JPH0726100B2 - 液晶組成物及び液晶表示素子 - Google Patents

液晶組成物及び液晶表示素子

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JPH0726100B2
JPH0726100B2 JP1321218A JP32121889A JPH0726100B2 JP H0726100 B2 JPH0726100 B2 JP H0726100B2 JP 1321218 A JP1321218 A JP 1321218A JP 32121889 A JP32121889 A JP 32121889A JP H0726100 B2 JPH0726100 B2 JP H0726100B2
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    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は液晶表示用の液晶組成物に関する。さらに詳し
くは、スーパーツイスト複屈折効果方式を用いた高時分
割表示装置に使用される液晶組成物とそれを用いた液晶
表示素子に関する。
(従来の技術) 最近の情報機器の急速な発達、特に携帯用端末機器の成
長に伴い、従来のCRT並みの表示容量、表示品質をもつ
小形、薄形、低消費電力の表示デバイスに対する要求が
強まつてきている。液晶表示装置は上述の小形、薄形、
低消費電力という要請にこたえて従来からねじれ角が90
゜であるTN型液晶セルのマルチプレツクス駆動により時
計、電卓をはじめ1/100デユーテイ程度までの表示端末
装置として使用されてきたが、原理上これ以上のデユー
テイ数の拡大は表示品質の低下をもたらし困難なものと
されている。
これに対し、カイラルネマチツク液晶の電気光学特性で
の双安定性が生じるぎりぎりのねじれ角を180〜270゜の
間に定めた液晶セルの複屈折効果を利用するスーパーツ
イスト複屈折効果方式(有機配向膜を用いるスーパーツ
イスト複屈折効果方式で、STN方式、HBE方式と呼称され
る方式を含め、以下SBE方式と略す。)が知られてい
る。このSBE方式は、通常の90゜ツイストのTN方式のマ
トリツクスデイスプレイと同じ駆動方法、すなわち印加
電圧の実効値に応答するフアストスキヤンアドレツシン
グ方式で駆動するマトリツクスデイスプレイが可能であ
り、また90゜ツイストTNデイスプレイよりもかなり良好
なコントラストとより広い視角をもつことがシエフアー
等により報告されている(T.J.Scheffer,J.Nchring:App
l.Phys.Lett.45,1021(1984)参照)。
液晶材料に関してみると、従来の90゜ツイストTN方式に
おいて、電圧−透過率特性を急峻にするには用いられる
液晶材料の弾性定数比k33/k11をできるだけ小さくする
ことが必要である。このことは例えばG.Baur{The Phys
ics and Chemistry of Liquid Crystal Devices(edite
d by G.J.Sprokel),pp61〜78(1980)}にも明らかで
ある。しかしながら、SBE方式における電圧−透過率特
性を急峻にするには90゜ツイストTN方式とは全く逆にk
33/k11をできるだけ大きくすることが必要である。さら
にk33/k22も大きいほうが望ましい。このことは例えば
C.M.Waters(Design of Highly Multiplexed Liquid Cr
ystal Dye Displays,Mol.Cryst.Liq.Cryst.,1985,vol 1
23.pp303〜319)にも明らかである。ここでk11、k22、k
33は連続体理論{F.Frank:Disc.Farady Soc.,25,P.19
(1958)}におけるスプレイ、ツイスト、ベンド弾性定
数を表わす。
即ち、前述の如く90゜ツイストTN方式とSBE方式では、
電圧−透過率特性を急峻にするための物性値、即ち弾性
定数比k33/k11が全く逆となる。故に従来90゜ツイストT
N方式に用いられてきた液晶組成物ではSBE方式の電圧−
透過率特性を急峻にするには不適当であることが判る。
本発明の主たる目的は前述した理論的背景と液晶表示体
としての実用上の要請を考慮しつつ、電圧−透過率特性
を急峻にするSBE方式液晶表示素子に適した液晶組成物
を提供することにある。
SBE方式の表示素子に用いられる液晶組成物に要求され
る特性としては、 (1) 電圧−透過率特性が急峻であること。
(2) ネマチツク−等方性液相転移温度が高いこと。
(3) セル厚(dと略記する。)に応じて適当な屈折
率異方性値(以下Δnと略記する。)をとりうること。
(4) 粘度(以下ηと略記する。)が小さいこと。な
どである。
(1)の特性はSBE方式液晶表示素子の表示コントラス
トを高めるために必須である。
(2)の特性はSBE方式においては、Δnの温度依存性
によつてデイスプレイに色づきが生じるのを押えるため
に必要で、透明点(以下、NI点と略記する。)はできる
だけ高いことが望まれる。Δnの値は一般に低温側から
高温側へゆるやかに低下するカーブを描くが、透明点付
近で急激に低下し始め複屈折の光路長(Δn・d)が著
しく変化することによりデイスプレイの色が変化する。
さらにNI点に達するとΔn=0、即ち等方性液体となり
液晶表示素子としての機能を失うからである。表示素子
としての実用上、NI点は80℃以上が好ましい。
(3)の特性は液晶表示素子のセル厚の自由度を大きく
するために必要である。SBE方式はTN方式とは異なり複
屈折の光路長(Δn・d=一定)に基づく複屈折効果に
よる干渉色を表示として用いている。故に任意のdに対
応する種々のΔnの値を取り得ることが望ましいからで
ある。
(4)はSBE方式の液晶セルにおいてその応答時間を小
さくするのに特に有効である。TN方式における応答時間
は立上り、立下り時間ともにη・d2に比例することが知
られている。この関係式はSBE方式においても同様に成
立するからである。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、前記したように高い透明点と小さい粘
度をもち、さらに所望のΔn値をとりうることに加え
て、SBE方式表示において電圧−透過率特性における急
峻性を改良したネマチツク液晶組成物を提供するにあ
る。本発明の別の目的はSBE方式において電圧−透過率
曲線が急峻でコントラストの良い液晶表示素子を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは前記問題点を解決するため鋭意研究を行つ
た。その結果、下記一般式(I)で示される化合物から
なる第一成分に下記一般式(II)で示される化合物から
なる第二成分を混合するか、これにさらに下記一般式
(III)及び(IV)で示される化合物群からなる第三成
分を混合するか、これにさらに一般式(V)で示される
化合物からなる第四成分を混合した液晶組成物が前記改
良を要請されている特性値を大巾に改良し得ることを見
出し本発明を完成した。
すなわち、本発明第一の発明の液晶組成物は、一般式 (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を表わす。) で示される化合物の少なくとも一種からなる第一成分
と、一般式 (式中、R2は炭素数1〜10のアルキル基を表わし、R3
炭素数1〜10のアルキル基又はアルコキシ基を表わし、
R4はH又はFを表わし、Xは単結合又は−CH2CH2−を表
わす。) で示される化合物の少なくとも一種からなる第二成分を
必須成分として含有することを特徴とする。
第一成分として20〜70重量%、第二成分として20〜50重
量%の配合割合が好ましい。
また、本発明の液晶組成物は上記第一成分及び第二成分
にさらに第三成分として一般式 (式中、R5は炭素数1〜10のアルキル基を表わし、R6
F又はCN基を表わし、R7はH又はFを表わし、 を表わす。) で示される化合物及び一般式 (式中、R8は炭素数1〜10のアルキル基を表わす。) で示される化合物の群より選ばれた少なくとも一種の化
合物を必須成分として含有することを特徴とする。
第一成分として10〜60重量%、第二成分として10〜40重
量%、第三成分として10〜40重量%の配合割合が好まし
い。一般式(III)の化合物としては特に一般式 (式中、R9、R10はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアル
キル基を表わす。) で示される化合物が好ましい。
また、本発明の液晶組成物は、上記第一成分、第二成分
及び第三成分にさらに第四成分として 一般式(V) (式中、R11、R12はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアル
キル基、アルコキシ基またはアルコキシメチル基を表わ
し、 は各々独立に を表わし、Xは単結合、−COO−、−C≡C−又は−CH2
CH2−を表わす。) で示される化合物を必須成分として含有することを特徴
とする。
第一成分として10〜60重量%、第二成分として10〜40重
量%、第三成分として10〜40重量%、第四成分として10
〜40重量%の配合割合が好ましい。特に一般式(V)の
化合物として (式中、R13は炭素数1〜10のアルキル基を表わし、R14
は炭素数1〜10のアルコキシ基を表わす。)が好まし
い。
本発明の液晶組成物は上記式(I)〜(V)で示される
化合物のほかに、しきい値電圧、液晶温度範囲、粘度な
どを調節する目的で他のネマチツク液晶または液晶性化
合物を本発明の目的を害さない範囲で適当量含有するこ
とができる。このような他の化合物の好適な代表例とし
て、以下のものをあげることができる。
(式中、Raはアルキル基、アルコキシメチル基又はF、
Rbはアルキル基、アルコキシ基又はF、Rcはアルキル
基、アルコキシ基、F又はCN基、RdはH又はF、Reはア
ルキル基又はアルコキシ基をそれぞれ表わす。) 本発明第二の発明の液晶表示素子は上述の第一成分と第
二成分とを含有する液晶組成物を用いることを特徴とす
る。他の態様としては上記第一成分、第二成分及び第三
成分からなる液晶組成物並びに上記第一成分、第二成
分、第三成分及び第四成分からなる液晶組成物を用いた
液晶表示素子をあげることができる。またこれら液晶組
成物の各成分の割合は前述の本発明の液晶組成物の配合
割合が好ましい。
本発明の第一成分として式(I)で示される化合物(特
公昭58−27785号公報)のアルキル鎖長2、3、5のも
のを17:40:43の配合割合にした混合物の物性値を表1に
示す。表1においてMp(℃)は融点、NI(℃)はネマチ
ツク−アイソトロピツク転移点、即ち透明点、Δn、Δ
εは各々25℃における屈折率異方性、誘電率異方性、k
33/k11、k33/k22は同じく25℃における弾性定数比を表
わす。ηは20℃における粘度を示す。以後、表2〜表4
においても同様に用いる。
表1に示されるように式(I)で示される化合物は誘電
率異方性が大きいにもかかわらず低粘度、低屈折率異方
性であり、かつ、わずか3成分で広い液晶温度範囲を示
す。更に特徴的であるのは弾性定数比k33/k11、k33/k22
が大きくSBE方式に適した化合物といえる。なおTN方式
に汎用される室温液晶4′−ペンチル−4−シアノビフ
エニルのk33/k11、k33/k22の値は各々1.30、2.39であつ
た。なお、これらの値はホモジニアス又は90゜ツイスト
配向させた液晶分子軸に垂直に電界を印加した場合の容
量−電圧曲線に連続体理論から得られる理論曲線を曲線
近似することによつて得られる。
第一成分として式(I)で表わされる化合物の含有量
は、前記第三成分を含まない系では20〜70重量%、含む
系では10〜60重量%が適当である。特に70重量%又は60
重量%を超えるとこれらの化合物のNI点が低いので得ら
れる組成物のNI点低下をきたし、前述したセルの色味変
化が発生し易くなる。一方、20重量%又は10重量%以下
では前述した効果が期待し難いからである。
本発明の第二成分として式(II)で表わされる化合物と
して以下のものがあげられる。
シクロヘキサンベンゾニトリル系メルク社製市販液晶Zl
i−1083(商標)に を15重量%溶解したときの混合物をB1、同様にそれぞれ 及び を溶解したものをそれぞれB2、B3としてZli−1083(商
標)の物性値とともに表2に示す。
表2にも一部明らかであるが、式(II)で表わされる化
合物は誘電率異方性が負、屈折率異方性が大であり、さ
らに3環を有する化合物としては粘度が低く、約150〜1
90℃に分布する高い透明点を有する等共通した物性値を
示す。これらの化合物の本発明における含有量は、前記
第三成分を含まない系では20〜50重量%、含む系では10
〜40重量%が適当である。前述の如く透明点が高いので
50重量%又は40重量%を超えるとネマチツク相下限温度
の上昇をきたし動作温度を狭くする恐れがあり、20重量
%又は10重量%未満であると得られる組成物の透明点が
不充分となり、前述したセル色味の変化をきたす場合が
ある。
本発明の第三成分として式(III)又は(IV)で表わさ
れる化合物として以下のものがあげられる。
Zli−1083(商標)に を15重量%溶解したときの混合物をC1、同様にそれぞれ を溶解したものを各々C2、C3、C4、C5、C6、C7及びC8と
しそれらの物性値を表3に示す。
表3にも一部明らかであるが、式(III)又は(IV)で
表わされる化合物は誘電率異方性が正であり、3環を有
する化合物としては比較的低粘度であり、さらに高い透
明点を有する等、共通した物性値を示す。
これらの化合物の本発明における含有量は10〜40重量%
が適当である。これらの化合物の透明点は約100〜250℃
に分布するものが多く、式(I)、(II)の化合物との
組合せによつては40重量%を超えると得られる組成物の
ネマチツク相下限温度の上昇をきたし動作温度を狭くす
る恐れがあり、10重量%未満であると得られる組成物の
透明点が不充分となり、前述したセル色味の変化をきた
す場合があるので好ましくない。
さらに本発明の一般式(V)で表わされる化合物は、例
えば をあげることができる。
シクロヘキサンベンゾニトリル系市販液晶Zli−1132
(メルク社)(商標)に を15重量%溶解したときの混合物をD1、同様にそれぞれ を溶解したものを各々D2、D3、D4及びD5としそれらの物
性値をZli−1132(商標)の物性値とともに表4に示
す。
表4にも一部明らかであるが、式(V)で表わされる化
合物は誘電率異方性が負で、かつ低粘度であり、透明点
が比較的低いという共通した物性値を示す。
これらの化合物の本発明における含有量は10〜40重量%
が適当である。これらの化合物の透明点は約30〜90℃に
分布するものが多く、式(I)、(II)及び(III)も
しくは(IV)の化合物との組合せによつては40重量%を
超えると、得られる組成物の透明点が下降し前述のセル
色味の変化をきたす恐れがある。10重量%未満であると
得られる組成物の粘度が上昇し応答時間が長くなる場合
があるので好ましくない。
(実施例) 以下に実施例により本発明を詳述するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。なお、本発明に
おいて電圧−透過率特性の急峻性とはデイスプレイ表示
面に対して垂直な光軸方向の光の透過率が10%、80%に
なるときの電圧をV10、V80と表わすとき、次式を用いて
定義される。ここでV10をしきい値電圧とする。
α=V80/V10 (1) 従つてパラメータαが1に近いほど電圧輝度特性が急峻
であることを示している。時分割数を表わすパラメータ
Nmaxをαを用いて次式で定義する Nmaxが大きいほど高時分割できることを示している。ま
た、以下の実施例および比較例において組成は重量パー
セントを以つて表わす。
実施例1 第1成分として次の3つの化合物 第2成分として次の6つの化合物 第3成分として次の2つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、この液晶組成物の特性を
測定した。その結果を表5に示す。
前記組成物にカイラル物質(メルク社製S−811)を添
加してなる液晶1を、第1図に示すように、対向する平
面透明電極2に、ラビングされたポリイミド系の上側・
下側配向膜(チッソ(株)製PSI−871−PPP:商標)3、
3aを有し、ツイスト角180゜のセルにΔn・d=800nm、
低次ツイスト、ストライプドメインの発生のないd/P=
0.42の条件下で封入したのち、上側・下側偏光板5、5a
を貼り電圧−透過率特性を測定した。第2図はこのセル
のラビング方向と偏光板吸収軸の関係を示し、6、6aは
各上側・下側配向膜ラビング方向、7、7aは各上側・下
側偏光板の吸収軸を示す。尚、前述の配向膜は前述のZl
i−1132(商標)において3.5゜のプレテイルト角を有す
る。プレテイルト角の測定はクリスタルローテーシヨン
方式{T.J.Sheffer and J.Nehring;J.of Applied Physi
cs Vol.48,No.5.May 1977}によつて行つた。ここでP
はカイラルネマチツク液晶固有のらせんピツチ、dはセ
ル厚、すなわち電極間距離である。
25℃におけるしきい値電圧は1.860Vであり、急峻性を表
わすパラメータαは1.099であり、時分割数を表わすパ
ラメータ−Nmaxは113であつた。
実施例2 第1成分として次の3つの化合物 第2成分として次の化合物 第3成分として次の4つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にしてそ
の特性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例3 第1成分として次の3つの化合物 第2成分として次の3つの化合物 第3成分として次の4つの化合物 第1〜第4成分以外の化合物として次の2つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にしてそ
の特性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例4 第1成分として次の化合物 第2成分として次の5つの化合物 第3成分として次の5つの化合物 第1〜第4成分以外の化合物として次の2つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にしてそ
の特性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例5 第1成分として次の3つの化合物 第2成分として次の3つの化合物 第3成分として次の3つの化合物 第4成分として次の化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にして特
性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例6 第1成分として次の化合物 第2成分として次の3つの化合物 第3成分として次の4つの化合物 第4成分として次の3つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にその特
性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例7 第1成分として次の2つの化合物 第2成分として次の化合物 第3成分として次の6つの化合物 第4成分として次の2つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にしてそ
の特性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例8 第1成分として次の化合物 第2成分として次の2つの化合物 第3成分として次の6つの化合物 第4成分として次の3つの化合物 第1〜第4成分以外の化合物として次の化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にしてそ
の特性を測定した。その結果を表5に示す。
比較例1 比較のために汎用されている次の従来公知の8種の化合
物を含む液晶組成物を調製した。
実施例1と同様にしてその特性を測定した。その結果を
表5に示す。
実施例9 第1成分として次の2つの化合物 第2成分として次の5つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にしてそ
の特性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例10 第1成分として次の2つの化合物 第2成分として次の2つの化合物 第1〜第4成分以外の化合物として次の2つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にしてそ
の特性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例11 第1成分として次の2つの化合物 第2成分として次の7つの化合物 第1〜第4成分以外の化合物として次の2つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にしてそ
の特性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例12 第1成分として次の2つの化合物 第2成分として次の化合物 第3成分として次の3つの化合物 第4成分として次の化合物 第1〜第4成分以外の化合物として次の化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にしてそ
の特性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例13 第1成分として次の3つの化合物 第2成分として次の3つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にしてそ
の特性を測定した。その結果を表5に示す。
実施例14 第1成分として次の3つの化合物 第2成分として次の4つの化合物 第3成分として次の5つの化合物 からなる液晶組成物を調製し、実施例1と同様にして特
性を測定した。その結果を表5に示す。
(発明の効果) 本発明のもたらす効果は、SBE方式に要求される諸特
性、とりわけ高い透明点、低い粘性、制御可能なΔnを
バランスよく保ちつつ、電圧−透過率特性における急峻
性を改善したことである。
(1)式で定義される急峻性αの値は時分割駆動方式の
液晶表示素子では1に近いほど望ましく、本発明におい
て一段と小さなαの値が達成される。これには(I)及
び(II)式の化合物、更にはこれらに第3成分として
(III)又は(IV)式の化合物を加えたもの、更には、
それらに第4成分として(V)式の化合物を加えたもの
が大きく寄与していると考えられる。これは前記した実
施例と比較例との比較において端的に示されている。
(I)及び(II)式の化合物、更にはこれらに第3成分
として(III)又は(IV)式の化合物を加えたもの、更
には、それらに第4成分として(V)式の化合物を加え
たものを主成分として適当な割合で混合することによ
り、αのほかに粘性も改善されている。
本発明の液晶組成物は前述したような特性を兼ねそなえ
ているので、該組成物を用いることによりSBE方式によ
る1/100デユーテイ以上の時分割駆動が可能となる。
又、高い透明点と低い粘性は特に急峻性を問題としない
90゜ツイストTN方式における使用をも可能とすることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例及び比較例で液晶について電圧−透過率
特性を測定するために構成した液晶セル構造を示す断面
図、第2図はこのセルのラビング方向と偏光板吸収軸の
関係を示す図である。 これら図において、1は液晶、2は透明電極、3は上側
配向膜、3aは下側配向膜、4はガラス板、5は上側偏光
板、5aは下側偏光板、6は上側配向膜ラビング方向、6a
は下側配向膜ラビング方向、7は上側偏光板の吸収軸、
7aは下側偏光板の吸収軸を、それぞれ示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 ((I)式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示
    す。) で示される化合物の少なくとも一種からなる第一成分
    と、一般式 ((II)式中、R2は炭素数1〜10のアルキル基を表わ
    し、R3は炭素数1〜10のアルキル基又はアルコキシ基を
    表わし、R4はH又はFを表わし、Xは単結合又は−CH2C
    H2−を表わす。) で示される化合物の少なくとも一種からなる第二成分と
    を必須成分として含有することを特徴とする液晶組成
    物。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載の液晶組成物におい
    て、第一成分が20〜70重量%、第二成分が20〜50重量%
    である液晶組成物。
  3. 【請求項3】請求項(1)に記載の第一成分及び第二成
    分にさらに第三成分として一般式 ((III)式中、R5は炭素数1〜10のアルキル基を表わ
    し、R6はF又はCN基を表わし、R7はH又はFを表わし、 を表わす。) で示される化合物及び一般式 ((IV)式中、R8は炭素数1〜10のアルキル基を表わ
    す。) で示される化合物の群より選ばれた少なくとも一種の化
    合物を必須成分として含有することを特徴とする液晶組
    成物。
  4. 【請求項4】第一成分が10〜60重量%、第二成分が10〜
    40重量%、第三成分が10〜40重量%である請求項(3)
    に記載の液晶組成物。
  5. 【請求項5】第三成分が一般式 (式中、R9は炭素数1〜10のアルキル基を表わす。) で示される化合物及び一般式 (式中、R10は炭素数1〜10のアルキル基を表わす。) で示される化合物よりなる群から選ばれた少なくとも一
    種である請求項(3)又は(4)に記載の液晶組成物。
  6. 【請求項6】請求項(3)に記載の第一成分、第二成分
    及び第三成分にさらに第四成分として一般式(V) ((V)式中、R11、R12はそれぞれ独立に炭素数1〜10
    のアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシメチル基
    を表わし、 は各々独立に を表わし、Xは単結合、−COO−、−C≡C−又は−CH2
    CH2−を表わす。) で示される化合物の少なくとも一種を必須成分として含
    有することを特徴とする液晶組成物。
  7. 【請求項7】第一成分が10〜60重量%、第二成分が10〜
    40重量%、第三成分が10〜40重量%、第四成分が10〜40
    重量%である請求項(6)に記載の液晶組成物。
  8. 【請求項8】第四成分が一般式 (式中、R13は炭素数1〜10のアルキル基を表わし、R14
    は炭素数1〜10のアルコキシ基を表わす。) で示される化合物の少なくとも一種である請求項(6)
    又は(7)に記載の液晶組成物。
  9. 【請求項9】請求項(1)から(8)までのいずれかに
    記載の液晶組成物を用いた液晶表示素子。
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