JP4801430B2 - 感熱性孔版原紙の穿孔方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷ドラムの外周面に製版された感熱性孔版原紙(以下単に「マスタ」ともいう)を巻装し、プレスローラ等の押圧手段又は印圧手段で記録媒体を押圧して印刷を行う孔版印刷装置における感熱性孔版原紙の穿孔方法に関する。
孔版印刷装置では、原稿の読み取りデータ又は外部接続機器からの受信データに基づいてサーマルヘッド等の記録デバイスにより穿孔製版されたマスタを、内部にインキ供給手段を有する多孔性の印刷ドラム(版胴)の外周面に巻装し、印刷ドラムの外周面に対して接離自在に設けられたプレスローラ等の押圧手段により印刷用紙等の記録媒体を印刷ドラムに押圧して印刷を行うようになっている。
押圧手段による押圧(印圧)により、ドラム内周面に供給されたインキがドラム開孔部、マスタ穿孔部を通って滲み出し、印刷用紙に転移して印刷画像が形成される。
マスタとしては、一般に、熱可塑性樹脂フィルムと、和紙等からなる多孔性の支持体とを接着剤にて接合したラミネート構造のものが使用されている。
熱可塑性樹脂フィルムを溶融して形成される穿孔は、記録デバイスの発熱部の熱量状態や解像度によっては繋がる場合があり、隣り合う穿孔が繋がると各ドットの精細化が阻害され、画像品質が低下する。
特許文献1、2、3等に記載されているように、従来においては、穿孔の独立化を向上させるための改善が行われている。すなわち、従来においては「独立穿孔=良好な印刷状態」という認識が定着している。
その穿孔状態は、感熱性孔版原紙の断面形状を表した図13中の熱可塑性樹脂フィルム61a−1の記録デバイスと面した面(以下、「F面」という)を記録デバイス側から白抜き矢印方向に観察した場合、図14に示すような状態で表される。図13において符号61a−2は多孔性の支持体を示す。
穿孔径の大きさLm及びLsは、それぞれのドットピッチPm及びPsに対して45%以上80%以下、穿孔面積Sは走査ピッチPm及びPsの積の20%以上50%以下が望ましいとされている。
特開2001−322228号公報 特開2001−322229号公報 特開2001−322230号公報
上述のように、穿孔状態に関する改善技術は従来より種々提案されている。しかしながら、従来の技術は穿孔の分離性(独立性)に着眼したものがほとんどであり、孔版印刷装置の最終的な出力である印刷画像品質の安定性までは考慮されていなかった。
従来における孔版印刷装置の多くにおいては、文字画像もしくはベタ画像が占める割合が多く、前記F面の穿孔状態が分離、すなわち独立穿孔していれば、1つの穿孔ドットから供給されるインキの量がばらついても、その穿孔ドットに隣接した他の穿孔ドットから供給されるインキの転移によってカバーされることが多かったため、1つの穿孔ドット部から供給されるインキの転移量のばらつきに関してはあまり重要視しなくても問題となることはなかった。
そのため、前述したように、穿孔の状態をドットピッチに対する穿孔径の大きさもしくは穿孔面積の大きさによって規定し、それに合わせたインキを選択するだけで良かった。
しかしながら、近年、高精細化及びデジタル機器の普及による写真画像の混在した画像の増加及びカラー印刷化の流れがあり、1ドット単位での表現が今まで以上に求められている状況にある。
にもかかわらず、1つの穿孔ドットから供給されるインキの転移量のばらつきを考慮せず、上述した従来の知見(認識)に基づいた制御条件下で感熱性孔版原紙に穿孔を施し、印刷ドラムからインキを印刷用紙に転移させて印刷を行っている。
このため、ベタ画像及びドット密集部の画像再現性は上述した理由からあまり問題となることはないものの、写真画像に対応した部位及び写真画像に対応した製版モードで製版した場合の印刷物などにおいて、再現性のばらつきが大きくなってしまうという問題が生じている。
本発明は、写真画像等の高精細化画像においても再現性のばらつきが少なく、高画質化が得られる孔版印刷装置における感熱性孔版原紙の穿孔方法の提供を、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、少なくとも熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱性孔版原紙を記録デバイスにより穿孔製版し、製版された感熱性孔版原紙を印刷ドラムの外周面に巻装し、前記印刷ドラムの内側からインキを供給するとともに記録媒体を前記印刷ドラムに押圧して印刷を行う孔版印刷装置における感熱性孔版原紙の穿孔方法であって、前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスと面した面が前記記録デバイスにより穿孔された面積Sfに対して、前記面積Sfから前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスに面した面と反対側の面が前記記録デバイスにより穿孔された面積Skを差し引いた値が占める面積比Sp=(Sf−Sk)/Sfを、解像度及び前記記録デバイスへのエネルギー供給量を変えて求め、各条件下における前記面積比とその印刷ばらつき比との関係をグラフ化し、前記グラフから各解像度間での印刷ばらつきを抑制できる前記面積比Spの値を抽出し前記記録デバイスの穿孔可能ドット数と前記抽出された面積比Spとの関係近似式を求め、前記関係近似式に基づいて前記穿孔可能ドット数に対応した前記面積比Spを求め、これを超えないように前記記録デバイスを制御することを特徴とする感熱性孔版原紙の穿孔方法である
請求項2に記載の発明では、少なくとも熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱性孔版原紙を記録デバイスにより穿孔製版し、製版された感熱性孔版原紙を印刷ドラムの外周面に巻装し、前記印刷ドラムの内側からインキを供給するとともに記録媒体を前記印刷ドラムに押圧して印刷を行う孔版印刷装置における感熱性孔版原紙の穿孔方法であって、前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスと面した面が前記記録デバイスにより穿孔された穿孔部の主走査方向径Lfmに対して、前記主走査方向径から前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスに面した面と反対側の面が前記記録デバイスにより穿孔された穿孔部の主走査方向径Lkmを差し引いた値が占める主走査比Lmp=(Lmf−Lkm)/Lmfを、解像度及び前記記録デバイスへのエネルギー供給量を変えて求め、各条件下における前記主走査比とその印刷ばらつき比との関係をグラフ化し、前記グラフから各解像度間での印刷ばらつきを抑制できる前記主走査比Lmpの値を抽出し、前記記録デバイスの穿孔可能ドット数と前記抽出された主走査比Lmpとの関係近似式を求め、前記関係近似式に基づいて前記穿孔可能ドット数に対応した前記主走査比Lmpを求め、これを超えないように前記記録デバイスを制御することを特徴とする感熱性孔版原紙の穿孔方法である。
請求項3に記載の発明では、少なくとも熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱性孔版原紙を記録デバイスにより穿孔製版し、製版された感熱性孔版原紙を印刷ドラムの外周面に巻装し、前記印刷ドラムの内側からインキを供給するとともに記録媒体を前記印刷ドラムに押圧して印刷を行う孔版印刷装置における感熱性孔版原紙の穿孔方法であって、前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスと面した面が前記記録デバイスにより穿孔された穿孔部の副走査方向径Lfsに対して、前記走査方向径から前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスに面した面と反対側の面が前記記録デバイスにより穿孔された穿孔部の走査方向径Lksを差し引いた値が占める走査比Lsp=(Lfs−Lks)/Lfsを、解像度及び前記記録デバイスへのエネルギー供給量を変えて求め、各条件下における前記走査比とその印刷ばらつき比との関係をグラフ化し、前記グラフから各解像度間での印刷ばらつきを抑制できる前記副走査比Lspの値を抽出し前記記録デバイスの穿孔可能ドット数と前記抽出された副走査比Lspとの関係近似式を求め、前記関係近似式に基づいて前記穿孔可能ドット数に対応した前記副走査比Lspを求め、これを超えないように前記記録デバイスを制御することを特徴とする感熱性孔版原紙の穿孔方法である
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の感熱性孔版原紙の穿孔方法において、前記記録デバイスとして、主走査方向に配列された複数の発熱体を備えたサーマルヘッドを用いることを特徴とする
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の感熱性孔版原紙の穿孔方法において、前記感熱性孔版原紙として、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものを用いることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、穿孔部から印刷用紙へ転移するインキの付着面積のばらつきを少なく抑えることができるので、品質の安定した印刷画像を得ることができる。
請求項に記載の発明によれば、穿孔部から印刷用紙へ転移するインキの主走査方向への付着量のばらつきを少なく抑えることができるので、品質の安定した印刷画像を得ることができる。
請求項に記載の発明によれば、穿孔部から印刷用紙へ転移するインキの副走査方向への付着量のばらつきを少なく抑えることができるので、品質の安定した印刷画像を得ることができる。
請求項に記載の発明によれば、記録デバイスをサーマルヘッドとすることで、レーザなどの記録デバイスに比べ記録デバイス自体のコストを抑制でき、また、制御及び搭載ユニットも比較的容易になるので、装置コストを安価にできる。
請求項に記載の発明によれば、感熱性孔版原紙を実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる構成にしたので、印刷ドラムから感熱性孔版原紙を介して印刷用紙にインキが転移する際に、和紙や和紙とPETもしくはPET単体からなる支持体の影響を受けずに済むので、印刷用紙へ転移するインキの付着量のばらつき抑制効果をより高めることができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図12に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて、本実施形態における孔版印刷装置の全体構成及び孔版印刷プロセスの概要を説明する。
装置本体50の上部にはADF機能を備えた原稿読取部80が設けられており、その下方中央部には多孔性の印刷ドラム(版胴)101を有する印刷ドラム部100が設けられている。印刷ドラム部100の上方右側には製版装置90が設けられ、印刷ドラム部100の上方左側には排版装置70が設けられている。また、製版装置90の下方には給紙装置110が、印刷ドラム部100の下方には印圧部120が、排版装置70の下方には排紙部130が、それぞれ設けられている。
次に、上記構成に係る孔版印刷装置の印刷動作を説明する。
まず、原稿読取部80の上部に配置された図示しない原稿載置台に、印刷すべき画像を持った原稿60を載置し、図示しない操作パネル上の製版スタートキーを押す。この製版スタートキーの押下に伴い、まず排版工程が実行される。すなわち、この状態においては、印刷ドラム部100の印刷ドラム101の外周面に前回の印刷で使用された使用済みマスタ61bが装着されたまま残っている。
印刷ドラム101が反時計回りに回転し、印刷ドラム101の外周面の使用済みマスタ61bの後端部が排版剥離ローラ対71a、71bに近づくと、この排版剥離ローラ対71a、71bは回転しつつ一方の排版剥離ローラ対71aで使用済みマスタ61bの後端部をすくい上げる。
使用済みマスタ61bは、排版剥離ローラ対71a、71bの左側に配設された排版コロ対73a、73bと排版剥離ローラ対71a、71bとの間に掛け回された排版搬送ベルト対72a、72bで矢印Y1方向へ搬送されつつ排版ボックス74内へ排出され、印刷ドラム101の外周面から引き剥がされて排版工程が終了する。このとき、印刷ドラム101は反時計回り方向への回転を続けている。剥離・排出された使用済みマスタ61bは、その後、圧縮板75により排版ボックス74の内部で圧縮される。
排版工程と並行して、原稿読取部80で原稿読み取りが行われる。図示しない原稿台に載置された原稿60は、分離ローラ81、前方原稿搬送ローラ対82a、82b及び後方原稿搬送ローラ対83a、83bのそれぞれの回転により矢印Y2からY3方向に搬送されつつ露光読み取りに供される。このとき、原稿60が複数枚あるときは、分離ブレード84の作用でその最下位の原稿から1枚ずつ搬送される。原稿60の画像読み取りは、コンタクトガラス85上を搬送されつつ、蛍光灯86により照明された原稿60の表面からの反射光を、ミラー87で反射させ、レンズ88を通してCCD(電荷結合素子)から成る画像センサ89に入射させることにより行われる。
原稿60の読み取りは、周知である縮小式の原稿読取方式で行われ、その画像が読み取られた原稿60は原稿トレイ80A上に排出される。画像センサ89で光電変換された電気信号は、装置本体50内の図示しないアナログ/デジタル(A/D)変換基板に入力され、デジタル画像信号に変換される。
この画像読み取り動作と並行して、デジタル信号化された画像情報に基づき製版及び給版工程が行われる。製版装置90の所定部位にセットされたロール状の未製版のマスタ61は、ロール状態から引き出され、記録デバイスとしてのサーマルヘッド91にマスタ61を介して押圧されているプラテンローラ92、及びテンションローラ対93a、93bの回転により搬送路の下流側に搬送される。
このように搬送されるマスタ61に対して、サーマルヘッド91にライン状に並んだ複数個の微小な発熱抵抗体が、図示しないA/D変換基板から送られてくるデジタル画像信号に応じて各々選択的に発熱し、発熱した発熱抵抗体に接触しているマスタ61の熱可塑性樹脂フィルムが溶融穿孔される。
このように、画像情報に応じたマスタ61の位置選択的な溶融穿孔により、画像情報が穿孔パターンとして書き込まれる。
画像情報が書き込まれた製版済みマスタ61aの先端は、給版ローラ対94a、94bにより印刷ドラム101の外周部側へ向かって送り出され、図示しないガイド部材により進行方向を下方へ変えられ、図示する給版位置状態にある印刷ドラム101の拡開したマスタクランパ102(仮想線で示す)へ向かって垂れ下がる。このとき印刷ドラム101は、排版工程により使用済みマスタ61bを既に除去されている。
製版済みマスタ61aの先端が、一定のタイミングでマスタクランパ102によりクランプされると、印刷ドラム101は図中A方向(時計回り方向)に回転しつつ外周面に製版済みマスタ61aを徐々に巻き付けていく。製版済みマスタ61aの後端部はカッタ95により一定の長さに切断される。
一版の製版済みマスタ61aが印刷ドラム101の外周面に巻装されると製版及び給版工程が終了し、印刷工程が開始される。まず、給紙台51上に積載されたシート状記録媒体としての印刷用紙62のうちの最上位の1枚が、給紙コロ140によりレジストローラ対142に向けて矢印Y4方向に送り出され、さらにレジストローラ対142によりドラム部100の回転と同期した所定のタイミングで印圧部(画像転写部位)120に送られる。送り出された印刷用紙62が、印刷ドラム101と押圧部材としてのプレスローラ103との間にくると、印刷ドラム101の外周面下方に離間していたプレスローラ103が図示しない印圧付与機構により上方に移動されることにより、印刷ドラム101の外周面に巻装された製版済みマスタ61aに押圧される。
こうして、印刷ドラム101の開孔部及び製版済みマスタ61aの穿孔パターン部(共に図示せず)からインキが滲み出し、この滲み出たインキが印刷用紙62の表面に転移して印刷画像が形成される。この給版工程後の1枚目の印刷を版付けと呼ぶ場合もある。
印刷ドラム101の内周側では、インキ供給管104からインキローラ105とドクターローラ106との間に形成されたインキ溜り107にインキが供給され、印刷ドラム101の回転方向と同一方向に、且つ、印刷ドラム101の回転速度と同期して回転しながら内周面に転接するインキローラ105により、インキが印刷ドラム101の内周側に供給される。
プレスローラ103はインキローラ105と対向する位置をもって印刷ドラム101の外部に配置されている。
印圧部120において印刷画像が形成された印刷用紙62は、排紙剥離爪114により印刷ドラム101から剥がされ、吸着用ファン118に吸引されつつ、吸着排紙入口ローラ115及び吸着排紙出口ローラ116に掛け渡された搬送ベルト117の反時計回り方向の回転により、該搬送ベルト117に密着して矢印Y5のように排紙部130へ向かって搬送され、排紙台52上に順次排出積載される。このようにして所謂試し刷りが終了する。
次に、図示しないテンキーで印刷枚数をセットし、図示しない印刷スタートキーを押下すると上記試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷及び排紙の各工程がセットした印刷枚数分繰り返して行なわれ、孔版印刷の全工程が終了する。
次に、マスタ61の穿孔状態に着目して本発明を具現化するに至った経緯を説明する。
従来、製版済みマスタ61aの穿孔状態は、図14に示したようなものであると考えられてきたが、実際の穿孔状態はF面を上から観察した場合、図2に示すような状態となっている。
図2(a)中のD−D線での断面図である図2(b)に示すように、F面の熱可塑性樹脂フィルム61a−1の穿孔(溶融)面積を最大面積(Sf)として、K面に近づくにつれ次第に穿孔面積が小さくなっていき、K面にて熱可塑性樹脂フィルム61a−1の穿孔面積が最小面積(Sk)となるすり鉢状となっている。図2において符号61a−2は支持体を示す。
そこで、印刷物の画像品質にばらつきが生じている原因は印刷ドラム101から供給されるインキの印刷用紙62への転移量がばらついているためであり、その原因は各々の穿孔ドットからのインキの転移状態がばらついているためと考え、調査を進めた。
その結果、後述する穿孔状態の違いによってそのばらつきに差を生じさせていることが判った。
種々の条件下で製版を行い、その穿孔状態を確認したところ、図3に示すように、図2でのF面での熱可塑性樹脂フィルム61a−1の穿孔面積であるSfとSf’の面積は同じであるものの、K面の熱可塑性樹脂フィルム61a−1の穿孔面積であるSkとSk’の面積が異なる状態が存在することが判った。
換言すると、製版条件の違いにより図3(a)で斜線(断面表示ではない)により示された部位の面積Sが面積Sfに占める割合に差が生じるということである。
また、穿孔径においても穿孔面積同様に、LmとLm’、LsとLs’がLfm及びLfsに占める割合に差を生じさせている。
なお、感熱性孔版原紙の種類によっては、図4(図2相当図)及び図5(図3相当図)に示すように、支持体側においても熱可塑性樹脂フィルム61a−1が逆向きのすり鉢状になっているものも存在する。しかしながら、その影響度はほとんど無く、その穿孔状態の違い(支持体側においてもすり鉢となっているか否かの違い)によってインキ転移量のばらつきに差を生じさせないことが本発明者らの実験により確認されている。
以下、図2に基づいて、上述した穿孔状態の差により、印刷画像品質のばらつきに差が生じることを実験により検証した内容を示す。
F面での熱可塑性樹脂フィルム61a−1の穿孔面積Sfに対して、F面での熱可塑性樹脂フィルム61a−1の穿孔面積SfからK面の熱可塑性樹脂フィルム61a−1の穿孔面積Skを差し引いた部分の面積Sが占める割合をSpとし、Spの違いによる印刷物への影響度の検証と、各走査方向におけるF面での熱可塑性樹脂フィルム61a−1の穿孔径Lfm及びLfsに対して、前記穿孔径Lfm及びLfsからK面の熱可塑性樹脂フィルム61a−1の穿孔径Lkm及びLksを差し引いた各々の値が占める割合をLmp及びLspとしたときのLmp及びLspの差による影響度の検証を行った。
なお、この検証試験は、サーマルヘッド91への通電パルス幅(エネルギー供給時間)を可変することで異なる穿孔状態を作り出しており、F面の熱可塑性樹脂フィルム61a−1の穿孔面積Sfは同じ状態になるように、通電パルス幅と印加電力の関係を事前実験にて得て、実験を行った。
主な試験条件及び検証手順は以下の通りである。
印字周期:10ms/l
感熱性孔版原紙:Satelioマスタ
サーマルヘッド:A3-600dpi、A3-400dpi、B4-300dpi
パルス幅:5段階で可変
印加電力:各パルス幅に対応した値に調整(Sfを同等となるように調整)
インキ:Satelioインキ Type400
印刷用紙:インクジェットプリンタ用紙
検証手順:上記条件下で製版された感熱性孔版原紙を印刷ドラムに巻装し、SatelioA−400にて印刷を行い、得られた印刷画像サンプルを光学顕微鏡にて観察し、PCへ画像データとして取り込み、前記画像データを三谷商事(株)製の画像解析ソフトWinROOFにて解析した。
試験結果を表1に示す。各ばらつき比は条件1のばらつき比を1としたときの値を記載している。
使用インキにより値は多少変わるが、ばらつき比の傾向は変わらないと考え、本実験において使用インキは現システムに最適なものを選択している。
また、印刷用紙は、穿孔の影響度合いのみに着目したいため、インキの滲みが少ない用紙を選択した。
Figure 0004801430
各解像度における面積比と印刷ばらつき比の関係を図6に示す。図6から判るように、面積比Spが、それぞれ300dpi=34%、400dpi=40%、600dpi=50%を超えると、印刷ばらつき比の増加量が増している(結果1)。
図7に各解像度における主走査径比と印刷ばらつき比の関係を、図8に各解像度における副走査径比と印刷ばらつき比の関係をそれぞれ示す。
図7及び図8から判るように、穿孔径比の関係については主走査方向及び副走査方向ともに同じ傾向を示し、主走査方向の穿孔径比Lmp及び副走査方向の穿孔径比Lspが、それぞれ300dpi=16%、400dpi=21%、600dpi=30%を超えると、印刷ばらつき比の増加量が増している(結果2)。
上記結果1、2を基に各解像度間での印刷ばらつきを抑制できる、面積比及び穿孔径比の関係を整理したところ、図9に示すような関係が得られた。すなわち、穿孔可能ドット数と面積比の関係においては、y=0.0143×X0.2780の近似式(関係式)が得られ、穿孔可能ドット数と穿孔径比の関係において、y=0.0009×X0.4565の近似式(関係式)が得られた。
図9において、1平方インチ中の穿孔可能ドット数は、例えば主走査及び副走査方向の解像度が、主走査=600dpi、副走査=600dpiであれば、1平方インチ中の穿孔可能ドット数は、600×600=360000[個]になる。
主走査、副走査方向の解像度が400dpiで、面積比Spが22.6%と43.5%時の印刷状態を比較してみた。その結果を図10及び図11に示す。図11に示すように、面積比43.5%ではドット間での印刷状態の差が大きい。
したがって、上記解像度の場合、ばらつきの少ない印刷状態を得るには、図9で得られた関係式に当てはめて考えると、面積比は40%以下が望ましい。
表1における条件1と条件4では、記録デバイスから熱を受ける面の熱可塑性樹脂フィルムが穿孔された穿孔部の面積Sfを合わせた形で穿孔を施し、同じ穿孔ドット数分の上記印刷物の印刷面積を比較した結果、両者の平均値において差異はなかった。
しかしながら、上記のように面積比Spの値が、図9で得られた関係式の値を超えると、すなわち上記(式2)を満足しないと、印刷状態のばらつきが大きくなる。
同様に、主走査方向の穿孔径比Lmpの値が上記(式4)を満足しないと、印刷状態のばらつきが大きくなる。また、副走査方向の穿孔径比Lspの値が上記(式6)を満足しないと、印刷状態のばらつきが大きくなる。
したがって、上記(式1)、(式2)を満足するように、あるいは(式3)、(式4)を満足するように、あるいは(式5)、(式6)を満足するように、サーマルヘッド91へのエネルギー供給量を制御する。
本発明はあくまでも印刷ドラムから穿孔を施された感熱性孔版原紙を通過したインキが印刷用紙へ定着するばらつきを抑制することを目的としているため、穿孔自体の大きさについての規定はしていない。
穿孔自体の大きさは、使用環境や印刷用紙などの特性に合わせ、各々の条件に合わせて感度調整すればよい。
また、本発明においては、サーマルヘッドを使用した例に沿って検証実験を行い、説明している。その検証実験の際に同一穿孔状態を得るための通電パルスと印加電力の関係について調査したところ、図12に示す関係が得られた。
図12から判るように、パルス幅を短くするにつれて印加電力値は指数的に増大していくので、通電パルスを短くすることはサーマルヘッドの耐パワー性の面からあまり望ましくない。
上記検証実験では、通電パルス幅を可変して穿孔状態に差を生じさせている。その中で1番ばらつき比が小さかった条件1のパルス幅はかなり短いものであったが、面積比はゼロにはならなかった。
条件1のパルス幅をさらに短くして面積比をゼロに近づけようとしたが、使用したサーマルヘッドの製品寿命を含めた動作可能範囲で実現することはできなかった。
以上のことから、サーマルヘッドを使用した孔版印刷装置においては、図2(a)、図3(a)に示した斜線部Sをゼロにすることは、実質的に不可能であると考えられる。
なお、レーザによる穿孔においては斜線部Sをほとんどゼロになるように穿孔を施すことが可能であるが、装置コストが増大するとともに取り扱い性の面から問題がある。
本実施形態では感熱性孔版原紙として、熱可塑性樹脂フィルム61a−1と支持体61a−2からなるものを例示したが、実質的に支持体を有しない熱可塑性樹脂フィルムのみからなる感熱性孔版原紙を用いても同様のばらつき抑制効果を得ることができる。
本発明の一実施形態における孔版印刷装置の概要正面図である。 熱可塑性樹脂フィルムの穿孔部を示す図で、(a)は記録デバイスに面する側からの平面図、(b)は(a)におけるD−D線での断面図である。 熱可塑性樹脂フィルムの条件の異なる穿孔部を示す図で、(a)は記録デバイスに面する側からの平面図、(b)は(a)におけるD−D線での断面図である。 熱可塑性樹脂フィルムの条件の異なる穿孔部を示す図で、(a)は記録デバイスに面する側からの平面図、(b)は(a)におけるD−D線での断面図である。 熱可塑性樹脂フィルムの条件の異なる穿孔部を示す図で、(a)は記録デバイスに面する側からの平面図、(b)は(a)におけるD−D線での断面図である。 各解像度における面積比と印刷ばらつき比の関係を示すグラフである。 各解像度における主走査径比と印刷ばらつき比の関係を示すグラフである。 各解像度における副走査径比と印刷ばらつき比の関係を示すグラフである。 穿孔可能ドット数と面積比及び穿孔径比の関係を示すグラフである。 条件1における印刷状態を示す図で、(a)は(b)の部分拡大図である。 条件4における印刷状態を示す図で、(a)は(b)の部分拡大図である。 同一穿孔面積を得るための通電パルスと印加電力の関係を示すグラフである。 感熱性孔版原紙の断面図である。 従来において理想とされる穿孔部の、記録デバイスに面する側から見た平面図である。
符号の説明
61 感熱性孔版原紙(マスタ)
61a−1 熱可塑性樹脂フィルム
62 記録媒体としての印刷用紙
91 記録デバイスとしてのサーマルヘッド
101 印刷ドラム

Claims (5)

  1. 少なくとも熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱性孔版原紙を記録デバイスにより穿孔製版し、製版された感熱性孔版原紙を印刷ドラムの外周面に巻装し、前記印刷ドラムの内側からインキを供給するとともに記録媒体を前記印刷ドラムに押圧して印刷を行う孔版印刷装置における感熱性孔版原紙の穿孔方法であって
    前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスと面した面が前記記録デバイスにより穿孔された面積Sfに対して、前記面積Sfから前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスに面した面と反対側の面が前記記録デバイスにより穿孔された面積Skを差し引いた値が占める面積比Sp=(Sf−Sk)/Sfを、解像度及び前記記録デバイスへのエネルギー供給量を変えて求め、各条件下における前記面積比とその印刷ばらつき比との関係をグラフ化し、前記グラフから各解像度間での印刷ばらつきを抑制できる前記面積比Spの値を抽出し前記記録デバイスの穿孔可能ドット数と前記抽出された面積比Spとの関係近似式を求め、前記関係近似式に基づいて前記穿孔可能ドット数に対応した前記面積比Spを求め、これを超えないように前記記録デバイスを制御することを特徴とする感熱性孔版原紙の穿孔方法
  2. 少なくとも熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱性孔版原紙を記録デバイスにより穿孔製版し、製版された感熱性孔版原紙を印刷ドラムの外周面に巻装し、前記印刷ドラムの内側からインキを供給するとともに記録媒体を前記印刷ドラムに押圧して印刷を行う孔版印刷装置における感熱性孔版原紙の穿孔方法であって
    前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスと面した面が前記記録デバイスにより穿孔された穿孔部の主走査方向径Lfmに対して、前記主走査方向径から前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスに面した面と反対側の面が前記記録デバイスにより穿孔された穿孔部の主走査方向径Lkmを差し引いた値が占める主走査比Lmp=(Lmf−Lkm)/Lmfを、解像度及び前記記録デバイスへのエネルギー供給量を変えて求め、各条件下における前記主走査比とその印刷ばらつき比との関係をグラフ化し、前記グラフから各解像度間での印刷ばらつきを抑制できる前記主走査比Lmpの値を抽出し、前記記録デバイスの穿孔可能ドット数と前記抽出された主走査比Lmpとの関係近似式を求め、前記関係近似式に基づいて前記穿孔可能ドット数に対応した前記主走査比Lmpを求め、これを超えないように前記記録デバイスを制御することを特徴とする感熱性孔版原紙の穿孔方法。
  3. 少なくとも熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱性孔版原紙を記録デバイスにより穿孔製版し、製版された感熱性孔版原紙を印刷ドラムの外周面に巻装し、前記印刷ドラムの内側からインキを供給するとともに記録媒体を前記印刷ドラムに押圧して印刷を行う孔版印刷装置における感熱性孔版原紙の穿孔方法であって
    前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスと面した面が前記記録デバイスにより穿孔された穿孔部の副走査方向径Lfsに対して、前記走査方向径から前記熱可塑性樹脂フィルムの前記記録デバイスに面した面と反対側の面が前記記録デバイスにより穿孔された穿孔部の走査方向径Lksを差し引いた値が占める走査比Lsp=(Lfs−Lks)/Lfsを、解像度及び前記記録デバイスへのエネルギー供給量を変えて求め、各条件下における前記走査比とその印刷ばらつき比との関係をグラフ化し、前記グラフから各解像度間での印刷ばらつきを抑制できる前記副走査比Lspの値を抽出し前記記録デバイスの穿孔可能ドット数と前記抽出された副走査比Lspとの関係近似式を求め、前記関係近似式に基づいて前記穿孔可能ドット数に対応した前記副走査比Lspを求め、これを超えないように前記記録デバイスを制御することを特徴とする感熱性孔版原紙の穿孔方法
  4. 請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の感熱性孔版原紙の穿孔方法において、
    前記記録デバイスとして、主走査方向に配列された複数の発熱体を備えたサーマルヘッドを用いることを特徴とする感熱性孔版原紙の穿孔方法
  5. 請求項1乃至3のうちの何れか1つに記載の感熱性孔版原紙の穿孔方法において、
    前記感熱性孔版原紙として、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものを用いることを特徴とする感熱性孔版原紙の穿孔方法。
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