レベルでの拡大図である。
【図7】穿孔画像を示す図で、(a)はストライプ画
像、(b)はその穿孔箇所の顕微鏡レベルでの拡大図で
ある。
【図8】ベタ画像で製版シワが発生した状態を示す図で
ある。
【図9】サーマルヘッドの発熱部の平面図である。
【図10】サーマルヘッドの要部断面図である。
【図11】サーマルヘッドの温度を検出するサーミスタ
の配置箇所を示す側面図である。
【図12】他の実施例における製版装置の制御構成を示
すブロック図である。
【図13】熱履歴制御及びコモンドロップ補正制御によ
って調整された通電パルス幅を示す図である。
【図14】フィルム穿孔径とマスタ収縮率との関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
15 サーマルヘッド温度検出手段としてのサーミスタ 24 制御手段 32 発熱部 36 グレーズ層 61 感熱性孔版マスタ
フロントページの続き (72)発明者 宍戸 善幸 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内 (72)発明者 加藤 肇 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査方向に配列された多数の発熱部を具
    備したサーマルヘッドに、少なくとも熱可塑性樹脂フィ
    ルムを有する感熱性孔版マスタを押圧して接触させると
    ともに、主走査方向と直交する副走査方向に相対的に移
    動させて上記発熱部の加熱により上記感熱性孔版マスタ
    に原稿画像の画像データに応じたドット状の製版画像を
    形成する製版装置において、 原稿画像のベタ状態を画像信号のマトリクスで認識し、
    ベタ画像が多い場合には製版速度を遅くするように制御
    する制御手段を具備したことを特徴とする製版装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製版装置において、 上記制御手段が、製版全体に亘って通常の製版速度を維
    持する高速製版制御モードを有していることを特徴とす
    る製版装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の製版印刷装置におい
    て、 上記サーマルヘッドの温度を検出するサーマルヘッド温
    度検出手段を有し、 上記制御手段が、上記サーマルヘッド温度検出手段が検
    出したサーマルヘッド温度に応じて上記サーマルヘッド
    へ供給する穿孔エネルギーを所定のエネルギーに調整す
    る温度制御を行うことを特徴とする製版装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2又は3記載の製版装置におい
    て、 上記サーマルヘッドの発熱部の主走査方向の寸法が、主
    走査方向における発熱部ピッチの30〜95%の範囲に
    あり、且つ、上記発熱部の副走査方向の寸法が、上記感
    熱性孔版マスタの副走査方向送りピッチの30〜95%
    の範囲にあることを特徴とする製版装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3又は4記載の製版装置に
    おいて、 上記サーマルヘッドのグレーズ層の厚みが60μm以下
    であることを特徴とする製版装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4又は5記載の製版装
    置において、 上記感熱性孔版マスタが実質的に熱可塑性樹脂フィルム
    のみから成ることを特徴とする製版装置。
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