JP3055352B2 - 伴奏パターン作成装置 - Google Patents

伴奏パターン作成装置

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JP3055352B2
JP3055352B2 JP5078774A JP7877493A JP3055352B2 JP 3055352 B2 JP3055352 B2 JP 3055352B2 JP 5078774 A JP5078774 A JP 5078774A JP 7877493 A JP7877493 A JP 7877493A JP 3055352 B2 JP3055352 B2 JP 3055352B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、伴奏パターン作成装
置に関し、メモリに記憶した和音進行に適した伴奏が得
られると共に和音が変化したときにも伴奏が自然につな
がるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、和音進行メモリから読出される和
音データと、伴奏パターンメモリに記憶した例えば1小
節分の伴奏パターンとに基づいてオートベース等の自動
伴奏を行なう自動伴奏装置が知られている。
【0003】図9は、従来の自動伴奏装置によるオート
ベース演奏の一例を示すものである。伴奏パターンメモ
リには、1小節分の伴奏パターンとして図9の第1小節
に示すような伴奏パターンが記憶される。すなわち、伴
奏パターンデータとしては、Cメジャの和音を指定した
ときに発生すべき個々のベース音について発音タイミン
グデータと音高データとが記憶され、Cメジャ以外の和
音については、和音タイプに基づいて予め記憶した音程
値テーブルを参照したり、和音ルートに基づいて所定音
程幅シフトしたりして音高データの示す音高を適宜変更
してベース音を発生させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
ると、小節区切りでの和音変更に伴って音高が大きく変
化することがあった。例えば図9において、和音がCメ
ジャからFメジャに変ったときには音程にして4度の変
化があり、和音がGメジャからCメジャに変ったときに
は音程にして5度の変化があった。このような音高変化
は、ある音楽の場面ではよいが、例えば静かでメロディ
ックな場面では音楽的な不自然感を免れなかった。
【0005】この発明の目的は、1小節等の伴奏区間毎
に和音変更に伴う不自然な伴奏音発生を防止することが
できる新規な伴奏パターン作成装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る伴奏パタ
ーン作成装置は、1つの伴奏区間に関して互いに異なる
複数の伴奏パターンを記憶する第1の記憶手段と、 順次
の2つの和音データが示す根音の音高差毎に前記複数の
伴奏パターンのうち選択すべき伴奏パターンを指示する
選択情報を記憶する第2の記憶手段と、 所定の楽曲の進
行に従って順次に和音データを供給する供給手段と、
の供給手段により供給される順次の2つの和音データ毎
に該2つの和音データが示す根音の音高差を検出する検
出手段と、 この検出手段で検出される根音の音高差に対
応する選択情報を前記第2の記憶手段にて参照して該選
択情報の指示する伴奏パターンを前記第1の記憶手段に
て選択する選択手段とを備え、 前記選択手段で選択され
る伴奏パターンにより前記所定の楽曲に対応した一連の
伴奏パターンを作成することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】この発明の構成によれば、検出手段が供給手段
からの順次の2つの和音データについて根音の音高差を
検出すると、選択手段が検出に係る根音の音高差に対応
する選択情報を第2の記憶手段にて参照して該選択情報
の指示する伴奏パターンを第1の記憶手段にて選択す
る。このような選択動作は、供給手段から供給される順
次の2つの和音データ毎に同様にして行なわれ、所定の
楽曲に対応した一連の伴奏パターンは、選択手段で選択
される伴奏パターンにより作成される。第2の記憶手段
には、順次の2つの和音データが示す根音の音高差毎に
伴奏パターン選択用の選択情報を記憶するので、伴奏パ
ターンのつながり態様設定の自由度が高く、例えば伴奏
スタイルなどを考慮して自然なつながり感が得られる種
々の選択情報を記憶することにより楽曲に適合した伴奏
パターン選択を行なわせることができる。
【0008】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係る自動伴奏
装置をそなえた電子楽器を示すもので、この電子楽器で
は、マニアル演奏音及び自動伴奏音の発生がマイクロコ
ンピュータによって制御されるようになっている。ま
た、自動伴奏音は、打楽器伴奏に対応するリズムパート
音、主として中音域のピアノやストリング等の音色によ
るバッキングパート音及び主として低音域のベースギタ
ーやチューバ等の音色によるベースパート音を発生可能
である。なお、図1において、斜線を付した信号線は、
多ビットの信号線である。
【0009】バス10には、鍵盤回路12、スイッチ
(SW)回路14、CPU(中央処理装置)16、プロ
グラムメモリ18、ワーキングメモリ20、インターフ
ェース回路22、リズムパターンメモリ24、バッキン
グパターンメモリ26、ベースパターンメモリ28、T
G(トーンジェネレータ)30等が接続されている。ま
た、CPU16、インターフェース回路22及びTG3
0には、それぞれタイマ32、和音進行メモリ34及び
サウンドシステム36が接続されており、和音進行メモ
リ34は、インターフェース回路22に対して着脱自在
になっている。
【0010】鍵盤回路12は、マニアル演奏操作を行な
うための鍵盤を含んでいる。鍵盤には、各キー毎にキー
スイッチが設けられており、これらのキースイッチを走
査することにより各キー毎にキー操作情報が検出される
ようになっている。鍵盤の各キーについては、図2に示
すように音高に対応してキーコード値が定められてい
る。
【0011】スイッチ回路14は、パネル面に設けられ
た各種のスイッチを含むもので、この発明の実施に関係
するスイッチとしては、次の(1)及び(2)のような
ものがある。
【0012】(1)スタート/ストップスイッチ…これ
は、自動伴奏の開始又は停止を指令するためのものであ
る。
【0013】(2)伴奏スタイル選択スイッチ…これ
は、ロック、ワルツ等の複数の伴奏スタイルのうち任意
のものを選択するためのもので、通常、自動伴奏の開始
前に操作される。複数の伴奏スタイルについては、それ
ぞれ0、1、2…のようなスタイルナンバが定められて
いる。
【0014】スイッチ回路14では、各種のスイッチを
走査することにより各スイッチ毎に操作情報が検出され
るようになっている。
【0015】CPU16は、ROM(リード・オンリィ
・メモリ)からなるプログラムメモリ18にストアされ
たプログラムに従ってマニアル演奏音及び自動伴奏音の
発生のための各種処理を実行するもので、これらの処理
については、図5〜8を参照して後述する。
【0016】ワーキングメモリ20は、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)からなるもので、CPU16に
よる各種処理に際してレジスタ、カウンタ等として使用
される記憶領域を含んでいる。この発明の実施に関係す
るレジスタについては後述する。
【0017】リズムパターンメモリ24は、ROMから
なるもので、各伴奏スタイル毎にリズムパート演奏用の
1小節分のリズムパターンが記憶されている。
【0018】バッキングパターンメモリ26は、ROM
からなるもので、各伴奏スタイル毎にバッキングパート
演奏用の1小節分のバッキングパターンが記憶されてい
る。
【0019】ベースパターンメモリ28は、ROMから
なるもので、各伴奏スタイル毎にベースパート演奏用の
ベースパターン群が記憶されている。ベースパターンデ
ータとしては、発音すべきタイミング毎にそのタイミン
グを指示するタイミングデータ及びCメジャに関して発
音すべきベース音の音高に対応したキーコード(音高デ
ータ)が記憶されると共に、消音すべきタイミング毎に
そのタイミングを指示するタイミングデータ及び消音す
べきベース音の音高に対応したキーコードが記憶されて
いる。
【0020】図3は、メモリ28におけるベースパター
ン群の記憶例を示すものである。メモリ28には、スタ
イルナンバ0、1、2…の伴奏スタイルにそれぞれ対応
してベースパターン群BP(0)、BP(1)、BP
(2)…が記憶される。
【0021】スタイルナンバ0のベースパターン群BP
(0)としては、多数n個の1小節パターンBP(0,
0)〜BP(0,n)が記憶される。ベースパターン群
BP(1)、BP(2)…についても、BP(0)と同
様に多数の1小節パターンが記憶される。
【0022】メモリ28には、和音進行に適した1小節
パターンの選択を可能にするため、パターンナンバテー
ブルPTNが記憶されている。テーブルPTNのデータ
としては、図4に示すように各スタイルナンバ(後述す
るレジスタSNOの値)毎に根音の音高差(後述するレ
ジスタDGの値)−11、−10…0、1、2、3…に
対応して1小節パターンのナンバが記憶されている。テ
ーブルPTNによれば、例えば、ナンバ0の伴奏スタイ
ルについては、根音の音高差が2のときはナンバ0の1
小節パターン[図3のBP(0,0)]が選択され、根
音の音高差が3のときはナンバ1の1小節パターン[図
3のBP(0,1)]が選択される。
【0023】メモリ28には、Cメジャ以外の和音が指
定されたときに音高変換を行なうのを可能にするため
に、音程値テーブルNTTも記憶されている。音程値テ
ーブルNTTのデータとしては、マイナ、セブンス等の
和音種類毎に12の音名値0(C)、1(C# )…11
(B)にそれぞれ対応して音程値(例えば0、+1、−
1等)が記憶されている。
【0024】TG30は、マニアル演奏チャンネル及び
自動伴奏チャンネルを含むもので、マニアル演奏チャン
ネルでは、任意に選択した音色で鍵盤操作に基づくマニ
アル演奏音信号を発生可能であり、自動伴奏チャンネル
では、自動伴奏音信号としてリズムパート音信号とバッ
キングパート音信号とベースパート音信号とをそれぞれ
に適する音色で発生可能である。
【0025】サウンドシステム36は、TG30から供
給されるマニアル演奏音信号、自動伴奏音信号等の楽音
信号TSを音響に変換するものである。
【0026】タイマ32は、CPU16に対して割込命
令信号INTを供給するもので、信号INTは、1小節
内で96分音符に対応するタイミング毎に発生される。
CPU16は、信号INTを受取るたびに図6の割込み
ルーチンを開始する。
【0027】和音進行メモリ34は、RAMからなるも
ので、図9に示したようなC−F−G−C等の1曲分の
和音進行を表わすデータを記憶している。1和音分のデ
ータとしては、和音の根音(例えばC)を表わす根音デ
ータと、和音の種類(例えばメジャ)を表わす和音種類
データとが記憶される。
【0028】なお、和音進行メモリ34としてROMで
なくRAMを用いているのは、ユーザが所望の楽曲に対
応する和音進行を記憶できるようにするためである。和
音進行の記憶処理については、それ自体公知であるの
で、後述のフローチャートでもその他処理として記載を
省略した。
【0029】ワーキングメモリ20内のレジスタ類のう
ち、この発明の実施に関係するものを列挙すると、次の
(1)〜(11)の通りである。
【0030】(1)ランフラグRUN…これは、1ビッ
トのレジスタであり、1ならば自動伴奏中であることを
表わし、0ならば自動伴奏が停止状態にあることを表わ
す。
【0031】(2)アドレスポインタCP…これは、和
音進行メモリ34の読出アドレスを指示するものであ
る。以下の説明では、メモリ34において、ポインタC
Pで指示される読出アドレスの記憶領域をCHDM(C
P)として表わし、該読出アドレスの次の読出アドレス
の記憶領域をCHDM(CP+1)として表わすものと
する。
【0032】(3)クロックカウンタCNT…これは、
タイマ32から発生される割込命令信号INTをテンポ
クロック信号として計数するもので、1小節内で0〜9
5の計数値をとり、96になるタイミングで0にリセッ
トされる。
【0033】(4)スタイルナンバレジスタSNO…こ
れは、伴奏スタイル選択スイッチで選択された伴奏スタ
イルに対応するスタイルナンバがセットされるものであ
る。
【0034】(5)現和音根音レジスタCRT…これ
は、現在の和音に関して根音データをストアするもので
ある。根音データの値は、0(C)、1(C# )…11
(B)のいずれかである。
【0035】(6)現和音種類レジスタCTP…これ
は、現在の和音に関して和音種類データをストアするも
のである。
【0036】(7)次和音根音レジスタNRT…これ
は、現在の和音の次の和音に関して根音データをストア
するものである。
【0037】(8)音高差レジスタDG…これは、順次
の2小節の和音について根音の音高差に対応した値がセ
ットされるものである。
【0038】(9)キーコードレジスタKC…これは、
ベース音に関するキーコードがセットされるものであ
る。
【0039】(10)音名値レジスタNT…これは、音
名C、C# …Bにそれぞれ対応する音名値0、1、2…
11のいずれかがセットされるものである。
【0040】(11)音程値レジスタD…これは、ベー
スパターンメモリ28内の音程値テーブルNTTから読
出した音程値がセットされるものである。
【0041】図5は、メインルーチンの処理の流れを示
すもので、このルーチンは、電源オン等に応じてスター
トする。
【0042】ステップ40では、初期設定処理を行な
い、各種レジスタを初期化する。そして、ステップ42
に移り、鍵盤においてキーオン、キーオフ等のキーイベ
ントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であ
ればステップ44に移り、発音/消音処理を行なう。す
なわち、キーイベントがキーオンイベントであればキー
オン信号とキーオンに係るキーに対応したキーコードと
をTG30のマニアル演奏チャンネルに供給してキーオ
ンに係るキーに対応した楽音信号を発生させる。また、
キーイベントがキーオフイベントであればキーオフ信号
とキーオフに係るキーに対応したキーコードとをマニア
ル演奏チャンネルに供給してキーオフに係るキーに対応
した楽音信号の減衰を開始させる。この結果、メロディ
等の演奏が可能になる。
【0043】ステップ42の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ44の処理が終ったときは、ス
テップ46に移り、スタート/ストップスイッチにオン
イベントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)
であればステップ48でフラグRUNの値を反転する。
すなわち、フラグRUNの値が0であれば1にし、1で
あれば0にする。
【0044】次に、ステップ50では、フラグRUNの
値が1か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であれ
ばステップ52に移り、ポインタCPに0をセットする
と共に、レジスタCRTに16進表記でFH のデータ
(4ビットが“1”で根音なしを表わすデータ)をセッ
トする。そして、ステップ54では、カウンタCNTに
0をセットする。ステップ52,54の処理は、自動伴
奏開始のための準備処理である。
【0045】ステップ50の判定結果が否定的(N)で
あればステップ56に移り、TG30の自動伴奏チャン
ネルにキーオフ信号を出力してすべての伴奏音信号の減
衰を開始させる。この結果、自動伴奏は停止状態とな
る。
【0046】ステップ46の判定結果が否定的(N)で
あったとき、あるいはステップ54又は56の処理が終
ったときは、ステップ58に移り、伴奏スタイル選択ス
イッチにオンイベントありか判定する。この判定結果が
肯定的(Y)であればステップ60に移り、選択に係る
伴奏スタイルのナンバをレジスタSNOにセットする。
【0047】ステップ58の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ60の処理が終ったときは、ス
テップ62で音色選択等のその他の処理を行なう。そし
て、ステップ42に戻り、それ以降の処理を上記したと
同様に繰返す。
【0048】図6は、割込みルーチンの処理の流れを示
すもので、このルーチンは、タイマ32から割込命令信
号INTが発生されるたびに開始される。
【0049】ステップ70では、フラグRUNの値が1
か判定し、1でない(N)ならばステップ72〜94の
処理が不要なので、図5のルーチンにリターンする。
【0050】ステップ70の判定結果が肯定的(Y)で
あればステップ72に移り、1拍目か(カウンタCNT
の値が0か)判定する。この判定結果が肯定的(Y)で
あればステップ74に移り、メモリ34の記憶領域CH
DM(CP)のデータがエンドデータか判定する。この
判定結果が否定的(N)であればステップ76に移る。
【0051】ステップ76では、記憶領域CHDM(C
P)の根音データをレジスタCRTにセットすると共
に、記憶領域CHDM(CP+1)の和音種類データを
レジスタCTPにセットする。そして、ステップ78で
ポインタCPの値を2アップしてからステップ80に移
る。
【0052】ステップ80では、メモリ34の記憶領域
CHDM(CP)のデータがエンドデータか判定する。
この判定結果が否定的(N)であればステップ82に移
り、記憶領域CHDM(CP)の根音データ(次の和音
の根音データ)をレジスタNRTにセットする。
【0053】ステップ74の判定結果が肯定的(Y)で
あったときは、ステップ84に移り、TG30の自動伴
奏チャンネルにキーオフ信号を出力してすべての伴奏音
信号の減衰を開始させる。そして、ステップ86に移
り、フラグRUNに0をセットする。この結果、自動伴
奏は停止状態となる。
【0054】ステップ72の判定結果が否定的(N)で
あったとき、ステップ80の判定結果が肯定的(Y)で
あったとき、あるいはステップ82又は86の処理が終
ったときは、ステップ88に移り、図7について後述す
るように再生のサブルーチンを実行する。そして、ステ
ップ90に移る。
【0055】ステップ90では、カウンタCNTの値を
1アップする。そして、ステップ92に移り、カウンタ
CNTの値が96か判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ94でカウンタCNTを0にリ
セットする。
【0056】ステップ92の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ94の処理が終ったときは、図
5のルーチンにリターンする。
【0057】図7は、再生のサブルーチンを示すもの
で、ステップ100では、リズムパートに関する再生処
理を行なう。すなわち、レジスタSNOのスタイルナン
バに対応したリズムパターンに関してカウンタCNTの
示すタイミングで発音すべき打楽器音があるか調べ、あ
ればTG30の自動伴奏チャンネルに発音すべき打楽器
音に対応した音色プログラムによる発音を指示する発音
命令信号を供給して打楽器音信号を発生させる。
【0058】次に、ステップ102では、レジスタCR
TのデータがFH か(根音なしか)判定する。この判定
結果が肯定的(Y)であればステップ104〜124の
処理が不要なので、図6のルーチンにリターンする。
【0059】ステップ102の判定結果が否定的(N)
であったときは、ステップ104に移り、バッキングパ
ートに関する再生処理を行なう。すなわち、レジスタS
NOに対応したバッキングパターンに関してカウンタC
NTの示すタイミングで発音すべきバッキング音がある
か調べ、あればTG30の自動伴奏チャンネルにキーオ
ン信号と発音すべきバッキング音に対応するキーコード
と用いるべき音色プログラム指定信号とを供給してバッ
キング音信号を発生させる。この場合、バッキングパタ
ーン中のキーコードは、Cメジャに関して発音すべきバ
ッキング音の音高を指示するようになっているので、レ
ジスタCRT,CTPを参照してCメジャ以外の和音に
ついてはキーコード値(音高)を適宜変更して自動伴奏
チャンネルに供給する。また、カウンタCNTの示すタ
イミングで消音すべきバッキング音があったときは、自
動伴奏チャンネルにキーオフ信号と消音すべきバッキン
グ音に対応するキーコードとを供給してバッキング音信
号を減衰開始させる。
【0060】次に、ステップ106では、メモリ34の
記憶領域CHDM(CP)のデータがエンドデータか判
定する。この判定結果が否定的(N)であればステップ
108に移り、レジスタNRTの根音データの値からレ
ジスタCRTの根音データの値を差し引いた値(根音の
音高差に対応する値)をレジスタDGにセットする。ま
た、ステップ106の判定結果が肯定的(Y)であった
ときは、ステップ110でレジスタDGに0をセットす
る。
【0061】ステップ108又は110の処理が終った
ときは、ステップ112に移り、ベースパターンデータ
読出処理を行なう。すなわち、レジスタSNOのスタイ
ルナンバ及びレジスタDGの値に基づいてメモリ28の
パターンナンバテーブルPTN(図4)を参照すること
により所定のベースパターンを選択し、このベースパタ
ーンからカウンタCNTとタイミングが一致するデータ
を読出す。そして、ステップ114に移り、読出データ
がキーオンデータか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ116に移り、図8について後
述するようにベース発音のサブルーチンを実行する。
【0062】ステップ112においては、根音の音高差
に対応するDGの値に基づいて、この音高差が急になら
ないよう自然につながるようなベースパターンを選択す
ることができる。例えば、和音進行がC→Fであれば、
図3の例でBP(0,2)を選択することにより、「ド
ドドレミファ…」のようにドとファの間を「レミ」とい
う2つの8分音符でつないで自然な感じにすることがで
きる。
【0063】ステップ114の判定結果が否定的(N)
であったときは、ステップ118に移り、読出データが
キーオフデータか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ120に移り、読出データ中の
キーコードをレジスタKCにセットする。そして、ステ
ップ122では、TG30の自動伴奏チャンネルにキー
オフ信号とレジスタKCのキーコードとを出力する。こ
の結果、レジスタKCのキーコードに対応した音高を有
するベース音信号が減衰を開始する。
【0064】ステップ118の判定結果が否定的(N)
であったときは、読出データがキーオンデータ及びキー
オフデータのいずれでもなかったことになり、ステップ
124で読出データに応じてその他の処理を行なう。
【0065】ステップ116、122又は124の処理
が終ったときは、図6のルーチンにリターンする。
【0066】図8は、ベース発音のサブルーチンを示す
もので、ステップ130では、レジスタKCに読出デー
タ中のキーコードをセットする。そして、ステップ13
2に移り、レジスタKCのキーコード値を12で割算
(整数演算)して余りを求め、その余りをレジスタNT
にセットする。このとき得られる余りは、音名C、C#
…Bにそれぞれ対応した0、1…11のいずれかであ
る。
【0067】次に、ステップ134では、メモリ28の
音程値テーブルNTTからレジスタCTPの和音種類及
びレジスタNTの音名値に対応した音程値NTT(CP
T,NT)を読出してレジスタDにセットする。そし
て、ステップ136では、レジスタKCのキーコード値
にレジスタCRTの根音値及びレジスタDの音程値を加
算して得られる値をレジスタKCにセットする。
【0068】この後、ステップ138では、TG30の
自動伴奏チャンネルにキーオン信号とレジスタKCのキ
ーコードとを出力する。この結果、レジスタKCのキー
コードに対応した音高を有するベース音信号がTG30
から発生され、サウンドシステム36により音響に変換
される。
【0069】なお、この発明は、上記実施例に限定され
るものではなく、種々の改変形態で実施可能なものであ
る。例えば、次のような変更が可能である。
【0070】(1)この発明は、ベースパターン以外に
例えばバッキングパターンにも適用可能である。
【0071】(2)自動伴奏は、和音指定及び伴奏パタ
ーン選択を行なう装置とは別の再生装置で行なうように
してもよい。この場合、和音指定情報及び伴奏パターン
指定情報は適当な記憶媒体に記憶させ、この記憶媒体の
記憶情報を再生装置で読取って自動伴奏を行なうように
する。
【0072】(3)順次選択されるパターンをパターン
シーケンス情報として記憶してもよい。
【0073】(4)発生させる伴奏音の情報を音符対応
の1曲分の演奏データとして別に記憶して取出し、この
発明のような機能がない通常のシーケンサによって再生
するようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
の記憶手段には1つの伴奏区間に関して互いに異なる複
数の伴奏パターンを記憶すると共に第2の記憶手段には
順次の2つの和音データが示す根音の音高差毎に複数の
伴奏パターンのうち選択すべき伴奏パターンを指示する
選択情報を記憶し、供給手段から供給される順次の2つ
の和音データ毎に根音の音高差を検出して検出に係る根
音の音高差に対応した選択情報を第2の記憶手段にて参
照し、該選択情報の指示する伴奏パターンを第1の記憶
手段にて選択する構成にしたので、第2の記憶手段に伴
奏パターン選択用の選択情報を種々記憶させることで伴
奏パターンのつながり態様を種々設定することができ
る。従って、伴奏パターンのつながり態様設定の自由度
が大幅に向上し、例えば伴奏スタイル毎にそれに最適な
伴奏パターンのつながり態様を設定できる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る自動伴奏装置をそ
なえた電子楽器の回路構成を示すブロック図である。
【図2】 音高毎に定められたキーコード値を示す図で
ある。
【図3】 メモリ28内のベースパターン群の記憶例を
示す図である。
【図4】 メモリ28内のパターンナンバテーブルPT
Nの記憶内容を示す図である。
【図5】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】 割込みルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】 再生のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図8】 ベース発音のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図9】 従来のオートベース演奏の一例を示す五線図
である。
【符号の説明】
10:バス、12:鍵盤回路、14:スイッチ回路、1
6:CPU(中央処理装置)、18:プログラムメモ
リ、20:ワーキングメモリ、22:インターフェース
回路、24:リズムパターンメモリ、26:バッキング
パターンメモリ、28:ベースパターンメモリ、30:
TG(トーンジェネレータ)、32:タイマ、34:和
音進行メモリ、36:サウンドシステム。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの伴奏区間に関して互いに異なる複数
    の伴奏パターンを記憶する第1の記憶手段と、 順次の2つの和音データが示す根音の音高差毎に前記複
    数の伴奏パターンのうち選択すべき伴奏パターンを指示
    する選択情報を記憶する第2の記憶手段と、 所定の楽曲の進行に従って順次に和音データを供給する
    供給手段と、 この供給手段により供給される順次の2つの和音データ
    毎に該2つの和音データが示す根音の音高差を検出する
    検出手段と、 この検出手段で検出される根音の音高差に対応する選択
    情報を前記第2の記憶手段にて参照して該選択情報の指
    示する伴奏パターンを前記第1の記憶手段にて選択する
    選択手段とを備え、 前記選択手段で選択される伴奏パターンにより前記所定
    の楽曲に対応した一連の伴奏パターンを作成することを
    特徴とする 伴奏パターン作成装置。
  2. 【請求項2】 前記供給手段は、前記所定の楽曲の順次
    に進行する和音に対応して順次の和音データを記憶する
    和音進行メモリと、この和音進行メモリから前記楽曲の
    進行に従って順次に和音データを読出す読出手段とを含
    むものである請求項1記載の伴奏パターン作成装置。
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