JPH05104754A - 熱記録装置 - Google Patents

熱記録装置

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JPH05104754A
JPH05104754A JP4026974A JP2697492A JPH05104754A JP H05104754 A JPH05104754 A JP H05104754A JP 4026974 A JP4026974 A JP 4026974A JP 2697492 A JP2697492 A JP 2697492A JP H05104754 A JPH05104754 A JP H05104754A
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JP
Japan
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ink
recording
ink sheet
layer
electric field
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JP4026974A
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English (en)
Inventor
Keiki Yamada
敬喜 山田
Masaru Onishi
勝 大西
Yoshiaki Odai
佳明 尾台
Ryoji Arima
亮司 有馬
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/325Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads by selective transfer of ink from ink carrier, e.g. from ink ribbon or sheet

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  • Electronic Switches (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラフ紙等の平滑度の低い紙に記録した場合に
も、ボイド抜けのない高品質な画質が得られ、また熱転
写記録においても中間調が可能な熱記録方法を得ること
を目的とする。 【構成】 サーマルヘッド1と導電性インク層4を有し
たインクシート5とを有し、インクシート5と記録媒体
間に電界をかける手段を備えることにより、サーマルヘ
ッド1の熱で液化されたインクを電界で飛翔させ紙に転
写する。 【効果】 ボイドがなく、にじみのない高品位な記録、
あるいは熱転写中間調記録が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サーマルヘッドを用
いた熱記録装置に関し、特にラフ紙などにも記録可能、
あるいは中間調記録が可能な熱記録装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドを用いた熱記録装置は、
機構が簡単で、信頼性が高く、保守性に優れているなど
の利点から、ファクシミリでは感熱記録が、カラープリ
ントでは熱転写記録が主流となっている。
【0003】図13は代表的な熱転写記録装置の要部を
示す斜視図である。この熱転写記録装置は、記録紙6に
熱転写するための発熱素子(図示せず)を有するサーマ
ルヘッド1と、熱転写記録時に、このサーマルヘッド1
が圧接される通常のプラテンローラ21と、イエロー
(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)あるいは必要に
応じブラック(K)の各色領域を一組として、この組を
多数1列に配設したインク層を有するインクシート20
で構成されている。なお、インクシート20にはポリエ
チレンテフタレート等の薄いベースフィルムがインク層
の上側に形成されている。また、記録紙6は通常平滑度
の高い上質紙あるいは専用紙を使用している。
【0004】次に動作について述べる。カラー記録を行
う場合、まずインクシート20のイエロー(Y)領域を
記録紙6とともに、サーマルヘッド1とプラテンローラ
21との間に搬送する。記録時、サーマルヘッド1上の
発熱素子を一定時間通電し発熱させて、そのジユール熱
をインクシート20に伝達する。この結果、記録信号に
対応して、インクシート20上の固体インクが軟化(液
化)され、その一部が記録紙6に熱転写される。そして
同様の操作を色ごとに順次繰り返し行うことによりカラ
ー記録が行われる。一方モノクロ記録を行う場合にも、
ブラック(K)のみで構成されたインクシート20に同
様の記録が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】熱転写記録装置におけ
る技術課題は、高速化とラフ紙対応ということにある。
高速化にはサーマルヘッド自体の改良あるいは発熱素子
の温度を的確にコントロールすることで対応している。
【0006】一方、ラフ紙対応は現在盛んに研究開発さ
れているもので、従来の熱転写記録が平滑度の高い指定
紙にしか記録できなかったものを、複写機に使用してい
る程度の普通紙に記録しようというものである。すなわ
ち、熱転写記録においてはインクを紙に転写するプロセ
スが紙の表面の粗さに依存しており、ラフ紙に記録した
場合には、ボイド等の転写ぬけが発生し画質が劣化して
いた。これはラフ紙の表面の凹部に十分にインクが密着
できず、凸部のみに転写しているためである。シリアル
プリンタではブリッジ状にインクを転写することによっ
てPPC用紙等の低平滑度の紙にある程度良好な印字が
得られているが、ライン型のプリンタでは十分な効果が
得られないというのが現状である。例えば、写真工業出
版社発行のイメージングPart2(電子写真学会ハー
ドコピーシリーズ:電子写真学会編P65〜P73)に
よれば、インク剥離温度におけるインクの破断伸度とイ
ンクの粘弾性を最適化したり(インクシートの改良)、
インクの剥離のタイミングを早くとり、インクが高温で
粘度が低い内に転写するとともにインク剥離角を大きく
とれるエッジタイプのヘッドを開発したり(インクの剥
離方法の改良)、発熱素子直下のグレーズ層を凸形にし
て、記録紙との密着性を向上させる工夫(ヘッド構造の
改良)等も公表されている。また、印加電力を大きくし
て紙の表面の凹部にインクを流し込むというような研究
もされている。
【0007】しかし、いずれにしてもボンド紙のような
平滑度の低い紙に記録した場合にはボイドが部分的に発
生したり、あるいはボイドをなくそうと印加電力を大き
くした場合にはにじみが生じたりするという課題があっ
た。
【0008】例えば、エッジ剥離の方法が上記課題を解
消できないのは、通常インクの固化時間が数ms程度で
あり、ラインプリンタでは剥離位置に到達するまでに固
化が終了してしまうためである。具体的には、エッジか
ら1mmの位置に発熱素子を設けた12ドット/mmの
サーマルヘッドでは5/12ms以内に1ラインの記録
を完了する必要がある。1ラインの発熱素子数が250
0程度であるため、上記条件を守ろうとすると数kW以
上の電源を必要とするため実用性がない。
【0009】さらに、熱転写記録においては中間調が得
られないという問題があった。すなわち、記録するか記
録しないかの2値記録しかできないというのが現状であ
る。通常熱転写記録では、エネルギと記録濃度の関係に
おいて、記録濃度が飽和状態になった直後でのエネルギ
を用いて記録を行っている。これは記録濃度が飽和状態
になるまでの間の中途半端なエネルギを与えると記録濃
度のバラツキが大きくなり、記録品質が著しく劣化する
ためである。これは、インクが紙に転写するかしないか
の確率が50%程度となり、画像ノイズとしての成分が
この動作領域で増大するためである。ゆえに、中間調記
録を行うためには、面積階調等の擬似階調法を採用せざ
るを得ず、このため解像度が悪くなるという課題があっ
た。
【0010】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、ラフ紙等の平滑度の低い紙に記録
した場合にもボイド抜けのない高品質な画質が得られ、
また熱転写記録でも中間調が可能であり、さらにインク
シートの消費の少ない安全な熱記録装置を得ることを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る熱記録装
置は、導電性または帯電性インク層を有するインクシー
トと、このインクシートに加熱するサーマルヘッドと、
上記インクシートから記録媒体にかけて電界を加える電
界印加手段を設けたものである。
【0012】また、上記サーマルヘッドに変えて、イン
クシートに設けられた抵抗層と、この抵抗層に電流を流
す電極対とによりインクを加熱する加熱手段を設ける。
【0013】また、上記サーマルヘッドに変えて、イン
クシートに設けられた電磁波を受けると発熱する光熱変
換層と、この光熱変換層に電磁波を照射する照射手段に
よりインクを加熱する加熱手段を設ける。
【0014】さらに、より高品質な記録を行うために、
直流分に交流分を重畳した電界を電界印加手段より印加
するように構成するものである。
【0015】また、インクシートの消費を抑えるため
に、インクシートの送り速度を紙送りの速度より遅く
し、さらに上記サーマルヘッドの発熱体の紙送り方向の
長さを短縮したヘッドを用いる。
【0016】また、インクシートを繰り返し使用するも
のとし、その使用回数をインクシートに記録もしくは記
憶させ、これを読取り、使用回数に応じた電界を与える
電界印加手段を設ける。
【0017】また、インクシートに含浸するインク材料
に導電性を有する材料を用い、このインク層を電界印加
手段の一端の電極とする。
【0018】また、常温で絶縁性、加熱すると導電性を
示す材料によりインク保持材料を構成することにより漏
電などを防止する。
【0019】また、上記インクシートと上記記録媒体と
の間に印字濃度を安定化するためにギャップを一定に保
つギャップ保持手段を設ける。
【0020】また、インクシートの導電性を有する層を
他の層に比して面積を広くして、この拡大された部分を
電極部との接触部とする。
【0021】
【作用】この発明においては、電界印加手段により、導
電性あるいは帯電性のインク層を有したインクシートと
記録媒体間に電界が印加され、その電界により、サーマ
ルヘッド等の加熱手段の熱で軟化されたインクが記録媒
体に向って飛翔し転写されることから、ボイドがない高
品位な記録が可能となる。
【0022】また、特に直流分に交流分を重畳した電界
の場合には、その交流分の電界により、インクの粒子が
振動しながら飛翔して記録媒体に到達することから、イ
ンク粒子の大きさの違いにより記録媒体への到達時間が
違ってしまうことに基づく記録濃度のバラツキが平均化
され、高品位な記録、中間調記録が良好になる。
【0023】さらに、インクシートと記録媒体に対する
サーマルヘッド1の押圧が少ないためにインクシートの
送り速度を紙送りの速度より遅くすることができ、イン
クシートの消費を抑えることができる。また、インクシ
ートを繰り返し使用することによっても、インクシート
の消費を抑えることができる。
【0024】また、サーマルヘッドの発熱体を小型にで
きるのでサーマルヘッド自体も小型化できる。
【0025】また、白色導電性材料に染色した無機顔料
をインク材料に含むことによりカラー印字も行える。
【0026】また、インクシートに含浸するインク材料
に導電性を有するものとしたので、電界を印加するため
の金属層などの導電層をインクシートに新たに設ける必
要がなくなり、安価なインクシートとなる。
【0027】さらに、常温で絶縁性、加熱により導電性
を示す材料をインク保持材に用いることにより、漏電な
どを防止することができる。
【0028】また、ギャップ保持手段を設けたことによ
りインク飛翔を安定化することで、印字濃度を精度良く
制御できる。
【0029】また、インクシートの導電層を他の層に比
して、面積を広く構成することにより、この拡大された
部分を電界を発生させるための電圧を印加する電極部と
の接点とすることにより、安定した電界を発生させるこ
とができる。
【0030】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図に従って説明
する。図1は、この発明の熱記録装置における要部の概
略断面図である。なお、図1の(a)と(b)において
同一符号は同一または相当部分を示す。図1(a)と
(b)の違いは、バイアス電圧が直流のみか直流と交流
の両者かの違いである。
【0031】図1(a)において、1はサーマルヘッド
で、図示しない発熱素子が図面に垂直方向に例えば25
00個並んでいる。5はインクシートで、PETフィル
ム2(マイラフィルム)と、例えばアルミニウム等の金
属層3、及び導電性インク層4から形成されている。6
は記録紙で、例えばボンド紙のような平滑度の低い紙で
ある。なお、サーマルヘッド1とインクシート5及びイ
ンクシート5と記録紙6の間は空気層が介在する場合が
あるので、便宜上空気層10を記載している。また、7
は中が金属、周囲をゴムで構成したプラテンローラであ
り、サーマルヘッド1との間でインクシート5と記録紙
6を圧接しながら左回転するとともに、金属部がグラウ
ンドに接地されている。8は直流電圧源であり、プラテ
ンローラ7の金属部とインクシート5の金属層3との間
に電圧を印加することにより、電界を生ぜしめている。
プラテンローラ7と直流電圧源8により電界印加手段が
構成されている。
【0032】一方、図1(b)の9は直流電圧と交流電
圧とを重畳したバイアス電圧を印加する電圧源である。
【0033】実施例1 次に、この熱記録装置の動作について図1(a)を用い
て説明する。まず最初に、インクシート5とプラテンロ
ーラ7の間にバイアス電圧を印加する。インクシート5
とプラテンローラ7間にバイアス電圧を印加するのは、
インクシート7と記録紙6間に電界を生じさせるためで
ある。
【0034】そして、導電性インク層4の液化は、従来
の熱転写記録方式と同様の方法で行うことができる。す
なわち、図示しないサーマルヘッド制御回路の信号でサ
ーマルヘッド1を駆動し、サーマルヘッド1上の発熱素
子を一定時間通電し発熱させて、そのジュール熱をイン
クシート5に伝達するものである。このジュール熱は、
PETフィルム2、金属層3の順に伝達され、最後に導
電性インク層4に伝達されてその部分が液化する。
【0035】ここで、導電性インク層4は、例えば、カ
ーボンあるいは銀等の金属とワックスや顔料等から構成
され、103 〜108 Ωcm程度の導電性を有している
ことが望ましく、実験により確認している。なお、導電
性を有せしめるためには、カーボン等の顔料、導電処理
材もしくは導電性樹脂バインダ等で構成しても良い。こ
の導電性インク層4をジュール熱によって選択的に液化
し、導電性インク層4のインク粒子をバイアス電圧によ
る電界と重力により飛翔させ(図1(a)では下側に飛
翔する)、そのインク粒子を記録紙6に付着させるもの
である。
【0036】すなわち、この発明の熱記録装置はインク
粒子を飛翔させて紙に付着させるプロセスであることか
ら、記録紙6の種類に影響されることなく常に一定条件
で行うことができる。
【0037】熱転写記録において、ラフ紙記録特性に影
響を及ぼすのは、上述した通りジュール熱でインクを液
化し紙に付着する所であり、一方、インクジェット記録
においては、ラフ紙に記録できるがにじみが生じ、イン
クノズルに目づまりが生じるメンテナンス性が悪いとい
う欠点がある。この発明はこれらの欠点を解消するもの
である。
【0038】実施例2 図1(b)は図1(a)と同様であるが、バイアス電圧
に交流成分を加えた点が異なる。直流成分は図1(a)
と同じであり、この点で上記実施例と同じ作用を有する
が、さらに交流成分を加えた場合にはより高品質にな
り、中間調記録という点においても図1(a)に示した
実施例より優れたものになる。
【0039】以下、中間調記録という観点から述べる。
導電性インク層4内の液化したインク粒子サイズは一般
に一定でなく、重量も一定でないため、インクシート5
と記録紙6の間に電界をかけてもインク粒子は一定に飛
翔しないことが多い。このため、記録紙6表面の記録濃
度が一定とならない場合がある。これは、インク粒子の
電荷量の差によるものであり、サーマルヘッド1で記録
するような動的記録の場合には、異なる大きさのインク
粒子の飛翔時間の差が記録濃度のバラツキとなってあら
われる。交流成分の追加は前記記録濃度のバラツキを解
消するものである。
【0040】以下、交流成分を追加したときの効果につ
いて説明する。交流成分をバイアス直流電圧に重畳した
場合は、インク粒子が上下運動をしながら紙に付着する
ようになる。これは、交流成分が直流成分と同じ方向に
印加された時にはインク粒子が記録紙6側に移動し、交
流成分が直流成分と反対方向に印加された時にはインク
粒子がインクシート5側に移動することになる。この
時、インク粒子の小さいものほど上下運動が激しくな
り、相対的にみれば導電性インク層4からの移動量が同
じくなるため、ほぼ同時に記録紙6に到達することがで
きる。
【0041】この場合には、導電性インク層4を溶解す
るサーマルヘッド1によるジュール熱とバイアス電圧を
制御することにより中間調記録が可能となる。すなわ
ち、バイアス電圧を最適な値に設定し、ジュール熱、す
なわちサーマルヘッドの印加電力を変えた場合には、良
好な中間調記録が可能となる。ここで、交流成分の電圧
は、正弦波、矩形波などに限定されない。また、周波数
は40Hz〜200kHzの範囲にあることが好まし
い。これは40Hzより遅いと所定の品質を得るのに記
録速度を遅くしなければならないなど記録速度に影響を
及ぼし、200kHzを越えるとインク粒子が運動する
範囲が狭くなり、交流成分を加えた意味が半減してしま
うからである。
【0042】実施例3 図1(a)に示す構成において、抵抗:106 Ωcm、
融点:70℃の導電性インク層4、及び4.5μmのP
ETフィルム2と1000オングストロームの金属層3
(例えばアルミニウム層)で構成されたインクシート5
に、サーマルヘッド1の発熱素子を1ms加熱して導電
性インク層4を溶融させ、直流バイアス電圧を印加し
た。記録紙6へのインク付着量は、直流バイアス電圧の
増加により増加し、300Vで概ね飽和した。なお、3
00Vのバイアスを印加した時にはボイド抜けは発生せ
ずに高品質記録が得られた。
【0043】実施例4 インクシート5に接地しプラテンローラ7との間にバイ
アス電圧300Vを印加した。その他の条件は実施例3
と同じである。この場合においても、高品位な画像が得
られた。
【0044】実施例5 実施例3と同じ条件の他に、100Vの交流成分をバイ
アス電圧に重畳した。この場合にも、インク粒子が飛翔
しボイド抜けなく完全に記録できた。なお、記録紙6と
して、ボンド紙、和紙、OHPフィルム、熱転写記録紙
(上質紙)、複写機用紙等に記録した場合でも良好な記
録ができた。さらに、サーマルヘッド1の加熱時間を変
化させた時には(300ns〜1.0ms)、32階調
の記録も可能となった。
【0045】実施例6 図2に示すようにインクシート5をPETフィルム2、
導電性インク層4で構成し、導電性インク層4とプラテ
ンローラ7間にバイアス電圧450Vを印加した。この
場合においても、ボイドが発生せず記録濃度1.3の画
像を得ることができた。
【0046】なお、上記実施例ではライン型のサーマル
ヘッドを用いた場合について述べたが、シリアル型サー
マルヘッドの場合においても同様の効果を奏することは
言うまでも無い。
【0047】また、インクシート5においては、モノク
ロ(K)あるいはカラー(Y、M、C)の場合であって
も同様の効果を奏する。カラー記録の場合には、通常、
Y、M、Cの順番に色を重ねて画像を形成するが、M、
Cの記録は、インクの上に記録するものや記録紙6上に
記録するものがあり、インクの転写しやすさが異なるた
め、高品位な記録が不可能であった。これは、インクを
重ねあわせていく課程により被転写面の条件が重なるこ
とに所以する。すなわち記録色により紙面上とインク面
上の場合があり、また記録パターンにより隣接画素がす
でに記録されている谷状の部分への転写と平坦部分への
転写があり、一般に同エネルギを印加しても同濃度にな
らない。転写効率の良い順は、平坦なインク面、平坦な
紙面、谷状のインク面、谷状の紙面であり、従来の装置
で、良好な記録を行うには記録パターン或いは記録状態
を参照して制御しなければならず、当然高価な装置とな
らざるをえなかった。本発明においては、前述の問題も
解消されており、外部回路が不要となりコストも低く押
さえることができ、インクを飛翔させることから被転写
面の条件によらず良好な記録が可能となる。
【0048】また、本発明では、図1及び図2に示すよ
うな構成において、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、
シアン(C)、必要に応じてブラック(Bk)で構成さ
れるインクシート5を用いることによりモノクロと同様
にカラー記録が可能となる。前記カラーインクシートの
場合にも、インクシート5は導電性インク層4で構成さ
れており、特にカラー記録を行うためには、導電性を有
する成分が透明であることが望ましい。例えば、インク
材料には白色導電性顔料(酸化錫、酸化チタン、酸化亜
鉛等の酸化物など)を染色した無機顔料を混合したイン
ク材料を使用したり、インク材料のバインダに加熱によ
り抵抗率の下がる樹脂材料を使用する。具体的には、可
溶性ポリアニリン等の導電性高分子、ポリアミド樹脂
系、微粉末の金属フィラーを組成した導電材、アンチモ
ン含有酸化スズやスズ含有酸化インジウム等の透明導電
性コーティング材料として使用される系、帯電防止材に
使用されるカチオン系ポリマー等のイオン伝導系等であ
る。
【0049】実施例7 上記の各実施例はインク層を加熱する手段がサーマルヘ
ッドである場合について説明したが、その他の手段によ
って加熱を行ってもよい。その例を図3に示し、この図
にしたがって説明する。
【0050】図3は本実施例の構成を示した図である
が、図1および図2に示した実施例と同様の構成につい
てはその説明を省略する。本実施例のインクシート20
は前述の実施例に示したインクシート5に抵抗層21を
加えたものである。この抵抗層21は電極対22間に流
れる電流によりジュール熱を発生する。このジュール熱
により導電性インク層4のインクが液化して、この液化
したインク粒子がバイアス電圧による電界によって飛翔
し、記録紙に付着し印字が行われる。この一対の電極対
22は、前述のサーマルヘッド1のひとつの発熱素子に
対応する。したがって、サーマルヘッド1の発熱素子に
対応する複数の電極対22により記録ヘッドを構成する
ことにより、前述の実施例と同様の記録をすることがで
きる。
【0051】実施例8 図4に示す本実施例はサーマルヘッド以外の加熱手段に
よりインク層を加熱する実施例のひとつである。本実施
例において前述の実施例と同様の構成要素については同
一の符号を付し、説明を省略する。本実施例の加熱手段
はレーザ光源32とインクシート30に新たに加えられ
た光熱変換層31である。光熱変換層31はレーザ光源
32のレーザ光を受けるとその部分が発熱し、この熱に
よりインク層の加熱を行う。加熱され液化したインクが
記録紙に付着する過程については前述の実施例と全く同
様である。このレーザ光源32はサーマルヘッド1の各
発熱素子に対応して複数個設けても良いし、また単一の
レーザー光源からのレーザー光を屈折もしくは反射させ
インクシート上の所望の位置を照射し、加熱する構成を
採ることも可能である。
【0052】また、本実施例においてレーザ光を用いて
加熱を行う例について示したがマイクロ波などの電磁波
を用いて加熱を行ってもよい。この場合、光熱変換層3
1はマイクロ波の波長域においてその変換効率が良い材
料に変更すればさらによい。さらに、インク層にカーボ
ンを含ませる構成を採れば、光変換層と金属層の機能を
インク層が有することになり、ベースであるPETフィ
ルム層とカーボンを含むインク層の2層からなる簡易な
インクシートを提供することができる。
【0053】実施例9 次に、紙送り速度に関する実施例の説明をする。本発明
にかかる熱記録装置においては、液化したインク粒子が
電界によって飛翔し、記録紙に付着することにより印字
が行われる。このため、従来の装置とは異なり、インク
シート5と記録紙6の間に図1,2,3などに示す空気
層10が介在しても良く、したがって、プラテンローラ
7によって、記録紙6をサーマルヘッド1に押圧する圧
力が少なくて済む。これはインクシート5とプラテンロ
ーラ7間の電界により、インクシート5と記録紙6の間
に引きつくような力が働くため、サーマルヘッド1の押
圧が少なくて済むのである。このような特徴を有するた
めに、本装置においてはインクシート5と記録紙6との
間に相対速度が生じても、インクシート5もしくは記録
紙6が破れたり、しわが寄ったりすることがない。
【0054】本実施例はこの特性を利用したものであ
り、以下図5及び図6によりこれを説明する。図5は本
実施例の説明図であるが、各構成要素は図1のそれと全
く同様であり、同一の符号を付し、その説明を省略す
る。本実施例において前述の各実施例と異なるのは、イ
ンクシート5と記録紙6の送り速度が異なる点である。
図においてはインクシートの送り速度がv1 、記録紙の
送り速度がv2 の場合を示しており、この速度比をN
(=v2 /v1 )とする。
【0055】さて、インクシート5と記録紙6が相対速
度を有するためにサーマルヘッド1により加熱されたイ
ンクは(図中41)記録紙6上の図中42で示される部
分へと転写される。したがって、記録紙6上の1ドット
の送り方向の長さ(l2 )を記録するためには、インク
シート5上での長さをl1(=l2 *1/N)とするこ
とが可能となる。このことは、すなわちサーマルヘッド
の発熱素子の送り方向の長さを1/Nとすることができ
ることを示している。これを図6にて説明すれば、図6
(A)が従来のサーマルヘッドであり、その発熱素子は
紙送りと直角方向のピッチPとほぼ同じ長さの一片を有
する正方形で形成されている。これを本実施例において
は、その紙送り方向の長さをP/Nとすることができ、
これを示したのが図6(B)である。サーマルヘッド4
3の発熱素子43aはその紙送り方向の長さがP/Nと
なっていることに特徴がある。これによりサーマルヘッ
ドの小型化が図れる。 また、記録紙上のインク厚さが
図5に示すようにd2 必要であればインク層の厚さd1
はd1 =N*d2 となる。
【0056】実施例10 図7および図8にて実施例10を説明する。図7および
図8において、図1にて説明した構成要素と同様のもの
については同一の符号を付し説明を省略する。前述の各
実施例においてはインクシートを使用する回数について
は何ら言及していない。また、従来の装置においても大
部分はインクシート1回のみ使用するものであり、複数
回使用するものでも使用回数が増えるにつれ、前回まで
に印字が行われインクの薄れたところとまだインクの薄
れないところの差が生じ、むらができ記録品質を落して
しまっていた。 本実施例においては、1回目に使用す
る場合は図7(A)に示すようにバイアス電圧をV1
し、導電性インク層4の記録紙6に最も近接した部分4
aのインクを飛翔させ記録を行う。2回目は図7(B)
に示すようにバイアス電圧V2 を加える。V2 はV1
ら所定の電圧ΔVを増加させたものであり、この増加分
により導電性インク層4のより深い層4bのインクを飛
翔させる。さらに3回目もバイアス電圧をさらにΔV増
加させ導電性インク層4のさらに深い層4cのインクを
飛翔させ記録を行う。以上の説明はインクシートを3回
使用する説明であったが、さらに多くの回数再使用する
ことが可能である。この際、バイアス電圧の増加分ΔV
をあらたに設定することが必要となる。
【0057】また、本実施例においてはインクシートの
使用回数を把握する必要があるため、インクシート5に
使用回数を記録する記録部5aが設けられている(図8
参照)。この記録部5aは磁性記録体よりなり、また熱
記録装置本体にもこの記録部5aに記録された使用回数
を読み取る図示しない読取りヘッドおよび使用回数を書
き込む図示しない書込みヘッドが備えられている。図8
(A)はインクシート5の先頭部分にに記録部5aが設
けられている場合を示している。この場合インクシート
5は、一旦一方に巻き取られ、次に巻き戻しさらに使う
ときに記録部5aの使用回数を読取り、読み取られた使
用回数にさらに1回加えて新たに記録部5aに書き込み
を行う。図8(B)のインクシート5は記録部5aが所
定の間隔で設けられている。このインクシートの場合は
第1の記録部から第2の記録部の間のインクシートの部
分5bをまず所定の回数使用(実施例においては3回)
する。このときも使用するごとに記録部5aから使用回
数を読み出し、記録部5aにこれを書き込む。そして、
ふたつの記録部分に挟まれた部分5bの使用回数が3回
となったら、インクシート5さらに送り5cの部分によ
り記録を行う。
【0058】以上本実施例の説明においては、記録部5
aは磁気記録部により構成されていたが、他の例も考え
られる。例えば、インクシートを使用するごとに所定の
部分に小さな孔を開けこれにより使用回数を判別する方
法、またインクシートの使用回数をインクシートの記録
部ではなく装置本体に内臓された記録部に記憶してもよ
い。この記録部はすでに装置本体にE2 PROMなどに
記憶させることが可能である。
【0059】実施例11 本発明は前述のようにインクシート5と記録紙6との間
に電界を作り、この電界によってインク粒子を飛翔させ
るものである。そして、この電界の強さに応じてインク
の飛翔する量を制御し、記録濃度を制御することが可能
となる。しかしながら、インクシート5の特に導電性イ
ンク層4と記録紙6との距離を一定に保たなければ、飛
翔し、記録紙に付着するインクの量がまちまちとなって
しまい安定した記録濃度を得られない。
【0060】実施例11はこの点を考慮し、導電性イン
ク層4と記録紙6との距離を一定に保持するギャップ保
持手段を設けたものである。以下、図9により本実施例
を説明する。なお、これらのふたつの図において図1に
おいて説明した構成要素と同一のものは同じ符号を付
し、その説明を省略する。
【0061】図9は、インクシート5と記録紙6との間
にギャップ保持具50が挿入されている。このギャップ
保持具50はサーマルヘッド1に対する位置を固定さ
れ、その開口部50aは常にサーマルヘッド1と対向す
る位置にある。この場合ギャップ保持具50の厚さが導
電性インク層4と記録紙6の距離となる。そして、開口
部50aを通ってインク粒子が飛翔し、記録紙6に付着
する。このようにギャップ保持具50により常に一定の
距離を保つことができる。
【0062】実施例12 さらに、導電性インク層4と記録紙6の距離を一定に保
つ手段に関する実施例を説明する。図10はインクシー
トの導電性インク層4のさらに記録紙6寄りにメッシュ
層52を追加した例である。したがって本実施例のイン
クシート51はPETフィルム2、金属層3、導電性イ
ンク層4さらにメッシュ層52の4層からなるものであ
る。このメッシュ層52により導電性インク層4と記録
紙6とのギャップが一定に保持される。ただし、メッシ
ュ層の孔の径はインク粒子の径寄り大きく設定する必要
がある。
【0063】以上実施例11,12によれば導電性イン
ク層4と記録紙6との距離を常に一定に保つことが可能
となり安定した記録濃度を得ることができる。特に中間
調の記録の場合に高精度の中間調再現性を有するもので
ある。
【0064】実施例13 本実施例は前述してきたインクシートの金属層3にどの
ように電位を与えるかを示すものである。図11(A)
(B)(C)のそれぞれに金属層3の幅がPETフィル
ム2と導電性インク層4の少なくともいずれか一方より
長い場合を示している。(A)がPETフィルム2より
長い場合であり、図中の接点部3aにて電極部と接す
る。(B)が導電性インク層4より長い場合であり、図
は電極部と接する接点部3aを示すためにいったんをめ
くり上げた状態を示している。さらに、(C)がPET
フィルム2、導電性インク層4双方より長い場合を示し
ており、電位は上方からでも下方からでも供給できる。
【0065】図12は上記のインクシートに電位を与え
る電極部の構成を示す図である。図11(A)などの上
方より電極を接する必要がある場合は電極60を設けこ
れより電位を与える。また図11(B)のように下方よ
り電極を接する必要がある場合は上記接点部3aに対向
するプラテンローラ表面の一部61aを導電性の材質と
し、この部分より電位を与える。またインクシート5と
対向するプラテンローラ表面部は設置する必要があるの
で前記電極部61aとは絶縁部61bにより絶縁されて
いる。
【0066】また、電位を与える部分はプラテンローラ
7以外でもよく、インクシート5を送るローラから供給
してもよく、皿にはインクシート端部の巻芯から供給す
ることも可能である。この場合には、送り方向の金属層
3の長さがPETフィルム2と導電性インク層4の少な
くともいずれか一方より長くすれば良い。なお、操作者
の危険性あるいはサーマルヘッド1へのノイズ等を考慮
するとインクシート端部の巻芯に供給する電位は0Vが
望ましい。さらに、インク塗布面とインク塗布面の間に
金属層3を露出させてサーマルヘッド1とインク供給ま
たはインク巻き取りローラ(図示しない)の間のローラ
などにより電圧を印加させるような構成にしても良い。
いずれの場合においても金属層3(導電性層)面積を導
電性インク層4あるいはPETフィルム2以上になるよ
うな構成にすれば良い。
【0067】また、前述したようにインク層に導電性が
ある場合にもインク層をPETフィルムより幅広くし
て、本実施例と同様に電位を与えることができる。
【0068】また、以上説明してきた各実施例では導電
性インク層4を導電性としたが帯電性であってもよい。
これは、バイアス電圧の印加により、溶融状態のインク
粒子間のクーロン力より移動可能な程度以上の帯電性を
有すれば同様の効果を奏するからである。
【0069】さらに、インク材料の保持材料に加熱する
ことにより抵抗値の下がる樹脂材料を用いればサーマル
ヘッドのより加熱された際のみ電流が流れ、不要な時に
漏電したり、放電したりすることを防止することが可能
となる。
【0070】さらに、プラテンローラにより記録紙をイ
ンクシートに圧接したものを示したが必ずしも圧接は必
要ではなく、電界、重力によりインクの記録紙への付着
は可能である。また、上記実施例ではプラテンローラを
金属とゴムで構成したが、金属のみでもよくまた導電性
物質であってもよく、加えて形状についても限定されな
い。加えて上述した説明では、インクシート5には金属
層3を含むような構成にしたが、金属に限定せず導電性
であればよい。また、導電性インク層の導電性が大きい
場合は金属層3を設けない構成にすることも可能であ
る。
【0071】
【発明の効果】以上のように、この発明における熱記録
装置は、導電性または帯電性インク層を有するインクシ
ートと、このインクシートに加熱するサーマルヘッド
と、上記インクシートから記録媒体にかけて電界を加え
る電界印加手段を設けたので、電界印加手段の電界によ
り、サーマルヘッドの熱で軟化されたインクが記録媒体
に向って飛翔し転写され、ボイドがない高品位な記録が
可能となるという効果がある。
【0072】また、直流分に交流分を重畳した電界を電
界印加手段により印加するように構成すると、その交流
分の電界により、インクの粒子が振動しながら飛翔して
記録媒体に到達するので、記録濃度のバラツキが平均化
され、より高品位な記録、中間調記録が良好になる。
【0073】また、インクシートの送り速度を記録紙の
送り速度より遅くすることにより、インクシートの消費
を抑え、サーマルヘッドの小型化も図れる。
【0074】さらに、インク層と記録紙の距離を一定と
するギャップ保持手段を設けることにより、より安定し
た印字濃度の制御をすることが可能となり、特に中間調
の制御を高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる実施例による熱記録装置の要
部を示す概略断面図である。
【図2】この発明にかかる他の実施例による熱記録装置
の要部を示す概略断面図である。
【図3】この発明の加熱手段の他の実施例を示す概略断
面図である。
【図4】この発明の加熱手段のさらに他の実施例を示す
概略断面図である。
【図5】この発明にかかる実施例におけるインクシート
の送り速度と、記録紙の送り速度の関係を説明する図で
ある。
【図6】図5に示される実施例に用いられるサーマルヘ
ッドの構成を説明する図である。
【図7】この発明にかかるその他の実施例であり、特に
バイアス電圧を制御することにより複数回インクシート
使用することができる装置の説明図である。
【図8】インクシートを複数回用いる際に使用回数を記
録できるインクシートを示した図である。
【図9】インクシートのインク層と記録紙の距離を一定
に保つギャップ保持手段を示す図である。
【図10】インクシートのインク層と記録紙の距離を一
定に保つギャップ保持手段を示す図である。
【図11】インクシートに電位を与えるためのインクシ
ートの接触部を示した図である。
【図12】インクシートに電位を与えるための電極部を
示した図である。
【図13】従来の熱転写記録装置の要部を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 2 PETフィルム 3 金属層 4 導電性インク層 5 インクシート 6 記録紙 7 プラテンローラ 8 直流電圧源 9 電圧源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】図1(a)において、1はサーマルヘッド
で、図示しない発熱素子が図面に垂直方向に例えば25
00個並んでいる。5はインクシートで、PETフィル
ム2(マイラフィルム)と、例えばアルミニウム等の金
属層3、及び導電性インク層4から形成されている。6
は記録紙で、例えばボンド紙のような平滑度の低い紙で
ある。なお、サーマルヘッド1とインクシート5及びイ
ンクシート5と記録紙6の間は空気層が介在する場合が
あるので、便宜上空気層10を記載している。また、7
は中が金属、周囲を導電性ゴムで構成したプラテンロー
ラであり、サーマルヘッド1との間でインクシート5と
記録紙6を圧接しながら左回転するとともに、金属部が
グラウンドに接地されている。8は直流電圧源であり、
プラテンローラ7の金属部とインクシート5の金属層3
との間に電圧を印加することにより、電界を生ぜしめて
いる。プラテンローラ7と直流電圧源8により電界印加
手段が構成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】この場合には、導電性インク層4を溶解す
るサーマルヘッド1によるジュール熱とバイアス電圧を
制御することにより中間調記録が可能となる。すなわ
ち、バイアス電圧を最適な値に設定し、ジュール熱、す
なわちサーマルヘッドの印加電力を変えた場合には、良
好な中間調記録が可能となる。ここで、交流成分の電圧
は、正弦波、矩形波などに限定されない。また、周波数
は40Hz〜200kHzの範囲にあることが好まし
い。これは40Hzより遅いと所定の品質を得るのに記
録速度を遅くしなければならないなど記録速度に影響を
及ぼし、200kHzをえるとインク粒子が運動する
範囲が狭くなり、交流成分を加えた意味が薄れてしまう
からである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】実施例12 さらに、導電性インク層4と記録紙6の距離を一定に保
つ手段に関する実施例を説明する。図10はインクシー
トの導電性インク層4のさらに記録紙6寄りにメッシュ
層52を追加した例である。したがって本実施例のイン
クシート51はPETフィルム2、金属層3、導電性イ
ンク層4さらにメッシュ層52の4層からなるものであ
る。このメッシュ層52により導電性インク層4と記録
紙6とのギャップが一定に保持される。ただし、メッシ
ュ層の孔の径はインク粒子の径り大きく設定する必要
がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有馬 亮司 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱 電機株式会社生活システム研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性または帯電性インク層を有するイ
    ンクシートと、このインクシートに加熱するサーマルヘ
    ッドと、上記インクシートから記録媒体にかけて電界を
    加える電界印加手段を設けたことを特徴とする熱記録装
    置。
  2. 【請求項2】 導電性または帯電性インク層と通電する
    とジュール熱を発生する抵抗層とを有するインクシート
    と、前記抵抗層に電流を流す電極対と、上記インクシー
    トから記録媒体にかけて電界を加える電界印加手段を設
    けたことを特徴とする熱記録装置。
  3. 【請求項3】 導電性または帯電性インク層と電磁波を
    受けることにより発熱する光熱変換層とを有するインク
    シートと、上記光熱変換層に電磁波を照射する照射手段
    と、上記インクシートから記録媒体にかけて電界を加え
    る電界印加手段を設けたことを特徴とする熱記録装置。
  4. 【請求項4】 上記電界印加手段は直流分に交流分を重
    畳した電界を印加する構成であることを特徴とする請求
    項1または2または3記載の熱記録装置。
  5. 【請求項5】 上記インクシートの送り速度を上記記録
    媒体の送り速度の1/N倍に設定したことを特徴とする
    請求項1または2または3記載の熱記録装置。
  6. 【請求項6】 上記サーマルヘッドの発熱体の紙送りの
    方向の長さを発熱体ピッチの1/N倍としたことを特徴
    とする請求項5記載の熱記録装置。
  7. 【請求項7】 上記インクシートを繰り返し使用し、使
    用回数の増加にともなって上記電界を増加させることを
    特徴とする請求項1または2または3記載の熱記録装
    置。
  8. 【請求項8】 上記インクシートに含浸するインク材料
    に導電性を添加したバインダを用いたことを特徴とする
    請求項1または2または3記載の熱記録装置。
  9. 【請求項9】 上記インクシートに含浸するインク材料
    に白色導電性顔料を染色した無機顔料を含むものを使用
    することを特徴とする請求項1または2または3記載の
    熱記録装置。
  10. 【請求項10】 上記帯電性インク層を形成するインク
    保持材料が常温では絶縁性を示し、加熱によって導電性
    を示す材料により構成されることを特徴とする請求項1
    または2または3記載の熱記録装置。
  11. 【請求項11】 上記インクシートと上記記録媒体との
    間にギャップ保持手段を設けたことを特徴とする請求項
    1または2または3記載の熱記録装置。
  12. 【請求項12】 上記インクシートは導電性を有する層
    が他の層に比して面積が大きいことを特徴とする請求項
    1または2または3記載の熱記録装置。
JP4026974A 1991-08-21 1992-02-13 熱記録装置 Pending JPH05104754A (ja)

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EP92114242A EP0528429B1 (en) 1991-08-21 1992-08-20 Thermal recording apparatus
DE69215450T DE69215450T2 (de) 1991-08-21 1992-08-20 Thermisches Aufzeichnungsgerät

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JP3-209280 1991-08-21
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