JP2590334B2 - カップ形ロ−タを有する磁気ディスク駆動用モ−タ - Google Patents

カップ形ロ−タを有する磁気ディスク駆動用モ−タ

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JP2590334B2 JP62110786A JP11078687A JP2590334B2 JP 2590334 B2 JP2590334 B2 JP 2590334B2 JP 62110786 A JP62110786 A JP 62110786A JP 11078687 A JP11078687 A JP 11078687A JP 2590334 B2 JP2590334 B2 JP 2590334B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、通常はアルミニウム製の円板に磁性層を
形成した数枚の磁気ディスクの中心部を間隔をあけてモ
ータのロータフレームに固定し、各磁気ディスクの両面
に対して用意されたアームに取付けて側方からつき出さ
れた磁気ヘッドにより磁気ディスクにデータを記録し再
生するのに用いる磁気ディスクの回転駆動用モータの構
造に関する。
従来の技術 第４図は上記磁気ディスクの回転駆動用モータの従来
の構造を示す縦断面図であり、アルミニウムダイキャス
ト製の円形の取付用フレーム１の中央に直立中空軸２を
一体形成する。モータ３は中心軸２が圧入固定される中
空固定軸４を有し、その軸方向中央部に電機子５の積層
鉄心６を圧入固定し、中空固定軸４の両端に段部７を画
して細径部8,9を形成し、僅か長い方の細径部には直列
に組合せた２枚のサラバネ10を挿入したのちころがり軸
受11を嵌挿し、他方の細径部９とロータフレーム12の端
板13との間にころがり軸受14を圧入してフレーム12を中
空固定軸４に回転自由に支持する。ロータフレーム12は
カップ状をなして軸方向の円筒状側壁14が電機子５の外
周面を覆い、その外端は外方に直角に屈曲した磁気ディ
スク受台15となり、取付用フレーム１と小間隔をもって
相対する。磁気ディスク受台15の内隅部に形成した環状
凹所16は磁気ディスク受台15とこれに乗せた磁気ディス
クとの密着を良好ならしめる。
円筒状側壁14内に所定極数の環状永久磁石17を圧入固
定したのち、前記側壁14の端部に、ころがり軸受11に圧
入固定した端板19を圧入固定してロータ20を形成する。
ロータ20と電機子６及び中空固定軸４とはモータ３を形
成し、中空固定軸４を中空軸２に圧入固定し、電機子コ
イル21のリード線22を中空固定軸４に設けた孔23から中
空内に引出し、更に中空軸２の中空内を通って外部に引
き出す。
従来の磁気ディスク駆動用モータは上記構造を有し、
第５図に示すように磁気ディスク24の中心孔を回転子フ
レーム12の側壁14に嵌合してディスク受台15上にスペー
サ25を介して所定間隔に重ねた上、押え金具26とネジ27
とにより固定する。各磁気ディスク24の側壁と半径方向
に移動する磁気ヘッド28とが所定の小間隔を保持するた
めには、側壁14及び磁気ディスク受台15の回転に伴うぶ
れは極力小でなければならず、回転に伴うディスク受台
15の上下変動幅は通常0.005mm以下であることが要求さ
れる。
しかしながら、上記従来構造ではリード線22を通す横
孔23を中空固定軸４にあける手間を要する上に部品点数
が多く、これらがコスト高の要因になっていたのであ
る。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、従来の取付用フレームに電機子を固
定するとともに、電機子コイルのリード線を前記取付用
フレームに取付けた孔から引出しうる構造として、従来
の前記コスト高の要因を除去したカップ形ロータを有す
る磁気ディスク駆動用モータを提供するにある。
問題点を解決するための手段 上記目的達成のために、本発明は、取付用フレーム
と、該取付用フレームに装着された中心軸と、該中心軸
に所定の間隔を置いて装着された一対の軸受と、該一対
の軸受に装着されたカップ形ロータフレームと、該ロー
タフレームに装着された永久磁石と、積層鉄心と、該積
層鉄心に巻かれた電機子コイルと、を具備する磁気ディ
スク駆動用モータにおいて、該取付用フレームには中心
軸管が設けられ、該中心軸は該中心軸管の自由端部に装
着され、該積層鉄心は該中心軸管の外周面に装着されて
おり、該取付用フレームには孔が形成され、該電機子コ
イルからのリード線は該孔を通して外部に引き出されて
おり、また、該ロータフレームは円筒状壁を有し、該円
筒状壁には磁気ディスクを載置するためディスク受台が
設けられ、該磁気ディスクは該円筒状壁の外側に装着さ
れる。
作用 本発明では、ロータフレームは電機子を固定した中心
軸管に装着されている中心軸に一対の軸受によって回転
自在に且つ片持状に支持されているので、ロータフレー
ムの側壁は電機子外周を覆うように延長していても電機
子に対して横振れがなく、正確に同心回転をすることが
でき、従ってロータフレームに取付けた磁気ディスクは
横振れ等がない正確な回転を行うことができる。また、
モータには取付用フレーム側に電機子を囲む端板がない
から、部品点数が少なく、またコイルリード線を取付用
フレームに設けた孔から外部に引出すことができ、モー
タ全体の構造が著しく簡易化される。更に、電機子は中
心軸が装着された中心軸管の外周面に固定されるので、
この電機子の取付けによって中心軸管に半径方向内方へ
の応力が作用して中心軸を締め付けるようになり、これ
により中心軸が中心軸管に一層強固に固定される。
実施例 第１図は磁気ディスク駆動用モータを示す縦断面図で
あり、第４図と同符号のものは同一構造部分を示し、ま
た第４図の構造部分に対応する別構造の構造部分は同一
符号に添字ａを付して表わす。円形皿状の取付用フレー
ム1aは周囲のフランジ29より外方に突出した円板状部30
の中央に中心軸31を有し、全体が鋼で一体形成される。
中心軸31の基部の低い大径部32に続く中径部33に電機子
５の積層鉄心６が大径部32に当接して圧入固定され、電
機子コイル21にプリント回路基板34を介して接続するリ
ード線23は、円板状部30に設けた孔35から外部に引き出
される。
中心軸31の自由端部に小径部36を形成し、これに１対
のころがり軸受37,38の内輪を接着剤を併用して圧入固
定し、軸受38の内輪を中径部33に当接させ、軸受37,38
間に小間隔を存せしめる。
ロータ20aを構成する鋼製のロータフレーム12aは全体
がカップ形をなし、その底に相当する肉厚部分39の中心
孔40内に軸受38の外輪を接着剤を併用して圧入固定し、
軸受37の外輪は中心孔40内にすきまばめにし、軸受37,3
8の外輪間に直列に組合せた２枚のサラバネ41を適当な
予圧をもって圧縮介装して、軸受37の外輪を軸方向に微
動させることにより、軸受37,38の軸方向及び半径方向
のガタをなくさせる。また肉厚部分39に続く均一直径の
円筒状側壁43は鉄心６の外周面を覆って円板状部30の凹
所44内に延長し、側壁43の内面に鉄心６と空隙をもって
相対する環状永久磁石17を圧入固定し、側壁43の外面に
フランジ29の外面に近接する磁気ディスク受台15を突設
する。該受台15は肉厚部分41側の面45が中心軸31と直角
な平面をなし、面45の内端に環状凹所16を有する。
電機子５は第２図に示すように鉄心６に設けたスロッ
ト46内にコイル21が巻かれて、永久磁石17の磁極数と同
極数の回転磁界を生ずるように通電制御されており、該
回転磁界と同方向にロータ20aを回転させる。上記回転
した際し、ロータ20aは軸受37,38により中心軸31に密に
軸承されて回転し、且つ肉厚部分39がこれから延長する
側壁43、永久磁石17、ディスク受台15及び該受台15上に
固定される磁気ディスク等の回転部分を強固に支持する
ので、回転ぶれがない正確な回転が得られる。
第３図は他の磁気ディスク駆動用モータを示す縦断面
図であり、第１図、第４図と同符号のものは同一構造部
分を示し、また第４図の構造部分に対応する別構造の構
造部分は第第４図の添字ｂを付して表わす。円形皿状の
取付用フレーム1bは中央に突設した中心軸管2bとともに
アルミニウムダイカストにて一体形成され、中心軸管2b
に基部の低い大径部32bに続く中径部33bに電機子５の積
層鉄心６を大径部32bに当接して圧入固定する。電機子
コイル21のリード線引き出し構造は第１図におけると同
様である。
鋼製中心軸47の小径部48を中心軸管2bの自由端部の中
心孔内に圧入固定し、大径部49を中心軸管2bの端面に当
接させる。小径部48の長さは、小径部48と中心軸管2bと
が同心状に正しく整合するのに充分な長さとし、また中
心軸管2bの肉厚は小径部48の圧入による張力と、ロータ
20aの回転振動等に充分耐えうる寸法とする。
この実施例では、電機子は中心軸47の小径部48が圧入
された中心軸管2bの外周面に圧入される。従って、この
圧入によって中心軸管2bに半径方向内方への応力が生
じ、かかる応力により中心軸管2bが中心軸47を締め付け
るようになり、これにより中心軸47が中心軸管2bに一層
強固に固定される。
大径部49に取付けるロータ20aの構造は第１図のもの
と全く同様であり、ころがり軸受37,38も第１図におけ
ると同様に装着される。
第１図、第３図には図示を省略したが、取付用フレー
ム1a,1bには永久磁石17の回転位置を検出するホール素
子が取付けられ、その検出信号により、電機子コイル21
への通電を制御して回転磁界を発生させる。
発明の効果 本発明は上記の通りであり、ロータを支持する一対の
軸受をロータの一側に設けてロータを片持状に支持した
ので、電機子コイルのリード線を中心軸を通らずに直接
取付用フレームの孔から外部に引き出すことができて、
従来よりも加工、組立が著しく簡単となる上に、従来一
方の軸受を取付けた端板が不要となり、大幅にコストを
低減し得る効果がある。電機子を中心軸管の外周面に装
着したので、中心軸管が中心軸を締め付けるように作用
し、中心軸を中心軸管に一層強固に固定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第１図は磁気ディスク駆動用モータの一実施例の縦断面
図、第２図は第１図のII−II線断面図、第３図は他の実
施例の縦断面図、第４図は従来例の縦断面図、第５図は
磁気ディスク装着状態を示す概略部分断面立面図であ
る。 1a,1b……取付用フレーム 2b……中心軸管、６……電機子 12a……ロータフレーム 15……磁気ディスク受台、17……永久磁石 20a……ロータ、31……中心軸 37,38……ころがり軸受、43……側壁 45……永久磁石、47……中心軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】取付用フレームと、該取付用フレームに装
    着された中心軸と、該中心軸に所定の間隔を置いて装着
    された一対の軸受と、該一対の軸受に装着されたカップ
    形ロータフレームと、該ロータフレームに装着された永
    久磁石と、積層鉄心と、該積層鉄心に巻かれた電機子コ
    イルと、を具備する磁気ディスク駆動用モータにおい
    て、 該取付用フレームには中心軸管が設けられ、該中心軸は
    該中心軸管の自由端部に装着され、該積層鉄心は該中心
    軸管の外周面に装着されており、 該取付用フレームには孔が形成され、該電機子コイルか
    らのリード線は該孔を通して外部に引き出されており、 また、該ロータフレームは円筒状壁を有し、該円筒状壁
    には磁気ディスクを載置するためのディスク受台が設け
    られ、該磁気ディスクは該円筒状壁の外側に装着され
    る、 ことを特徴とする磁気ディスク駆動用モータ。
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