JP3053642B2 - 孔版印刷用原紙の作製方法 - Google Patents

孔版印刷用原紙の作製方法

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JP3053642B2 JP2312941A JP31294190A JP3053642B2 JP 3053642 B2 JP3053642 B2 JP 3053642B2 JP 2312941 A JP2312941 A JP 2312941A JP 31294190 A JP31294190 A JP 31294190A JP 3053642 B2 JP3053642 B2 JP 3053642B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱孔版原紙、特に熱収縮率を方向別に特定
した感熱孔版原紙を用いた孔版印刷用原紙の作製方法に
関する。
[従来の技術] 従来、複数の発熱体からなるサーマルヘッドを、感熱
孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルム側に接触させ、これに
より上記感熱孔版原紙に穿孔を施すことによって孔版印
刷用原紙の作製する方法知られている。
第1図は、上記感熱製版装置の一例を示す概略構成図
であるが、同図において、1は熱可塑性樹脂フィルムと
多孔性支持体とを貼合わせてなる感熱孔版原紙である。
そして、この感熱孔版原紙1は、搬送ローラ2,2に挟
持されつつ、矢印A方向に搬送されて、プラテンローラ
3とサーマルヘッド4間に挿入される。
すると、感熱孔版原紙1の熱可塑性樹脂フィルム側
(同図において上側)とサーマルヘッド4に設けられた
発熱体5が直接接触された状態となり、これにより感熱
孔版原紙1の熱可塑性樹脂フィルム側は発熱体5により
穿孔されるよう構成されている。
ところで、上記感熱製版装置で使用されるサーマルヘ
ッドは、一般にファクシミリ装置に使用されているサー
マルヘッドである。
これは、感熱孔版原紙1の搬送方向、すなわち相対移
動される方向を副走査方向、また、この副走査方向に直
交する方向を主走査方向として、長方形状の発熱体5が
主走査方向に一列に配列されている。
そして各発熱体5の副走査方向の両端には電極が接続
され、上記発熱体5に電力を供給するようにされてい
る。
感熱孔版原紙1の開孔は、サーマルヘッド4に設けら
れた発熱体5への通電開始による発熱体5の発熱にとも
なって発熱体5と直接接触する状態におかれた熱可塑性
樹脂フィルムの温度が収縮開始温度taを上回ると、熱可
塑製樹脂フィルムは微小開孔を発生・成長させる一方、
発熱体5への通電終了による発熱体5の放熱に伴って、
上記熱可塑性樹脂フィルムの温度が収縮停止温度tb(ta
>tb)を下回ると、熱可塑性樹脂フィルムは開孔の成長
を停止させ、開孔を固化するようになされている。
この熱可塑性樹脂フィルムの開孔状態は、サーマルヘ
ッド4に設けられた発熱体5の形状の影響を受ける。例
えば矩形タイプの発熱体で主走査方向の長さX=45μ
m、副走査方向の長さY=90μmの16dotmmのサーマル
ヘッドを用いた場合、 熱可塑性樹脂フィルムの主走査方向と副走査方向の熱収
縮応力X、Yが等しく、発熱体形状どうりに開孔する
と、1ドットの開孔形状は、45μm×90μmの形状とな
る。しかしながら16dot/mmの感熱孔版装置では第2図に
示すように主走査方向の1ドット当りの長さ、62.5μm
は副走査方向においても同じであるのが通常である。す
なわち1ドットの再現性の観点よりみると、主走査方向
と副走査方向の長さは等しくあるべきところが、この場
合では副走査方向に長い形状であり、かつ1ドット当り
の長さ62.5μmより長い。
従って副走査方向に対しては1ドットの長さより長い
開孔となる。さらには副走査方向に連続発熱する様な場
合は先のオーバーラップ部分のために副走査方向に連続
した開孔が作られることとなる。
この様な現象は発熱体の形状によっては、主走査方向
にも起こりうる。すなわち、主走査方向においても副走
査方向においても印加エネルギー等の状態により、連続
した開孔となることがありうる。
最も悪い条件でのベタ部では主走査方向および副走査
方向において隙間なく連続した大きな開孔部となり、溶
融して浮遊状態となった流動フィルムは、支持体繊維に
絡み付いて再度フィルム膜またはフィルム塊を形成す
る。
一方、これは印刷時における黒画像部分に不要な白画
像部分を形成する原因となり、いわゆる和紙目となって
印刷画像に現れるという問題点があった。
また、上記の如くして形成された大きな開孔部を通し
て印刷紙に転移されるインキの量は他の画像部と比べて
多く、これは次に印刷されて上部に積載される印刷紙の
裏面を汚して、いわゆる裏写りの現象を顕著にするとい
う問題点があった。
また、ベタ部だけでなく文字画像、線画像も縦横連続
したドットにより構成されているので、上記の如くして
ドット開孔部が大きくなるおそれがある。
この場合、フィルムを介して印刷紙に転移されるイン
キ量は多く、文字画像、線画像は原稿の画像と比してか
なり太るかまたは潰れた画像になるという問題点があっ
た。
この様な問題を解決する一つの方法として発熱体の形
状を16dot/mm、12dot/mm等のエリアと同形状にすれば良
いが、この場合サーマルヘッドの発熱体の耐パルス性
(寿命)の面より印加エネルギーに制約をうける。
すなわち、感熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルムを開
孔するために必要なエネルギーを印加した場合発熱体の
ピーク温度が上昇するので、ピーク温度を抑えるため印
加エネルギーを低くしなければならないのが実情であ
る。これに対して低エネルギーで開孔可能な感熱孔版原
紙を用いれば対応可能であるが、あまり低エネルギー領
域で使用すると、エネルギーの伝達のロス、あるいはサ
ーマルヘッド内の発熱体のバラツキの開孔へ与える影響
が大きくなり印刷画像上での異常画像も発生しやすくな
る。
[発明が解決しようとする課題] 本発明においては上記問題点に鑑み、いかなる原稿画
像に対しても忠実な印刷画像が得られ、しかもインキ転
移量を抑えて裏写り現象を減少させることのできる感熱
孔版原紙を用いる孔版印刷用原紙の作製方法提供しよう
とするものである。
[課題を解決するための手段] この様な問題に対しては開孔形状として、主走査方向
や副走査方向に対して、不連続すなわち開孔1つ1つを
独立させれば良い。
本発明においては感熱孔版原紙の主走査方向と副走査
方向の熱可塑性樹脂フィルムの熱収縮率をサーマルヘッ
ドの発熱体形状に合わせることにより、適正な開孔を得
ようとするものである。
すなわち、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを
貼合わせてなる感熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルム側
に主走査方向に一列に配列した複数の発熱体からなるサ
ーマルヘッドを直接接触させるとともに、上記一列に配
列された発熱体と直交する方向(副走査方向)に上記感
熱孔版原紙を相対的に移動させ、上記発熱体の加熱によ
り上記熱可塑性樹脂フィルムにドット状の穿孔を施し、
孔版印刷用原紙とするための感熱孔版原紙において、該
感熱孔版原紙の 熱可塑性樹脂フィルムの主走査方向の熱収縮率をX、 副走査方向の熱収縮率をY、 サーマルヘッドの発熱体の主走査方向の長さをx、 副走査方向の長さをyとしたとき、 熱可塑性樹脂フィルムの熱収縮率X、Yが であることを特徴とする孔版印刷用原紙の作製方法であ
る。
ただし、上記、熱収縮率は100℃10分後の収縮率であ
る。
上記熱収縮率測定法は50mm角のフィルムサンプルを所
定の温度(100℃)に設定した温風循環恒温槽中に自由
に収縮する状態で10分間放置した後、フィルムの収縮量
を求め、もとの寸法で割った値の百分比で表わし、主走
査方向及び副走査方向について求める。
本発明で用いる感熱孔版原紙における熱可塑性樹脂フ
ィルムとしてはポリ塩化ビニル系フィルム、塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合フィルム、ポリエステルフィル
ム、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
フィルム、ポリスチレンフィルム等のいずれも使用で
き、特に限定されるものではないが、中でもポリエステ
ルフィルムが適している。また多孔性支持体は加熱時に
は実質的に穿孔性を有せず、印刷時にインキが通過する
多孔質のものであれば良く、例えばマニラ麻、コウゾ、
ミツマタ、パルプ等の天然繊維、ポリエステル、ビニロ
ン、ナイロン等の合成繊維が挙げられ、これらは単独
で、または2種以上併用して用いることができる。さら
に本発明に用いる接着剤としては熱可塑性樹脂フィルム
と多孔性支持体とが接着可能であれば良く、酢酸ビニル
系、アクリル系、ポリエステル系等のものが挙げられ
る。またスティック防止剤としては界面活性剤、滑剤、
シリコン等の離型性能のあるものが挙げられる。またこ
れらにおいては必要に応じて他の添加剤、例えば帯電防
止剤等を添加しても良い。
以下、実施例および比較例によって本発明を具体的に
説明する。
[実施例] 何れもポリエステルを主材とし、二軸延伸法により、
各方向の延伸倍率を変えることによって得たポリエステ
ルフィルムを、塩ビ−酢ビ共重合体を用いて、マニラ麻
薄葉紙と貼り合わせ、フィルム表面にシリコーンオイル
を塗工して感熱孔版原紙としたものである。
ただし、塩ビ−酢ビ共重合体の使用量は固形分1.5g/m
2、マニラ麻薄葉紙は坪量12.0g/m2、厚さ40μm、シリ
コーンオイルの塗工量は固形分0.05g/m2であった。
比較例 従来より一般に市販されているポリエステルフィルム
により、実施例と同様にして感熱孔版原紙を作製した。
上記実施例、比較例及びその試験結果を下記第1表に
示す。
[発明の効果] 開孔形状において、主走査方向と副走査方向に対して
不連続となる。すなわち各ドットは主走査方向および副
走査方向において独立することとなるのでインキ転移量
が抑えられ裏写り現象を低減でき印刷画像における再現
性も良くなる。
【図面の簡単な説明】 第1図は感熱製版装置の一例を示す概略構成図、 第2図はサーマルヘッドの発熱体の配列の説明図であ
る。 1……感熱孔版原紙、2……搬送ローラ、 3……プラテンローラ、4……サーマルヘッド、 5……発熱体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 秀幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 杉山 正一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−97691(JP,A) 特開 平2−67133(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 1/24 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを
    貼合わせてなる感熱孔版原紙の熱可塑性樹脂フィルム側
    に主走査方向に一列に配列した複数の発熱体からなるサ
    ーマルヘッドを直接接触させるとともに、上記一列に配
    列された発熱体と直交する方向(副走査方向)に上記感
    熱孔版原紙を相対的に移動させ、上記発熱体の加熱によ
    り上記熱可塑性樹脂フィルムにドット状の穿孔を施し、
    孔版印刷用原紙とするための感熱孔版原紙において、該
    感熱孔版原紙の 熱可塑性樹脂フィルムの主走査方向の熱収縮率をX、 副走査方向の熱収縮率をY、 サーマルヘッドの発熱体の主走査方向の長さをx、 副走査方向の長さをyとしたとき、 熱可塑性樹脂フィルムの熱収縮率X、Yが であることを特徴とする孔版印刷用原紙の作製方法。 ただし、上記、熱収縮率は100℃10分後の収縮率であ
    る。
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