JP4395618B2 - 演奏支援装置および演奏支援処理のプログラム - Google Patents

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本発明は、演奏支援装置および演奏支援処理のプログラムに関し、特に、演奏する楽音の旋律に対して豊かな表現を付加する機能を有する演奏支援装置および演奏支援処理のプログラムに関するものである。
近年においては、電子鍵盤楽器の鍵盤の各鍵にLEDなどの発光素子を設けて、次に押鍵すべき鍵をガイドする機能を具備した製品が普及している。したがって、演奏技術に習熟していない初心者でも容易に曲の演奏を行うことが可能になっている。その一方、ほとんどの電子鍵盤楽器には、豊かな表現で曲を演奏するために、発音中の音を伸ばすためのサスティン・ペダル、音を震わせるビブラートや音を小刻みに大きくしたり小さくするトレモロなどの効果音を旋律に付加するためのスイッチが設けられている。ところが、初心者にとってはガイドに従って鍵盤でメロディパートを演奏するのが精一杯であり、サスティン・ペダルや効果音を付加するスイッチを操作することは困難である。このため、初心者は単調なメロディパートの演奏だけを行うことになり、次第に練習意欲も低下し、購入した電子鍵盤楽器が使用されていない場合も多い。
このような事態を解決するために、従来、いくつか提案がなされているが、容易な操作性と豊かな表現の演奏とを両立するまでには至っていない。
例えば、ある提案の電子楽器の楽音制御装置によれば、サスティン、ビブラートなどの演奏効果を音色選択に関連して設定することにより、電子鍵盤楽器の演奏操作を簡単にし、また、演奏効果の選択スイッチを省略できるようになっている。この提案においては、鍵盤操作に対応した音符発音信号を波形メモリに記憶した楽音波形データに基づいて形成する音源回路と、波形メモリに音色毎に記憶された楽音波形データを選択する音色選択手段と、音色選択手段からの音色情報に基づいて、音色に対応させた演奏効果情報をフットスイッチの操作に応答して発生する演奏効果選択手段とを具備し、音源回路は、演奏効果情報に基づいて音色に対応した演奏効果を音符発音信号に付加するような構成になっている。(特許文献1参照)
また、他の提案の電子楽器によれば、操作に十分慣れていない初心者等が演奏を行う場合に、演奏時に各音色に特有の音量や効果を簡単な操作で設定できるようになっている。この提案においては、電子楽器の演奏を制御するための演奏制御情報を記憶する記憶手段を備え、この記憶手段から演奏制御情報を読み出して楽音発生を制御するようになされた電子楽器において、記憶手段は、発生楽音の音量、効果を制御するための情報の少なくとも一方を、電子楽器が有する全ての音色ごとに記憶する記憶領域を備えたような構成になっている。(特許文献2参照)
また、他の提案の電子鍵盤楽器によれば、楽音信号に特殊効果を付与する操作子としてピッチベンドホイールを一方の手で操作しながら他方の手で鍵盤を演奏することにより、演奏の自由度が限られるのを解決するために、鍵盤ユニットを支持ユニットに対して水平方向に動かせる移動手段と、移動手段による鍵盤ユニットの変動量を検出する検出手段と、変動量に応じて楽音信号に特殊効果を付与する制御手段とを備えたような構成になっている。(特許文献3参照)
特開平5−53580号公報 特開平10−143152号公報 特開2001−296868号公報
しかしながら、上記特許文献1においてもフットスイッチを操作しなければならず、初心者が簡単に演奏効果を付加することは困難である。また、上記特許文献2においても、複数の鍵盤を有する多段電子鍵盤楽器によって実現するので、初心者が簡単に演奏効果を付加することは困難である。また、上記特許文献3の場合には、鍵盤ユニットを移動させるための構造が複雑になる上、演奏技術が向上してピッチベンドホイールを操作しながら鍵盤を演奏できるようになったときは、この構造が無用の長物になってしまうことになる。
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、演奏に先立って簡単な設定を行うだけで、初心者であっても豊かな表現で曲を演奏できるようにすることを目的とする。
請求項1に記載の演奏装置は、各フレーズが複数の音符データを含む複数のフレーズで構成された曲データにおける特定のフレーズに対して、操作に応じて選択された演奏表現の種類及び当該演奏表現の程度を示すパラメータの値を設定する設定手段と、前記特定のフレーズに含まれる複数の音符データ夫々と、それ以外の各フレーズに含まれる複数の音符データの夫々とを順次比較し、実質的に同一の音符データが含まれる比率を算出する算出手段と、この算出手段により算出された比率が所定値以上のフレーズを検索する検索手段と、前記設定手段にて設定された演奏表現の程度を示すパラメータの値を前記算出手段により算出された比率に基づいて変更する変更手段と、前記検索手段によって検索されたフレーズに対して前記設定手段にて選択された演奏表現の種類および前記変更手段にて変更されたパラメータの値を設定して演奏する演奏手段と、を備えた構成になっている。
請求項1の演奏支援装置において、請求項2に記載したように、前記算出手段は、前記特定のフレーズとそれ以外の各フレーズ夫々に含まれる複数の音符データの中で同一の音符データ及び音高差が1オクターブである音符データが含まれる比率を算出するような構成にしてもよい。
請求項3に記載の演奏支援処理のプログラムは、演奏支援装置に適用されるコンピュータに、各フレーズが複数の音符データを含む複数のフレーズで構成された曲データにおける特定のフレーズに対して、操作に応じて選択された演奏表現の種類及び当該演奏表現の程度を示すパラメータの値を設定する設定ステップと、前記特定のフレーズに含まれる複数の音符データ夫々と、それ以外の各フレーズに含まれる複数の音符データの夫々とを順次比較し、実質的に同一の音符データが含まれる比率を算出する算出ステップと、この算出された比率が所定値以上のフレーズを検索する検索ステップと、前記設定された演奏表現の程度を示すパラメータの値を前記算出された比率に基づいて変更する変更ステップと、前記検索手段によって検索されたフレーズに対して前記選択された演奏表現の種類および前記変更されたパラメータの値を設定して演奏する演奏ステップと、を実行させる構成になっている。
請求項の演奏支援処理のプログラムにおいて、請求項に記載したように、前記算出ステップは、前記特定のフレーズとそれ以外の各フレーズ夫々に含まれる複数の音符データの中で同一の音符データ及び音高差が1オクターブである音符データが含まれる比率を算出するような構成にしてもよい。
本発明の演奏支援装置および演奏支援処理のプログラムによれば、演奏に先立って簡単な設定を行うだけで、初心者であっても豊かな表現で曲を演奏できるという効果が得られる。
以下、本発明による演奏支援装置の実施形態について、電子鍵盤楽器を例に採って図を参照して説明する。
図1は、実施形態における電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図である。CPU1は、システムバス2を介して、鍵盤3、スイッチ部4、ROM5、RAM6、表示部7、音源8、曲メモリ9、およびMIDIインターフェース(MIDI I/F)10に接続され、これら各部との間でコマンドおよびデータの授受を行って、この電子鍵盤楽器を制御する。
鍵盤3は、演奏操作に応じて音高やベロシティのデータをCPU1に入力する。なお、図には示していないが、鍵盤3の各鍵には曲の演奏をガイドするためのLED(発光ダイオード)が設けられている。スイッチ部4は、電源スイッチ、スタートスイッチ、モードスイッチ、音色設定スイッチなどのスイッチ群で構成され、各スイッチの操作に応じて対応するコマンドやデータをCPU1に入力する。ROM5は、CPU1によって実行される演奏支援処理のプログラムやその他の制御プログラム、および、電源スイッチがオンされた際のイニシャライズにおける初期データなどをあらかじめ記憶している。RAM6は、CPU1のワークエリアであり、CPU1によって処理されるデータをストアするレジスタ、フラグ、ポインタ(変数)のエリアが設けられている。表示部7は、CPU1の表示制御に応じて、初期画面であるメニュー、演奏する曲名その他のデータ画面を表示するとともに、演奏中においては、曲データの楽譜などを表示する。音源8は、CPU1の発音指示および楽音データに応じて、波形メモリ(図示せず)から波形データを読み出して、D/A変換回路11、サウンドシステム12を介してスピーカ13から発音させる。
曲メモリ9は、複数の曲データをフレーズ単位で記憶している。曲データは、図2に示すように、最初のアドレスのタイムデータの後に、旋律を表わす音符データが順に配列されたシーケンスデータで構成されている。各音符データは、音高データおよび音符長データで構成されている。演奏をガイドする際には、この音高データに対応する鍵のLEDを発光させる。また、1フレーズの長さは例えば1小節で構成されているが、複数の小節で構成してもよい。MIDIインターフェース10は、外部のMIDI機器からMIDIデータを受信する。CPU1は、そのMIDIデータを図2に示すフォーマットの曲データに変換して曲メモリ9に記憶する。
次に、図1の電子鍵盤楽器の動作について、図3ないし図8に示すCPU1のフローチャートを参照して説明する。
図3(1)はCPU1のメインルーチンのフローチャートである。まず、所定のイニシャライズ(ステップSA1)の後、モードフラグMODEを0にリセットする(ステップSA2)。この後は、ステップSA3以降のループ処理を実行する。このループ処理においては、MODEが0であるか否かを判別し(ステップSA3)、MODEが0である場合には設定処理を実行する(ステップSA4)。MODEが1である場合には演奏処理を実行する(ステップSA5)。設定処理又は演奏処理の後は、モード変更処理(ステップSA6)、その他の処理を実行する(ステップSA7)。
図3(2)は、メインルーチンにおけるタイマインタラプトのフローチャートである。タイマインタラプトが禁止解除されている状態においては、一定時間ごとに発生するタイマインタラプトに応じて、後述するレジスタTの値をデクリメントする(ステップSA8)。
図4は、図3(1)のメインルーチンにおけるステップSA4の設定処理のフローチャートである。まず、表示部7に設定画面を表示する(ステップSB1)。そして、スイッチ部4からデータの入力があるか否かを判別する(ステップSB2)。入力があったときは、その入力データがフレーズを指定する範囲であるか、サスティン、ビブラート、トレモロ、コーラスなどの演奏表現の種類であるか、又は、演奏表現の程度を表わすパラメータ値であるかを判別する(ステップSB3)。
入力データが範囲である場合には、RAM6のレジスタAREAに入力データである範囲の先頭アドレスおよび終了アドレスをストアする(ステップSB4)。入力データが演奏表現である場合には、RAM6のレジスタHYOGENに演奏表現の種類をストアする(ステップSB5)。入力データが演奏表現のパラメータである場合には、RAM6のレジスタPARAMETERにパラメータ値をストアする(ステップSB6)。そして、完了スイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSB7)。このスイッチがオンでない場合にはステップSB2において入力の有無を判別する。
例えば、p番目のフレーズの範囲にはサスティンのパラメータ値を設定し、q番目のフレーズの範囲にはビブラートのパラメータ値を設定し、r番目のフレーズの範囲にはトレモロのパラメータ値を設定する。ステップSB7において完了スイッチがオンされたときは、検索処理を実行して(ステップSB8)、メインルーチンに戻る。
図5および図6は、図4の設定処理におけるステップSB8の検索処理のフローチャートである。なお、説明を簡潔にするために、図4の設定処理において1つの特定のフレーズであるAREAが演奏表現として設定され、そのAREAと同じフレーズを検索するものとする。図5において、AREAのデータに基づきスタートアドレスSTART、終了アドレスSTOPを設定する(ステップSC1)。次に、AREAと同じフレーズを検索した際のRAM6の配列であるSTART( )、STOP( )をNULL(空き)にする(ステップSC2)。そして、レジスタADに曲のスタートアドレスをセットし(ステップSC3)、配列を指定するポインタNを1にセットし、AREAのデータを指定するポインタnを0にセットする(ステップSC4)。
次に、ADのアドレスおよびポインタnの値をインクリメントしながら、AREAのフレーズと同一のフレーズを曲データの中から検索する。すなわち、(START+n)によるAREAの音符データを読み出し(ステップSC5)、ADによる音符データを読み出し(ステップSC6)、両者の音符データが一致するか否かを判別する(ステップSC7)。一致しない場合には、ADを進める(ステップSC8)。このときADが最終アドレスを超えたか否かを判別し(ステップSC9)、最終アドレスを超えた場合には、AREAと同じフレーズがないので、メインルーチンに戻る。ADが最終アドレスを超えない場合には、ステップSC6においてADによる次の音符データを読み出し、(START+n)によるAREAの音符データとの一致を判別する。
ステップSC7において両者の音符データが一致したときは、配列のSTART(N)にADのアドレスをストアする(ステップSC10)。次に、ADのアドレスを進め(ステップSC11)、nのポインタを進める(ステップSC12)。そして、図6のフローチャートにおいて、ADが曲の最終アドレスを超えたか否かを判別する(ステップSC13)。ADが曲の最終アドレスを超えた場合には、AREAのフレーズにおける先頭の音符データのみがADのアドレスの音符データと一致だけであるので、配列のSTART(N)をNULLに戻して(ステップSC14)、メインルーチンに戻る。
ステップSC13において、ADが最終アドレスを超えない場合には、(START+n)のアドレスがSTOPのアドレスを超えたか否かを判別する(ステップSC15)。(START+n)のアドレスがSTOPのアドレスを超えた場合には、配列のSTOP(N)にADのアドレスをストアする(ステップSC16)。そして、ポインタNの値をインクリメントして次の配列を指定し(ステップSC17)、nの値を0に戻して(ステップSC18)、AREAの先頭アドレスを指定する。この後は、再び図5のステップSC5からの処理を繰り返し、AREAのフレーズと同一の次のフレーズを検索する。
ステップSC15において、(START+n)のアドレスがSTOPのアドレスを超えない場合には、(START+n)によるAREAの音符データとADによる音符データとが一致するか否かを判別する(ステップSC19)。両者の音符データが一致しない場合には、いま検索対象にしているフレーズにおける全ての音符データが、AREAのフレーズにおける全ての音符データと一致しないので、配列のSTART(N)をNULLに戻して(ステップSC20)、nの値を0に戻して(ステップSC18)、AREAの先頭アドレスを指定する。この後は、再び図5のステップSC5からの処理を繰り返し、AREAのフレーズと同一の次のフレーズを検索する。
ステップSC19において、両者の音符データが一致する場合には、図5のステップSC9に移行して、それぞれ次のアドレスの音符データの一致を判別するために、ステップSC9からの処理を繰返す。検索処理が終了した後は、メインルーチンに戻る。
図7および図8は、図3のメインルーチンにおけるステップSA5の演奏処理のフローチャートである。図7において、スタートスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSD1)、このスイッチがオンされたときは、フラグSTFの値を反転する(ステップSD2)。そして、反転したSTFが1(演奏開始)か否かを判別する(ステップSD3)。STFが1である場合には、曲のスタートアドレスをADにセットする(ステップSD4)。次に、ADのアドレスにより最初のタイムデータを読み出し(ステップSD5)、そのタイムデータをレジスタTにストアする(ステップSD6)。この後、タイマインタラプトを禁止解除して(ステップSD7)、配列を指定するポインタNを1にセットする(ステップSD8)。
ステップSD3において、反転したSTFが0(演奏停止)である場合には、音源8に対して消音指示を行って(ステップSD9)、タイマインタラプトを禁止して(ステップSD10)、メインルーチンに戻る。
ステップSD8においてNを1にセットした後は、図8のフローチャートにおいて、STFが1(演奏中)であるか否かを判別する(ステップSD11)。STFが1である場合には、Tの値が0に達しているか否かを判別する(ステップSD12)。STFが0である場合又はTの値が0に達していない場合には、図7のステップSD1に移行して、スタートスイッチのオンを判別するが、Tの値が0に達している場合には、ADのアドレスを次の音符データまで進める(ステップSD13)。そして、ADのアドレスに音符データがあるか否かを判別する(ステップSD14)。音符データがある場合には、ADのアドレスが配列のSTART(N)のアドレスと同じであるか否かを判別する(ステップSD15)。両者のアドレスが同じである場合には、音源8に対し設定された演奏表現およびそのパラメータを送付する(ステップSD16)。次に、フラグFFを1にセットする(ステップSD17)。そして、ADに基づき音符データを読み出し(ステップSD18)、音符データの音高に基づき発音指示を行う(ステップSD19)。また、その音符データの音符長をレジスタTにストアする(ステップSD20)。この後は、図7のステップSD1に移行して、スタートスイッチのオンを判別する。
ステップSD15において、ADのアドレスがSTART(N)のアドレスと異なる場合には、FFが1であるか否かを判別し(ステップSD21)、FFが1である場合には、ADのアドレスが配列のSTOP(N)のアドレスと同じであるか否かを判別する(ステップSD22)。両者のアドレスが同じである場合には、音源8に対し設定された演奏表現およびパラメータを元に戻す指示を送付する(ステップSD23)。そして、FFを0にリセットし(ステップSD24)、配列のポインタNの値をインクリメントして(ステップSD25)、次の配列を指定する。
ステップSD21においてFFが0である場合、すなわち、ADの音符データが演奏表現の対象でない場合、若しくは、ステップSD22においてADのアドレスがSTOP(N)のアドレスと異なる場合、すなわち、ADの音符データがまだ演奏表現のフレーズ内である場合、又は、ステップSD25においてNの値をインクリメントした後は、ステップSD18に移行して、ADのアドレスによる音符データの読み出しを続行する。
ステップSD14において、ADのアドレスに音符データがない場合、すなわち、演奏している曲データが終了したときは、音源8に対し消音指示を送付する(ステップSD26)。そして、STFを0にリセットし(ステップSD27)、タイマインタラプトを禁止して(ステップSD28)、図3のメインルーチンに戻る。
以上のように、この実施形態によれば、CPU1は、各フレーズが複数の音符データを含む複数のフレーズで構成された曲データにおける特定のフレーズに対して、スイッチ部4の操作に応じて選択された演奏表現を設定し、その曲データの中から特定のフレーズと同一のフレーズを検索して、その検索したフレーズに対して特定のフレーズと同一の演奏表現を設定して演奏する。
したがって、演奏に先立って、特定のフレーズに演奏表現のパラメータを設定するという簡単な設定を行うだけで、その曲データにおける同一のフレーズに対しては、自動的に同じ演奏表現のパラメータを設定するので、初心者であっても豊かな表現で曲を演奏できる。
上記実施形態においては、特定のフレーズにおける全ての音符データが同一のフレーズを検索して同じ演奏表現のパラメータを自動的に設定する構成にしたが、実施形態の変形例として、特定のフレーズと実質的に同一であるフレーズを検索するような構成にしてもよい。例えば、他のフレーズが6個の4分音符と1個の2部音符で構成され、特定のフレーズにおける6個の4分音符の音符データが一致し、残りの2個の4分音符が同じ音高で他のフレーズにおける同じ音高の2部音符に対応している場合には、音楽的にはほとんど同じフレーズであるので、このような実質的に同じフレーズに対しても自動的に特定のフレーズと同じ演奏表現のパラメータを設定する。
この変形例においても、実施形態と同様に、演奏に先立って簡単な設定を行うだけで、初心者であっても豊かな表現で曲を演奏できる。
また、他の変形例として、CPU1は、特定のフレーズを構成する音符データと所定値以上の比率で同一の音符データを含むフレーズを検索するような構成にしてもよい。例えば、特定のフレーズが8個の音符データで構成されている場合に、他のフレーズにおける音符データのうち1個だけ音高が特定のフレーズと異なる場合には、実質的に同じフレーズと見なして、自動的に特定のフレーズと同じ演奏表現のパラメータを設定する。
この変形例においても、実施形態と同様に、演奏に先立って簡単な設定を行うだけで、初心者であっても豊かな表現で曲を演奏できる。
また、他の変形例として、CPU1は、特定のフレーズを構成する音符データとオクターブが異なる音符データで構成されたフレーズを検索するような構成にしてもよい。
この変形例においても、実施形態と同様に、演奏に先立って簡単な設定を行うだけで、初心者であっても豊かな表現で曲を演奏できる。
また、これらの変形例において、CPU1は、特定のフレーズに対して演奏表現の種類および表現の程度を示すパラメータを設定し、検索した実質的に同一のフレーズと特定のフレーズとの部分的な相違に応じて、同一のフレーズに対して設定するパラメータの値を、特定のフレーズに設定したパラメータの値よりも小さくする。
この場合においても、実施形態と同様に、演奏に先立って簡単な設定を行うだけで、初心者であっても豊かな表現で曲を演奏できる。
図9および図10は、これらの変形例における検索処理のフローチャートである。なお、上記実施形態における図4および図5のフローチャートと同じ処理については、同一の符号で表わすとともに、変形例に関係する場合を除いて重複した説明は省略する。
図9のフローチャートにおいて、ステップSC4でポインタNを1にセットし、ポインタnを1にセットするとともに、一致した音符データの数をカウントするポインタmを0にセットする。また、ステップSC7において、(START+n)のアドレスの音符データとADのアドレスの音符データとが異なる場合には、両者の音符データの音高差が1オクターブであるか否かを判別する(ステップSC21)。音高差が1オクターブである場合には、実質的に同じフレーズと見なして、ステップSC10においてSTART(N)にADのアドレスをストアする。音高差が1オクターブでない場合には、実施形態の場合と同様に、ステップSC8においてADを進める。また、ステップSC12においてnを進めた後に、mの値をインクリメントして、一致した音符データの数をカウントする(ステップSC22)。
図10のフローチャートのステップSC15において、(START+n)のアドレスがAREAの最終アドレスであるSTOPを超えていない場合において、ステップSC19において、(START+n)のアドレスの音符データとADのアドレスの音符データとが異なる場合には、AREA内の音符データとの一致を検索した音符数nに対する一致した音符データの数mとの比率m/nが固定値又は操作に応じた設定値である所定の比率RATEよりも小さいか否かを判別する(ステップSC23)。比率m/nがRATEの比率より小さい場合には、実施形態の場合と同様に、ステップSC20において、START(N)をNULLにするが、比率m/nがRATEの比率以上である場合には、ステップSC19において、(START+n)のアドレスの音符データとADのアドレスの音符データとが一致した場合と同様に、図9のステップSC11に移行して、ADのアドレスを進める処理を続行する。
そして、図10のステップSC15において、(START+n)のアドレスがAREAの最終アドレスであるSTOPを超えたときは、ステップSC16においてSTOP(N)にADのアドレスをストアし、ステップSC17においてNをインクリメントした後に、m/nの比率をレジスタPARAMETERのパラメータ値に乗算して、m/nの比率に応じてパラメータ値を小さくする(ステップSC24)。この後は、mおよびnを0にセットして(ステップSC25)、図9のステップSC5に移行し、次のフレーズの検索を行う。
なお、上記実施形態においては、ROM5にあらかじめ記憶された演奏支援処理のプログラムをCPU1が実行する装置の発明について説明したが、汎用のパソコンと鍵盤装置とを組み合わせたシステムによって本発明を実現することも可能である。すなわち、フレキシブルディスク(FD)、CD、MDなどの記憶媒体に記録されている演奏支援処理のプログラムをパソコンのハードディスクにインストールしたり、インターネットなどのネットワークからダウンロードした演奏支援処理のプログラムをインストールして、そのプログラムをパソコンのCPUが実行することも可能である。この場合には、プログラムの発明やそのプログラムを記録した記録媒体の発明を実現できる。
本発明の実施形態における電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図。 図1の曲メモリに記憶されている曲データのフォーマットを示す図。 図1におけるCPUのメインルーチンおよびタイマインタラプトのフローチャート。 図3のメインルーチンにおける設定処理のフローチャート。 図4の設定処理における検索処理のフローチャート。 図5に続く検索処理のフローチャート。 図3のメインルーチンにおける演奏処理のフローチャート。 図7に続く演奏処理のフローチャート。 本発明の変形例における検索処理のフローチャート。 図9に続く変形例における検索処理のフローチャート。
符号の説明
1 CPU
2 システムバス
3 鍵盤
4 スイッチ部
5 ROM
6 RAM
7 表示部
8 音源
9 曲メモリ
10 MIDIインターフェース
11 D/A変換回路
12 サウンドシステム
13 スピーカ

Claims (4)

  1. 各フレーズが複数の音符データを含む複数のフレーズで構成された曲データにおける特定のフレーズに対して、操作に応じて選択された演奏表現の種類及び当該演奏表現の程度を示すパラメータの値を設定する設定手段と、
    前記特定のフレーズに含まれる複数の音符データ夫々と、それ以外の各フレーズに含まれる複数の音符データの夫々とを順次比較し、実質的に同一の音符データが含まれる比率を算出する算出手段と、
    この算出手段により算出された比率が所定値以上のフレーズを検索する検索手段と、
    前記設定手段にて設定された演奏表現の程度を示すパラメータの値を前記算出手段により算出された比率に基づいて変更する変更手段と、
    前記検索手段によって検索されたフレーズに対して前記設定手段にて選択された演奏表現の種類および前記変更手段にて変更されたパラメータの値を設定して演奏する演奏手段と、
    を備えた演奏支援装置。
  2. 前記算出手段は、前記特定のフレーズとそれ以外の各フレーズ夫々に含まれる複数の音符データの中で同一の音符データ及び音高差が1オクターブである音符データが含まれる比率を算出することを特徴とする請求項1に記載の演奏支援装置。
  3. 演奏支援装置に適用されるコンピュータに、
    各フレーズが複数の音符データを含む複数のフレーズで構成された曲データにおける特定のフレーズに対して、操作に応じて選択された演奏表現の種類及び当該演奏表現の程度を示すパラメータの値を設定する設定ステップと、
    前記特定のフレーズに含まれる複数の音符データ夫々と、それ以外の各フレーズに含まれる複数の音符データの夫々とを順次比較し、実質的に同一の音符データが含まれる比率を算出する算出ステップと、
    この算出された比率が所定値以上のフレーズを検索する検索ステップと、
    前記設定された演奏表現の程度を示すパラメータの値を前記算出された比率に基づいて変更する変更ステップと、
    前記検索手段によって検索されたフレーズに対して前記選択された演奏表現の種類および前記変更されたパラメータの値を設定して演奏する演奏ステップと、
    を実行させる演奏支援処理のプログラム。
  4. 前記算出ステップは、前記特定のフレーズとそれ以外の各フレーズ夫々に含まれる複数の音符データの中で同一の音符データ及び音高差が1オクターブである音符データが含まれる比率を算出することを特徴とする請求項3に記載の演奏支援処理のプログラム。
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