JP3419015B2 - 予圧を付与された転がり軸受装置の製造方法 - Google Patents
予圧を付与された転がり軸受装置の製造方法Info
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Description
レコーダ(VTR)用、ハードディスクドライブ(HD
D)用、ビデオテープレコーダ(VTR)用、レーザビ
ームプリンタ(LBP)用のスピンドルモータ、ロータ
リアクチュエータ、ロータリエンコーダ等、各種精密回
転部分に組み込んでこの回転部分を支承する、転がり軸
受装置の製造方法に関する。
り運動(軸と直角な方向の運動)及び軸方向の振れを防
止しつつ回転自在に支持する為、玉軸受を使用している
が、従来は互いに独立した1対の玉軸受(深溝型或はア
ンギュラ型)を使用していた。又、回転支持部分への玉
軸受の組立作業の効率化を図る為、複列の玉軸受を使用
する事も考えられている。
に、外周面に1対の深溝型の内輪軌道1、1を有する軸
2と、同図(B)に示す様に、内周面に1対の深溝型の
外輪軌道3、3を有する外輪4とを、同図(C)に示す
様に同心に組み合わせると共に、上記各内輪軌道1、1
と外輪軌道3、3との間にそれぞれ複数の玉5、5を、
転動自在に装着する事で構成される。尚、図12(C)
の6、6は、上記玉5、5を円周方向等間隔に保持して
おく為の保持器、7、7は、玉5、5装着部への塵芥等
の進入防止を図る為のシールである。
軸受は、従来から知られている構造であるが、上記VT
RやHDDのスピンドルを支持出来る様なものは、従来
は製造が難しかった。これは、次の様な理由による。
の玉軸受は、振れ回り運動及び軸方向の振れを防止する
為、極めて高精度なものとしなければならない。この
為、上記スピンドル支持用の玉軸受は、アキシャル方向
の予圧を付与した状態で使用する。
輪軌道1と外輪軌道3との間に玉5、5を装着する場合
には、図13に示す様に、上記内輪軌道1と外輪軌道3
とを偏心させて、これら両軌道1、3の間の円周方向に
亙る隙間8を一部で大きくし、この隙間8の大きくなっ
た部分から上記内輪軌道1と外輪軌道3との間に、所定
数の玉5、5を挿入する。その後、上記内輪軌道1と外
輪軌道3とを同心にすると共に、上記所定数の玉5、5
を、円周方向等間隔に配置する。
された複数の玉5、5を、円周方向等間隔に配置し直す
際には、各玉5、5を上記内輪軌道1及び外輪軌道3に
対して滑らせなければならない。この際、上記内輪軌道
1及び外輪軌道3が各玉5、5を強く押圧する状態(予
圧を付与した状態)にあると、上記内輪軌道1、外輪軌
道3、各玉5、5の転動面に傷が付き易く、傷が付いた
場合には、回転時に振動を生じたり、或は耐久性が損な
われる等の問題を生じる。
722号公報に記載されている様に、単列深溝型の玉軸
受を1対、互いに間隔をあけて設ける構造の場合、各玉
軸受を予圧を付与しない状態で組み立てられるので、上
述の様な不都合はない代わりに、玉軸受の組み付け作業
が面倒になる。
報、同61−79899号公報、実開昭50−1017
53号公報、同56−127456号公報には、テンシ
ョンプーリ用、或はウォータポンプ用として使用する、
複列深溝型玉軸受が記載されているが、これらは何れ
も、あまり高度の回転精度を要求されるものではなく、
予圧を付与しない状態で使用されるもので、VTRやH
DD等のスピンドルを支持する為には利用出来ない。
は、複列アンギュラ型玉軸受が、実開昭62−2232
3号公報には、深溝型玉軸受とアンギュラ型玉軸受とを
組み合わせた複列玉軸受が、それぞれ記載されている。
ところが、アンギュラ型玉軸受を組み立てる場合には、
軌道面の肩部を玉が通過する際、この肩部や玉の転動面
を傷付けない様にする為、例えば実公昭39−3916
号公報に記載されている様に、外輪を加熱膨張させてお
く必要があり、組み立て作業が面倒になる。
は、主外輪とこの主外輪の軸方向に変位自在な副外輪と
を組み合わせた外輪を有する複列深溝型玉軸受を、予圧
を付与しない状態で組み立てた後、上記副外輪を軸方向
に変位させて所定の予圧付与を行なうと共に、この副外
輪を抑え金で固定する発明、並びに上記副外輪をばねに
より軸方向に押圧する事で、所定の予圧付与を行なう発
明が記載されている。ところが、この公報に記載された
発明の場合、抑え金やばねが必要となり、部品管理、組
み立て作業が面倒になるだけでなく、玉軸受の軸方向長
さが必要以上に大きくなる場合がある。
は、図14〜15に示す様な構造が記載されている。こ
の内の図14に示した構造の場合、深溝型(アンギュラ
型でも良い)の玉軸受9、9を1対、軸2の外周面とハ
ウジング10の内周面との間に設けると共に、両玉軸受
9、9の内輪11、11を、互いに近付き合う方向に押
圧して、両玉軸受9、9の玉5、5に予圧を付与してい
る。
端面を止め輪12に突き当てると共に、他方(図14の
左方)の内輪11をこの止め輪12に向け押圧して、予
圧付与を行なっている。他方の内輪11は上記軸2に対
して、接着剤により固定される。従って上記他方の内輪
11は、接着剤が固化する迄、上記予圧に相当する荷重
で、上記止め輪12に向け押圧し続ける。
周面に複列の内輪軌道1、1を形成している。ハウジン
グ10に内嵌した1対の外輪4、4の間には間座13を
挟持し、この間座13によって両外輪4、4を、互いに
遠ざかる方向に押圧し、玉5、5に予圧を付与してい
る。
16に示す様に、1対の外輪4、4の間に挟持した板ば
ね14によって、両外輪4、4を互いに遠ざかる方向に
押圧し、玉5、5に予圧付与を行なう構造が記載されて
いる。
国特許第5045738号明細書には、図17〜18に
示す様な構造が記載されている。この内の図17に示し
た構造は、板ばね14によりハウジング10に内嵌した
外輪4を押圧する事で予圧を付与するもの、図18に示
した構造は、所定の予圧を付与した状態で外輪4をハウ
ジング10に対し、接着剤により、或は焼き嵌めにより
固定したものである。複列の外輪軌道3、3の内、一方
の外輪軌道3は上記外輪4の内周面に、他方の外輪軌道
3はハウジング10の内周面に、それぞれ形成されてい
る。
45761号公報及び米国特許第4713704号明細
書には、複列の内輪軌道の内の一方の内輪軌道を軸の外
周面に、他方の内輪軌道をこの軸に外嵌した内輪の外周
面に、それぞれ形成すると共に、玉に適正な予圧を付与
した状態で上記内輪を軸に接着固定する構造が記載され
ている。
れた転がり軸受装置の製造方法は、特に面倒な組み付け
作業や部品管理を必要とする事なく、回転支持部分の精
度向上を図る事で、回転支持部分を有する各種装置の性
能向上を図る事を目的としている。
昭61−145761号公報等に記載された構造は、前
述した様な、組み付けが面倒である、部品管理が必要で
あると言った問題に加えて、微小振動が生じ易い。即
ち、上記従来構造は何れも、予圧付与を行なう際には、
内輪11が軸2に対し(図14に示した構造の場合)、
或は外輪4がハウジング10に対し(図15〜18に示
した各構造の場合)、それぞれ緩く嵌合している為、予
圧付与作業に伴なって上記内輪11或は外輪4が、僅か
とは言え傾斜し易い。そして、傾斜した場合には、得ら
れた転がり軸受装置の回転時に微小な振動が生じ、この
軸受装置を組み込んだHDD等の性能を悪化させる恐れ
がある。
をハウジング10に対して、接着剤により、或は焼き嵌
めにより固定する作業は、転がり軸受装置を製造する工
場で行ない、この軸受装置を購入してHDD等に組み込
む者(ユーザー)は、この軸受装置の予圧を変える事は
出来ない。この為、仕様の違い等に起因して上記予圧を
調整したい場合でも、当該軸受装置の予圧を調整する事
なく、そのまま使用しているのが現状である。
は、このHDD等の使用に応じて当該軸受装置の予圧を
調整する事が好ましい。
アクチュエータにより外輪を互いに遠ざかる方向に押圧
して、転がり軸受装置に予圧を付与すると共に、上記圧
電アクチュエータに印加する電圧を調節する事により、
上記予圧を調整自在とした構造が記載されている。しか
しながら、この公報に記載された構造の場合、転がり軸
受装置全体が大型化する事が避けられず、工作機械等、
大型の設備に組み込む事は出来ても、HDD等の小型の
機器に組み込む事は難しい。
の製造方法は、上述の様な不都合を何れも解消するもの
である。
た転がり軸受装置の製造方法は、第一の周面を有する第
一の部材と、この第一の部材と同心に配置され、上記第
一の周面と対向する第二の周面を有する第二の部材と、
上記第一の周面に形成された第一の軌道と、上記第二の
周面の一部で第一の軌道と対向する部分に形成された第
二の軌道、並びにこの第二の軌道から軸方向にずれた部
分で上記第二の周面に形成された第三の軌道と、付与す
べき予圧に基づくアキシャル荷重では動かないが、より
大きなアキシャル荷重によっては移動可能な程度の十分
な嵌合強度を持って上記第一の部材に、上記第一、第二
の部材と同心に支持され、上記第二の周面と対向する第
三の周面を有する第三の部材と、この第三の周面の一部
で、上記第三の軌道に対向する部分に形成された第四の
軌道と、上記第一の軌道と第二の軌道との間、並びに上
記第三の軌道と第四の軌道との間に、それぞれ複数個ず
つ設けられた玉とを備えた転がり軸受の製造方法であっ
て、上記第一の部材に対する上記第三の部材の嵌合深さ
を調節する事により、上記複数個ずつの玉に適正な予圧
を付与する。即ち、上記嵌合深さを適正予圧付与に必要
な長さからずらせ、上記玉に予圧付与を行なえない状態
で、上記第一の軌道と第二の軌道との間、並びに上記第
三の軌道と第四の軌道との間に、それぞれ複数個ずつの
玉を挿入し、これら各玉を円周方向等間隔に配置した
後、第一の部材に対し上記第三の部材を軸方向に押し動
かす事により、上記嵌合深さを適正予圧に必要な長さに
する。
軸受装置の共振周波数を測定しつつ上記第三の部材を上
記第一の部材に圧入嵌合し、上記共振周波数が予め設定
した周波数にほぼ一致した状態で、上記第三の部材の圧
入作業を終了したり(請求項2)、上記第一〜第三の部
材の内の何れかの部材に対し軸方向に亙る荷重を加え、
この何れかの部材の変位量を測定しつつ、上記第三の部
材を上記第一の部材に圧入嵌合し、上記変位量が予め設
定した設定値にほぼ一致した状態で、上記第三の部材の
圧入作業を終了したり(請求項3)、上記第一、第三の
部材と第二の部材との内の何れかの部材を所定の回転速
度で回転させ、この回転時に発生する振動を測定してこ
の振動の周波数分析を行ないつつ、上記第三の部材を上
記第一の部材に圧入嵌合し、上記振動の周波数の分析結
果が予め設定した周波数の分析結果にほぼ一致した状態
で、上記第三の部材の圧入作業を終了したり(請求項
4)、上記複数個ずつの玉に予圧を付与しない状態で、
上記第一、第三の部材と第二の部材との内の何れかの部
材に、軸方向に亙り所定の大きさの荷重を加える事で当
該部材を変位させると共に、当該部材の変位量を測定し
て、上記転がり軸受装置の軸方向に亙る遊び量を求めた
後、上記第三の部材を、この求めた遊び量に対応する設
定長さ分だけ軸方向に押圧したり(請求項5)、上記第
一、第三の部材と第二の部材との内の何れかの部材を所
定の回転速度で回転させながらロストルクを測定つつ、
上記第三の部材を上記第一の部材に圧入嵌合し、上記ロ
ストルクが予め設定した設定値にほぼ一致した状態で、
上記第三の部材の圧入作業を終了したり(請求項6)す
る。
れた転がり軸受装置の製造方法は、玉の転動面と複列の
内輪軌道及び外輪軌道とに傷を付ける事なく、転がり軸
受装置を組み立て、しかも各玉にアキシャル方向の予圧
付与を、円周方向に亙って均一に行なえる。
て嵌合している為、この予圧付与作業に伴なって第三の
部材が傾斜する事はなく、しかも締まり嵌めによる制止
力よりも大きい力を軸方向に加える事により変位可能で
ある為、付与されている予圧を後から、しかも円周方向
に亙る均一性を維持したまま調整出来る。
第一の部材である軸15は、図1(A)に示す様に、小
径部15aと大径部15bとを段部15cで連続させて
おり、第一の周面である大径部15bの外周面に、第一
の軌道である深溝型の第一の内輪軌道16を形成してい
る。第三の部材である内輪17は、自由状態に於いて上
記小径部15aの外径よりも少し小さな内径を有する。
この内輪17は外周面に、第四の軌道である深溝型の第
二の内輪軌道18を形成している。
軸受装置を造る場合、先ず、第一工程として、図1
(B)に示す様に、上記軸15の小径部15aに上記内
輪17を、十分な嵌合強度(予圧付与の反力でずれ動か
ないが、より大きなアキシアル荷重によっては移動可能
な程度の強度)を持たせて外嵌する。そして、上記大径
部15b外周面の第一の内輪軌道16と内輪17外周面
の第二の内輪軌道18とのピッチP1 を、完成後の転が
り軸受装置に所定の予圧を付与する為に必要なピッチp
1 (図1(D))よりも長く(P1 >p1 )しておく。
より組み合わされた軸15及び内輪17を、第二の部材
である円筒形の外輪19の内側に挿入する。第二の周面
であるこの外輪19の内周面には、第二、第三の軌道で
ある、1対の深溝型の外輪軌道43、43を形成してい
る。そして、この1対の外輪軌道43、43と前記第
一、第二の内輪軌道16、18とを対向させる。
輪17と外輪19とを偏心させ、前記図13に示す様
に、上記1対の外輪軌道43、43と第一、第二の内輪
軌道16、18との間の円周方向に亙る隙間8を一部で
大きくする。そして、この隙間8の大きくなった部分か
ら、上記隙間8内に、所定数の玉5、5を挿入する。
道43、43と第一、第二の内輪軌道16、18との間
の隙間8内に挿入された所定数の玉5、5を円周方向に
移動させつつ、上記軸15及び内輪17と外輪19とを
同心にして、各玉5、5を円周方向等間隔に配置する。
これと共に、図1(C)に示す様に、各玉列部分に保持
器6、6を装着して、各玉5、5が円周方向等間隔位置
に留まる様にする。又、必要に応じて、外輪19の両端
部内周面にシール7、7を装着する。この状態では、未
だ各玉5、5に予圧は付与されていない。
17を段部15cに向け、軸15の外周面で軸方向(図
1の左方)に変位させる事により、上記第一、第二の内
輪軌道16、18のピッチを短くして、前記所定の予圧
を付与する為に必要なピッチp1 とする。この状態で、
上記複数の玉5、5に所定の予圧が付与されて、予圧を
付与された転がり軸受装置として完成する。完成時に
も、上記段部15cと内輪17の端面との間には隙間が
存在する。
がり軸受装置では、内輪17の内周面と小径部15aの
外周面との間に、締まり嵌めの摩擦力に基づいて、上記
予圧に見合う軸方向荷重よりも大きな制止力が作用す
る。従って、軸15と内輪17との間に接着剤を塗布し
なくても、上記内輪17がずれ動かず、付与された予圧
が消滅する事がなく、一体の玉軸受として取り扱える。
この為、VTRやHDDのスピンドルの軸受部を構成す
る作業が容易となる。又、アキシャル方向に亙って予圧
が、円周方向に亙って均一に付与されている為、上記ス
ピンドルの回転支持を高精度に行なえる。
制止力よりも大きい力を軸方向に加える事により、上記
小径部15aに対して変位させる事が可能である。この
為、上記内輪17に、上記荷重よりも大きな適宜の力を
付与し、この内輪17を軸方向に亙って変位させれば、
転がり軸受装置に付与されている予圧を後から、しかも
円周方向に亙る均一性を維持したまま調整(増大又は減
少)出来る。
いる。前述の第一実施例が、第一工程に於いて、予め外
周面に第二の内輪軌道18を形成した内輪17を、予め
外周面に第一の内輪軌道16を形成した軸15の小径部
15aに外嵌していたのに対して、本実施例の場合に
は、図2(A)〜(C)に示す様に、内輪17aを小径
部15aに外嵌した後、この軸15並びに内輪17aの
外周面に、それぞれ第一、第二の内輪軌道16a、18
aを形成している。
7aを小径部15aに外嵌する事で、内輪軌道18(図
1)が非円形に歪む事を防止出来る。言い換えれば、本
実施例の場合、軸15と内輪17aとを組み立てた状態
で第二の内輪軌道18aを形成する為、この内輪軌道1
8aの真円度を非常に高精度なものに出来、しかもこの
内輪軌道18aと軸15との偏心量を僅少に抑えられ
る。
施例と同様である為、同等部分には同一符号を付して、
重複する説明を省略する。
いる。図3(A)に示す様に、第一の部材である主外輪
20の、第一の周面である内周面には、小径部20aと
大径部20bと両部20a、20bを連続させる段部2
0cとが形成されている。そして上記大径部20bに、
第三の部材である副外輪21を内嵌自在としている。第
三の周面であるこの副外輪21の内周面、及び上記小径
部20aの内周面には、それぞれ断面円弧状の凹溝22
a、22bを、全周に亙って形成している。又、副外輪
21は、自由状態に於いて上記大径部20bの内径より
も少し大きな外径を有する。
て、予圧を付与された転がり軸受装置を造る場合、先ず
第一工程として、図3(B)に示す様に、上記副外輪2
1を大径部20bに、十分な嵌合強度を持たせて内嵌す
ると共に、同図(C)に示す様に、上記凹溝22a、2
2b部分に、第一の軌道である第一の外輪軌道23と、
第四の軌道である第二の外輪軌道24とを形成する。
み立てた状態で、上記第一、第二の外輪軌道23、24
を形成する為、これら両外輪軌道23、24の真円度を
高精度に出来、しかも両外輪軌道23、24と主外輪2
0の外周面との偏心量を僅少に抑えられる。尚、この様
にして形成された第一、第二の外輪軌道23、24同士
のピッチP2 は、所定の予圧を付与する為に必要なピッ
チp2 (図3(E))よりも長く(P2 >p2 )してお
く。
外周面に、第二、第三の軌道である1対の内輪軌道1、
1を有する軸2(次述する図3(D)参照。)を、上記
第一工程により組み合わされた主外輪20及び副外輪2
1の内側に挿入し、上記1対の内輪軌道1、1と第一、
第二の外輪軌道23、24とを対向させる。
輪20及び副外輪21とを、前記図13に示す様に偏心
させ、上記1対の内輪軌道1、1と第一、第二の外輪軌
道23、24との間の隙間8内に、所定数の玉5、5を
挿入する。
様に、上記軸2と主外輪20及び副外輪21とを同心に
すると共に、上記1対の内輪軌道1、1と第一、第二の
外輪軌道23、24との間に挿入された所定数の玉5、
5を、円周方向等間隔に配置する。又、この第四工程
で、等間隔に配置した上記玉5、5に、保持器6、6を
装着する。
主外輪20の内周面で軸方向(図3の左方向)に変位さ
せる事により、図3(E)に示す様に、上記第一、第二
の外輪軌道23、24のピッチを短くして、所定の予圧
を付与する為に必要なピッチp2 とする。この状態で、
上記複数の玉5、5に所定の予圧が付与される。そし
て、シール7、7aを装着し、転がり軸受装置として完
成する。
軌道23を主外輪20の内周面に直接形成していたが、
図4に示した第四実施例の様に、それ自体は外輪軌道を
有しない主外輪20Aに、1対の副外輪21、21aを
内嵌する事も出来る。同様に、前記第一〜第二実施例の
場合も、第五実施例を示す図5の様に、軸2に1対の内
輪17、17bを外嵌する事も出来る。この様に、副外
輪21、21a、内輪17、17bを1対設ける場合に
は、予圧付与時に、一方又は双方の副外輪21、21
a、内輪17、17bを変位させる。
5の小径部15a(又は主外輪20の大径部20b)に
対する内輪17(又は副外輪21)の変位量を調節する
方法に就いて説明する。図6は、その第1例を示してい
る。前記図1に示す様な方法で造られる予圧を付与され
た転がり軸受装置を組み立てる場合、保持具25に軸1
5の端部(図6の左端部)を保持すると共に、外輪19
の一端面(図6の左端面)に加振器26を突き当て、こ
の外輪19を介して上記転がり軸受装置に振動を加え
る。又、上記外輪19の他端面(図6の右端面)には振
動センサ27を突き当てて、上記転がり軸受装置の共振
周波数を測定自在としている。
受装置の共振周波数は、増幅器28と、高速フーリエ変
換( FFT=fast Fourier transform)を行なうFFT変
換器29とを介して、制御器30に入力している。この
制御器30は、上記軸15の小径部15aに内輪17を
押し込む為の押し込み装置31を制御する。図示の実施
例の場合、この押し込み装置31として油圧シリンダを
使用している。上記制御器30は、上記押し込み装置3
1に送り込む圧油の量、又は圧力を制御する事で、この
押し込み装置31の押し込み腕32に上記内輪17を押
圧させる力を調節する。
aに内輪17を押し込んで、上記各玉5、5に適正な予
圧を付与する場合には、上記振動センサ27により転が
り軸受装置の共振周波数を測定しつつ、上記押し込み装
置31に圧油を送り込み、押し込み腕32により内輪1
7を押圧する事で、この内輪17を上記軸15の小径部
15aに圧入嵌合する。そして、上記共振周波数が予め
設定した周波数にほぼ一致した状態で、上記押し込み装
置31への圧油の送り込みを停止し、圧入作業を終了す
る。この状態で、適正な予圧を付与された転がり軸受装
置が完成する。
間に一定の関係がある事は、例えば特公平2−6170
0号公報に記載されている様に、従来から知られてい
る。従って、製造すべき転がり軸受装置と同じ構成を有
し、且つ適正な予圧量を付与された転がり軸受装置の共
振周波数を予め測定しておき、この測定値を上記制御器
30に設定しておけば、転がり軸受装置の予圧が適正値
に達した状態で、上記押し込み装置31への圧油の供給
が停止される。共振周波数設定用の転がり軸受装置に適
正な予圧を付与する作業は、一度だけ行なえば良いの
で、適正予圧を付与する為の作業が面倒になっても、製
造作業の能率化を阻害する事はない。
31としては、図示の様な油圧シリンダの他、エアシリ
ンダや送り螺子装置を利用する事も出来る。
2例を示している。前記図5に示す様な方法で造られる
予圧を付与された転がり軸受装置に適正な予圧を付与す
る為の製造装置には、外輪19を挟んで、1対の押圧装
置33a、33bを設けている。図示の実施例の場合、
各押圧装置33a、33bとしてエアシリンダを使用し
ており、制御器34により、各押圧装置33a、33b
に送り込む圧縮空気の量又は圧力を制御する様にしてい
る。又、上記外輪19の一端面(図7の右端面)には、
変位センサ35の測定子36を接触させて、この外輪1
9の軸方向(図7の左右方向)に亙る変位量の測定を自
在としている。この変位センサ35の測定値は、上記制
御器34に入力している。
3bへの圧縮空気の送り込みを制御する他、内輪17b
を押し込む為の押し込み装置31への圧油の送り込みも
制御する。即ち、転がり軸受装置の製造時、軸2に内輪
17bを押し込んで、上記各玉5、5に適正な予圧を付
与する場合には、上記1対の押圧装置33a、33bを
交互に作動させ、作動に伴なう上記変位センサ35によ
り外輪19の変位量を測定しつつ、上記押し込み装置3
1に圧油を送り込み、押し込み腕32により内輪17b
を押圧する事で、この内輪17bを上記軸2に圧入嵌合
する。そして、上記変位量が予め設定した設定値にほぼ
一致した状態で、上記押し込み装置31への圧油の送り
込みを停止し、圧入作業を終了する。
に於ける変位量と予圧量との間に一定の関係がある事
は、従来から知られている。従って、製造すべき転がり
軸受装置と同じ構成を有し、且つ適正な予圧量を付与さ
れた転がり軸受装置に所定の荷重を加えた場合の変位量
を予め測定しておき、この測定値を上記制御器34に設
定しておけば、転がり軸受装置の予圧が適正値に達した
状態で、上記押し込み装置31への圧油の供給が停止さ
れる。
く、軸15の小径部15a(又は主外輪20の大径部2
0b)に対する内輪17(又は副外輪21)の変位量を
調節する方法の第3例を示している。軸15の端部(図
8の左端部)を保持した保持具37は、気体軸受38に
より、回転自在に支持されている。この保持具37並び
に軸15は、図示しない電動モータにより、ベルト39
を介して回転駆動される。軸15の周囲に設けられた外
輪19には、上記軸15の回転に伴なって回転しない様
に、適宜の回り止めを施されている。但し、回り止め
は、転がり軸受装置の振動を抑えない構造とする。そし
て、この外輪19の外周面に、振動センサ40の測定子
41を突き当てている。
径部15aに内輪17を押し込んで、各玉5、5に適正
な予圧を付与する場合には、上記振動センサ40による
転がり軸受装置の振動特性の解析、即ちこの軸受装置の
音響若しくは振動の周波数分析を行ないつつ、押し込み
装置31に圧油を送り込む。そして、押し込み腕32に
より内輪17を押圧する事で、この内輪17を上記軸1
5の小径部15aに圧入嵌合する。そして、上記振動特
性が予め設定した特性にほぼ一致した状態で、即ち、上
記振動の周波数の分析結果が予め設定した周波数の分析
結果にほぼ一致した状態で、上記押し込み装置31への
圧油の送り込みを停止し、圧入作業を終了する。
に一定の関係がある事は、従来から知られている。従っ
て、製造すべき転がり軸受装置と同じ構成を有し、且つ
適正な予圧量を付与された転がり軸受装置の振動特性を
予め解析しておき、この解析データを制御器30に設定
しておけば、転がり軸受装置の予圧が適正値に達した状
態で、上記押し込み装置31への圧油の供給が停止され
る。
く、軸15の小径部15a(又は主外輪20の大径部2
0b)に対する内輪17(又は副外輪21)の変位量を
調節する方法の第4例を示している。予圧を付与された
転がり軸受装置を製造する際には、複数個ずつの玉5、
5に予圧を付与しない状態で、1対の押圧装置33a、
33bを交互に作動させる事により、外輪19に軸方向
(図9の左右方向)に亙り所定の大きさの荷重を加え、
この外輪19を軸方向に変位させて、変位センサ35に
より、この外輪19の変位量を測定する。この変位セン
サ35の測定値は、制御器40に入力され、制御器40
は、この測定値に基づいて、上記転がり軸受装置の軸方
向に亙る遊び量を求める。外輪19に所定の荷重を加え
た場合の変位量から遊び量を求める事は、従来から知ら
れた技術により容易に行なえる。
1を作動させて内輪17bを、この求めた遊び量に対応
する長さ分だけ、軸方向に押圧する。内輪17bを軸方
向に押圧した後、上記各玉5、5には、適正な予圧が付
与さた状態となる。尚、本実施例の場合、内輪17bを
押圧する長さを厳密に規制する。
行なうべく、軸15の小径部15a(又は主外輪20の
大径部20b)に対する内輪17(又は副外輪21)の
変位量を調節する方法の第4例を示している。予圧を付
与された転がり軸受装置を製造する際には、保持具37
を介して軸2を回転させ、この軸2と共に回転しようと
する主外輪20Aの回転トルク(ロストルク)を、荷重
センサ42により測定しつつ、押し込み腕32により内
輪17bを押圧する事で、この内輪17bを上記軸2に
圧入嵌合する。そして、上記ロストルクが予め設定した
設定値にほぼ一致した状態で、上記押し込み腕32を停
止し、圧入作業を終了する。
間に一定の関係がある事は従来から知られている。従っ
て、製造すべき転がり軸受装置と同じ構成を有し、且つ
適正な予圧量を付与された転がり軸受装置のロストルク
を予め測定しておき、この測定値を制御器に設定してお
けば、転がり軸受装置の予圧が適正値に達した状態で、
上記押し込み腕32が停止する。
法は、複列円錐ころ軸受装置の製造、或は単列の転がり
軸受を2個組み合わせて、各転がり軸受に所定の予圧を
付与した転がり軸受装置を構成する場合にも利用出来
る。
置の製造方法は、以上に述べた通り構成される為、スピ
ンドルの回転支持装置の組み立て作業を容易に出来、し
かも高精度の回転支持を行なえる、円周方向に亙って均
一な予圧を付与された転がり軸受装置を、小型且つ安価
に製作出来る。又、製造時に軌道面や転動面を傷付ける
事もない為、造られた転がり軸受装置の性能、耐久性、
信頼性も高くなる。
品と完成品とを示す断面図。
心させた状態を示す図。
Claims (7)
- 【請求項1】 第一の周面を有する第一の部材と、この
第一の部材と同心に配置され、上記第一の周面と対向す
る第二の周面を有する第二の部材と、上記第一の周面に
形成された第一の軌道と、上記第二の周面の一部で第一
の軌道と対向する部分に形成された第二の軌道、並びに
この第二の軌道から軸方向にずれた部分で上記第二の周
面に形成された第三の軌道と、付与すべき予圧に基づく
アキシャル荷重では動かないが、より大きなアキシャル
荷重によっては移動可能な程度の十分な嵌合強度を持っ
て上記第一の部材に、上記第一、第二の部材と同心に支
持され、上記第二の周面と対向する第三の周面を有する
第三の部材と、この第三の周面の一部で、上記第三の軌
道に対向する部分に形成された第四の軌道と、上記第一
の軌道と第二の軌道との間、並びに上記第三の軌道と第
四の軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた玉と
を備え、上記第一の部材に対する上記第三の部材の嵌合
深さを調節する事により上記複数個ずつの玉に適正な予
圧を付与した、予圧を付与された転がり軸受装置を製造
する場合に、上記嵌合深さを適正予圧付与に必要な長さ
からずらせ、上記玉に予圧付与を行なえない状態で、上
記第一の軌道と第二の軌道との間、並びに上記第三の軌
道と第四の軌道との間に、それぞれ複数個ずつの玉を挿
入し、これら各玉を円周方向等間隔に配置した後、第一
の部材に対し上記第三の部材を軸方向に押し動かす事に
より、上記嵌合深さを適正予圧に必要な長さにする予圧
を付与された転がり軸受装置の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載した予圧を付与された転
がり軸受装置の製造方法に於いて、転がり軸受装置の共
振周波数を測定しつつ第三の部材を第一の部材に圧入嵌
合し、上記共振周波数が予め設定した周波数にほぼ一致
した状態で、上記第三の部材の圧入作業を終了する、予
圧を付与された転がり軸受装置の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載した予圧を付与された転
がり軸受装置の製造方法に於いて、第一〜第三の部材の
内の何れかの部材に対し軸方向に亙る荷重を加え、この
何れかの部材の変位量を測定しつつ第三の部材を上記第
一の部材に圧入嵌合し、上記変位量が予め設定した設定
値にほぼ一致した状態で、上記第三の部材の圧入作業を
終了する、予圧を付与された転がり軸受装置の製造方
法。 - 【請求項4】 請求項1に記載した予圧を付与された転
がり軸受装置の製造方法に於いて、第一、第三の部材と
第二の部材との内の何れかの部材を所定の回転速度で回
転させ、この回転時に発生する振動を測定してこの振動
の周波数分析を行ないつつ第三の部材を上記第一の部材
に圧入嵌合し、上記振動の周波数の分析結果が予め設定
した周波数の分析結果にほぼ一致した状態で、上記第三
の部材の圧入作業を終了する、予圧を付与された転がり
軸受装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1に記載した予圧を付与された転
がり軸受装置の製造方法に於いて、複数個ずつの玉に予
圧を付与しない状態で、第一、第三の部材と第二の部材
との内の何れかの部材に、軸方向に亙り所定の大きさの
荷重を加える事で当該部材を変位させると共に、当該部
材の変位量を測定して、上記転がり軸受装置の軸方向に
亙る遊び量を求めた後、上記第三の部材を、この求めた
遊び量に対応する設定長さ分だけ軸方向に押圧する、予
圧を付与された転がり軸受装置の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1に記載した予圧を付与された転
がり軸受装置の製造方法に於いて、第一、第三の部材と
第二の部材との内の何れかの部材を所定の回転速度で回
転させながらロストルクを測定しつつ第三の部材を上記
第一の部材に圧入嵌合し、上記ロストルクが予め設定し
た設定値にほぼ一致した状態で、上記第三の部材の圧入
作業を終了する、予圧を付与された転がり軸受装置の製
造方法。 - 【請求項7】 請求項1に記載した予圧を付与された転
がり軸受装置の製造方法に於いて、第一の部材に第三の
部材を嵌合させた後、第三の周面に第四の軌道を形成す
る、予圧を付与された転がり軸受装置の製造方法。
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