JPH0595459A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
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- JPH0595459A JPH0595459A JP3278641A JP27864191A JPH0595459A JP H0595459 A JPH0595459 A JP H0595459A JP 3278641 A JP3278641 A JP 3278641A JP 27864191 A JP27864191 A JP 27864191A JP H0595459 A JPH0595459 A JP H0595459A
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- recording
- recording medium
- paper
- electric charges
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Abstract
(57)【要約】
【目的】記録媒体を再使用可能な可視記録を行うことが
できる記録装置を提供することを目的とする。 【構成】電荷の注入で着色し、着色時の注入電荷と逆極
性の電荷の注入で脱色するEC材料で記録媒体2を用
い、この記録媒体2上に接触で設けられたイオンデポジ
ション記録用ヘッドにより構成される記録ヘッド6によ
り、記録媒体2の表面上へ記録画像に応じて電荷を供給
することにより可視記録を行うようにした記録装置。
できる記録装置を提供することを目的とする。 【構成】電荷の注入で着色し、着色時の注入電荷と逆極
性の電荷の注入で脱色するEC材料で記録媒体2を用
い、この記録媒体2上に接触で設けられたイオンデポジ
ション記録用ヘッドにより構成される記録ヘッド6によ
り、記録媒体2の表面上へ記録画像に応じて電荷を供給
することにより可視記録を行うようにした記録装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードコピープリンタ
などに用いられる記録装置に係り、特に繰り返し使用可
能な記録媒体を用いて可視記録を行う記録装置に関す
る。
などに用いられる記録装置に係り、特に繰り返し使用可
能な記録媒体を用いて可視記録を行う記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のハードコピープリンタは、電子写
真方式、感熱方式、インクジェット方式、ワイヤドット
方式など種々の方式がある。記録媒体(記録用紙)に
は、感熱方式を除いて普通紙を用いるのが一般的であ
る。高平滑度、高解像度で転写忠実性の向上を目指した
ものや、用途によりカードをはじめとする合成紙、特殊
紙など様々な記録用紙も使用されている。
真方式、感熱方式、インクジェット方式、ワイヤドット
方式など種々の方式がある。記録媒体(記録用紙)に
は、感熱方式を除いて普通紙を用いるのが一般的であ
る。高平滑度、高解像度で転写忠実性の向上を目指した
ものや、用途によりカードをはじめとする合成紙、特殊
紙など様々な記録用紙も使用されている。
【0003】ところが、いずれの記録用紙も再使用は不
可能で、一度記録すると不要になれば廃棄されるもので
あり、機能性に欠け、環境保護や資源節約という面から
考えても問題があった。
可能で、一度記録すると不要になれば廃棄されるもので
あり、機能性に欠け、環境保護や資源節約という面から
考えても問題があった。
【0004】一方、エレクトロクロミック(以下、EC
という)材料は、電流を流すことにより可視域で光吸収
変化を起こして着色する物質であり、主にディスプレイ
に使用されてきた。着色方法は、EC材料を電極間に挿
入して電流を流し、表示電極上に着色体を析出させるも
のが主流であり、可逆的な反応に基づく。ところが、E
C材料は応答性が悪く、実用的には0.1秒程度が限界
であり、早い表示には向かない。また、応答性を向上さ
せるために電圧を上げていくと電気分解が起こり、第二
還元状態の非可逆性が現れるので、印加電圧を3V以内
に抑える必要があった。さらに、着色体の溶出などの原
因で材料の長期安定性を保つことが困難であり、ディス
プレイの材料としては問題が多い。
という)材料は、電流を流すことにより可視域で光吸収
変化を起こして着色する物質であり、主にディスプレイ
に使用されてきた。着色方法は、EC材料を電極間に挿
入して電流を流し、表示電極上に着色体を析出させるも
のが主流であり、可逆的な反応に基づく。ところが、E
C材料は応答性が悪く、実用的には0.1秒程度が限界
であり、早い表示には向かない。また、応答性を向上さ
せるために電圧を上げていくと電気分解が起こり、第二
還元状態の非可逆性が現れるので、印加電圧を3V以内
に抑える必要があった。さらに、着色体の溶出などの原
因で材料の長期安定性を保つことが困難であり、ディス
プレイの材料としては問題が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のハー
ドコピープリンタにおいては、記録用紙は転写されると
いう受動的な働きのみで、再使用できないために短い使
用期間で廃棄されるものであった。
ドコピープリンタにおいては、記録用紙は転写されると
いう受動的な働きのみで、再使用できないために短い使
用期間で廃棄されるものであった。
【0006】本発明は、上記のような従来の欠点を克服
し、記録媒体を再使用可能な可視記録を行うことができ
る記録装置を提供することを目的とする。
し、記録媒体を再使用可能な可視記録を行うことができ
る記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の記録装置は電荷の注入で着色し、着色時の
注入電荷と逆極性の電荷の注入で脱色するEC材料で記
録媒体を構成し、この記録媒体上に非接触で設けられた
電荷供給手段により、該記録媒体の表面上へ記録画像に
応じて電荷を供給することにより記録を行うようにした
ものである。
め、本発明の記録装置は電荷の注入で着色し、着色時の
注入電荷と逆極性の電荷の注入で脱色するEC材料で記
録媒体を構成し、この記録媒体上に非接触で設けられた
電荷供給手段により、該記録媒体の表面上へ記録画像に
応じて電荷を供給することにより記録を行うようにした
ものである。
【0008】電荷供給手段はイオン流を空気中で制御す
る記録ヘッド、例えばイオンデポジション記録用ヘッド
が使用される。イオンデポジション記録用ヘッドは、高
圧の交流電圧が印加されることによりイオンを発生させ
るイオン発生器と、このイオン発生器と記録媒体との間
に設けられ、該イオン発生器からのイオン流を記録すべ
き画像信号に応じた低電圧で空気中で制御する制御電極
により構成され、記録媒体へ非接触で画像信号に応じた
電荷供給を行うことができる。
る記録ヘッド、例えばイオンデポジション記録用ヘッド
が使用される。イオンデポジション記録用ヘッドは、高
圧の交流電圧が印加されることによりイオンを発生させ
るイオン発生器と、このイオン発生器と記録媒体との間
に設けられ、該イオン発生器からのイオン流を記録すべ
き画像信号に応じた低電圧で空気中で制御する制御電極
により構成され、記録媒体へ非接触で画像信号に応じた
電荷供給を行うことができる。
【0009】
【作用】EC材料は着脱色が可能であり、またメモリ性
を有しているため電荷の供給を外しても記録は保持でき
るので、これを記録媒体として用いることにより繰り返
し記録・消去でき、記録媒体の再使用が可能となる。従
って、記録媒体の消費を少なく抑えることができ、環境
保護、省資源の面で有効である。また、EC材料は有機
も無機もあり、かつ液体、固体の両状態のものが存在す
るため、用途に応じて選択できる。例えば、通常の紙の
上に有機EC材料を薄く塗布したコート紙を作れば、厚
みや柔らかさ、弾力、手触りなどほとんど従来の紙と同
じ感覚で扱えるものができる。
を有しているため電荷の供給を外しても記録は保持でき
るので、これを記録媒体として用いることにより繰り返
し記録・消去でき、記録媒体の再使用が可能となる。従
って、記録媒体の消費を少なく抑えることができ、環境
保護、省資源の面で有効である。また、EC材料は有機
も無機もあり、かつ液体、固体の両状態のものが存在す
るため、用途に応じて選択できる。例えば、通常の紙の
上に有機EC材料を薄く塗布したコート紙を作れば、厚
みや柔らかさ、弾力、手触りなどほとんど従来の紙と同
じ感覚で扱えるものができる。
【0010】本発明では、このEC材料からなる記録媒
体に対して非接触に設けられた電荷供給手段である記録
ヘッドから電荷を供給することで可視記録を行うため、
EC材料層に接触する金属電極が存在せず、電流または
電圧を上げても電極界面で起こる還元性の電極反応が起
こらない。従って、電流または電圧を上げることによ
り、容易に高速の記録が可能である。
体に対して非接触に設けられた電荷供給手段である記録
ヘッドから電荷を供給することで可視記録を行うため、
EC材料層に接触する金属電極が存在せず、電流または
電圧を上げても電極界面で起こる還元性の電極反応が起
こらない。従って、電流または電圧を上げることによ
り、容易に高速の記録が可能である。
【0011】また、還元性の反応が起こらないために、
着脱色の安定性を維持することができる。さらに、非接
触、非擦過性の電荷供給手段であるため、摩耗、接触の
不均一性で生ずるムラによる画質劣化が起こらない。
着脱色の安定性を維持することができる。さらに、非接
触、非擦過性の電荷供給手段であるため、摩耗、接触の
不均一性で生ずるムラによる画質劣化が起こらない。
【0012】カラー複写機では通例、光源で照明された
原稿上の画像をフォトセンサで読み取り、それを記録用
紙にインクを用いて出力するため、原稿上の光源色から
出力色であるインク色(物体色)への変換が必要である
が、本発明の記録装置では出力が光源色で表示されるた
めに、この変換を必要とせず、原稿上の画像を良好に再
現することが可能となる。
原稿上の画像をフォトセンサで読み取り、それを記録用
紙にインクを用いて出力するため、原稿上の光源色から
出力色であるインク色(物体色)への変換が必要である
が、本発明の記録装置では出力が光源色で表示されるた
めに、この変換を必要とせず、原稿上の画像を良好に再
現することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の記録装置の要部の構成を示す図
であるが、これを説明する前に図2を用いて記録装置全
体の概略構成を説明する。
する。図1は、本発明の記録装置の要部の構成を示す図
であるが、これを説明する前に図2を用いて記録装置全
体の概略構成を説明する。
【0014】図2において、記録装置1は記録用紙2を
供給する給紙カセット3を有し、その先に用紙を供給す
る給紙ローラ4、さらに供給された用紙の位置を補正す
る位置合わせローラ5を備えている。また、位置合わせ
ローラ5の先の上方に記録ヘッド6、その下に送りロー
ラ7をそれぞれ備えている。また、記録した用紙を排出
する出口8を有する。記録ヘッド6は、記録用紙2上に
記録すべき画像信号に応じて電荷を供給するものであ
る。
供給する給紙カセット3を有し、その先に用紙を供給す
る給紙ローラ4、さらに供給された用紙の位置を補正す
る位置合わせローラ5を備えている。また、位置合わせ
ローラ5の先の上方に記録ヘッド6、その下に送りロー
ラ7をそれぞれ備えている。また、記録した用紙を排出
する出口8を有する。記録ヘッド6は、記録用紙2上に
記録すべき画像信号に応じて電荷を供給するものであ
る。
【0015】記録用紙2は、図3に示すように、普通紙
9の上にエレクトロクロミック(以下、EC)材料層1
0を薄く塗布したコート紙である。EC材料層10は電
荷が供給されると可視域で光吸収変化を起こして着色
し、可視像が形成されるため、このEC材料層10が電
荷を供給する記録ヘッド6に面するように、すなわちE
C材料層10が上になるように記録用紙2を給紙カセッ
ト3に配置する。
9の上にエレクトロクロミック(以下、EC)材料層1
0を薄く塗布したコート紙である。EC材料層10は電
荷が供給されると可視域で光吸収変化を起こして着色
し、可視像が形成されるため、このEC材料層10が電
荷を供給する記録ヘッド6に面するように、すなわちE
C材料層10が上になるように記録用紙2を給紙カセッ
ト3に配置する。
【0016】この実施例では、記録ヘッド6として非接
触に電荷を供給できるイオンデポジション記録用ヘッド
を用いている。このイオンデポジション用記録ヘッドは
図1中に示されるように、イオンを発生させる交流固体
イオン発生器11と、このイオン発生器11で発生した
イオンを記録すべき画像信号に応じて制御する第一・第
二制御電極17,18を主体として構成されている。
触に電荷を供給できるイオンデポジション記録用ヘッド
を用いている。このイオンデポジション用記録ヘッドは
図1中に示されるように、イオンを発生させる交流固体
イオン発生器11と、このイオン発生器11で発生した
イオンを記録すべき画像信号に応じて制御する第一・第
二制御電極17,18を主体として構成されている。
【0017】交流固体イオン発生器11は、図4のよう
にセラミック基板12上に設けた誘導電極13上を〜2
0μm厚のガラス等の絶縁膜14で厚膜印刷法を用いて
被覆し、さらにその上に例えば厚さ20μm、幅40μ
mのイオン発生電極15をスリット幅40μmで二列、
配列形成したものである。スリット16は、図1に示す
制御電極17,18間の電界に影響を与えないように、
背面に誘導電極13からの電界の漏洩を遮断する目的で
設けてある。
にセラミック基板12上に設けた誘導電極13上を〜2
0μm厚のガラス等の絶縁膜14で厚膜印刷法を用いて
被覆し、さらにその上に例えば厚さ20μm、幅40μ
mのイオン発生電極15をスリット幅40μmで二列、
配列形成したものである。スリット16は、図1に示す
制御電極17,18間の電界に影響を与えないように、
背面に誘導電極13からの電界の漏洩を遮断する目的で
設けてある。
【0018】図1に説明を戻すと、制御電極部は、例え
ば両面に18μm厚の金属膜からなる電極を貼り付けた
100μm厚のガラスポリイミド等の絶縁層19に、1
00μmφのイオン通過用孔20を二列、千鳥状に10
0μmピッチで開けたものである。制御電極17,18
は、イオン発生電極15のスリット16の中心とイオン
通過孔20の中心とを一致させ、スリット16からの漏
れ電界の影響を受けない程度に、イオン発生器11の前
方〜400μm程度の位置に接着剤で固定されている。
そして、第二制御電極18から〜500μm程度離して
紙通過路が設定され、この紙通過路を通過する記録走査
を受けるEC材料からなる記録媒体2にイオンが供給さ
れる構成となっている。
ば両面に18μm厚の金属膜からなる電極を貼り付けた
100μm厚のガラスポリイミド等の絶縁層19に、1
00μmφのイオン通過用孔20を二列、千鳥状に10
0μmピッチで開けたものである。制御電極17,18
は、イオン発生電極15のスリット16の中心とイオン
通過孔20の中心とを一致させ、スリット16からの漏
れ電界の影響を受けない程度に、イオン発生器11の前
方〜400μm程度の位置に接着剤で固定されている。
そして、第二制御電極18から〜500μm程度離して
紙通過路が設定され、この紙通過路を通過する記録走査
を受けるEC材料からなる記録媒体2にイオンが供給さ
れる構成となっている。
【0019】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
給紙カセット3から給紙ローラ4により送り出された記
録用紙2は、位置合わせローラ5によって搬送方向を補
正された後、記録ヘッド6の真下まで送り込まれる。記
録ヘッド6では、主電源を入れるとイオン発生器11の
誘導電極13間に0〜3kVP-P 、3〜30kHzの交
流電圧を印加し、イオン発生電極15のスリット16領
域に強電界を形成して高密度のイオンを発生させる。同
時に、イオン発生電極15に第一制御電極17に対して
+250Vの直流バイアスを印加すると、発生したイオ
ンはほぼ電界に比例した速度で走行し、空気中を通過し
て第一制御電極17に達する。空気中を通過したイオン
は、エネルギーが減衰しており、低電圧制御が可能とな
っている。
給紙カセット3から給紙ローラ4により送り出された記
録用紙2は、位置合わせローラ5によって搬送方向を補
正された後、記録ヘッド6の真下まで送り込まれる。記
録ヘッド6では、主電源を入れるとイオン発生器11の
誘導電極13間に0〜3kVP-P 、3〜30kHzの交
流電圧を印加し、イオン発生電極15のスリット16領
域に強電界を形成して高密度のイオンを発生させる。同
時に、イオン発生電極15に第一制御電極17に対して
+250Vの直流バイアスを印加すると、発生したイオ
ンはほぼ電界に比例した速度で走行し、空気中を通過し
て第一制御電極17に達する。空気中を通過したイオン
は、エネルギーが減衰しており、低電圧制御が可能とな
っている。
【0020】記録用紙2が送り込まれると、予め第一制
御電極17に与えられた記録すべき画像信号に応じたパ
ルス電圧によって印字記録が行われる。画像信号には印
字するか否か及び印字濃度の指令が含まれる。印字濃度
は、第一制御電極17に達したイオンの速度を制御する
ことにより行う。すなわち、イオンの速度は第一制御電
極17と第二制御電極18間に画像信号に従って印加さ
れた〜60Vのパルス制御電圧が形成する電界によりコ
ントロールされ、結果的に記録媒体2へのイオン供給量
を制御することになり、印字濃度を変化させることがで
きる。また、印字しない場合には印加電圧をゼロとする
ことにより、記録媒体2へのイオンの供給を停止させ
る。
御電極17に与えられた記録すべき画像信号に応じたパ
ルス電圧によって印字記録が行われる。画像信号には印
字するか否か及び印字濃度の指令が含まれる。印字濃度
は、第一制御電極17に達したイオンの速度を制御する
ことにより行う。すなわち、イオンの速度は第一制御電
極17と第二制御電極18間に画像信号に従って印加さ
れた〜60Vのパルス制御電圧が形成する電界によりコ
ントロールされ、結果的に記録媒体2へのイオン供給量
を制御することになり、印字濃度を変化させることがで
きる。また、印字しない場合には印加電圧をゼロとする
ことにより、記録媒体2へのイオンの供給を停止させ
る。
【0021】ここで、速度制御に直接関わる電界は、イ
オン通過孔20に形成される第一・第二制御電極17,
18間からの漏れ電界であり、この制御電極17,18
間の電界より弱くなることを考慮に入れて、信号電圧を
設定しなければならない。
オン通過孔20に形成される第一・第二制御電極17,
18間からの漏れ電界であり、この制御電極17,18
間の電界より弱くなることを考慮に入れて、信号電圧を
設定しなければならない。
【0022】制御電極17,18においてコントロール
されたイオン流は、記録用紙2に対して第二制御電極1
8に印加されたバイアスにより、第二制御電極18から
空気中を走行してEC材料層10を有する記録用紙2に
達する。記録用紙2ではEC材料層10にイオン流が流
れ込むことにより、可視域の光吸収変化が起こって着色
(記録)がなされる。
されたイオン流は、記録用紙2に対して第二制御電極1
8に印加されたバイアスにより、第二制御電極18から
空気中を走行してEC材料層10を有する記録用紙2に
達する。記録用紙2ではEC材料層10にイオン流が流
れ込むことにより、可視域の光吸収変化が起こって着色
(記録)がなされる。
【0023】以上の一連の動作をしながら、記録ヘッド
6は記録用紙2上を記録すべき画像信号に応じてスキャ
ンし、全ての印字記録が終了すると記録用紙2は送りロ
ーラ7によって出口9へ排出される。
6は記録用紙2上を記録すべき画像信号に応じてスキャ
ンし、全ての印字記録が終了すると記録用紙2は送りロ
ーラ7によって出口9へ排出される。
【0024】次に、記録済みの記録用紙2を消去する場
合、記録用紙2を記録ヘッドの真下まで送り込むまでは
上記の通りであるが、記録ヘッド6では消去信号が与え
られると、イオン発生電極15および第二制御電極18
に記録時と逆極性のバイアスが印加される。これにより
記録用紙2には記録時と逆極性のイオン流が流入し、E
C材料層10は脱色(消去)される。
合、記録用紙2を記録ヘッドの真下まで送り込むまでは
上記の通りであるが、記録ヘッド6では消去信号が与え
られると、イオン発生電極15および第二制御電極18
に記録時と逆極性のバイアスが印加される。これにより
記録用紙2には記録時と逆極性のイオン流が流入し、E
C材料層10は脱色(消去)される。
【0025】なお、記録媒体2は電位を定めるためにE
C材料層10と反対側の面をアースする必要がある。図
5は、記録媒体2の裏面に導電性物質22を貼り合わ
せ、これをアースするようにした例である。この方法で
は、記録媒体2自体が導電性を持つことになる。図6
は、記録媒体2を送るローラ7に導電性の物質を用い
て、ローラ7をアースする方式である。この方式では、
記録媒体2に他の物質を重ねる必要がなく、コストを下
げることができる。
C材料層10と反対側の面をアースする必要がある。図
5は、記録媒体2の裏面に導電性物質22を貼り合わ
せ、これをアースするようにした例である。この方法で
は、記録媒体2自体が導電性を持つことになる。図6
は、記録媒体2を送るローラ7に導電性の物質を用い
て、ローラ7をアースする方式である。この方式では、
記録媒体2に他の物質を重ねる必要がなく、コストを下
げることができる。
【0026】以上の実施例ではモノクロ記録の例を示し
たが、本発明はカラー記録にも適用が可能である。以
下、その実施例を説明する。カラー画像の記録を行う場
合には、例えば図7に示すように光の3原色であるR,
G,Bの3色を呈するEC材料層23,24,25を1
ユニットとして配列し、記録媒体を構成する。また、図
8に示すように、R,G,B3色のEC材料層23,2
4,25をカラーCRTにおける螢光体ドットと同様に
配列し、R,G,Bがつくる三角形領域を1ユニットと
することもできる。
たが、本発明はカラー記録にも適用が可能である。以
下、その実施例を説明する。カラー画像の記録を行う場
合には、例えば図7に示すように光の3原色であるR,
G,Bの3色を呈するEC材料層23,24,25を1
ユニットとして配列し、記録媒体を構成する。また、図
8に示すように、R,G,B3色のEC材料層23,2
4,25をカラーCRTにおける螢光体ドットと同様に
配列し、R,G,Bがつくる三角形領域を1ユニットと
することもできる。
【0027】次に、図9のように図7または図8のEC
材料層23,24,25の上方に、イオンデポジション
記録用ヘッドからなる記録ヘッド6をそれぞれ設置す
る。記録ヘッド6においてそれぞれR,G,B信号に応
じてイオンの供給量を制御し、R,G,BのEC材料層
23,24,25の濃度を個別に変化させることによっ
て多色表示が可能となる。この場合、R,G,Bの記録
ヘッド6はそれぞれ1個としてスキャンして用いてもよ
いし、あるいはライン方向に必要な数だけ同様の記録ヘ
ッドを配列して、1ライン一度に記録することもでき
る。
材料層23,24,25の上方に、イオンデポジション
記録用ヘッドからなる記録ヘッド6をそれぞれ設置す
る。記録ヘッド6においてそれぞれR,G,B信号に応
じてイオンの供給量を制御し、R,G,BのEC材料層
23,24,25の濃度を個別に変化させることによっ
て多色表示が可能となる。この場合、R,G,Bの記録
ヘッド6はそれぞれ1個としてスキャンして用いてもよ
いし、あるいはライン方向に必要な数だけ同様の記録ヘ
ッドを配列して、1ライン一度に記録することもでき
る。
【0028】EC材料層23,24,25は、3色それ
ぞれ違う物質を用いると、1ドットに相当する部分は図
10の様に構成される。この場合には3種類の物質を規
則的に配列して塗布する必要があり、記録用紙の作製は
容易でないが、それぞれの物質が1色だけ呈するもので
あるので、濃度の制御がし易い。
ぞれ違う物質を用いると、1ドットに相当する部分は図
10の様に構成される。この場合には3種類の物質を規
則的に配列して塗布する必要があり、記録用紙の作製は
容易でないが、それぞれの物質が1色だけ呈するもので
あるので、濃度の制御がし易い。
【0029】一方、単一の物質で注入電荷量によりR,
G,Bの3色全てを呈する物質を用いると、記録用紙は
図11のようになる。この場合、3色同時に濃度が可変
であるため、濃度の制御が難しく、従って多階調が得る
のが難しいが、3色の領域間に境界を設ける必要がなく
なり、記録用紙の作成は容易である。
G,Bの3色全てを呈する物質を用いると、記録用紙は
図11のようになる。この場合、3色同時に濃度が可変
であるため、濃度の制御が難しく、従って多階調が得る
のが難しいが、3色の領域間に境界を設ける必要がなく
なり、記録用紙の作成は容易である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、E
C材料により構成された記録媒体を用い、イオンデポジ
ション用記録ヘッドのような非接触な電荷供給手段によ
り、画質を劣化させることなく、安定して記録媒体への
記録および記録された内容の消去を行うことができる。
従って、記録媒体の再使用が可能となり、環境保護、省
資源に寄与することができる。EC材料は有機も無機も
あり、かつ液体、固体の両状態のものが存在するため、
厚みや柔らかさ、弾力、手触りなどほとんど従来の紙と
同じ感覚で扱えるような記録用紙を容易に得ることがで
きる。
C材料により構成された記録媒体を用い、イオンデポジ
ション用記録ヘッドのような非接触な電荷供給手段によ
り、画質を劣化させることなく、安定して記録媒体への
記録および記録された内容の消去を行うことができる。
従って、記録媒体の再使用が可能となり、環境保護、省
資源に寄与することができる。EC材料は有機も無機も
あり、かつ液体、固体の両状態のものが存在するため、
厚みや柔らかさ、弾力、手触りなどほとんど従来の紙と
同じ感覚で扱えるような記録用紙を容易に得ることがで
きる。
【0031】また、記録ヘッドが記録媒体に対して非接
触であるため、電流または電圧を上げても電極界面で起
こる還元性の電極反応が起こらないので、電流または電
圧を上げることで、記録速度を早めることができる。
触であるため、電流または電圧を上げても電極界面で起
こる還元性の電極反応が起こらないので、電流または電
圧を上げることで、記録速度を早めることができる。
【0032】さらに、本発明の記録装置をカラー複写機
に適用する場合、従来のカラー複写機で必要とした光源
色→物体色の色変換を必要としない。従来のカラー複写
機では光源色→物体色の色変換を必要とし、高精度の変
換方法がまだ確立されていないため、色再現性に問題が
あったが、本発明ではこのような色変換が原理的に不要
であるため、原稿上のカラー画像の忠実な再現が可能で
ある。
に適用する場合、従来のカラー複写機で必要とした光源
色→物体色の色変換を必要としない。従来のカラー複写
機では光源色→物体色の色変換を必要とし、高精度の変
換方法がまだ確立されていないため、色再現性に問題が
あったが、本発明ではこのような色変換が原理的に不要
であるため、原稿上のカラー画像の忠実な再現が可能で
ある。
【図1】本発明の一実施例に係る記録装置の要部の縦断
面図
面図
【図2】記録装置全体の概略構成図
【図3】本発明で使用する記録媒体の層構造を示す図
【図4】イオンデポジション記録用ヘッドの縦断面図
【図5】記録媒体のアース方法の一例を示す図
【図6】記録媒体のアース方法の他の例を示す図
【図7】カラー記録用記録媒体の素子構造を示す図
【図8】カラー記録用記録媒体の素子構造の一例を示す
図
図
【図9】カラー記録時の記録部分の縦断面図
【図10】カラー記録用記録媒体の素子構造の他の例を
示す図
示す図
【図11】カラー記録用記録媒体の素子構造のさらに別
の例を示す図
の例を示す図
1…記録装置 2…記録用紙
(記録媒体) 6…記録ヘッド 10…エレクトロ
クロミック材料層 11…交流固体イオン発生器 15…イオン発
生電極 17…第一制御電極 18…第二制御
電極
(記録媒体) 6…記録ヘッド 10…エレクトロ
クロミック材料層 11…交流固体イオン発生器 15…イオン発
生電極 17…第一制御電極 18…第二制御
電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G02F 1/15 506 8807−2K (72)発明者 平尾 明子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】電荷の注入で着色し、着色時の注入電荷と
逆極性の電荷の注入で脱色する記録媒体と、 この記録媒体上に非接触で設けられ、該記録媒体の表面
上へ記録すべき画像信号に応じて電荷を供給する電荷供
給手段とを具備することを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】前記電荷供給手段は、イオン発生器と、こ
のイオン発生器と前記記録媒体との間に設けられ、該イ
オン発生器からのイオン流を記録すべき画像信号に応じ
て空気中で制御する制御電極とを有する記録ヘッドであ
ることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3278641A JPH0595459A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3278641A JPH0595459A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0595459A true JPH0595459A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17600112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3278641A Pending JPH0595459A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0595459A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011081081A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3278641A patent/JPH0595459A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011081081A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
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