JP4180139B2 - 車軸駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジング内にハイドロスタティックトランスミッション(以下HST)と車軸と該車軸への動力伝動機構を、一体的に備えた車軸駆動装置において、スリップ防止及びぬかるみ等で、直進性を向上するためのデフロック装置を具備したデフギア装置を、ハウジング内にコンパクトに設け、かつ、重牽引作業におけるデフ入力ギアの倒れを防止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ハウジング内にHSTと、車軸と、該HSTと車軸とを互いに連動連結する動力伝達機構を収納した技術は公知となっており、該HSTは、センタセクション上に油圧ポンプと油圧モータMを配置し、該HSTの入力軸、即ち、ポンプ軸は垂直方向に配置され、HSTの出力軸、即ち、モータ軸は水平方向に配置され、車軸と平行に配置されていたのである。例えば、アメリカ特許第5456068号の技術である。また、ハウジング内に収容したHSTと車軸を連動連結する動力伝達機構におけるデフギア装置に、デフロック機構を設けて差動回転を規制して、軟弱な圃場を容易に走行できるようにした技術も公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、デフロック装置を配置する場合において、デフロックするためには、デフケースと、デフ入力ギア、または、サイドギア、または、ピニオンとの間でピン等によって両者をロックする必要があるが、HSTと車軸とこの伝動機構を収納するハウジング内に、更にデフケースを収容するとなると、ハウジングが大きくなってしまうのである。逆に、デフケースを設けない構成とすると、重牽引作業においては、デフ入力ギアの支持強度が十分得られず、デフ入力ギアが倒れて歯部に偏摩耗が生じてデフギア装置の耐久性が阻害されることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明前記課題を解決するために、次のような手段を用いるものである。
【0005】
請求項1においては、ハウジングに左右一対の車軸(7L・7R)を支持し、該車軸(7L・7R)の内側を差動的に連動連結するデフギア装置(23)において、前記車軸(7L・7R)の突き合わせ部の、各々を挿入支持する軸孔(22c)を開口したデフ入力ギア(22)を具備し、該デフ入力ギア(22)は、本体(22a)と、該本体(22a)の周縁部に取り付けた分離可能なギア部(22b)から構成し、該本体(22a)の側に複数の貫通孔(22d)を等間隔で開口し、該貫通孔(22d)に車軸(7L・7R)の軸心に対して略直交する方向の軸により、ベベルピニオン(80)を回転自在に支持し、該ベベルピニオン(80)に噛み合うように、前記左右の車軸(7L・7R)上で、本体(22a)を挟むように配置したデフサイドギア(81L・81R)をスプライン嵌合し、一方の車軸(7L)上にサポートメンバ(89)を外嵌配置し、該サポートメンバ(89)は、前記デフサイドギア(81L・81R)の一方のデフサイドギア(81L)を収納する凹部(89a)を設けたお碗状に形成し、更に、前記デフ入力ギア(22)の本体(22a)の該デフサイドギア(81L)の側を向いた面に対する連結固定部である取付フランジ面を形成し、前記本体(22a)の周縁部に設けた、本体(22a)とギア部(22b)を固定する為のボルト孔(22e)を介して、該ギア部(22b)と本体(22a)とサポートメンバ(89)の取付フランジ面を、ボルトにより共締めして連結固定し、該一方の車軸(7L)はサポートメンバ(89)の外周に配置したベアリングを介してハウジングに支持させ、他方の車軸(7R)はベアリングを介してハウジングに支持させ、前記本体(22a)の軸孔(22c)で支持する左右一対の車軸(7L・7R)は、他方の車軸(7R)の内端軸部の方を、該サポートメンバ(89)側の一方の車軸(7L)の内端軸部よりも長く形成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の車軸駆動装置をローントラクタに装着した実施の形態を説明する。図1は本発明の車軸駆動装置を装備したローントラクタの全体側面図、図2は車軸駆動装置の側面図、図3は図2におけるA−A矢視断面図、図4は図3におけるB−B矢視断面図、図5はセンタセクションの正面図、図6は同じく側面図、図7は図5におけるC−C矢視断面図、図8は油圧回路図、図9は図3におけるD−D矢視断面図、図10は図4に於けるE−E矢視断面図、図11は図10におけるF−F矢視断面図である。
【0007】
図1において本発明の車軸駆動装置を装備したローントラクタの全体構成から説明する。機体フレーム101の前部上にエンジン102を載置し、機体フレーム101後部に設けた左右取付ステー101a・101a(図3)に車軸駆動装置103のアクスルハウジング1b・1bを固定し、該車軸駆動装置103より両側方に車軸7L・7Rを突出して後輪105・105を軸支し、前記機体フレーム101の前下部に、前輪104・104を懸架している。該前輪104と後輪105の間の機体腹部にミッドマウント作業機としてモア106を昇降可能に装着している。そして、前記エンジン102の出力軸よりユニバーサルジョイントや伝動軸107を介して、車軸駆動装置103の入力軸6に動力を伝達し、後輪105を駆動可能としている。また、該車軸駆動装置103の下部には前方に突出したミッドPTO軸9を備え、ユニバーサルジョイントや伝動軸108を介してモア106の上部に設けたギアボックス109に動力を伝えてモア106を駆動可能としている。
【0008】
次に、図2、図3において、車軸駆動装置の全体的な構成について説明する。車軸駆動装置のハウジングは、機体前後方向に分離接合可能な前ハウジングメンバ1と中央ハウジングメンバ2と後ハウジングメンバ3とからなり、各ハウジングの左右方向に沿う面に接合面を形成して、これらを互いに連設することにより単一のハウジングを構成している。
【0009】
前ハウジングメンバ1と中央ハウジングメンバ2とで囲まれたスペースの上位レベルには、モータ軸4が左右方向に回転自在に支持され、中間レベルには、ポンプ軸となる入力軸6及びカウンター軸26が回転自在に支持され、モーター軸4に対する入力軸6は直角方向に、カウンター軸26は平行に配置している。また、下位レベルには車軸7L・7Rが左右方向に回転自在に支持され、更に下位レベルに、ミッドPTO軸9が前後方向に回転自在に支持されている。そして、前記入力軸6及びミッドPTO軸9を前方へ突出することによって、前記エンジン102から入力軸6へ、ミッドPTO軸9からモア106への動力伝達を、前記ユニバーサルジョイントや伝動軸等を介して動力を伝達し、従来のベルト伝動よりも伝達効率を向上するとともに、メンテナンスフリーな構成としている。
【0010】
前記モータ軸4とカウンター軸26とは、前ハウジングメンバ1の内部側で支持するために、前記前ハウジングメンバ1の前壁内面にモータ軸4とカウンター軸26の軸端を受ける半円状の凹部を形成し、前ハウジングメンバ1に対し分離可能な半円状の凹部を有する軸受メンバを装着して構成される。また、前記中央ハウジングメンバ2の前後仕切り壁2aから前ハウジングメンバ1の内方へ向けて断面視凹状の凹部2bが突出され、該凹部2bと前ハウジングメンバ1との間で入力軸6が軸受されている。
【0011】
また、前ハウジングメンバ1の中間レベルには、後述するトラニオン軸35L・35Rが左右方向に回転自在に支持され、ハウジングの下位レベルにおいては、車軸7L・7Rの軸受部が、前ハウジングメンバ1と中央ハウジングメンバ2の接合面より前方へ偏位させて、前ハウジングメンバ1内に配置して車軸7L・7Rを回転自在に支持している。前記車軸7L・7Rの内端側の各々は、デフギア装置23によって差動的に結合され、その両端が前ハウジングメンバ1の左右外側壁に一体成形したアクスルハウジング1b・1bより外方へ突出して後輪105・105を固定している。
【0012】
また、前記中央ハウジングメンバ2と後ハウジングメンバ3との間に、後述するPTOクラッチ軸92、カウンター軸98が前後方向に回転自在に支持され、ミッドPTO軸9は、その後部が中央ハウジングメンバ2の、前後仕切り壁2aに、また、その前部が前ハウジングメンバ1の前壁に、それぞれ軸受を介して回転自在に支持されている。後ハウジングメンバ3の外方に延伸するミッドPTO軸9の後端部は、カバー111によって覆われている。
【0013】
ハウジング内部の構成は、前ハウジングメンバ1と中央ハウジングメンバ2の前後仕切り壁2aとの間に、ハイドロスタティックトランスミッション(以下HST)を収納するための第一の部屋R1と、モータ軸4からデフギア装置23へ動力を伝達する動力伝達手段と車軸7L・7Rとを収納するための第二の部屋R2とが設けられ,該第一の部屋R1と第二の部屋R2は、前ハウジングメンバ1と中央ハウジングメンバ2の前後仕切り壁2aから延出した左右仕切壁8によって略左右に区画形成されている。また、前記中央ハウジングメンバ2の前後仕切り壁2aと後ハウジングメンバ3との間には第三の部屋R3が形成されている。
【0014】
前記第一の部屋R1と第二の部屋R2と第三の部屋R3には共通の潤滑油が充填されて油溜まりを形成しており、前ハウジングメンバ1の上部の第二の部屋R2には給油蓋112が、また、第一の部屋R1にはカバー部材48を介してリザーバタンク10が設けられて、該リザーバタンク10の下部には後述する油フィルター56が連通されている。
【0015】
また、前記第一の部屋R1と第二の部屋R2とを仕切る左右仕切壁8の任意位置に油フィルター18が配置されている。本実施例では図3に示すように、HSTを収納する部分と、車軸7L及びミッドPTO軸9を収納する部分との間に、油フィルター18を配置して、油が第二の部屋R2から第一の部屋R1へ油流通する際に、油フィルター18を通じて清浄化してできるようにしている。更に、中央ハウジングメンバ2に流通孔が開口されて、第二の部屋R2と第三の部屋R3との間でも、油が流通できるようにしている。従って、ハウジング内に充填した油はHSTの作動油と、ギア・軸受部等の潤滑油とに共通化することができる。第二の部屋R2内から第一の部屋R1へ油が入るときは、HSTにとって有害なギア摩耗粉などの異物は、油フィルター18によってろ過される。
【0016】
前記第一の部屋R1内にはHSTが収納され、HSTを構成する油圧ポンプPと油圧モータMを取り付けるセンタセクション5は.細長い形状とされ、前ハウジングメンバ1に固定されている。該センタセクション5は、図5、図6、図7に示すように、第一の部屋R1内に固定された状態において、上部の左側面91に油圧モータMを配設し、下部に前面90に油圧ポンプPを配設している。
【0017】
この油圧ポンプP及びその入力軸6は、油圧モータMのモーター軸4と車軸7との間の、上下中間レベルに位置して直交するように配設される。この油圧ポンプPのセンタセクション5の前面90上には、ポンプ付設面40が形成され、図4に示すように、該ポンプ付設面40にシリンダブロック16が回転摺動自在に配置され、該シリンダブロック16の複数のシリンダ孔内に、付勢バネを介してピストン12・12・・・が往復動自在に嵌合されている。該ピストン12・12・・・の頭部には可動斜板11のスラストベアリング11aが当接され、該可動斜板11の中央には開口部11bを設けて入力軸6が貫通できるようにし、該入力軸6はポンプ軸を兼ねてシリンダブロック16の回転軸心上に配置され、相対回転不能に係止している。前記入力軸6の前端は、前ハウジングメンバ1の前壁より外方へ突出して、ユニバーサルジョイントや伝動軸等の伝動機構を介して原動機(エンジン102)からの動力が入力される。
【0018】
前記可動斜板11のピストン接当面を、シリンダブロック16の回転軸芯に対して傾動操作することで、油圧ポンプPからの油の吐出量及び吐出方向を変更できるようにしており、図3に示すように、この可動斜板11は両側にトラニオン軸35L・35Rが一体的に突出されて車軸7と平行となるように配設している。該トラニオン軸35Rは前記前ハウジングメンバ1の左右仕切壁8に回転自在に支持され、該トラニオン軸35Lは上部ハウジング1の側面の開口を閉鎖する蓋体15に回転自在に支持され、該トラニオン軸35L・35Rを中心に可動斜板11が傾倒できるようにしている。この可動斜板11を傾動操作することで、油圧ポンプPの出力変更操作を行える。
【0019】
前記トラニオン軸35Lには、前記蓋体15を貫通して外方へ延伸してコントロールレバー38が固設され、該コントロールレバー38の取付孔38aには、図示しないロッドまたはワイヤー等を介して運転席の変速操作具と連結され、機体前後方向にコントロールレバー38を回動するようにして、リンク機構の簡素化を図っている。トラニオン軸35Lのハウジング内では、コイル状の中立戻しバネ31が外嵌され、該中立戻しバネ31の両端は、交差させて後方へ延出しており、該中立戻しバネ31の両端部は、前記可動斜板11より後方へ突出形成したアーム11dに突設した係合ピン39と、前記蓋体15に装着した偏心軸33とを挟み込んでいる。
【0020】
従って、変速するためにコントロールレバー38が回動されると、トラニオン軸35まわりにアーム11dも回動されて、中立戻しバネ31の一端側が係合ピン39によって押し広げられ、中立戻しバネ31の他端側は偏心軸33によって止められ、コントロールレバー38に中立復帰の付勢力が与えられる。そして変速操作具への操作力を解除すると、中立戻しバネ31の一端側に発生した復元力によって、係合ピン39は偏心軸33側へ戻され、中立位置で保持される。また、前記偏心軸33のハウジング外に延出した部分は、調整ネジに構成され、該偏心軸33を適度に回動してロックすることによって、中立戻しバネ31を介してアーム11dが、トラニオン軸35Lの回りに変位し、可動斜板11を正確な中立位置に調整可能としている。
【0021】
前記トラニオン軸35のハウジング外端部に設けたコントロールレバー38は、図2に示すように、下方へ突出する係止部38bを有してショックアブソーバ73の可動部と連結され、該ショックアブソーバ73は車軸7Lの下方で前傾姿勢に配置され、該ショックアブソーバ73の固定部は中央ハウジングメンバ2の下部に固設した支持プレート74に連結されている。このようにショックアブソーバ73をコントロールレバー38と連結することによって、急激な変速を防止するとともに、変速操作具の操作力を開放したときに、中立戻しバネ31のバネ力によって急激に中立方向に戻り、急激な減速加速度がかかることを防止している。
【0022】
前記油圧ポンプPから吐出された圧油は、センタセクション5内の油路を介して油圧モータMに送油される。該油圧モータMの構成は、図3に示すように、センタセクション5の垂直面91にモータ付設面41が形成されており、該モータ付設面41に、シリンダブロック17が回転自在に支持されている。該シリンダブロック17の複数のシリンダ孔内に、付勢バネを介して複数のピストン13・13・・・が往復動自在に嵌装されている。該ピストン13の頭部は固定斜板37に接当している。固定斜板37は前ハウジングメンバ1内の左右仕切壁8に嵌合固定されている。
【0023】
シリンダブロック17の回転軸心上に、モータ軸4を一体的に水平に配置して相対回転不能に係止している。前記モータ軸4の一端は、センタセクション5のモータ付設面41中央に設けた軸受孔に支持され、他側は前ハウジング1の左右仕切壁8を貫通して第二の部屋R2に挿入し、この左右仕切壁8に設けた軸受76によりモータ軸4が回転自在に支持されている。この軸受76は第一の部屋R1と第二の部屋R2との間を区画するために、シール付のベアリングを用いている。また、前記第二の部屋R2内に位置するモータ軸4の端部上には、ギア25とブレーキディスク19が隣接して固着され、該ブレーキディスク19はブレーキアーム29aをブレーキ軸29bに回動操作することによりブレーキパッド29を押しつけてモータ軸4を制動できるようにしている。
【0024】
次に、前記油圧ポンプPと油圧モータMを載置するセンタセクション5の内部構成を、図5、図6、図7より説明する。センタセクション5の前記ポンプ付設面40の中央には入力軸6の後部を回転自在に支持できるように軸受部を構成し、この軸受部を中心に一対の弓形ポート40a・40bが上下方向に開口され、前記シリンダブロック16からの給排油が導入されるようになっている。また、図6に示すように、モータ付設面41には一対の弓形ポート41a・41bが前後方向に開口され、前記シリンダブロック17からの給排油が導入されるようになっている。
【0025】
そして、前記ポンプ付設面40の弓形ポート40a・40bとモータ付設面41の弓形ポート41a・41bとを夫々互いに連結するために、第一直線状油路5aと第二直線状油路5bが下方から上方向に向かって前後平行に穿設されている。そして、前記第二直線状油路5bの中途部には直角方向に側方から第三直線状油路5cが連通されて、作動油を油圧ポンプPと油圧モータMとの間で循環させるための閉回路が構成されている。
【0026】
即ち、ポンプ付設面40の弓形ポート40aは、第一直線状油路5aとダイレクトに連通し、弓形ポート40bは第三直線状油路5cと連通させ、モータ付設面41の弓形ポート41aは第一直線状油路5aとダイレクトに連通し、弓形ポート41bは第二直線状油路5bと連通し、これにより第一直線状油路5aと、第二直線状油路5bと第三直線状油路5cとで、弓形ポート40a・40bと弓形ポート41a・41bとの間を連通して閉回路を構成している。
【0027】
また、第一直線状油路5aと第二直線状油路5bの開口部側にはそれぞれチェックバルブ54・55を配置して、栓部材64・64にて閉塞されている。このチェックバルブ54・55の入口ポートには油路5dが連通され、該油路5dには更にセンタセクション5後面に開口する補給ポート5gに連通されている。一方、センタセクション5の後面にチャージポンプケース46が固設され、該チャージポンプケース46にトロコイドポンプタイプのチャージポンプ45が収納され、前記入力軸6がチャージポンプケース46内に延伸してチャージポンプ45を駆動する構成としている。但し、チャージポンプは内歯ギア式でも外歯ギア式であっても構わない。
【0028】
そして、前記補給ポート5gは図8に示すように、センタセクション5の後面にチャージポンプケース46を付設したときに、チャージポンプケース46に設けたチャージ油路46a、メインリリーフバルブ57を介してチャージポンプ45の吐出ポート45aと連通され、該チャージポンプ45からの圧油をメインリリーフバルブ57のドレン油を油路46a、補給ポート5g、油路5d、チェックバルブ54・55を介してHSTの閉回路内へ作動油を補給できるようにしている。58は補給油圧を設定するためのリリーフバルブである。
【0029】
また、該吐出ポート45aにはフローコントロール弁50が接続されている。フローコントロール弁50はチャージポンプ45の吐出油を二方向の油流に分割し、一方の油流は、図10に示すようにチャージポンプケース46の後面に開口した油取出ポート46bより出力されるようになっており、また、他方の油流は、ハウジング外へ取り出されて外部アクチュエーター51を駆動し、その外部アクチュエーター51からの戻り油が再びチャージポンプケース46内に導入されて前記油路46aに流されるようになっている。
【0030】
また、チャージポンプ45の吸入ポートはパイプ状の油フィルター56を接続するためにチャージポンプケース46の上面に形成した開口部46b(図5、図10)と連通されている。該油フィルター56は前ハウジングメンバ1の上面に開口した開口1aよりチャージポンプケース46に向かって挿入でき、カバー部材48とチャージポンプケース46によって挟んで支持する構成として、該カバー部材48を外すことで前ハウジングメンバ1の上面から容易に油フィルター56を交換できるようにしている。カバー部材48は前記開口1aを覆う取付フランンジ部材と前記リザーバタンク10を設置するパイプ状の継ぎ手部材を備えてなる。前記油フィルター56を配置する第一の部屋R1内に溜められた油はHSTの駆動によって発熱し膨張するが、この膨張した分の油量は前記開口1a及びカバー部材48を通過し、前記リザーバタンク10内に流入して第一の部屋R1内における油の体積変化が調整されるようになっている。
【0031】
また、車両の牽引時に車軸を空転可能とするべく第一直線状油路5aと第二直線状油路5bとを油溜まりに開放するためのバイパス操作レバー(図示せず)が、前ハウジングメンバ1の前壁前方に配置され、該バイパス操作レバーを回動することで、前ハウジングメンバ1の前壁に支持させたバイパスレバー軸が回動され、その下端の平坦面がセンタセクション5に支持された押しピンをシリンダブロック17方向へ押し込み、押しピンがモータ付設面41とシリンダブロック17との密着状態を開放して、第一直線状油路5aと第二直線状油路5bとが弓形ポート41a・41bを介してハウジングの油溜まりと連通し、モータ軸4に自由回転が得られるようにしている。
【0032】
次に、前記モータ軸4からデフギア装置23へ、動力を伝達するギア式の動力伝達手段を説明する。図3に示すように、第二の部屋R2内に突入するモータ軸4上に設けたギア25が、カウンター軸26上に固設した大径ギア24と噛合している。また、該カウンター軸26の上に固設した小径ギア21がデフギア装置23のデフ入力ギア22と噛合して、モータ軸4から減速して該デフ入力ギア22によりデフギア装置23が駆動され、前記デフ入力ギア22の側方に前記カウンター軸26上の大径ギア24がオーバーラップして配置され、左右方向の長さが短くなるようにしている。
【0033】
前記デフギア装置23を介して左右の車軸7L・7Rに動力伝達しており、該デフギア装置23は図9に示すように、デフ入力ギア22が本体22aとリング状のギア部22bから構成され、本体22aの中心部に車軸7L・7Rの突き合わせ部の各々を挿入支持する軸孔22cを開口し、その両側にデフピニオン80・80を挿入する貫通孔22d・22dが開口され、本体22aの周縁部には、ギア部22bを本体22aにボルトで固定するためのボルト孔22eが円周上に複数開口されて、ボルトを外すことで本体22aとギア部22bが容易に分離できる構成としている。この本体22aは焼結合金等にて構成され、ギア部22bはスチールを切削加工または鍛造等によって製作している。
【0034】
そして、車軸7L・7Rの内端側にはデフサイドギア81L・81Rがスプライン嵌合され、一側(本実施例では進行方向に向かって右側)の前記減速伝動装置と反対側の車軸7L上にサポートメンバ89が外嵌されている。該サポートメンバ89はお碗状に形成して、その凹部89a内に前記デフサイドギア81Lが収納され、開口端には本体22aに対する取付フランジ面が形成され、前記ボルトにより本体22a及びギア部22bに共締め固定されている。サポートメンバ89の外側のボス部89b外周上にスライダー82が軸方向に摺動自在に外嵌され、該スライダー82にはピンより構成された係合突起82aが車軸と平行に取り付けられ、該係合突起82aの先端はサポートメンバ89を貫通して凹部89a内に位置し、デフサイドギア81Lの背面外周に形成した凹部81aに係合可能としている。このようにサポートメンバ89とデフサイドギア81Lとの間でデフロック機構が構成されて、デフギア装置23はデフケースを持たない構成とし、サポートメンバ89により半分覆われる構成としている。
【0035】
そして、前記右側の車軸7Rの前側は、ベアリングを介して前ハウジングメンバ1内に回転自在に支持され、左側の車軸7Lの内側は、前記サポートメンバ89の外周に配したベアリングを介して前ハウジングメンバ1内に回転自在に支持されている。また、本体22aの軸孔22cで支持する車軸7Rの内端軸部の方を車軸7Lの内端軸部よりも長く形成している。デフ入力ギア22が左右方向の力を受けた場合、一側はサポートメンバ89によりその力を受け、他側は本体22aと車軸7Rとの間にて支持されて、これらによってデフ入力ギア22の倒れが低減される。また、車軸7Lの中途部には軸方向への抜け止め用を防止するための止め輪113が係合されている。
【0036】
そして、前記スライダー82にスライドフォーク84が係合され、該スライドフォーク84の基部は前ハウジングメンバ1の前部に車軸7と平行に両持ち支持されたシフター軸85に固定され、該シフター軸85の一端は前ハウジングメンバ1より外側へ突出し、該シフター軸85にベルクランクアーム86の一端が係止され、該ベルクランクアーム86の他端はリンク機構を介してデフロックペダル等のデフロック操作具及びブレーキ装置と連係されている。
【0037】
このような構成において、デフロック操作具を操作すると、図9に矢印で示す方向にベルクランクアーム86が回動されて、スライドフォーク84が左方へ摺動し、同時にスライダー82も摺動され、係合突起82aがデフサイドギア81Lの凹部81aに係合して、デフロックされるのである。そして、ブレーキペダルを踏み込んだときには、前記ブレーキ装置を制動すると共に、デフロックさせるようにリンク機構を組んでおくことにより、左右の車軸7L・7Rが一体的に連結されて、デフギア装置23によって一側が回転することなく後輪105・105を同時に制動することができる。このリンク機構はベルクランク86とブレーキアーム29aとが前ハウジングメンバ1の同じ側に配置されているために容易に構成することができる。
【0038】
次に、PTO軸への動力伝達構成を説明する。図4、図11に示すように、前記入力軸6の後端は前記チャージポンプケース46から前記凹部2bを貫通して第三の部屋R3に挿入され、該入力軸6の後端部にはPTOクラッチ軸92の一端が軸受を介して同一軸芯上に回転自在に支持されて、該PTOクラッチ軸92と入力軸6の間に摩擦多板油圧クラッチタイプのPTOクラッチ88が構成されている。
【0039】
即ち、前記入力軸6の軸端上には回転体93がスプライン嵌合され、該回転体93外周に駆動側摩擦板を係合している。一方、PTOクラッチ軸92の端部上にクラッチケース94を固設し、該クラッチケース94内にはピストン95を収納すると共に従動側摩擦板を係止し、前記駆動側摩擦板と交互に配置して重合させている。こうしてPTOクラッチ88を構成し、前記凹部2b内に収納してその前部を前ハウジングメンバ1内に位置させ、後ハウジングメンバ3の上面に設置した電磁バルブ96によってPTOクラッチ88を断接操作できるようにしている。
【0040】
即ち、前記電磁バルブ96は図外のPTO操作具と連動連結されて、PTO操作具の操作でON・OFFできる。そして、図8、図10、図11に示すように、前記クラッチケース94内のピストン95を摺動させるためのシリンダー室はPTOクラッチ軸92の端面より軸心位置に穿設した油路92aに連通されている。PTOクラッチ軸92の後端部は後ハウジングメンバ3の後壁3aに形成した凹部3b内に油密状に嵌め込まれてロータリジョイントが構成され、前記油路92aは凹部3b内に設けた油室に開口されている。一方、前記電磁弁96は後ハウジングメンバ3の後壁3a上面に設置され、その切換弁部が後壁3a内に挿入される。
【0041】
更に、後壁3aには、電磁弁96の切換弁部を中心にして左右一方側に切換弁部の入力ポートに連通する油路135が、左右他方側に切換弁部の出力ポートに連通する油路134がそれぞれ水平方向に穿設される。前記油路135の始端部135aは図10に示す如く直角に曲げられ、中央ハウジングメンバ2の後端に対する接合面に開口させてあり、前記チャージポンプケース46の後面に開口した油取出ポート46bに対し、中央ハウジングメンバ2の凹部2b肉厚壁に穿設した前後方向に沿う油路136を介して接続される。
【0042】
また、前記油路134の下方には前記凹部3b内の油室と連通する油路133が平行に穿孔され、両油路134・133の始端部134a・133aは直角に曲げられ、中央ハウジングメンバ2の後端に対する接合面に開口させると共に、該接合面上に凹入形成された上下方向へ延びる油溝132によって相互連通されることにより、前記油路134と前記油路133とが接続されるようになっている。また、後ハウジングメンド3の後壁3aには、前記凹部3bの油室と接続されてPTOクラッチ88の作動油圧を設定するリリーフ弁130が配設され、該リリーフ弁130から排出されたリリーフ油は第三の部屋R3内に戻される。
【0043】
前記連れ回り防止ブレーキ131は中央ハウジングメンバ2の側面でPTOクラッチ88の近傍に配置されて、ピストン131a先端にブレーキパッド131bを固設して、該ブレーキパッド131bを、前記クラッチケース94の背面に固定したギア97の大径ボス部外周面97aに対向して配置され、ピストン131aは中央ハウジングメンバ2の側面部に形成したシリンダー室2cに収納して、バネ131cによってブレーキパッド131bが大径ボス部外周面97aに当接するように付勢している。
【0044】
また、前記シリンダー室2cは中央ハウジングメンバ2の側壁に穿孔した前後方向に沿う油路133bが連通され、前記後ハウジングメンバ3の前端に対する接合面を介して前記油路133bの始端側133aと接続されている。このように連れ回り防止ブレーキ131はネガティブブレーキタイプに構成され、前記PTOクラッチ88の作動・非作動に同期して非制動・制動となる。
【0045】
このような構成において、PTO操作具を操作しない状態では、電磁バルブ96が作動されず、図8に示す位置となり、PTOクラッチ88及び連れ回り防止ブレーキ131に圧油が送油されないために、バネ131cの付勢力によって、ブレーキパッド131bがクラッチケース94側に押しつけられて、PTOクラッチ軸92が回転しないようにしている。
【0046】
そして、PTO操作具を操作すると、電磁バルブ96が左方の位置に切り換えられて、油路135と油路134との間が連通されて、油取出ポート46bからの圧油が連れ回り防止ブレーキ131及びPTOクラッチ88に送油されて、連れ回り防止ブレーキ131のブレーキパッド131bがクラッチケース94を開放してブレーキが解除され、PTOクラッチ88のピストン93が摺動されて摩擦板を圧接して、PTOクラッチ88が「接」となり、入力軸6からPTOクラッチ軸92へ動力が伝えられる。
【0047】
そして、図4、図10に示すように、前記PTOクラッチ軸92上のギア97はクラッチケース94と相対回転不能に連結されている。該ギア97には前記カウンター軸98上に固設したギア99と噛合され、更に、該ギア99はミッドPTO軸9上に固設したギア100と噛合されている。こうして、前記PTOクラッチ88を接とすることによって、前記ギア97・99・100を介してミッドPTO軸9に動力が伝えられ、該ミッドPTO軸9よりユニバーサルジョイントや伝動軸108を介して前記モア106に動力が伝えられるようにしている。更にカバー111を外して本機後方に配置した作業機にも動力を伝えることができる。
【0048】
上記PTOクラッチ軸92からミッドPTO軸9への動力伝達手段は、平歯車によるギアトレーンで構成でき、また、前記モータ軸4からデフ入力ギア22への動力伝達手段も、平歯車によるギアトレーンで構成でき、それぞれ幅を狭くしてコンパクトな構成で動力伝達ができ、更に、ミッドPTO軸9への動力伝達手段は側面視においてデフ入力ギア22とオーバーラップさせており、前後幅が狭くなるようにしている。
【0049】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
ハウジングに左右一対の車軸(7L・7R)を支持し、該車軸(7L・7R)の内側を差動的に連動連結するデフギア装置(23)において、前記車軸(7L・7R)の突き合わせ部の、各々を挿入支持する軸孔(22c)を開口したデフ入力ギア(22)を具備し、該デフ入力ギア(22)は、本体(22a)と、該本体(22a)の周縁部に取り付けた分離可能なギア部(22b)から構成し、該本体(22a)の側に複数の貫通孔(22d)を等間隔で開口し、該貫通孔(22d)に車軸(7L・7R)の軸心に対して略直交する方向の軸により、ベベルピニオン(80)を回転自在に支持し、該ベベルピニオン(80)に噛み合うように、前記左右の車軸(7L・7R)上で、本体(22a)を挟むように配置したデフサイドギア(81L・81R)をスプライン嵌合し、一方の車軸(7L)上にサポートメンバ(89)を外嵌配置し、該サポートメンバ(89)は、前記デフサイドギア(81L・81R)の一方のデフサイドギア(81L)を収納する凹部(89a)を設けたお碗状に形成し、更に、前記デフ入力ギア(22)の本体(22a)の該デフサイドギア(81L)の側を向いた面に対する連結固定部である取付フランジ面を形成し、前記本体(22a)の周縁部に設けた、本体(22a)とギア部(22b)を固定する為のボルト孔(22e)を介して、該ギア部(22b)と本体(22a)とサポートメンバ(89)の取付フランジ面を、ボルトにより共締めして連結固定し、該一方の車軸(7L)はサポートメンバ(89)の外周に配置したベアリングを介してハウジングに支持させ、他方の車軸(7R)はベアリングを介してハウジングに支持させ、前記本体(22a)の軸孔(22c)で支持する左右一対の車軸(7L・7R)は、他方の車軸(7R)の内端軸部の方を、該サポートメンバ(89)側の一方の車軸(7L)の内端軸部よりも長く形成したので、次のような効果を奏するものである。
即ち、本体22aの軸孔22cで支持する他方の車軸7Rの内端軸部の方を、一方の車軸7Lの内端軸部よりも長く形成していることにより、デフ入力ギア22が左右方向の力を受けた場合、一側はサポートメンバ89によりその力を受け、他側は本体22aと車軸7Rとの間にて支持されて、これらによってデフ入力ギア22の倒れが低減されるのである。
即ち、従来のデフケース無しデフギア装置は、デフケースを持たないことでコスト的に有利であったが、重牽引作業においてデフ入力ギアの支持を確実に行えなかったために、駆動時にデフ入力ギアが倒れ易く、デフギア装置の耐久性向上が図れなかった。
本発明によれば、簡単な構成でわずかな部品の追加によりデフ入力ギアの倒れが解消されて、デフギア装置の耐久性を向上できる。
【0050】
また、デフ入力ギアは、前記貫通孔を備える本体と、該本体の周縁部に取り付けた分離可能なギア部から構成したので、貫通孔を備える本体は、貫通孔の加工が容易な焼結合金製等に、ギア部は強度的に優れたスチール製等に、それぞれ目的にあった材料を選定でき、コスト低減化にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車軸駆動装置を装備したローントラクタの全体側面図である。
【図2】 車軸駆動装置の側面図である。
【図3】 図2におけるA−A矢視断面図である。
【図4】 図3におけるB−B矢視断面図である。
【図5】 センタセクションの正面図である。
【図6】 同じく側面図である。
【図7】 図5におけるC−C矢視断面図である。
【図8】 油圧回路図である。
【図9】 図3におけるD−D矢視断面図である。
【図10】 図4におけるE−E矢視断面図である。
【図11】 図10におけるF−F矢視断面図である。
【符号の説明】
1 前ハウジングメンバ
2 中央ハウジングメンバ
3 後ハウジングメンバ
7L・7R 車軸
22 デフ入力ギア
22a 本体
22b ギア部
22d 貫通孔
23 デフギア装置
80 ベベルピニオン
81 デフサイドギア
82a 係合突起
89 サポートメンバ

Claims (1)

  1. ハウジングに左右一対の車軸(7L・7R)を支持し、該車軸(7L・7R)の内側を差動的に連動連結するデフギア装置(23)において、前記車軸(7L・7R)の突き合わせ部の、各々を挿入支持する軸孔(22c)を開口したデフ入力ギア(22)を具備し、該デフ入力ギア(22)は、本体(22a)と、該本体(22a)の周縁部に取り付けた分離可能なギア部(22b)から構成し、該本体(22a)の側に複数の貫通孔(22d)を等間隔で開口し、該貫通孔(22d)に車軸(7L・7R)の軸心に対して略直交する方向の軸により、ベベルピニオン(80)を回転自在に支持し、該ベベルピニオン(80)に噛み合うように、前記左右の車軸(7L・7R)上で、本体(22a)を挟むように配置したデフサイドギア(81L・81R)をスプライン嵌合し、一方の車軸(7L)上にサポートメンバ(89)を外嵌配置し、該サポートメンバ(89)は、前記デフサイドギア(81L・81R)の一方のデフサイドギア(81L)を収納する凹部(89a)を設けたお碗状に形成し、更に、前記デフ入力ギア(22)の本体(22a)の該デフサイドギア(81L)の側を向いた面に対する連結固定部である取付フランジ面を形成し、前記本体(22a)の周縁部に設けた、本体(22a)とギア部(22b)を固定する為のボルト孔(22e)を介して、該ギア部(22b)と本体(22a)とサポートメンバ(89)の取付フランジ面を、ボルトにより共締めして連結固定し、該一方の車軸(7L)はサポートメンバ(89)の外周に配置したベアリングを介してハウジングに支持させ、他方の車軸(7R)はベアリングを介してハウジングに支持させ、前記本体(22a)の軸孔(22c)で支持する左右一対の車軸(7L・7R)は、他方の車軸(7R)の内端軸部の方を、該サポートメンバ(89)側の一方の車軸(7L)の内端軸部よりも長く形成したことを特徴とする車軸駆動装置。
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