JP2711714B2 - 液晶組成物および該組成物を用いた液晶表示素子 - Google Patents

液晶組成物および該組成物を用いた液晶表示素子

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    • C09K19/3001Cyclohexane rings
    • C09K19/3003Compounds containing at least two rings in which the different rings are directly linked (covalent bond)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は液晶組成物および該組成物を用いた液晶表示
素子に関し、詳しくはスーパーツイスト複屈折効果方式
を用いた高時分割表示装置に使用するに好適な液晶組成
物および該組成物を用いた液晶表示素子に関する。
(従来の技術) 従来から、ねじれ角が90°であるTN型液晶セルは、マ
ルチプレックス駆動により、時計、電卓をはじめ1/100
デューティ駆動程度の端末装置として従来から使用され
ている。しかし、原理上、これ以上のデューティ数の拡
大は表示品質の低下をもたらし、困難なものとされてい
る。
これに対し、カイラルネマティック液晶の電気的光学
特性での双安定性が生じるぎりぎりのねじれ角を180〜2
70°の間に定めた液晶セルの複屈折効果を利用するスー
パーツイスト複屈折効果方式(以下、この方式を、有機
配向膜を用いるスーパーツイステッドネマチック方式で
STN方式、HBE方式と呼ばれる方式を含めて「SBE方式」
という)は1/400デューティ駆動程度まで液晶表示素子
として使用することができる。SBE方式は、通常k90°ツ
イストであるTN方式のマトリックス表示と同じ駆動方
式、すなわち印加電圧の実効値に応答するファーストス
キャンアドレッシング方式で駆動するマトリックス表示
が可能であり、90°ツイストTN表示よりもかなり良好な
コントラストとより広い視角をもつことがシェファーな
どにより報告されている(T.J.Scheffer & J.Nehring,
Appl.Phys.Lett.,45,1021(1984)参照)。
SBE方式の液晶表示素子に用いる液晶組成物には、次
のような特性が要求される。
(1)電圧−透過率特性か急峻である。この特性は、SB
E方式による液晶表示素子のコントラストを高めるため
に必要である。
(2)ネマチック−等方性液相の転移温度(以下、「透
明点」という)が高い。SBE方式においては、屈折率異
方性の温度依存性による色づきの変化を押さえるため
に、透明点はできるだけ高いことが望ましい。
(3)粘度(以下、「η」と表示する)が低い。SBE方
式の液晶セルにおいては、その応答時間はη・d2(dは
セル厚を示す)に比例するため、ηはできるだけ小さい
ことが望ましい。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の液晶組成物では、上記のような
要求に充分応えることができず、上記特性を兼ね備えた
液晶組成物は未だ見いだされていないのが実状である。
本発明の一つの目的は、液晶組成物、特にSBE方式の
液晶表示素子に使用するのに好適な液晶組成物を提供す
ることである。
本発明の他の目的は、高い透明点を有し、電圧−透過
率特性の急峻性に優れた液晶組成物を提供することであ
る。
本発明の他の目的は、高い透明点と低い粘度とを有
し、さらに電圧−透過率特性の急峻性に優れ、より高い
時分割性を与えるネマチック液晶組成物を提供すること
である。
本発明の他の目的は、コントラストが良好な、SBE方
式による液晶表示素子を提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らの研究によれば、本特許出願人が先に提案
した新規液晶化合物に従来公知の液晶化合物のうち、特
定の液晶化合物を配合すると上記目的が達成できること
を知り、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
本発明は、下記の第一成分と第二成分とを主成分とし
て含有することを特徴とする液晶組成物に関する。
本発明は、さらに第一成分、第二成分のほかに下記の
第三成分および/または第四成分を主成分として含有す
ることを特徴とする液晶組成物に関する。
本発明は、さらに上記いずれかの液晶組成物を用いた
液晶表示素子に関する。
第一成分 一般式(I): (式中、R1は任意の位置に二重結合を有し、該二重結合
が末端以外に位置する場合、トランス配置である、炭素
数2〜10のアルケニル基、好ましくは直鎖状のアルケニ
ル基を示し、nは0〜4の整数を示す)で表される少な
くとも1種の化合物。
第二成分 一般式(II): (式中、R2は炭素数2〜8のアルキル基、好ましくは直
鎖状のアルキル基を示し、R3はHまたはFを示し、R4
炭素数1〜8のアルキル基、好ましくは直鎖状のアルキ
ル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、好ましくは直鎖状
のアルコキシ基、FまたはCN基を示す)で表される少な
くとも1種の化合物。
第三成分 一般式(III): (式中、R5は炭素数1〜5のアルキル基、好ましくは直
鎖状のアルキル基を示す)で表される化合物、 一般式(IV): (式中、R6は炭素数2〜8のアルキル基、好ましくは直
鎖状のアルキル基を示し、R7は炭素数1〜8のアルキル
基、好ましくは直鎖状アルキル基または炭素数1〜8の
アルコキシ基、好ましくは直鎖状アルコキシ基を示す)
で表される化合物、および 一般式(V): (式中、R8は炭素数1〜8のアルキル基、好ましくは直
鎖状アルキル基を示し、R9は炭素数1〜8のアルキル
基、好ましくは直鎖状アルキル基または炭素数1〜8の
アルコキシ基、好ましくは直鎖状アルコキシ基を示す)
で表される化合物から選ばれた少なくとも1種の化合
物。
第四成分 一般式(VI): (式中、R10は炭素数2〜10のアルキル基、好ましくは
直鎖状アルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、
好ましくは直鎖状アルケニル基を示す)で表される少な
くとも1種の化合物。
なお、本発明における はトランス−シクロヘキサン環を、また はベンゼン環を示す。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の第一成分は、上記一般式(I)で表される化
合物の1種または2種以上からなる。これら化合物のう
ち、R1が末端に二重結合、すなわち末端ビニル結合基を
有し、炭素数が2〜6の直鎖状アルケニル基であり、n
が1〜4の整数である化合物が好適に使用される。これ
ら好適な化合物の代表例として、下記の化合物を挙げる
ことができる。
4−{トランス−4−(アリルオキシメチル)シクロヘ
キシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(アリルオキシエチル)シクロヘ
キシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(アリルオキシプロピル)シクロ
ヘキシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(アリルオキシブチル)シクロヘ
キシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(4−ブテニルオキシメチル)シ
クロヘキシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(4−ブテニルオキシエチル)シ
クロヘキシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(4−ブテニルオキシプロピル)
シクロヘキシル}ベンゾニトリル 4−(トランス−4−アリルオキシシクロヘキシル)ヘ
ンゾニトリル 一般式(I)の化合物は、本出願人が先に提案した方
法によって合成することができる(特願昭63−234531号
明細書)。例えば、下記反応式に従って、化合物(a)
と化合物(b)とをテトラヒドロフランなどの不活性溶
媒中で水素化ナトリウムなどの塩基の存在下に反応させ
て容易に得ることができる。
一般式(I)の化合物は、誘電異方性(Δε)が正で
大きい値を示すという特徴を有し、またネマチック液晶
相を持たないものか多い。
なお、第一成分として、一般式(I)の化合物の2種
以上を組み合わせて使用する場合、これら化合物の使用
割合については特に制限はなく、目的とする液晶組成物
の特性に応じて適宜決定することができる。
本発明の第二成分は、上記一般式(II)によって表さ
れる化合物の1種又は2種以上からなる。
一般式(II)の化合物のうち、下記一般式 (式中、R11は炭素数2〜6の直鎖状アルキル基を示
し、R12は炭素数1〜5の直鎖状アルキル基を示す)で
表される化合物が好適に使用される。これら好適な化合
物の代表例として、次の化合物を挙げることができる。
4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(トランス−4−ブチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(トランス−4−ヘプチルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}メチルベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}エチルベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}メチルベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−ブチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}メチルベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}エチルベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}プロピルベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}プロピルベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}メトキシベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}エトキシベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}メトキシベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}エトキシベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}プロポキシベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}フルオロベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}フルオロベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−ブチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}フルオロベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}フルオロベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}−1,2−ジフルオロベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}−1,2−ジフルオロベンゼ
ン 4−{トランス−4−(トランス−4−ブチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}−1,2−ジフルオロベンゼン 4−{トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}−1,2−ジフルオロベンゼ
ン 一般式(II)の化合物は、従来公知の化合物であり、
例えば特開昭57−154135号、同57−165328号、同58−10
552号、同59−152362号各公報に記載されている。
一般式(II)の化合物は、3環化合物としては低粘度
で、透明点が約100〜250℃に分布する高温液晶化合物で
ある。
なお、第二成分として、一般式(II)の化合物の2種
以上を組み合わせて使用する場合、これら化合物の使用
割合については特に制限はなく目的とする液晶組成物の
特性に応じて適宜決定することができる。
第三成分は、上記一般式(III)、(IV)および
(V)によって表される化合物から選ばれた1種または
2種以上からなる。
一般式(III)の化合物のうち、R5が炭素数1〜5の
直鎖状アルキル基である化合物が好適に使用される。こ
れら好適な化合物の代表例として、次の化合物を挙げる
ことができる。
トランス−4−(トランス−4−メトキシメチルシクロ
ヘキシル)エチルシクロヘキシサン トランス−4−(トランス−4−メトキシメチルシクロ
ヘキシル)プロピルシクロヘキシサン トランス−4−(トランス−4−メトキシメチルシクロ
ヘキシル)ブチルシクロヘキサン トランス−4−(トランス−4−メトキシメチルシクロ
ヘキシル)ペンチルシクロヘキサン 一般式(IV)の化合物のうち、R6が炭素数2〜5の直
鎖状アルキル基であり、R7が炭素数1〜5の直鎖状アル
キル基または炭素数1〜5の直鎖状アルコキシ基である
化合物が好適に使用される。これら好適な化合物の代表
例としては、次の化合物を挙げることができる。
4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)エチルベ
ンゼン 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)エチル
ベンゼン 4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)エチルベ
ンゼン 4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)プロピル
ベンゼン 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)プロピ
ルベンゼン 4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)ブチルベ
ンゼン 4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)エトキシ
ベンゼン 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)エトキ
シベンゼン 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)プロポ
キシベンゼン 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ブトキ
シベンゼン 一般式(V)の化合物のうち、R8が炭素数1〜6の直
鎖状アルキル基であり、R9が炭素数1〜6の直鎖状アル
キル基または炭素数1〜6の直鎖状アルコキシ基である
化合物が好適に使用される。これら好適な化合物の代表
例としては、下記の化合物を挙げることができる。
4−エチル−4′−メチルジフェニルアセチレン 4−プロピル−4′−メチルジフェニルアセチレン 4−ブチル−4′−メチルジフェニルアセチレン 4,4′−ジエチルジフェニルアセチレン 4,4′−ジプロピルジフェニルアセチレン 4,4′−ジブチルジフェニルアセチレン 4−メチル−4′−ペンチルジフェニルアセチレン 4−メチル−4′−ヘキシルジフェニルアセチレン 4−プロピル−4′−ペンチルジフェニルアセチレン 4−ブチル−4′−ペンチルジフェニルアセチレン 上記一般式(III)、(IV)および(V)で表される
化合物はいずれも従来公知の化合物であり、例えば一般
式(III)の化合物は特開昭58−167535号公報などに、
一般式(IV)の化合物は米国特許4,130,502明細書など
に、また一般式(V)の化合物はフランス特許2、14
1、438明細書などに記載されている。
一般式(III)、(IV)および(V)の化合物は低粘
度であることから、SBE方式による液晶表示素子におい
て応答時間を短縮するのに不可欠である。また、透明点
が約10〜50℃と低い。
なお、第三成分は、一般式(III)、(IV)および
(V)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種か
らなるが、一般式(III)の化合物を2種以上、あるい
は一般式(IV)の化合物を2種以上、あるいは一般式
(V)の化合物を2種以上使用してもよい。2種以上の
化合物を使用する場合、これら化合物の使用割合は目的
とする液晶組成物の特性に応じて適宜決定することがで
きる。
第四成分は、上記一般式(VI)で表される化合物の1
種または2種以上からなる。
一般式(VI)の化合物のうち、R10が炭素数2〜8の
直鎖状アルキル基または炭素数2〜8の直鎖状アルケニ
ル基の化合物が好適に使用される。これら好適な化合物
の代表例としては、下記化合物を挙げることができる。
4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)ベンゾニ
トリル 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ベンゾ
ニトリル 4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)ベンゾニ
トリル 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾ
ニトリル 4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ベンゾ
ニトリル 4−{トランス−4−(2−プロペニル)シクロヘキシ
ル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(3−ブテニル)シクロヘキシ
ル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(2−ブテニル)シクロヘキシ
ル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(4−ペンテニル)シクロヘキシ
ル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(3−ペンテニル)シクロヘキシ
ル}ベンゾニトリル 4−{トランス−4−(2−ペンテニル)シクロヘキシ
ル}ベンゾニトリル 一般式(VI)の化合物は、従来公知の化合物であり、
例えば特開昭59−176221号公報などに記載されている。
一般式(VI)の化合物は、Δεが正で大きな値を示
し、かつ低粘度であるとの特徴を有するが、透明点は約
30〜70℃と低い。
なお、一般式(VI)の化合物の2種以上を組み合わせ
て使用する場合、これら化合物の使用割合については特
に制限はなく目的とする液晶組成物の特性に応じて適宜
決定することができる。
本発明の液晶組成物は、従来第一成分および第二成
分、または第一成分、第二成分および第三成分、または
第一成分、第二成分、第三成分および第四成分を主成分
として含有するが、これら成分のほかに、しきい値電
圧、液晶温度範囲などを調整する目的で、従来公知の他
のネマチック液晶または液晶性化合物を本発明の目的を
損なわない範囲内で適当量含有することができる。これ
ら化合物の好適な代表例としては、下記一般式で表され
る化合物を挙げることができる。
(式中、R13は炭素数2〜8のアルキル基を示し、R14
炭素数2〜8のアルキル基またはアルコキシ基を示
す)。具体例を挙げれば次の通りである。
{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘキシ
ル)シクロヘキシル}−3,4−ジフルオロベンゼン {トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル}エチル−3,4−ジフルオロベン
ゼン {トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル}エチル−3,4−ジフルオロベン
ゼン 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−4′
−エチルビフェニル 4−フルオロフェニル−トランス−4−プロピルシクロ
ヘキサンカルボキシレート 4−フルオロフェニル−トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキサンカルボキシレート 4−フルオロフェニル−トランス−4−ヘプチルシクロ
ヘキサンカルボキシレート 4−フルオロフェニル−トランス−4−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサンカルボキシ
レート 4−フルオロフェニル−トランス−4−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサンカルボキシ
レート 4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−2−フ
ルオロベンゾニトリル 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−2−
フルオロベンゾニトリル 4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−2−フ
ルオロベンゾニトリル 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−2−
フルオロベンゾニトリル 4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)−2−
フルオロベンゾニトリル 本発明の液晶組成物の一つは、上記第一成分および第
二成分を主成分として含有する。
第一成分の割合は、液晶組成物の全重量基準(以下、
第二、第三および第四成分、ならびにこれらの合計含量
の場合も同様である)で10〜40重量%であり、第二成分
の割合は30〜70重量%であるのが好ましい。
第一成分の割合が10重量%未満では電圧−透過率特性
におけるしきい値電圧が充分に低くならない。一方、40
重量%を超えると得られる液晶組成物の透明点が著しく
低下する場合がある。この場合、屈折率異方性(Δn)
の温度依存性が大きくなり、ひいては複屈折の光路長d
・Δnが変化し、色味を変化させるという悪影響がでて
くるので好ましくない。第二成分の割合が30重量%未満
では得られる液晶組成物の透明点が低下し、上記のよう
な悪影響が生じて好ましくない。一方、70重量%を超え
るとネマチック相下限温度が上昇し、低温側における動
作温度範囲を狭くするので適当でない場合がある。
本発明の他の液晶組成物は、第一成分、第二成分のほ
かに第三成分および/または第四成分を主成分として含
有する。
第一成分および第二成分は、上記液晶組成物の場合と
同様、それぞれ、10〜40重量%および30〜70重量%であ
り、第三成分は10〜30重量%、第四成分は10〜30重量%
であるのが好ましい。
第三成分の割合が、10重量%未満では第三成分の添加
による粘度低下の効果が充分得られず、応答時間の短い
液晶組成物が得られない。一方、30重量%を超えると透
明点が低下し、前述したような悪影響が生じて好ましく
ない。
第四成分の割合が10重量%未満では、第一成分、第二
成分、さらに第三成分との組合せかたによっては、しき
い値電圧の低下が充分でなく、一方30重量%を超えると
透明点が低下し、前述したような悪影響が生じる場合が
あるので好ましくない。
なお、第一成分および第二成分、あるいは第一成分、
第二成分および第三成分、あるいは第一成分、第二成分
および第四成分あるいは第一成分、第二成分、第三成分
および第四成分に上記公知のその他のネマチック液晶ま
たは液晶性化合物を添加して液晶組成物を調製する場
合、第一成分および第二成分の合計含量、第一成分、第
二成分および第三成分の合計含量、第一成分、第二成分
および第四成分の合計含量、ならびに第一成分、第二成
分、第三成分および第四成分の合計含量は各々少なくと
も60重量%とするのがよい。これらの合計量が60重量%
未満では、目的とする電圧−透過率特性の急峻性、低粘
度などのほか、広いネマチック相温度範囲など、特にSB
E方式に要求される特性を得ることができない場合もあ
る。
本発明の液晶表示素子は、液晶として本発明の液晶組
成物を用いた点を除けば従来公知の方法、例えば次のよ
うな工程を経て製造することができる。先ず、透明電極
基板にパターン電極を形成し、この透明電極基板に分子
配向剤を用いて分子配向層を形成した後、セルを組み立
てる。このセルにスペーサなどを用いてセル周辺を封着
した後液晶を注入する。液晶の注入孔を封止した後、偏
光子、反射板などの付属品を取り付けて液晶表示素子か
得られる。
(実施例) 以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳
細に説明する。
なお、%は重量%であり、アルキル基およびアルコキ
シ基はそれぞれ直鎖状アルキル基および直鎖状アルコキ
シ基を意味する。
液晶組成物の特性値は下記方法により測定した。
(電圧−透過率特性の急峻性:α) ディスプレイ表示面に対して垂直な光軸方向の光の透
過率が10%、80%になるときの電圧をそれぞれV10、V80
と表すとき、下記式によって定義されるパラメータαを
もって電圧−透過率特性の急峻性を評価した。
α=V80/V10 ここで、V10はしきい値電圧である。
パラメータαの値が1に近いほど電圧−透過率特性が
急峻であることを示している。
V10、V80は下記方法によって測定した。
液晶組成物に、低次ツイスト、ストライプドメインの
発生のないd/p=0.42(ここで、pはカイラルネマチッ
ク液晶固有のらせんピッチを表す)となるように、カイ
ラル物質(商品名、S−811、メルク社製)を添加して
測定試料を調製した。この試料を、対向する平面透明電
極に、ラビングしたポリイミド系配向膜(商品名、PSI
−871−PPP、チッソ(株)製)を有し、ツイスト角が18
0°のセルにΔn・d=800nmの条件下に封入した。この
セルの上下に、配向膜のラビング方向と偏光板の吸収軸
とが45°に、また上下の偏光板の吸収軸が重なるように
偏光板を貼った後、V10、V80を求める。
なお、上記配向膜は、フェニルシクロヘキサン系組成
物(商品名、ZLI−1132、メルク社製)において3.5°プ
レチルト角を有していた。このプレチルト角は、クリス
タルローテーション方式(T.J.Scheffer et al.,Journa
l of Applied Physics,Vol.48,No.5,1977,pp.1783−179
2、参照)により測定した。
(時分割数:Nmax) 時分割数は、上記のαを用いて、下記式のよって定義
される。
Nmaxが大きいほど、高時分割できることを示してい
る。
(粘度:η) 回転粘度計(E型粘度計、東京計器(株)製)を用い
て測定した。
(透明点:NI) 自動融点測定装置(FP5、FP52、Mettler Instrumente
AG社製)を用いて測定した。
(屈折率異方性:Δn) Micro−Refractometer(Ernst Leitz Gmbh Wetzlar社
製)を用いて測定した(光波長589nm)。
実施例1 (第一成分) 4−{トランス−4−(アリルオキシメチル)シクロヘ
キシル}ベンゾニトリル 30% (第二成分) 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}−1,2−ジフルオロベンゼン 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}−1,2−ジフルオロベンゼ
ン 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}−1,2−ジフルオロベンゼ
ン 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}プロピルベンゼン 10% 上記化合物からなる液晶組成物を調製し、その特性値
を表1に示した。
実施例2 (第一成分) 4−{トランス−4−(3−ブテニルオキシメチル)シ
クロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(アクリルオキシメチル)シクロ
ヘキシル}ベンゾニトリル 20% (第二成分) 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}プロピルベンゼン 15% (第三成分) トランス−4−(トランス−4−メトキシメチルシクロ
ヘキシル)プロピルシクロヘキサン 15% トランス−4−(トランス−4−メトキシメチルシクロ
ヘキシル)ペンチルシクロヘキサン 10% 上記化合物からなる液晶組成物を調製し、その特性値
を表1に示した。
実施例3 (第一成分) 4−{トランス−4−(アリルオキシエチル)シクロヘ
キシル}ベンゾニトリル 20% (第二成分) 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}−1,2−ジフルオロベンゼン 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}−1,2−ジフルオロベンゼ
ン 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}−1,2−ジフルオロベンゼ
ン 10% (第三成分) 4−エチル−4′−メチルジフェニルアセチレン 2.5% 4,4′−ジブチルジフェニルアセチレン 2.5% 4−ヘキシル−4′−メチルジフェニルアセチレン5% (第四成分) 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾ
ニトリル 20% 上記化合物からなる液晶組成物を調製し、その特性値
を表1に示した。
実施例4 (第一成分) 4−{トランス−4−(3−ブテニルオキシメチル)シ
クロヘキシル}ベンゾニトリル 20% 4−{トランス−4−(アリルオキシメチル)シクロヘ
キシル}ベンゾニトリル 20% (第二成分) 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}メチルベンゼン 5% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}メトキシベンゼン 5% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}フルオロベンゼン 5% (第四成分) 4−{トランス−4−(3−ブテニル)シクロヘキシ
ル}ベンゾニトリル 10% (その他の化合物) {トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル}エチル−3,4−ジフルオロベン
ゼン 7% {トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル}エチル−3,4−ジフルオロベン
ゼン 8% 上記化合物からなる液晶組成物を調製し、その物性値
を表1に示した。
実施例5 (第一成分) 4−{トランス−4−(アリルオキシメチル)シクロヘ
キシル}ベンゾニトリル 10% (第二成分) 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 10% (第三成分) 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)エトキ
シベンゼン 15% (第四成分) 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ベンゾ
ニトリル 30% (その他の化合物) 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−4′
−エチルビフェニル 15% 上記化合物からなる液晶組成物を調製し、その特性値
を表1に示した。
実施例6 (第一成分) 4−{トランス−4−(アリルオキシプロピル)シクロ
ヘキシル}ベンゾニトリル 10% 4−{トランス−4−(アリルオキシブチル)シクロヘ
キシル}ベンゾニトリル 14% (第二成分) 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}メチルベンゼン 6% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}メチルベンゼン 6% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}プロピルベンゼン 16% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}フルオロベンゼン 4% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}メトキシベンゼン 4% 4−{トランス−4−(トランス−4−エチルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 3% 4−{トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル}ベンゾニトリル 6% (その他の化合物) 4−フルオロフェニル−トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキサンカルボキシレート 8.6% 4−フルオロフェニル−トランス−4−ヘプチルシクロ
ヘキサンカルボキシレート 8.6% 4−フルオロフェニル−トランス−4−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサンカルボキシ
レート 2.9% 4−フルオロフェニル−トランス−4−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサンカルボキシ
レート 2.9% 4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−2−
フルオロベンゾニトリル 8% 上記化合物からなる液晶組成物を調製し、その物性値
を表1に示した。
比較例 比較のため、汎用されている下記公知の化合物からな
る液晶組成物を調製し、その物性値を表1に示した。
4′−エチル−4−シアノビフェニル 15% 4′−ブチル−4−シアノビフェニル 10% 4−ブトキシフェニル−トランス−4−プロピルシクロ
ヘキサンカルボキシレート 16% 4−エトキシフェニル−トランス−4−ブチルシクロヘ
キサンカルボキシレート 12% 4−メトキシフェニル−トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキサンカルボキシレート 12% 4−エトキシフェニル−トランス−4−プロピルシクロ
ヘキサンカルボキシレート 10% 4−エトキシフェニル−トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキサンカルボキシレート 10% 4′−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−4
−シアノビフェニル 15% 表1の結果から、本発明の液晶組成物は、透明点、屈
折率異方性、しきい値電圧、粘度、電圧−透過率特性の
急峻性などの特性に優れていることが理解される。
(発明の効果) 本発明の液晶組成物においては、SBE方式による液晶
表示素子に用いられる液晶組成物に要求される諸特性が
バランスよく改善されている。特に、高い透明点を保ち
つつ、しきい値電圧の低下および電圧−透過率特性の急
峻性の向上が充分満足できるように達成されている。
本発明の液晶組成物は、その電圧−透過率特性の急峻
性を示すα値が1に非常に近いことから、時分割駆動方
式の液晶表示素子に使用するのに極めて有効である。特
に、第一成分、すなわち一般式(I)の化合物の使用に
よって電圧−透過率特性の急峻性が大幅に改善されるも
のと考えられる。
本発明の液晶組成物においては、第一成分と第二成分
とを、あるいはこれに第三成分、または第三成分と第四
成分とを適当な割合で配合することにより、電圧−透過
率特性の急峻性のほかに上述したような諸特性もバラン
スよく改善されている。
本発明の液晶組成物は、上述したような諸特性を兼ね
備えているので、スーパーツイスト複屈折方式による高
コントラストの1/100デューティ以上の1/100〜1/300デ
ューティの時分割駆動が可能となる。
本発明の液晶組成物は、特に電圧−透過率特性の急峻
性を必要としない90°ツイストTN方式においても効果的
に使用することができる。
上記のような特性を有する。本発明の液晶組成物を用
いることによって、電圧−透過率特性の急峻性に優れ、
高時分割性を有する。コントラストが良好な液晶表示素
子が得られる。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分を主成分として含有することを特
    徴とする液晶組成物。 第一成分 一般式(I): (式中、R1は任意の位置に二重結合を有し、該二重結合
    が末端以外の位置にある場合、トランス配置である、炭
    素数2〜10のアルケニル基を示し、nは0〜4の整数を
    示す)で表される少なくとも1種の化合物。 第二成分 一般式(II): (式中、R2は炭素数2〜8のアルキル基を示し、R3はH
    またはFを示し、R4は炭素数1〜8のアルキル基、炭素
    数1〜8のアルコキシ基、FまたはCN基を示す)で表さ
    れる少なくとも1種の化合物。
  2. 【請求項2】第一成分が10〜40重量%、第二成分が30〜
    70重量%であり、第一および第二成分の合計含量が全液
    晶組成物の少なくとも60重量%である請求項(1)に記
    載の液晶組成物。
  3. 【請求項3】第一成分、第二成分のほかに下記第三成分
    および/または第四成分を主成分として含有する請求項
    (1)に記載の液晶組成物。 第三成分 一般式(III): (式中、R5は炭素数1〜5のアルキル基を示す)で表さ
    れる化合物、 一般式(IV): (式中、R6は炭素数2〜8のアルキル基を示し、R7は炭
    素数1〜8のアルキル基または炭素数1〜8のアルコキ
    シ基を示す)で表される化合物、および 一般式(V): (式中、R8は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R9は炭
    素数1〜8のアルキル基または炭素数1〜8のアルコキ
    シ基を示す)で表される化合物から選ばれた少なくとも
    1種の化合物。 第四成分 一般式(VI): (式中、R10は炭素数2〜10のアルキル基または炭素数
    2〜10のアルケニル基を示す)で表される少なくとも1
    種の化合物。
  4. 【請求項4】第一成分が10〜40重量%、第二成分が30〜
    70重量%、第三成分が10〜30重量%、第四成分が10〜30
    重量%であり、第一、第二、第三および/または第四成
    分の合計含量が全液晶組成物の少なくとも60重量%であ
    る請求項(3)に記載の液晶組成物。
  5. 【請求項5】請求項(1)の液晶組成物を用いた液晶表
    示素子。
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