JP2944554B2 - 車軸駆動装置 - Google Patents

車軸駆動装置

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JP2944554B2
JP2944554B2 JP2181397A JP2181397A JP2944554B2 JP 2944554 B2 JP2944554 B2 JP 2944554B2 JP 2181397 A JP2181397 A JP 2181397A JP 2181397 A JP2181397 A JP 2181397A JP 2944554 B2 JP2944554 B2 JP 2944554B2
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英章 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクターの推進
装置として使用されるHST式車軸駆動装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車軸を支持した車軸駆動装置
において、該車軸を駆動するHST式変速装置をそのケ
ース外に付設したものは公知とされているのである。例
えば同一出願人の出願である実公昭62−44198号
公報の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該従来の技術
においては、車軸駆動装置とは全く別に用意したHST
式変速装置が車軸駆動装置のケース外側に露出されて固
設され、車軸駆動装置全体が大型化し総重量も重くなっ
ていたのである。また、該HST式変速装置内の作動油
の減少を補給する為の予備タンクが必要であったり、駆
動ケース内の潤滑油を作動油として使用する為に、駆動
ケースとHST式変速装置とを連結するパイプや油路を
特別に構成する必要があるという不具合があったのであ
る。本発明は、油圧ポンプと油圧モーターと油路板によ
り構成するHST式変速装置を、ミッションケースの内
部に設け、該油路板に油圧ポンプと油圧モーターの取付
面を構成し、該油路板に設けた油圧ポンプの取付面を、
ミッションケースを構成する半割上部ケースと半割下部
ケースとの周辺の接合面とはオフセットした位置に配置
したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。ミッションケースは略水平の周辺の接
合面に沿って接合される半割上部ケース1と半割下部ケ
ース2により構成され、該ミッションケースの内部に、
差動的に連結され対向して延伸する一対の車軸13・1
3と、油圧ポンプPと、付随したモーター軸5を持つ油
圧モーターMと、油路板3を配置し、該油圧モーターM
のモーター軸5は半割上部ケース1と半割下部ケース2
の略水平な周辺の接合面に沿って延伸され、前記油路板
3はミッションケースの中に位置決めされ、互いに略直
角な第1と第2の面を具備し、該第1の面は油圧ポンプ
Pを取り付けるためのポンプ取付面であり、第2の面は
油圧モーターMを取り付けるためのモーター取付面であ
り、該ポンプ取付面は半割上部ケース1と半割下部ケー
ス2の周辺の接合面によって定義される平面からオフセ
ットした面としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の目的・構成は以上の如く
であり、次に添付の図面に示した発明の実施の形態を説
明する。図1は本発明の車軸駆動装置を付設した小形の
トラクターの側面図、図2は本発明の車軸駆動装置の前
面断面図、図3は同じく半割上部ケース1を取り外した
状態の図2のX−X矢視断面図、図4は図2のY−Y矢
視断面図、図5は油路板の斜視図、図6は同じく側面
図、図7は油路板取付面部の平面図である。図1におい
ては、垂直クランク軸を具備したエンジンEを載置した
小形トラクターを示している。
【0006】該エンジンEの垂直クランク軸にプーリー
を固設し、本発明の車軸駆動装置から上方に突出した油
圧ポンプPのポンプ軸4に固設したプーリーへ、ベルト
により動力伝達しているのである。該トラクターには、
前部または腹部にロータリーモアR・R’を付設して芝
生の刈取作業等を行うものである。本発明は、該トラク
ターの車軸13を駆動する車軸駆動装置に関するもので
ある。図2・図3・図4において、車軸駆動装置の構成
について詳細に説明する。車軸駆動装置のケースを上下
の半割ケース1・2に構成し、両ケースを接合すること
により、1個の密閉式のミッションケースに構成してい
るのである。そして、該半割上部ケース1と半割下部ケ
ース2の接合面において車軸13・13と駆動出力軸5
の軸受を挟持しているのである。また、該半割下部ケー
ス2の底内面に取付面2aを構成し、該取付面2aに、
油圧ポンプPと油圧モーターMを装着支持した状態の油
路板3を下からボルト39・39・・・により取付け可
能としているのである。
【0007】該油圧モーターMと油圧ポンプPを装着し
た状態の油路板3を半割下部ケース2に取付けた状態
で、上から半割上部ケース1を蓋する如くに接合し、半
割上部ケース1と半割下部ケース2の間をボルトにより
締結するのである。該半割上部ケース1も半割下部ケー
ス2もアルミダイカストにより構成することにより、機
械加工の部分を少なくしてコストを安くしているのであ
る。本発明の車軸駆動装置の内部に格納配置するHST
式変速装置は、油圧ポンプPと油路板3と油圧モーター
Mにより構成されており、該油路板3の上部及び側部に
設けた直交した平面にポンプ取付面3dとモーター取付
面3eを構成しているのである。
【0008】ポンプ取付面3d及びモーター取付面3e
の取付面内にはそれぞれ一対の半月形油路が形成され、
モーター取付面3eの一対の半月形油路として油路3a
・3bを鋳抜きで穿設し、ポンプ取付面3dの一対の半
月形油路として油路3a’・3b’が下向きに鋳抜き穿
設され、油路3a’は油路3kに連通し、該油路3kを
介して油溝3iと連通し、該油路3iの端部がモーター
取付面3eの油路3aに連通している。油路3b’は油
路3jに連通し、該油路3jを介して油溝3hと連通
し、該油溝3hは端部がモーター取付面3eの油路3b
に接続されている。即ち、油路板3は、図4・図5に示
すように、ポンプ取付面3dと反対側の裏面を油路板の
固設面3gとし、該固設面3gに作動油吸入口3c、油
溝3h・3i、吸込口3fを設けているのである。但
し、該作動油吸入口3c、油溝3h・3i、吸込口3f
は機械加工によっても穿設できるが、加工コストを下げ
る為に油路板3の成形時に一体成形して鋳抜くことによ
り成形されている。
【0009】該油路板3の油溝3i・3hの間にはチェ
ック弁26・27が介装する補給油路30がキリ穴加工
でもって穿設され、該チェック弁26・27の間に下方
に延びる作動油吸入口3cが穿設されているのである。
そして、該作動油吸入口3cの下端に、半割下部ケース
2に嵌合したスポンジ状のオイルフィルタ8より作動油
を吸入するための巾広の吸込口3fが連通して設けら
れ、該吸込口3fはオイルフィルタ8と対面している。
半割下部ケース2の油路板取付け面2a内には、該面2
aとフィルタ8の頂面とを同一とする為、フィルター取
付孔2bが形成され、更にその下方にサクション室2c
が形成されている。油路板取付面2a外に潤滑油流入口
2dが形成され、サクション室2cに連なっている。ケ
ース内の潤滑油はフィルタ8の底部と一側面より吸入さ
れるのである。
【0010】このように作動油吸入口3cとチェック弁
26・27を介して、油溝3i・3h、油路3a・3b
・3a’・3b’を連通したので、油圧モーターMや油
圧ポンプPの運転により内部に作動油が減少した場合に
は、油路3a・3b内に負圧が発生して、オイルフィル
タ8よりケース内の潤滑油を作動油として吸引するもの
である。また、前記油路板3の固設面3gを半割下部ケ
ース2の底内面に設けた油路板取付面2aに合わせてボ
ルト39・39・・・にて固定しており、よって、前記
吸込口3f、油溝3h・3iが油路板取付面2aにより
閉鎖され、油溝3h・3iは油路の役目を果たすのであ
る。勿論、油路板3の固設面3gと油路板取付面2aと
の間にはガスケットや油圧パッキン等のシール部材40
が介装されており、作動油の漏れを極力低減させるよう
にしている。
【0011】該ポンプ取付面3dに油圧ポンプPのシリ
ンダーブロック10が回転可能に装着されており、該シ
リンダーブロック10の複数のピストン孔の内部に上下
にスライド可能にピストン12を嵌装している。半割上
部ケース1の軸受とポンプ取付面3dの球面ブッシュと
に支持されたポンプ軸4を回転させるとシリンダーブロ
ック10、ピストン12が回転し、該ピストン12の上
端に接当したスラスト軸受15を斜板9により角度変更
することにより、該油圧ポンプPの吐出量と吐出方向を
変更し、該吐出圧油を、油路板3の油路3a’・3b’
より油路3k・3j、油溝3i・3h、油路3a・3b
を介して、油圧モーターMに送油しているのである。前
記斜板9を変速レバー軸6の回動に連動して角度変更可
能としており、該変速レバー軸6の中立位置において、
デテント装置20が構成されているのである。
【0012】また図2・図4において図示する如く、吐
出側と戻り側の2本の油路3a・3b間を短絡させる短
絡弁25が配置されており、トラクターの機体を牽引す
る場合等において、油圧モーターM側が駆動されて、油
圧ポンプP側に圧油を送油する状態が発生するのを回避
できるように構成しているのである。7は短絡弁25を
操作する操作部である。短絡弁25と操作部7とは接当
状態で操作可能とすべく、係合状態を無くした押し操作
式としているのである。該構成としたことにより組み立
てが可能となったものである。油路板3のモーター取付
面3eの面にはシリンダーブロック11が回転可能に装
着されており、油路3a・3bからの圧油によりピスト
ン14を押圧し、該ピストン14が傾斜したスラスト軸
受16に接当しながら伸長することより、シリンダーブ
ロック11と駆動出力軸5が回転するものである。
【0013】駆動出力軸5の油路板3側の軸支部には球
面ブッシュが用いられ、また他端側にも球面ブッシュが
用いられ、上下の半割ケース1・2に挟持されている。
該駆動出力軸5上に歯車17が刻設されており、該歯車
17がカウンター軸24上の歯車21と噛合している。
該カウンター軸24の上の小径歯車22がデフギア装置
Dのリングギア23と噛合しており、該デフギア装置D
にて差動回転が与えられて車軸13・13を駆動するも
のである。また、駆動出力軸5の先端はミッションケー
スの外へ延出してブレーキドラム18が固設されてお
り、該ブレーキドラム18に対して、ブレーキレバー1
9によりブレーキシューが開拡されて接触し制動を行う
のである。図6においては、油圧モーターMのシリンダ
ーブロック11が接当するモーター取付面3eの部分が
図示されている。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。第1に、半割上部ケー
ス1と半割下部ケース2により構成するミッションケー
スの接合面と、油路板3に設けた油圧ポンプPの取付面
をオフセットしたことにより、該油圧ポンプPの取付面
に係る力が、直接にミッションケースの接合面に掛かる
ことがなく、接合面を締結するボルトやナットに無理な
力が掛かることが無くなったのである。また、油圧モー
ターMのモーター軸5の長手方向の軸心と、該油圧ポン
プPの取付面がオフセットする可能性が高いので、モー
ター軸5の回転軸心と取付面の如く、過剰負荷が掛る面
を、ずらすことができ、耐久性の向上を図ることが出来
たのである。また、該油圧ポンプPの取付面と、ミッシ
ョンケースの接合面をオフセットすることにより、油路
板3の形状の設計の自由度を増加することが出来るので
ある。
【0015】第2に、車軸13を駆動するHST式変速
装置を半割上部ケース1と半割下部ケース2を接合した
ミッションケースの内部に配置したので、従来の如くH
ST式変速装置をケースの外に固設していた場合のよう
なHST式変速装置自体のケースを無くすことが出来る
ので、車軸駆動装置の全体の小型化・軽量化を図ること
が出来たものである。
【0016】第3に、油圧ポンプPと油圧モーターM
を、車軸駆動装置のミッションケース内に収納したの
で、小形のトラクター等のように車体への取付けスペー
スが狭い場合にも車軸駆動措置の取付けが可能となった
ものである。また、油圧ポンプPと油圧モーターMとを
互いに接続する油路を、油路板3に構成することが出来
るので、油路板3の成形加工時に同時に鋳抜いて形成す
ることができ、加工コストも低減できる利点がある。更
に、油路板3がミッションケースの内部に固設されるこ
とにより、油圧ポンプPの装着部分及び油圧モーターM
の装着部分で発生する油の洩れは全てミッションケース
に戻り、ミッションケース外を汚損しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車軸駆動装置を付設した小形のトラク
ターの側面図。
【図2】本発明の車軸駆動装置の前面断面図。
【図3】同じく半割上部ケース1を取り外した状態の図
2のX−X矢視断面図
【図4】図2のY−Y矢視断面図。
【図5】油路板の斜視図。
【図6】同じく側面図。
【図7】油路板取付面部の平面図。
【符号の説明】
1 半割上部ケース 2 半割下部ケース 3 油路板 3a・3b 油路 3c 作動油吸入口 3d ポンプ取付面 3e モーター取付面 4 駆動入力軸 5 駆動出力軸 P 油圧ポンプ M 油圧モーター

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケースは略水平の周辺の接合
    面に沿って接合される半割上部ケース1と半割下部ケー
    ス2により構成され、該ミッションケースの内部に、差
    動的に連結され対向して延伸する一対の車軸13・13
    と、油圧ポンプPと、付随したモーター軸5を持つ油圧
    モーターMと、油路板3を配置し、該油圧モーターMの
    モーター軸5は半割上部ケース1と半割下部ケース2の
    略水平な周辺の接合面に沿って延伸され、前記油路板3
    はミッションケースの中に位置決めされ、互いに略直角
    な第1と第2の面を具備し、該第1の面は油圧ポンプP
    を取り付けるためのポンプ取付面であり、第2の面は油
    圧モーターMを取り付けるためのモーター取付面であ
    り、該ポンプ取付面は半割上部ケース1と半割下部ケー
    ス2の周辺の接合面によって定義される平面からオフセ
    ットした面としたことを特徴とする車軸駆動装置。
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