JP2652680B2 - シリカ押出物 - Google Patents
シリカ押出物Info
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Description
形可能なこね粉状物(いわゆるドウ)の製造、シリカ押
出物用の造形可能なこね粉状物、並びに焼されたシリ
カ押出物の製造及びそれらの使用に関する。
あるシリカは、他の材料の様には押し出され得ず、即ち
慣用の押出装置で押し出して充分強靭な製品にすること
はできない、ということが知られている。欧州特許公開
公報第167324号には、粒状シリカを水及びアルカリ金属
化合物と混合して混合物を作りそしてこの混合物を押し
出すことによりシリカ押出物を製造する方法が開示され
ている。しかしながら、アルカリ金属を用いることによ
り、押し出されたシリカを硝酸アンモニウム及び硝酸の
溶液中に浸漬してアルカリ金属を除去することが必要と
なる。
粉状物の製造にアンモニア又はアンモニア放出性化合物
を用いることにより省かれ得る、ということが見出され
た。
において、25〜60重量%の総固体含有量を有する混合物
であつてしかもアンモニアが該混合物の総固体含有量を
基準として0.5〜20重量%の量存在する混合物が得られ
るように粒状シリカを水及びアンモニア又はアンモニア
放出性化合物と混合しそして混練する、ことを特徴とす
る上記方法に関する。
〜60重量%の総固体含有量を有する混合物であつてしか
もアンモニアが該混合物の総固体含有量を基準として0.
5〜20重量%の量存在する混合物が得られるように粒状
シリカを水及びアンモニア又はアンモニア放出性化合物
と混合しそして混練し、そしてこの混合物を押し出す、
ことを特徴とする上記方法に関する。
おいて、造形可能なこね粉状物を押し出してシリカ押出
物とし、該シリカ押出物を300℃ないし1000℃の最終温
度に乾燥及び焼する、ことを特徴とする上記方法、並
びにこの方法によつて得られた焼されたシリカ押出物
に関する。
ート好ましくはナトリウム又はカリウムのシリケートを
酸と反応させることによつて得られるシリカである。水
ガラスと酸の反応生成物である、洗浄されたシリカ過
ケーキが好ましい。
を示さない。シリカゲルが徐々に高温に加熱される時、
シリカゲルは水を失う。100℃より高い温度にて長時間
加熱すると、水含有量は約5重量%まで減少することに
なる。シリカの水含有量は、重量強熱減量(“LOI"と略
記される。)によつて測定される。触媒試料が計量さ
れ、次いでマツフル炉中に置き、1000℃にて2時間加熱
される。加熱後、該試料は再び計量される。重量の差
が、LOI即ちシリカ中に存在する水の量を表す。シリカ
が焼(例えば500℃にて)された場合、このシリカ
は、押出工程で用いるのに適合性が劣る。一方、噴霧乾
燥されたシリカゲルは非常に適する。鉄、アルミナ等を
極くわずかの割合しか含有しない約98〜99%の純度のシ
リカが好ましい。
は、押し出し可能な混合物を得るために、25〜60重量%
好ましくは30〜45重量%一層好ましくは35〜40重量%の
範囲にある。
て0.5〜20重量%好ましくは2〜15重量%一層好ましく
は3〜10重量%の範囲にある。
は高分子電解質例えばナルコ(Nalco)7879(ナルコ社
から得られる。)も含有し得る。該混合物(高分子電解
質を含有していようといまいと)は、例えばボンノツト
(Bonnot)押出機の金属製ダイプレートを通して容易に
押し出され得る。筒状押出物が製造され得るが、しかし
他の形態例えば米国特許明細書第4,028,227号に記載の
ものも製造され得る。200m2/gより大きい表面積を有す
るシリカを製造することが可能である。
る。アンモニア放出性化合物は、分解(例えば、熱の作
用下で)させることにより遊離NH3ガスを放出する化合
物である。
を本組成物に混ぜることも可能である。このことは、シ
リカが担体として用いられかつチタン及びジルコニウム
が効果的な触媒成分である場合有利である。
添脱金属の如き炭化水素の変換、炭化水素の合成反応、
有機ヒドロペルオキシドでのオレフイン不飽和化合物の
エポキシ化、対応するアルカノールを生成させるための
オレフイン不飽和化合の水和及び排気ガスの精製に通常
用いられる触媒用の担体として適当に用いられ得る。
(LOI=5%) 水性アンモニア(25重量%のNH3) 100g 水(脱イオン水) 625g 合計1250g 水性アンモニア及び水をシリカに添加することにより
混合物を作り、そしてこの混合物を30分間混練した。こ
の混合物に次いで50gの脱イオン水を添加し、そしてこ
の混合物全体を更に15分間混練した。混練した混合物全
体を押し出した。得られた押出物(直径1.5mm)を120℃
にて2時間乾燥し、約4〜5mmの細片に砕きそして850℃
にて40分間焼した。得られたシリカ押出物は次の性質
を有していた: BET表面積116m2/g 平均孔直径28nm 孔容積0.89ml/g 嵩圧潰強度1.01MPa 525g(LOI=5%) 例2 次の組成を有する混合物を作つた: シリカ(クロスフイールド(Crossfield)社製) 525g(LOI=5%) 水性アンモニア(25重量%のNH3) 100g 水(脱イオン水) 625g ナルコ(Nalco)7879 15g 合計1265g 水性アンモニア及び水をシリカに添加することにより
混合物を作り、そしてこの混合物を25分間混練した。こ
の混合物に次いで15gのナルコ(Nalco)7879を添加し、
そしてこの混合物全体を更に5分間混練した。混練した
混合物全体を押し出した。得られた押出物(直径1.5m
m)を120℃にて2時間乾燥し、約4〜5mmの細片に砕き
そして850℃にて40分間焼した。得られたシリカ押出
物は次の性質を有していた: BET表面積102m2/g 平均孔直径32nm 孔容積0.94ml/g 嵩圧潰強度1.01MPa 例3 例1及び2を繰り返したが、焼温度を500℃にしか
つ焼時間を2時間にした。次の結果が得られた: 例4 例2に記載の組成物を用いてしかし2倍量のアンモニ
アを用いてボンノツト(Bonnot)押出機で押出工程を行
い、そして押出物をそれぞれ500℃にて2時間及び850℃
にて40分間乾燥及び焼すると、これらの2つの組成物
は次の性質を有していた: 例5 次の組成を有する混合物を作つた: シリカ(クロスフィールド(Crossfeild)社製 556g(LOI=11.2%) チタニアゲル 261g 水性アンモニア(25重量%のNH3) 100g 水 399g ナルコ(Nalco)7879 15g 合計1331g 該チタニアゲルは、45.5gの固体を含有していた。チ
タニアゲル及び150gの水をシリカに添加することにより
混合物を作り、そしてこの混合物を5分間混練した。こ
の混合物に次いで水性アンモニア及び249gの水を添加し
そして30分間混練した。この混合物にナルコ(Nalco)
を添加し、そしてこの混合物全体を10分間混練した。得
られた混練した混合物を押し出し、得られた押出物(直
径4mm)を120℃にて2時間乾燥しそして約5mmの細片に
砕いた。最後に、その一部を560℃にて2時間焼し、
残りの部分を850℃にて30分間焼した。焼されたシ
リカ押出物の側面圧潰強度は、それぞれ109N/cm及び217
N/cmであつた。押出物の嵩圧潰強度は1.10MPaであつ
た。
によつて得た。水性アンモニア及び水をシリカに添加す
ることにより混合物を作り、そして得られた混合物を30
分間混練した。この混合物に19gのナルコ(Nalco)7879
を添加し、この混合物を次いで5分間更に混練しそして
押し出した。得られた押出物(直径4mm)を、120℃にて
2時間乾燥しそして850℃にて1時間焼した。得られ
たシリカ押出物は、次の性質を有していた: BET表面積183m2/g 平均孔直径42nm 孔容積0.84ml/g 嵩圧潰強度1.16MPa
Claims (10)
- 【請求項1】造形可能なこね粉状物の製造方法におい
て、25〜60重量%の総固体含有量を有する混合物であつ
てしかもアンモニアが該混合物の総固体含有量を基準と
して0.5〜20重量%の量存在する混合物が得られるよう
に粒状シリカを水及びアンモニア又はアンモニア放出性
化合物と混合しそして混練する、ことを特徴とする上記
方法。 - 【請求項2】シリカをシリケートと酸とを反応させるこ
とにより得る、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】シリカ過ケーキを用いる、請求項2記載
の方法。 - 【請求項4】総固体含有量が30〜45重量%好ましくは35
〜40重量%である、請求項1〜3のいずれか1つの項記
載の方法。 - 【請求項5】アンモニアが総固体含有量を基準として3
〜10重量%の量存在する請求項1〜4のいずれか1つの
項記載の方法。 - 【請求項6】高分子電解質を混合物中に混ぜる、請求項
1〜5のいずれか1つの項記載の方法。 - 【請求項7】二酸化チタン又は二酸化ジルコニウムを混
ぜる、請求項1〜6のいずれか1つの項記載の方法。 - 【請求項8】請求項1記載の造形可能なこね粉状物から
シリカ押出物を製造する方法において、25〜60重量%の
総固体含有量を有する混合物であつてしかもアンモニア
が該混合物の総固体含有量を基準として0.5〜20重量%
の量存在する混合物が得られるように粒状シリカを水及
びアンモニア又はアンモニア放出性化合物と混合しそし
て混練し、そしてこの混合物を押し出す、ことを特徴と
する上記方法。 - 【請求項9】焼されたシリカ押出物の製造方法におい
て、請求項8記載の方法によつて製造されたシリカ押出
物を300℃ないし1000℃の最終温度に乾燥及び焼す
る、ことを特徴とする上記方法。 - 【請求項10】請求項9記載の方法によつて製造された
シリカ押出物を用いることを特徴とする、炭化水素変換
反応又は炭化水素合成反応用の触媒担体。
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