JP2714788B2 - ゴムクローラ - Google Patents

ゴムクローラ

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JP2714788B2
JP2714788B2 JP62085544A JP8554487A JP2714788B2 JP 2714788 B2 JP2714788 B2 JP 2714788B2 JP 62085544 A JP62085544 A JP 62085544A JP 8554487 A JP8554487 A JP 8554487A JP 2714788 B2 JP2714788 B2 JP 2714788B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ゴムで形成されたクローラ本体の長手方
向に対して直角に多数の芯金を互いに平行になるように
埋設し、芯金の夫々にクローラ本体の内周面よりも内側
に突出するガイド突起を形成したゴムクローラに関し、
特に金属クローラも装着できるタイプの車両に装着して
好適なゴムクローラに関するものである。 〔従来の技術〕 金属クローラを装着する車両100としては、第10図に
示すようにトラックフレーム101の一端側に駆動輪体102
を設けるとともに、他端側に緊張用遊転輪体103を設
け、かつ両輪体102,103間にクローラ案内用のガイド輪
体104……を設け、各輪体102,103,104……にわたって金
属クローラ105に巻回したものが知られている。この金
属クローラ105は、シュープレート106に連設したシュー
リンク106A同士をピン107により連結し、駆動輪体(ス
プロケット)102はその谷部にこのピン107が係合される
ようになっている。このように構成された車両100に装
着できるゴムクローラの従来例としは、第11図ないし第
13図に示すものが知られている。すなわち、クローラ本
体200に、長手方向適当間隔おきに芯金201に基部を埋設
し、芯金201の夫々にクローラ本体200の内周面よりも内
方側に突出する左右一対のガイド突起202,203を形成し
てある。また、ガイド突起202,203の対向間隔毎に金属
クローラ105用に構成された車両100の駆動輪体102に噛
み合う係止部204を設けるとともに、クローラ本体200の
内周面よりも内方側に突出した各ガイド突起202,203の
頂部はシューリンク106Aの内周縁に当接して案内するた
めのガイド輪体104……に対する案内面Sを構成すべく
係止部204よりもクローラ本体200の内方側に突出してい
る。係止部204間には駆動輪体102の歯がはまり込む係合
孔205が形成してある。 〔解決しようとする問題点〕 従来のゴムクローラにおけるガイド突起202……(203
も同様)は、クローラ長手方向の同一線上に狭い間隔を
もって配置してあるため、ガイド突起202,203間に異物
や泥等が入ったときに、異物等の出口がクローラ長手方
向に対して直角の方向しかなく異物が外に出にくいとい
う不都合があった。また、金属クローラに替えて装着で
きるタイプにしたことでガイド突起202,203が大きくな
り、ゴムクローラの重量が増大するとともにより一層異
物等が排出されにくくなっていた。さらにまた、前位の
ガイド突起202,203と後位のガイド突起202,203との間
は、クローラが支障なく屈曲し得るために所定の間隔を
あけてあるため、この箇所にガイド輪体104が落ち込
み、スムースな走行は困難であった。 そこで、この発明は、金属クローラに替えて装着でき
るタイプであっても、重量の増大を抑え、異物等の排出
も容易にし、ガイド輪体の走行もスムースに行えるゴム
クローラを提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上述の目的を達成するため、この発明は、ゴムで形成
されたクローラ本体の長手方向に対して直角に多数の芯
金を互いに平行になるように埋設し、芯金の夫々にクロ
ーラ本体の幅方向で左右に対向し、かつ内周面よりも内
側に突出するガイド突起を形成し、このガイド突起の頂
面をガイド輪体の走行面としたゴムクローラにおいて、
幅方向で左右に対向するガイド突起をクローラ本体の長
手方向の芯金前後に2対形成するとともに、前位の芯金
の後側におけるガイド突起と後位の芯金の前側における
ガイド突起とがクローラ本体の長手方向で同一線上にな
いようにしているものである。 〔実施例〕 以下にこの発明の好適な実施例を図面を参照にして説
明する。 第1図においてゴムで形成されたクローラ本体1の長
手方向に対して直角に多数の芯金2……を互いに平行に
なるように埋設し、芯金2……の夫々にクローラ本体1
の幅方向で左右に対向し、かつ内周面よりも内側に突出
するガイド突起3〜6を形成してある。また、芯金2の
中央部には隆起した係止部7を形成し、この係止部7に
駆動輪体102が噛み合う。各芯金2……の係止部7,7の間
には係合孔8が形成してある。この係合孔8には駆動輪
体102の歯が入り込む。係止部7の図面上上方となる芯
金2の一方側に形成されたガイド突起3,5はクローラ本
体1の長手方向同一線上には位置せず、長手方向から見
てその形成位置を左右にずらしてある。同様の芯金2の
他方側に形成されたガイド突起4,6もクローラ本体1の
長手方向同一線上には位置して形成されていない。前位
の芯金2に形成されたガイド突起5と後位の芯金2に形
成されたガイド突起3との間隔l1はガイド突起3の長さ
l2と等しいかl2よりもl1が大きく形成してある。 第2図は芯金2の平面図であり、第3図は第2図III
−III線断面図である。第3図から明らかなように、芯
金2の一方側に形成されたガイド突起3,5は、完全に分
離してある。第4図に示す芯金はガイド突起3,5および
4,6の間を第3図に示すように完全に落とし込んで分離
させずにこれらの間を繋ぎこの個所に窪み9を形成した
ものである。さらに、ガイド突起3〜6の配置は第6図
に示すようであってもよい。この第6図に示す芯金2に
おいてもガイド突起3,5の間に窪み9を形成するように
し、ガイド突起4,6の間を同様の窪み9で繋げてもよ
い。 このように構成されたゴムクローラを第10図に示す車
両100に取付けた場合、第7図に示すようにガイド輪体1
04がガイド突起3,5および4,6の頂面を走行する。クロー
ラ本体1には補強材10を埋設してあるとともに、接地面
側にはラグ11を形成してある。 このように構成されたゴムクローラを走行させ異物や
泥がゴムクローラの内面に入り込んだ場合でも、第8図
に示す矢印方向に異物や泥が排出される。第8図ではク
ローラ本体1は図面上右手方向に進行する。 第9図に示す実施例は、ガイド突起3,5(4,6)の高さ
を変えたものであり、ガイド突起3,4がガイド突起5,6よ
りも高く形成されている。この実施例では、ガイド輪体
104の形状が異なる。このガイド輪体104の走行面104Aが
まずガイド突起3,4に当接し、次いで走行面104Bがガイ
ド突起5,6に当接する。ガイド突起3,5(4,6)間に窪み
9を形成しても良い。このガイド輪体104は先に説明し
た芯金2であっても走行可能である。すなわち、第1図
ないし第8図に示す芯金のガイド突起3〜6が走行面10
4Aに当接すれば良い。 〔効果〕 以上説明したようにこの発明によれば、幅方向で左右
に対向するガイド突起をクローラ本体の長手方向の芯金
前後に2対形成するとともに、前位の芯金の後側におけ
るガイド突起と後位の芯金の前側におけるガイド突起と
がクローラ本体の長手方向で同一線上にないように構成
してあるので、クローラ本体長手方向で互いに対峙する
芯金間にガイド突起を突出させ一方の芯金のガイド突起
と対峙する他方の芯金のガイド突起の頂面をクローラ本
体幅方向視で連続となるようにすることもでき、クロー
ラ本体巻回時の屈曲で長手方向において隣り合うガイド
突起同士が近接していてもぶつかり合うことなく、しか
も前位と後位のガイド突起間にガイド輪体が落ち込んで
スムースな走行を妨げることもなく、ガイド輪体はガイ
ド突起の頂面上をきわめてスムースに走行できる。ま
た、同一芯金上のガイド突起はクローラ本体の長手方向
から見て左右に位置をずらして形成してあるので異物や
泥等が長手方向及び斜め方向にスムースに排出される。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の好適な実施例を示す平面図、第2図
は芯金の平面図、第3図は第2図III−III線断面図、第
4図は芯金の変形例を示す平面図、第5図は第4図v−
v線断面図、第6図はさらに別の変形例を示す芯金の平
面図、第7図は第10図に示す車両にこの発明のゴムクロ
ーラを装着した状態の断面図、第8図はゴムクローラ内
周面に異物等が入り込んだ場合の排出出口方向を説明す
るための簡略平面図、第9図は別の実施例を示すガイド
輪体と芯金との関係を説明する図、第10図は金属クロー
ラを装着した車両の側面図、第11図は従来のゴムクロー
ラを示す平面図、第12図は第11図の側断面図、第13図は
第11図XII−XII線断面図である。 1……クローラ本体、 2……芯金、 3〜6……ガイド突起。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ゴムで形成されたクローラ本体の長手方向に対して
    直角に多数の芯金を互いに平行になるように埋設し、芯
    金の夫々にクローラ本体の幅方向で左右に対向し、かつ
    内周面よりも内側に突出するガイド突起を形成し、この
    ガイド突起の頂面をガイド輪体の走行面としたゴムクロ
    ーラにおいて、 幅方向で左右に対向するガイド突起をクローラ本体の長
    手方向の芯金前後に2対形成するとともに、 前位の芯金の後側におけるガイド突起と後位の芯金の前
    側におけるガイド突起とがクローラ本体の長手方向で同
    一線上にないことを特徴とするゴムクローラ。 2.クローラ本体長手方向で互いに対峙する芯金間にガ
    イド突起を突出させ一方の芯金のガイド突起と対峙する
    他方の芯金のガイド突起の頂面をクローラ本体幅方向視
    で連続となるように構成した特許請求の範囲第1項記載
    のゴムクローラ。
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