JPS6345641B2 - - Google Patents

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JPS6345641B2
JPS6345641B2 JP17943083A JP17943083A JPS6345641B2 JP S6345641 B2 JPS6345641 B2 JP S6345641B2 JP 17943083 A JP17943083 A JP 17943083A JP 17943083 A JP17943083 A JP 17943083A JP S6345641 B2 JPS6345641 B2 JP S6345641B2
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JP
Japan
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menadione
soil
bisulfite
ppm
seedling
Prior art date
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JP17943083A
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English (en)
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JPS6072802A (ja
Inventor
Kyochika Hoshikawa
Yasuo Iioi
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Tomoe Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Tomoe Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は植物生長調節剤に関する。すなわち、
本発明はメナジオン亜硫酸水素塩付加物を有効成
分として含有することを特徴とする植物生長調節
剤である。 植物の生長を促進することにより収穫時期を早
めたり、収量を高めたりすることは経済的に極め
て有利である。 本発明者等は、植物生長調節剤の開発を医薬、
食品添加物、飼料添加物などの安全性の評価がは
つきりしているものの中から求めるという立場か
ら鋭意研究を重ねた。その結果、意外にもメナジ
オン亜理酸水素塩付加物を稲などの穀物の他、果
菜、葉菜、根菜、花卉、果樹類等各種園芸作物に
施用すると、これを用いない場合に比べて地上部
及び/又は地下部の生長を著しく促進することを
見い出し、本発明を完成するに至つた。 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明に用いるメナジオン亜硫酸水素アルカリ
金属塩またはメナジオン亜硫酸水素アルカリ土類
金属塩は、抗出血性ビタミンとして知られている
ビタミンK群の1つであるビタミンK3(通常メナ
ジオンと呼ばれている)の亜硫酸水素アルカリ金
属塩または亜硫酸水素アルカリ土類金属塩をさ
し、その具体例としては、例えばメナジオン亜硫
酸水素ナトリウム、メナジオン亜硫酸水素カリウ
ム、メナジオン亜硫酸水素マグネシウム、メナジ
オン亜硫酸水素カルシウムなどが挙げられる。こ
れらの化合物の構造式は以下に示す通りである。 メナジオン亜硫酸水素ナトリウム メナジオン亜硫酸水素カリウム メナジオン亜硫酸水素マグネシウム メナジオン亜硫酸水素カルシウム メナジオン亜硫酸水素塩付加物は、有機化学の
一般的方法、すなわち亜硫酸水素塩の濃厚水溶液
中に撹拌下メナジオンを添加することにより容易
に製造することができる。その製造の具体例とし
て、例えばジヤーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイアテー第63巻、2049頁(1941)の論
文を挙げることができる。また、メナジオン亜硫
酸水素塩付加物の代表例であるメナジオン亜硫酸
水素ナトリウムは医薬及び飼料添加物として広く
使用されており、商業的に入手することができ
る。 メナジオン亜硫酸水素塩付加物を実際に用いる
ときは、これをそのままで使用することもできる
が、農薬製剤に用いられる適当な固体担体、液体
担体、乳化分散剤等を用いて、粒剤、粉剤、乳
剤、水和剤、錠剤、油剤、噴霧剤等の任意の剤型
にして適用することができる。 さらに、使用目的に応じて他の無機塩、無機肥
料、有機肥料、殺虫剤、殺菌剤、除草剤等を含有
させ、又は併用することもできる。 メナジオン亜硫酸水素塩付加物は広汎な植物の
生長調節に適用できる。その植物の具体例として
は、例えばイネ、ムギ、エンドウ、ジヤガイモ、
サツマイモ、トウモロコシなどの一般作物、キユ
ウリ、ナス、トマト、ハクサイ、ネギ、レタス、
ホウレンソウ、ダイコン、ゴボウ、ニウジンなど
の蔬菜、キク、カーネーシヨン、クロツカスなど
の花卉植物、杉、ヒノキなどの樹木、芝生、ミカ
ン、リンゴ、ナシ、モモ、ブドウなどの果樹など
が挙げられる。 メナジオン亜硫酸水素塩付加物は、植物の生育
の種々の段階に適用することができる。その適用
にあたつては、該化合物を植物の生育土壌に適用
してもよく、苗段階、開花段階、又は結実段階な
どにおける植物に直接適用してもよく、あるいは
植物の発育の1段階以上において植物に順次適用
してもよい。 次に、その使用量としては、正確な投与量は処
理される植物の種類、適用される特定の植物部分
または生育地、植物の発育段階、適用の方法、お
よび種々の他の要因により左右されるので、これ
らにより適当量を選んで使用する。また、処理濃
度としては、かなり広い範囲内で変えることがで
きるが、一般に0.001〜100000ppm、好ましくは
0.01〜1000ppmの濃度が用いられる。 本発明の植物生長調節剤を植物に使用すると、
無処理のものに比較し、発育促進が認められ、特
に根群の発達と生体重量の増加が著しく、これら
の現象は早期収穫及び収量増加に寄与するもので
ある。例えばイネなどの移植植物に適用した場
合、発根及び活着性を促進するため、高く安定し
た収穫を得ることにつながる。特に、低温条件下
でその効果が著しいことは、昨今の“異常気象”
といわれている寒冷化現象に対抗する強い苗をつ
くりうることで注目に値する。 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの例により制限されるもの
ではない。 実施例 1 メナジオン亜硫酸水素ナトリウム1部、ツウイ
ーン20(花王アトラス製、界面活性剤)1部、
及びケイソウ土98部をよく混合し粉剤を得た。 実施例 2 1/10000アールのノイバウエルポツトに土壌500
g、トモエ化成特8号(化成肥料)3g、及び実
施例1に記載のようにして調製した粉剤の所定量
を混和してつめ、これにイネ催芽種子を20粒播種
し、25℃のガラス室内で15日間生育させた。各区
2連で実施し、草丈及び主根長を測定し、対無処
理区比を求めた。その結果を第1表に示す。
【表】 第1表より、本粉剤処理区では、地上部及び地
下部の生育が明らかに促進されていることがわか
る。 実施例 3 20mmφの試験管に有効成分濃度10ppm、
100ppmのメナジオン亜硫酸水素ナトリウム溶液
を入れ、これにイネ第2葉期幼苗の初生根を基部
1mmを残して切除した苗を液面下1cmに位置する
ように茎部を脱脂綿で固定し、30℃、3300ルツク
スの連続照射下で8日間生育させたのち最長根長
を測定し、対無処理区比を求めた。その結果を第
2表に示す。
【表】 第2表より、メナジオン亜硫酸水素ナトリウム
溶液で処理すると、イネの苗の発根促進効果のあ
ることがわかる。 実施例 4 育苗箱に育苗床としてピロマツト〔丸三製紙
(株)製、育苗用培地〕を入れ、これに実施例1に記
載のようにして調製した粉剤を4g/箱、8g/
箱、及び16g/箱の量で添加した。次いで、これ
にイネ催芽籾(ササニシキ)210gを播種し、く
みあい育苗用培土で覆土し、32℃で2日間出芽、
25℃で2日間緑化させたのち、ハウス内で硬化さ
せた。播種後21日目に完成した稚苗の形質を調査
し、その結果を第3表に示す。 さらに、同じ日に苗を1/5000アールのポツトに
1株4本植えとして移植し、ポツトを昼/夜25
℃/17℃(高温区)及び17℃/12℃(低温限界
区)のバイオトロン内に置いて活着させ、7日後
にサンプリングして苗の活着状況を調査した。高
温区及び低温限界区における活着試験成績をそれ
ぞれ第4表及び第5表に示す。
【表】 第3表より、苗丈は無処理区に比べ短かくなる
が、乾物重及び発根数は本粉剤処理区が優れてい
ることがわかる。
【表】 第4表より、無処理区に比べ本粉剤処理区では
新根発生数及び最長根長が優れていることがわか
る。
【表】 第5表より、新根発生数に関して、無処理区で
は4.4本しか発根し得なかつたのに比べ、本粉剤
処理区では7〜9本という高温条件に近い値であ
り、本発明の植物生長調節剤での処理が低温での
発根及び活着性に有効であることがわかる。 実施例 5 育苗箱に育苗床としてくみあい育苗用粒状培土
を入れ、これに実施例1に記載したようにして製
造した粉剤を4g/箱の量で添加した以外は、実
施例4に記載したと同様に実施した。播種後21日
目の完成稚苗の形質を第6表に、また、高温及び
低温条件における活着試験の成績をそれぞれ第7
表及び第8表に示す。
【表】 第6表より、本粉剤処理区では苗令、苗丈及び
根数とも増え、本粉剤施用が苗形質に顕著なプラ
スの効果として現われていることがわかる。
【表】 第7表より、苗令及び苗丈とも本粉剤処理区が
優れていることがわかる。
【表】 第8表より、本粉剤処理区では、苗令及び苗丈
の伸びも無処理区より良好であり、発根数やその
最長根長についても優れていることがわかる。 実施例 6 14cmφ×5cmのポツトにクレハ園芸培土500g
を入れ、これに有効成分濃度1ppm、10ppmのメ
ナジオン亜硫酸水素カリウム溶液30c.c.を土壌潅注
処理したのち、大根(冬どり大蔵大根)の種子を
20粒播種後、覆土し、25℃のガラス室内で12日間
生育させ、地上部重を測定し、対無処理区比を求
めた。その結果を第9表に示す。
【表】 第9表より、メナジオン亜硫酸水素カリウム溶
液で処理すると、大根の地上部の生育促進効果あ
ることが明らかに認められる。 実施例 7 5cm×15cm×10cmのシードリングケースにクレ
ハ園芸培土500gを入れ、これに有効成分濃度
10ppm、100ppmのメナジオン亜硫酸水素カルシ
ウム溶液30c.c.を土壌潅注処理後、ホウレンソウ
(平安日吉丸)の種子15粒を播種し、覆土後25℃
のガラス室内で28日間生育させ、地上部量を測定
し、対無処理区比を求めた。その結果を第10表に
示す。
【表】 第10表より、メナジオン亜硫酸水素カルシウム
溶液で処理すると、ホウレンソウの地上部重が増
加することが明らかに認められる。 実施例 8 5cm×15cm×10cmのシードリングケースにクレ
ハ園芸培土500gを入れ、これに有効成分濃度
10ppm、100ppmのメナジオン亜硫酸水素ナトリ
ウム溶液30c.c.を土壌潅注処理後、白菜(大関白
菜)の種子15粒を播種し、覆土後25℃のガラス室
内で14日間生育させ、地上部重を測定し、対無処
理区比を求めた。その結果を第11表に示す。
【表】 第11表より、メナジオン亜硫酸水素ナトリウム
溶液で処理すると、白菜の地上部の生育が促進さ
れることが明らかに認められる。 実施例 9 14cmφ×5cmのポツトにクレハ園芸培土500g
を入れ、これに有効成分濃度1ppm、10ppm、
100ppmのメナジオン亜硫酸水素ナトリウム溶液
30c.c.を土壌潅注処理したのち、ナス(群交二号)
の種子10粒を播種し、覆土後、25℃のガラス室内
で26日間生育させ、地上部重及び地下部風乾重を
測定し、対無処理区比を求めた。その結果を第12
表に示す。
【表】 第12表により、メナジオン亜硫酸水素ナトリウ
ム溶液で処理すると、ナスの地上部及び地下部の
生育が促進されることが認められる。 実施例 10 有効成分濃度1ppm、10ppm、100ppmのメナジ
オン亜硫酸水素ナトリウム溶液中にキクの切枝を
24時間浸漬後、バーミキユライト中にそう苗し、
25℃のガラス室内に14日間放置し、発根状態を調
査し、対無処理区比を求めた。その結果を第13表
に示す。
【表】 第13表より、メナジオン亜硫酸水素ナトリウム
溶液で処理すると、キクの発根促進効果があるこ
とが明らかに認められる。 実施例 10 1/5000アールのワグネルポツトに川砂と山砂の
1:1混合物を入れ、これにホールカツターで採
取後、サツチ層下部を除去し地下部を一定の長さ
にそろえた芝草(ペンクロスベント芝)を植えつ
けた。翌日及びその2週間後に有効成分濃度
10ppm、100ppmのメナジオン亜硫酸水素ナトリ
ウム溶液20c.c.を葉面散布処理し、植えつけ後1ケ
月後に地下部の生育を調査し、対無処理区比を求
めた。その結果を第14表に示す。なお地上部は2
日に1回の頻度で刈り込み処理をした。
【表】 第14表より、メナジオン亜硫酸水素ナトリウム
溶液を散布することにより芝生の根の生育が促進
されることが明らかに認められる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 メナジオン亜硫酸水素アルカリ金属塩および
    メナジオン亜硫酸水素アルカリ土類金属塩の群か
    ら選ばれた少なくとも1種を有効成分として含有
    することを特徴とする植物調節剤。
JP17943083A 1983-09-29 1983-09-29 植物生長調節剤 Granted JPS6072802A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17943083A JPS6072802A (ja) 1983-09-29 1983-09-29 植物生長調節剤

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JP17943083A JPS6072802A (ja) 1983-09-29 1983-09-29 植物生長調節剤

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JPS6072802A JPS6072802A (ja) 1985-04-24
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0610123B2 (ja) * 1986-02-14 1994-02-09 トモエ化学工業株式会社 農園芸作物の成熟促進剤
JPS62190102A (ja) * 1986-02-17 1987-08-20 Tomoe Kagaku Kogyo Kk 水稲用育苗マツト添加剤
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JP2001288011A (ja) * 2000-04-10 2001-10-16 Kao Corp 植物活力剤
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