JP2594960Y2 - 自動変速機操作装置のチェック機構 - Google Patents

自動変速機操作装置のチェック機構

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JP2594960Y2 JP1993041581U JP4158193U JP2594960Y2 JP 2594960 Y2 JP2594960 Y2 JP 2594960Y2 JP 1993041581 U JP1993041581 U JP 1993041581U JP 4158193 U JP4158193 U JP 4158193U JP 2594960 Y2 JP2594960 Y2 JP 2594960Y2
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は自動車における自動変
速機操作装置のチェック機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車の自動変速機操作装置
（シフトレバー装置）は、図１２及び図１３に示すよう
に、車体に固定するベース１に一対のブラケット２を設
け、そのブラケット２間に回動可能に軸支されるシャフ
ト３に直交してシフトレバー４が連結され、シフトレバ
ー４の上端部に押し釦５を有するノブ６を取り付けると
ともに、ベース１にチェックプレート７が垂設され、そ
のチェックプレート７に波形断面をしたチェック溝８が
形成され、そのチェック溝８に摺接するローラー９を軸
ピン１０で端部に片持ちしたアーム１１が、シフトレバ
ー４と平行にシャフト３に垂直に突設されたレバー１２
の上端部に軸１３で連結されており、アーム１１はスプ
リング１４でチェックプレート７側に押圧付勢してチェ
ック機構が構成され、レバー１２の上端部にはケーブル
１６が軸ピン１５で連結されている。
【０００３】なお、図示を省略したが、シフトレバー４
には押し釦５の押圧により上下するポジションピンが軸
方向に設けられた長孔に移動可能に付勢して収納されて
おり、そのポジションピンが係脱してレンジを定めるデ
ィテント溝を形成したポジションプレートがベースに垂
設されている。
【０００４】そこで、シフトレバー４を前後に移動させ
てポジションピンを所望のレンジに移動させた場合に、
シャフト３を介してレバー１２が共に回動し、よってス
プリング１４で押圧されたアーム１１のローラー９がチ
ェック溝８に摺接してその山と谷を乗り越えながら移動
することにより、操作時の節度感又はチェック感が生じ
るようにしている。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機操作装置のチェック機構によれば、アー
ム１１の端部にローラー９を軸ピン１０で片持ちしてい
るため、部品点数が多くてコスト高を生じる。さらに、
シフトレバー４はチェック溝８の下側から組み付けられ
ているのに対して、アーム１１及びローラー９はチェッ
ク溝８の上側から付勢している構造であるため、別々に
組み立てなければならず、組付け性が悪いという問題が
ある。
【０００６】そこで、この考案は、部品点数の軽減と組
付け性の向上を達成する自動変速機操作装置のチェック
機構を提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この考案にかかる自動変
速機操作装置のチェック機構は、ベースに回転可能に軸
支されたシフトレバーの側部に直立して筒状部と基部を
一体形成し、この筒状部内にはスプリングが収納され、
前記基部にはこの基部に形成された軸受部に揺動可能に
軸支されるアームを設け、このアームは前記ベースに設
けたチェックプレートのチェック溝に摺接する突起部を
形成するとともに、この突起部には前記筒状部内に収納
したスプリングの露出部に当接する下面を形成したこと
を特徴とする。
【０００８】
【作用】自動変速機操作装置の各部品組付けの際、予め
基部にノブを取り付けていない状態のシフトレバーを固
定し、かつ、筒状部内にスプリングを挿入するととも
に、アームを直立した状態にして組み付けて、これをベ
ースの裏面開口部から挿入してシフトレバーをゲート間
に収容し、かつ、基部をベースに回動可能に支承させる
と、アームの突起部がチェック溝に摺接するとともに、
スプリングに当接してチェック溝に押圧される。
【０００９】
【実施例】以下この考案の実施例を説明する。図１から
図７に示すように、車体に固定するベース３１に回動可
能に軸支する軸部２０に、シフトレバー２１を挿入して
連結する筒状部２２と、シフトレバー２１の側部に直立
してスプリング２３を挿入する筒状部２４と、基部２５
とを樹脂等にて一体形成し、かつ、基部２５にチェック
溝２６に摺接する突起部２７を設けたアーム２８を揺動
可能に軸支する。チェック溝２６はベース３１に突設さ
れている。
【００１０】基部２５は合成樹脂製からなる略三角形の
ブロックであって、ケーブルを連結するためのピンを挿
入する透孔２５ａと、アーム２８の一端部を支承するＣ
形の軸受部２５ｂとが一体形成されている。この基部２
５を回動自在とするための軸部２０の両端部には小判型
のシャフト部２０ａが形成され、このシャフト部２０ａ
をベース３１に設けた略Ｃ型の軸受部３４に嵌め込んで
回動可能に軸支する。
【００１１】アーム２８は一端部に断面小判型の軸部２
９を直交して一体形成したプラスチック素材からなり、
図３に示すように、その軸部２９を基部２５に形成した
Ｃ型の軸受部２５ｂの開口部３０から挿入し、次いで仮
想線図示のように約４分の１回転させることにより、軸
部２９が開口部３０から外れた位置になるようにして回
動可能に係合させる。
【００１２】なお、図示はしないが、シフトレバー２１
には長円形の孔が直径方向で相対向して軸方向へ形成さ
れ、その孔内にポジションピンが直交して上下動可能に
スプリングで付勢して挿入され、そのポジションピンは
レンジを設定するディテント溝３５に摺接している。レ
ンジを設定するディテント溝３５はベース３１に形成さ
れたポジションプレート３６に設けられている。また、
２１ａはシフトレバー２１の回り止め用の孔であり、筒
状部２２内部に形成された突部が嵌合している。
【００１３】そこで、図５及び図６に示すように、ベー
ス３１は、軸部２０の長さと略同じ幅の開口部３２と、
その開口部３２の両側において前記軸部２０のシャフト
部２０ａを係合するための切欠溝３３を有するＣ型の軸
受部３４と、チェック溝２６と、及びシフトレバー２１
のポジションピンが摺接するディテント溝３５を有する
ポジションプレート３６とが一体形成された合成樹脂製
の型成形体である。
【００１４】なお、図７に示すように、シャフト部２０
ａを軸受部３４に嵌合してその回動をスムーズにし、か
つ、切欠溝３３からシャフト部２０ａが脱落しないよう
に、シャフト部２０ａを嵌合する切欠溝３７を軸方向に
形成した胴部３８とそれに続く鍔部３９を一体形成した
ブッシュ４０を用いるのがよい。胴部３８は軸受部３４
の内周と同径にて形成し、鍔部３９は軸受部３４と同径
である。
【００１５】そこで、上記構成にかかるチェック機構を
ベース３１に組付ける作業工程について説明すると、図
４に示すように、予め、基部２５にシフトレバー２１と
アーム２８を組み付けて完成部品とする。これは、シフ
トレバー２１の上端部に押し釦を有するノブを取り付け
ていない状態で、基部２５の筒状体２２に挿入して固定
するとともに、筒状体２４内にスプリング２３を収納し
てその頭部を露出させ、ついで、アーム２８の軸部２９
を軸受部２５ｂの開口部３０から差し込んでスプリング
２３の露出頭部側へ傾斜した状態に保持しておくことで
ある。
【００１６】このようにして完成されたシフトレバー部
品を、図５に示すように、基部２５を回動可能に支持す
るベース３１の裏面の開口部３２から、シフトレバー２
１の上端部をポジションプレート３６に挿入しつつ、基
部２５をベース３１内に収容し、図７に示すように、軸
受部３４にブッシュ４０を嵌合してその切欠溝３７を切
欠部３３に合わせ、軸部２０のシャフト部２０ａを軸受
部３４の切欠溝３３から切欠溝３７内に差し込んで回動
自在にし、図６に示すように、シフトレバー２１を図中
右方へ回動すると、アーム２８の突起部２７がチェック
溝２６に当接するとともに、突起部２７の下面がスプリ
ング２３の露出頭部に当接する。そして最後に、シフト
レバー２１の上端部にノブを取り付けることによって自
動変速機操作装置が完成する。
【００１７】かくして、自動変速機操作装置の組み立て
は、予め基部２５にアーム２８、スプリング２３、シフ
トレバー２１を組み付けておくことにより、ベース３１
の開口部３２からそれを挿入して基部２５の軸部２０を
ベース３１の軸受部３４に嵌合させる際、アーム２８が
スプリング２３の露出頭部に当接して突起部２７が自動
的にチェック溝２６に摺接するようになるため、一度の
手間で済み、きわめて組付け性がよく、組付け作業の能
率が向上する。
【００１８】完成された自動変速機操作装置は、従来の
自動変速機操作装置と同様に動作する。このとき、アー
ム２８の突起部２７はスプリング２３で常にチェック溝
２６に押圧されているので、その突起部２７がチェック
溝２６の山と谷部を通過するとき節度感又はチェック感
が生じる。
【００１９】なお、自動変速機操作装置の組み立てに際
し、アーム２８が揺動して組付けの支障となるのを防止
するため、図８に示すように、アーム２８にその突起部
２７に相対向する配置で所要長さのレバー４０を一体形
成する一方、このレバー４０の先端部に穿設した孔４３
が係合してアーム２８の回動を阻止するフック４１を筒
状部２４に一体形成してもよい。フック４１は棒状であ
って、スプリング２３の力で付勢されたアーム２８のレ
バー４０の端部に形成された孔４３に挿通する先端部４
２を有する。そこで、自動変速機操作装置の組み立てが
終了したら、アーム２８を反時計方向へ回動して、レバ
ー４０の孔４３とフック４１の先端部４２との係合を解
くことにより、アーム２８は自由に揺動できる。
【００２０】次に、この考案の第３実施例を図９から図
１１に基づき説明する。この例は前記実施例におけるア
ーム２８を改良したものである。すなわち、アーム２８
を基部２５に一体形成した軸突起２５ｃに嵌合するよう
にし、かつ、本体をオフセットして突起部２７が基部２
５の回動方向側の側部に延伸するようにした。したがっ
て、アーム２８を押し上げるスプリング２３とそれを収
納する筒状体２４は基部２５の回動方向側の側部に移動
させたものである。
【００２１】これを詳細に説明すると、図に示すよう
に、基部２５に、透孔２５ａとほぼ同じ高さ位置で側方
へ突出する軸突起２５ｃと、アーム２８の軸部の抜け止
めをするストッパー部２５ｄと、筒状体２２の回動方向
側の側部に筒状体２４をそれぞれ一体形成する。筒状体
２４の上端部には前記実施例と同様にフック４１が一体
形成されている。軸突起２５ｃはピン状であって先端部
から基部まで同一直径である。ストッパー部２５ｄは基
部２５と直交して張出し形成した箱形の枠体５０を一体
形成したものである。枠体５０は上方が開口している。
【００２２】一方、アーム２８は軸突起２５ｃに嵌合す
る筒形の軸受部２８ａを一端部に有し、この軸受部２８
ａの外周部に直交方向へ突出して突起部２８ｂが一体形
成されている。この突起部２８ｂは前記枠体５０内に収
納してその前壁５０ａで規制され抜け止めされて回転で
きる。そして、アーム２８の本体は筒状体２４の真上に
突起部２７が位置するようにオフセットされ、また、突
起部２７の端部には前記実施例と同様にレバー４０が一
体形成されている。レバー４０は透孔４３を有し、この
透孔４３にフック４１の先端部４２が係合する。
【００２３】そこで、このアーム２８を基部２５に組み
付けるときは、突起部２８ｂが枠体５０の前壁５０ａに
当接しないような位置で、アーム２８の軸受部２８ａを
軸突起２５ｃに嵌合した後、アーム２８を正規の方向へ
倒し、レバー４０の透孔４３をフック４１の先端部４２
に係合させると、突起部２８ｂが枠体５０内に入る。な
お、このようにアーム２８を組み付けた基部２５をベー
スに組み付けた後は、レバー４０をフック４１から外し
ておく。
【００２４】この第３実施例によれば、アーム２８の回
転中心をチェック溝２６が位置する円弧に対して可能な
限り近接する円弧上に配置したので、突起部２７がチェ
ック溝２６に均等に押し付けられ、チェック感を均等に
する。すなわち、前記実施例の場合には、シフトレバー
２１を後方へ押すときはチェック感が軽く、逆に、手前
に引くときは重く感じるという、操作フィーリングの違
いを解消できる。
【００２５】
【考案の効果】以上説明したこの考案によれば、チェッ
ク機構の部品点数を軽減するとともに、予めアームを基
部に軸支し直立状態に保持してベースに組み付けること
により、アームの突起部が自動的にチェック溝に摺接す
るとともに、突起部の下面がスプリングに当接してチェ
ック機構を完成できるから、組付け性の簡便迅速且つ容
易性をもたらし、自動変速機操作装置のコスト低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この考案の一実施例を示す正面図。
【図２】図１の側面図。
【図３】チェック機構の部分正面図。
【図４】シフトレバー部品の組付け説明図。
【図５】ベースにチェック機構を組み付ける説明図。
【図６】ベースにチェック機構を組み付ける説明図。
【図７】ベースにチェック機構を組み付ける部分説明
図。
【図８】この考案の他の例を示す正面図。
【図９】この考案のさらに他の例を示す正面図。
【図１０】図９の側面図。
【図１１】図９の平面図。
【図１２】従来のチェック機構の正面図。
【図１３】図１２のＡ矢視部分図。
【符号の説明】
２１…シフトレバー ２２，２４…筒状体 ２３…スプリング ２５…基部 ２５ｂ，３４…軸受部 ２６…チェック溝 ２７…突起部 ２８…アーム ２９…軸部 ３０，３２…開口部 ３３…切欠溝 ３１…ベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 20/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ベースに回転可能に軸支されたシフトレ
    バーの側部に直立して筒状部と基部を一体形成し、この
    筒状部内にはスプリングが収納され、前記基部にはこの
    基部に形成された軸受部に揺動可能に軸支されるアーム
    を設け、このアームは前記ベースに設けたチェックプレ
    ートのチェック溝に摺接する突起部を形成するととも
    に、この突起部には前記筒状部内に収納したスプリング
    の露出部に当接する下面を形成したことを特徴とする自
    動変速機操作装置のチェック機構。
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