JP2598547B2 - 油圧伝動装置等の組合せ、及び一体型油圧トランスアクスル - Google Patents

油圧伝動装置等の組合せ、及び一体型油圧トランスアクスル

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、油圧伝動装置（hydrostatic transmissio
n）、特に一体型油圧トランスアクスル（integrated hy
drostatic transaxle）の構成要素として特に有用な油
圧伝動装置の中央部分に関するものである。芝刈りトラ
クタのような装置に使用される形式のトランスアクスル
は、潤滑油用の油だめを形成しているハウジングに取り
付けられた歯車減速アクスル構成要素を有している。こ
こで述べる中央部分は、共通の油だめを形成する共通の
ハウジング内においてトランスアクスル構成要素と油圧
伝動装置とを経済的に一体化することを目的としてい
る。
技術背景 芝刈りトラクタのような従来の油圧駆動装置において
は、駆動入力連結装置と、歯車減速駆動装置と、反対方
向に延びる１対の差動的に連結されたアクスルとを含む
トランスアクスル構造が、ハウジング内に取り付けられ
ている。また、ハウジングの外部に油圧伝動装置が連結
され、油圧伝動装置からの駆動出力はトランスアクスル
構造への駆動入力に接続する。
周知の従来構造は、共通の油だめを形成する共通のハ
ウジング内において、トランスアクスル構成要素と油圧
伝動装置とを一体化しておらず、また、ここで述べるよ
うな独特の中央部分は油圧伝動装置の油圧構成要素間で
使用されていない。
油圧伝動装置は１対の容積形油圧装置を有しており、
これらの間には流体連結手段が設けられている。典型的
な油圧伝動装置において、各容積形油圧装置は、複数の
往復運動するピストンが取り付けられた回転可能なシリ
ンダブロックを有しており、このシリンダブロックに形
成されたピストン受けチェンバは、当該チェンバに対し
て油を流入出させるためのポートと連通している。対を
なす回転可能シリンダブロックに関連される弓形ポート
間の流通を可能とするための構造には、色々な形式が知
られている。このような構造としては流路を有する構造
体や管類によるものがあり、両シリンダブロックに近接
して配置される。この構造体は油圧伝動装置用のハウジ
ングと一体的なものでも、あるいは、容積形油圧装置相
互間に取付可能で、かつ、ハウジングから分離可能な独
立した構成部分であっても良い。
従来の油圧伝動装置はほぼ並置関係となった１対の容
積形油圧装置を有しており、各容積形油圧装置の回転可
能なシリンダブロックは共に弓形ポートを有する１個の
構造体と関連され、両容積形油圧装置が相互に関連され
るようになっている。当該構成体に形成された１対のほ
ぼ平行な直線状流路は、前記弓形ポートが２つの対を形
成するように、これらのポートと接続されており、これ
により、一方の容積形油圧装置の弓形ポートの一つと、
他方の容積形油圧装置の対応の弓形ポートとの間が流通
状態となる。
また、他の従来の油圧伝動装置は、１対の容積形油圧
装置が互いに対して所定の固定角度で配置され、したが
って回転可能シリンダブロックの回転軸線も互いに一定
の角度となっており、かつ、両者間に配置された構造体
は前記所定の固定角度で１対の面を有し、その面に関連
される弓形ポートが容積形油圧装置の角度が付けられた
シリンダブロックと共働するようになっている。
発明の開示 この明細書で開示する一体型油圧トランスアクスル
は、油圧伝動装置用のハウジングと、歯車減速装置、差
動装置及びアクスルの構成要素用のハウジングとの間が
一体的な関係となっていなかった従来のトランスアクス
ル装置の費用や寸法及び重量を低減させる努力から生じ
たものである。機械加工をできるだけ排除したことで、
相当な費用節減に役立っている。
本発明の主要な特徴は、油圧伝動装置用の単一体たる
略Ｌ字形中央部分を提供することにあり、この中央部分
はハウジング内に配置可能であり、油圧伝動装置の１対
の容積形油圧装置の回転可能シリンダブロックとそれぞ
れ共働する第１及び第２の面を有しており、更に、この
中央部分はその本体に対する機械加工を最小として、結
果的に費用節減を最大とするような設計されている。
当該中央部分の機械加工に必要な費用は、ダイカスト
あるいはロストフォーム（lost foam）法のような鋳造
法を採ることにより最も少なくすることができる。しか
し、鋳造法は中央部分を多孔性とするため、中央部分内
の流路に高圧の流体が含まれている場合、当該中央部分
からの漏れが問題にならないことを確保することが重要
である。
油圧伝動装置用ハウジングから独立しそこに取付可能
である単一体のほぼＬ字形の中央部分ならば、鋳造によ
る製造が可能である。これは、多孔性の鋳造中央部分か
ら漏れがあったとしても、この漏れは、ハウジングの壁
体を浸透することなく、油圧伝動装置用ハウジングによ
って形成される油だめに流入するからである。
本発明の目的は、往復運動するピストンを有する回転
可能なシリンダブロックを各々が備える１対の容積形油
圧装置と、油だめが形成された前記容積形油圧装置用の
ハウジングとを備える油圧伝動装置、及び、共通の油だ
めを有する共通のハウジング内に油圧駆動装置の駆動構
成要素を全て内包するような構造の利用を容易とするた
めに前記ハウジング内に配置可能な独特の単一体の略Ｌ
字形中央部分から成る組合せを提供することにある。
更に、油圧伝動装置の中央部分は、容積形油圧装置同
士を連結するほぼ直線状の第１及び第２流路の他に、バ
イパスバルブの取付け、油圧回路への補給油の供給、及
びバルブバルブの作動中に油圧回路からの抽気を可能と
する流路も備えるような独特の構成とされている。
本発明の別の目的は、次のような油圧伝動装置等の組
合せを提供することにある。この組合せは、往復運動す
るピストンを有する回転可能なシリンダブロックを各々
が備える１対の容積形油圧装置と、油だめが設けられた
前記容積形油圧装置用のハウジングとを具備する油圧伝
動装置を含み、１対の前記シリンダブロックは互いにほ
ぼ直角をなす回転軸線を有している。また、前記組合せ
は、前記ハウジング内に配置可能で互いにほぼ直角をな
す第１及び第２の面を有するほぼＬ字形の単一体の中央
部分を含み、前記中央部分は、前記第１の面を一方の前
記シリンダブロックの一端に係合させると共に前記第２
の面を他方の前記シリンダブロックの一端に係合させる
ように配置される。更に、前記組合せは、回転可能なシ
リンダブロックと共働するように前記中央部分の前記第
１及び第２の面の各々に設けられた弓形油ポートと、第
１の対をなす流通ポートを画成するように前記第１及び
第２面の各々の前記油ポートの一方を相互に連結するよ
う前記中央部分に設けられた直線状の第１流路と、第２
の対をなす流通ポートを画成するように前記第１及び第
２面の各々の前記油ポートの他方を相互に連結するよう
前記中央部分に設けられた直線状の第２流路とを含んで
いる。
本発明のもう１つの特徴は、油圧伝動装置用及び１対
の互いに反対方向に延びる駆動連結されたアクスル用の
共通のハウジングであって、共通の油だめを形成する前
記ハウジングを備え、かつ前の段落で述べたような中央
部分を有する油圧伝動装置を備える一体型油圧トランス
アクスルを提供することにある。経費節減効果は、共通
のハウジング、共通の油だめ及び単一体の中央部分を使
用することで達成され、かかる構成により、流体圧を内
包する中央部分内の流路からの漏れを含む油圧伝動装置
からの漏れは大気圧で共通の油だめで受け止められる。
このため、中央部分が更に多孔性になったとしても、中
央部分を鋳造により製造し高価な機械加工を減らすこと
が可能になる。
本発明の１つの目的は、上の段落で述べたような構造
を有する一体型油圧トランスアクスルを提供することで
ある。
本発明の更に別の目的は、次のような油圧伝動装置等
の組合せを提供することにある。この組合せは、往復運
動するピストンを有する回転可能なシリンダブロックを
各々が備える１対の容積形油圧装置と、油だめが設けら
れた前記容積形油圧装置用のハウジングとを具備する油
圧伝動装置を含み、１対の前記回転可能なシリンダブロ
ックは互いに直角をなす回転軸線を有している。また、
前記組合せは、前記ハウジングから独立し互いに直角を
なす第１及び第２の面を有するほぼＬ字形の単一体の中
央部分を含み、前記中央部分は、前記第１の面を一方の
前記シリンダブロックの一端に係合させると共に前記第
２の面を他方の前記シリンダブロックの一端に係合させ
るように配置されている。前記第１及び第２の面の各々
は、回転可能なシリンダブロックと共働する弓形油ポー
トを有している。前記組合せは、第１の対をなす流通ポ
ートを画成するように前記第１及び第２面の各々の前記
油ポートの一方を相互に連結するよう前記中央部分に設
けられた直線状の第１流路と、第２の対をなす流通ポー
トを画成するように前記第１及び第２面の各々の前記油
ポートの他方を相互に連結するよう前記中央部分に設け
られた直線状の第２流路とを有し、前記中央部分は、高
圧油を内包しているいずれか一方の前記第１及び第２流
路からの高圧油を漏出させるほどの多孔性となっている
材質から成り、前記漏出油を前記油だめに流入させるよ
うになっている。更に、前記中央部分は、前記第１及び
第２流路とそれぞれ交差すると共に、前記中央部分の前
記面の一方とは反対側の表面で開口するチェックバルブ
が取り付けられるようになっている第３及び第４流路を
有している。
更に、本発明の別の目的は、前記組合せにおいて、前
記第１及び第２流路が互いにほぼ平行になっており、前
記中央部分が、前記第１及び第２流路間に位置してこの
両者に対して直角に延びている貫通孔と、前記第１及び
第２流路間に位置してこの両者にほぼ平行に延び、かつ
前記貫通孔に通じ補給油を前記貫通孔に配送できるよう
になっている第５流路と、前記第３及び第４流路が開口
している前記表面から掘り下げられた凹部と前記第５流
路との間に延びており、過された補給油の供給源と連
通するようになっている第６流路とを有しているものを
提供することにある。
好適な実施例の説明 第１図〜第３図は一体型油圧トランスアクスルを総括
的に示している。
一体型油圧トランスアクスルは、その構成要素のため
の共通のハウジング10を有している。このハウジング10
は２つの部分、即ち上部ハウジング部分12及び下部ハウ
ジング部分14から成り、これらのハウジング部分12、14
は、一体型油圧トランスアクスルが作動位置に取り付け
られたときにほぼ水平に配置される分割線16に沿って、
互いに結合される。ハウジング部分12、14は、分割線16
の位置で接合する各部分12、14の外周フランジを貫いて
延びる一連のボルト18によって、組み合わされた形で保
持されている。
平面図でのこのハウジング部分12、14の形状が第２図
に示されており、当該図面の左下部分に上部ハウジング
部分12の一部が示されており、その他の部分は下部ハウ
ジング部分14を示すために切り欠かれている。
共通のハウジング10は、１対の容積形油圧装置20、22
を有する油圧伝動装置を内包し、また特に第２図に示す
ように、トランスアクスル構成要素を収容している。ト
ランスアクスル構成要素は相反する方向に延びる１対の
アクスル23、24を備えており、これらの端部は下部ハウ
ジング部分14から突出して駆動輪（図示しない）を取り
付けるようになっている。また、アクスル23、24の中心
線はハウジング10の分割線16と同一平面上にある。下部
ハウジング部分14は、アクスル23、24の外側端部の位置
に軸受25、26を有し、アクスル23、24の内側端部の位置
にスラスト軸受27、27aを有していてアクスル23、24を
回転可能に支持するようになっている。また、アクスル
23、24は、符号28で総括的に図示される差動装置によっ
て連動されるようになっている。この差動装置28は、ア
クスル23、24のそれぞれの内側端部位置に傘歯車29、30
を備えると共に、歯車減速装置の出力歯車32と噛み合う
歯車31を含む駆動入力歯車を備えている。歯車減速装置
は、容積形油圧装置22からの駆動入力連結部を有してお
り、容積形油圧装置22の出力軸35（第３図）の歯車36が
歯車37と噛み合っている。この歯車37は、前述の歯車32
と噛み合う歯車38に取り付けられ回転可能となってい
る。
歯車減速装置用のブレーキは、共通のハウジング10の
外部に取り付けられて駆動出力軸35の端部と連結されて
おり、その構造は、ブレーキ40、ブレーキドラム41及び
ブレーキカバー42とを備えている。
容積形油圧装置20、22の各々は第３図に詳細に示され
ており、ほぼ同じ構成である。容積形油圧装置20は、駆
動入力軸47にスプライン結合部46によって連結された回
転可能なシリンダブロック45を有しており、この駆動入
力軸47は、油圧伝動装置の中央部分48に配置されたジャ
ーナル47a内で回転可能な内側端部を有している。駆動
入力軸47の外側端部は、上部ハウジング部分12で軸受49
により回転可能に支持されている。リップシール50が上
部ハウジング部分12内の軸開口部を封鎖している。
回転可能なシリンダブロック45は、一連のピストン受
けチェンバを有しており、各チェンバは、直径が比較的
に大きなピストン51を可動に取り付けており、各ピスト
ン51は関連のばね52によって斜板構造体と従動関係に係
合するように押されている。容積形油圧装置20はオーバ
センタ可変容積形であり、その操作は斜板54の角度を調
節することによって行われる。斜板54は、周知の如く、
第３図に示す時計回り位置からその反対の最端位置ま
で、手動操作可能構造（図示しない）によってその角度
を変えることができる。斜板54は、第３図からわかるよ
うに、枢動軸を中心にして反時計回り方向に水平の中央
位置を通って枢動することができる。当技術において周
知のように、斜板54は、ピストンが接するスラストプレ
ート55と、斜板54の本体に対してスラストプレート55を
回転可能に保持する軸受及び軸受案内構造とを備えてい
る。
各ピストン受けチェンバは、後述の中央部分48の弓形
ポートと共働するように、回転可能なシリンダブロック
45の一面で開口する流路57を有している。
容積形油圧装置22は固定容積形装置であり、複数のピ
ストン受けチェンバを備えた回転可能なシリンダブロッ
ク58を有しており、各ピストン受けチェンバは、ばね60
により斜板61に向かって押されるピストン59を可動に取
り付けている。斜板61は、ピストン59の端部が接触する
スラストプレート62と、スラストプレート62を回転可能
に保持するために当該スラストプレート及び斜板の間に
介設されたスラスト玉軸受63とを有している。
この回転可能なシリンダブロック58はスプライン結合
部64を介して駆動出力軸35を駆動する。
駆動出力軸35の内側端部は中央部分48の開口部65内で
回転する。尚、この開口部65は、ジャーナル66を選択的
に収容しても良いが、ジャーナル66が使用されない場
合、当該開口部65は第11図に示されるように円筒形であ
る。駆動出力軸35の外側端部はリップシール67によって
封鎖され、リップシール67の内側には、玉軸受68を含む
軸受構造体が設けられている。
回転可能なシリンダブロック58の各ピストン受けチェ
ンバは、当該シリンダブロック58の一面で開口する流路
69を有しており、この流路69は、後述の中央部分48の一
平面に関連された弓形ポートと共働する。
容積形油圧装置22は固定容積形装置であるので、斜板
61は調節可能に取り付けられる必要がなく、ゆえにピス
トン59を通じて及ぼされる油圧力に対しては、共通のハ
ウジング10によって支持され得る。第３図から分かるよ
うに、駆動出力軸35の中心線は、ハウジング部分12、14
の分割線16上に位置し、斜板61の中央開口69を通って延
びている。斜板61は分割線16にまたがっており、油圧力
に対する斜板61の支持は分割線16の両側で共通のハウジ
ング10によってなされる。
以上の説明は一体型油圧トランスアクスルを概略的に
説明したものであり、その下部ハウジング部分14には、
第１図及び第２図で明らかなようなトランスアクスル構
成部分と、第１図〜第３図で明らかなような油圧伝動装
置とのための共通の油だめが形成されている。
容積形油圧装置20、22の回転可能なシリンダブロック
45、58は、それぞれの回転軸が互いにほぼ直角となるよ
うに配置されている。各シリンダブロック45、58の所定
のピストン受けチェンバ間を連通させることが、中央部
分48の主要な機能である。この主要機能を得るに際し、
中央部分48は、費用のかかる機械加工作業を最小にする
と共に、鋳造によって中央部分の本体を形成できるよう
に特別に設計された。このような鋳造としては、制約が
なければ、ロストフォーム鋳造や型鋳造等がある。中央
部分48は鋳造、特に、ダイカストあるいはロストフォー
ムにより形成したものであり、機械加工したものに比し
て製作費等で非常に有利であるが、多孔性の度合いが機
械加工のものに比して一般的に高くなる。したがって、
高圧油が中央部分に形成された流路を通る場合には漏出
することがある。この中央部分48はハウジング部分から
独立して製作されたものであり、第３図に示されるよう
に、中央部分48は下部ハウジング部内に配置されている
ので、中央部分からの油の漏出は下部ハウジングの油だ
めに集めることができる。この単一体の中央部分48はほ
ぼＬ字形をしており、相互にほぼ直角になった１対の平
坦な面72、73を有している。一方の面72は、可変容量形
装置20の回転可能なシリンダブロック45の面と共働し、
他方の面73は、容積形油圧装置22の回転可能なシリンダ
ブロック58の面と共働する。中央部分48の本体は、当該
中央部分のＬ字形の脚部を画成するように配向された２
つの一体の部分74、75を有しており、部分74は平坦な面
72を有し、部分75は平坦な面73を有している。
第８図及び第10図にそれぞれ示すように、平坦な面72
は１対の弓形ポート76、77を有しており、平坦な面73も
１対の弓形ポート78、79を有している。
互いにほぼ平行となっている直線状の第１流路80及び
第２流路81は、中央部分48の本体内に形成されており、
弓形ポートと交差して当該弓形ポートを流通可能な対の
関係とするように機能する。第１流通80は弓形ポート7
6、78と交差し、流通可能な第１の対のポートを形成す
る。第２流路81は弓形ポート77、79と交差して、それら
を流体可能な対にする。
一体型油圧トランスアクスルの作動中、第１及び第２
の流路80、81のいずれか一方は、ポンプとして機能する
可変容積形油圧装置20から、モータとして機能する固定
容積形油圧装置22に油を圧送する働きを有し、他方の流
路はモータからポンプへの油の戻り路を形成する。第１
流路80及び第２流路81の一端は、弓形ポート78、79との
交差位置で終端しており、他端は鋳造工程で形成される
際に閉じられる。
中央部分48は、第１流路80と交差する第３流路84と、
第２流路81と交差する第４流路85とを有しており、これ
らの流路84、85は、平坦な面72と反対側の中央部分の面
86で開口している。
貫通孔87が第１流路80及び第２流路81間に位置してこ
れらの流路80、81に垂直に延びており、また、両端部の
中間部がジャーナル47aによって閉塞される第５流路88
が、第１流路80と第２流路81との間でこれらとほぼ平行
に貫通口87まで延びている。中央部分48の面86から掘り
下げられた凹部91と第５流路との間には、この第５流路
88及び凹部91に垂直に第６流路90が延びている。
貫通孔87及び第３〜第６の流路84、85、88、90の効用
は、第３図〜第７図を参照して以下の説明から容易に理
解されるであろう。
第３流路84及び第４流路85には、１対のチェックバル
ブが取り付けられている。各チェックバルブはそれぞ
れ、流路84、85に嵌め込まれた管状の弁座部材93、94を
有しており、これらの弁座部材93、94に弁座が形成さ
れ、下方にばね付勢されるチェックバルブボール95、96
がこの弁座に押し付けられるようになっている。チェッ
クバルブは、閉鎖時に、第１流路80及び第２流路81の一
方から、ハウジング下部部分14内の空洞部分により形成
される凹部ないしくぼみ100（第３図）への油の流れを
遮断するように機能する。この凹部100はほぼ楕円形で
あり、下部ハウジング部分14の直立連続壁体により画成
されている。尚、第３図ではこの壁体の断面が符号10
1、102で示されている。第３流路84及び第４流路85の下
端は、ほぼ楕円形の凹部100内へ通じている。この楕円
形凹部100の上部は、中央部分48の下側に設けられたほ
ぼ楕円形状の壁体103によって密閉され、この壁体103
は、凹部との間に配置される封止Ｏリング104を有して
いる。これが封止凹部ないしくぼみであり、この凹部内
で過された油が、油圧伝動装置への補給油源となるよ
うになっている。チェックバルブに関連される構造はま
た、バイパス機能に提供する。すなわち、このバイパス
機能においては、ポンプが送油状態に置かれ作動可能と
なっていたとしても、第１流路80と第２流路81とがチェ
ックバルブの開口及びほぼ楕円形の凹部100を介して交
差接続されているので、モータは駆動しない。
補給油は、下部ハウジング部分14内の共通油だめか
ら、中央部分48の下側の空間（第３図）と、上部及び下
部にＯリングが設けられている円筒形フィルター110と
を通って流れることにより、ほぼ楕円形の凹部100へ送
られる。フィルター110の内部は中央部分48の第６流路9
0と連通している。前述したように、第６流路90は第５
流路88と連通し、第５流路88は貫通孔87と連通している
ので、油は凹部100に達する。
中央部分48は符号115、116及び117の位置に一連の取
付用貫通孔を有しており、これによって組立ての際、第
３図から分かるように、例えばセルフタッピングねじ11
8によって中央部分48を上部ハウジング部分12に固定で
き、下部ハウジング部分14を分割線16に沿って上部ハウ
ジング部分12と結合させることにより最終的な組立体が
完成される。
第１〜第６の流路の全て、並びに貫通孔87、開口65、
凹部91及び取付用貫通孔115〜117は、鋳造時に中央部分
48に形成できる。中央部分48を完成するためには、非常
に限られた機械加工しか必要としない。前述したよう
に、鋳造による中央部分は、慣用の機械加工による中央
部分よりも多孔性である。このため、加圧油を内部に有
していると考えられる第１流路80及び第２流路81のいず
れかから漏れの可能性がある。しかし、このような漏れ
は一体型油圧トランスアクスルの共通の油だめ（通気管
140を通して大気中に開放されている）の内部にはめっ
たに起こらないであろうから、ハウジング10から独立し
ている単一体の一体型中央部分48は、このような漏れか
ら生じるいかなる問題もを回避することができる。
既述のバイパス機能は、チェックバルブボール95、96
を持ち上げて弁座から離しチェックバルブを開くことで
発揮される。このバイパス機能のための構造は、バイパ
スアクチュエータ板120及びバイパスロッド121を備えた
バイパスアクチュエータ構造を含んでいる。第４図及び
第７図から分かるように、バイパスアクチュエータ板12
0は、下部ハウジング部分14内のほぼ楕円形の凹部100内
に配置され、その中央部にバイパスロッド121の下端部
が連結されている。また、バイパスアクチュエータ板12
0は、チェックバルブボール95、96の下側に配置された
１対の上向きの端部（第７図）を有している。バイパス
ロッド121を持ち上げると、バイパスアクチュエータ板1
20はチェックバルブ95、96を押し上げ、中央部分48の第
１流路80及び第２流路81を互いに流通状態とする。特に
第２図、第３図及び第５図から分かるように、バイパス
ロッド121は、上部ハウジング部分12上に配置されたハ
ンドル125を回転させることによって持ち上げられる。
バイパスロッド121は上部ハウジング部分12の開口126内
で上下に動くことができ、その下部は中央部分48の貫通
孔87を通って下方に延び、通常、ばね127によって下方
に付勢されている。第６図に示すように、ハンドル125
にはカム状部分130が形成されており、この部分130は、
バイパスロッド121の一端に取り付けられた通しピン131
の端部と共働する。ハンドル125を図面に示される位置
から回転させて、カム状部分130を通しピン131の下に移
動させることにより、通しピン131及びバイパスロッド1
21が持ち上げられ、バイパス機能が果たされる。
バイパスロッド121及び中央部分48はハウジング構造
と独特に結び付いており、バイパス機能によって、この
系統の油から空気を抽出することができる。バイパスロ
ッド121がその下降位置にありチェックバルブが閉鎖さ
れている時、中央部分48の貫通孔87の上端部は、バイパ
スロッド121の外周縁フランジで支持されているシール
ワッシャ135によって密閉され、その結果、貫通孔87と
共通のハウジング10の内部との間の流通性がなくなる。
バイパスロッド121が持ち上げられてバイパス機能を果
たす場合、シールワッシャ135がその座から上方に移動
され、これによって、貫通孔87の上端部が共通のハウジ
ング10の内部に開放され、空気をハウジング内部に導入
することができる。共通の油だめに蓄積している空気
は、通気管140（第１図）を通って大気中に放出され
る。
以上から、一体型油圧トランスアクスルの作用は明ら
かであろうが、その作用を簡単に述べるならば、次の通
りである。エンジンが可変容量形油圧装置20（ポンプと
して機能）の駆動入力軸47を駆動させると、油圧装置22
（モータとして機能）が作動され、駆動出力軸35が第２
図に示すトランスアクスル構成要素を駆動して、ホイー
ルアクスル23、24を回転させる。ホイールアクスル23、
24の回転方向は、可変容量形油圧装置20の斜板を第３図
に示す位置から中心位置より反対側に動かすことによ
り、前方向から逆方向に変換可能であり、その結果、ポ
ンプ20から中央部分48を通ってモータ22に流れる加圧油
の流通方向も逆転する。ポンプが作動して送油状態とな
っているにも拘わらず、ホイールアクスル23、24が回転
していない場合、ハンドル125を回してバイパスロッド1
21を持ち上げチェックバルブボール95、96を開くことに
より、バイパス機能を発揮させる。既に述べたように、
中央部分48の流路内のいかなる空気も共通のハウジング
10の油だめに抽出することができる。楕円形凹部100の
油圧が中央部分48の直線状の第１流路80及び第２流路81
のいずれか一方における圧力よりも相当に大きく、チェ
ックバルブボールにかかるばねの閉鎖力に打ち勝った場
合、チェックバルブの一方が自動的に開いて、楕円形凹
部100から油圧伝動回路に補給油が供給される。
【図面の簡単な説明】
第１図は一体型油圧トランスアクスルの側面図であり、
第２図の左側から見た図、第２図は一体型油圧トランス
アクスルを部分的に切り欠いて示す平面図、第３図は第
２図の３−３線に沿っての拡大縦断面図、第４図は下部
ハウジング部分及び関連構造を示す第３図の４−４線に
沿っての部分断面図、第５図は第２図に示す構造の部分
平面図、第６図は第５図の６−６線に沿って見た場合の
中央部分の部分図、第７図は第８図の７−７線に沿って
の中央部分の断面図であり、その部分に関連されるチェ
ックバルブ及びバイパスを示す図、第８図は油圧伝動装
置の中央部分の平面図、第９図は油圧伝動装置の中央部
分の底面図、第10図は第８図の右側から見た場合の中央
部分の側面図、第11図は関連構造を省略して示す第８図
の11−11線に沿って中央部分の縦断面図である。図中、 10……ハウジング、20,22……容積形油圧装置 23,24……アクスル 45,58……シリンダブロック 48……中央部分、51,59……ピストン 72,73……中央部分の面 76,77,78,79……弓形ポート 80……第１流路、81……第２流路 84……第３流路、85……第４流路 87……貫通孔、88……第５流路 90……第６流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−240324（ＪＰ，Ａ)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】油圧伝動装置等の組合せにおいて、該組合
    せが、往復運動するピストンを有する回転可能なシリン
    ダブロックを各々が備える一対の容積形油圧装置と、油
    だめが設けられた前記容積形油圧装置用のハウジングと
    を有する油圧伝動装置を含み、一対の前記回転可能なシ
    リンダブロックが互いにほぼ直角をなす回転軸線を有
    し、また、前記組合せが、前記ハウジング内に配置可能
    で互いにほぼ直角をなす第１及び第２の面を有するほぼ
    Ｌ字形の単一体の中央部分を含み、前記中央部分が、前
    記第１の面を一方のシリンダブロックの一端に係合させ
    ると共に前記第２の面を他方のシリンダブロックの一端
    に係合させるように配置され、更に、前記組合せが、回
    転可能なシリンダブロックと共働するように前記中央部
    分の前記第１及び第２の面の各々に設けられた弓形油ポ
    ートと、第１の対をなす流通ポートを画成するように前
    記第１及び第２の面の各々の前記弓形油ポートの一方を
    相互に連結するよう前記中央部分に設けられた直線状の
    第１流路と、第２の対をなす流通ポートを画成するよう
    に前記第１及び第２の面の各々の前記弓形油ポートの他
    方を相互に連結するよう前記中央部分に設けられた直線
    状の第２流路とを含み、 前記Ｌ字形の中央部分が２個の脚部を有し、これらの脚
    部は中央部分と一体的な部分として配向されたものであ
    って、各脚部は前記面の一つを有し、 前記中央部分が、高圧油を内包している前記第１又は第
    ２流路のいずれか一方の流路から高圧油を漏出させるほ
    どの多孔性材料からなると共に、前記ハウジングから独
    立して前記漏出油を前記油だめに流入させることがで
    き、 また、前記中央部分が、前記第１及び第２流路とそれぞ
    れ交差すると共に、該中央部分の前記面の一方とは反対
    側の表面で開口する第３及び第４流路を有し、該第３及
    び第４流路はそれぞれ鉛直方向に延びると共にチェック
    ／バイパスバルブ装着用座を内部に有し、 さらに、前記第１及び第２流路が互いにほぼ平行になっ
    ており、前記中央部分が、前記第１及び第２流路間に位
    置して、この両者に対して直角に延びている貫通孔と、
    前記第１及び第２流路間に位置して、この両者にほぼ平
    行に延び、かつ前記貫通孔に通じている第５流路と、前
    記第３及び第４流路が開口している前記表面から内側に
    掘り下げられた凹部と前記第５流路との間に延びていて
    濾過された補給油の供給源と連通するようになっている
    第６流路とを有していることを特徴とする油圧伝動装置
    等の組合せ。
  2. 【請求項２】油圧伝動装置と互いに反対方向に延びる差
    動的に連結された１対のアクスルのための共通のハウジ
    ングであり、共通の油だめが形成されている前記ハウジ
    ングを有している一体型油圧トランスアクスルにおい
    て、前記油圧伝動装置が、往復運動するピストンを有す
    る回転可能なシリンダブロックをそれぞれ備えている１
    対の容積形油圧装置を有し、この容積形油圧装置の少な
    くとも一方が前記アクスルを正逆両方向に駆動できるよ
    うにオーバーセンタ可変容量形油圧装置となっており、
    １対の前記シリンダブロックが互いにほぼ直角をなす回
    転軸線を有し、また、前記油圧伝動装置が、前記ハウジ
    ングから独立し、互いにほぼ直角をなす第１及び第２の
    面を有するほぼＬ字形の単一体の中央部分を含み、この
    中央部分が、前記第１の面を一方の前記シリンダブロッ
    クの一端に係合させると共に前記第２の面を他方の前記
    シリンダブロックの一端に係合させるように配置され、
    更に、前記油圧伝動装置が、前記中央部分の前記第１及
    び第２の面の各々に設けられた弓形油ポートと、前記第
    １の面の各弓形油ポート及び第２の面の各弓形油ポート
    にそれぞれ交差して対となるよう相互連結する互いにほ
    ぼ平行に延びる直線状の第１及び第２流路とを含んでお
    り、前記アクスルの駆動方向に応じて、前記第１流路が
    対をなす前記弓形油ポートの一方から他方に高圧油を配
    送することができ、又、前記アクスルの反対方向の駆動
    に応じて、前記第２流路が他の対をなす前記弓形油ポー
    トの一方からその他の対の他方の弓形油ポートに高圧油
    を配送することができ、 前記中央部分が前記第１又は第２流路の一方から前記共
    通の油だめに油を漏出させるような鋳造された多孔性材
    料からなり、 前記一体型のほぼＬ字形の中央部分が、前記第１及び第
    ２流路とそれぞれ交差すると共に、前記中央部分の面の
    一方とは反対側の表面で開口する第３及び第４流路を有
    し、該第３及び第４流路はそれぞれ鉛直方向に延びると
    共にチェック／バイパスバルブ装着用座を内部に有し、 前記第１及び第２流路が互いにほぼ平行であって、前記
    一体型のほぼＬ字形のダイカスト製の前記中央部分が、
    前記第１及び第２流路間に位置してこの両者に対して直
    角に延びている貫通孔と、前記第１及び第２流路間に位
    置してこの両者に平行に延び、かつ前記貫通孔に通じて
    いる第５流路と、前記第３及び第４流路が開口している
    前記表面から内側に掘り下げられた凹部と前記第５流路
    との間に延びていて濾過された補給油の供給源と連通す
    るようになっている第６流路とを有し、そして、 前記アクスルと前記第２流路が、アクスルの反対方向へ
    の駆動に応じて、他の対の一方の弓形油ポートから他の
    対の他方の弓形油ポートに高圧油を配送することがで
    き、前記第１及び第２流路のそれぞれが前記弓形油ポー
    トの一つで終わっていることを特徴とする一体型油圧ト
    ランスアクスル。
  3. 【請求項３】油圧伝動装置と互いに反対方向に延びる差
    動的に連結された１対のアクスルのための共通のハウジ
    ングを有し、そのハウジングに共通の油だめが形成され
    ている一体型油圧トランスアクスルにおいて、前記油圧
    伝動装置が、往復運動するピストンを有する回転可能な
    シリンダブロックをそれぞれ備えている１対の容積形油
    圧装置を具備し、この容積形油圧装置の少なくとも一方
    が、前記アクスルを正逆両方向に駆動できるようオーバ
    ーセンタ可変容量形油圧装置となっており、１対の前記
    シリンダブロックが互いに直角をなす回転軸線を有し、
    また、前記油圧伝動装置が、前記ハウジングから独立し
    ていて、互いに直角をなす第１及び第２の面を有するＬ
    字形の単一体の中央部分を含み、この中央部分が、前記
    第１の面を一方の前記シリンダブロックの一端に係合さ
    せると共に前記第２の面を他方の前記シリンダブロック
    の一端に係合させるように配置され、更に、前記第１及
    び第２の面の各々に一体的に形成された弓形油ポート
    と、前記第１の面での各弓形油ポート及び前記第２の面
    での各弓形油ポートにそれぞれ交差して対となるように
    相互連結する互いにほぼ平行に延びる直線状の第１及び
    第２流路とを有しており、前記アクスルの駆動方向に応
    じて、前記第１及び第２流路のいずれか一方が関連の対
    をなす前記弓形油ポートの一方から他方に高圧油を配送
    することができ、前記中央部分が、前記第１及び第２流
    路の一方から前記共通の油だめに高圧油を漏出させるよ
    うな多孔性材料からなり、前記第１及び第２流路が前記
    弓形油ポートの一方で終端しており、 前記単一体のＬ字形の中央部分の２つの部分が脚部を形
    成するように配向され、その各部分が前記面の一つを有
    し、前記中央部分が、前記第１及び第２流路とそれぞれ
    交差すると共に前記中央部分の弓形油ポートを有する前
    記面の一方とは反対側の表面で開口する第３及び第４流
    路を有し、該第３及び第４流路はそれぞれ鉛直方向に延
    びると共にチェック／バイパスバルブ装着用座を内部に
    有し、 前記第１及び第２流路が互いにほぼ平行になっており、
    前記中央部分が、前記第１及び第２流路間に位置して、
    この両者にほぼ平行に延びかつ前記貫通孔に通じている
    第５流路と、前記第３及び第４流路が開口している前記
    表面から内側に掘り下げられた凹部と前記第５流路との
    間に延びていて濾過された補給油の供給源と連通するよ
    うになっている第６流路とを有していることを特徴とす
    る一体型油圧トランスアクスル。
  4. 【請求項４】油圧伝動装置等の組合せにおいて、該組合
    せが、往復運動するピストンを有する回転可能なシリン
    ダブロックを各々が備える１対の容積形油圧装置と、油
    だめが設けられた前記容積形油圧装置用のハウジングを
    具備する油圧伝動装置を含み、１対の前記回転可能なシ
    リンダブロックが互いに直角をなす回転軸線を有し、ま
    た、前記組合せが、前記ハウジングから独立し、互いに
    直角をなす第１及び第２の面を有するほぼＬ字形の単一
    体の中央部分を含み、前記中央部分が、前記第１の面を
    一方の前記シリンダブロックの一端に係合させると共に
    前記第２の面を他方の前記シリンダブロックの一端に係
    合させるように配置され、前記第１及び第２の面の各々
    が回転可能なシリンダブロックと共働する弓形油ポート
    を有し、更に、前記組合せが、第１の対をなす流通ポー
    トを画成するように前記第１及び第２の面の各々の前記
    弓形油ポートの一方を相互に連結するよう前記中央部分
    に設けられた直線状の第２流路とを有し、前記中央部分
    が、高圧油を内包するいずれか一方の第１又は第２流路
    から高圧油を漏出させるような多孔性材料からなり、前
    記漏出した油を前記油だめに流入させるようになってお
    り、更にまた、前記中央部分が、前記第１及び第２流路
    とそれぞれ交差すると共に、前記中央部分の前記面の一
    方とは反対側の表面で開口するようになっている第３及
    び第４流路を有し、該第３及び第４流路はそれぞれ鉛直
    方向に延びると共にチェック／バイパスバルブ装着用座
    を内部に有し、 前記第１及び第２流路は互いにほぼ平行になっており、
    前記中央部分が、前記第１及び第２流路間に位置してこ
    の両者にほぼ平行に延び、かつ前記貫通孔に通じて補給
    油をこの貫通孔に配送できる第５流路と、前記第３及び
    第４流路が開口している前記表面から内側に掘り下げら
    れた凹部と前記第５流路との間に延びていて濾過された
    補給油の供給源と連通するようになっている第６流路と
    を有することを特徴とする油圧伝動装置等の組合せ。
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