JP2613136B2 - 植物成長促進剤 - Google Patents

植物成長促進剤

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JP2613136B2
JP2613136B2 JP3107987A JP10798791A JP2613136B2 JP 2613136 B2 JP2613136 B2 JP 2613136B2 JP 3107987 A JP3107987 A JP 3107987A JP 10798791 A JP10798791 A JP 10798791A JP 2613136 B2 JP2613136 B2 JP 2613136B2
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徹 田中
潔 高橋
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安智 竹内
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N37/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids
    • A01N37/44Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids containing at least one carboxylic group or a thio analogue, or a derivative thereof, and a nitrogen atom attached to the same carbon skeleton by a single or double bond, this nitrogen atom not being a member of a derivative or of a thio analogue of a carboxylic group, e.g. amino-carboxylic acids

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物成長促進剤に関し、
さらに詳細には植物の成長を促進させることにより、植
物体の発根促進、倒伏防止、収量向上、耐寒性向上、鮮
度保持、緑色向上、緑色保持、健苗育成、器官の成長促
進、分けつ数の増加、成育に要する期間の短縮、薬害軽
減や挿し木等における活着率向上効果を有する新規な植
物成長促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、植物の収量を向上させるための努
力が数多くなされてきたが、そのうち植物成長調節剤の
研究は、植物全体に共通な植物生理活性物質である植物
ホルモンの発見により近年急速に発達した。現在、知ら
れている植物ホルモンは、ジベレリン類、オーキシン
類、サイトカイニン類、エチレン、アブシジン酸及びブ
ラシノライドの6種である。しかしながら、これらの植
物ホルモンは、発根促進剤としてのインドール酢酸、種
なしブドウ作成のためのジベレリン、果実の熟期促進の
ためのエテホン、タバコの腋芽抑制のためのマレイン酸
ヒドラジト等のように、植物の器官の一部に作用するも
のが主であり、植物全体に作用したり、収量を向上させ
るものではなかった。
【0003】一方、植物の収量を向上させ、植物全体に
作用するものとして、植物の光合成能力を向上させる薬
物が注目されている。その例としては、N−アリル−N
−メチルグリシンやN,N−ジメチルグリシン等が、培
養細胞において光合成能力向上作用を有することが見出
されている(植物化学調節学会平成2年度大会研究発表
記録集)。また、塩化コリン又はその誘導体にも光合成
能力向上作用があることが知られているが、その作用は
未だ充分満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は植物全体に作用し、植物の収量を向上させる作用を有
する植物成長促進剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、種
々研究を重ねた結果、除草作用や殺虫作用を有すること
が知られている5−アミノレブリン酸又はその塩(特表
昭61−502814号、特開平2−138201号)
が全く意外にも優れた光合成活性向上、呼吸抑制及びC
吸収能力向上並びに植物成長促進作用を示すことを
見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は5−アミノレブリン酸
又はその塩を有効成分とする植物成長促進剤、光合成活
性向上剤、呼吸抑制剤及びCO吸収能力向上剤を提供
するものである。
【0007】本発明の植物成長促進剤の有効成分として
用いられる5−アミノレブリン酸又はその塩は、除草剤
及び殺虫剤として有用であることは知られているが、植
物成長促進作用を有することは全く知られていない。
【0008】5−アミノレブリン酸の塩としては、例え
ば塩酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、プロピ
オン酸塩、酪酸塩、吉草酸塩、クエン酸塩、フマル酸
塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩等の酸付加塩及びナトリ
ウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の金属塩が挙げら
れる。なお、これらの塩は使用時において水溶液として
用いられ、その作用は5−アミノレブリン酸の場合と同
一である。5−アミノレブリン酸とその塩はそれぞれ単
独でも、これらの2種以上を混合して用いることもでき
る。
【0009】5−アミノレブリン酸又はその塩は、公知
の化合物であり、化学合成、微生物による生産、酵素に
よる生産のいずれの方法によっても製造することができ
る。微生物又は酵素による生産方法を用いる場合、その
生産物は、植物に対して有害な物質を含まない限り分離
精製することなく、そのまま用いることができる。
【0010】本発明の植物成長促進剤は、5−アミノレ
ブリン酸又はその塩単独でもよいが、これ以外に、他の
植物成長調節剤、糖類、アミノ酸、有機酸、アルコー
ル、ビタミン、ミネラル等を配合することができる。こ
こで用いられる他の植物成長調節剤としては、例えば、
エピブラシノライド等のブラシノライド類、塩化コリ
ン、硝酸コリン等のコリン剤、インドール酪酸、インド
ール酢酸、エチクロゼート剤、1−ナフチルアセトアミ
ド剤、イソプロチオラン剤、ニコチン酸アミド剤、ヒド
ロキシイソキサゾール剤、過酸化カルシウム剤、ベンジ
ルアミノプリン剤、メタスルホカルブ剤、オキシエチレ
ンドコサノール剤、エテホン剤、クロキンホナック剤、
ジベレリン、ストレプトマイシン剤、ダミノジット剤、
ベンジルアミノプリン剤、4−CPA剤、アンシミドー
ル剤、イナベンフィド剤、ウニコナゾール剤、クロルメ
コート剤、ジケブラック剤、ダミノジット剤、メフルイ
ジド剤、炭酸カルシウム剤、ピペロニルブトキシド剤等
を挙げることができる。
【0011】糖類としては、例えばグルコース、シュク
ロース、キシリトール、ソルビトール、ガラクトース、
キシロース、マンノース、アラビノース、マジュロー
ス、スクロース、リボース、ラムノース、フラクトー
ス、マルトース、ラクトース、マルトトリオース等が挙
げられる。
【0012】アミノ酸としては、例えばアスパラギン、
グルタミン、ヒスチジン、チロシン、グリシン、アルギ
ニン、アラニン、トリプトファン、メチオニン、バリ
ン、プロリン、ロイシン、リジン、イソロイシン等を挙
げることができる。
【0013】有機酸としては、例えば、ギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、フタル酸、安息
香酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、マロン酸、リンゴ酸、
コハク酸、グリコール酸、グルタミン酸、アスパラギン
酸、マレイン酸、カプロン酸、カプリル酸、ミリスチン
酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ピルビン酸、α−ケ
トグルタル酸、レブリン酸等を挙げることができる。
【0014】アルコールとしては、例えばメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール、グリセロール等が挙げられる。
【0015】ビタミン類としては、例えばニコチン酸ア
ミド、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンB5 、ビ
タミンC、ビタミンB13、ビタミンB1 、ビタミン
3 、ビタミンB2 、ビタミンK3 、ビタミンA、ビタ
ミンD2 、ビタミンD3 、ビタミンK1 、α−トコフェ
ロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ
−トコフェロール、p−ヒドロキシ安息香酸、ビオチ
ン、葉酸、ニコチン酸、パントテン酸、α−リポニック
酸等を挙げることができる。ミネラルとしては、例えば
チッソ、リン酸、カリ、ホウ素、マンガン、亜鉛、銅、
鉄、モリブデン、苦土等を挙げることができる。
【0016】本発明植物成長促進剤の剤型としては、粉
末、粒剤、液剤等が挙げられるが、これらの剤型とする
には溶剤、分散媒、増量剤等を用いて、常法に従って製
造することができる。
【0017】本発明植物成長促進剤を植物に適用するに
は、茎葉処理用(茎葉処理剤)として使用してもよい
し、土壌処理用(土壌処理剤)として使用してもよい。
また、植物を植えつけたり、挿し木等する前に吸収させ
てもよい。さらに、水耕栽培時に水中に添加しておいて
もよい。
【0018】本剤を茎葉処理剤として用いる場合、5−
アミノレブリン酸又はその塩を1〜1000ppm 、特に10〜
500ppmの濃度で含有せしめ、これを10アール当り10〜10
00l、特に50〜300l使用するのが好ましい。単子葉植
物等葉面に薬剤が付着しにくい植物に対して用いる場合
には、展着剤を併用することが望ましい。用いる展着剤
の種類及び使用量については、特に制限されない。
【0019】本剤を土壌処理剤として使用する場合、5
−アミノレブリン酸又はその塩として10アール当り1〜
1000g、特に10〜500g用いるのが好ましい。なお、水
耕栽培時も、ほぼ同量用いるのが好ましい。
【0020】本剤を用いて植えつけ前につけ込んで5−
アミノレブリン酸又はその塩を吸収させるような方法を
とる場合、つけ込む液の5−アミノレブリン酸又はその
塩の濃度は0.001 〜10ppm 、特に0.01〜5ppmであること
が望ましく、つけ込み時間は1時間以上〜1週間以内特
に3時間以上1日以内が望ましい。
【0021】いずれの処理も植物の成育のどのフェーズ
で行っても効果が得られるが、特に幼苗期や子実充実期
に行うのが効果が大きい。処理は1回処理でも十分な効
果が得られるが、複数回処理することにより、さらに効
果を高めることができる。複数回処理する場合は、先に
述べた各方法を組み合わせることもできる。使用上の簡
便性により、他の農薬、肥料等と混合して用いる場合
は、本剤の効果を失わしめるものでない限りどのような
ものと混合してもよい。
【0022】本剤の適用対象となる植物としては、特に
限定されないが、例えばイネ、大麦、小麦、ヒエ、トウ
モロコシ、アワ等の穀物類;カボチャ、カブ、キャベ
ツ、ダイコン、ハクサイ、ホウレンソウ、ピーマン、ト
マト等の野菜類;ミカン、リンゴ、カキ、ウメ、ナシ、
ブドウ、モモ等の果樹類;キク、ガーベラ、パンジー、
ラン、シャクヤク、チューリップ等の花卉類;サツキ、
クヌギ、スギ、ヒノキ、ナラ、ブナ等の樹木類;アズ
キ、インゲン、大豆、ラッカセイ、ソラマメ、エンドウ
等の豆類;コウライシバ、ベントグラス、ノシバ等の芝
類;ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマイモ、タ
ロイモ等のイモ類;ネギ、タマネギ、ラッキョウ等のネ
ギ類;アルファルファ、クローバー、レンゲ等の牧草類
等が挙げられる。
【0023】本剤を植物に適用すれば植物成長が促進さ
れるので、本剤は例えば、植物体の発根促進、倒伏防
止、収量向上、耐寒性向上、鮮度保持、緑色向上、緑色
保持、健苗育成、器官の成長促進、分けつ数の増加、成
育に要する期間の短縮、薬害軽減又は挿し木、さし芽、
さし葉、苗の定植、移植もしくは接ぎ木における活着率
向上を目的として使用することができる。
【0024】以下、これらの目的に応じた本剤の使用方
法、適用対象等について詳述する。まず、植物体の発根
促進を目的とする場合、本剤の使用方法は前述の茎葉処
理、土壌処理及び浸漬処理のいずれでもよい。本剤が茎
葉処理でも発根促進効果を奏することは特徴的である。
該当発根促進を目的とする処理は、根を有するすべての
植物に適用可能であるが、特にスギ、ヒノキ、茶、桑、
イヌツゲ、カイヅカイブキ、キンポウジュ、ツツジ、ド
ウダンツツジ、ヒマラヤシーダ、カーネーション、キ
ク、チューリップ、芝、稲、ツバキ、マメツゲ、モクセ
イ、メタセコイア、マサキ、アオキ、ジンチョウゲ、ゼ
ラニウム、タバコ、ダリア、バラ、ラン、マツ、カエ
デ、カシワ、ナス、キュウリ、トマト、レタス、キャベ
ツ等に適用するのが好適である。なお、処理期は特に問
わないが、幼苗期等の植物体が成長期にあるときに処理
するのが特に好ましい。
【0025】植物体の活着率向上を目的とする場合の本
剤の使用方法も前述の土壌処理、茎葉処理及び浸漬処理
のいずれでもよい。この目的のための好ましい適用対象
としては、例えばスギ苗、茶苗、水稲苗、ヒノキ苗、マ
ツ苗、ナス苗、キュウリ苗、キャベツ苗、キク苗、カン
ショ苗等が挙げられる。
【0026】健苗育成を目的とする場合の本剤の使用方
法も、特に制限されないが、種子を本剤の薬液に浸漬す
ることにより使用することもできる。ここに用いる薬液
の濃度及び浸漬時間等は、苗のつけ込みの場合と同様の
条件が好ましい。この目的のための好ましい適用対象と
しては、例えば水稲苗、スギ苗、茶苗、ヒノキ苗、マツ
苗、ナス苗、キュウリ苗、キャベツ苗、キク苗、ピーマ
ン苗、シシトウ苗、オクラ苗、トウモロコシ苗等が挙げ
られる。なお、本剤を健苗育成を目的として使用する場
合、他の健苗化剤と併用することもでき、そのような他
の健苗化剤としてはイソプロチオラン剤、過酸化カルシ
ウム剤、ニコチン酸アミド剤、ヒドロキシイソキサゾー
ル剤、ベンジルアミノプリン剤、メタスルホカルブ剤等
を挙げることができる。
【0027】植物体の倒伏防止を目的とする場合の本剤
の使用方法も、特に制限されないが、特に植物の成育期
に処理すれば、根部、茎部が充実することにより、倒伏
防止効果が大きい。多くの植物成長調節剤が成長を促進
させると同時に植物体を徒長させ倒伏しやすい植物体を
つくってしまうのに対して本剤においては不要な徒長は
起こらない。本剤は単独でも十分な効果を示すが節間伸
長を抑制するような剤と共用すればさらに効果を強める
ことができる。組み合わせる剤の1例を挙げるならば、
アンシミドール剤、イナベンフィド剤、ウニコナゾール
剤、クロルメコート剤、ジケグラック剤、ダミノジット
剤、メフルイジド剤等を挙げることができる。この目的
のための好ましい適用対象としては、キク、ユリ、ポイ
ンセチア、チューリップ、水稲、ツツジ、シャクナゲ、
コムギ、ハイビスカス、オオムギ、イヌツゲ、カイヅカ
イブキ、サクラ、イボタノキ、アベリア、トウモロコシ
等を挙げることができる。
【0028】植物体の全部もしくは一部の収量を向上さ
せることを目的とする場合の本剤の使用方法、使用時期
も特に制限されないが、特に子実充実期前期の使用が好
適である。より具体的には、イネ、ムギ等の穀物の場合
は、開花前−開花期が、タマネギ、ニンニク等では、球
肥大期が、サツマイモ、ジャガイモ等ではイモ肥大期
が、キャベツ、レタス等では結球期前期が、ホウレンソ
ウ、コマツナ等では成育期前期がそれぞれ特に有効であ
る。本剤はすべての植物の増収に有効であり穀物、イモ
類、ネギ類、豆類、野菜類、果実類等、広範囲の適用範
囲を持つ点が特徴的である。特に、イネ、大麦、小麦、
サツマイモ、ジャガイモ、大豆、小豆、インゲン豆、サ
トイモ、ヤマイモ、タマネギ、ネギ、ニンニク、キャベ
ツ、ホウレンソウ、レタス、コマツナ、モモ、カキ、ブ
ドウ、イチジク、キウイ、リンゴ、バナナ、パイナップ
ル、トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、オクラ、カボ
チャ、イチゴ、アスパラガス、ダイコン、ニンジン、ブ
ロッコリー、カリフラワー、ゴボウ、レンコン等の増収
に好適である。また、本剤は、コリン剤、ブラシノライ
ド剤等組み合わせて使用することもできる。
【0029】植物体の耐寒性向上を目的とする場合の使
用方法、使用時期も特に制限されないが、成育期に使用
するのが望ましい。本剤の使用により、植物体が充実
し、耐寒性が向上し、冷害によって障害を受けた植物の
回復を早めることができる。当該耐寒性向上を目的とす
る処理は、例えばイネ、大麦、小麦、トウモロコシ、ホ
ウレンソウ、コマツナ、レタス、チシャ、キャベツ等に
適用するのが好ましい。
【0030】植物の鮮度保持を目的とする場合、本剤は
収穫前の植物に処理してもよいし、収穫後に処理しても
よい。収穫前の処理は茎葉処理、土壌処理のいずれも用
いることができるが、収穫の2週間以内より、望ましく
は、1週間以内に処理することが望ましい。収穫後の処
理は主として茎葉処理となるが、切り花や、つけ込みを
行う場合は、前述のつけ込みを行う手法に基づいて処理
することができる。この目的のための適用植物は、果実
類よりもむしろ、野菜類、切り花等に有効である。具体
例としては、ホウレンソウ、コマツナ、アブラナ、サヤ
エンドウ、ニラ、ノザワナ、ホップ、レタス、チシャ、
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ピーマン、ネ
ギ、サヤインゲン、キク、カーネーション、フリージ
ア、ガーベラ、キンポウジュ、ストック、ユリ、リンド
ウ、ヒヤシンス等が挙げられる。
【0031】植物体の緑色向上及び緑色保持を目的とす
る場合の使用方法、使用時期も特に制限されないが、成
育中だけでなく、収穫後の植物に適用しても効果があ
る。収穫後の処理は主として茎葉処理となるが、切り花
やつけ込みを行う場合は前述のつけ込みを行う手法に基
づいて処理することもできる。この目的のための適用植
物としては、例えばゼニゴケ、シバ、ホウレンソウ、コ
マツナ、アブラナ、サヤエンドウ、ニラ、ホップ、レタ
ス、チシャ、キャベツ、ブロッコリー、ピーマン、ネ
ギ、サヤインゲン、キク、カーネーション、フリージ
ア、ガーベラ、アジアンタム、ハクサイ、ラン、ポト
ス、ホルトノキ、リュウゼツラン、アロエ等が挙げられ
る。
【0032】薬害軽減を目的とする場合の使用方法、使
用時期も特に制限されないが、薬害を生ずる原因薬剤の
散布前に使用するのが好ましい。本剤は、植物体全体の
成長を促進し、活性を向上させるため、すべての薬害を
軽減させる効果を有するが、特に光合成阻害型の除草剤
による薬害についてはすぐれた薬害軽減効果を有する。
このようなタイプの除草剤の1例を示すならば、ピラゾ
レート系除草剤、ジメタゾン系除草剤、クロロフタリム
系除草剤、オキサジアゾン系除草剤、フタルイミド系除
草剤、フルリドン系除草剤、ジシアノマレロニトリル系
除草剤、カーバメート系除草剤、尿素系除草剤、トリア
ジン系除草剤等を挙げることができる。この場合は、薬
害を生ずる原因薬剤の散布後に使用しても回復を促進す
る効果が強い。また、有機リン酸系殺虫剤やカーバメー
ト系殺虫剤による薬害に対してもすぐれた薬害軽減効果
を示す。
【0033】分けつ数の増加を目的とする場合の使用方
法、使用時期も特に制限されないが、種子の処理、土壌
処理、苗を植えつけた後の土壌又は茎葉処理のいずれで
もよい。この目的のための好ましい適用対象としては、
水稲、ムギ等の穀物類が挙げられる。
【0034】成育に要する期間の短縮を目的とする場合
の使用方法、使用時期も特に制限されず、土壌処理、茎
葉処理のいずれでもよい。この目的のための好ましい適
用対象としては、水稲、ムギ等の穀物類の他、各種野
菜、果樹類が挙げられる。特に、冷害に弱い植物に対し
て用いれば、成育時期を早めることにより、冷害を防止
することができる。
【0035】器官の成長促進を目的とする場合、当該器
官の培養時に、培地に添加することにより使用するのが
好ましい。ここで器官としては、カルス、苗条原基、毛
状根等が挙げられる。
【0036】本発明の植物成長促進剤の作用機序は明ら
かではないが、光合成活性向上、CO2 吸収能力向上、
呼吸抑制、クロロフィル含量向上等が考えられる。すな
わち、本剤の処理により光合成活性が向上し、クロロフ
ィル含量が向上し、CO2 吸収能力が向上する。植物は
光合成によってCO2 を固定化するわけであるが、その
一方では呼吸により光合成同化産物を代謝し、CO2
放出している。本剤の処理により呼吸が抑制されるため
同化産物の蓄積量が多くなる。このような3つの作用に
より、植物の成長が促進されるものと考えられる。
【0037】
【発明の効果】5−アミノレブリン酸又はその塩は、光
合成活性向上作用、CO2 吸収能向上作用、呼吸抑制作
用、クロロフィル含量向上作用を有する。これにより、
本発明の植物成長促進剤は、優れた成長促進作用を示
し、その結果発根促進、倒伏防止、収量向上、耐寒性向
上、鮮度保持、緑色向上、緑色保持、健苗育成、器官の
成長促進、分けつ数の増加、成育に要する期間の短縮、
薬害軽減や挿し木等における活着率向上効果に優れてい
る。
【0038】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、これらは単に例示の目的でかかげられるものであっ
て、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0039】実施例1 キュウリ青長地這種子を2%次亜塩素酸ソーダ溶液に10
分間漬けて滅菌した。これを流水下で4時間水洗いし吸
水させた。これを湿ったバーミキュライトに播種し25
℃、6000ルクス昼光白色蛍光灯下で6日間成育させ、得
られた芽生えを収穫した。これをカッターを用いて子葉
節下5mmの切片を切り取り、蒸留水、5−アミノレブリ
ン酸(以下、5-ALAと略する)の1ppm、3ppm水溶液にそ
れぞれ6本ずつ投入し、25℃、6000ルクス光照射下で20
時間培養したのち、それぞれの長さを測定した。また蒸
留水処理区(対照)を3とした目視による緑色の5段階
評価も併せて示す。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】本結果より明らかなように5-ALA の添加に
より、成長促進及び緑色向上効果が見られた。
【0042】実施例2 育苗箱にて育てた地上部約8cmのイネ幼苗(ササニシ
キ)を地上部を5mm残して切断し、腰高ガラスシャーレ
に10粒ずつまき、5-ALA水溶液を1cm高に入れ6000ルク
ス連続光下で25℃、8日間成育させた。8日後再生葉の
長さと全重量を測定した。10粒の平均値を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】表2より明らかなように、5-ALA の添加に
より再生葉の成長が促進された。
【0045】実施例3 育苗箱にて育てた地上部約3cmのイネ幼苗 (ササニシ
キ) 各8本を5-ALA 0ppm、1ppm、3ppm水溶液にそれぞれ
1hr、6hr、9hr、24hr、48hrつけ込み、水洗ののち水
田ポットに移植し、温室内で2週間生育させた。2週間
後、苗をぬきとり、地上部長、もみ部を除いた全重量、
根の本数を測定し平均を算出した。結果を表3、4及び
5に示す。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】表3、4及び5より明らかなように、本剤
の処理で成育が促進し、発根促進、活着率向上、健苗育
成等の効果があることがわかる。
【0050】実施例4 イネ種子(アキニシキ)を常法に従って殺菌し芽出しを
行った。大きさのそろった種子を選び、カッターナイフ
で溝をつけた発泡ポリエチレンシートに、ピンセットを
用いて1シート当り10粒ずつはさみ込み、各濃度の5-AL
A水溶液150mlを満たした腰高シャーレに浮かべ、28℃、
5000ルクス光照射下で7日間成育させた。7日後に地上
部長、最長根長及び根数を測定した。10粒当りの平均値
を表6に示す。
【0051】
【表6】
【0052】表6より明らかなように、5-ALA の添加に
より地上部長、根長、根数共に成長促進、発根促進及び
健苗育成が行われていることがわかる。
【0053】実施例5 育苗箱にて育てたイネ幼苗 (アキニシキ、地上部長約5
cm) の根部を5mm残して切り落とし、各濃度の5-ALA 水
溶液が50ml入った平底試験管に根部が溶液につくよう、
綿栓にて固定した。この試験管を各濃度12本ずつ用意
し、2等分し、一方は28℃、5000ルクス24時間光照射下
で7日間成育させ〔条件A〕、もう一方は試験管部分を
アルミホイルで遮光し、根部に光が当らないようにし
て、12時間毎に28℃、5000ルクス光照射条件、23℃暗条
件をくり返し7日間成育させた〔条件B〕。7日後成育
した苗を取り出し、根部を切断し根の合計長を測定し
た。各条件の6本の平均を算出した結果を表7に示す。
【0054】
【表7】
【0055】表7より明らかなように、5-ALAの添加に
より成長促進、発根促進及び健苗育成が行われているこ
とがわかる。
【0056】実施例6 光合成細菌を用いて豚糞嫌気処理液を培地とし、5-ALA
含有ブロスを作成した(作成法の詳細は特開平2-92293
号参照)。このブロスを8000rpm 、30分間遠心分離し、
上清を得た。上清中の5-ALA濃度を測定すると 720ppmで
あった。このブロスを蒸留水で所定の5-ALA濃度となる
ように希釈し、培養時間を3日とする以外は実施例4と
同様に実施し、3日後の根長を1シート毎(10粒毎)に
平均した値を表8に示す。
【0057】
【表8】
【0058】表8より明らかなように、微生物生産未精
製ブロスであっても、純品と同様の効果を示すことがわ
かる。
【0059】実施例7 育苗箱で育てたイネ苗(アキニシキ)地上部長約15cmの
もみを取り除き、根長1cmで切断した。これを各濃度の
5-ALAを含む春日氏液A〔実験農芸化学、下巻、第3版
(朝倉書店)p306〕pH5.1を100mlいれた100 ml容三角フ
ラスコに綿栓にて固定し、根部をアルミ箔にて遮光し
た。28℃、5000ルクス光照射下で7日間成育させ、7日
後再生した根長(最長根長)を測定した結果を表9に示
す。
【0060】
【表9】
【0061】表9より明らかなように、5-ALAの添加に
より成長促進、発根促進及び健苗育成が行われているこ
とがわかる。
【0062】実施例8 育苗箱にて育てたイネ苗(アキニシキ)地上部長約12cm
を6/22日に常法に従って調製した1/2000アール(a)水
田ポット当り、4ケ所2本ずつ植えた。田植え直後に5-
ALAを無処理及び10a当り10g、30g、100gを添加し、土
壌処理した。その後水位2cmにて通常の管理を行い、18
日後に当る7/10日に土を洗い流し取り、地上部長及び全
乾燥重量を測定した。1ポット毎に1本当りの平均値を
算出した結果を表10に示す。
【0063】
【表10】
【0064】表10より明らかなように、5-ALAの処理に
より成長促進、活着率向上効果がみられる。さらに、地
上部長の向上割合よりも重量の割合がより大きく向上し
ており、5-ALAの処理が倒伏につながる徒長によるもの
でなく、植物体の健全なる成長促進によるものであって
健苗が育成され、本剤が実用的にきわめて有効であるこ
とがわかる。
【0065】実施例9 育苗箱にて育てたイネ苗(アキニシキ)地上部長約10cm
を7/17日に常法に従い調製した1/2000a水田ポットに1
ポット当り4ケ所2本ずつ植えた。田植え直後に展着剤
ネオエステリンを1/2000倍希釈となるように添加した各
濃度の5-ALA水溶液を1ポット当り4ml(80l/10a)噴霧
した。その後水位2cmにて通常の管理を行い、3週間後
に当る8/7日に土を洗い流し取り、地上部長及び全乾
燥重量、分けつ数を測定した。1ポット毎に1本当りの
平均値を算出した結果を表11に示す。
【0066】
【表11】
【0067】表11より明らかなように、5-ALA処理によ
り成長促進、活着率向上が認められる。また、重量の向
上が著しいのに対し、地上部長がごくわずかしか伸びて
いないこと、分けつ数が増加していることから、倒伏に
強く、健全で収量向上が期待される苗が育っていること
がわかる。
【0068】実施例10 育苗箱にて育てたイネ苗(アキニシキ)地上部長約12cm
を6/22日に各濃度の5-ALA水溶液に苗の根部を12時間つ
け、溶液を吸収させた。6/23日にこれを実施例8と同様
のポットに同様に植えつけ、17日後の7/10日まで水位2
cmにて通常の管理で育成した。7/10日に土を洗い流し、
地上部長と全乾燥重量を測定した。各濃度2ポット行
い、計16本の平均値を算出した結果を表12に示す。
【0069】
【表12】
【0070】表12より明らかなように、5-ALA処理によ
り成長促進、活着向上が認められる。また、重量の向上
に対して、地上部長の増加が小さいことから、本効果は
徒長などを伴わない健全な成長促進効果を示しており、
本剤が実用上きわめて有効であることがわかる。
【0071】実施例11 6/12日に元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを施した
畑土壌を充填した1/5000aのポットにハツカダイコン
(コメット、サカタ) 種子10粒を播種し、温室内で栽培
した。6/26日(本葉2〜4葉期)に1ポット当り大きさ
のそろった苗4本を残して間引き、これに5-ALA の各濃
度の溶液に展着剤ネオエステリンを2000倍となるように
添加し、各ポット当り2ml茎葉処理を行った。その後7/
4 日まで通常の管理を行い、収穫した。収穫物を水洗し
乾燥器にて80℃、24hr乾燥させ、1本ずつの重量を測定
した。1ポットごとの平均重量を表13に示す。
【0072】
【表13】
【0073】表13より明らかなように、5-ALA処理で成
長促進、収量向上が認められる。
【0074】実施例12 6/12日に元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを施した
畑土壌を充填した1/5000aのポットにトウモロコシ(ハ
ニーバンタムスイートコーン、サカタ)を10粒ずつ播種
し、温室内で栽培した。6/26日(3〜4葉期)に1ポッ
ト当り大きさのそろった苗7本を残して間引き、これに
5-ALA の各濃度の溶液に展着剤ネオエステリンを2000倍
となるように添加した溶液を各ポット当り2mlずつスプ
レーを用いて茎葉処理した。その後通常の管理を行い、
7/7 日に地上部を切り取り(5〜6葉期)地上部長及び
地上部重量(湿重量)を測定し、各ポット当りの平均を
算出した。結果を表14に示す。
【0075】
【表14】
【0076】表14より明らかなように、5-ALA処理によ
り成長促進がなされている。また、地上部長の促進効果
に対して地上部重量の促進効果が大きいことから、徒長
を伴わない健全な成長促進効果が現われており、倒伏に
強い健苗が育成されていることがわかる。
【0077】実施例13 7/10日に元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを施した
畑土壌を充填した1/5000aのポットに大豆(アキシロ
メ)を6粒播種し、温室内で栽培した。7/24日(第1複
葉期)によくそろった大きさの苗を各ポット当り3本を
ずつ残して間引き、これに5-ALA の各濃度の溶液に展着
剤ネオエステリンを1000倍となるように添加した溶液を
各ポット当り3mlずつスプレーを用いて茎葉処理した。
その後通常の管理を行い、8/11日に土壌を水で洗い流し
て収穫し、地上部長を測定した。その後80℃の乾燥器に
て24hr乾燥させ、1本ずつの全重量を測定した。各ポッ
ト毎に平均した値を表15に示す。
【0078】
【表15】
【0079】表15から明らかなように、5-ALA 処理によ
り成長促進、健苗育成に効果が見られた。
【0080】実施例14 6/12日に元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを施した
畑土壌を充填した1/5000aのポットにインゲン豆(アー
ロン、サカタ)を8粒播種し、温室内で栽培した。7/3
日(第1複葉期)によくそろった大きさの苗を各ポット
当り4本ずつ残して間引き、これに5-ALA の各濃度の溶
液に展着剤ネオエステリンを2000倍となるように添加し
た溶液を各ポット当り2mlずつスプレーを用いて茎葉処
理した。その後通常の管理を行い、7/17日に土壌を水で
洗い流して収穫し、地上部の生重量及び葉数を数えた。
根部は地上部と分け80℃の乾燥器にて24hr乾燥させ、1
ポット当りの乾燥重量を測定した。各濃度とも3ポット
ずつ試験を行い、地上部重量及び葉数については1本当
りの平均を、乾燥根重量については1ポット当りの平均
を算出した。結果を表16に示す。
【0081】
【表16】
【0082】表16より明らかなように、5-ALA処理によ
り成長促進が認められる。また、平均葉数の増加より植
物体の成長が進み、収穫までの必要日数を減じることが
できることがわかる。また、乾燥根重量に与える効果は
きわめて大きく、発根促進、活着率向上、健苗育成にき
わめて効果的であることがわかった。
【0083】実施例15及び比較例1 8/24日にサツマイモ畑よりサツマイモつる先端部(先端
より5葉分)を取り、よくそろったものについて下部の
2葉を取り、各濃度の5-ALA 水溶液及び塩化コリン濃度
が20ppm となるように調節した商品名サンキャッチ〔三
菱瓦斯化学(株)〕の水溶液に茎部を24hrつけ込んだ。
24時間後の8/25日に8号深ばちに畑土壌を充填し、残っ
た3葉が地上部になるよう垂直に植えつけ、十分に水を
与えた。温室内で2週間栽培し、9/7 日に土壌を水で洗
い流して収穫し、発生した根をメスで1本ずつ切り取
り、得た根を乾燥器にて50℃、48hr乾燥させた。各溶液
共に4はちずつ実験を行い、4本の乾燥根重量を平均し
た。結果を表17に示す。
【0084】
【表17】
【0085】表17より明らかなように、5-ALA処理によ
り成長促進、発根促進、活着率向上の効果があることが
わかる。さらに比較例1と比較するとイモの活着率向上
をうたう成長促進剤であるサンキャッチよりも1/2000の
濃度で2倍以上の効果を実現しており、本剤の効果が優
れていることが明らかとなった。
【0086】実施例16 9/1 日に元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを施した
畑に1m幅のうねを2うね作り、ダイコン(宮重総太
り、天成青首)をそれぞれ2筋ずつ播種し、通常の間引
き、追肥等の管理を行った。1ケ月後の10/1日にそれぞ
れの種のダイコンを2分し、一方には5-ALA の100ppm水
溶液に展着剤であるネオエステリンを2000倍となるよう
に添加した溶液を、もう一方には水に同量のネオエステ
リンを添加した溶液を、それぞれ1株当り1mlずつスプ
レーを用いて葉面に散布した。その後再び通常の管理を
行い、10/18日にダイコンの地上露出部のうちもっとも
太い部分の直径をノギスを用いて測定した。測定データ
及び平均値を表18に示す。
【0087】
【表18】
【0088】表18より明らかなように、5-ALA処理によ
り成長促進、収量向上効果が畑においても示された。直
径の差は一見小さそうに見えるがダイコンの太さは商品
価値の上で大きなファクターであり、またこの直径の差
はダイコン重量としては約20%程度の差に相当するため
本効果は事実上、きわめて有用である。
【0089】実施例17及び比較例2 12/3日にタマネギ苗 (泉州中甲高黄玉葱) をビニール袋
に密封し、37℃インキュベーターに48hr入れて苗にダメ
ージを与え、さらに地上部10cmで葉を切断した。この苗
を水洗ののち、各濃度の5-ALA 水溶液及び塩化コリン濃
度が20ppm となるように調節したサンキャッチ水溶液に
根部を12時間つけ込んだ。このような処理をしたタマネ
ギ苗を12/6日に元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを
施した畑に1m幅のうねを作り、25cm間隔に3筋15cm幅
で植えつけた。その後、通常の管理を行い、3/26日に十
分な成育を示している株数を数えた。植えつけた株数、
活着した株数、活着率を表19に示す。
【0090】
【表19】
【0091】表19より明らかなように、5-ALA処理によ
り活着率の向上がみられる。観察によれば活着できずに
枯死した株は冬の寒さによる冷害で枯死しており、本剤
の処理により耐寒性を向上できることがわかる。また、
比較例と比較して本剤の方が低濃度で高い効果を示して
いることがわかる。
【0092】実施例18及び比較例3 7/17日に元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを施した
畑土壌に充填した1/5000aのポットにハツカダイコン
(コメット、サカタ)種子10粒を播種し温室内で栽培し
た。7/28日に1ポット当り大きさのそろった苗6本を残
して間引いた。8/2 日に苗の大きさのよくそろったポッ
トを12ポット選び、1ポットずつ光合成活性測定装置
(島津)を用いて、温度27℃、リファレンスガス流量
0.5l/min 、測定ガス流量 0.5l/min 、ファン流量 8l/m
in 、光量70000 ルクスの条件で吸収炭酸ガス濃度を測
定した。また同時に光を遮断し、呼吸によるCO2 増加
量を測定した。その後、展着剤ネオエステリンの1000倍
希釈液、及び同液に5-ALAを30ppm、100ppm含むもの、塩
化コリンが100ppmとなるようにサンキャッチを含む同液
をそれぞれ3ポットずつ、1ポット当り3mlスプレーに
て散布した。その後、通常の管理を行い、散布から2日
後の8/4 日、5日後の8/7 日、9日後の8/11日に8/2日
と同様の手法にて吸収炭酸ガス濃度及び呼吸によるCO
2 増加量を測定した。さらに散布26日後の8/28日に収穫
し、水洗後、80℃の乾燥器にて24hr乾燥させ、全乾燥重
量を測定した。各ポット毎に8/2 日に処理前に測定した
CO2 濃度を100%として各測定点におけるCO2 濃度
を算出し、各条件毎に3ポットを平均した。全乾燥重量
についても同様に処理した。結果を表20、21及び22に示
す。
【0093】
【表20】
【0094】
【表21】
【0095】
【表22】
【0096】表20より明らかなように、5-ALA処理によ
り明らかに光合成活性が向上しており、さらに比較例と
比較して、その効果はサンキャッチよりも大きいことが
わかる。表21より明らかなように5-ALA処理により明ら
かに呼吸活性が低下しており、その活性は比較例と比較
してサンキャッチより大きいことがわかる。表22は、こ
れらの処理後の植物体全乾燥重量に対して、本剤の処理
の効果が大きなことを示しており、成長促進、収量向上
効果があることが明らかである。さらに比較例と比較し
てこの効果はサンキャッチよりも大きい。表20、21及び
22を総合して考えると、本剤の処理により(1)光合成
活性が向上し、(2)植物体重量が向上しているのにポ
ット当りの呼吸量は抑制されており(みかけの効果〔表
21〕よりもバイオマス当りの効果はもっと大きい)、
(3)成長促進効果があり、(4)収量向上効果もみら
れる。さらに比較例と比較して(1)〜(4)のいずれ
の効果も市販されている成長促進剤サンキャッチよりも
大きいことがわかる。
【0097】
【0098】
【0099】表23より明らかなように5-ALA処理により
クロロフィル含量が増加しており、成長促進、鮮度保
持、緑色向上、緑色保持、光合成活性向上、CO2 吸収
能力の向上がみられることがわかる。
【0100】実施例20 12/18日に元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを施し
た畑土壌を充填した1/5000a のポットにハツカダイコン
(コメット、サカタ)種子10粒を播種し、無加温ビニー
ルハウス内で栽培した。通常の管理を行い2/7日、各ポ
ット当りよく大きさのそろった4本を残して間引き(本
葉2〜4葉期)、30ppmの5-ALA及び各種界面活性剤0.1
%を含む水溶液を各ポット当り2mlずつスプレーを用い
て散布した。無加温ビニールハウス内で通常の管理を行
い、3/13日に収穫した。全重量及び根部、地上部の重量
を測定し、1個体当りの平均値を算出した。結果を表24
に示す。
【0101】
【表24】
【0102】5-ALA処理は明らかに成長促進、収量向上
効果があり、またその効果は地上部、地下部の両方に現
われ、界面活性剤の添加で効果はさらに増大しているこ
とがわかる。また使用する界面活性剤は色々な種類のも
のが使用できることがわかる。
【0103】実施例21 10/5日に元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを施した
畑土壌を充填した1/5000aのポットに小麦(農林61号)
を5粒播種し、温室内にて通常の管理を行い栽培した。
11/8日に大きさのそろった4本を残して間引き、蛍光灯
を15時〜22時まで点灯し、電照栽培を行った。1/18日に
各濃度の5-ALAを含有し、展着剤ネオエステリンを2000
倍となるように含む水溶液を1ポット当り4ml散布し
た。その後通常の管理を行い、2/4日に草丈約50cmに成
育した苗に真横よりホースで水を吹きつけ、すべての苗
を倒伏させた。そのまま通常の管理を行い2/8日に回復
率を調査した。尚、試験は各濃度4ポット(16本)で行
った。結果を表25に示す。
【0104】
【表25】
【0105】表25より明らかなように、5-ALA処理によ
り健苗が育成され倒伏が防止されており、本剤は収量向
上に対して有益であることがわかる。
【0106】実施例22 10/5日に元肥として化成肥料をN換算10kg/10aを施した
畑土壌を充填した1/5000aのポットに小麦(農林61号)
を5粒播種し温室内にて通常の管理を行い栽培した。11
/8日に大きさのそろった4本を残して間引き、蛍光灯を
15時〜22時まで点灯し電照栽培を行った。2/13日に(出
穂期・開花前)各濃度の5-ALA水溶液に展着剤ネオエス
テリンを1/2000の割合で含む溶液を、スプレーを用いて
1ポット当り4ml散布した。実験は各濃度10ポットずつ
行った。その後通常の管理を行い、3/25日に穂を収穫し
脱穀後、水洗し、実入りの悪い種子及びゴミを取り除
き、80℃、24hr乾燥してポット当りの重量及び粒数を数
えた。各濃度毎に平均値を算出した結果を表26に示す。
【0107】
【表26】
【0108】表26より明らかなように5-ALA処理で重
量、粒数共に増加しており、収量が向上していることが
わかる。また、1粒当りの重量には有為差が見られない
ことから主として結実した粒数の増加が収量向上に結び
ついたと考察できる。
【0109】実施例23 液肥(ハイポネックス)500倍水溶液に各濃度の5-ALAを
溶解させて株元に与えた以外は実施例22と同様に実施し
た。結果を表27に示す。
【0110】
【表27】
【0111】表27より明らかなように5-ALA処理で重
量、粒数共に増加しており、収量が向上していることが
わかる。また、1粒当りの重量も増加しており、品質の
高い小麦の生産に結びついていると考察できる。
【0112】実施例24 常法に従い誘導したワサビダイコンの毛状根を植物用ジ
ャーファメンター(タイテック株式会社製バイオリアク
ターCTB-33)に湿重量2.5gずつ植えつけ、温度25℃、通
気量0.5l/min、回転数250rpmで培養を行った。培地は各
種濃度の5-ALAを含むニッチの培地を用い7日毎に培地
を交換した。2、3、4週目の毛状根量を表28に示す。
【0113】
【表28】
【0114】表28より明らかなように、5-ALA処理によ
り毛状根の成長が促進されており、本剤に成長促進効
果、発根促進効果、収量向上効果があることがわかる。
【0115】実施例25 実施例24と同様の方法でワサビダイコンの毛状根を培養
し、4週間後に収穫し、ペルオキシダーゼ(POD)活性
を測定した。5-ALA濃度とPODユニット数を表29に示す。
【0116】
【表29】
【0117】表29より明らかなように、5-ALA処理によ
り、リアクター当りのペルオキシダーゼ(POD)活性が
向上しており、PODのような二次代謝物に対してもその
収量向上効果があることがわかる。
【0118】実施例26 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10a施した畑土壌を
充填した1/2500aのポットに大麦(品種;カシマムギ)
種子15粒を10/12日に播種し、5本仕立てにし電照にて
長日条件下とし、温室内で栽培した。12/5日(開花盛期
前)・12/7日(開花盛期)の2回処理区及び12/7日(開
花盛期)・12/17日(開花盛期後)の2回処理区を設
け、5-ALA各濃度単剤又は5-ALA及びエピブラシノライド
(EBR)各濃度混合剤に界面活性剤ネオエステリンを200
0倍希釈となるよう加え10a当り200lの割合で茎葉散布し
た。2/19日に大麦を収穫し、乾燥後の収量を測定した。
実験は無処理区18ポット、処理区各6ポットで行い、平
均値を算出した。結果を表30及び31に示す。
【0119】
【表30】
【0120】
【表31】
【0121】表30及び31より明らかなように5-ALA処理
により明らかに収量が向上していること、処理期は開花
盛期前、開花盛期、開花盛期後のいずれでも効果を示す
が開花盛期前、開花盛期処理の方が効果がより大きいこ
とがわかる。また、エピブラシノライドとの組み合わせ
においては組み合わせにより効果が増強されており、相
乗効果を示すことがわかる。
【0122】実施例27 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10a施した畑土壌を
充填した1/2500aのポットに小麦(品種;農林61号)種
子15粒を10/12日に播種し、5本仕立てにし電照による
長日条件下温室内で栽培した。11/29日(開花盛期前)
・12/5日(開花盛期)の2回処理区、12/5日(開花盛
期)・12/15日(開花盛期後)の2回処理区を設け、5-A
LA各濃度単剤、又は5-ALA及びエピブラシノライド各濃
度混合剤に界面活性剤ネオエステリンを2000倍希釈とな
るように加え、10a当り200lの割合で茎葉散布した。2/2
8日に小麦を収穫し乾燥後の収量を測定した。実験は無
処理区18ポット処理区各6ポットで行い平均値を算出し
た。表32及び33に試験結果を示す。
【0123】
【表32】
【0124】
【表33】
【0125】表32及び33より明らかなように5-ALA処理
により明らかに収量が向上しており、処理期は開花盛期
前、開花盛期、開花盛期後のいずれでも効果を示すこと
がわかる。また、エピブラシノライドとの組み合わせに
おいては組み合わせにより効果が増強されており相乗効
果を有することがわかる。
【0126】実施例28 ベンレートT(200倍)で一昼夜滅菌した水稲種子(品
種;星の光)を暗条件下30℃にてインキュベートし、催
芽した。2日後人工培土を詰めた育苗箱(60×30cm)に
7000粒播種し、5-ALA各濃度に界面活性剤ネオエステリ
ンを2000倍希釈となるように加え、育苗箱当り500ml噴
霧散布処理した後、覆土した。2日間育苗箱内に放置
し、続いて温室内で管理した。37日後にランダムに選ん
だ各濃度50本の苗について地上部長、葉令及び5本ずつ
の地上部乾物重量を測定し、平均を算出した。その結果
を表34に示す。
【0127】
【表34】
【0128】表34より明らかなように5-ALA処理により
地上部葉令はほとんど変化していないのに、地上部重量
は増加していることがわかり、本剤の処理により望まし
い健苗が育成されていることがわかる。
【0129】実施例29 畑土壌を充填した1/5000aのポットに大豆(品種;アキ
シロメ)種子5粒を7/28日に播種し、4本仕立てにして
温室内で栽培した。8/18日(第1複葉期)に5-ALAの各
濃度に界面活性剤ネオエステリンを2000倍希釈となるよ
うに加え、茎葉に10a当り100l散布、又は同様に10a当り
100lの水量で土壌散布した。8/30日に大豆の生育調査を
行い、地上部重量を測定し、1株当りの平均重量を算出
した。表35及び36に試験結果を示す。
【0130】
【表35】
【0131】
【表36】
【0132】表35及び36より明らかなように5-ALA処理
によりいずれの処理方法においても明らかに成長促進効
果がみられる。
【0133】実施例30 畑土壌を充填した1/5000aのポットに大豆(品種;アキ
シロメ)種子10粒を10/27日に播種し、3本仕立てにし
て温室内で栽培した。大豆の開花後着きょう初期に5-AL
Aの各濃度に界面活性剤ネオエステリンを2000倍希釈と
なるように加え10a当り200lの割合で12/21日、12/28日
に茎葉散布した。1/13日に大豆の生育調査を行い、きょ
う重量を測定した。表37に試験結果を示す。
【0134】
【表37】
【0135】表37より明らかなように5-ALA処理により
明らかに成長促進が示されており、収量が向上している
ことがわかる。
【0136】実施例31 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10a施した畑土壌を
充填した1/5000aのポットに小豆(品種;丹波大納言)
種子7粒を8/27日に播種し、3本仕立てにして温室内で
栽培した。9/10日(第1複葉期)、9/17日(第2複葉
期)にそれぞれ1回ずつ5-ALAの各濃度に界面活性剤ネ
オエステリンを2000倍希釈となるように加え10a当り100
lの割合で茎葉散布した。それぞれ10/1日、10/11日に小
豆植物体の生育調査を行い地上部重量を測定し、1株当
りの平均重量を算出した。表38及び39に試験結果を示
す。
【0137】
【表38】
【0138】
【表39】
【0139】表38及び39より明らかなように5-ALA処理
により明らかに成長促進が認められる。処理期は第1複
葉期、第2複葉期のいずれでも効果がみられ、第1複葉
期の処理の方が効果が大きいことがわかる。効果は生体
重量のみならず乾物重量にも現れており、単に含水率の
変化でなく生体自身の成長促進効果が大であることを示
している。
【0140】実施例32 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10a施した畑土壌を
充填した1/5000aのポットに小豆(品種;丹波大納言)
種子7粒を9/10日に播種し、3本仕立てにして温室内で
栽培した。11/22日着きょう初期に5-ALA各濃度に界面活
性剤ネオエステリンを2000倍希釈となるように加え、10
a当り500lの割合で茎葉散布した。1/18日に小豆の生育
調査を行い、実生重量を測定した。表40に試験結果を示
す。
【0141】
【表40】
【0142】表40より明らかなように5-ALA処理により
明らかに成長か促進されており、収量が向上しているこ
とがわかる。
【0143】実施例33 トウモロコシ(品種;パイオニア)をよく水洗いした川
砂に12/1日に播種し、温室内で2.5葉期まで育てた。12/
14日大きさのよくそろった苗を選び、5-ALA の各濃度に
界面活性剤ネオエステリンを2000倍希釈となるように加
えた溶液に幼苗の茎葉部を5分間浸漬し葉面が乾燥する
のを待って元肥として化成肥料をN換算で10kg/10a施し
た畑土壌を充填した1/5000aのポットに植え換え、温室
内で栽培した。1/12日にトウモロコシの生育調査を行い
生体重量を測定し、1株当りの平均重量を算出した。表
41に試験結果を示す。
【0144】
【表41】
【0145】表41より明らかなように5-ALA処理により
明らかに成長促進効果があることがわかる。本実施例の
処理方法では一般的な茎葉処理と異なり、根部より薬剤
が吸収される可能性がまったくなく、本剤が葉面より吸
収され有効に働いていることがわかる。
【0146】実施例34 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aの割合で施した
畑土壌を充填した1/2500aのポットにトウモロコシ(品
種;パイオニア)種子10粒を7/28日に播種し、4本仕立
てにして温室内で栽培した。8/18日(2.5葉期)に5-ALA
の各濃度に界面活性剤ネオエステリンを2000倍希釈とな
るように加え、茎葉に10a当り100l散布、又は同様に10a
当り100lの水量で土壌散布した。9/3日にトウモロコシ
の生育調査を行い地上部乾物重量を測定し、1株当りの
平均重量を算出した。表42及び43に試験結果を示す。
【0147】
【表42】
【0148】
【表43】
【0149】表42及び43より明らかなように5-ALA処理
により、茎葉及び土壌いずれの処理方法でも成長促進効
果が認められる。
【0150】実施例35 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aの割合で加え
畑土壌を充填した1/5000a のポットにハツカダイコン
(コメット、サカタ)種子10粒を11/15日に播種し、3
本仕立てにして温室内で栽培した。12/8日(第2葉期)
12/15日、12/21 日、12/28日の4ステージにそれぞれ1
回ずつ5-ALA 100ppmに界面活性剤ネオエステリンを2000
倍希釈となるように加え10a当り200lの割合で茎葉散布
した。1/12日にハツカダイコン植物体の生育調査を行い
生体重量を測定し、1株当りの平均重量を算出した。表
44に試験結果を示す。
【0151】
【表44】
【0152】表44より5-ALA処理により明らかに成長促
進、収量向上が認められる。本剤は成育のどのステージ
で処理しても効果を示しており、広い処理適期を有して
いることがわかる。
【0153】実施例36 畑圃場に元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aの割合
で施し、幅80cm長さ5mの畝を2本つくり、ハツカダイ
コン(品種;コメット)の種子(10l/10a)を9/12日に
播種し、通常の栽培を行った。各濃度の5-ALAに界面活
性剤ネオエステリンを2000倍希釈となるように加え、10
a当り200lの割合で1回処理区は9/26日(2.5 葉期)
に、2回処理区は9/26日、10/16日にそれぞれ茎葉に散
布した。10/29日にハツカダイコンを収穫し、生体重量
を測定し、1株当りの平均重量を算出した。表45及び46
に試験結果を示す。
【0154】
【表45】
【0155】
【表46】
【0156】表45及び46より明らかなように5-ALA処理
により、畑においても成長促進、収量向上がみられる。
また2回処理によって効果が増加しており、くり返し処
理により効果が増すことがわかる。
【0157】実施例37 消石灰にてpH6.8に調節した畑に元肥として化成肥料を
N換算で10kg/10aの割合で加え、幅110cm 長さ5mの畝
を2本つくり、ホウレンソウ(品種:オータムほうれん
草)の種子(15l/10a)を11/6日に3列に播種し、11/15
日にビニールシートでおおい、通常のトンネル(簡易ハ
ウス)栽培を行った。12/12日に各濃度の5-ALAに界面活
性剤にネオエステリンを2000倍希釈となるように加え、
10a当り200lの割合で茎葉に散布した。散布時のホウレ
ンソウの葉令は、本葉3〜5葉期であった。1/17日にホ
ウレンソウを収穫し、生体重量を測定した。表47に試験
結果を示す。値は1株当りの平均生体重量である。
【0158】
【表47】
【0159】表47より明らかなように、5-ALA処理によ
り畑においても成長促進、収量向上がみられる。
【0160】実施例38 茶の花より得た花粉を各濃度の5-ALAを含ませたショ糖1
0%の寒天培地(寒天1%)に置床し28℃暗条件下でイ
ンキュベートした。24時間後花粉管の伸長を測定した。
表48に試験結果を示す。
【0161】
【表48】
【0162】表48より明らかなように5-ALAは器官成長
促進効果を有する。
【0163】実施例39 植付け10年目の芝(コーライシバ)を50×50cmに区分
し、区画の境界のランナー、根をカッターで切断した。
各濃度の5-ALAに界面活性剤ネオエステリンを2000倍希
釈となるように加え、10a当り200lの割合で1回処理区
は10/4日に、2回処理区は10/4日、10/27日にそれぞれ
茎葉に散布した。調査は12/7、12/17、12/25、1/9日観
察により、緑色保持の評価を行った。表49に試験結果を
示す。
【0164】
【表49】
【0165】評価は無処理区を3.0とし、1.0〜5.0の相
対値で表示し、数値が大きいほど緑色が強いことを示
す。表49より明らかなように本剤の処理により、明らか
に緑色が長期に保持されている。
【0166】実施例40 植付け10年目の芝(コーライシバ)を50×50cmに区分
し、区画の境界のランナー、根をカッターで切断した。
各濃度の5-ALAに界面活性剤をネオエステリンを2000倍
希釈となるように加え、10a当り200lの割合で1回処理
区は10/4日に、2回処理区は10/4日、10/27日にそれぞ
れ茎葉散布した。1/23日コーライシバの生育調査を行
い、各区画より直径10.4cm、深さ10cmのサンプルを4個
ずつ抜き取り、水洗後乾燥させて乾燥重量を測定した。
表50に試験結果を示す。
【0167】
【表50】
【0168】表50より明らかなように5-ALA処理により
シバの成長促進効果がみられる。
【0169】実施例41 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aで施した幅2m
の長さ8mの畝を2畝作り小麦(品種;農林50号)の種
子(5kg/10a)を10/24日に畑圃場に播種し、通常の栽
培を行った。5/10日(開花盛期前)、5/17日(開花盛
期)の2回、5-ALA各濃度単剤又は5-ALA及びエピブラシ
ノライド各濃度混合剤に界面活性剤ネオエステリンを20
00倍希釈となるように加え10a当り200lの割合で茎葉散
布した。各処理区は3反復で行った。7/19日に小麦の収
量を測定した。表51に試験結果を示す。
【0170】
【表51】
【0171】表51より明らかなように5-ALA処理により
収量が向上している。また、5-ALAとEBRとの組み合わせ
により相乗効果がみられる。
【0172】実施例42 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aで施した幅2m
の長さ8mの畝を2畝作り、大麦(品種;ハルナ2条)
の種子(5kg/10a)を10/20日に播種し、通常の栽培を
行った。5/7日(開花盛期前)、5/14日(開花盛期)の
2回、5-ALA各濃度単剤、又は5-ALA及びエピブラシノラ
イド各濃度混合剤に界面活性剤ネオエステリンを2000倍
希釈となるように加え10a当り200lの割合で茎葉散布し
た。各処理区は3反復で行った。7/23日に大麦の収量を
測定した。表52に試験結果を示す。
【0173】
【表52】
【0174】表52より明らかなように5-ALA処理により
収量が向上している。また、5-ALAとEBRとの組み合わせ
により相乗効果がみられる。
【0175】実施例43 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aで施した畑土壌
を充填した1/2500aのポットに、小麦(品種;農林61
号)種子15粒を10/12日に播種し、5本仕立てにし電照
による長日条件下温室内で栽培を行った。11/2日(開花
盛期前)及び12/5日(開花盛期)の2回に各濃度の5-AL
A水溶液に展着剤ネオエステリンを2000倍希釈となるよ
うに添加し、スプレーを用いてポット当り8ml(200l/1
0a)茎葉散布した。処理は各6ポット行った。2/12日以
降1日おきに1ポットずつ収穫し、完熟粒の割合を調査
した。結果を表53に示す。
【0176】
【表53】
【0177】表53より明らかなように5-ALA処理により
成育に必要な日数が短縮されていることがわかる。
【0178】実施例44 元肥として化成肥料をN換算で10kg/10aで施した畑土壌
を充填した1/2500aのポットに植付け10年目の芝(コー
ライシバ)を植えつけ、通常の管理を行った。7/31日に
成育のよくそろった6ポットを選び、光量80000ルクス
とした以外は実施例18と同様の条件で炭酸ガス吸収量及
び呼吸量を測定した。その後展着剤ネオエステリンの10
00倍希釈液、及び同液に5-ALAを100ppm含むものをそれ
ぞれ3ポットずつ10a当り300lの割合でスプレーにて散
布した。その後、通常の管理を行い、散布の翌日の8/1
日、3日後の8/3日、7日後の8/7日、14日後の8/14日
に、7/31日と同様の手法にて吸収炭酸ガス濃度及び呼吸
によるCO2 増加量を測定した。各ポット毎に7/31日に
測定したCO2 濃度を100%として各測定点におけるC
2 増加量を算出し、各条件毎に3ポットを平均した。
結果を表54及び55に示す。
【0179】
【表54】
【0180】
【表55】
【0181】表54及び55より明らかなように、5-ALA処
理により明らかに光合成活性が向上しており、また同時
に呼吸活性がおさえられていることがわかる。
【0182】実施例45 実施例44と同様に調製し同様の方法で炭酸ガス吸収量を
測定した芝ポットにトリアジン系除草剤の1種であるシ
マジン(Simazine)を10a当り200g散布した。その後展
着剤ネオエステリンの1000倍希釈液及び同液に5-ALAを1
00ppm含むものをそれぞれ3ポットずつ10a当り300lの割
合でスプレーにて散布する。その後通常の管理を行い、
散布の翌日の8/1日、3日後の8/3日、7日後の8/7日、1
4日後の8/14日に7/31日と同様の手法にて吸収炭酸ガス
濃度を測定した。各ポット毎に7/31日に処理前に測定し
たCO2 吸収量を100%として各測定点におけるCO2
度を算出し各ポット毎に3ポットを平均した。結果を表
56に示す。
【0183】
【表56】
【0184】実施例44表54と比較してもわかるように除
草剤シマジンによって薬害が生じ、光合成活性が低下し
ている。表56より明らかなようにシマジンによる光合成
活性に対する薬害は5-ALAの添加で著しく軽減されてお
り、また、回復は早くなっていることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−500989(JP,A) CHEMICAL ABSTRACT S,84:69771(1976)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5−アミノレブリン酸又はその塩を有効
    成分とする植物成長促進剤。
  2. 【請求項2】 発根促進、倒伏防止、収量向上、耐寒性
    向上、鮮度保持、緑色向上、緑色保持、健苗育成、器官
    の成長促進、分けつ数の増加、成育に要する期間の短
    縮、薬害軽減又は挿し木、さし芽、さし葉、苗の定植、
    移植もしくは接ぎ木における活着率向上を目的とするも
    のである請求項1記載の植物成長促進剤。
  3. 【請求項3】 5−アミノレブリン酸又はその塩を有効
    成分とする植物の光合成活性向上剤。
  4. 【請求項4】 5−アミノレブリン酸又はその塩を有効
    成分とする植物の呼吸抑制剤。
  5. 【請求項5】 5−アミノレブリン酸又はその塩を有効
    成分とする植物のCO吸収能力向上剤。
  6. 【請求項6】 対象とする植物が、イネ、ムギ、トウモ
    ロコシ、カンショ及びシバより選ばれるものである請求
    項1〜5いずれかの項記載の剤。
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