JP3832258B2 - 自動演奏装置および自動演奏方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽器に用いて好適な自動演奏装置および自動演奏方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パターンシーケンサと呼ばれる自動演奏装置が知られている。この種の装置は、例えば演奏操作に応じてリアルタイム入力される演奏情報、すなわち演奏すべき各音の音高や発音タイミング等を表すソングデータをメモリに記憶したり、その記憶したソングデータを指定テンポで再生して自動演奏する機能の他に、「ロック」、「ポップス」あるいは「ディスコ」等の各種伴奏スタイル毎の伴奏パターンデータをメモリに記憶しておき、ユーザーの選択操作に応じて選択された伴奏パターンに従って自動伴奏する機能を具備する。
【0003】
伴奏パターンは、曲を形成する各音の音高や発音タイミング等を表わす各種の伴奏エレメントを繋げて形成される。伴奏エレメントの種類としては、所定小節分の楽曲を表わすノーマルパターン、ノーマルパターンの序奏部に相当するイントロパターン、ノーマルパターンの途中に介挿されるノーマルフィルインパターン、ノーマルパターンのアレンジにより派生するバリエーションパターン、バリエーションパターンの途中に介挿されるバリエーションフィルインパターン、ノーマルパターン(あるいはバリエーションパターン)の終結部に付加されるエンディングパターンがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の自動演奏装置では、ユーザーの演奏操作(鍵操作)に応じて伴奏エレメントを編集する機能を備え、各伴奏エレメント毎に個々独立して編集し得るようになっている。
しかしながら、これまでの編集形態では、例えば「イントロパターン」のドラムパートを聴きながら(再生しながら)、「ノーマルパターン」のベースパートを作成(録音)する等、演奏上の乗りを加味した形でパート別に編集を進めることが出来ない、という問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、演奏上の乗りを加味した形で任意の伴奏エレメントをパート別に編集することができる自動演奏装置および自動演奏方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、録音エリアおよび複数の伴奏エレメントが格納される再生エリアを備えるエレメント記憶手段と、各伴奏エレメント毎に、伴奏エレメントを形成する各パートの内から再生パートもしくは録音パートを指定する指定手段と、前記エレメント記憶手段の再生エリアに格納される各伴奏エレメントの内から再生すべき伴奏エレメントを選択する選択手段と、この選択手段により選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれる場合、外部から入力される入力イベントを前記エレメント記憶手段の録音エリアに収録して前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合する結合手段と、前記選択手段により選択された伴奏エレメントの再生パートを再生する一方、前記結合手段が入力イベントを収録した録音エリアを前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合した場合には、再生パートの再生が完了してから再生エリアに結合された録音パートを再生する再生手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、録音エリアおよび複数の伴奏エレメントが格納される再生エリアを備えるエレメント記憶手段と、各伴奏エレメント毎に、伴奏エレメントを形成する各パートの内から再生パートもしくは録音パートを指定する指定手段と、各伴奏エレメントの各パート毎に設けられ、前記指定手段によって指定された再生パートと録音パートとで表示態様を異ならせる第1の表示手段と、前記エレメント記憶手段の再生エリアに格納される各伴奏エレメントの内から再生すべき伴奏エレメントを選択する選択手段と、各伴奏エレメント毎に設けられ、前記選択手段によって選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれるか否かに応じて表示態様を異ならせる第2の表示手段と、前記選択手段により選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれる場合、外部から入力される入力イベントを前記エレメント記憶手段の録音エリアに収録して前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合する結合手段と、前記選択手段により選択された伴奏エレメントの再生パートを再生する一方、前記結合手段が入力イベントを収録した録音エリアを前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合した場合には、再生パートの再生が完了してから再生エリアに結合された録音パートを再生する再生手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、録音エリアおよび再生エリアから構成されるエレメント記憶手段の再生エリアに複数の伴奏エレメントを格納するエレメント格納過程と、前記エレメント記憶手段に格納される各伴奏エレメント毎に、伴奏エレメントを形成する各パートの内から再生パートもしくは録音パートを指定する指定過程と、前記エレメント記憶手段の再生エリアに格納される各伴奏エレメントの内から再生すべき伴奏エレメントを選択する選択過程と、この選択過程にて選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれる場合、外部から入力される入力イベントを前記エレメント記憶手段の録音エリアに収録して前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合する結合過程と、前記選択過程にて選択された伴奏エレメントの再生パートを再生する一方、前記結合過程によって入力イベントが収録された録音エリアを前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合した場合には、再生パートの再生が完了してから再生エリアに結合された録音パートを再生する再生過程とを具備することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明では、録音エリアおよび再生エリアから構成されるエレメント記憶手段の再生エリアに複数の伴奏エレメントを格納するエレメント格納過程と、前記エレメント記憶手段に格納される各伴奏エレメント毎に、伴奏エレメントを形成する各パートの内から再生パートもしくは録音パートを指定する指定過程と、各伴奏エレメントの各パート毎に設けられる表示手段を、前記指定過程によって指定された再生パートと録音パートとで表示態様を異ならせる第1の表示過程と、前記エレメント記憶手段の再生エリアに格納される各伴奏エレメントの内から再生すべき伴奏エレメントを選択する選択過程と、各伴奏エレメント毎に設けられる表示手段を、前記選択過程にて選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれるか否かに応じて表示態様を異ならせる第2の表示過程と、前記選択過程にて選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれる場合、外部から入力される入力イベントを前記エレメント記憶手段の録音エリアに収録して前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合する結合過程と、前記選択過程にて選択された伴奏エレメントの再生パートを再生する一方、前記結合過程によって入力イベントが収録された録音エリアを前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合した場合には、再生パートの再生が完了してから再生エリアに結合された録音パートを再生する再生過程とを具備することを特徴とする。
【0010】
本発明では、各伴奏エレメント毎に、伴奏エレメントを形成する各パートの内から再生パートもしくは録音パートを指定しておき、各伴奏エレメントの内から再生すべき伴奏エレメントを選択すると、その選択された伴奏エレメントの再生パートを再生する一方、選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれれば、外部から入力される入力イベントをエレメント記憶手段の録音エリアに収録してエレメント記憶手段の再生エリアに結合し、再生パートの再生が完了してからその再生エリアに結合した録音パートを再生するので、例えば「イントロパターン」のドラムパートを聴きながら(再生しながら)、「ノーマルパターン」のベースパートを作成(録音)する等、演奏上の乗りを加味した形でパート別に編集を進めることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明による自動演奏装置は、周知の電子楽器の他、パーソナルコンピュータを用いたDTM(デスク・トップ・ミュージック)等に適用され得る。以下では、本発明の実施の形態である自動演奏装置を実施例とし、これについて図面を参照して説明する。
【0012】
A.構成
図1は、本発明による実施例の構成を示すブロック図である。この図において、1は装置パネルに配設されるパネルスイッチ群であり、各スイッチ操作に対応するスイッチイベントを発生する。
ここで、図2を参照してパネルスイッチ群1に配設される主要なスイッチについて説明しておく。図2において、10は伴奏パターンデータの再生開始および再生停止を指示するスタート/ストップスイッチである。このスタート/ストップスイッチ10は、押下操作される毎にオン状態/オフ状態が交互に設定される所謂トグルスイッチとして機能し、再生開始を指示するオン状態にあると、当該スイッチ10近傍に配設されるLED10aが点灯駆動される。
【0013】
11〜16はそれぞれ伴奏エレメントを指定するスイッチ群である。イントロスイッチ11は、図示されていないパターン切換えスイッチの操作に応じて選択された伴奏パターン中の序奏部に相当するイントロパターンを指定する。ノーマルスイッチ12は、選択された伴奏パターン中のノーマルパターンを指定する。ノーマルフィルインスイッチ13は、ノーマルパターンの途中に介挿されるノーマルフィルインパターンを指定する。バリエーションスイッチ14は、ノーマルパターンのアレンジにより派生するバリエーションパターンを指定する。バリエーションフィルインスイッチ15は、バリエーションパターンの途中に介挿されるバリエーションフィルインパターンを指定する。エンディングスイッチ15は、ノーマルパターン(あるいはバリエーションパターン)の終結部に付加されるエンディングパターンを指定する。
【0014】
これらスイッチ11〜16には、図3に図示する種別のエレメントLED(0)〜(5)が配設される。これらエレメントLED(0)〜(5)は、それぞれ赤色/緑色発光するものであり、点灯/消灯に応じて伴奏エレメントが指定されているか否かを表示する一方、その点灯色に応じて動作状態(緑色点灯時に再生、赤色点灯時に録音)を表示するようになっている。
【0015】
17〜22は、上記の各エレメントスイッチ11〜16毎にそれぞれ配設されるパートスイッチであり、対応する伴奏エレメントのパートを指定する。「イントロパターン」から「エンディングパターン」に至る一連の伴奏エレメントは、「ドラム」、「ベース」、「コード1」、「コード2」および「コード3」の各パートから構成されており、上記パートスイッチ17〜22は、それぞれ各パートを個別に指定するドラムスイッチ17a〜22a、ベーススイッチ17b〜22b、コード1スイッチ17c〜22c、コード2スイッチ17d〜22dおよびコード3スイッチ17e〜22eから構成される。
【0016】
これらパートスイッチ17〜22には、それぞれ図4に図示する種別のパートLED(0,0)〜(5,4)が配設される。これらパートLED(0,0)〜(5,4)は、それぞれ赤色/緑色発光するものであり、点灯/消灯に応じてパート指定状態を表示する一方、点灯色に応じて指定パートの状態(緑色点灯時に再生、赤色点灯時に録音)を表示するようになっている。
なお、パートLED(a,b)という表記では、a(a=0〜5)が伴奏エレメントの種類を表すエレメント番号を、b(b=0〜4)がパート種類を表すパート番号を表している。
【0017】
次に、再び図2を参照して、パネルスイッチ群1に配設される主要なスイッチについて説明を進める。図2において、23はプリセットスイッチである。プリセットスイッチ23は、シーケンスエリアSE(後述する)に格納された伴奏パターンを、パターンエリアPE(後述する)に保存する際に操作される。プリセットスイッチ23近傍には、LED23aが配設されており、当該スイッチ23のオン操作に応じて点灯される。
24は押下操作される毎に交互にオン状態あるいはオフ状態のいずれかに設定されるパターンスイッチである。パターンスイッチ24がオン状態に設定された場合、シーケンスエリアSEに格納された伴奏パターンデータを再生もしくは入力イベントを伴奏パターンデータとしてシーケンスエリアSEに録音する処理(後述するシーケンスパターン録再生処理)が実行される。パターンスイッチ24近傍には、LED24aが配設されており、当該スイッチ24がオン状態に設定された場合に点灯される。25は伴奏パターンデータを入力(録音)する際にオン操作される録音スイッチである。
なお、図示されていないパターン切換えスイッチとは、数値入力キーやカーソルキーから構成され、それらキー操作に応じて「ロック」、「ポップス」あるいは「ディスコ」等の各種伴奏スタイルの中から所望の伴奏パターンを選択するスイッチである。
【0018】
次に、図1に戻り、実施例の構成について説明を進める。図1において、2は上述したパネルスイッチ群1の各スイッチ操作に対応して発生するスイッチイベントに基づいて装置各部を制御するCPUであり、その特徴的な動作については後述する。また、このCPU2は、自動演奏や自動伴奏時の再生テンポを規定するテンポクロックを発生しており、このテンポクロックに同期して自動演奏あるいは自動伴奏を進行させるようになっている。3は上記CPU2にロードされる各種制御プログラムや各種音色の波形データ等を記憶するROMである。
【0019】
5はCPU2の演算に用いる各種レジスタ・フラグデータを一時記憶するワークエリアWEや入力/出力イベントを一時記憶する入力バッファIB/出力バッファOBの他、伴奏パターンデータ等を一時記憶するエリアを備えるRAMである。
ここで、図5〜図7を参照してRAM5に設けられる主要なデータエリアについて説明する。図5において、PEは複数の伴奏パターン(1)〜(N)が格納されるパターンエリアである。各伴奏パターン(1)〜(N)は、それぞれ開始アドレス群(1)〜(N)および伴奏エレメント群(1)〜(N)から構成される。これら伴奏パターンは、パターン切換えスイッチの選択操作に応じて選択される。
【0020】
伴奏パターンを構成する伴奏エレメント群とは、図6に示すように、「イントロパターン(伴奏エレメント(0))」、「ノーマルパターン(伴奏エレメント(1))」、「ノーマルフィルインパターン(伴奏エレメント(2))」、「バリエーションパターン(伴奏エレメント(3))」、「バリエーションフィルインパターン(伴奏エレメント(4))」および「エンディングパターン(伴奏エレメント(5))」からなる。
開始アドレス群は、上記各伴奏エレメント(0)〜(5)の読み出し開始アドレスSTART(1,0)〜(1,5)から構成される。この開始アドレスSTART(n,m)は、パターンエリアPEにおける読み出し開始アドレス位置を表すものであって、nは伴奏パターン種を、mは伴奏エレメント種を示す。
【0021】
図5に示すWEは、CPU2の各種処理に用いるレジスタ・フラグデータを記憶するワークエリアであり、このエリアに格納されるレジスタ・フラグデータの内容については後述の動作説明で述べる。
シーケンスエリアSEは、図7に示すように、録音エリアRECおよび再生エリアREPから構成される。再生エリアREPには、例えばパターン切換えスイッチの操作によりパターンエリアPEから選択される伴奏パターンデータ、すなわち伴奏パターンを形成する各伴奏エレメント(0)〜(5)と、それら伴奏エレメント(0)〜(5)に対応した各格納アドレスAD(0)〜(5)とがストアされる。
【0022】
各伴奏エレメント(0)〜(5)は、「ドラム」、「ベース」、「コード1」、「コード2」および「コード3」の各パートから構成される。各パートは、所謂相対時間形式のパターンデータ、すなわち発音タイミングを表わすタイミングデータTIME、その発音内容を表わすイベントデータEVENTおよびパターン終端を表すENDデータが伴奏進行に対応した時系列のアドレス順に所定の音符長を最小単位とする分解能で記憶されており、それらはアドレスポインタADの歩進によって順次読み出されて再生される。
【0023】
次に、再び図1を参照して実施例の構成について説明する。図1において、5はLCDパネル等から構成される表示部であり、CPU2から供給される表示制御信号に応じて装置各部の動作状態や設定状態を画面表示する。6は伴奏パターンデータを録音する際に用いられる鍵盤であり、押離鍵操作に応じた鍵イベント(入力イベント)を発生する。
7は周知の波形メモリ読み出し方式により構成される音源である。この音源7は伴奏音源部および通常音源部とを備え、通常音源部では押離鍵操作に応じた鍵イベントに基づき、CPU2がROM3から指定音色の波形データを読み出して楽音合成し、これを演奏音として出力する。一方、伴奏音源部では指定テンポに同期して、前述したパターンエリアPEもしくはシーケンスエリアSE中の再生エリアREPから読み出される伴奏パターンデータに対応した伴奏音を発生する。
【0024】
B.実施例の動作
次に、図8〜図38を参照して実施例の動作について説明する。以下では、最初に、概略動作としてメインルーチンの動作について説明した後、このメインルーチンを構成する各種処理ルーチンの動作を説明する。
【0025】
(1)メインルーチンの動作
実施例に電源が投入されると、CPU2はROM3から所定の制御プログラムをロードし、図8に示すメインルーチンを実行してステップS1に処理を進め、RAM4のワークエリアWEに設けられる各種レジスタ・フラグデータをリセットもしくは初期値セットしたり、音源6に対して各種レジスタ・フラグを初期化するよう指示するイニシャライズを実行する。そして、イニシャライズが完了すると、CPU2は次のステップS2に処理を進め、パネルスイッチ群1のスイッチ操作に対応した各種スイッチ処理を行う。
【0026】
次いで、ステップS3では、鍵盤6の押離鍵操作に応じて発生する鍵イベント、もしくは図示されていないMIDIインタフェースを介して取り込むMIDIデータを、RAM4の入力バッファIBに取り込む入力処理を行う。続いて、ステップS4ではRAM4のパターンエリアPEの内から再生すべき伴奏パターンが選択された場合にそれを再生するパターン再生処理を実行する。
次に、ステップS5では伴奏エレメントをシーケンスエリアSEに録音(入力)したり、録音した伴奏エレメントを含んだ一連の伴奏パターンとして再生するシーケンスパターン録再処理を実行する。
【0027】
次いで、ステップS6では、入力処理にてRAM4の入力バッファIBに取り込んだ鍵イベントあるいはMIDIデータを出力バッファOBを介して音源7に送出して楽音(演奏音/伴奏音)を発生させる出力処理を行う。この後、ステップS7に進み、例えばスイッチ操作に応じて装置の動作状態を表示部5に画面表示させる等の、その他の処理を実行した後、上記ステップS2に処理を戻し、以後、装置電源がオフされる迄、ステップS2〜S7を繰り返す。
【0028】
(2)スイッチ処理ルーチンの動作
次に、図9〜図28を参照してスイッチ処理ルーチンの動作について説明する。上述したステップS2を介して図9に示すスイッチ処理ルーチンが実行されると、CPU2は発生するスイッチイベント種類に対応して、ステップSA1〜SA7のいずれかを実行する。以下、各スイッチ操作に対応した処理について述べて行く。
【0029】
▲1▼パターン切換スイッチ処理ルーチンの動作
図9のステップSA1を介して図10に示すパターン切換スイッチ処理ルーチンが実行されると、CPU2はステップSa1に処理を進め、スタートフラグSTFが「0」、つまり、再生停止状態にあるかどうかを判断する。再生開始状態にあれば、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させ、パターン切換スイッチの操作を無効にする。
一方、再生停止状態にあると、判断結果が「YES」となり、ステップSa2に処理を進め、パターン切換スイッチが操作されたかどうかを判断する。ここで、パターン切換えスイッチが操作されると、判断結果は「YES」となり、次のステップSa3に進み、そのスイッチ操作に応じて選択された伴奏パターン番号をレジスタnにストアして本ルーチンを完了させる。
【0030】
▲2▼シーケンススイッチ処理ルーチンの動作
シーケンススイッチとは、前述したパターンスイッチ24および録音スイッチ25の総称である。これらスイッチ24,25のいずかが操作されると、図9のステップSA2を介して図11に示すシーケンススイッチ処理ルーチンを実行し、ステップSb1〜Sb2を介して、操作されたスイッチ毎の処理を実行する。以下、パターンスイッチ24および録音スイッチ25がそれぞれ操作された時の処理について述べる。
【0031】
(イ)録音スイッチ処理ルーチンの動作
図11のステップSb1を介して図12に示す録音スイッチ処理ルーチンが実行されると、CPU2はステップSb1−1に処理を進め、スタートフラグSTFが「0」、つまり、再生停止状態であるかどうかを判断する。再生開始状態であれば、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させるが、再生停止状態であると、判断結果が「YES」となり、ステップSb1−2に進み、録音スイッチ25がオン操作されているかどうかを判断する。録音スイッチ25がオン状態に設定されていると、判断結果は「YES」となり、ステップSb1−3に進み、録音フラグRFを「1」にセットして録音動作に入った旨を表す。一方、録音スイッチ25がオフ状態に設定されていれば、録音フラグRFをゼロセットして非録音動作を表す。このように、録音スイッチ25では、パターン再生が進行している間、そのスイッチ操作が有効になっている。
【0032】
(ロ)パターンスイッチ処理ルーチンの動作
図11のステップSb2を介して図13に示すパターンスイッチ処理ルーチンが実行されると、CPU2はステップSb2−1に処理を進め、スタートフラグSTFが「0」、つまり、再生停止状態であるかどうかを判断する。再生開始状態であれば、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させるが、再生停止状態であると、判断結果が「YES」となり、ステップSb2−2に処理を進める。ステップSb2−2では、パターンスイッチ24がオン操作されたかどうかを判断する。
【0033】
ここで、パターンスイッチ24がオン操作されていなければ、判断結果は「NO」となり、本ルーチンを完了させる。一方、オン操作されていると、判断結果が「YES」となり、ステップSb2−3に処理を進める。ステップSb2−3では、パターンスイッチ24のオン操作に応じてスタートパターンフラグSPFを反転する。次いで、ステップSb2−4では、反転したスタートパターンフラグSPFが「1」、すなわち、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下にあるかどうかを判断する。
【0034】
シーケンスモード下でなければ、ここでの判断結果は「NO」となり、本ルーチンを完了させ、一方、シーケンスモード下にあると、判断結果が「YES」となり、ステップSb2−5に進む。ステップSb2−5では、パターン切換えスイッチの操作に応じて、パターンエリアPEから選択された伴奏パターン(n)の伴奏エレメント(0)〜(5)を、シーケンスエリアSEの再生エリアREPにコピーする。続いて、ステップSb2−6では、コピーした伴奏パターン(n)における各伴奏エレメント(0)〜(5)の開始アドレスSTART(0)〜(5)を、シーケンスエリアSEの再生エリアREPでの格納アドレスに変換し、それをAD(0)〜(5)にそれぞれストアして本ルーチンを完了させる。
【0035】
▲3▼エレメントスイッチ処理ルーチンの動作
エレメントスイッチとは、伴奏エレメントを指定するスイッチ11〜16(図2参照)の総称である。これらスイッチ11〜16のいずかが操作されると、図9のステップSA3を介して図14に示すエレメントスイッチ処理ルーチンを実行し、ステップSc1〜Sc6を介して、操作されたスイッチ種類に対応した処理を実行する。
以下、イントロスイッチ11、ノーマルスイッチ12、ノーマルフィルインスイッチ13、バリエーションスイッチ14、バリエーションフィルインスイッチ15およびエンディングスイッチ16がそれぞれ操作された時の処理について述べる。
【0036】
(イ)イントロスイッチ処理ルーチンの動作
イントロスイッチ11が操作されると、図15に示すイントロスイッチ処理ルーチンにおけるステップSc1−1の判断結果が「YES」となり、ステップSc1−2に処理を進める。ステップSc1−2では、スタートパターンフラグSPFが「1」、すなわち、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であるかどうかを判断する。
ここで、シーケンスモード下でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSc1−3〜Sc1−7を実行し、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)のイントロパターン(伴奏エレメント(0))を読み出す為の処理を行う。
【0037】
すなわち、ステップSc1−3では、開始アドレスSTART(n,0)をアドレスポインタADにストアする。次いで、ステップSc1−4では、そのアドレスポインタADに応じて、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)のイントロパターン(伴奏エレメント(0))から読み出される先頭データ(タイミングデータTIME)をレジスタTpにセットする。
そして、ステップSc1−5では、伴奏エレメントの種別を保持するレジスタELEMENTに、”イントロパターン”を表す「0」をセットした後、ステップSc1−6に進み、スタートフラグSTFを「1」にセットする。続いて、ステップSc1−7では、イントロスイッチ11に配設されるエレメントLED(0)を緑色点灯させて”イントロパターン再生”である旨を表示して本ルーチンを完了する。
【0038】
さて一方、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であると、上記ステップSc1−2の判断結果が「YES」となり、CPU2はステップSc1−8に処理を進める。ステップSc1−8では、スタートフラグSTFが「1」、つまり、再生開始状態にあるかどうかを判断する。
ここで、再生停止状態にあると、判断結果は「NO」となり、ステップSc1−9に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるイントロパターン(伴奏エレメント(0))の先頭アドレスAD(0)をポインタアドレスADにストアする。次いで、ステップSc1−10では、レジスタELEMENTに、”イントロパターン”を表す「0」をセットして本ルーチンを完了する。
【0039】
これに対し、シーケンスモード下であって、既にパターン再生が開始されていると、上記ステップSc1−8の判断結果は「YES」となり、ステップSc1−11に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるイントロパターン(伴奏エレメント(0))の先頭アドレスAD(0)を、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADにストアし、続くステップSc1−12では待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEに、”イントロパターン”を表す「0」をセットした後、ステップSc1−13にて待機フラグTAIKIFに「1」をセットして待機状態に設定した後、本ルーチンを完了する。
【0040】
(ロ)ノーマルスイッチ処理ルーチンの動作
ノーマルスイッチ12が操作されると、図16に示すノーマルスイッチ処理ルーチンにおけるステップSc2−1の判断結果が「YES」となり、ステップSc2−2に処理を進める。ステップSc2−2では、スタートパターンフラグSPFが「1」、すなわち、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であるかどうかを判断する。
【0041】
シーケンスモード下でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSc2−3〜Sc2−6を実行し、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)のノーマルパターン(伴奏エレメント(1))を読み出す為の処理を行う。
すなわち、ステップSc2−3では、スタートフラグSTFが「1」であるか否か、つまり再生開始状態であるかどうかを判断する。そして、再生停止状態であれば、判断結果が「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させるが、パターン再生が進行中であると、次のステップSc2−4に処理を進める。
【0042】
ステップSc2−4では、待機フラグTAIKIFを「1」にセットして待機状態に設定し、続くステップSc2−5では、パターンエリアPEで選択した伴奏パターン(n)中のノーマルパターン(伴奏エレメント(1))のスタートアドレスSTART(n,1)を、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADにストアする。この後、ステップSc2−6に進み、待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEに、”ノーマルパターン”を表す「1」をセットして本ルーチンを完了する。
【0043】
さて一方、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であると、上記ステップSc2−2の判断結果が「YES」となり、CPU2はステップSc2−7に処理を進める。ステップSc2−7では、再生開始状態であるか否か判断する。そして、再生停止状態であると、判断結果は「NO」となり、ステップSc2−8に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるノーマルパターン(伴奏エレメント(1))の先頭アドレスAD(1)をポインタアドレスADにストアする。次いで、ステップSc2−9では、レジスタELEMENTに、”ノーマルパターン”を表す「1」をセットして本ルーチンを完了する。
【0044】
これに対し、シーケンスモード下であって、既にパターン再生が開始されていると、上記ステップSc2−7の判断結果は「YES」となり、ステップSc2−10に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるノーマルパターン(伴奏エレメント(1))の先頭アドレスAD(1)を、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADにストアし、続くステップSc2−11では待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEに、”ノーマルパターン”を表す「1」をセットした後、ステップSc2−12にて待機フラグTAIKIFに「1」をセットして待機状態に設定した後、本ルーチンを完了する。
【0045】
(ハ)ノーマルフィルインスイッチ処理ルーチンの動作
ノーマルフィルインスイッチ13が操作されると、図17に示すノーマルフィルインスイッチ処理ルーチンにおけるステップSc3−1の判断結果が「YES」となり、ステップSc3−2に処理を進める。ステップSc3−2では、レジスタELEMENTに格納される値が「1」、つまりアドレスポインタADが「ノーマルパターン(伴奏エレメント(1)」中にあるかどうかを判断する。
ここで、アドレスポインタADが「ノーマルパターン(伴奏エレメント(1)」中になければ、”ノーマルフィルインパターン(伴奏エレメント(2)”を介挿し得ないので、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させる。
【0046】
一方、アドレスポインタADが「ノーマルパターン(伴奏エレメント(1)」中にあると、上記ステップSc3−2の判断結果が「YES」となり、ステップSc3−3に処理を進める。ステップSc3−3では、スタートパターンフラグSPFが「1」、すなわち、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であるかどうかを判断する。
ここで、シーケンスモード下でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSc3−4〜Sc3−8を実行し、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)のノーマルフィルインパターン(伴奏エレメント(2))を読み出す為の処理を行う。
【0047】
すなわち、ステップSc3−4では、再生開始状態であるかどうかを判断する。そして、再生停止状態であれば、判断結果が「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させるが、パターン再生が進行中であると、判断結果は「YES」となり、次のステップSc3−5に進み、開始アドレスSTART(n,2)をアドレスポインタADにストアする。次いで、ステップSc3−6では、伴奏エレメントの種別を保持するレジスタELEMENTに、”ノーマルフィルインパターン”を表す「2」をセットする。
【0048】
続いて、ステップSc3−7では、アドレスポインタADに応じて、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)のノーマルフィルインパターン(伴奏エレメント(2))から読み出される先頭データ(タイミングデータTIME)をレジスタTpにセットする。
そして、ステップSc3−8では、ノーマルフィルインスイッチ13に配設されるエレメントLED(2)のみを緑色点灯させて”ノーマルフィルインパターン再生”である旨を表示して本ルーチンを完了する。
【0049】
さて一方、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であると、上記ステップSc3−3の判断結果が「YES」となり、CPU2はステップSc3−9に処理を進める。ステップSc3−9では、再生開始状態にあるか否かを判断する。
再生停止状態であると、判断結果は「NO」となり、ステップSc3−10に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるノーマルフィルインパターン(伴奏エレメント(2))の先頭アドレスAD(2)をポインタアドレスADにストアした後、ステップSc3−11に進み、レジスタELEMENTに、”ノーマルフィルインパターン”を表す「2」をセットしてから本ルーチンを完了する。
【0050】
これに対し、シーケンスモード下であって、しかもパターン再生が開始されていると、上記ステップSc3−9の判断結果は「YES」となり、ステップSc3−12に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるノーマルフィルインパターン(伴奏エレメント(2))の先頭アドレスAD(2)を、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADにストアし、続くステップSc3−13では待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEに、”ノーマルフィルインパターン”を表す「2」をセットする。この後、ステップSc3−14にて待機フラグTAIKIFに「1」をセットして待機状態に設定した後、本ルーチンを完了する。
【0051】
(ニ)バリエーションスイッチ処理ルーチンの動作
バリエーションスイッチ14が操作されると、図18に示すバリエーションスイッチ処理ルーチンにおけるステップSc4−1の判断結果が「YES」となり、ステップSc4−2に処理を進める。ステップSc4−2では、スタートパターンフラグSPFが「1」、すなわち、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であるかどうかを判断する。
【0052】
シーケンスモード下でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSc4−3〜Sc4−6を実行し、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)のバリエーションパターン(伴奏エレメント(3))を読み出す為の処理を行う。
すなわち、ステップSc4−3では、再生開始状態であるかどうかを判断する。そして、再生停止状態であれば、判断結果が「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させるが、パターン再生が進行中であると、判断結果は「YES」となり、次のステップSc4−4に進み、待機フラグTAIKIFを「1」にセットして待機状態に設定し、続くステップSc4−5では、パターンエリアPEで選択した伴奏パターン(n)中のバリエーションパターン(伴奏エレメント(3))のスタートアドレスSTART(n,3)を、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADにストアする。この後、ステップSc4−6に進み、待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEに、”バリエーションパターン”を表す「3」をセットして本ルーチンを完了する。
【0053】
さて一方、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であると、上記ステップSc4−2の判断結果が「YES」となり、CPU2はステップSc4−7に処理を進める。ステップSc4−7では、再生開始状態であるか否かを判断する。再生停止状態であると、判断結果は「NO」となり、ステップSc4−8に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるバリエーションパターン(伴奏エレメント(3))の先頭アドレスAD(3)をポインタアドレスADにストアする。次いで、ステップSc4−9では、レジスタELEMENTに、”バリエーションパターン”を表す「3」をセットして本ルーチンを完了する。
【0054】
これに対し、シーケンスモード下であって、しかもパターン再生が開始されていると、上記ステップSc4−7の判断結果が「YES」となり、ステップSc4−10に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるバリエーションパターン(伴奏エレメント(3))の先頭アドレスAD(3)を、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADにストアし、続くステップSc4−11では待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEに、”バリエーションパターン”を表す「3」をセットした後、ステップSc4−12にて待機フラグTAIKIFに「1」をセットして待機状態に設定した後、本ルーチンを完了する。
【0055】
(ホ)バリエーションフィルインスイッチ処理ルーチンの動作
バリエーションフィルインスイッチ15が操作されると、図19に示すバリエーションフィルインスイッチ処理ルーチンにおけるステップSc5−1の判断結果が「YES」となり、ステップSc5−2に処理を進める。ステップSc5−2では、レジスタELEMENTに格納される値が「3」、つまりアドレスポインタADが「バリエーションパターン(伴奏エレメント(3)」中にあるかどうかを判断する。
ここで、アドレスポインタADが「バリエーションパターン(伴奏エレメント(3)」中になければ、”バリエーションフィルインパターン(伴奏エレメント(4)”を介挿し得ないので、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させる。
【0056】
一方、アドレスポインタADが「バリエーションパターン(伴奏エレメント(3)」中にあると、上記ステップSc5−2の判断結果が「YES」となり、ステップSc5−3に処理を進める。ステップSc5−3では、スタートパターンフラグSPFが「1」、すなわち、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であるかどうかを判断する。
シーケンスモード下でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSc5−4〜Sc5−8を実行し、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)のバリエーションフィルインパターン(伴奏エレメント(4))を読み出す為の処理を行う。
【0057】
すなわち、ステップSc5−4では、再生開始状態であるかどうかを判断し、再生停止状態であれば、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させるが、パターン再生が進行中であると、判断結果が「YES」となり、次のステップSc5−5に進む。ステップSc5−5では、開始アドレスSTART(n,4)をアドレスポインタADにストアする。次いで、ステップSc5−6では、伴奏エレメントの種別を保持するレジスタELEMENTに、”バリエーションフィルインパターン”を表す「4」をセットする。
【0058】
続いて、ステップSc5−7では、アドレスポインタADに応じて、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)のバリエーションフィルインパターン(伴奏エレメント(4))から読み出される先頭データ(タイミングデータTIME)をレジスタTpにセットする。
そして、ステップSc5−8では、バリエーションフィルインスイッチ15に配設されるエレメントLED(4)のみを緑色点灯させて”バリエーションフィルインパターン再生”である旨を表示して本ルーチンを完了する。
【0059】
さて一方、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であると、上記ステップSc5−3の判断結果が「YES」となり、CPU2はステップSc5−9に処理を進める。ステップSc5−9では、再生開始状態であるか否かを判断する。再生停止状態であれば、判断結果は「NO」となり、ステップSc5−10に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるバリエーションフィルインパターン(伴奏エレメント(4))の先頭アドレスAD(4)をポインタアドレスADにストアした後、ステップSc5−11に進み、レジスタELEMENTに、”バリエーションフィルインパターン”を表す「4」をセットしてから本ルーチンを完了する。
【0060】
これに対し、シーケンスモード下であって、既にパターン再生が開始されていると、上記ステップSc5−9の判断結果は「YES」となり、ステップSc5−12に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるバリエーションフィルインパターン(伴奏エレメント(4))の先頭アドレスAD(4)を、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADにストアし、続くステップSc5−13では待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEに、”バリエーションフィルインパターン”を表す「4」をセットする。この後、ステップSc5−14にて待機フラグTAIKIFに「1」をセットして待機状態に設定した後、本ルーチンを完了する。
【0061】
(ヘ)エンディングスイッチ処理ルーチンの動作
エンディングスイッチ16が操作されると、図20に示すエンディングスイッチ処理ルーチンにおけるステップSc6−1の判断結果が「YES」となり、ステップSc6−2に処理を進める。ステップSc6−2では、スタートパターンフラグSPFが「1」、すなわち、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であるかどうかを判断する。
【0062】
ここで、シーケンスモード下でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSc6−3〜Sc6−6を実行し、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)のエンディングパターン(伴奏エレメント(5))を読み出す為の処理を行う。
すなわち、ステップSc6−3では、再生開始状態であるか否かを判断する。そして、再生停止状態であれば、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させるが、パターン再生が進行中であると、判断結果が「YES」となり次のステップSc6−4に進む。
【0063】
ステップSc6−4では、待機フラグTAIKIFを「1」にセットして待機状態に設定し、続くステップSc6−5では、パターンエリアPEで選択した伴奏パターン(n)中のエンディングパターン(伴奏エレメント(5))のスタートアドレスSTART(n,5)を、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADにストアする。この後、ステップSc6−6に進み、待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEに、”エンディングパターン”を表す「5」をセットして本ルーチンを完了する。
【0064】
さて一方、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であると、上記ステップSc6−2の判断結果が「YES」となり、CPU2はステップSc6−7に処理を進める。ステップSc6−7では、再生開始状態であるか否かを判断する。再生停止状態であれば、判断結果は「NO」となり、ステップSc6−8に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるエンディングパターン(伴奏エレメント(5))の先頭アドレスAD(5)をポインタアドレスADにストアする。次いで、ステップSc6−9では、レジスタELEMENTに、”エンディングパターン”を表す「5」をセットして本ルーチンを完了する。
【0065】
これに対し、シーケンスモード下であって、しかもパターン再生が開始されていると、上記ステップSc6−7の判断結果が「YES」となり、ステップSc6−10に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPにおけるエンディングパターン(伴奏エレメント(5))の先頭アドレスAD(5)を、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADにストアし、続くステップSc6−11では待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEに、”エンディングパターン”を表す「5」をセットした後、ステップSc6−12にて待機フラグTAIKIFに「1」をセットして待機状態に設定した後、本ルーチンを完了する。
【0066】
▲4▼パートスイッチ処理ルーチンの動作
パートスイッチとは、各伴奏エレメントを構成する「ドラム」、「ベース」、「コード1」、「コード2」および「コード3」の各パートを個別に指定するドラムスイッチ17a〜22a、ベーススイッチ17b〜22b、コード1スイッチ17c〜22c、コード2スイッチ17d〜22dおよびコード3スイッチ17e〜22eの総称である。
これらスイッチのいずかが操作されると、図9のステップSA4を介して図21に示すパートスイッチ処理ルーチンを実行し、ステップSc1〜Sc6を介して、操作されたスイッチ種類に対応した処理を実行する。
以下、ドラムスイッチ17a〜22a、ベーススイッチ17b〜22b、コード1スイッチ17c〜22c、コード2スイッチ17d〜22dおよびコード3スイッチ17e〜22eがそれぞれ操作された時の処理について述べる。
【0067】
(イ)ドラムスイッチ処理ルーチンの動作
ドラムスイッチ17a〜22aのいずれかが操作されると、図22に示すドラムスイッチ処理ルーチンにおけるステップSd1−1の判断結果が「YES」となり、ステップSd1−2に処理を進める。ステップSd1−2では、操作されたドラムスイッチに対応した伴奏エレメントの種別を表すエレメント番号をレジスタeにストアする。例えば、イントロパターンにおけるドラムスイッチ17aが操作された場合には、レジスタeにはイントロパターンに対応したエレメント番号「0」がストアされる。続いて、ステップSd1−3では、パートフラグPARTF(e,0)を反転する。
なお、パートフラグPARTF(0,0)〜(5,0)は、ドラムスイッチ17a〜22aにそれぞれ対応して設けられるフラグであり、その値が「1」であるとオン設定を、「0」ではオフ設定された旨を表す。
【0068】
次いで、ステップSd1−4では、反転されたパートフラグPARTF(e,0)が「1」、つまり、ドラムスイッチがオン設定されか否かを判断する。ここで、オフ設定されていれば、判断結果は「NO」となり、ステップSd1−5に処理を進め、パートフラグPARTF(e,0)およびレコードパートフラグRPARTF(e,0)を共にゼロリセットして後述するステップSd1−9に処理を進める。
なお、レコードパートフラグRPARTF(e,0)とは、後述するように、パートフラグPARTF(e,0)に対応するドラムパートが録音状態にあるか否かを識別するフラグであり、「1」であれば録音状態を、「0」であると再生状態をそれぞれ表す。
【0069】
さて一方、反転されたパートフラグPARTF(e,0)が「1」、つまり、ドラムスイッチがオン設定されていると、上記ステップSd1−4の判断結果が「YES」となり、ステップSd1−6に進む。ステップSd1−6では、録音フラグRFが「1」、つまり、録音設定されているかどうかを判断する。ここで、録音設定されていると、判断結果が「YES」となり、次のステップSd1−7に処理を進め、レコードパートフラグRPARTF(e,0)のみを「1」にセットして、レジスタeの値に対応した伴奏エレメントでのドラムパートが録音状態に設定された旨を表す。
これに対し、録音設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd1−8に処理を進め、レコードパートフラグRPARTF(e,0)をゼロリセットする。
【0070】
こうして、ドラムスイッチの操作に応じて、レジスタeの値に対応した伴奏エレメントでのドラムパートが再生状態もしくは録音状態のいずれに設定されたかを区別し終えると、CPU2はステップSd1−9〜Sd1−15を介して、各伴奏エレメントのドラムスイッチ17a〜22aに各々配設されるパートLED(0,0)〜(5,0)の点灯態様を指定する。
すなわち、まずステップSd1−9では、伴奏エレメント番号を表すポインタレジスタP(以下、伴奏エレメント番号Pと記す)をゼロリセットし、続くステップSd1−10では、伴奏エレメント番号Pに対応したレコードパートフラグRPARTF(P,0)が「1」、つまり伴奏エレメント番号Pのドラムパートが録音状態に設定されているかどうかを判断する。
【0071】
録音状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd1−11に処理を進め、伴奏エレメント番号Pに対応したパートフラグPARTF(P,0)が「1」、つまり、伴奏エレメント番号Pのドラムパートが再生状態に設定されているかどうかを判断する。
ここで、再生状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd1−14に処理を進め、伴奏エレメント番号Pをインクリメントして歩進する。次いで、ステップSd1−15では、歩進された伴奏エレメント番号Pが「5」を超えたか、すなわち、各ドラムスイッチ17a〜22aにそれぞれ配設されるパートLED(0,0)〜(5,0)について点灯態様を指定し終えたかどうかを判断する。
【0072】
各パートLED(0,0)〜(5,0)の点灯態様を指定している途中であると、判断結果は「NO」となり、ステップSd1−10に処理を戻し、歩進した伴奏エレメント番号Pに基づき、対応するドラムパートが録音状態あるいは再生状態のいずれかに設定されているかどうかを判断する。
そして、録音状態に設定されているドラムパートがあれば、ステップSd1−10の判断結果が「YES」となり、ステップSd1−13に進み、そのパートLED(P,0)を赤色点灯させる。また、再生状態に設定されているドラムパートがあれば、ステップSd1−11の判断結果が「YES」となり、ステップSd1−12に進み、そのパートLED(P,0)を緑色点灯させる。こうして、各伴奏エレメントのドラムスイッチ17a〜22aにそれぞれ配設されるパートLED(0,0)〜(5,0)の点灯態様を指定し終えると、ステップSd1−15の判断結果が「YES」となり、本ルーチンを完了させる。
【0073】
(ロ)ベーススイッチ処理ルーチンの動作
ベーススイッチ17b〜22bのいずれかが操作されると、図23に示すベーススイッチ処理ルーチンにおけるステップSd2−1の判断結果が「YES」となり、ステップSd2−2に処理を進める。ステップSd2−2では、操作されたベーススイッチに対応した伴奏エレメントの種別を表すエレメント番号をレジスタeにストアする。例えば、ノーマルパターンにおけるベーススイッチ17bが操作された場合には、レジスタeには「1」がストアされる。
続いて、ステップSd2−3では、パートフラグPARTF(e,1)を反転する。なお、パートフラグPARTF(0,1)〜(5,1)は、ベーススイッチ17b〜22bにそれぞれ対応して設けられるフラグであり、その値が「1」であるとオン設定を、「0」ではオフ設定された旨を表す。
【0074】
次いで、ステップSd2−4では、反転されたパートフラグPARTF(e,1)が「1」、つまり、ベーススイッチがオン設定されか否かを判断する。ここで、オフ設定されていれば、判断結果は「NO」となり、ステップSd2−5に処理を進め、パートフラグPARTF(e,1)およびレコードパートフラグRPARTF(e,1)を共にゼロリセットして後述するステップSd2−9に処理を進める。
なお、レコードパートフラグRPARTF(e,1)とは、パートフラグPARTF(e,1)に対応するベースパートが録音状態にあるか否かを識別するフラグであり、「1」であれば録音状態を、「0」であると再生状態をそれぞれ表す。
【0075】
さて一方、反転されたパートフラグPARTF(e,1)が「1」、つまり、ベーススイッチがオン設定されていると、上記ステップSd2−4の判断結果が「YES」となり、ステップSd2−6に進む。ステップSd2−6では、録音フラグRFが「1」、つまり、録音設定されているかどうかを判断する。ここで、録音設定されていると、判断結果が「YES」となり、次のステップSd2−7に処理を進め、レコードパートフラグRPARTF(e,1)のみを「1」にセットして、レジスタeの値に対応した伴奏エレメントにおけるベースパートが録音状態に設定された旨を表す。
これに対し、録音設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd2−8に処理を進め、レコードパートフラグRPARTF(e,1)をゼロリセットする。
【0076】
こうして、ベーススイッチの操作に応じて、レジスタeの値に対応した伴奏エレメントにおけるベースパートが再生状態もしくは録音状態のいずれに設定されたかを区別し終えると、CPU2はステップSd2−9〜Sd2−15を介して、その設定状況に応じて、各伴奏エレメントのベーススイッチ17b〜22bに各々配設されるパートLED(0,1)〜(5,1)の点灯態様を指定する。
すなわち、ステップSd2−9では、伴奏エレメント番号Pをゼロリセットし、続くステップSd2−10では、伴奏エレメント番号Pに対応したレコードパートフラグRPARTF(P,1)が「1」、つまり伴奏エレメント番号Pのベースパートが録音状態に設定されているかどうかを判断する。
【0077】
録音状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd2−11に処理を進め、伴奏エレメント番号Pに対応したパートフラグPARTF(P,1)が「1」、つまり、伴奏エレメント番号Pのベースパートが再生状態に設定されているかどうかを判断する。
ここで、再生状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd2−14に処理を進め、伴奏エレメント番号Pをインクリメントして歩進する。次いで、ステップSd2−15では、歩進された伴奏エレメント番号Pが「5」を超えたか、すなわち、各ベーススイッチ17b〜22bにそれぞれ配設されるパートLED(0,1)〜(5,1)について点灯態様を指定し終えたかどうかを判断する。
【0078】
各パートLED(0,1)〜(5,1)の点灯態様を指定している途中であると、判断結果は「NO」となり、ステップSd2−10に処理を戻し、歩進した伴奏エレメント番号Pに基づき、対応するベースパートが録音状態あるいは再生状態のいずれかに設定されているかどうかを判断する。
そして、録音状態に設定されているベースパートがあれば、ステップSd2−10の判断結果が「YES」となり、ステップSd2−13に進み、そのパートLED(P,1)を赤色点灯させる。また、再生状態に設定されているベースパートがあれば、ステップSd2−11の判断結果が「YES」となり、ステップSd2−12に進み、そのパートLED(P,1)を緑色点灯させる。こうして、各伴奏エレメントのベーススイッチ17b〜22bにそれぞれ配設されるパートLED(0,1)〜(5,1)の点灯態様を指定し終えると、ステップSd2−15の判断結果が「YES」となり、本ルーチンを完了させる。
【0079】
(ハ)コード1スイッチ処理ルーチンの動作
コード1スイッチ17c〜22cのいずれかが操作されると、図24に示すコード1スイッチ処理ルーチンにおけるステップSd3−1の判断結果が「YES」となり、ステップSd3−2に処理を進める。ステップSd3−2では、操作されたコード1スイッチに対応した伴奏エレメントの種別を表すエレメント番号をレジスタeにストアする。例えば、ノーマルフィルインパターンにおけるコード1スイッチ17cが操作された場合には、レジスタeには「2」がストアされる。
続いて、ステップSd3−3では、パートフラグPARTF(e,2)を反転する。なお、パートフラグPARTF(0,2)〜(5,2)は、コード1スイッチ17c〜22cにそれぞれ対応して設けられるフラグであり、その値が「1」であるとオン設定を、「0」ではオフ設定された旨を表す。
【0080】
次いで、ステップSd3−4では、反転されたパートフラグPARTF(e,2)が「1」、つまり、コード1スイッチがオン設定されか否かを判断する。ここで、オフ設定されていれば、判断結果は「NO」となり、ステップSd3−5に処理を進め、パートフラグPARTF(e,2)およびレコードパートフラグRPARTF(e,2)を共にゼロリセットして後述するステップSd3−9に処理を進める。
なお、レコードパートフラグRPARTF(e,2)とは、パートフラグPARTF(e,2)に対応するコード1パートが録音状態にあるか否かを識別するフラグであり、「1」であれば録音状態を、「0」であると再生状態をそれぞれ表す。
【0081】
さて一方、反転されたパートフラグPARTF(e,2)が「1」、つまり、コード1スイッチがオン設定されていると、上記ステップSd3−4の判断結果が「YES」となり、ステップSd3−6に進む。ステップSd3−6では、録音フラグRFが「1」、つまり、録音設定されているかどうかを判断する。ここで、録音設定されていると、判断結果が「YES」となり、次のステップSd3−7に処理を進め、レコードパートフラグRPARTF(e,2)のみを「1」にセットして、レジスタeの値に対応した伴奏エレメントにおけるコード1パートが録音状態に設定された旨を表す。
これに対し、録音設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd3−8に処理を進め、レコードパートフラグRPARTF(e,2)をゼロリセットする。
【0082】
こうして、コード1スイッチの操作に応じて、レジスタeの値に対応した伴奏エレメントにおけるコード1パートが再生状態もしくは録音状態のいずれに設定されたかを区別し終えると、CPU2はステップSd3−9〜Sd3−15を介して、その設定状況に応じて、各伴奏エレメントのコード1スイッチ17c〜22cに各々配設されるパートLED(0,2)〜(5,2)の点灯態様を指定する。
すなわち、ステップSd3−9では、伴奏エレメント番号Pをゼロリセットし、続くステップSd3−10では、伴奏エレメント番号Pに対応したレコードパートフラグRPARTF(P,2)が「1」、つまり伴奏エレメント番号Pのコード1パートが録音状態に設定されているかどうかを判断する。
【0083】
録音状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd3−11に処理を進め、伴奏エレメント番号Pに対応したパートフラグPARTF(P,2)が「1」、つまり、伴奏エレメント番号Pのコード1パートが再生状態に設定されているかどうかを判断する。
ここで、再生状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd3−14に処理を進め、伴奏エレメント番号Pをインクリメントして歩進する。次いで、ステップSd3−15では、歩進された伴奏エレメント番号Pが「5」を超えたか、すなわち、各コード1スイッチ17c〜22cにそれぞれ配設されるパートLED(0,2)〜(5,2)について点灯態様を指定し終えたかどうかを判断する。
【0084】
各パートLED(0,2)〜(5,2)の点灯態様を指定している途中であると、判断結果は「NO」となり、ステップSd3−10に処理を戻し、歩進した伴奏エレメント番号Pに基づき、対応するコード1パートが録音状態あるいは再生状態のいずれかに設定されているかどうかを判断する。
そして、録音状態に設定されているコード1パートがあれば、ステップSd3−10の判断結果が「YES」となり、ステップSd3−13に進み、そのパートLED(P,2)を赤色点灯させる。また、再生状態に設定されているコード1パートがあれば、ステップSd3−11の判断結果が「YES」となり、ステップSd3−12に進み、そのパートLED(P,2)を緑色点灯させる。こうして、各伴奏エレメントのコード1スイッチ17c〜22cにそれぞれ配設されるパートLED(0,2)〜(5,2)の点灯態様を指定し終えると、ステップSd3−15の判断結果が「YES」となり、本ルーチンを完了させる。
【0085】
(ニ)コード2スイッチ処理ルーチンの動作
コード2スイッチ17d〜22dのいずれかが操作されると、図25に示すコード2スイッチ処理ルーチンにおけるステップSd4−1の判断結果が「YES」となり、ステップSd4−2に処理を進める。ステップSd4−2では、操作されたコード2スイッチに対応した伴奏エレメントの種別を表すエレメント番号をレジスタeにストアする。例えば、バリエーションパターンにおけるコード2スイッチ17cが操作された場合には、レジスタeには「3」がストアされる。続いて、ステップSd4−3では、パートフラグPARTF(e,3)を反転する。なお、パートフラグPARTF(0,3)〜(5,3)は、コード2スイッチ17d〜22dにそれぞれ対応して設けられるフラグであり、その値が「1」であるとオン設定を、「0」ではオフ設定された旨を表す。
【0086】
次いで、ステップSd4−4では、反転されたパートフラグPARTF(e,3)が「1」、つまり、コード2スイッチがオン設定されか否かを判断する。ここで、オフ設定されていれば、判断結果は「NO」となり、ステップSd4−5に処理を進め、パートフラグPARTF(e,3)およびレコードパートフラグRPARTF(e,3)を共にゼロリセットして後述するステップSd4−9に処理を進める。
なお、レコードパートフラグRPARTF(e,3)とは、パートフラグPARTF(e,3)に対応するコード2パートが録音状態にあるか否かを識別するフラグであり、「1」であれば録音状態を、「0」であると再生状態をそれぞれ表す。
【0087】
さて一方、反転されたパートフラグPARTF(e,3)が「1」、つまり、コード2スイッチがオン設定されていると、上記ステップSd4−4の判断結果が「YES」となり、ステップSd4−6に進む。ステップSd4−6では、録音フラグRFが「1」、つまり、録音設定されているかどうかを判断する。ここで、録音設定されていると、判断結果が「YES」となり、次のステップSd4−7に処理を進め、レコードパートフラグRPARTF(e,3)のみを「1」にセットして、レジスタeの値に対応した伴奏エレメントにおけるコード2パートが録音状態に設定された旨を表す。
これに対し、録音設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd4−8に処理を進め、レコードパートフラグRPARTF(e,3)をゼロリセットする。
【0088】
こうして、コード2スイッチの操作に応じて、レジスタeの値に対応した伴奏エレメントにおけるコード2パートが再生状態もしくは録音状態のいずれに設定されたかを区別し終えると、CPU2はステップSd4−9〜Sd4−15を介して、その設定状況に応じて、各伴奏エレメントのコード2スイッチ17d〜22dに各々配設されるパートLED(0,3)〜(5,3)の点灯態様を指定する。
すなわち、ステップSd4−9では、伴奏エレメント番号Pをゼロリセットし、続くステップSd4−10では、伴奏エレメント番号Pに対応したレコードパートフラグRPARTF(P,3)が「1」、つまり伴奏エレメント番号Pのコード2パートが録音状態に設定されているかどうかを判断する。
【0089】
録音状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd4−11に処理を進め、伴奏エレメント番号Pに対応したパートフラグPARTF(P,3)が「1」、つまり、伴奏エレメント番号Pのコード2パートが再生状態に設定されているかどうかを判断する。
ここで、再生状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd4−14に処理を進め、伴奏エレメント番号Pをインクリメントして歩進する。次いで、ステップSd4−15では、歩進された伴奏エレメント番号Pが「5」を超えたか、すなわち、各コード2スイッチ17d〜22dにそれぞれ配設されるパートLED(0,3)〜(5,3)について点灯態様を指定し終えたかどうかを判断する。
【0090】
各パートLED(0,3)〜(5,3)の点灯態様を指定している途中であると、判断結果は「NO」となり、ステップSd4−10に処理を戻し、歩進した伴奏エレメント番号Pに基づき、対応するコード2パートが録音状態あるいは再生状態のいずれかに設定されているかどうかを判断する。
そして、録音状態に設定されているコード2パートがあれば、ステップSd4−10の判断結果が「YES」となり、ステップSd4−13に進み、そのパートLED(P,3)を赤色点灯させる。また、再生状態に設定されているコード2パートがあれば、ステップSd4−11の判断結果が「YES」となり、ステップSd4−12に進み、そのパートLED(P,3)を緑色点灯させる。こうして、各伴奏エレメントのコード2スイッチ17d〜22dにそれぞれ配設されるパートLED(0,3)〜(5,3)の点灯態様を指定し終えると、ステップSd4−15の判断結果が「YES」となり、本ルーチンを完了させる。
【0091】
(ホ)コード3スイッチ処理ルーチンの動作
コード3スイッチ17e〜22eのいずれかが操作されると、図26に示すコード3スイッチ処理ルーチンにおけるステップSd5−1の判断結果が「YES」となり、ステップSd5−2に処理を進める。ステップSd5−2では、操作されたコード3スイッチに対応した伴奏エレメントの種別を表すエレメント番号をレジスタeにストアする。例えば、エンディングパターンにおけるコード3スイッチ17cが操作された場合には、レジスタeには「5」がストアされる。 続いて、ステップSd5−3では、パートフラグPARTF(e,4)を反転する。なお、パートフラグPARTF(0,4)〜(5,4)は、コード3スイッチ17e〜22eにそれぞれ対応して設けられるフラグであり、その値が「1」であるとオン設定を、「0」ではオフ設定された旨を表す。
【0092】
次いで、ステップSd5−4では、反転されたパートフラグPARTF(e,4)が「1」、つまり、コード3スイッチがオン設定されか否かを判断する。ここで、オフ設定されていれば、判断結果は「NO」となり、ステップSd5−5に処理を進め、パートフラグPARTF(e,4)およびレコードパートフラグRPARTF(e,4)を共にゼロリセットして後述するステップSd5−9に処理を進める。
なお、レコードパートフラグRPARTF(e,4)とは、パートフラグPARTF(e,4)に対応するコード3パートが録音状態にあるか否かを識別するフラグであり、「1」であれば録音状態を、「0」であると再生状態をそれぞれ表す。
【0093】
さて一方、反転されたパートフラグPARTF(e,4)が「1」、つまり、コード3スイッチがオン設定されていると、上記ステップSd5−4の判断結果が「YES」となり、ステップSd5−6に進む。ステップSd5−6では、録音フラグRFが「1」、つまり、録音設定されているかどうかを判断する。ここで、録音設定されていると、判断結果が「YES」となり、次のステップSd5−7に処理を進め、レコードパートフラグRPARTF(e,4)のみを「1」にセットして、レジスタeの値に対応した伴奏エレメントにおけるコード3パートが録音状態に設定された旨を表す。
これに対し、録音設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd5−8に処理を進め、レコードパートフラグRPARTF(e,4)をゼロリセットする。
【0094】
こうして、コード3スイッチの操作に応じて、レジスタeの値に対応した伴奏エレメントにおけるコード3パートが再生状態もしくは録音状態のいずれに設定されたかを区別し終えると、CPU2はステップSd5−9〜Sd5−15を介して、その設定状況に応じて、各伴奏エレメントのコード3スイッチ17e〜22eに各々配設されるパートLED(0,4)〜(5,4)の点灯態様を指定する。
すなわち、ステップSd5−9では、伴奏エレメント番号Pをゼロリセットし、続くステップSd5−10では、伴奏エレメント番号Pに対応したレコードパートフラグRPARTF(P,4)が「1」、つまり伴奏エレメント番号Pのコード3パートが録音状態に設定されているかどうかを判断する。
【0095】
録音状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd5−11に処理を進め、伴奏エレメント番号Pに対応したパートフラグPARTF(P,4)が「1」、つまり、伴奏エレメント番号Pのコード3パートが再生状態に設定されているかどうかを判断する。
ここで、再生状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSd5−14に処理を進め、伴奏エレメント番号Pをインクリメントして歩進する。次いで、ステップSd5−15では、歩進された伴奏エレメント番号Pが「5」を超えたか、すなわち、各コード3スイッチ17e〜22eにそれぞれ配設されるパートLED(0,4)〜(5,4)について点灯態様を指定し終えたかどうかを判断する。
【0096】
各パートLED(0,4)〜(5,4)の点灯態様を指定している途中であると、判断結果は「NO」となり、ステップSd5−10に処理を戻し、歩進した伴奏エレメント番号Pに基づき、対応するコード3パートが録音状態あるいは再生状態のいずれかに設定されているかどうかを判断する。
そして、録音状態に設定されているコード3パートがあれば、ステップSd5−10の判断結果が「YES」となり、ステップSd5−13に進み、そのパートLED(P,4)を赤色点灯させる。また、再生状態に設定されているコード3パートがあれば、ステップSd5−11の判断結果が「YES」となり、ステップSd5−12に進み、そのパートLED(P,4)を緑色点灯させる。こうして、各伴奏エレメントのコード3スイッチ17e〜22eにそれぞれ配設されるパートLED(0,4)〜(5,4)の点灯態様を指定し終えると、ステップSd5−15の判断結果が「YES」となり、本ルーチンを完了させる。
【0097】
▲5▼プリセットスイッチ処理ルーチンの動作
図9のステップSA5を介して図27に示すプリセットスイッチ処理ルーチンが実行されると、CPU2はステップSe1に処理を進め、スタートパターンフラグSPFが「1」、すなわち、パターンスイッチ24がオン設定されるシーケンスモード下であるかどうかを判断する。シーケンスモード下でなければ、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させる。
一方、シーケンスモード下であれば、判断結果が「YES」となり、次のステップSe2に進み、再生停止状態であるか否かを判断する。パターン再生が進行していれば、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させるが、再生停止していると、判断結果は「YES」となり、ステップSe3に処理を進める。
【0098】
ステップSe3では、プリセットスイッチ23がオン操作されたかどうかを判断する。そして、オン操作されると、判断結果は「YES」となり、次のステップSe4に進み、シーケンスエリアSE中の再生エリアREPに格納される伴奏パターンの各伴奏エレメントを、パターンエリアPEのパターン(n)の伴奏エレメント(0)〜(5)としてストアする。
次いで、ステップSe5では、再生エリアREPにおける各伴奏エレメントの格納アドレスAD(0)〜(5)を、パターンエリアPEに格納したパターン(n)の開始アドレスSTART(0)〜(5)に変換してパターンエリアPEにストアする。
なお、格納アドレスAD(0)〜(5)を開始アドレスSTART(0)〜(5)に変換するとは、具体的には各アドレス値に所定のオフセットを与える操作を指す。
【0099】
▲6▼スタート/ストップスイッチ処理ルーチンの動作
スタート/ストップスイッチ10が操作されると、図28に示すスタート/ストップスイッチ処理ルーチンにおけるステップSf1の判断結果が「YES」となり、ステップSf2に処理を進め、フラグSTFを反転する。次いで、ステップSf3では、反転されたフラグSTFが「1」、つまり、再生開始状態に設定されているかどうかを判断する。
再生停止状態であれば、判断結果は「NO」となり、ステップSf4に処理を進め、音源7に対して全ての伴奏音を消音するよう指示し、続くステップSf5では、前述したエレメントスイッチおよびパートスイッチに各々配設されるエレメントLED(0)〜(5)、パートLED(0,0)〜(5,4)の全てを消灯するよう指示して本ルーチンを完了させる。
【0100】
一方、再生開始状態に設定されていると、上記ステップSf3の判断結果が「YES」となり、ステップSf6に処理を進め、シーケンスモード下であるか否かを判断する。シーケンスモード下でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSf7に進み、パターン再生開始処理を実行する。
これに対し、シーケンスモード下にあると、判断結果が「YES」となり、ステップSf8を介してシーケンスパターン再生開始処理を実行する。以下、パターン再生開始処理ルーチンおよびシーケンスパターン再生開始処理ルーチンの内容について説明する。
【0101】
(イ)パターン再生開始処理ルーチンの動作
上述したステップSf7を介して図29に示すパターン再生開始処理ルーチンが実行されると、先ずステップSf7−1に処理を進める。ステップSf7−1では、最初に”ノーマルパターン”を再生させるべく、レジスタELEMENTに、”ノーマルパターン”を表す「1」をセットする。次いで、ステップSf7−2では、パターン切換スイッチの操作に応じて、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)における「ノーマルパターン(伴奏エレメント(1))」の開始アドレスSTART(n,1)をアドレスポインタADにストアする。そして、ステップSf7−3では、そのアドレスポインタADに応じて「ノーマルパターン(伴奏エレメント(1))」から読み出される先頭データ(タイミングデータTIME)をレジスタTpにセットする。
【0102】
続いて、ステップSf7−4〜Sf7−10では、”ノーマルパターン”に対応して設けられるノーマルスイッチ12およびそれに併設されるパートスイッチ18のスイッチ操作に従い、対応するエレメントLED(1)や、パートLED(1,0)〜(1,4)を点灯制御する。
すなわち、ステップSf7−4では、パート番号を表すポインタレジスタp(以下、パート番号pと記す)をゼロリセットし、続くステップSf7−5〜Sf7−7では、ノーマルパターンにおけるパートスイッチ18(ドラムスイッチ18a、ベーススイッチ18b、コード1スイッチ18c、コード2スイッチ18dおよびコード3スイッチ18e)の内、オン操作されたものがあるか否かを判断する。
【0103】
これらスイッチ18a〜18eの内、いずれかがオン操作されていると、ステップSf7−5の判断結果が「YES」となり、ステップSf7−10に進み、ノーマルスイッチ12(図2参照)に配設されるエレメントLED(1)を緑色点灯させ、これにより”ノーマルパターン再生”である旨をユーザーに表示する。
一方、上記スイッチ18a〜18eがいずれもオン操作されていない場合には、ステップSf7−7の判断結果が「YES」となり、ステップSf7−8に進み、パートフラグPARTF(1,0)〜(1,4)を全て「1」にセットし、上記スイッチ18a〜18eが全てオン操作されたものと見做し、これによりステップSf7−9では、上記スイッチ18a〜18eに各々対応するパートLED(1,0)〜(1,4)を全て緑色点灯させた後、上記ステップSf7−10にてエレメントLED(1)を緑色点灯させてから本ルーチンを完了させる。
【0104】
(ロ)シーケンスパターン再生開始処理ルーチンの動作
前述したステップSf8(図28参照)を介して図30に示すシーケンスパターン再生開始処理ルーチンが実行されると、CPU2はステップSf8−1に処理を進める。ステップSf8−1では、シーケンスエリアSEの再生エリアREP中の「ノーマルパターン(伴奏エレメント(1))」を再生させるべく、レジスタELEMENTに「1」をセットする。
次いで、ステップSf8−2では、再生エリアREPにおける「ノーマルパターン(伴奏エレメント(1))」の格納アドレスAD(1)をアドレスポインタADにストアし、続くステップSf8−3では、そのアドレスポインタADに応じて読み出される先頭データ(タイミングデータTIME)をレジスタTpにセットする。
【0105】
次に、ステップSf8−4〜Sf8−7では、ノーマルパターン中で録音状態に設定されたパートがあるかどうかを判断する。
録音状態に設定されたパート、つまり、レコードパートフラグRPARTF(1,p)が「1」となるパートがあると、ステップSf8−5の判断結果が「YES」となり、ステップSf8−8に処理を進め、レジスタRADに録音エリア開始アドレスをストアする。次いで、ステップSf8−9では、録音時刻を一時記憶するレジスタTrをゼロリセットし、続くステップSf8−10ではノーマルスイッチ12に配設されるエレメントLED(1)を赤色点灯させて”ノーマルパターン録音”である旨をユーザーに表示して本ルーチンを完了させる。
【0106】
一方、ノーマルパターン中で録音状態に設定されたパートが無い場合には、前述したステップSf8−7の判断結果が「YES」となり、ステップSf8−11に処理を進める。
ステップSf8−11では、パート番号pをゼロリセットし、続くステップSf8−12〜Sf8−14では、ドラムスイッチ18a、ベーススイッチ18b、コード1スイッチ18c、コード2スイッチ18dおよびコード3スイッチ18eの内、オン操作されたものがあるか否かを判断する。そして、これらのいずれかがオン操作されていると、ステップSf8−12の判断結果が「YES」となり、ステップSf8−17に進み、ノーマルスイッチ12に配設されるエレメントLED(1)を緑色点灯させ、これにより”ノーマルパターン再生”である旨をユーザーに表示して本ルーチンを完了させる。
【0107】
これに対し、上記スイッチ18a〜18eがいずれもオン操作されていなければ、ステップSf8−14の判断結果が「YES」となり、ステップSf8−15に進み、パートフラグPARTF(1,0)〜(1,4)を全て「1」にセットし、上記スイッチ18a〜18eが全てオン操作されたものと見做し、これによりステップSf8−16では、上記スイッチ18a〜18eに各々対応するパートLED(1,0)〜(1,4)を全て緑色点灯させた後、上記ステップSf8−17にてエレメントLED(1)を緑色点灯させてから本ルーチンを完了させる。
【0108】
(3)入力処理ルーチンの動作
さて、上述した一連のスイッチ処理が完了すると、CPU2は前述のステップS3(図8参照)を介して図31に示す入力処理ルーチンを実行し、ステップSB1に処理を進める。ステップSB1では、入力イベントの有無を判断し、鍵盤6の押離鍵操作に応じて発生する鍵イベントもしくは図示されていないMIDIインタフェースを介してMIDIデータが入力されると、その判断結果が「YES」となり、次のステップSB2に進み、入力されたイベントをRAM4の入力バッファにストアして本ルーチンを完了させる。
【0109】
(4)パターン再生処理ルーチンの動作
次に、図32〜図33を参照してパターン再生処理ルーチンの動作について説明する。前述したステップS4(図8参照)を介して図32に示すパターン再生処理ルーチンが実行されると、ステップSC1に処理を進め、スタートパターンフラグSPFが「0」であるか否か、つまり、シーケンスモードでないかどうかを判断する。シーケンスモード下であると、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させる。
一方、シーケンスモード下でなければ、判断結果は「YES」となり、次のステップSC2に進み、再生開始状態であるか否かを判断し、再生停止であれば、判断結果が「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させる。
【0110】
これに対し、再生開始状態であると、判断結果は「YES」となり、ステップSC3に進み、最小分解能時間が経過したか否か、つまり、図示されていないタイマ割込み処理にて生成されるタイマクロック1周期分(最小分解能時間)の時間が経過したかどうかを判断する。ここで、最小分解能時間が経過していなければ、判断結果は「NO」となり、一旦、本ルーチンを完了させる。
これに対し、最小分解能時間が経過した場合には、判断結果が「YES」となり、次のステップSC4に進み、レジスタTpに格納されるタイミングデータTIMEをデクリメントする。
【0111】
次いで、ステップSC5では、デクリメントされたレジスタTpの値が「0」、つまり、発音タイミングに達したかどうかを判断する。発音タイミングに達していなければ、判断結果は「NO」となり、一旦、本ルーチンを完了させる。
一方、発音タイミングに達した時には、判断結果が「YES」となり、ステップSC6に処理を進め、アドレスポインタADをインクリメントして歩進させる。続いて、ステップSC7では、アドレスポインタADに応じて、パターンエリアPE中で選択された伴奏パターン(n)の伴奏エレメントから読み出されるデータ種別を判定する。
以下、タイミングデータTIMEが読み出された場合、イベントデータEVENTが読み出された場合および伴奏エレメント終端を表すENDデータが読み出された場合にそれぞれ分けて動作説明する。
【0112】
(イ)タイミングデータTIMEが読み出された場合
この場合、ステップSC8に進み、その読み出したタイミングデータTIMEをレジスタTpにストアした後、上述したステップSC5に処理を戻す。
【0113】
(ロ)イベントデータEVENTが読み出された場合
この場合には、ステップSC9に進み、パート番号pをゼロリセットし、続くステップSC10では、パートフラグPARTF(ELEMENT,p)が「1」、つまり、レジスタELEMENTの値に対応した伴奏エレメントから今読み出されたイベントデータEVENTが、再生状態に設定されたパート(以下、再生指定パートと記す)のものであるかどうかを判断する。再生指定パートのものでなければ、判断結果が「NO」となり、パート番号pを歩進させる。そして、ステップSC14に進み、この歩進したパート番号pが4を超えたか、つまり全パートについて検索し終えたかどうかを判断する。検索し終えていないと、ここでの判断結果は「NO」となり、ステップSC10に処理を戻す。
【0114】
そして、歩進されたパート番号pに基づき、イベントデータEVENTが再生指定パートのものであるかどうかを判断し、再生指定パートのものであると、判断結果が「YES」となり、次のステップSC11に処理を進める。ステップSC11では、イベントデータEVENTのチャンネル(パート種類)と再生指定パートとが一致するか否かを判断する。不一致であれば、判断結果が「NO」となり、ステップSC13に進み、パート番号pを歩進させるが、一致すると、判断結果は「YES」となり、ステップSC12に進み、イベントデータEVENTを出力バッファへ転送する。
このように、ステップSC9〜SC14では、読み出されたイベントデータEVENTが再生指定パートのものであって、その再生指定パートとイベントデータEVENTのパート種類とが一致した場合に、当該イベントデータEVENTを出力バッファへ転送するようになっている。
【0115】
(ハ)ENDデータが読み出された場合
伴奏エレメント終端を表すENDデータが読み出されると、図33に示すステップSC15に処理を進める。ステップSC15では、待機フラグTAIKIFが「1」、すなわち、現在再生し終えた伴奏エレメントに続いて再生待ちとなっている伴奏エレメントがあるかどうかを判断する。再生待ちとなっている伴奏エレメントがあると、判断結果は「YES」となり、ステップSC16に進む。ステップSC16では、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADの内容を、アドレスポインタADにセットする。
【0116】
続いて、ステップSC17では、そのアドレスポインタADにセットされた待機アドレスに応じて、待機中にある伴奏エレメントから読み出される先頭データ(タイミングデータTIME)をレジスタTpにストアすると共に、待機フラグTAIKIFをゼロリセットする。
次いで、ステップSC18では、待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEの値をレジスタELEMENTにストアする。この後、ステップSC19に処理を進め、再生待ちとなっていた伴奏エレメントを表すエレメントLED(ELEMENT)のみ緑色点灯させてから、上述したステップSC5(図32参照)に処理を戻す。これにより、待機していた伴奏エレメントが再生される。
【0117】
さて一方、再生待ちとなっている伴奏エレメントが無い場合には、上述したステップSC15の判断結果が「NO」となり、ステップSC20に処理を進め、現在再生し終えた伴奏エレメントの種類を判別する。そして以後、その判別結果に応じた処理を行う。
以下では、再生し終えた伴奏エレメントが「イントロパターン」、「ノーマルパターン」、「バリエーションパターン」および「エンディングパターン」の各場合の処理について述べる。
【0118】
(a)「イントロパターン」あるいは「ノーマルパターン」が終了した場合
この場合、ステップSC21に進み、パターンエリアPEで選択された伴奏パターン(n)中のノーマルパターン(伴奏エレメント(1))のスタートアドレスSTART(n,1)をアドレスポインタADにストアする。次いで、ステップSC22では、伴奏エレメントの種別を保持するレジスタELEMENTに、”ノーマルパターン”を表す「1」をセットする。
続いて、ステップSC23では、アドレスポインタADに応じて伴奏エレメント(1)から読み出される先頭データ(タイミングデータTIME)をレジスタTpにストアする。この後、ステップSC24に進み、ノーマルスイッチ12に配設されるエレメントLED(1)のみを緑色点灯させてから、上述したステップSC5(図32参照)に処理を戻す。
このように、「イントロパターン」が終了した場合には「ノーマルパターン」の再生に移り、一方、「ノーマルパターン」が終了した場合には「ノーマルパターン」を繰り返し再生するようになっている。
【0119】
(b)「バリエーションパターン」が終了した場合
この場合、ステップSC23に進み、パターンエリアPEで選択された伴奏パターン(n)中のバリエーションパターン(伴奏エレメント(3))のスタートアドレスSTART(n,3)をアドレスポインタADにストアした後、ステップSC26に進み、レジスタELEMENTに、”バリエーションパターン”を表す「3」をセットする。
続いて、ステップSC27では、アドレスポインタADに応じて伴奏エレメント(3)から読み出される先頭データ(タイミングデータTIME)をレジスタTpにストアする。この後、ステップSC28に進み、バリエーションスイッチ14に配設されるエレメントLED(3)のみを緑色点灯させてから、上述したステップSC5(図32参照)に処理を戻す。
このように、バリエーションパターンの場合も、他の伴奏エレメントに切換えしない限り、繰り返し再生するようになっている。
【0120】
(c)「エンディングパターン」が終了した場合
この場合、ステップSC29に進み、スタートフラグSTFをゼロリセットして再生停止状態に設定し、続くステップSC30〜SC31では、再生停止に伴い、全てのエレメントLED(0)〜(5)を消灯するよう指示すると共に、音源7に対して伴奏音の全てを消音するよう指示して本ルーチンを完了させる。
【0121】
(5)シーケンスパターン録再処理ルーチンの動作
次に、図34〜図37を参照してシーケンスパターン録再処理ルーチンの動作について説明する。前述したステップS5(図8参照)を介して図34に示すシーケンスパターン録再処理ルーチンが実行されると、CPU2はステップSD1に処理を進め、スタートパターンフラグSPFが「1」であるか否か、つまり、シーケンスモード下にあるかどうかを判断する。シーケンスモード下でなければ、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させる。
一方、シーケンスモード下であれば、判断結果は「YES」となり、次のステップSD2に進み、再生開始状態であるかどうかを判断し、再生停止状態であれば、判断結果が「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させる。
【0122】
これに対し、再生開始状態にあると、判断結果は「YES」となり、ステップSD3に進み、図示されていないタイマ割込み処理にて生成されるタイマクロック1周期分(最小分解能時間)の時間が経過したかどうかを判断する。ここで、最小分解能時間が経過していなければ、判断結果は「NO」となり、一旦、本ルーチンを完了させるが、最小分解能時間が経過した場合には、判断結果が「YES」となり、ステップSD4に進む。
ステップSD4〜SD7では、現在再生中の伴奏エレメント(ELEMENT)において録音状態に設定されたパートがあるかどうかを判断する。録音状態に設定されたパート、つまり、レコードパートフラグRPARTF(ELEMENT,p)が「1」となるパートがあると、ステップSD5の判断結果が「YES」となり、ステップSD8に処理を進める。
【0123】
ステップSD8では、レジスタTrに格納される録音時刻データをインクリメントする。次いで、ステップSD9では、RAM4の入力バッファにイベントが格納されているか否かを判断する。入力バッファにイベントが格納されていない場合には、録音対象が無いとして判断結果が「NO」となり、本ルーチンを完了させる。
一方、入力バッファに録音すべきイベントが格納されていると、判断結果は「YES」となり、ステップSD10に進む。ステップSD10では、レジスタRADに格納される書込みアドレスに従い、レジスタTrに格納される録音時刻データをシーケンスエリアSEの録音エリアRECにストアする。なお、この書込みアドレスとは、シーケンスエリアSE中の録音エリアRECにおける書込みアドレスを指すものであり、以後、レジスタRADの内容を書込みアドレスRADと記す。
【0124】
そして、ステップSD11では、書込みアドレスRADをインクリメントして歩進させ、続くステップSD12では、その歩進した書込みアドレスRADに応じて、入力バッファ中のイベントをシーケンスエリアSEの録音エリアRECにストアする。この後、ステップSD13に進み、更に書込みアドレスRADを歩進させてから、ステップSD14に処理を進め、イベント間隔を計測する為にレジスタTrをゼロリセットする。
次に、ステップSD15では、RAM4の入力バッファIBにイベントが残っているか否かを判断し、イベントがまだ残っていると、判断結果が「YES」となり、上述したステップSD10に処理を戻す。これに対し、入力バッファIBにイベントが残っていなければ、判断結果は「NO」となり、一旦、本ルーチンを完了させる。
このように、シーケンスパターン再生中に、録音状態に設定されたパートが存在すると、発音タイミングを外れた空き時間に、入力イベントをシーケンスエリアSEの録音エリアRECに録音(記録)し得るようなっている。
【0125】
さて一方、現在再生中の伴奏エレメント(ELEMENT)において録音状態に設定されたパートが存在しなければ、上述のステップSD7での判断結果が「YES」となり、CPU2は図35に示すステップSD16に処理を進める。ステップSD16では、レジスタTpに格納されるタイミングデータTIMEをデクリメントする。
続いて、ステップSD17では、デクリメントされたレジスタTpの値が「0」、つまり、発音タイミングに達したかどうかを判断する。発音タイミングに達していなければ、判断結果は「NO」となり、一旦、本ルーチンを完了させるが、発音タイミング下であれば、判断結果が「YES」となり、次のステップSD18に処理を進める。ステップSD18では、アドレスポインタADをインクリメントして歩進させ、続くステップSD19では、その歩進したアドレスポインタADに応じて、シーケンスエリアSEの再生エリアREPから読み出されるパターンデータの種別を判定する。以下、読み出されるパターンデータの種別毎の処理に分けて動作説明する。
【0126】
(イ)タイミングデータTIMEの場合
この場合、ステップSD20に進み、その読み出したタイミングデータTIMEをレジスタTpにストアしてから、上述のステップSD17に処理を戻す。
【0127】
(ロ)イベントデータEVENTの場合
この場合、ステップSD21〜SD26を経て、そのイベントデータEVENTが再生指定パートのものであって、かつ再生指定パートとイベントデータEVENTのパート種類とが一致していれば、当該イベントデータEVENTを出力バッファへ転送する。
すなわち、ステップSD21では、パート番号pをゼロリセットし、続くステップSD22では、パートフラグPARTF(ELEMENT,p)が「1」、つまり、レジスタELEMENTの値に対応した伴奏エレメントから今読み出されたイベントデータEVENTが、再生指定パートのものであるかどうかを判断する。再生指定パートのものでなければ、判断結果が「NO」となり、パート番号pを歩進させる。そして、ステップSD24に進み、この歩進したパート番号pが4を超えたか、つまり全パートについて検索し終えたかどうかを判断する。検索し終えていないと、ここでの判断結果は「NO」となり、ステップSD22に処理を戻す。
【0128】
そして、歩進されたパート番号pに基づき、イベントデータEVENTが再生指定パートのものであるかどうかを判断し、再生指定パートのものであると、判断結果が「YES」となり、次のステップSD25に処理を進める。ステップSD25では、イベントデータEVENTのチャンネル(パート種類)と再生指定パートとが一致するか否かを判断する。不一致であれば、判断結果が「NO」となり、ステップSD23に処理を戻してパート番号pを歩進させるが、一致すると、判断結果は「YES」となり、ステップSD26に進み、イベントデータEVENTを出力バッファへ転送し、この後、上述のステップSD18に処理を戻す。
【0129】
(ハ)ENDデータの場合
読み出したパターンデータが伴奏エレメントの終端を表すENDデータであると、図36に示すステップSD27に処理を進める。ステップSD27〜SD30では、今再生し終えた伴奏エレメント(e)において録音状態に設定されたパートがあるかどうかを判断する。
そして、録音状態に設定されたパートがなければ、ステップSD4の判断結果が「YES」となり、図37に示すステップSD32に処理を進める。
一方、録音状態に設定されたパート、つまり、レコードパートフラグRPARTF(e,p)が「1」となるパートがあると、ステップSD28の判断結果が「NO」となり、ステップSD31に処理を進める。ステップSD31では、録音エリアREPに録音したパターンデータと、今再生し終えた伴奏エレメント(e)のパターンデータとをマージしてから図37のステップSD32に処理を進める。
【0130】
そして、ステップSD32では、待機フラグTAIKIFが「1」であるか否かを判断する。待機フラグTAIKIFが「0」であれば、判断結果が「NO」となり、ステップSD33に進み、現在再生中にある伴奏エレメントの読み出しアドレスAD(ELEMENT)を、アドレスポインタADにセットした後、前述したステップSD19(図35参照)に処理を戻す。
これに対し、待機フラグTAIKIFが「1」であると、上記ステップSD32の判断結果は「YES」となり、ステップSD34に処理を進め、待機アドレスを保持するレジスタTAIKIADの内容を、アドレスポインタADにセットし、続くステップSD35では、待機状態にある伴奏エレメント種類を保持するレジスタTAIKIEの値を、レジスタELEMENTに格納する。次いで、ステップSD36に進み、待機フラグTAIKIFをゼロリセットする。
【0131】
こうして、再生エリアREPで選択された伴奏エレメント(ELEMENT)を繰り返し再生する設定がなされると、CPU2はステップSD37〜SD40を介して、次に再生し始める伴奏エレメント(ELEMENT)において録音状態に設定されたパートがあるかどうかを判断する。
そして、録音状態に設定されたパートがなければ、ステップSD40の判断結果が「YES」となり、ステップSD42に進み、エレメントLED(ELEMENT)を緑色点灯するよう指示した後、図35に示すステップSD19に処理を戻す。
一方、録音状態に設定されたパートがあると、ステップSD38の判断結果が「YES」となり、ステップSD41に処理を進め、エレメントLED(ELEMENT)を赤色点灯するよう指示した後、図35に示すステップSD19に処理を戻す。
【0132】
(6)出力処理ルーチンの動作
次に、図38を参照して出力処理ルーチンの動作について説明する。前述したステップS6(図8参照)を介して図38に示す出力処理ルーチンが実行されると、CPU2はステップSE1に処理を進め、RAM4の入力バッファIBにデータがあるかどうかを判断する。入力バッファIBにデータが無ければ、判断結果は「NO」となり、後述するステップSE3に処理を進めるが、入力バッファIBにデータがあると、判断結果が「YES」となり、次のステップSE2にて入力バッファIBに格納されている入力イベント(例えば鍵イベント等)を、RAM4の出力バッファOBに出力した後、ステップSE3に進み、入力バッファIBの内容をクリアする。これにより、前述した入力処理にて入力バッファIBに格納した入力イベントが出力バッファOBに転送される。
【0133】
次いで、ステップSE4では、出力バッファOBでのイベントの有無を判断し、イベントが無ければ、本ルーチンを完了させるが、上述したように、入力バッファIBから転送されてきたイベントや、パターンデータ再生に応じて出力バッファOBにイベントが格納されると、判断結果が「YES」となり、次のステップSE5に処理を進め、出力バッファOBに格納されるイベントを音源7に送出する。
これにより、音源7では、転送されてくるイベント内容に従い、押離鍵操作に応じた演奏音あるいはパターンデータに対応した伴奏音を発生する。そして、出力バッファOBのイベントを音源7へ送出し終えた後、ステップSE6に進み、出力バッファOBの内容をクリアして本ルーチンを完了させる。
【0134】
以上のように、本実施例では、各伴奏エレメントを形成するパート毎に、それぞれ再生するか否か、録音するか否かを個別に設定し得るようにし、再生もしくは録音するよう設定されたパートについて、再生設定されたものと録音設定されたものとで表示態様を異ならせる。
こうした設定の下でシーケンスパターン録音再生処理が実行されると、録音設定されたパートでは、発音タイミングを外れた空き時間に、入力イベントをシーケンスエリアSEの録音エリアRECに録音する。そして、再生設定された伴奏エレメントの再生が完了すると、その録音エリアREPに録音したパターンデータが、この再生し終えた伴奏エレメントのパターンデータにマージされる。
再生し終えた伴奏エレメントに続いて再生待機する伴奏エレメントがあれば、その再生待機していた伴奏エレメントを再生するが、再生待機する伴奏エレメントが無いと、録音したパターンデータがマージされた伴奏エレメントを繰り返し再生する。
これにより、例えば「イントロパターン」のコード1パートを聴きながら(再生しながら)、「イントロパターン」のベースパートを作成(録音)する等、演奏上の乗りを加味した形で任意の伴奏エレメントをパート別に編集することが可能になっている。
【0135】
【発明の効果】
請求項1,3に記載の発明によれば、各伴奏エレメント毎に、伴奏エレメントを形成する各パートの内から再生パートもしくは録音パートを指定しておき、各伴奏エレメントの内から再生すべき伴奏エレメントを選択すると、その選択された伴奏エレメントの再生パートを再生する一方、選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれれば、外部から入力される入力イベントをエレメント記憶手段の録音エリアに収録してエレメント記憶手段の再生エリアに結合し、再生パートの再生が完了してからその再生エリアに結合した録音パートを再生するので、例えば「イントロパターン」のドラムパートを聴きながら(再生しながら)、「ノーマルパターン」のベースパートを作成(録音)する等、演奏上の乗りを加味した形でパート別に編集を進めることが出来る。
請求項2,4に記載の発明によれば、上記請求項1,3と同様、再生すべき伴奏エレメントに録音パートが含まれれば、外部から入力される入力イベントをエレメント記憶手段の録音エリアに収録してエレメント記憶手段の再生エリアに結合し、再生パートの再生が完了してからその再生エリアに結合した録音パートを再生する為、演奏上の乗りを加味した形でパート別に編集を進めることが出来、しかも、各伴奏エレメントの各パートについて、再生パートに指定された場合と録音パートに指定された場合とで表示態様を異ならせる一方、再生する伴奏エレメントに録音パートが含まれるか否かに応じて、その伴奏エレメントの表示態様を異ならせるようにしたので、各伴奏エレメントにおいてどのパートが再生/録音されるかや、現在再生している伴奏エレメントに録音パートが存在するか否かを一目瞭然にすることができる。また、再生開始前に、各伴奏エレメントにおいてどのパートを再生/録音するかを事前に予約設定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】パネルスイッチ群1に配設される主要スイッチの構成を示す図である。
【図3】エレメントスイッチ11〜16とエレメントLED(0)〜(5)との対応関係を説明するための図である。
【図4】パートスイッチ17〜22とパートLED(0,0)〜(5,4)との対応関係を説明するための図である。
【図5】RAM4のデータ構造を示すメモリマップである。
【図6】RAM4のデータ構造を示すメモリマップである。
【図7】RAM4のデータ構造を示すメモリマップである。
【図8】メインルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図9】スイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図10】パターン切換スイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図11】シーケンススイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図12】録音スイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図13】パターンスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図14】エレメントスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図15】イントロスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図16】ノーマルスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図17】ノーマルフィルインスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図18】バリエーションスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図19】バリエーションフィルインスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図20】エンディングスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図21】パートスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図22】ドラムスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図23】ベーススイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図24】コード1スイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図25】コード2スイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図26】コード3スイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図27】プリセットスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図28】スタート/ストップスイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図29】パターン再生開始処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図30】シーケンスパターン再生開始処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図31】入力処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図32】パターン再生処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図33】パターン再生処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図34】シーケンスパターン録再処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図35】シーケンスパターン録再処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図36】シーケンスパターン録再処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図37】シーケンスパターン録再処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図38】出力処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パネルスイッチ群
2 CPU
3 ROM
4 RAM
5 表示部
6 鍵盤
7 音源
10 オールエレメントシリアルスイッチ
11 スタート/ストップスイッチ
12 イントロスイッチ
13 ノーマル/フィルインスイッチ
14 バリエーション/フィルインスイッチ
15 エンディングスイッチ
16 プリセットスイッチ
17 ソングスイッチ
18 パターンスイッチ
19 録音スイッチ

Claims (4)

  1. 録音エリアおよび複数の伴奏エレメントが格納される再生エリアを備えるエレメント記憶手段と、
    各伴奏エレメント毎に、伴奏エレメントを形成する各パートの内から再生パートもしくは録音パートを指定する指定手段と、
    前記エレメント記憶手段の再生エリアに格納される各伴奏エレメントの内から再生すべき伴奏エレメントを選択する選択手段と、
    この選択手段により選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれる場合、外部から入力される入力イベントを前記エレメント記憶手段の録音エリアに収録して前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合する結合手段と、
    前記選択手段により選択された伴奏エレメントの再生パートを再生する一方、前記結合手段が入力イベントを収録した録音エリアを前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合した場合には、再生パートの再生が完了してから再生エリアに結合された録音パートを再生する再生手段と
    を具備することを特徴とする自動演奏装置。
  2. 録音エリアおよび複数の伴奏エレメントが格納される再生エリアを備えるエレメント記憶手段と、
    各伴奏エレメント毎に、伴奏エレメントを形成する各パートの内から再生パートもしくは録音パートを指定する指定手段と、
    各伴奏エレメントの各パート毎に設けられ、前記指定手段によって指定された再生パートと録音パートとで表示態様を異ならせる第1の表示手段と、
    前記エレメント記憶手段の再生エリアに格納される各伴奏エレメントの内から再生すべき伴奏エレメントを選択する選択手段と、
    各伴奏エレメント毎に設けられ、前記選択手段によって選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれるか否かに応じて表示態様を異ならせる第2の表示手段と、
    前記選択手段により選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれる場合、外部から入力される入力イベントを前記エレメント記憶手段の録音エリアに収録して前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合する結合手段と、
    前記選択手段により選択された伴奏エレメントの再生パートを再生する一方、前記結合手段が入力イベントを収録した録音エリアを前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合した場合には、再生パートの再生が完了してから再生エリアに結合された録音パートを再生する再生手段と
    を具備することを特徴とする自動演奏装置。
  3. 録音エリアおよび再生エリアから構成されるエレメント記憶手段の再生エリアに複数の伴奏エレメントを格納するエレメント格納過程と、
    前記エレメント記憶手段に格納される各伴奏エレメント毎に、伴奏エレメントを形成する各パートの内から再生パートもしくは録音パートを指定する指定過程と、
    前記エレメント記憶手段の再生エリアに格納される各伴奏エレメントの内から再生すべき伴奏エレメントを選択する選択過程と、
    この選択過程にて選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれる場合、外部から入力される入力イベントを前記エレメント記憶手段の録音エリアに収録して前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合する結合過程と、
    前記選択過程にて選択された伴奏エレメントの再生パートを再生する一方、前記結合過程によって入力イベントが収録された録音エリアを前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合した場合には、再生パートの再生が完了してから再生エリアに結合された録音パートを再生する再生過程と
    を具備することを特徴とする自動演奏方法。
  4. 録音エリアおよび再生エリアから構成されるエレメント記憶手段の再生エリアに複数の伴奏エレメントを格納するエレメント格納過程と、
    前記エレメント記憶手段に格納される各伴奏エレメント毎に、伴奏エレメントを形成する各パートの内から再生パートもしくは録音パートを指定する指定過程と、
    各伴奏エレメントの各パート毎に設けられる表示手段を、前記指定過程によって指定された再生パートと録音パートとで表示態様を異ならせる第1の表示過程と、
    前記エレメント記憶手段の再生エリアに格納される各伴奏エレメントの内から再生すべき伴奏エレメントを選択する選択過程と、
    各伴奏エレメント毎に設けられる表示手段を、前記選択過程にて選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれるか否かに応じて表示態様を異ならせる第2の表示過程と、
    前記選択過程にて選択された伴奏エレメントに録音パートが含まれる場合、外部から入力される入力イベントを前記エレメント記憶手段の録音エリアに収録して前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合する結合過程と、
    前記選択過程にて選択された伴奏エレメントの再生パートを再生する一方、前記結合過程によって入力イベントが収録された録音エリアを前記エレメント記憶手段の再生エリアに結合した場合には、再生パートの再生が完了してから再生エリアに結合された録音パートを再生する再生過程と
    を具備することを特徴とする自動演奏方法。
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