JPH06271405A - 植物成長調節剤及びこれを用いる植物成長調節方法 - Google Patents
植物成長調節剤及びこれを用いる植物成長調節方法Info
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- JPH06271405A JPH06271405A JP6421093A JP6421093A JPH06271405A JP H06271405 A JPH06271405 A JP H06271405A JP 6421093 A JP6421093 A JP 6421093A JP 6421093 A JP6421093 A JP 6421093A JP H06271405 A JPH06271405 A JP H06271405A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 レブリン酸又はその塩類を有効成分とする植
物成長調節剤、及びこれを植物に対して茎葉処理、土壌
処理又は水耕処理する植物成長調節方法。 【効果】 本発明の植物成長調節剤は安価であると共
に、優れた植物成長調節効果を有し、これを植物体に用
いることにより、植物の発根促進、成長促進、収量向
上、生育に要する期間の短縮等をすることができる。
物成長調節剤、及びこれを植物に対して茎葉処理、土壌
処理又は水耕処理する植物成長調節方法。 【効果】 本発明の植物成長調節剤は安価であると共
に、優れた植物成長調節効果を有し、これを植物体に用
いることにより、植物の発根促進、成長促進、収量向
上、生育に要する期間の短縮等をすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物成長調節剤及びこれ
を用いる植物成長調節方法に関し、更に詳細にはレブリ
ン酸又はその塩類を有効成分とし、植物に処理すること
により、植物の発根促進、成長促進、収量向上、生育に
要する期間の短縮等の効果を有し、農業や植物栽培分野
において有用な植物成長調節剤及びこれを用いる植物成
長調節方法に関する。
を用いる植物成長調節方法に関し、更に詳細にはレブリ
ン酸又はその塩類を有効成分とし、植物に処理すること
により、植物の発根促進、成長促進、収量向上、生育に
要する期間の短縮等の効果を有し、農業や植物栽培分野
において有用な植物成長調節剤及びこれを用いる植物成
長調節方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、植物の収量を向上させるための努
力が数多くなされてきたが、そのうち植物成長調節剤の
研究は、植物全体に共通な植物生理活性物質である植物
ホルモンの発見により近年急速に発達した。現在、知ら
れている植物ホルモンは、ジベレリン類、オーキシン
類、サイトカイニン類、エチレン、アブシジン酸及びブ
ラシノライドの6種である。しかしながら、これらの植
物ホルモンは、発根促進剤としてのインドール酢酸、種
なしブドウ作成のためのジベレリン、果実の熟期促進の
ためのエテホン、タバコの腋芽抑制のためのマレイン酸
ヒドラジト等のように、植物の器官の一部に作用するも
のが主であり、植物全体に作用したり、収量を向上させ
るものではなかった。
力が数多くなされてきたが、そのうち植物成長調節剤の
研究は、植物全体に共通な植物生理活性物質である植物
ホルモンの発見により近年急速に発達した。現在、知ら
れている植物ホルモンは、ジベレリン類、オーキシン
類、サイトカイニン類、エチレン、アブシジン酸及びブ
ラシノライドの6種である。しかしながら、これらの植
物ホルモンは、発根促進剤としてのインドール酢酸、種
なしブドウ作成のためのジベレリン、果実の熟期促進の
ためのエテホン、タバコの腋芽抑制のためのマレイン酸
ヒドラジト等のように、植物の器官の一部に作用するも
のが主であり、植物全体に作用したり、収量を向上させ
るものではなかった。
【0003】一方、植物の収量を向上させ、植物全体に
作用するものとして、植物の光合成能力を向上させる薬
物が注目されている。その例としては、塩化コリン又は
その誘導体、N−アリル−N−メチルグリシンやN,N
−ジメチルグリシン等が知られているが、その作用は未
だ充分満足できるものではなかった。
作用するものとして、植物の光合成能力を向上させる薬
物が注目されている。その例としては、塩化コリン又は
その誘導体、N−アリル−N−メチルグリシンやN,N
−ジメチルグリシン等が知られているが、その作用は未
だ充分満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は植物全体に作用し、植物の発根促進、成長促進、収量
向上、生育に要する期間の短縮等の効果を有する植物の
成長調節剤及びそれを用いる成長調節方法を提供するこ
とにある。
は植物全体に作用し、植物の発根促進、成長促進、収量
向上、生育に要する期間の短縮等の効果を有する植物の
成長調節剤及びそれを用いる成長調節方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは種
々研究を重ねた結果、除草作用や殺虫作用を有すること
が知られている5−アミノレブリン酸又はその塩類(特
表昭61−502814号、特開平2−138201
号)が優れた植物成長調節作用を有し、これを植物体に
処理することにより、上記課題を解決できることを見出
し、先に出願した(特開平4−338305号)。しか
しながら、5−アミノレブリン酸又はその塩類は高価で
あり、経済的にも不利なことから、これに代替される安
価な植物成長調節剤の開発が望まれていた。
々研究を重ねた結果、除草作用や殺虫作用を有すること
が知られている5−アミノレブリン酸又はその塩類(特
表昭61−502814号、特開平2−138201
号)が優れた植物成長調節作用を有し、これを植物体に
処理することにより、上記課題を解決できることを見出
し、先に出願した(特開平4−338305号)。しか
しながら、5−アミノレブリン酸又はその塩類は高価で
あり、経済的にも不利なことから、これに代替される安
価な植物成長調節剤の開発が望まれていた。
【0006】かかる実状において、本発明者らは5−ア
ミノレブリン酸を代替できる安価な植物成長調節剤を開
発すべく鋭意検討を行った結果、全く以外にも安価なレ
ブリン酸又はその塩類に優れた植物成長調節効果がある
ことを見出し、これを植物に処理すれば、発根促進、成
長促進、収量向上、生育に要する期間の短縮等の効果が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
ミノレブリン酸を代替できる安価な植物成長調節剤を開
発すべく鋭意検討を行った結果、全く以外にも安価なレ
ブリン酸又はその塩類に優れた植物成長調節効果がある
ことを見出し、これを植物に処理すれば、発根促進、成
長促進、収量向上、生育に要する期間の短縮等の効果が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明はレブリン酸又はその塩
類を有効成分とする植物成長調節剤及びこれを用いる植
物成長調節方法を提供するものである。
類を有効成分とする植物成長調節剤及びこれを用いる植
物成長調節方法を提供するものである。
【0008】本発明の植物成長調節剤の有効成分として
用いられるレブリン酸又はその塩類は、植物、微生物体
内における代謝研究等の基礎研究において利用されると
ともに、工業薬品として知られている物質であるが、こ
れらが植物成長調節効果を有することは知られていなか
った。
用いられるレブリン酸又はその塩類は、植物、微生物体
内における代謝研究等の基礎研究において利用されると
ともに、工業薬品として知られている物質であるが、こ
れらが植物成長調節効果を有することは知られていなか
った。
【0009】レブリン酸の塩類としては、例えばナトリ
ウム塩、カルシウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等
の金属塩等が挙げられる。なお、これらの塩は使用時に
おいて水溶液として用いられ、その作用はレブリン酸と
同一である。レブリン酸とその塩類はそれぞれ単独で
も、これらの2種以上を混合して用いることもできる。
ウム塩、カルシウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等
の金属塩等が挙げられる。なお、これらの塩は使用時に
おいて水溶液として用いられ、その作用はレブリン酸と
同一である。レブリン酸とその塩類はそれぞれ単独で
も、これらの2種以上を混合して用いることもできる。
【0010】本発明におけるレブリン酸又はその塩類
は、公知の化合物であり、公知の製法のいずれの方法に
より製造されたものも使用することができる。また、そ
の生産物は、植物に対して有害な物質を含まない限り分
離精製することなく、そのまま用いることができる。
は、公知の化合物であり、公知の製法のいずれの方法に
より製造されたものも使用することができる。また、そ
の生産物は、植物に対して有害な物質を含まない限り分
離精製することなく、そのまま用いることができる。
【0011】本発明の植物成長調節剤は、レブリン酸又
はその塩類単独でもよいが、これ以外に、他の植物成長
調節剤、糖類、アミノ酸、有機酸、アルコール、ビタミ
ン、ミネラル等を配合することができる。ここで用いら
れる他の植物成長調節剤としては、例えば、エピブラシ
ノライド等のブラシノライド類、塩化コリン、硝酸コリ
ン等のコリン剤、インドール酪酸、インドール酢酸、エ
チクロゼート剤、1−ナフチルアセトアミド剤、イソプ
ロチオラン剤、ニコチン酸アミド剤、ヒドロキシイソキ
サゾール剤、過酸化カルシウム剤、ベンジルアミノプリ
ン剤、メタスルホカルブ剤、オキシエチレンドコサノー
ル剤、エテホン剤、クロキンホナック剤、ジベレリン、
ストレプトマイシン剤、ダミノジット剤、ベンジルアミ
ノプリン剤、4−CPA剤、アンシミドール剤、イナベ
ンフィド剤、ウニコナゾール剤、クロルメコート剤、ジ
ケブラック剤、ダミノジット剤、メフルイジド剤、炭酸
カルシウム剤、ピペロニルブトキシド剤等を挙げること
ができる。
はその塩類単独でもよいが、これ以外に、他の植物成長
調節剤、糖類、アミノ酸、有機酸、アルコール、ビタミ
ン、ミネラル等を配合することができる。ここで用いら
れる他の植物成長調節剤としては、例えば、エピブラシ
ノライド等のブラシノライド類、塩化コリン、硝酸コリ
ン等のコリン剤、インドール酪酸、インドール酢酸、エ
チクロゼート剤、1−ナフチルアセトアミド剤、イソプ
ロチオラン剤、ニコチン酸アミド剤、ヒドロキシイソキ
サゾール剤、過酸化カルシウム剤、ベンジルアミノプリ
ン剤、メタスルホカルブ剤、オキシエチレンドコサノー
ル剤、エテホン剤、クロキンホナック剤、ジベレリン、
ストレプトマイシン剤、ダミノジット剤、ベンジルアミ
ノプリン剤、4−CPA剤、アンシミドール剤、イナベ
ンフィド剤、ウニコナゾール剤、クロルメコート剤、ジ
ケブラック剤、ダミノジット剤、メフルイジド剤、炭酸
カルシウム剤、ピペロニルブトキシド剤等を挙げること
ができる。
【0012】糖類としては、例えばグルコース、シュク
ロース、キシリトール、ソルビトール、ガラクトース、
キシロース、マンノース、アラビノース、マジュロー
ス、スクロース、リボース、ラムノース、フラクトー
ス、マルトース、ラクトース、マルトトリオース等が挙
げられる。
ロース、キシリトール、ソルビトール、ガラクトース、
キシロース、マンノース、アラビノース、マジュロー
ス、スクロース、リボース、ラムノース、フラクトー
ス、マルトース、ラクトース、マルトトリオース等が挙
げられる。
【0013】アミノ酸としては、例えばアスパラギン、
グルタミン、ヒスチジン、チロシン、グリシン、アルギ
ニン、アラニン、トリプトファン、メチオニン、バリ
ン、プロリン、ロイシン、リジン、イソロイシン等を挙
げることができる。
グルタミン、ヒスチジン、チロシン、グリシン、アルギ
ニン、アラニン、トリプトファン、メチオニン、バリ
ン、プロリン、ロイシン、リジン、イソロイシン等を挙
げることができる。
【0014】有機酸としては、例えば、ギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、フタル酸、安息
香酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、マロン酸、リンゴ酸、
コハク酸、グリコール酸、グルタミン酸、アスパラギン
酸、マレイン酸、カプロン酸、カプリル酸、ミリスチン
酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ピルビン酸、α−ケ
トグルタル酸等を挙げることができる。
ロピオン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、フタル酸、安息
香酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、マロン酸、リンゴ酸、
コハク酸、グリコール酸、グルタミン酸、アスパラギン
酸、マレイン酸、カプロン酸、カプリル酸、ミリスチン
酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ピルビン酸、α−ケ
トグルタル酸等を挙げることができる。
【0015】アルコールとしては、例えばメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール、グリセロール等が挙げられる。
エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール、グリセロール等が挙げられる。
【0016】ビタミン類としては、例えばニコチン酸ア
ミド、ビタミンB6 、ビタミンB12、ビタミンB5 、ビ
タミンC、ビタミンB13、ビタミンB1 、ビタミン
B3 、ビタミンB2 、ビタミンK3 、ビタミンA、ビタ
ミンD2 、ビタミンD3 、ビタミンK1 、α−トコフェ
ロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ
−トコフェロール、p−ヒドロキシ安息香酸、ビオチ
ン、葉酸、ニコチン酸、パントテン酸、α−リポニック
酸等を挙げることができる。ミネラルとしては、例えば
チッソ、リン酸、カリ、ホウ素、マンガン、亜鉛、銅、
鉄、モリブデン、苦土等を挙げることができる。
ミド、ビタミンB6 、ビタミンB12、ビタミンB5 、ビ
タミンC、ビタミンB13、ビタミンB1 、ビタミン
B3 、ビタミンB2 、ビタミンK3 、ビタミンA、ビタ
ミンD2 、ビタミンD3 、ビタミンK1 、α−トコフェ
ロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ
−トコフェロール、p−ヒドロキシ安息香酸、ビオチ
ン、葉酸、ニコチン酸、パントテン酸、α−リポニック
酸等を挙げることができる。ミネラルとしては、例えば
チッソ、リン酸、カリ、ホウ素、マンガン、亜鉛、銅、
鉄、モリブデン、苦土等を挙げることができる。
【0017】本発明植物成長調節剤の剤型としては、粉
末、粒剤、液剤等が挙げられるが、これらの剤型とする
には溶剤、分散媒、増量剤等を用いて、常法に従って製
造することができる。
末、粒剤、液剤等が挙げられるが、これらの剤型とする
には溶剤、分散媒、増量剤等を用いて、常法に従って製
造することができる。
【0018】本発明の植物成長調節剤の植物に対する適
用方法は植物が有効成分を吸収できるならばどのような
処理方法を用いてもよく、例えば茎葉に散布する茎葉処
理、土壌に散布する土壌処理、水耕栽培時に水中に添加
して根から吸収させる水耕処理等が挙げられる。また、
植物を植え付けたり、挿し木等する前に吸収させてもよ
い。
用方法は植物が有効成分を吸収できるならばどのような
処理方法を用いてもよく、例えば茎葉に散布する茎葉処
理、土壌に散布する土壌処理、水耕栽培時に水中に添加
して根から吸収させる水耕処理等が挙げられる。また、
植物を植え付けたり、挿し木等する前に吸収させてもよ
い。
【0019】本発明の植物成長調節剤を用いて茎葉処理
を行う場合は有効成分であるレブリン酸又はその塩類濃
度を1〜500ppm 、好ましくは5〜300ppm となる
ように調整し、これを土地10アール当たり10〜10
00リットル、特に50〜300リットル使用するのが
好ましい。また、葉面に薬剤が付着しにくい植物に対し
て用いる場合には、展着剤を併用することが望ましい。
用いる展着剤の種類及び使用量については、特に制限さ
れない。
を行う場合は有効成分であるレブリン酸又はその塩類濃
度を1〜500ppm 、好ましくは5〜300ppm となる
ように調整し、これを土地10アール当たり10〜10
00リットル、特に50〜300リットル使用するのが
好ましい。また、葉面に薬剤が付着しにくい植物に対し
て用いる場合には、展着剤を併用することが望ましい。
用いる展着剤の種類及び使用量については、特に制限さ
れない。
【0020】土壌処理を行う場合は、有効成分であるレ
ブリン酸又はその塩類量が土地10アール当たり0.5
〜800g、特に1〜300gとなるように使用するの
が好ましい。
ブリン酸又はその塩類量が土地10アール当たり0.5
〜800g、特に1〜300gとなるように使用するの
が好ましい。
【0021】また、水耕処理を行う場合、有効成分であ
るレブリン酸又はその塩類濃度が0.001〜10ppm
、好ましくは0.01〜3ppm である水を用い、植物
の根から当該有効成分を吸収させるのが好ましい。
るレブリン酸又はその塩類濃度が0.001〜10ppm
、好ましくは0.01〜3ppm である水を用い、植物
の根から当該有効成分を吸収させるのが好ましい。
【0022】更に、本発明の植物成長調節剤を用いて植
え付け又は挿し木等をする前につけ込んでレブリン酸又
はその塩類を吸収させるような方法をとる場合、つけ込
む液のレブリン酸又はその塩類の濃度は0.001〜1
0ppm 、特0.01〜5ppmであることが望ましく、つ
け込み時間は1時間以上〜1週間以内、特に3時間以上
1日以内が望ましい。
え付け又は挿し木等をする前につけ込んでレブリン酸又
はその塩類を吸収させるような方法をとる場合、つけ込
む液のレブリン酸又はその塩類の濃度は0.001〜1
0ppm 、特0.01〜5ppmであることが望ましく、つ
け込み時間は1時間以上〜1週間以内、特に3時間以上
1日以内が望ましい。
【0023】いずれの処理も植物の成育のどの段階で行
っても効果を得ることができる。処理は1回処理でも充
分な効果が得られるが、複数回処理することにより、更
に効果を高めることができる。複数回処理する場合は、
先に述べた各方法を組み合わせることもできる。使用上
の簡便性により、他の農薬、肥料等と混合して用いる場
合は、本剤の効果を失わしめるものでない限りどのよう
なものと混合してもよい。
っても効果を得ることができる。処理は1回処理でも充
分な効果が得られるが、複数回処理することにより、更
に効果を高めることができる。複数回処理する場合は、
先に述べた各方法を組み合わせることもできる。使用上
の簡便性により、他の農薬、肥料等と混合して用いる場
合は、本剤の効果を失わしめるものでない限りどのよう
なものと混合してもよい。
【0024】本剤の適用対象となる植物としては、特に
限定されず、農業分野で広く栽培されている植物が挙げ
られるが例えばイネ、大麦、小麦、ヒエ、トウモロコ
シ、アワ等の穀物類;カボチャ、カブ、キャベツ、ダイ
コン、ハクサイ、ホウレンソウ、ピーマン、トマト等の
野菜類;ミカン、リンゴ、カキ、ウメ、ナシ、ブドウ、
モモ等の果樹類;キク、ガーベラ、パンジー、ラン、シ
ャクヤク、チューリップ等の花卉類;サツキ、クヌギ、
スギ、ヒノキ、ナラ、ブナ等の樹木類;アズキ、インゲ
ン、大豆、ラッカセイ、ソラマメ、エンドウ等の豆類;
コウライシバ、ベントグラス、ノシバ等の芝類;ジャガ
イモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマイモ、タロイモ等の
イモ類;ネギ、タマネギ、ラッキョウ等のネギ類;アル
ファルファ、クローバー、レンゲ等の牧草類等が挙げら
れる。
限定されず、農業分野で広く栽培されている植物が挙げ
られるが例えばイネ、大麦、小麦、ヒエ、トウモロコ
シ、アワ等の穀物類;カボチャ、カブ、キャベツ、ダイ
コン、ハクサイ、ホウレンソウ、ピーマン、トマト等の
野菜類;ミカン、リンゴ、カキ、ウメ、ナシ、ブドウ、
モモ等の果樹類;キク、ガーベラ、パンジー、ラン、シ
ャクヤク、チューリップ等の花卉類;サツキ、クヌギ、
スギ、ヒノキ、ナラ、ブナ等の樹木類;アズキ、インゲ
ン、大豆、ラッカセイ、ソラマメ、エンドウ等の豆類;
コウライシバ、ベントグラス、ノシバ等の芝類;ジャガ
イモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマイモ、タロイモ等の
イモ類;ネギ、タマネギ、ラッキョウ等のネギ類;アル
ファルファ、クローバー、レンゲ等の牧草類等が挙げら
れる。
【0025】本剤を植物に適用すれば植物成長が調節さ
れるので、本剤は例えば、植物体の発根促進、成長促
進、収量向上、生育に要する期間の短縮の他、植物体の
倒伏防止、耐寒性向上、鮮度保持、緑色向上、緑色保
持、健苗育成、器官の成長促進、分けつ数の増加又は挿
し木、さし芽、さし葉、苗の定植、移植もしくは接ぎ木
における活着率向上を目的として使用することができ
る。
れるので、本剤は例えば、植物体の発根促進、成長促
進、収量向上、生育に要する期間の短縮の他、植物体の
倒伏防止、耐寒性向上、鮮度保持、緑色向上、緑色保
持、健苗育成、器官の成長促進、分けつ数の増加又は挿
し木、さし芽、さし葉、苗の定植、移植もしくは接ぎ木
における活着率向上を目的として使用することができ
る。
【0026】以下、これらの目的に応じた本剤の使用方
法、適用対象等について詳述する。まず、植物体の発根
促進を目的とする場合、本剤の使用方法は前述の茎葉処
理、土壌処理、水耕処理及び浸漬処理のいずれでもよ
い。本剤が茎葉処理でも発根促進効果を奏することは特
徴的である。該当発根促進を目的とする処理は、根を有
するすべての植物に適用可能であるが、特にスギ、ヒノ
キ、茶、桑、イヌツゲ、カイヅカイブキ、キンポウジ
ュ、ツツジ、ドウダンツツジ、ヒマラヤシーダ、カーネ
ーション、キク、チューリップ、芝、イネ、ツバキ、マ
メツゲ、モクセイ、メタセコイア、マサキ、アオキ、ジ
ンチョウゲ、ゼラニウム、タバコ、ダリア、バラ、ラ
ン、マツ、カエデ、カシワ、ナス、キュウリ、トマト、
レタス、キャベツ等に適用するのが好適である。なお、
処理期は特に問わない。
法、適用対象等について詳述する。まず、植物体の発根
促進を目的とする場合、本剤の使用方法は前述の茎葉処
理、土壌処理、水耕処理及び浸漬処理のいずれでもよ
い。本剤が茎葉処理でも発根促進効果を奏することは特
徴的である。該当発根促進を目的とする処理は、根を有
するすべての植物に適用可能であるが、特にスギ、ヒノ
キ、茶、桑、イヌツゲ、カイヅカイブキ、キンポウジ
ュ、ツツジ、ドウダンツツジ、ヒマラヤシーダ、カーネ
ーション、キク、チューリップ、芝、イネ、ツバキ、マ
メツゲ、モクセイ、メタセコイア、マサキ、アオキ、ジ
ンチョウゲ、ゼラニウム、タバコ、ダリア、バラ、ラ
ン、マツ、カエデ、カシワ、ナス、キュウリ、トマト、
レタス、キャベツ等に適用するのが好適である。なお、
処理期は特に問わない。
【0027】植物体の成長促進を目的とする場合の本剤
の使用方法も前述の茎葉処理、土壌処理、水耕処理及び
浸漬処理のいずれでもよい。この目的のための好ましい
適用対象としては、例えば、イネ、コムギ、オオムギ、
ヒエ、トウモロコシ、カブ、カボチャ、キャベツ、ダイ
コン、ハクサイ、ホウレンソウ、ビート、ワタ、インゲ
ン、ダイズ、ラッカセイ、ソラマメ、エンドウ等に適用
するのが好適である。なお、処理期は特に問わない。
の使用方法も前述の茎葉処理、土壌処理、水耕処理及び
浸漬処理のいずれでもよい。この目的のための好ましい
適用対象としては、例えば、イネ、コムギ、オオムギ、
ヒエ、トウモロコシ、カブ、カボチャ、キャベツ、ダイ
コン、ハクサイ、ホウレンソウ、ビート、ワタ、インゲ
ン、ダイズ、ラッカセイ、ソラマメ、エンドウ等に適用
するのが好適である。なお、処理期は特に問わない。
【0028】植物体の全部もしくは一部の収量を向上さ
せることを目的とする場合の本剤の使用方法も、前述の
茎葉処理、土壌処理、水耕処理及び浸漬処理のいずれで
もよい。このために好ましい適用対象としては、例え
ば、イネ、ムギ、タマネギ、ニンニク、サツマイモ、ジ
ャガイモ、キャベツ、レタス、ホウレンソウ、コマツナ
等が挙げられる。本剤はすべての植物の増収に有効であ
り穀物、イモ類、ネギ類、豆類、野菜類、果実類等、広
範囲の適用範囲を持つ点が特徴的である。特に、イネ、
大麦、小麦、サツマイモ、ジャガイモ、大豆、小豆、イ
ンゲン豆、サトイモ、ヤマイモ、タマネギ、ネギ、ニン
ニク、キャベツ、ホウレンソウ、レタス、コマツナ、モ
モ、カキ、ブドウ、イチジク、キウイ、リンゴ、バナ
ナ、パイナップル、トマト、ナス、ピーマン、シシト
ウ、オクラ、カボチャ、イチゴ、アスパラガス、ダイコ
ン、ニンジン、ブロッコリー、カリフラワー、ゴボウ、
レンコン等の増収に好適である。また、本剤は、コリン
剤、ブラシノライド剤等組み合わせて使用することもで
きる。
せることを目的とする場合の本剤の使用方法も、前述の
茎葉処理、土壌処理、水耕処理及び浸漬処理のいずれで
もよい。このために好ましい適用対象としては、例え
ば、イネ、ムギ、タマネギ、ニンニク、サツマイモ、ジ
ャガイモ、キャベツ、レタス、ホウレンソウ、コマツナ
等が挙げられる。本剤はすべての植物の増収に有効であ
り穀物、イモ類、ネギ類、豆類、野菜類、果実類等、広
範囲の適用範囲を持つ点が特徴的である。特に、イネ、
大麦、小麦、サツマイモ、ジャガイモ、大豆、小豆、イ
ンゲン豆、サトイモ、ヤマイモ、タマネギ、ネギ、ニン
ニク、キャベツ、ホウレンソウ、レタス、コマツナ、モ
モ、カキ、ブドウ、イチジク、キウイ、リンゴ、バナ
ナ、パイナップル、トマト、ナス、ピーマン、シシト
ウ、オクラ、カボチャ、イチゴ、アスパラガス、ダイコ
ン、ニンジン、ブロッコリー、カリフラワー、ゴボウ、
レンコン等の増収に好適である。また、本剤は、コリン
剤、ブラシノライド剤等組み合わせて使用することもで
きる。
【0029】成育に要する期間の短縮を目的とする場合
の使用方法、使用時期も特に制限されず、土壌処理、茎
葉処理のいずれでもよい。この目的のための好ましい適
用対象としては、水稲、ムギ等の穀物類の他、各種野
菜、果樹類が挙げられる。特に、冷害に弱い植物に対し
て用いれば、成育期間を早めることにより、冷害を防止
することができる。
の使用方法、使用時期も特に制限されず、土壌処理、茎
葉処理のいずれでもよい。この目的のための好ましい適
用対象としては、水稲、ムギ等の穀物類の他、各種野
菜、果樹類が挙げられる。特に、冷害に弱い植物に対し
て用いれば、成育期間を早めることにより、冷害を防止
することができる。
【0030】植物体の活着率向上を目的とする場合の本
剤の使用方法も前述の土壌処理、茎葉処理及び浸漬処理
のいずれでもよい。この目的のための好ましい適用対象
としては、例えばスギ苗、茶苗、水稲苗、ヒノキ苗、マ
ツ苗、ナス苗、キュウリ苗、キャベツ苗、キク苗、カン
ショ苗等が挙げられる。
剤の使用方法も前述の土壌処理、茎葉処理及び浸漬処理
のいずれでもよい。この目的のための好ましい適用対象
としては、例えばスギ苗、茶苗、水稲苗、ヒノキ苗、マ
ツ苗、ナス苗、キュウリ苗、キャベツ苗、キク苗、カン
ショ苗等が挙げられる。
【0031】健苗育成を目的とする場合の本剤の使用方
法も、特に制限されないが、種子を本剤の薬液に浸漬す
ることにより使用することもできる。ここに用いる薬液
の濃度及び浸漬時間等は、苗のつけ込みの場合と同様の
条件が好ましい。この目的のための好ましい適用対象と
しては、例えば水稲苗、スギ苗、茶苗、ヒノキ苗、マツ
苗、ナス苗、キュウリ苗、キャベツ苗、キク苗、ピーマ
ン苗、シシトウ苗、オクラ苗、トウモロコシ苗等が挙げ
られる。なお、本剤を健苗育成を目的として使用する場
合、他の健苗化剤と併用することもでき、そのような他
の健苗化剤としてはイソプロチオラン剤、過酸化カルシ
ウム剤、ニコチン酸アミド剤、ヒドロキシイソキサゾー
ル剤、ベンジルアミノプリン剤、メタスルホカルブ剤等
を挙げることができる。
法も、特に制限されないが、種子を本剤の薬液に浸漬す
ることにより使用することもできる。ここに用いる薬液
の濃度及び浸漬時間等は、苗のつけ込みの場合と同様の
条件が好ましい。この目的のための好ましい適用対象と
しては、例えば水稲苗、スギ苗、茶苗、ヒノキ苗、マツ
苗、ナス苗、キュウリ苗、キャベツ苗、キク苗、ピーマ
ン苗、シシトウ苗、オクラ苗、トウモロコシ苗等が挙げ
られる。なお、本剤を健苗育成を目的として使用する場
合、他の健苗化剤と併用することもでき、そのような他
の健苗化剤としてはイソプロチオラン剤、過酸化カルシ
ウム剤、ニコチン酸アミド剤、ヒドロキシイソキサゾー
ル剤、ベンジルアミノプリン剤、メタスルホカルブ剤等
を挙げることができる。
【0032】植物体の倒伏防止を目的とする場合の本剤
の使用方法も、特に制限されない。多くの植物成長調節
剤が成長を促進させると同時に植物体を徒長させ倒伏し
やすい植物体をつくってしまうのに対して本剤において
は不要な徒長は起こらない。本剤は単独でも十分な効果
を示すが節間伸長を抑制するような剤と共用すれば更に
効果を強めることができる。組み合わせる剤の1例を挙
げるならば、アンシミドール剤、イナベンフィド剤、ウ
ニコナゾール剤、クロルメコート剤、ジケグラック剤、
ダミノジット剤、メフルイジド剤等を挙げることができ
る。この目的のための好ましい適用対象としては、キ
ク、ユリ、ポインセチア、チューリップ、水稲、ツツ
ジ、シャクナゲ、コムギ、ハイビスカス、オオムギ、イ
ヌツゲ、カイヅカイブキ、サクラ、イボタノキ、アベリ
ア、トウモロコシ等を挙げることができる。
の使用方法も、特に制限されない。多くの植物成長調節
剤が成長を促進させると同時に植物体を徒長させ倒伏し
やすい植物体をつくってしまうのに対して本剤において
は不要な徒長は起こらない。本剤は単独でも十分な効果
を示すが節間伸長を抑制するような剤と共用すれば更に
効果を強めることができる。組み合わせる剤の1例を挙
げるならば、アンシミドール剤、イナベンフィド剤、ウ
ニコナゾール剤、クロルメコート剤、ジケグラック剤、
ダミノジット剤、メフルイジド剤等を挙げることができ
る。この目的のための好ましい適用対象としては、キ
ク、ユリ、ポインセチア、チューリップ、水稲、ツツ
ジ、シャクナゲ、コムギ、ハイビスカス、オオムギ、イ
ヌツゲ、カイヅカイブキ、サクラ、イボタノキ、アベリ
ア、トウモロコシ等を挙げることができる。
【0033】植物体の耐寒性向上を目的とする場合の使
用方法、使用時期も特に制限されない。本剤の使用によ
り、植物体が充実し、耐寒性が向上し、冷害によって障
害を受けた植物の回復を早めることができる。当該耐寒
性向上を目的とする処理は、例えばイネ、大麦、小麦、
トウモロコシ、ホウレンソウ、コマツナ、レタス、チシ
ャ、キャベツ等に適用するのが好ましい。
用方法、使用時期も特に制限されない。本剤の使用によ
り、植物体が充実し、耐寒性が向上し、冷害によって障
害を受けた植物の回復を早めることができる。当該耐寒
性向上を目的とする処理は、例えばイネ、大麦、小麦、
トウモロコシ、ホウレンソウ、コマツナ、レタス、チシ
ャ、キャベツ等に適用するのが好ましい。
【0034】植物の鮮度保持を目的とする場合、本剤は
収穫前の植物に処理してもよいし、収穫後に処理しても
よい。収穫前の処理は茎葉処理、土壌処理のいずれも用
いることができるが、収穫の2週間以内より、望ましく
は、1週間以内に処理することが望ましい。収穫後の処
理は主として茎葉処理となるが、切り花や、つけ込みを
行う場合は、前述のつけ込みを行う手法に基づいて処理
することができる。この目的のための適用植物は、果実
類よりもむしろ、野菜類、切り花等に有効である。具体
例としては、ホウレンソウ、コマツナ、アブラナ、サヤ
エンドウ、ニラ、ノザワナ、ホップ、レタス、チシャ、
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ピーマン、ネ
ギ、サヤインゲン、キク、カーネーション、フリージ
ア、ガーベラ、キンポウジュ、ストック、ユリ、リンド
ウ、ヒヤシンス等が挙げられる。
収穫前の植物に処理してもよいし、収穫後に処理しても
よい。収穫前の処理は茎葉処理、土壌処理のいずれも用
いることができるが、収穫の2週間以内より、望ましく
は、1週間以内に処理することが望ましい。収穫後の処
理は主として茎葉処理となるが、切り花や、つけ込みを
行う場合は、前述のつけ込みを行う手法に基づいて処理
することができる。この目的のための適用植物は、果実
類よりもむしろ、野菜類、切り花等に有効である。具体
例としては、ホウレンソウ、コマツナ、アブラナ、サヤ
エンドウ、ニラ、ノザワナ、ホップ、レタス、チシャ、
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ピーマン、ネ
ギ、サヤインゲン、キク、カーネーション、フリージ
ア、ガーベラ、キンポウジュ、ストック、ユリ、リンド
ウ、ヒヤシンス等が挙げられる。
【0035】植物体の緑色向上及び緑色保持を目的とす
る場合の使用方法、使用時期も特に制限されないが、成
育中だけでなく、収穫後の植物に適用しても効果があ
る。収穫後の処理は主として茎葉処理となるが、切り花
やつけ込みう行う場合は前述のつけ込みを行う手法に基
づいて処理することもできる。この目的のための適用植
物としては、例えばゼニゴケ、シバ、ホウレンソウ、コ
マツナ、アブラナ、サヤエンドウ、ニラ、ホップ、レタ
ス、チシャ、キャベツ、ブロッコリー、ピーマン、ネ
ギ、サヤインゲン、キク、カーネーション、フリージ
ア、ガーベラ、アジアンタム、ハクサイ、ラン、ポト
ス、ホルトノキ、リュウゼツラン、アロエ等が挙げられ
る。
る場合の使用方法、使用時期も特に制限されないが、成
育中だけでなく、収穫後の植物に適用しても効果があ
る。収穫後の処理は主として茎葉処理となるが、切り花
やつけ込みう行う場合は前述のつけ込みを行う手法に基
づいて処理することもできる。この目的のための適用植
物としては、例えばゼニゴケ、シバ、ホウレンソウ、コ
マツナ、アブラナ、サヤエンドウ、ニラ、ホップ、レタ
ス、チシャ、キャベツ、ブロッコリー、ピーマン、ネ
ギ、サヤインゲン、キク、カーネーション、フリージ
ア、ガーベラ、アジアンタム、ハクサイ、ラン、ポト
ス、ホルトノキ、リュウゼツラン、アロエ等が挙げられ
る。
【0036】分けつ数の増加を目的とする場合の使用方
法、使用時期も特に制限されないが、種子の処理、土壌
処理、苗を植え付けた後の土壌又は茎葉処理のいずれで
もよい。この目的のための好ましい適用対象としては、
水稲、ムギ等の穀物類が挙げられる。
法、使用時期も特に制限されないが、種子の処理、土壌
処理、苗を植え付けた後の土壌又は茎葉処理のいずれで
もよい。この目的のための好ましい適用対象としては、
水稲、ムギ等の穀物類が挙げられる。
【0037】器官の成長促進を目的とする場合、当該器
官の培養時に、培地に添加することにより使用するのが
好ましい。ここで器官としては、カルス、苗条原基、毛
条根等が挙げられる。
官の培養時に、培地に添加することにより使用するのが
好ましい。ここで器官としては、カルス、苗条原基、毛
条根等が挙げられる。
【0038】
【発明の効果】本発明の植物成長調節剤は安価であると
共に、優れた植物成長調節効果を有し、これを植物体に
用いることにより、植物の発根促進、成長促進、収量向
上、生育に要する期間の短縮等をすることができる。
共に、優れた植物成長調節効果を有し、これを植物体に
用いることにより、植物の発根促進、成長促進、収量向
上、生育に要する期間の短縮等をすることができる。
【0039】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0040】実施例1 イネ種子(アキニシキ)をベンレート(200倍)水溶
液に一昼夜浸漬し、その後、暗条件、30℃にてインキ
ュベートし催芽した。ハト胸期のステージのそろった種
子を選び、カッターナイフで溝をつけた発泡ポリエチレ
ンシートに、ピンセットを用いて1シート当たり10粒
挟み込み、各濃度のレブリン酸水溶液(pH6.0)15
0mlを満たした腰高シャーレにこのシートを浮かべ、2
5℃、5,000ルクス連続光照射下で24時間インキ
ュベートした。反復数は各濃度3反復とした。5日後、
調査を行い各濃度区の第1葉鞘長、及び種子根長を測定
し、それらの平均値を算出した。その結果を表1に示
す。なお、以下の表中、レブリン酸を「LA」と記す。
液に一昼夜浸漬し、その後、暗条件、30℃にてインキ
ュベートし催芽した。ハト胸期のステージのそろった種
子を選び、カッターナイフで溝をつけた発泡ポリエチレ
ンシートに、ピンセットを用いて1シート当たり10粒
挟み込み、各濃度のレブリン酸水溶液(pH6.0)15
0mlを満たした腰高シャーレにこのシートを浮かべ、2
5℃、5,000ルクス連続光照射下で24時間インキ
ュベートした。反復数は各濃度3反復とした。5日後、
調査を行い各濃度区の第1葉鞘長、及び種子根長を測定
し、それらの平均値を算出した。その結果を表1に示
す。なお、以下の表中、レブリン酸を「LA」と記す。
【0041】
【表1】
【0042】表1から明らかなように、レブリン酸を
0.03〜5ppm の濃度で処理した場合、第1葉鞘長、
種子根長ともに成育の促進が認められた。一方、20pp
m で処理した場合においては成育に阻害が認められた。
0.03〜5ppm の濃度で処理した場合、第1葉鞘長、
種子根長ともに成育の促進が認められた。一方、20pp
m で処理した場合においては成育に阻害が認められた。
【0043】実施例2 11月14日に元肥として化成肥料N換算10kg/10
a(アール)を施した畑土壌を充填した1/5,000
aのポットにハツカダイコン(コメット、サカタ)種子
10粒を播種し、無加温室内で栽培した。通常の管理を
行い12月1日、各ポット当たり大きさのそろった3本
を残して間引き(本葉1〜2葉期)、12月19日(本
葉2〜3葉期)に各濃度のレブリン酸を含有し、展着剤
ネオエステリンを2,000倍となるように含む水溶液
を1ポット当たり200リットル/10aの液量で茎葉
散布処理した。そのまま通常の管理を行い、1月16日
調査を行い、各濃度区のハツカダイコンの地上部重(F
W,g)、地下部重(FW,g)の平均値を算出した。
なお、試験は各濃度5ポットで行った(FWは生体重を
示す。)。その結果を表2に示す。
a(アール)を施した畑土壌を充填した1/5,000
aのポットにハツカダイコン(コメット、サカタ)種子
10粒を播種し、無加温室内で栽培した。通常の管理を
行い12月1日、各ポット当たり大きさのそろった3本
を残して間引き(本葉1〜2葉期)、12月19日(本
葉2〜3葉期)に各濃度のレブリン酸を含有し、展着剤
ネオエステリンを2,000倍となるように含む水溶液
を1ポット当たり200リットル/10aの液量で茎葉
散布処理した。そのまま通常の管理を行い、1月16日
調査を行い、各濃度区のハツカダイコンの地上部重(F
W,g)、地下部重(FW,g)の平均値を算出した。
なお、試験は各濃度5ポットで行った(FWは生体重を
示す。)。その結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】表2から明らかなようにレブリン酸を10
〜400ppm の濃度で処理した場合、地上部重、地下部
重ともに増大しており、生育促進効果ならびに可食部の
増収効果が認められたが、一方、1,000ppm の濃度
で処理した場合、成育の阻害が認められた。
〜400ppm の濃度で処理した場合、地上部重、地下部
重ともに増大しており、生育促進効果ならびに可食部の
増収効果が認められたが、一方、1,000ppm の濃度
で処理した場合、成育の阻害が認められた。
【0046】実施例3 6月20日元肥として化成肥料N換算15kg/10aを
施した水田土壌を充填した1/2,000aのポット
に、レブリン酸を無処理及び1g、10g、30g、1
00g、300g、600g、1,000g/10aを
添加し土壌処理した。その直後、育苗箱に育てた水稲苗
(星の光)(3.5葉期)をポット当たり4ケ所2本ず
つ移植し、水位2cmにて通常の栽培管理を行った。7月
11日調査を行い、各濃度区のイネの地上部長及び全乾
燥重量を測定し、それぞれの1本当たりの平均値を算出
した。なお、試験は各濃度4ポットで行った。その結果
を表3に示す。
施した水田土壌を充填した1/2,000aのポット
に、レブリン酸を無処理及び1g、10g、30g、1
00g、300g、600g、1,000g/10aを
添加し土壌処理した。その直後、育苗箱に育てた水稲苗
(星の光)(3.5葉期)をポット当たり4ケ所2本ず
つ移植し、水位2cmにて通常の栽培管理を行った。7月
11日調査を行い、各濃度区のイネの地上部長及び全乾
燥重量を測定し、それぞれの1本当たりの平均値を算出
した。なお、試験は各濃度4ポットで行った。その結果
を表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】表3から明らかなようにレブリン酸を1〜
600g/10a処理した場合、地上部長、乾燥重量と
もに増大しており、初期生育の促進効果が認められた
が、一方1,000g/10a処理した場合生育の阻害
が認められた。
600g/10a処理した場合、地上部長、乾燥重量と
もに増大しており、初期生育の促進効果が認められた
が、一方1,000g/10a処理した場合生育の阻害
が認められた。
Claims (4)
- 【請求項1】 レブリン酸又はその塩類を有効成分とす
る植物成長調節剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の植物成長調節剤をレブリ
ン酸又はその塩類濃度が1〜500ppm となるように調
整したものを、土地10アール当たり10〜1000リ
ットル茎葉処理することを特徴とする植物成長調節方
法。 - 【請求項3】 請求項1記載の植物成長調節剤を、土地
10アール当たりのレブリン酸又はその塩類量が0.5
〜800gとなるように土壌処理することを特徴とする
植物成長調節方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の植物成長調節剤をレブリ
ン酸又はその塩類濃度が0.001〜10ppm となる量
含有する水耕液を用いて水耕処理することを特徴とする
植物成長調節方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6421093A JPH06271405A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 植物成長調節剤及びこれを用いる植物成長調節方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6421093A JPH06271405A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 植物成長調節剤及びこれを用いる植物成長調節方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06271405A true JPH06271405A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13251499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6421093A Pending JPH06271405A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 植物成長調節剤及びこれを用いる植物成長調節方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06271405A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009013841A1 (ja) * | 2007-07-20 | 2009-01-29 | Cosmo Oil Co., Ltd. | 植物における金属成分の吸収向上剤 |
-
1993
- 1993-03-23 JP JP6421093A patent/JPH06271405A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009013841A1 (ja) * | 2007-07-20 | 2009-01-29 | Cosmo Oil Co., Ltd. | 植物における金属成分の吸収向上剤 |
JP2009046461A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-03-05 | Cosmo Oil Co Ltd | 植物における金属成分の吸収向上剤 |
US9061949B2 (en) | 2007-07-20 | 2015-06-23 | Cosmo Oil Co., Ltd. | Metal component absorption enhancer in plant |
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