JP3940999B2 - 演奏装置および演奏方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽器等に用いて好適な演奏装置および演奏方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、「ワンキープレイ」あるいは「エニイキープレイ」と呼ばれ、半自動的な演奏を実現する演奏装置が知られている。例えば「ワンキープレイ」とは、「ワンキープレイ」用に設けられた専用の演奏操作子を押下するワンキー操作がなされる度に一音づつ発音させて楽曲を演奏するものである。このような演奏装置は、例えば楽曲を形成する各音符の音高および符長を表わす曲データをメモリに記憶しておき、ワンキー操作がなされる度に、メモリに記憶しておいた曲データの各音符を一音づつ読み出して発音するように構成されている。
なお、「エニイキープレイ」とは、鍵盤のいずれかの鍵を演奏操作子と見做して、上記「ワンキープレイ」と同様に鍵盤のいずれかの鍵が押鍵される度に、メモリ記憶された音符データを一音づつ読み出して発音する演奏態様を言う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の演奏装置では、どのようなタイミングでワンキー操作しても一意的に発音されてしまうので、幼児向けの知育玩具などには好適であるが、音楽に慣れ親しもうとする大人の初心者をユーザ対象とするには「曲を演奏する」という要素に欠ける。この為、例えばワンキー操作でありながら和声を損ねることなく原曲をアレンジした形で演奏することができないという問題がある。
そこで本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ワンキー操作でありながら和声を損ねることなく原曲をアレンジした形で演奏することができる演奏装置および演奏方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、曲を構成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、当該所定のイベントの直前のイベントの音高に対応する候補音を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し手段と、読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な単一の演奏操作子と、この演奏操作子のオン操作時に前記読み出し手段にて次にイベントが読み出されるタイミングまで所定時間内で、かつこの読み出し手段により次に読み出されるべきイベントに、前記候補音が設けられているか否かを判定する判定手段と、この判定手段にて前記次に読み出されるべきイベントに前記候補音が設けられていると判定された場合、前記次に読み出されるべきイベントの直前のイベントが発音されたかどうかを判断し、当該直前のイベントが発音されていれば、前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、このイベントの音高に基づいて発音を指示し、一方、前記直前のイベントが発音されていなければ、前記記憶手段から前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、この読み出されたイベントに対応して設けられる前記候補音の音高に基づいて発音を指示する発音指示手段とを具備することを特徴とする。
【0005】
請求項2に記載の発明では、曲を構成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、当該所定のイベントの直前のイベントの音高に対応する候補音を記憶する記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し過程と、読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な単一の演奏操作子のオン操作時に前記読み出し過程にて次にイベントが読み出されるタイミングまで所定時間内で、かつこの読み出し過程により次に読み出されるべきイベントに、前記候補音が設けられているか否かを判定する判定過程と、この判定過程にて前記次に読み出されるべきイベントに前記候補音が設けられていると判定された場合、前記次に読み出されるべきイベントの直前のイベントが発音されたかどうかを判断し、当該直前のイベントが発音されていれば、前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、このイベントの音高に基づいて発音を指示し、一方、前記直前のイベントが発音されていなければ、前記記憶手段から前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、この読み出されたイベントに対応して設けられる前記候補音の音高に基づいて発音を指示する発音指示過程とを具備することを特徴とする
【0006】
請求項3に記載の発明では、曲を形成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、複数の候補音を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し手段と、読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な演奏操作子と、この演奏操作子がオン操作されたときに、発音中か否か判定する第1の判定手段と、この第1の判定手段により発音中でないと判定された場合は、前記読み出し手段にて次にイベントが読み出されるべきタイミングが所定時間内の場合に当該次のイベントを読み出し、当該イベントの音高に基づいて発音を指示する第1の発音指示手段と、前記第1の判定手段により発音中であると判定された場合は、前記読み出し手段にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられているか否かを判定する第2の判定手段と、この第2の判定手段にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられていると判定された場合、前記記憶手段に記憶される複数の候補音の内、先のオン操作に対応して発音の指示された音高に対応する音高の候補音を選定し、これを現在のオン操作に対応して発音を指示する第2の発音指示手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項4に記載の発明では、曲を形成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、複数の候補音を記憶する記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し過程と、読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な演奏操作子がオン操作されたときに、発音中か否か判定する第1の判定過程と、この第1の判定過程により発音中でないと判定された場合は、前記読み出し過程にて次にイベントが読み出されるべきタイミングが所定時間内の場合に当該次のイベントを読み出し、当該イベントの音高に基づいて発音を指示する第1の発音指示過程と、前記第1の判定過程により発音中であると判定された場合は、前記読み出し過程にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられているか否かを判定する第2の判定過程と、この第2の判定過程にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられていると判定された場合、前記記憶手段に記憶される複数の候補音の内、先のオン操作に対応して発音の指示された音高に対応する音高の候補音を選定し、これを現在のオン操作に対応して発音を指示する第2の発音指示過程と、を具備することを特徴とする。
【0008】
請求項5に記載の発明では、曲を形成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、当該所定のイベントの直前のイベントの音高に対応する候補音を記憶し、かつ前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、複数の候補音を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し手段と、読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な演奏操作子と、この演奏操作子がオン操作されたときに、発音中か否か判定する第1の判定手段と、この第1の判定手段により発音中でないと判定された場合は、前記演奏操作子がオン操作時に前記読み出し手段にて次にイベントが読み出されるタイミングまで所定時間内で、かつこの読み出し手段により次に読み出されるべきイベントに、前記候補音が設けられているか否かを判定する第2の判定手段と、この第2の判定手段にて前記次に読み出されるべきイベントに前記候補音が設けられていると判定された場合、前記次に読み出されるべきイベントの直前のイベントが発音されたかどうかを判断し、当該直前のイベントが発音されていれば、前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、このイベントの音高に基づいて発音を指示し、一方、前記直前のイベントが発音されていなければ、前記記憶手段から前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、この読み出されたイベントに対応して設けられる前記候補音の音高に基づいて発音を指示する第1の発音指示手段と、前記第1の判定手段により発音中であると判定された場合は、前記読み出し手段にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられているか否かを判定する第3の判定手段と、この第3の判定手段にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられていると判定された場合、前記記憶手段に記憶される複数の候補音の内、先のオン操作に対応して発音の指示された音高に対応する音高の候補音を選定し、これを現在のオン操作に対応して発音を指示する第2の発音指示手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
請求項6に記載の発明では、曲を形成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、当該所定のイベントの直前のイベントの音高に対応する候補音を記憶し、かつ前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、複数の候補音を記憶する記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し過程と、読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な演奏操作子がオン操作されたときに、発音中か否か判定する第1の判定過程と、この第1の判定過程により発音中でないと判定された場合は、前記演奏操作子がオン操作時に前記読み出し手段にて次にイベントが読み出されるタイミングまで所定時間内で、かつこの読み出し手段により次に読み出されるべきイベントに、前記候補音が設けられているか否かを判定する第2の判定過程と、この第2の判定過程にて前記次に読み出されるべきイベントに前記候補音が設けられていると判定された場合、前記次に読み出されるべきイベントの直前のイベントが発音されたかどうかを判断し、当該直前のイベントが発音されていれば、前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、このイベントの音高に基づいて発音を指示し、一方、前記直前のイベントが発音されていなければ、前記記憶手段から前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、この読み出されたイベントに対応して設けられる前記候補音の音高に基づいて発音を指示する第1の発音指示過程と、
前記第1の判定過程により発音中であると判定された場合は、前記読み出し過程にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられているか否かを判定する第3の判定過程と、この第3の判定過程にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられていると判定された場合、前記記憶手段に記憶される複数の候補音の内、先のオン操作に対応して発音の指示された音高に対応する音高の候補音を選定し、これを現在のオン操作に対応して発音を指示する第2の発音指示過程とを具備することを特徴とする。
【0010】
本発明では、演奏操作子のオン操作に応じて読み出される曲データの現イベントに、前イベントの音高に対して和声的に連係する候補音が設けられているか否かを判定し、現イベントに候補音が設けられている場合には前イベントの発音の有無に応じて、現イベントにて指定される楽音あるいは現イベントに対応して設けられる候補音のいずれかを再生する。
したがって、例えばあるイベントで意図的に演奏操作子をオン操作せずに発音を控えた後で、次イベントで演奏操作子をオン操作すると、発音されなかった前イベントの音高に対して和声的に連係する候補音が再生される為、ワンキー操作(演奏操作子のオン操作)でありながら、和声を損ねることなく原曲をアレンジした形で演奏することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明による演奏装置は、周知の電子楽器のみならず、パーソナルコンピュータ等を用いたDTM(デスク・トップ・ミュージック)装置等に適用され得る。以下では、本発明の実施の一形態による演奏装置を搭載した電子楽器を実施例とし、これについて図面を参照して説明する。
【0012】
A.実施例の構成
図1は本発明による一実施例の構成を示すブロック図である。この図において、1は押離鍵操作に応じたキーオン/キーオフイベント、ノートナンバおよび押鍵速度(強度)に対応したベロシティ等の演奏情報を発生する鍵盤である。2はパネル面上に配設される各種スイッチから構成されるパネルスイッチである。このパネルスイッチ2の内には、電源をオンオフする電源スイッチの他、上記鍵盤1の押離鍵操作に応じた楽音を発生させる「通常」モードあるいは「ワンキープレイ」モードのいずれかを選択するモードスイッチMSや、ワンキープレイの開始・停止を指示するスタート/ストップスイッチSS等が設けられている。3はワンキー操作に応じたスイッチイベント(スイッチオンイベント/スイッチオフイベント)を発生する演奏操作子である。
【0013】
4は主にパネルスイッチ3から供給されるスイッチイベントに応じて楽器各部を制御する一方、「通常」モード下では鍵盤2から供給される演奏情報に応じて生成した楽音パラメータに基づき後述する音源7に楽音発生を指示したり、「ワンキープレイ」モード下では演奏操作子3のスイッチイベントに応じて音源7に楽音発生を指示するものであり、その特徴的な処理動作については追って詳述する。
5はCPU4にロードされる各種制御プログラムの他、ワンキープレイ用の曲データSDや判定テーブルHT(後述する)を記憶するROMである。ワンキープレイ用の曲データSDは、複数の演奏パートから構成され、その内のワンキープレイされる演奏パートの曲データSDは上述した演奏操作子3のワンキー操作に応じて再生される。
【0014】
ワンキープレイされる曲データSDは、図2に図示するように、曲を構成する各音のイベントタイミング(発音/消音タイミング)を表わすタイムTと、発音(ノートオン)/消音(ノートオフ)すべき音高を表すイベントEVTとを曲進行に対応させたアドレス順に記憶される、いわゆる絶対時間方式と呼ばれるデータ形式で形成され、その終端には曲終端を表すENDデータが設けられる。
イベントEVTは、発音(ノートオン)あるいは消音(ノートオフ)を識別するイベント識別データEIと音高を表すノートナンバNNとから構成される。イベント識別データEIは、発音を表すノートオンイベントNONを有する場合、テーブル1有無フラグ/テーブルアドレスTFA1およびテーブル2有無フラグ/テーブルアドレスTF2を備える。
【0015】
テーブル1有無フラグ/テーブルアドレスTFA1は、ノートオンイベントNONに対応した音について、テーブル1を有するか否かを表すフラグおよび当該フラグがテーブル有りを表す場合にテーブル1の読み出しアドレスを具備する。同様に、テーブル2有無フラグ/テーブルアドレスTFA2は、ノートオンイベントNONに対応した音について、テーブル2を有するか否かを表すフラグおよび当該フラグがテーブル有りを表す場合にテーブル2の読み出しアドレスを具備する。テーブル1およびテーブル2は、ワンキープレイされる曲データSDに対応して設けられる判定テーブルHTを構成する。
【0016】
ここで、図3〜図4を参照して、ワンキープレイされる曲データSDと判定テーブルHTとの関係について説明する。判定テーブルHTは、ワンキー操作のタイミングと操作回数とに応じて曲データSDの和声を損ねることなく当該曲データSDをアレンジするためのテーブル1およびテーブル2を具備する。以下、こうしたテーブル1およびテーブル2の内容について述べる。
先ず、テーブル1とは曲データSD中の所定のノートオンイベント毎に設けられ、前ノートオンイベントに対応した音がワンキー操作によって発音されたかどうかに応じて、現ノートオンイベントで発音する音を、曲データSDの通りにするかあるいはテーブル1に登録される候補音にするかを選定するものである。
【0017】
これについて具体例を挙げて説明する。図3に示すフレーズの各音にて曲データSDが構成され、この曲データSD中のノートオンイベントNON#2,#4,#6,#8に、それぞれ図4(イ)に図示するテーブル1が設けられている場合に、例えば曲の出出しのタイミングを誤り、ノートオンイベントNON#1のワンキー操作を行わないまま、次のノートオンイベントNON#2のタイミングから所定時間以内にワンキー操作した場合、ノートオンイベントNON#2に対応して設けられたテーブル1を参照し、前ノートオンイベントの発音無し(図中の×印)に対応してテーブル1中に登録される候補音「C2」を選定し、この候補音「C2」を発音させる。なお、ノートオンイベントNON#1が発音された場合には、前ノートオンイベントの発音有り(図中の○印)に対応してテーブル1にて曲データSD通りに「G1」が選定されて発音される。
【0018】
次に、テーブル2について説明する。テーブル2は、上記テーブル1と同様、曲データSD中の所定のノートオンイベント毎に設けられ、現ノートオンイベントのタイミング下で複数回のワンキー操作が行われた場合に、前回ワンキー操作で発音した音高に応じて今回のワンキー操作で発音する音高を選定するものである。
具体的には、例えば図3に示す曲データSD中のノートオンイベントNON#2,#4,#6,#8に、それぞれ図4(ロ)に図示するテーブル2が設けられている場合に、ノートオンイベントNON#4のタイミング下でワンキー操作を2回行ったとする。そうすると、最初のワンキー操作については上述のテーブル1にて発音すべき音高を選定し、これにより曲データSD通りに「G1」を発音させる。そして、2回目のワンキー操作では、前回発音の「G1」に応じてテーブル2を参照し、今回発音する音高として「E1」を選定する。なお、さらにノートオンイベントNON#4の期間中(4分音符)に3回目のワンキー操作が行われた場合には、前回発音の「E1」に応じてテーブル2を参照し、今回発音する音高として「G1」を選定するようになっている。
【0019】
次に、再び図1を参照して実施例の構成について説明を進める。図1において、6はCPU4のワークエリアとして用いられるRAMであり、各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。7は周知の波形メモリ読み出し方式により構成される音源である。この音源7は、各種音色の波形データを記憶しており、CPU4の制御の下に、指定された音色の波形データを、当該CPU4から与えられる楽音パラメータに従って楽音形成してなる楽音波形を出力する。また、音源7は複数の同時発音チャンネルを有しており、ワンキープレイが実行される場合には、ワンキープレイに割当てられた演奏パートの曲データSDをワンキー再生チャンネルにて再生し、それ以外の演奏パートは残りの発音チェンネルにて自動演奏するようになっている。8は音源7から出力される楽音波形をアナログ形式の楽音信号にD/A変換した後、それを増幅してスピーカより放音させるサウンドシステムである。
【0020】
B.実施例の動作
次に、図5〜図9を参照して上記構成による実施例の動作について説明する。以下では、まず最初に図5を参照して概略動作を示すメインルーチンの処理について述べた後、続いてこのメインルーチンからコールされる各処理ルーチンの動作について順次説明し、その後に具体的な動作例について説明する。
【0021】
(1)メインルーチンの動作(概略動作)
上記構成による実施例に電源が投入されると、CPU4はROM5から所定の制御プログラムを読み出してロードし、図5に示すメインルーチンを実行してステップSA1に処理を進める。ステップSA1では、RAM6に格納される各種レジスタ/フラグをゼロリセットしたり初期値をセットする他、音源7に対して各種レジスタ/フラグ類の初期化指示を与えるイニシャライズを実行する。
次いで、ステップSA2では、パネルスイッチ2の各スイッチ操作に応じた処理、例えばモードスイッチMSの操作に応じて動作モードを設定したり、スタート/ストップスイッチSSの操作によりワンキープレイを開始/停止させる等のスイッチ処理を実行する。この後、CPU4はステップSA3に処理を進め、設定された動作モードに従った鍵盤処理を行う。すなわち、通常モード下であれば押離鍵操作に応じた発音/消音指示を発生して音源7に供給する。
【0022】
続いて、ステップSA4に進むと、スタート/ストップスイッチSSの操作によりワンキープレイが開始されている場合、各発音チャンネルに割当てられる演奏パートの曲データを再生する自動演奏処理を実行する。なお、ワンキープレイされる演奏パート、すなわちワンキー再生チャンネルについては、曲データSDのイベントタイミング時に演奏操作子3がオン状態にあれば、その曲データSDを再生する。
次に、ステップSA5では、スタート/ストップスイッチSSの操作によりワンキープレイが開始されている場合に、演奏操作子3のワンキー操作に応じてワンキープレイを進行させるワンキープレイ処理を実行する。このワンキープレイ処理では、前述したテーブル1およびテーブル2を備える判定テーブルHTを参照し、ワンキー操作が行われるタイミングや操作回数に応じて曲データSDをアレンジするようになっている。そして、ステップSA6に進むと、例えば音源7が発生した楽音に効果を付与する等の、その他の処理を実行し、以後、電源スイッチがオフされる迄、上述したステップSA2〜SA6を繰り返し実行する。
【0023】
(2)自動演奏処理の動作
次に、図6を参照して自動演奏処理の動作について説明する。モードスイッチMSの操作により「ワンキープレイ」モードに設定され、かつスタート/ストップスイッチSSの操作にてワンキープレイが開始されていると、上述したステップSA4を介して図6に示す自動演奏処理が実行され、CPU4はステップSB1に処理を進める。ステップSB1では単位時間が経過したか否か、つまり、CPU4ではタイマ割込み処理(不図示)によって、再生テンポに応じたテンポクロックを発生しており、このテンポクロック1周期分の時間(単位時間)が経過したかどうかを判断する。単位時間が経過していなければ、判断結果は「NO」となり、一旦、本ルーチンを完了させるが、単位時間分が経過すると、判断結果が「YES」となり、次のステップSB2に処理を進める。
【0024】
ステップSB2では、演奏パートを表す再生チャンネル番号を初期化し、続くステップSB3では、現在設定されている再生チャンネル番号の演奏パートにおいて、次イベントまでのタイミングを表す残り時間から単位時間経過分を減算してその残り時間を更新する。次に、ステップSB4に進むと、更新した残り時間が「0」か否か、つまり、イベントタイミングに達したかどうかを判断する。
ここで、イベントタイミング下になければ、判断結果は「NO」となり、ステップSB5に進む。ステップSB5では、全ての演奏パートについて残り時間を更新し終えたか否かを判断する。全ての演奏パートについて残り時間を更新し終えた場合には、判断結果が「YES」となり、一旦、本処理を完了させる。
一方、更新し終えていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSB6に進み、再生チャンネル番号を歩進させた後、上述したステップSB3に処理を戻し、歩進された再生チャンネル番号の演奏パートにおける残り時間を更新する。
【0025】
こうして、各演奏パートにおける次イベントタイミングまでの残り時間を更新して行く過程で、ある演奏パートの残り時間が「0」となり、イベントタイミングに達すると、上述したステップSB4の判断結果が「YES」となり、ステップSB7に進む。ステップSB7では、現在設定されている再生チャンネル番号に対応した演奏パートの曲データSDをROM5から読み出す。
次いで、ステップSB8に進むと、現在設定されている再生チャンネル番号がワンキープレイにアサインされた演奏パートに相当するかどうかを判断する。ワンキープレイの演奏パートに相当しなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSB9に進み、上記ステップSB7にて読み出した曲データSDを再生する通常の自動演奏処理を実行した後、上述のステップSB4に処理を戻す。これにより、ワンキープレイされる演奏パート以外の他の演奏パートが自動演奏(伴奏)される。
【0026】
これに対し、現在設定されている再生チャンネル番号がワンキープレイの演奏パートに相当する場合には、上記ステップSB8の判断結果が「YES」となり、ステップSB10に処理を進める。ステップSB10では、演奏操作子3がワンキー操作されてオン状態にあるか否かを判断する。オン状態でなければ、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに前述のステップSB4に処理を戻す。
一方、オン状態であると、判断結果が「YES」となり、次のステップSB11に進み、読み出した曲データSDのイベント種類、すなわち「ノートオンイベント」あるいは「ノートオフイベント」のいずれであるかを判定する。「ノートオンイベント」であると、ステップSB12に進み、発音音高を表すノートナンバと共に発音指示コマンドを音源7に送出する一方、次イベントまでの新たな残り時間をセットしてステップSB4に処理を戻す。これに対し、「ノートオフイベント」であると、ステップSB13に進み、消音する楽音の音高を表すノートナンバと共に消音指示コマンドを音源7に送出する一方、次イベントまでの新たな残り時間をセットしてステップSB4に処理を戻す。
【0027】
(3)ワンキープレイ処理の動作
次に、図7〜図8を参照してワンキープレイ処理の動作について説明する。モードスイッチMSの操作により「ワンキープレイ」モードに設定され、かつスタート/ストップスイッチSSの操作にてワンキープレイが開始されていると、前述したステップSA5(図5参照)を介して図7に示すワンキープレイ処理が実行され、CPU4はステップSC1に処理を進める。ステップSC1では演奏操作子3を走査してスイッチ状態を検出する。以下、演奏操作子3が操作されていない場合、演奏操作子3を押下してワンキー操作した場合および演奏操作子3を離してワンキー操作を解除した場合の各動作について述べる。
【0028】
▲1▼演奏操作子3が操作されていない場合
演奏操作子3が操作されていなければ、スイッチ状態は変化しないので、この場合には何も処理せずに本処理を完了させる。
【0029】
▲2▼演奏操作子3を押下してワンキー操作した場合
演奏操作子3を押下してワンキー操作すると、スイッチ走査にてONエッジが検出されるので、ステップSC3に進む。ステップSC3では、ワンキースイッチステータスを「オン中」に設定する。次いで、ステップSC4では、上述した自動演奏処理によって、ワンキー再生チャンネルにて現在再生されている曲データSDがノートオフ中であるか否かを判断する。以下、ノートオフ中にワンキー操作した場合と、ノートオン中にワンキー操作した場合とに分けて動作説明する。
【0030】
(a)ノートオフ中にワンキー操作した場合
ノートオフ中にワンキー操作すると、ステップSC4の判断結果が「YES」となり、ステップSC5に進み、次のノートオンイベント読み出し時まで所定時間内であるか否かを判断する。所定時間内でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSC2に処理を戻す。
一方、次のノートオンイベント読み出し時まで所定時間内でワンキー操作されると、上記ステップSC5の判断結果は「YES」となり、ステップSC6に処理を進める。ステップSC6では、次ノートオンイベントが前述したテーブル1を有するか否かを、当該ノートオンイベントを表すイベント識別データEI(図2参照)中のテーブル1有無フラグ/テーブルアドレスTFA1を参照して判断する。
【0031】
テーブル1を持たない場合には、ステップSC6の判断結果が「NO」となり、ステップSC7に進み、次のノートオンイベントのノートナンバをワンキー再生チャンネルにセットする。この後、ステップSC11に進み、現在の残り時間に次イベントのタイムTを加算して次イベントまでの残り時間を更新する。そして、ステップSC12に進み、ワンキー再生チャンネルにセットされたノートナンバに対応する音高の楽音を発音するよう音源7に指示してから本処理を完了させる。
このように、現在ノートオフ中であって、しかも次ノートオンベントまで所定時間以内にワンキー操作がなされると、次ノートオンイベントがテーブル1を有していない場合には即座に次ノートオンイベントで定義されたノートナンバの音高の楽音を発音させるようになっている。
【0032】
一方、次ノートオンイベントがテーブル1を有する場合には、上述のステップSC6の判断結果が「YES」となり、ステップSC8に処理を進める。ステップSC8では、前ノートオンイベントが発音されたか否かを判断する。前ノートオンイベントが発音されていれば、ステップSC9に進み、前ノートオンイベントの発音有りに対応してテーブル1[○]から読み出す候補音のノートナンバをワンキー再生チャンネルにセットする。
これに対し、前ノートオンイベントが発音されていないと、ステップSC10に進み、前ノートオンイベントの発音無しに対応してテーブル1[×]から読み出す候補音のノートナンバをワンキー再生チャンネルにセットする。
【0033】
この後、ステップSC11に進み、現在の残り時間に次イベントのタイムTを加算して次イベントまでの残り時間を更新し、続くステップSC12では、ワンキー再生チャンネルにセットされたノートナンバに対応する音高の楽音を発音するよう音源7に指示してから本処理を完了させる。
このように、現在ノートオフ中であって、しかも次ノートオンベントまで所定時間以内にワンキー操作がなされると、次ノートオンイベントがテーブル1を有する場合には前ノートオンイベントの発音の有無に応じてテーブル1から読み出される候補音を発音させるようになっている。
【0034】
(b)ノートオン中にワンキー操作した場合
ノートオン中にワンキー操作すると、ステップSC4の判断結果が「NO」となり、図8に示すステップSC13に処理を進める。ステップSC13では、ノートオン中にある現ノートオンイベントが前述したテーブル2を有するか否かを、当該ノートオンイベントを表すイベント識別データEI(図2参照)中のテーブル2有無フラグ/テーブルアドレスTFA2を参照して判断する。テーブル2を有していると、判断結果は「YES」となり、ステップSC14に進み、先に発音されたノートナンバに応じてテーブル2を参照し、今回発音するノートナンバを選定してワンキー再生チャンネルにセットする。
一方、テーブル2を有していなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSC15に進み、先に発音されたノートナンバを、今回発音するノートナンバに設定してワンキー再生チャンネルにセットする。
【0035】
この後、ステップSC16に進み、現イベントのノートオンタイムから今までの発音経過時間を減算して次イベントまでの残り時間を設定し、続くステップSC17では、ワンキー再生チャンネルにセットされたノートナンバに対応する音高の楽音を発音するよう音源7に指示してから本処理を完了させる。
このように、ノートオン中にワンキー操作がなされ、かつ現ノートオンイベントがテーブル2を有している場合には、先に発音されたノートナンバに応じてテーブル2を参照して今回発音するノートナンバを選定して発音させ、一方、テーブル2を有していない場合には、先に発音されたノートナンバを今回発音するノートナンバに設定して発音させるようになっている。
【0036】
▲3▼演奏操作子3を離してワンキー操作を解除した場合
この場合、スイッチ走査にてOFFエッジを検出するので、図8に示すステップSC18に処理を進め、ワンキースイッチステータスを「オフ中」に設定する。次いで、ステップSC19では、ワンキー再生チャンネルが発音中であるか否かを判断する。発音中でなければ、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本処理を完了させるが、発音中であると、判断結果が「YES」となり、ステップSC20に進み、音源7に消音を指示してから本処理を完了させる。
【0037】
(4)具体的動作
次に、上述のワンキープレイ処理にて実現される具体的な動作について説明する。ここでは、ワンキープレイされる演奏パートの曲データSDを図3に図示する一例とする。また、この曲データSDでは図4に図示する判定テーブルHT(テーブル1およびテーブル2)を備えているものとする。以下では、適正タイミングでワンキー操作した場合、弾き損ねた場合、1つの拍でワンキー操作を複数回行った場合の各動作について述べる。
【0038】
▲1▼適正タイミングでワンキー操作した場合
この場合、上述したワンキープレイ処理では、ワンキー操作に応じてワンキースイッチステータスが「ON中」に設定され、これにより前述の自動演奏処理がワンキー再生チャンネルにおいて曲データSDのノートオン/ノートオフイベントに対応して発音/消音させる結果、図9(イ)に図示する通り、図3に図示する曲データSDの通りに再生される。
【0039】
▲2▼弾き損ねた場合
例えば図9(ロ)に示すように、第1および第2小節の各1拍目を弾き損ねたとする。そうすると、第1小節の1拍目の「C2」音は発音されず、次拍(次ノートオンイベント)でワンキー操作すると、まず第1小節の2拍目(「G1」音)はテーブル1を具備するので、前ノートオンイベントでの発音無しに対応してテーブル1[×]から読み出される「C2」音を発音する。第2小節の2拍目(「A1」音)についても同様にテーブル1を具備するので、前ノートオンイベントでの発音無しに対応してテーブル1[×]から読み出される「F1」音を発音する。
【0040】
このように音高変換するようにしたのは、次の理由による。上記のケースはいずれもコードチェンジしてからの最初の発音であり、第1小節の1拍目ではコードのルート音Cを発音すべきところそれを弾き損ねた為、2拍目では原曲の「G1」音に替えてルートである「C2」音を発音させるようにテーブル1を設けている。また、第2小節の2拍目ではコードのルート音Fを発音すべきところそれを弾き損ねた為、2拍目では原曲の「A1」音に替えてルートである「F1」音を発音させている。これにより、ワンキー操作のタイミングに応じて曲データSDの和声を損ねることなく当該曲データSDをアレンジして再生することが可能になる訳である。
【0041】
▲3▼1つの拍でワンキー操作を複数回行った場合
例えば図9(ハ)に示すように、第1小節の3拍目、4拍目および第2小節の2拍目にてそれぞれ8分音符のタイミングでワンキー操作したとする。そうすると、まず第1小節の3拍目ではテーブル1を備えていないので、上述したワンキープレイ処理のステップSC7(図7参照)にて曲データSD(「C2」音)をそのまま連続して発音する。
次に、第1小節の4拍目ではテーブル1,2を備えるので、最初のワンキー操作では前ノートオンイベントでの発音有りに対応してテーブル1[○]から読み出される「G1」音を発音させ、続くワンキー操作では先に発音された「G1」音に応じてテーブル2を参照し、今回発音する「E1」音を選定して発音させる。
なお、これに続けてさらに16分音符のタイミングでワンキー操作がなされた場合には、先に発音された「E1」音に応じてテーブル2を参照し、今回発音する「G1」音を選定して発音させる。
【0042】
次に、第2小節の2拍目ではテーブル1,2を備えるので、最初のワンキー操作では前ノートオンイベントでの発音有りに対応してテーブル1[○]から読み出される「A1」音を発音させ、続くワンキー操作では先に発音された「A1」音に応じてテーブル2を参照し、今回発音する「B1」音を選定して発音させる。この場合、2拍目の裏拍は「F」から「C」へのコードチェンジ直前なので、経過音として導音「B1」が用いられることになり、演奏表現に幅が出るという効果を奏する。つまり、換言すると、ワンキー操作の操作回数に応じて曲データSDの和声を損ねることなく当該曲データSDをアレンジして再生することが可能になっている。
【0043】
C.変形例
次に、図10〜図13を参照して変形例について説明する。図10は変形例による演奏装置の外観を示す外観図である。この図に示す演奏装置は、胴部分にワンキー操作するワンキースイッチ3aを、ネック部分に上向きスイッチ3bおよび下向きスイッチ3cをそれぞれ備えたギター形状を模した外観をなしている。こうした変形例による演奏装置が前述の実施例と相違する点は、上向きスイッチ3bおよび下向きスイッチ3cの操作具合に応じてテーブル1の読み出し形態を変化させることにある。
【0044】
すなわち、変形例では、前述の実施例と同様、図11に図示する態様のテーブル1を曲データSD中の任意のノートオンイベントに設けておく。前述の実施例では、前ノートオンイベントの発音の有無に応じてテーブル1の読み出し形態を異ならせたが、この変形例ではそれに加えて上向きスイッチ3bおよび下向きスイッチ3cがオン操作されているかどうかで読み出し形態を変化させる。
具体的には、図11に示すように、上向きスイッチ3bおよび下向きスイッチ3cのオン操作の有無と前ノートオンイベントの発音の有無とに応じてテーブル1から現ノートオンイベントで発音すべき音高を選定する。例えば上向きスイッチ3bがオン操作され、かつ前ノートオンイベントで発音有りの場合、曲データSDの原音「G1」に替えて候補音「G2」が選定されて発音される。
【0045】
次に、図12〜図13を参照して変形例によるワンキープレイ処理の動作について説明する。前述のステップSA5(図5参照)を介して図12に示す変形例によるワンキープレイ処理が実行されると、CPU4はステップSD1に処理を進め、ワンキースイッチ3aを走査してスイッチ状態を検出する。
ワンキースイッチ3aが操作されていない場合およびワンキースイッチ3aを離してワンキー操作を解除した場合の各動作については、前述した実施例と同一の処理になるので、それらの説明については省略する。以下では、ワンキースイッチ3aを押下してワンキー操作した際の動作を説明する。
【0046】
ワンキースイッチ3aを押下してワンキー操作がなされると、スイッチ走査にてONエッジを検出するので、ステップSD3に進み、ワンキースイッチステータスを「オン中」に設定する。次いで、ステップSD4では、ワンキー再生チャンネルにて現在再生されている曲データSDがノートオフ中であるか否かを判断する。ノートオン中にワンキー操作した場合の動作は前述の実施例と同一なので、その説明を省略する。
ノートオフ中にワンキー操作がなされると、上記ステップSD4の判断結果が「YES」となり、ステップSD5に進み、次のノートオンイベント読み出し時まで所定時間内であるか否かを判断する。所定時間内でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSD2に処理を戻す。
【0047】
一方、次のノートオンイベント読み出し時まで所定時間内であると、上記ステップSD5の判断結果は「YES」となり、ステップSD6に処理を進める。ステップSD6では、次ノートオンイベントが図11に図示したテーブル1を有するか否かを、当該ノートオンイベントを表すイベント識別データEI(図2参照)中のテーブル1有無フラグ/テーブルアドレスTFA1を参照して判断する。テーブル1を持たない場合には、ステップSD6の判断結果が「NO」となり、ステップSD7に進み、次のノートオンイベントのノートナンバをワンキー再生チャンネルにセットする。この後、図13に示すステップSD19に進み、現在の残り時間に次イベントのタイムTを加算して次イベントまでの残り時間を更新する。そして、ステップSD20に進み、ワンキー再生チャンネルにセットされたノートナンバに対応する音高の楽音を発音するよう音源7に指示して本処理を完了させる。
【0048】
これに対し、次ノートオンイベントがテーブル1を有する場合には、上述のステップSD6の判断結果が「YES」となり、ステップSD8以降に処理を進める。ステップSD8以降では、上向きスイッチ3bおよび下向きスイッチ3cのオン操作の有無と前ノートオンイベントの発音の有無とに応じてテーブル1から現ノートオンイベントで発音すべき音高を選択する。
以下、上向きスイッチ3bがオンされた場合、下向きスイッチ3cがオンされた場合、両スイッチ3b,3c共に操作されていない場合の各動作に分けて説明する。
【0049】
▲1▼上向きスイッチ3bがオンされた場合
この場合、ステップSD8の判断結果が「YES」となり、図13のステップSD10に進み、前ノートオンイベントの発音の有無を判断する。前ノートオンイベントが発音されていれば、ステップSD11に進み、上向きスイッチ3bのオン操作および前ノートオンイベントの発音有りに対応してテーブル1[上][○]から読み出す候補音のノートナンバをワンキー再生チャンネルにセットする。
一方、前ノートオンイベントが発音されていないと、ステップSD12に進み、上向きスイッチ3bのオン操作および前ノートオンイベントの発音無しに対応してテーブル1[上][×]から読み出す候補音のノートナンバをワンキー再生チャンネルにセットする。
この後、ステップSD19に進み、現在の残り時間に次イベントのタイムTを加算して次イベントまでの残り時間を更新し、続くステップSD20では、ワンキー再生チャンネルにセットされたノートナンバに対応する音高の楽音を発音するよう音源7に指示して本処理を完了させる。
【0050】
▲2▼下向きスイッチ3cがオンされた場合
この場合、ステップSD9の判断結果が「YES」となり、図13のステップSD13に進み、前ノートオンイベントの発音の有無を判断する。前ノートオンイベントが発音されていれば、ステップSD14に進み、下向きスイッチ3cのオン操作および前ノートオンイベントの発音有りに対応してテーブル1[下][○]から読み出す候補音のノートナンバをワンキー再生チャンネルにセットする。
一方、前ノートオンイベントが発音されていないと、ステップSD15に進み、下向きスイッチ3cのオン操作および前ノートオンイベントの発音無しに対応してテーブル1[下][×]から読み出す候補音のノートナンバをワンキー再生チャンネルにセットする。
この後、ステップSD19に進み、現在の残り時間に次イベントのタイムTを加算して次イベントまでの残り時間を更新し、続くステップSD20では、ワンキー再生チャンネルにセットされたノートナンバに対応する音高の楽音を発音するよう音源7に指示して本処理を完了させる。
【0051】
▲3▼両スイッチ3b,3c共に操作無しの場合
この場合、ステップSD9の判断結果が「NO」となり、図13のステップSD16に進み、前ノートオンイベントの発音の有無を判断する。前ノートオンイベントが発音されていれば、ステップSD17に進み、スイッチ操作無しおよび前ノートオンイベントの発音有りに対応してテーブル1[なし][○]から読み出す候補音のノートナンバをワンキー再生チャンネルにセットする。
一方、前ノートオンイベントが発音されていないと、ステップSD18に進み、スイッチ操作無しおよび前ノートオンイベントの発音無しに対応してテーブル1[なし][×]から読み出す候補音のノートナンバをワンキー再生チャンネルにセットする。
この後、ステップSD19に進み、現在の残り時間に次イベントのタイムTを加算して次イベントタイミングまでの残り時間を更新し、続くステップSD20では、ワンキー再生チャンネルにセットされたノートナンバに対応する音高の楽音を発音するよう音源7に指示して本処理を完了させる。
【0052】
このように、変形例によれば、上向きスイッチ3bおよび下向きスイッチ3cのオン操作の有無と前ノートオンイベントの発音の有無とに応じてテーブル1から現ノートオンイベントで発音すべき音高を選定するようにしたので、和声的に違和感のない候補音を選定するためのテーブル1を曲データSDに対応付けて設けておけば、ワンキースイッチ3aの操作タイミングのみならず、上向きスイッチ3bおよび下向きスイッチ3cのオン操作に応じて、テーブル1から各種候補音を選定し得るようになる結果、演奏者の意図を反映しつつ、しかも曲データSDの和声を損ねることなく当該曲データSDをアレンジして再生することが可能になる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1,2に記載の発明によれば、演奏操作子のオン操作に応じて読み出される曲データの現イベントに、前イベントの音高に対して和声的に連係する候補音が設けられているか否かを判定し、現イベントに候補音が設けられている場合には前イベントの発音の有無に応じて、現イベントにて指定される楽音あるいは現イベントに対応して設けられる候補音のいずれかを再生するので、ワンキー操作(演奏操作子のオン操作)でありながら、その操作のタイミングに応じて、和声を損ねることなく原曲をアレンジした形で演奏することができる。
請求項3,4に記載の発明によれば、曲データ中の所定のイベントに対応して複数の候補音を記憶しておき、演奏操作子が現イベントのタイミング下で複数回オン操作されると、現イベントに複数の候補音が設けられているか否かを判定し、複数の候補音が設けられていると判定された場合に、先のオン操作に対応して発音された音高と和声的に連係する音高の候補音を複数の候補音の内から選定し、これを次のオン操作に対応して再生するので、ワンキー操作(演奏操作子のオン操作)でありながら、その操作の回数に応じて、和声を損ねることなく原曲をアレンジした形で演奏することができる。
請求項5,6に記載の発明によれば、演奏操作子のオン操作に応じて読み出される曲データの現イベントに、前イベントの音高に対して和声的に連係する候補音が設けられているか否かを判定し、現イベントに候補音が設けられていると、前イベントの発音の有無に応じて、現イベントにて指定される楽音あるいは現イベントに対応して設けられる候補音のいずれかを再生する。さらに、曲データ中の所定のイベントに対応して複数の候補音を記憶しておき、演奏操作子が現イベントのタイミング下で複数回オン操作されると、現イベントに複数の候補音が設けられているか否かを判定し、複数の候補音が設けられていると判定された場合に、先のオン操作に対応して発音された音高と和声的に連係する音高の候補音を複数の候補音の内から選定し、これを次のオン操作に対応して再生するので、ワンキー操作(演奏操作子のオン操作)でありながら、その操作のタイミングや回数に応じて、和声を損ねることなく原曲をアレンジした形で演奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】曲データSDおよび判定テーブルHTの構成を示す図である。
【図3】曲データSDの一例を示す楽譜である。
【図4】テーブル1およびテーブル2の一例を示す図である。
【図5】メインルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図6】自動演奏処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】ワンキープレイ処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】ワンキープレイ処理の動作を示すフローチャートである。
【図9】ワンキープレイ処理の具体的な動作を説明するための図である。
【図10】変形例の外観を示す外観図である。
【図11】変形例によるテーブル1の一例を示す図である。
【図12】変形例によるワンキープレイ処理の動作を示すフローチャートである。
【図13】変形例によるワンキープレイ処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 鍵盤
2 パネルスイッチ
3 演奏操作子
4 CPU
5 ROM
6 RAM
7 音源
8 サウンドシステム

Claims (6)

  1. 曲を構成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、当該所定のイベントの直前のイベントの音高に対応する候補音を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し手段と、
    読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な単一の演奏操作子と、
    この演奏操作子のオン操作時に前記読み出し手段にて次にイベントが読み出されるタイミングまで所定時間内で、かつこの読み出し手段により次に読み出されるべきイベントに、前記候補音が設けられているか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段にて前記次に読み出されるべきイベントに前記候補音が設けられていると判定された場合、前記次に読み出されるべきイベントの直前のイベントが発音されたかどうかを判断し、当該直前のイベントが発音されていれば、前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、このイベントの音高に基づいて発音を指示し、一方、前記直前のイベントが発音されていなければ、前記記憶手段から前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、この読み出されたイベントに対応して設けられる前記候補音の音高に基づいて発音を指示する発音指示手段と
    を具備することを特徴とする演奏装置。
  2. 曲を構成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、当該所定のイベントの直前のイベントの音高に対応する候補音を記憶する記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し過程と、
    読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な単一の演奏操作子のオン操作時に前記読み出し過程にて次にイベントが読み出されるタイミングまで所定時間内で、かつこの読み出し過程により次に読み出されるべきイベントに、前記候補音が設けられているか否かを判定する判定過程と、
    この判定過程にて前記次に読み出されるべきイベントに前記候補音が設けられていると判定された場合、前記次に読み出されるべきイベントの直前のイベントが発音されたかどうかを判断し、当該直前のイベントが発音されていれば、前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、このイベントの音高に基づいて発音を指示し、一方、前記直前のイベントが発音されていなければ、前記記憶手段から前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、この読み出されたイベントに対応して設けられる前記候補音の音高に基づいて発音を指示する発音指示過程と
    を具備することを特徴とする演奏方法。
  3. 曲を形成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、複数の候補音を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し手段と、
    読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な演奏操作子と、
    この演奏操作子がオン操作されたときに、発音中か否か判定する第1の判定手段と、
    この第1の判定手段により発音中でないと判定された場合は、前記読み出し手段にて次にイベントが読み出されるべきタイミングが所定時間内の場合に当該次のイベントを読み出し、当該イベントの音高に基づいて発音を指示する第1の発音指示手段と、
    前記第1の判定手段により発音中であると判定された場合は、前記読み出し手段にて読み 出されているイベントに前記複数の候補音が設けられているか否かを判定する第2の判定手段と、
    この第2の判定手段にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられていると判定された場合、前記記憶手段に記憶される複数の候補音の内、先のオン操作に対応して発音の指示された音高に対応する音高の候補音を選定し、これを現在のオン操作に対応して発音を指示する第2の発音指示手段と
    を具備することを特徴とする演奏装置。
  4. 曲を形成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、複数の候補音を記憶する記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し過程と、
    読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な演奏操作子がオン操作されたときに、発音中か否か判定する第1の判定過程と、
    この第1の判定過程により発音中でないと判定された場合は、前記読み出し過程にて次にイベントが読み出されるべきタイミングが所定時間内の場合に当該次のイベントを読み出し、当該イベントの音高に基づいて発音を指示する第1の発音指示過程と、
    前記第1の判定過程により発音中であると判定された場合は、前記読み出し過程にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられているか否かを判定する第2の判定過程と、
    この第2の判定過程にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられていると判定された場合、前記記憶手段に記憶される複数の候補音の内、先のオン操作に対応して発音の指示された音高に対応する音高の候補音を選定し、これを現在のオン操作に対応して発音を指示する第2の発音指示過程と、
    を具備することを特徴とする演奏方法。
  5. 曲を形成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、当該所定のイベントの直前のイベントの音高に対応する候補音を記憶し、かつ前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、複数の候補音を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し手段と、
    読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な演奏操作子と、
    この演奏操作子がオン操作されたときに、発音中か否か判定する第1の判定手段と、
    この第1の判定手段により発音中でないと判定された場合は、前記演奏操作子がオン操作時に前記読み出し手段にて次にイベントが読み出されるタイミングまで所定時間内で、かつこの読み出し手段により次に読み出されるべきイベントに、前記候補音が設けられているか否かを判定する第2の判定手段と、
    この第2の判定手段にて前記次に読み出されるべきイベントに前記候補音が設けられていると判定された場合、前記次に読み出されるべきイベントの直前のイベントが発音されたかどうかを判断し、当該直前のイベントが発音されていれば、前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、このイベントの音高に基づいて発音を指示し、一方、前記直前のイベントが発音されていなければ、前記記憶手段から前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、この読み出されたイベントに対応して設けられる前記候補音の音高に基づいて発音を指示する第1の発音指示手段と、
    前記第1の判定手段により発音中であると判定された場合は、前記読み出し手段にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられているか否かを判定する第3の判定手段と、
    この第3の判定手段にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられている と判定された場合、前記記憶手段に記憶される複数の候補音の内、先のオン操作に対応して発音の指示された音高に対応する音高の候補音を選定し、これを現在のオン操作に対応して発音を指示する第2の発音指示手段と
    を具備することを特徴とする演奏装置。
  6. 曲を形成する各音に対応したイベント毎に発音すべき音高およびそのタイミングを表す曲データを記憶するとともに、前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、当該所定のイベントの直前のイベントの音高に対応する候補音を記憶し、かつ前記曲データ中の所定のイベントに対応して設けられ、複数の候補音を記憶する記憶手段に記憶された曲データのイベントを、当該イベントに対応するタイミングで読み出す読み出し過程と、
    読み出したイベントのタイミングで操作することにより、当該イベントに基づいて発音するための、外部よりオン操作可能な演奏操作子がオン操作されたときに、発音中か否か判定する第1の判定過程と、
    この第1の判定過程により発音中でないと判定された場合は、前記演奏操作子がオン操作時に前記読み出し手段にて次にイベントが読み出されるタイミングまで所定時間内で、かつこの読み出し手段により次に読み出されるべきイベントに、前記候補音が設けられているか否かを判定する第2の判定過程と、
    この第2の判定過程にて前記次に読み出されるべきイベントに前記候補音が設けられていると判定された場合、前記次に読み出されるべきイベントの直前のイベントが発音されたかどうかを判断し、当該直前のイベントが発音されていれば、前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、このイベントの音高に基づいて発音を指示し、一方、前記直前のイベントが発音されていなければ、前記記憶手段から前記次に読み出されるべきイベントを読み出し、この読み出されたイベントに対応して設けられる前記候補音の音高に基づいて発音を指示する第1の発音指示過程と、
    前記第1の判定過程により発音中であると判定された場合は、前記読み出し過程にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられているか否かを判定する第3の判定過程と、
    この第3の判定過程にて読み出されているイベントに前記複数の候補音が設けられていると判定された場合、前記記憶手段に記憶される複数の候補音の内、先のオン操作に対応して発音の指示された音高に対応する音高の候補音を選定し、これを現在のオン操作に対応して発音を指示する第2の発音指示過程と
    を具備することを特徴とする演奏方法。
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