JP2677146B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2677146B2
JP2677146B2 JP4337660A JP33766092A JP2677146B2 JP 2677146 B2 JP2677146 B2 JP 2677146B2 JP 4337660 A JP4337660 A JP 4337660A JP 33766092 A JP33766092 A JP 33766092A JP 2677146 B2 JP2677146 B2 JP 2677146B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】この発明は、予め記憶しておいた演奏情報
を再生して自動的に演奏する装置に係り、特に、「ロッ
ク」、「ジャズ」、あるいは「ポップス」といった各演
奏スタイルにマッチする和音進行を容易に設定できる自
動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コードシーケンサと呼ばれ、ユー
ザによって作成された和音進行に従って自動演奏する自
動演奏装置が知られている。このコードシーケンサで
は、楽曲の進行順にコードデータ(和音データ)を記憶
させてなるコードシーケンスデータ(和音進行データ)
を所定のテンポで順次読み出し、読み出したコードデー
タに応じて自動演奏するようになっている。コードデー
タとは、和音根音および和音種類とを表わすデータから
形成されるものであって、発音すべき和音を指定する情
報であり、コードシーケンスデータとは、そのコードデ
ータとそのコードデータの指定区間長を表わすデータか
ら形成されるものである。
【0003】このようなコードシーケンサは、予め記憶
しておいた演奏パターンを再生(自動演奏)する場合、
当該パターンを構成する各音の音高情報(キーコード)
を、上記コードデータ(和音根音および和音種類)に従
って音高変換して発音する。なお、この演奏パターンと
は、演奏すべき各音の音高や発音タイミング等を表わす
データから構成されるものであって、例えば、伴奏演奏
には、主として中音域伴奏を表わすコードバッキングパ
ターンや、主として低音域でベース音による伴奏を表わ
すベースパターン等が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、和音進行
は、「ロック」、「ジャズ」、あるいは「ポップス」と
いった各演奏スタイル毎に特有の進行態様が有り、これ
に基づいて和音進行を作成しなければ音楽的に不自然な
ものになってしまう。このため、上述した従来の自動演
奏装置においては、楽曲の進行順にコードデータを入力
して和音進行を作成するようになっているものの、初心
者や和声学知識に乏しいユーザでは演奏スタイルに適切
な和音進行を作成することができず、容易に自動演奏を
楽しむことができないという問題がある。この発明は上
述した事情に鑑みてなされたもので、和音進行に詳しく
ないユーザであっても、各演奏スタイルに適切な和音進
行を極めて容易に設定できる自動演奏装置を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】 求項に記載の発明に
よれば、自動演奏開始を指示する開始指示手段と、演奏
者によって操作される操作子であって、演奏スタイルに
対して最も音楽的に適合する和音進行に割り当てられた
第1の操作子を少なくとも含む複数の操作子と、複数の
演奏スタイルのそれぞれの演奏スタイルに対応するメジ
ャー系及びマイナー系の和音進行と、前記複数の操作子
に対応してこれらメジャー系及びマイナー系の和音進行
のそれぞれに割り当てられた情報とを、前記複数の演奏
スタイル毎に記憶する記憶手段と、前記複数の演奏スタ
イルの中から所望の演奏スタイルを選択指定あるいは切
換え指定するとともに、該指定された演奏スタイルに対
応する前記メジャー系及びマイナー系の和音進行のう
ち、前記第1の操作子に対応する和音進行を演奏すべき
和音進行として設定するスタイル指定手段と、前記複数
の操作子の何れかの操作に応じて、前記スタイル指定手
段により指定されている演奏スタイルに対応した前記
ジャー系及びマイナー系の和音進行のうち、操作された
操作子に対応した和音進行を選択して、和音進行形態の
切換えを行う換手段と、前記記憶手段から和音進行を
読み出す読み出し手段であって、前記スタイル指定手段
によって前記演奏スタイルが選択指定されて前記第1の
操作子に対応する和音進行が設定されており、前記開始
指示手段によって自動演奏開始の指示があったときか
ら、前記複数の操作子の何れかの操作に基づいて前記切
換手段により和音進行形態の切換えが行われるまでの
間、該選択指定された演奏スタイルに対応する前記メジ
ャー系及びマイナー系の和音進行のうち前記第1の操作
子に対応する和音進行を前記記憶手段から読み出し、そ
の後、前記複数の操作子の何れかの操作に基づいて前記
切換手段により和音進行形態の切換えが行われる度に、
切換えがあった時点から次の切換えが行われるまでの
間、前記切換手段により選択された和音進行を前記記憶
手段から読み出すものと、前記読み出し手段から読み出
される和音進行に応じて自動演奏する自動演奏手段とを
具備することを特徴としている。
【0007】また、請求項に記載の発明によれば、複
数の演奏スタイルの中から所望の演奏スタイルを指定す
るスタイル指定手段と、前記複数の演奏スタイル毎に対
応する情報であって、同一演奏スタイルにおける演奏態
様を選択する第1の操作子群に割り当てられ、それぞれ
の演奏スタイルに適切な複数の和音進行を記憶した和音
記憶手段と、同一演奏スタイルにおける演奏態様を選択
する第2の操作子群に割り当てられ、前記複数の演奏ス
タイルのそれぞれに対応付けられた複数の演奏パターン
を記憶した演奏パターン記憶手段と、演奏者の操作に応
じて、前記和音進行と前記演奏パターンをランダムに選
択することを指示する選択指示手段と、前記選択指示手
段の指示に応じて、前記第1の操作子群に割り当てられ
前記複数の和音進行の内から略ランダムに和音進行を
選択すると同時に、前記第2の操作子群に割り当てられ
前記複数の演奏パターンの内から略ランダムに演奏パ
ターンを選択するランダム選択手段と、前記ランダム選
択手段によって選択された演奏パターンを前記演奏パタ
ーン記憶手段から読み出すと共に、前記ランダム選択手
段によって選択された和音進行を前記和音記憶手段か
み出す読み出し手段と、前読み出された演奏パター
ンを前記読み出された和音進行に応じて自動演奏する自
動演奏手段とを具備することを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、スタイル指定手
段によって、複数の演奏スタイルの中から所望の演奏ス
タイルが選択指定されると共に、指定された演奏スタイ
ルに対して最も音楽的に適合する和音進行が演奏すべき
和音進行として設定されている場合に、開始指示手段が
自動演奏開始の指示をしたときから切換手段が複数の操
作子の何れかの操作に応じて和音進行形態の切換えを行
うまでの間は、選択指定された演奏スタイルに対応する
メジャー系及びマイナー系の和音進行のうち当該演奏ス
タイルに最も音楽的に適合する和音進行が、読み出し手
段によって記憶手段から読み出され、この和音進行に応
じて自動演奏がなされる。その後は、複数の操作子の何
れかの操作に基づいて切換手段により和音進行形態の切
換えが行われる度に、切換えのあった時点から次の切換
えが行われるまでの間は、スタイル指定手段により指定
されている演奏スタイルに対応したメジャー系及びマイ
ナー系の和音進行のうち、操作の行われた操作子に対応
する和音進行が切換手段によって選択され、この和音進
行が読み出し手段によって記憶手段から読み出されて、
和音進行に応じた自動演奏がなされる。 以上のように、
演奏スタイルを指定して自動演奏を開始させることで、
その演奏スタイルに最も音楽的に適合する和音進行が自
動的に選択される。したがって、和音進行に詳しくない
ユーザであっても、各演奏スタイルに適切な和音進行を
極めて容易に設定可能となる。
【0009】また、請求項記載の発明によれば、スタ
イル指定手段が複数の演奏スタイルの中から所望の演奏
スタイルを指定するとともに、演奏者の操作に応じて選
択指示手段が和音進行と演奏パターンのランダム選択を
指示すると、ランダム選択手段によって、同一演奏スタ
イルにおける演奏態様を選択する第1の操作子群に割り
当てられ、演奏スタイルに適切な複数の和音進行の内か
ら和音進行が略ランダムに選択され、これと同時に、
一演奏スタイルにおける演奏態様を選択する第2の操作
子群に割り当てられ、演奏スタイルに対応した複数の演
奏パターンの内から演奏パターンが略ランダムに選択さ
る。そして、選択された演奏パターンが演奏パターン
記憶手段から読み出されると共に選択された和音進行が
和音記憶手段から読み出されて、読み出された演奏パタ
ーンが読み出された和音進行に応じて自動演奏される
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。 A.全体構成 図1は、本発明の一実施例である電子打楽器の全体構成
を示すブロック図であり、同図に示す実施例では通常の
リズム(打楽器)演奏の他、自動演奏可能な構成となっ
ている。この図において、1は楽器各部を制御するCP
Uであり、その動作については後述する。2はプログラ
ムメモリ(ROM)であり、CPU1にロードされる各
種制御プログラムが記憶されている。3はCPU1のワ
ークエリアとして用いられるワーキングメモリ(RA
M)であり、各種演算結果やレジスタ値等が一時記憶さ
れる。4は自動演奏時の演奏テンポを規定するテンポク
ロックTMPを発生し、これをCPU1に供給するタイ
マである。なお、CPU1は、このテンポクロックTM
Pが供給される毎に後述する割込み処理ルーチンを実行
する。
【0011】5はパネル前面(図示略)に複数配設さ
れ、リズム演奏時にスティックなどによって叩かれるパ
ッドである。このパッド5は、パッド面に加えられる打
撃を検出する振動センサを備え、該センサが所定レベル
以上の振動を検出した時にキーオン信号を発生するよう
に構成されている。6はこの電子打楽器のパネル前面に
配設されるスイッチ群であり、それぞれスイッチ操作に
対応するスイッチ信号を発生する。このスイッチ群6に
は、例えば、自動演奏の開始および停止を指示するスタ
ート/ストップスイッチSS、自動演奏の演奏スタイル
を選択するスタイル選択スイッチSTや、図2に示す同
一スタイルにおける演奏態様を選択するバリエーション
スイッチVSが設けられ、また、スタイル選択スイッチ
STにより演奏スタイルを指定した後、自動演奏の演奏
(あるいは伴奏)態様を自動的に組合わせるコンビネー
ションスイッチCSも備えられている。
【0012】ここで、図2を参照し、上述したバリエー
ションスイッチVSの構成について説明する。図2に示
すように、バリエーションスイッチは、3行4列に配列
された12個のスイッチ6−1〜6−12から形成され
る。これらスイッチ6−1〜6−12において、列方向
には「ドラムパートD」、「ベースパートB」、「コー
ドバッキングパートCB」および「コード進行CHP」
が割り当てられる。一方、行方向にはこれら各項目に対
応するバリエーションモードSW0〜SW2が割り当て
られている。なお、上記「コード進行CHP」に割り当
てられたスイッチ6−10〜6−12は、和音進行スイ
ッチと称する場合もある。
【0013】上記ドラムパートDは、バリエーションモ
ードSW0〜SW2に対応するスイッチ6−1〜6−3
のいずれかを操作することによって当該ドラム演奏パタ
ーンのバリエーションVAR1〜3が選択される。ま
た、ベースパートBは、スイッチ6−4〜6−5を操作
することによって当該べース演奏パターンのバリエーシ
ョンVAR1〜2が選択される。バリエーションモード
SW2に対応するスイッチ6−6は、ベースパートBを
オフ状態とし、ベース演奏パターンに基づく発音を止め
るものである。
【0014】コードバッキングパターンCBでは、バリ
エーションモードSW0〜SW2に応じて伴奏態様が選
択される。すなわち、バリエーションモードSW0に対
応するスイッチ6−7は、バッキング(中音域のリズミ
ック和音伴奏)とオブリガード(中音域のメロディック
伴奏)とを指示し、バリエーションモードSW1に対応
するスイッチ6−8は、バッキングのみの演奏を指示す
るものである。また、バリエーションモードSW2に対
応するスイッチ6−9は、コードバッキングパターンの
発音を止めるものである。
【0015】さらに、コード進行CHPでは、和音進行
パターンが選択項目となり、スイッチ6−10〜6−1
1の操作に応じて進行パターン1〜2が選択される。こ
の進行パターン1,2には、演奏スタイルに応じた「メ
ジャー進行」あるいは「マイナー進行」のいずれかが割
り当てられる。バリエーションモードSW2に対応する
スイッチ6−12が操作された時には、演奏スタイルに
関係なく、一意的に「Cメジャ」の和音に固定し、和音
を進行させない。
【0016】次に、再び図1を参照して実施例の全体構
成について説明を進める。図において、7はパターンメ
モリ群(ROM)であり、ドラムパターンメモリ7a、
ベースパターンメモリ7b、コードバッキングパターン
メモリ7cおよび和音進行パターンメモリ7dから構成
されている。これらパターンメモリ7a〜7dの内容
は、前述したバリエーションスイッチVSの操作に応じ
て選択され、選択された各パターンが順次読み出される
ように構成されている。これらパターンメモリ7a〜7
dの詳細については、追って説明する。
【0017】8はプライオリティテーブルメモリ(RO
M)である。このテーブルメモリ8には、各演奏スタイ
ル毎に適切な和音進行形態が予め記憶されており、前述
したスタイル選択スイッチSTにより指定される演奏ス
タイルに対応する進行形態、すなわち、「メジャ進行」
あるいは「マイナ進行」のいずれかを指定するデータを
発生する。なお、このテーブルメモリ8の詳細について
は後述する。9は、周知の波形メモリ読み出し方式など
により構成される音源である。
【0018】この音源9は、パッド5によるリズム演奏
がなされる場合、CPU1から供給されるキーオン信号
に従って所定のリズム楽器音を発生する。また、自動演
奏する場合には、前述したパターンメモリ7a〜7dか
ら読み出される各パート(ドラム、ベース、コードバッ
キング)のパターンに従った発音タイミングで演奏音/
伴奏音の楽音信号を発生し、また、その音高は和音進行
に応じたものとなる。10はサウンドシステムである。
このサウンドシステム10は、音源9から出力される楽
音信号に効果音を付与したり、不要ノイズを除去する等
のフィルタリングを施し、さらに、フィルタリングされ
た信号をD/A変換した後に増幅してスピーカから発音
させる。
【0019】B.パターンメモリ群7およびプライオリ
ティテーブルメモリ8の構成 パターンメモリ群7の構成 次に、前述したパターンメモリ群7の構成について図3
および図4を参照し、説明する。パターンメモリ群7を
形成するパターンメモリ7a〜7dは、演奏スタイル毎
に備えられており、前述したスタイル選択スイッチST
およびバリエーションスイッチVSによって選択可能な
階層構造をなしている。すなわち、スタイル選択スイッ
チSTにより指定される演奏スタイルに対応してパター
ンメモリ7a〜7dが存在し、これらパターンメモリ7
a〜7dの内容がバリエーションスイッチVSにより選
択される形態となる。なお、実際には1つのメモリをエ
リアに分けて用いているが、ここでは説明の都合でメモ
リ自体が群をなしているものとして説明する。以下、バ
リエーションスイッチVSの操作に応じて読み出し内容
が選択されるパターンメモリ7a〜7dの構成について
順次説明する。
【0020】a.ドラムパターンメモリ7aの構成 ドラムパターンメモリ7aは、打楽器音の演奏パターン
を記憶するもので、図3(イ)に示すように、その記憶
エリアが3分割されており、各記憶エリアにはそれぞれ
演奏内容が異なるバリエーションVAR0〜VAR2が
記憶される。これらバリエーションVAR0〜VAR2
は、同図(ロ)に示すように、発音タイミングを表わす
タイミングTMと打楽器ナンバDNとが交互に記憶され
ている。こうしたドラム演奏パターンは、96分音符の
長さを最小単位とする分解能で記憶されており、これら
は読み出しポインタDPの歩進によって順次、繰り返し
読み出される。なお、上述した打楽器ナンバDNとは、
例えば、スネアドラムやバスドラムなど各打楽器音の音
色を表わす情報である。
【0021】b.ベースパターンメモリ7bの構成 ベースパターンメモリ7bは、主として低音域のベース
ギターやチューバなどの音色による演奏パターンを記憶
するもので、図3(ハ)に示すように、その記憶エリア
が2分割されており、それぞれ演奏内容が異なるバリエ
ーションVAR0〜VAR1が記憶される。これらバリ
エーションVAR0〜VAR1は、同図(ニ)に示すよ
うに、発音タイミングを表わすタイミングTMと発音音
高を表わすキーコードKCとが交互に記憶されてベース
演奏パターンが形成される。このベース演奏パターンも
上記ドラム演奏パターンと同様に96分長の分解能とな
り、これらは読み出しポインタBPの歩進に応じて順
次、繰り返し読み出される。
【0022】c.コードバッキングパターンメモリ7c
の構成 コードバッキングパターンメモリ7cは、図3(ホ)に
示すように、主として中音域のピアノやギターストリン
グスなどの音色によるリズミック和音伴奏を表わすバッ
キングパターンBACKと、メロディック伴奏を表わす
オブリガードパターンOBLGとを有する。これらパタ
ーンBACK,OBLGは、それぞれ同図(ヘ),
(ト)に示すように、タイミングTMとキーコードKC
とが交互に記憶されている。また、これらパターンBA
CK,OBLGも上記と同様に96分長の分解能とな
り、それぞれ読み出しポインタCP,OPの歩進に応じ
て順次、繰り返し読み出される。
【0023】d.和音進行パターンメモリ7dの構成 和音進行パターンメモリ7dは、図4(イ)に示すよう
に、その記憶エリアが2分割されており、長調の和音進
行であるメジャー進行パターンMAJと、短調の和音の
和音進行であるマイナー進行パターンMINとが記憶さ
れる。これら進行パターンMAJ,MINには、同図
(ロ)に示すように、和音根音RTと和音種類TYPと
から形成され、発音すべき和音を指定するコードデータ
が2拍(2分音符長)毎に8小節分記憶されており、こ
れらは読み出しポインタCCPの歩進に応じて順次、繰
り返し読み出される。なお、8小節の繰り返しとせず、
1曲を通しての長い進行を記憶再生しても良い。
【0024】プライオリティテーブルメモリ8の構成 次に、プライオリティテーブルメモリ8の構成について
図5を参照して説明する。図5は、このテーブルメモリ
8の記憶形態を概念的に表示したものである。この図に
おいて、STYLは前述したスタイル選択スイッチST
によって指定されるスタイルナンバである。例えば、該
スイッチSTによって「ダンス」を指定した場合、この
スタイルナンバSTYLは「0」となる。このように、
スタイル選択スイッチSTの指定項目と各演奏スタイル
を表わすスタイルナンバSTYLとは、予め1対1に対
応つけられている。ORDは、スタイルナンバSTYL
で表わされる演奏スタイルの和音進行形態、つまり、
「メジャー進行」あるいは「マイナー進行」を表わす進
行指示データである。ここで、「メジャー進行」は”
0”、「マイナー進行」は”1”として後述のフローチ
ャートに示した動作プログラム上で処理される。
【0025】進行指示データORDは、一次元配列要素
となるORD(0)およびORD(1)から形成され
る。この内、ORD(0)はスタイルナンバSTYLで
表わされる演奏スタイルに対して最も音楽的に適合する
進行形態を表わすデータであることを示すもので、その
スタイルにおける優先順位が最も高いことを示す。この
データORD(0)は、前述したバリエーションモード
SW0(図2参照)によって進行パターン1が選択され
た場合、つまり、スイッチ6−10が操作された時にプ
ライオリティテーブルメモリ8から読み出される。
【0026】一方、データORD(1)は選択オプショ
ンとなる和音進行形態を表わすデータであり、バリエー
ションモードSW1によって進行パターン2が選択され
た場合(スイッチ6−11が操作された場合)にプライ
オリティテーブルメモリ8から読み出される。例えば、
スタイル選択スイッチSTにより「ダンス」が選択さ
れ、かつ、バリエーションモードSW0が選択された状
態では、このテーブルメモリ8から「マイナー進行」を
表わすデータORD(0)が出力される。これにより、
自動演奏時に和音進行パターンメモリ7dからマイナー
進行パターンMIN(図4参照)が読み出される。これ
に対し、バリエーションモードSW1が選択された場合
には、このテーブルメモリ8から「メジャー進行」を表
わすデータORD(1)が当該テーブルメモリ8から出
力され、この結果、和音進行パターンメモリ7dからメ
ジャー進行パターンMAJ(図4参照)が読み出され
る。これらのことを具体的にまとめた表を図11に示
す。なお、この表中右上の1〜8の数字は小節を表わ
す。
【0027】C.実施例の動作 次に、上記構成による実施例の動作について図2〜図1
0に示すフローチャートを参照し、説明する。なお、こ
の動作説明においては、各種イベント動作(後述の項
〜項)と、自動演奏を実現する割込み処理ルーチンお
よび再生ルーチンの各動作(後述の項〜項)とにつ
いて示した後、自動演奏時に上記各種イベントが発生し
た時の動作(項)について示す。
【0028】パッドオンイベント動作 まず、電源が投入されると、CPU1はプログラムメモ
リ2に記憶された制御プログラムをロードする。これに
より、図6に示すメインルーチンが起動され、CPU1
の処理がステップSa1に進む。ステップSa1では、
各種レジスタ等をリセットするイニシャライズが行わ
れ、次のステップSa2に進む。ステップSa2では、
パッドオンイベントが発生したか否かを判断する。ここ
で、例えば、前述したパッド5がスティック等により叩
かれると、この打撃に基づく振動が該パッド5に内蔵さ
れる振動センサによって検出され、その振動レベルが所
定値以上となった時にパッドオンイベントが発生する。
【0029】パッドオンイベントが発生すると、ステッ
プSa2の判断結果が「YES」となり、CPU1の処
理がステップSa3に進む。ステップSa3では、パッ
ドオン処理が実行される。このパッドオン処理とは、上
記パッドオンイベントに応じて生成されるキーオン信号
を音源9に供給し、音源9がこれに基づいて予め設定さ
れた打楽器音を形成する。これにより、パッド5に与え
られる打撃に従って所定の打楽器音が発音され、演奏者
によるリズムの実演奏がなされる。
【0030】スタイル選択スイッチイベント動作 次に、パッドオンイベントが発生せず、ステップSa2
の判断結果が「NO」になる場合、あるいはステップS
a3のパッドオン処理が完了すると、CPU1の処理は
ステップSa4に進む。そして、前述したスタイル選択
スイッチSTが操作されると、スタイル選択スイッチイ
ベントが発生し、このステップSa4の判断結果が「Y
ES」となり、ステップSa5へ進む。ステップSa5
では、操作されたスイッチSTに対応する演奏スタイル
ナンバをレジスタSTYLにセットする。
【0031】次いで、CPU1の処理がステップSa6
に進むと、レジスタSWN(0)〜SWN(3)に
「0」をセットする。ここで、レジスタSWN(0)〜
SWN(3)は、バリエーションスイッチVSの設定状
態を表わすデータが一時記憶されるものである。したが
って、これらレジスタSWN(0)〜SWN(3)に
「0」がセットされることは、バリエーションモードS
W0が選択された状態、つまり、前述したスイッチ6−
1,6−4,6−7,6−10(図2参照)がそれぞれ
選択されたことに相当する。すなわち、スタイル選択ス
イッチの操作された直後は、ドラムパートはバリエーシ
ョンVAR0で、ベースパートはバリエーションVAR
0で、コードバッキングパートはBACK+OBLG
で、コード進行は進行1で必ず演奏される。特に、コー
ド進行は、優先順位ORDによって予め決められた最大
優先順位のものが演奏される。
【0032】こうして初期設定がなされると、CPU1
の処理はステップSa7に進む。CPU1の処理がステ
ップSa7に進むと、図7に示すポインタセットルーチ
ンが起動される。このポインタセットルーチンでは、ド
ラムパターンDの読み出しポインタDP、ベースパター
ンBの読み出しポインタBP、コードバッキングパター
ンCBの読み出しポインタCP,OPおよび和音進行パ
ターンCHPの読み出しポインタCPPを設定する。以
下、これら読み出しポインタを設定する動作について図
7を参照し、説明する。
【0033】a.読み出しポインタDPのセット ポインタセットルーチンが起動されると、CPU1の処
理は図7に示すステップSb1に進む。ステップSb1
では、前述したレジスタSWN(0)〜SWN(2)の
内容を読み出し、これらをそれぞれレジスタVAR0,
VAR1,VAR2にセットする。この場合、これらレ
ジスタVAR0,VAR1,VAR2には、「0」がセ
ットされることになる。次いで、ステップSb2に進む
と、レジスタSTYLとレジスタTMNGとの内容に従
って、ドラムパターンメモリ7aに記憶されているドラ
ムパターンDの内、バリエーションVAR0の読み出し
アドレスを生成し、これをポインタレジスタDPにセッ
トする。
【0034】なお、ここで言うドラムパターンメモリ7
aとは、レジスタSTYLの内容により指定される演奏
スタイルに対応するものであり、該メモリ7a内のバリ
エーションVAR0(図3(イ)参照)の読み出しアド
レスがレジスタTMNGに応じて定まる。このレジスタ
TMNGには、前述したテンポクロックTMPをカウン
トしたカウント値がセットされる。
【0035】b.読み出しポインタBPのセット 以上のようにして読み出しポインタDPのセットが完了
すると、CPU1の処理はステップSb3に進む。ステ
ップSb3では、レジスタVAR1の値が「2」である
か否かを判断する。この場合、上述したステップSb1
において、「0」にセットされているから、判断結果は
「NO」となり、次のステップSb4に進む。ステップ
Sb4では、上述したステップSb3と同様に、レジス
タSTYLの内容により指定される演奏スタイルに対応
するベースパターンメモリ7bが選択され、該メモリ7
b内のバリエーションVAR0(図3(ハ)参照)の読
み出しアドレスがレジスタTMNGの内容に応じて定ま
り、これがポインタレジスタBPにセットされる。
【0036】c.読み出しポインタCPのセット 次いで、CPU1の処理がステップSb5に進むと、レ
ジスタVAR2の値が「2」であるか否かを判断する。
この場合、上述したステップSb1において、「0」に
セットされているから、判断結果は「NO」となり、次
のステップSb6に進む。ステップSb6では、上述し
たステップSb3と同様に、レジスタSTYLの内容に
より指定される演奏スタイルに対応するコードバッキン
グパターンメモリ7cが選択され、該メモリ7c内のバ
ッキングパターンBACK(図3(ホ)参照)の読み出
しアドレスがレジスタTMNGの内容に応じて定まり、
これがポインタレジスタCPにセットされる。
【0037】d.読み出しポインタOPのセット CPU1の処理がステップSb7に進むと、レジスタV
AR2の値が「0」であるか否かを判断する。この場
合、前述したステップSb1において、「0」にセット
されているから、判断結果は「YES」となり、次のス
テップSb8に進む。そして、ステップSb8では、上
述したステップSb3と同様に、レジスタSTYLの内
容により指定される演奏スタイルに対応するコードバッ
キングパターンメモリ7cが選択され、該メモリ7c内
のオブリガードパターンOBLG(図3(ホ)参照)の
読み出しアドレスがレジスタTMNGの内容に応じて定
まり、これがポインタレジスタOPにセットされる。
【0038】e.読み出しポインタCPPのセット 次に、CPU1の処理がステップSb9に進むと、レジ
スタSWN(3)の値が「2」であるか否かを判断す
る。この場合、前述したメインルーチンのステップSa
6(図6参照)において、「0」にセットされているか
ら、判断結果は「NO」となり、次のステップSb10
に進む。そして、ステップSb10では、プライオリテ
ィテーブルメモリ8を参照し、指定された演奏スタイル
とバリエーションモードSW0〜SW1とに応じた和音
進行パターンを選択する。この場合、レジスタSWN
(3)の値が「0」であるので、バリエーションモード
SW0となり、そして例えば、レジスタSTYLによっ
て示される演奏スタイルが「ダンス」である場合、プリ
オリティテーブルメモリ8は、図5に示すように、「マ
イナー進行」を指定する進行指示データORDを発生す
る。これにより、CPU1はこの進行指示データORD
の値”1”をレジスタTYPに書き込む。
【0039】次いで、ステップSb11に進むと、レジ
スタSTYLにより指定される演奏スタイルに対応する
和音進行パターンメモリ7dが選択され、該メモリ7d
内の進行パターン、すなわち、レジスタTYPの内容に
よって指定される進行パターンの読み出しアドレスがレ
ジスタTMNGの内容に応じて定まり、これがポインタ
レジスタCPPにセットされる。なお、上記一例の場合
には、マイナー進行パターンMINが指定され、該パタ
ーンMINの読み出しアドレスが生成されることにな
る。このようにして各読み出しポインタのセットが完了
すると、CPU1の処理は再び図6に示すメインルーチ
ンへ復帰する。
【0040】コンビネーションスイッチイベント動作 さて、コンビネーションスイッチCSを操作すると、上
述したスタイル選択スイッチイベント動作が完了してC
PU1の処理がメインルーチンに復帰し、各処理を行う
うちにステップSa8においてこのコンビネーションス
イッチCSのオンイベントが検出され、「YES」とな
って、CPU1の処理はメインルーチンのステップSa
9(図6参照)に進む。なお、このコンビネーションス
イッチCSとは、前述したように、スタイル選択スイッ
チSTにより演奏スタイルを指定した後、自動演奏の演
奏(あるいは伴奏)態様を自動的に組合わせるものであ
る。
【0041】ステップSa9に進むと、CPU1はラン
ダマイズ関数等を利用して乱数を発生し、レジスタSW
N(0)〜SWN(3)にランダム値をセットする。こ
のランダム値は、「0」,「1」,「2」のいずれかの
値になる。このようにすることで、各パート(ドラム、
ベース、コードバッキング)および和音進行形態がワン
タッチでランダムに設定されることになり、瞬時に独特
のパート別伴奏組合わせ形態を作成することが可能にな
る訳である。
【0042】次いで、ステップSa10に進むと、CP
U1は前述したポインタセットルーチン(図7参照)の
ステップSb1〜ステップSb11を実行し、各読み出
しポインタをセットする。ところで、上記ステップSa
9でなされるランダム組合わせによりレジスタSWN
(1)に「2」がセットされた場合には、ベースパター
ンBをオフ状態とする設定に相当するため、ステップS
b3の判断結果が「YES」となる。これにより読み出
しポインタBPは生成されない。また、レジスタSWN
(2)に「2」がセットされた場合には、コードバッキ
ングCBをオフ状態とする設定に相当するので、ステッ
プSb5の判断結果が「YES」となる。これにより、
読み出しポインタCP,OPは共に生成されない。
【0043】さらに、レジスタSWN(2)に「0」が
セットされた場合には、バッキングパターンBACKだ
けを伴奏パターンに用いる形態となるので、ステップS
b7の判断結果が「NO」となり、読み出しポインタO
Pが生成されない。また、レジスタSWN(3)に
「2」がセットされた場合には、ステップSb9の判断
結果が「YES」となり、読み出しポインタCPPが生
成されない。この場合、和音は進行せず、一意的に「C
メジャー」となる。本実施例では、各パートのパターン
は、「Cメジャー」に対応して作成しており、他の和音
のときに音高変換を行うようにしているので、そのまま
音高変換せずに用いることで、「Cメジャー」の和音に
よる演奏とすることができる。以上のように、ワンタッ
チで各パート(ドラム、ベース、コードバッキング)の
態様と和音進行態様とが定まり、これに応じた読み出し
ポインタのセットが完了すると、CPU1の処理は再び
図6に示すメインルーチンへ復帰する。
【0044】バリエーションスイッチイベント動作 次に、バリエーションスイッチVSを操作すると、CP
U1の処理がメインルーチンに復帰した状態において、
各処理を行ううち、ステップSa11でバリエーション
スイッチVSのオンイベントが検出されて「YES」と
なって、ステップSa12に進む。ステップSa12に
進むと、CPU1は図8に示すバリエーションルーチン
を起動し、ステップSc1に処理を進める。このバリエ
ーションルーチンでは、バリエーションスイッチVSの
操作に応じた各読み出しポインタDP,BP,CP,O
Pが設定される。
【0045】まず、ステップSc1では、バリエーショ
ンスイッチVS(図2参照)において操作されたパート
番号をレジスタPTNに書き込む。ここで、ドラムDの
スイッチ6−1〜6−3のいずれかが操作された場合、
パート番号は「0」となる。ベースBのスイッチ6−4
〜6−6のいずれかが操作された場合、パート番号は
「1」となる。コードバッキングCBのスイッチ6−7
〜6−9のいずれかが操作された場合、パート番号は
「2」となる。
【0046】次いで、ステップSc2に進むと、操作さ
れたバリエーションモードSW0〜SW2に対応する値
をレジスタSWN(PTN)に書き込む。なお、バリエ
ーションモードSW0〜SW2に対応する値とは、
「0」〜「2」となる。したがって、例えば、ドラムD
のバリエーションVAR0を選択するスイッチ6−1が
操作された場合、レジスタSWN(0)に「0」がセッ
トされることになる。そして、ステップSc3に進む
と、CPU1はレジスタSWN(PTN)のデータを読
み出し、レジスタVARに書き込み、次のステップSc
4に進む。なお、このレジスタVARの内容は、操作さ
れたバリエーションモードSW0〜SW2に対応する値
となる。
【0047】ステップSc4では、レジスタPTNの値
が「0」、すなわち、ドラムパートに関するスイッチ操
作であるか否かを判断する。ここで、ドラムパートに関
するスイッチ操作である場合には、判断結果が「YE
S」となり、ステップSc5に進む。ステップSc5で
は、レジスタSTYLとレジスタTMNGとの内容に従
って、ドラムパターンメモリ7aに記憶されているドラ
ムパターンDの内、レジスタVARの値に対応するバリ
エーションVAR0〜2(図3(イ)参照)の読み出し
アドレスを生成し、これをポインタレジスタDPにセッ
トする。この後、CPU1の処理はメインルーチンへ復
帰する。
【0048】一方、上記ステップSc4の判断結果が
「NO」の場合には、ステップSc6に進む。ステップ
Sc6では、レジスタPTNの値が「1」、すなわち、
ベースパートに関するスイッチ操作であるか否かを判断
する。ここで、べースパートに関するスイッチ操作であ
る場合には、判断結果が「YES」となり、ステップS
c7に進む。ステップSc7では、さらに、レジスタV
ARの値が「2」、すなわち、ベースパートをオフ状態
にする操作であるか否かを判断する。そして、オフ状態
にする操作である時には判断結果が「YES」となり、
このルーチンを完了する。この結果、ベースパターンB
の読み出しポインタBPは生成されない。
【0049】これに対し、レジスタVARの値が「2」
でない場合には、ベースパターンBのバリエーションV
AR0あるいはVAR1のいずれかを選択する操作とな
るから、ステップSc7の判断結果が「NO」となり、
ステップSc8に処理が進む。CPU1の処理がステッ
プSc8に進むと、上述したステップSc5と同様に、
レジスタSTYLの内容により指定される演奏スタイル
に対応するベースパターンメモリ7bが選択され、レジ
スタVARの内容に対応するバリエーションVAR0
(あるいはVAR1)の読み出しアドレスがレジスタT
MNGの内容に応じて定まり、これがポインタレジスタ
BPにセットされる。
【0050】ところで、ベースパートに関するスイッチ
操作でない時には、上述したステップSc6の判断結果
が「NO」になり、CPU1の処理はステップSc9に
進む。この場合、バリエーションスイッチVSにおいて
なされた操作がドラムパートおおよびベースパートのい
ずれにも該当しないので、コードバッキングパートに関
するスイッチ操作となる。したがって、このステップS
c9においては、レジスタVARの値が「2」、すなわ
ち、コードパートをオフ状態にする操作であるか否かを
判断する。ここで、レジスタVARの値が「2」(図2
に示すスイッチ6−9が操作される場合に相当)である
時には、判断結果が「YES」となり、このルーチンを
完了する。これにより、コードバッキングパターンCB
の読み出しポインタCP,OPは生成されない。
【0051】一方、レジスタVARの値が「2」でない
場合には、ステップSc9の判断結果が「NO」とな
り、次のステップSc10に進む。ステップSc10で
は、レジスタSTYLの内容により指定される演奏スタ
イルに対応するバッキングパターンBACKが選択さ
れ、レジスタTMNGの内容に応じて定まる読み出しア
ドレスがポインタレジスタCPにセットされる。次い
で、CPU1の処理がステップSc11に進むと、レジ
スタVARの値が「0」であるか否かを判断する。
【0052】ここで、該レジスタVARの値が「0」で
ない場合には、判断結果が「NO」となり、このルーチ
ンを完了する。なお、ステップSc11の判断結果が
「NO」になる場合とは、バッキングパターンBACK
を選択する操作がなされる場合であり、この時にはオブ
リガードパターンOBLGの読み出しポインタOPは生
成されない。
【0053】次に、上記ステップSc11の判断結果が
「YES」となる時、すなわち、図2に示すスイッチ6
−7が操作された状態に対応する場合には、次のステッ
プSc12に進む。ステップSc12では、レジスタS
TYLの内容により指定される演奏スタイルに対応する
オブリガードパターンOBLGが選択され、レジスタT
MNGの内容に応じて定まる読み出しアドレスがポイン
タレジスタOPにセットされる。このように、バリエー
ションスイッチVSにおけるスイッチ6−7が操作され
ると、CPU1は、バッキングパターンBACKとオブ
リガードパターンOBLGとの読み出しポインタCP,
OPを発生し、このルーチンを完了する。そして、この
後、CPU1の処理は再び図6に示すメインルーチンへ
復帰する。
【0054】和音進行スイッチイベント動作 次に、CPU1の処理がメインルーチンに復帰した状態
において、バリエーションスイッチVSの内、和音進行
スイッチ6−10〜6−12(図2参照)のいずれかが
操作されていると、CPU1の処理はメインルーチン
(図6参照)のステップSa13において、和音進行ス
イッチが操作されたことが検出され、「YES」となっ
て、次のステップSa14に進む。ステップSa14で
は、操作されたスイッチ番号をレジスタSWN(3)に
セットし、次のステップSa15に進む。なお、スイッ
チ6−10〜6−12には、それぞれ「0」,「1」,
「2」のスイッチ番号が割り当てられている。
【0055】ステップSa15では、レジスタSWN
(3)の値が「2」、すなわち、和音進行を一意的に
「Cメジャー」とするスイッチ6−12が操作されたか
否かを判断する。ここで、該スイッチ6−12が操作さ
れた場合には、判断結果が「YES」となり、このスイ
ッチイベント動作を完了し、前述と同様に音高変換を行
わない「Cメジャー」の演奏を行う。一方、そうでない
場合、つまり、進行パターン1あるいは進行パターン2
を選択するスイッチ6−10〜6−11が操作された時
には判断結果が「NO」となり、次のステップSa16
に処理が進む。
【0056】ステップSa16に進むと、CPU1はプ
ライオリティテーブルメモリ8を参照し、指定された演
奏スタイルと操作されたスイッチ番号とに応じた和音進
行パターンを選択する。例えば、進行パターン1を選択
するスイッチ6−10(前述したバリエーションモード
SW0に相当)が操作された場合、レジスタSWN
(3)の値は「0」になる。そして、レジスタSTYL
によって示される演奏スタイルが「ダンス」である場
合、「マイナー進行」を指定する進行指示データORD
が生成され、これがレジスタTYPに書き込まれる。
【0057】次いで、ステップSa17に進むと、レジ
スタSTYLの内容により指定される演奏スタイルに対
応する和音進行パターンメモリ7dが選択され、該メモ
リ7d内の進行パターン、すなわち、レジスタTYPの
内容によって指定される進行パターンの読み出しアドレ
スがレジスタTMNGの内容に応じて定まり、これがポ
インタレジスタCPPにセットされる。このように、和
音進行スイッチイベント動作では、和音進行スイッチ6
−10〜6−11の操作に応じて現在の演奏スタイルに
マッチする「メジャー進行」あるいは「マイナー進行」
を選択でき、さらに、スイッチ6−12が操作された時
には一意的に「Cメジャー」の和音進行となる。
【0058】スタート/ストップスイッチイベント動
作 次に、自動演奏のスタート/ストップを指示するスイッ
チSSが操作されると、CPU1の処理はメインルーチ
ンのステップSa18において、スタート/ストップス
イッチSSが操作されたと判断して、「YES」とな
り、次のステップSa19に進む。ステップSa19で
は、レジスタRUNにセットされるフラグをビット反転
し、次のステップSa20に進む。なお、このレジスタ
RUNに書き込まれるフラグは、自動演奏中を表わす時
に「1」、停止中を表わす時に「0」となる。
【0059】ステップSa20では、レジスタRUNの
フラグが「1」、つまり、自動演奏中であるか否かを判
断する。ここで、該フラグが「0」であると、判断結果
が「NO」になる。この場合、CPU1の処理は、前述
したステップSa8へ進み、項に示したコンビネーシ
ョンスイッチイベントの有無を判断する。一方、該フラ
グが「1」である場合には、判断結果が「YES」とな
り、次のステップSa21に進む。そして、ステップS
a21では、自動演奏の演奏テンポをカウントするため
に一旦、レジスタTMNGの内容をゼロリセットする。
【0060】次いで、ステップSa22に進むと、前記
項において詳述したポインタセットルーチンが実行さ
れ、各パート(ドラム、ベースおよびコードバッキン
グ)の読み出しポインタが設定される。ここで、例え
ば、自動演奏開始に先立って、前述した項のスタイル
選択スイッチイベント動作(ステップSa4〜Sa7)
が実行されている場合、選択された演奏スタイルに対応
するドラムパターンDの読み出しポインタDP、ベース
パターンBの読み出しポインタBP、コードバッキング
パターンCBの読み出しポインタCP,OPおよび和音
進行パターンCHPの読み出しポインタCPPが設定さ
れることになる。
【0061】割込み処理ルーチンの動作 次に、タイマ4から供給されるテンポクロックTMPに
応じて各パート(ドラム、ベースおよびコードバッキン
グ)を再生する割込み処理の動作について説明する。ま
ず、CPU1はテンポクロックTMPに応じて96分長
毎に、図9に示す割込みルーチンを起動し、ステップS
d1に処理を進める。ステップSd1では、前述したレ
ジスタRUNのフラグが「1」、すなわち、自動演奏開
始状態であるか否かを判断する。ここで、該フラグが
「0」である時には、判断結果が「NO」となり、この
ルーチンを完了し、前述したメインルーチンへ復帰す
る。
【0062】一方、フラグが「1」である時には、ここ
での判断結果が「YES」となり、次のステップSd2
に進む。ステップSd2では、テンポクロックTMPの
カウント値が書き込まれるレジスタTMNGの値を読み
出し、これのmod48(48の剰余値)が「0」であ
るか否かを判断する。つまり、演奏タイミングが「1拍
目」あるいは「3拍目」に相当するタイミングであるか
否を判断する。ここで、「1拍目」あるいは「3拍目」
に相当するタイミングである時、すなわち、和音進行パ
ターンCHPを読み出すタイミングであると、判断結果
が「YES」となり、次のステップSd3に進む。これ
に対し、演奏タイミングが「2拍目」になる時には、判
断結果が「NO」となり、後述するステップSd9に処
理を進める。
【0063】ステップSd3では、レジスタSWN
(3)の値が「2」、すなわち、和音進行を一意的に
「Cメジャー」とするスイッチ6−12が操作されたか
否かを判断する。ここで、該スイッチ6−12が操作さ
れた場合には、判断結果が「YES」となり、ステップ
Sd4に進む。ステップSd4に進むと、和音根音を表
わすデータが書き込まれるレジスタRTに「C音」を示
すデータがセットされると共に、和音種類を表わすデー
タが書き込まれるレジスタTPに「メジャー」を示すデ
ータがセットされる。
【0064】一方、上記スイッチ6−12以外の和音進
行スイッチ6−10〜6−11が操作された場合には、
ここでの判断結果が「NO」となり、CPU1の処理は
ステップSd5に進む。ステップSd5では、和音進行
スイッチ6−10〜6−11の操作に応じて選択される
和音進行パターンにおいて、読み出しポインタCPPが
指示する和音根音RTを読み出してレジスタRTにセッ
トする。さらに、該ポインタCPPをインクリメントし
て和音種類TPを読み出し、これをレジスタTPにセッ
トする。
【0065】次に、ステップSd6に進むと、歩進され
た読み出しポインタCPPの値が「30」、つまり、8
小節分の読み出しが完了したか否かを判断する。ここ
で、8小節分の読み出しが完了していない場合には、判
断結果が「NO」となり、ステップSd7に進む。ステ
ップSd7では、和音進行パターンに記憶されている次
の和音根音RTを読み出すため、読み出しポインタCP
Pの値を2つ進める。一方、8小節分の読み出しが完了
した場合には、ステップSd8に進む。ステップSd8
では、現在選択されている進行パターンの先頭アドレス
に読み出しポインタを戻す。
【0066】このように、和音進行パターンCHPの読
み出しと、新たな読み出しポインタCPPの設定がなさ
れると、CPU1の処理はステップSd9に進み、各パ
ート(ドラム、ベースおよびコードバッキング)を定め
られた和音進行で再生する再生ルーチンを実行する。な
お、この再生ルーチンの詳細については後述するものと
する。次いで、各パートの再生が完了すると、CPU1
の処理は次のステップSd10に進む。ステップSd1
0では、再生以後に歩進したカウント値、つまり、レジ
スタTMNGの値が「191(2小節終了時のカウント
値に相当)」であるか否かを判断する。
【0067】ここで、2小節終了に相当するカウント値
であれば、判断結果が「YES」となり、ステップSd
11に進み、レジスタTMNGの値をクリアする。一
方、カウンタ値が2小節以内であると、判断結果は「N
O」となり、ステップSd12に進む。ステップSd1
2では、レジスタTMNGを1インクリメントし、カウ
ント値を歩進させる。そして、この後、ステップSd1
3に進み、前記項において詳述したポインタセットル
ーチンが実行され、各パート(ドラム、ベースおよびコ
ードバッキング)の読み出しポインタが新たに設定され
る。
【0068】再生ルーチンの動作 次に、上述した割込み処理においてコールされる再生ル
ーチンの動作について図10を参照して説明する。 a.ドラムパターンDの再生 前述したように、和音進行パターンCHPの読み出し
と、新たな読み出しポインタCPPの設定がなされる
と、CPU1はステップSd9に進み、再生ルーチンを
起動し、ステップSe1に処理を進める。ステップSe
1では、選択されたドラムパターンDのデータ(タイミ
ングTMおよび打楽器ナンバDN:図3参照)を、読み
出しポインタDPに応じて読み出し、このタイミングT
MとレジスタTMNGの値とが一致した時点で、この打
楽器ナンバDNに対応するドラム音を発音するよう音源
9に指示を与える。これにより、音源9がドラム音を再
生する。
【0069】b.ベースパターンの再生 次いで、ステップSe2に進むと、レジスタSWN
(1)の値が「2」、すなわち、ベースパターンBをオ
フ状態にする設定操作(スイッチ6−6の操作)がなさ
れているか否かを判断する。ここで、当該スイッチ6−
6が操作されていない場合、判断結果は「NO」とな
り、次のステップSe3に進む。ステップSe3では、
選択されたベースパターンBのデータ(タイミングTM
およびキーコードKC:図3参照)を、読み出しポイン
タDPに応じて読み出し、このタイミングTMとレジス
タTMNGの値とが一致した時点で、キーコードKCを
和音根音RTおよび和音種類TPに従って音高変換して
音源9に供給する。これにより、音源9が和音進行に対
応したベース音を再生する。なお、ベースパターンBを
オフ状態にする設定操作がなされた時には、上述したス
テップSe2の判断結果が「YES」となってステップ
Se4へ進む。つまり、この場合には、ベース再生が行
われない。
【0070】c.コードバッキングパターンCBの再生 次に、CPU1の処理がステップSe4に進むと、レジ
スタSWN(2)の値が「2」、すなわち、コードバッ
キングパターンCBをオフ状態にする設定操作(スイッ
チ6−7の操作)がなされているか否かを判断する。こ
こで、当該スイッチ6−7が操作されている場合には、
判断結果が「YES」となり、この再生ルーチンを完了
する。一方、コードバッキングパターンCBをオフ状態
にする設定操作がなされていない時には、次のステップ
Se5に進む。ステップSe5では、選択されたバッキ
ングパターンBACKのデータ(タイミングTMおよび
キーコードKC:図3参照)を、読み出しポインタCP
に応じて読み出し、このタイミングTMとレジスタTM
NGの値とが一致した時点で、キーコードKCを和音根
音RTおよび和音種類TPに従って音高変換して音源9
に供給する。これにより、音源9が和音進行に対応した
リズミックな伴奏和音を再生する。
【0071】そして、ステップSe6では、レジスタS
WN(2)の値が「0」、すなわち、上記バッキングパ
ターンBACKに加えてオブリガードパターンOBLG
も併せて再生する設定操作(スイッチ6−7の操作)が
なされているか否かを判断する。ここで、バッキングパ
ターンBACKだけの再生を指示するスイッチ6−8が
操作されている場合には、判断結果が「NO」となり、
この再生ルーチンを完了する。一方、当該スイッチ6−
7が操作されている場合には、判断結果が「YES」と
なり、次のステップSe7に進む。
【0072】ステップSe7では、選択されたオブリガ
ードパターンOBLGのデータ(タイミングTMおよび
キーコードKC:図3参照)を、読み出しポインタOP
に応じて読み出し、このタイミングTMとレジスタTM
NGの値とが一致した時点で、キーコードKCを和音根
音RTおよび和音種類TPに従って音高変換して音源9
に供給する。これにより、音源9が和音進行に対応した
メロディックな伴奏和音を再生する。
【0073】自動演奏時のイベント動作 次に、自動演奏中に前述した各イベントが発生した場合
の動作について説明する。ここでは、自動演奏を開始す
る以前に、前記項によるスタイル選択スイッチイベン
ト動作に基づき、選択指定した演奏スタイルにマッチし
た和音進行パターンと、当該演奏スタイルに対応する各
パートの読み出しポインタが設定されているものとす
る。次いで、このような設定において、スタート/スト
ップスイッチSSが操作されると、前記項に示す動作
により自動演奏が開始する。
【0074】こうして自動演奏がスタートした状態にお
いて、コンビネーションスイッチCSが操作されると、
前記項に示すイベント動作により各パート(ドラム、
ベース、コードバッキング)および和音進行の組合わせ
形態がワンタッチでランダムに設定されることになり、
独特の伴奏形態へ変化する。なお、この場合において
も、選択した演奏スタイルに適切な和音進行になる。こ
こで、例えば、「進行パターン1」に従って自動演奏が
進行している時にスイッチ6−11を操作すると、前記
項に示すイベント動作により和音進行が「進行パター
ン2」へ変化する。
【0075】次に、この状態において、バリエーション
スイッチVSが操作されると、前記項のイベント動作
に応じて各読み出しポインタDP,BP,CP,OPが
設定される。したがって、例えば、該スイッチVSの
内、スイッチ6−6を操作すると、ベースパターンBの
読み出しが停止し、ベース音がカットされた自動演奏と
なる。また、スイッチ6−8が操作された時には、オブ
リガードパターンOBLGの読み出しが停止し、伴奏形
態がバッキングパターンBACKに基づくリズミックな
和音伴奏となる。
【0076】このように、上述した実施例によれば、演
奏スタイル毎に複数の適切な和音進行パターンを備える
と共に、これを随時選択することができるので、自動演
奏中において演奏スタイルを替えても、常にそのスタイ
ルに適切な和音進行形態となる。したがって、初心者や
和音進行に詳しくない演奏者でも容易に自動演奏を行う
ことができる。特に、スタイル選択スイッチSTをオン
してスタイルを切換えた直後は、複数のコード進行の中
からそのスタイルに最も適切な優先順位が最高のもが自
動選択されるので、簡単なスイッチ操作でスタイルに最
適な演奏がなされる。しかも、演奏スタイル毎に各パー
トのパターンがプリセットされているので、演奏スタイ
ルを選択すれば、一意的に所望の自動演奏パターンとな
り、音楽的に高度な自動演奏も容易に実現されることに
なる。また、前述したコンビネーションスイッチCSを
使用すれば、ワンタッチで各様なパート別の演奏形態が
組合されるため、種々の変化を容易に実現可能になる。
【0077】なお、上述した実施例においては、スタイ
ル選択スイッチSTとバリエーションスイッチVSとを
別体として設けているが、これに替えて、これらスイッ
チST,VSを共通にしておき、機能切り換えによって
この共通化したスイッチの機能を切り換えるようにして
も良い。
【0078】また、上記実施例では、和音進行を選択す
る時、進行パターンを一意的に「Cメジャー」に設定す
るスイッチ6−12を設けているが、当該スイッチ6−
12により「Cメジャー」あるいは「マイナー」を選択
できるように進行パターンを割り当てるようにしても良
い。このようにした場合、その時に選択されている演奏
スタイルによって、「Cメジャー」あるいは「マイナ
ー」のいずれかを決定するようにすることも可能であ
る。さらに、音高を移調するトランスポーズ機能スイッ
チを新たに設けるようにしても良い。加えて、この実施
例では、和音進行パターンがプリセットされる態様であ
るが、演奏スタイル毎にユーザが複数登録できるように
しても良い。また、スタイル毎に適切なコード進行は、
メジャー進行、マイナー進行につき、それぞれ1つとし
たが、この2つに限らずもっと多く設け、それらに優先
順位を付けておくようにしても良い。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、所望の演奏スタイルが選択指定されると共
に、指定された演奏スタイルに最も音楽的に適合する和
音進行形態が演奏すべき和音進行として設定されている
場合に、自動演奏開始が指示されてから和音進行形態の
切換えが行われるまでの間、選択指定された演奏スタイ
ルに対応する和音進行のうち、演奏スタイルに最も音楽
的に適合する和音進行に応じて自動演奏がなされる。そ
の後、複数の操作子の何れかの操作によって和音進行形
態の切換えが行われる度に、切換えのあった時点から次
の切換えが行われるまでの間は、指定されている演奏ス
タイルに対応した和音進行のうち、操作の行われた操作
子に対応する和音進行が選択され、選択された和音進行
に応じた自動演奏がなされる。 このように、メジャー系
及びマイナー系の和音進行のうち、演奏スタイルに最も
音楽的に適合した一方の和音進行を予め特定の操作子に
割り当てておくことで、和音進行の選択をしなくとも、
この割り当てに基づき、演奏スタイルの選択に応じて複
数の和音進行の中から当該演奏スタイルに最も音楽的に
適合した和音進行が割り当てられ、自動演奏時の設定を
容易に行える。つまり、演奏スタイルを指定すること
で、その演奏スタイルに最も音楽的に適合する和音進行
が自動的に選択されるので、和音進行に詳しくないユー
ザであっても、各演奏スタイルに適切な和音進行を極め
て容易に設定することができるまた、請求項記載の
発明によれば、複数の演奏スタイルの中から所望の演奏
スタイルを指定するとともに、演奏者の操作に応じて和
音進行と演奏パターンのランダム選択の指示がなされる
と、演奏スタイルに適切な複数の和音進行の内から和音
進行が略ランダムに選択され、同時に、演奏スタイルに
対応した複数の演奏パターンの内から演奏パターンが略
ランダムに選択される。そして、選択された演奏パター
ンが選択された和音進行に応じて自動演奏される これ
により、演奏パターンと和音進行の双方が同時にランダ
ムに切換わり、演奏者の操作によって自動演奏の演奏内
容を大幅に変更して、多彩な演奏が実現でき、例えばス
イッチ操作ひとつで曲の雰囲気をがらりと変えられる
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による一実施例の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】 同実施例におけるバリエーションスイッチV
Sの配置例を示す図。
【図3】 同実施例におけるドラムパターンD、バース
パターンBおよびコードバッキングパターンCBの構成
を示す図。
【図4】 同実施例における和音進行パターンCHPの
構成を示す図。
【図5】 同実施例におけるプライオリティテーブルメ
モリ8の記憶形態を説明するための図。
【図6】 同実施例におけるメインルーチンの動作を説
明するためのフローチャート。
【図7】 同実施例におけるポインタセットルーチンの
動作を説明するためのフローチャート。
【図8】 同実施例におけるバリエーションルーチンの
動作を説明するためのフローチャート。
【図9】 同実施例における割込み処理ルーチンの動作
を説明するためのフローチャート。
【図10】 同実施例における再生ルーチンの動作を説
明するためのフローチャート。
【図11】 同実施例におけるプライオリティテーブル
メモリ8の一例を示す図。
【符号の説明】
1…CPU、2…プログラムメモリ(ROM)、3…ワ
ーキングメモリ(RAM)、4…タイマ、6…スイッチ
群、7…パターンメモリ、7a…ドラムパターンメモ
リ、7b…ベースパターンメモリ、7c…コードバッキ
ングパターンメモリ、7d…和音進行パターンメモリ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動演奏開始を指示する開始指示手段
    と、 演奏者によって操作される操作子であって、演奏スタイ
    ルに対して最も音楽的に適合する和音進行に割り当てら
    れた第1の操作子を少なくとも含む複数の操作子と、 複数の演奏スタイルのそれぞれの 演奏スタイルに対応す
    メジャー系及びマイナー系の和音進行と、前記複数の
    操作子に対応してこれらメジャー系及びマイナー系の和
    音進行のそれぞれに割り当てられた情報とを、前記複数
    の演奏スタイル毎に記憶する記憶手段と、前記複 数の演奏スタイルの中から所望の演奏スタイルを
    選択指定あるいは切換え指定するとともに、該指定され
    た演奏スタイルに対応する前記メジャー系及びマイナー
    系の和音進行のうち、前記第1の操作子に対応する和音
    進行を演奏すべき和音進行として設定するスタイル指定
    手段と 前記複数の操作子の何れかの操作 に応じて、前記スタイ
    ル指定手段により指定されている演奏スタイルに対応し
    た前記メジャー系及びマイナー系の和音進行のうち、操
    作された操作子に対応した和音進行を選択して、和音進
    行形態の切換えを行う換手段と、前記記憶手段から和音進行を読み出す読み出し手段であ
    って、 前記スタイル指定手段によって前記演奏スタイルが選択
    指定されて前記第1の操作子に対応する和音進行が設定
    されており、前記開始指示手段によって自動演奏開始の
    指示があったときから、前記複数の操作子の何れかの操
    作に基づいて前記切換手段により和音進行形態の切換え
    が行われるまでの間、該選択指定された演奏スタイルに
    対応する前記メジャー系及びマイナー系の和音進行のう
    ち前記第1の操作子に対応する和音進行を前記記憶手段
    から読み出し、 その後、前記複数の操作子の何れかの操作に基づいて前
    記切換手段により和音進行形態の切換えが行われる度
    に、切換えがあった時点から次の切換えが行われるまで
    の間、前記切換手段により選択された和音進行を前記記
    憶手段から読み出すものと、 前記読み出し手段から読み出される和音進行に応じて自
    動演奏する自動演奏手段とを具備することを特徴とする
    自動演奏装置。
  2. 【請求項2】 複数の演奏スタイルの中から所望の演奏
    スタイルを指定するスタイル指定手段と、 前記複数の演奏スタイル毎に対応する情報であって、
    一演奏スタイルにおける演奏態様を選択する第1の操作
    子群に割り当てられ、それぞれの演奏スタイルに適切な
    複数の和音進行を記憶した和音記憶手段と、同一演奏スタイルにおける演奏態様を選択する第2の操
    作子群に割り当てられ、前 記複数の演奏スタイルのそれ
    ぞれに対応付けられた複数の演奏パターンを記憶した演
    奏パターン記憶手段と、 演奏者の操作に応じて、前記和音進行と前記演奏パター
    ンをランダムに選択することを指示する選択指示手段
    と、 前記選択指示手段の指示 に応じて、前記第1の操作子群
    に割り当てられた前記複数の和音進行の内から略ランダ
    ムに和音進行を選択すると同時に、前記第2の操作子群
    に割り当てられた前記複数の演奏パターンの内から略ラ
    ンダムに演奏パターンを選択するランダム選択手段と、 前記ランダム選択手段によって選択された演奏パターン
    を前記演奏パターン記憶手段から読み出すと共に、前記
    ランダム選択手段によって選択された和音進行を前記和
    音記憶手段から読み出す読み出し手段と、 読み出された演奏パターンを前記読み出された和音
    進行に応じて自動演奏する自動演奏手段とを具備するこ
    とを特徴とする自動演奏装置。
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