JP2726924B2 - ディスク駆動用モータの製造方法 - Google Patents
ディスク駆動用モータの製造方法Info
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- JP2726924B2 JP2726924B2 JP4356096A JP35609692A JP2726924B2 JP 2726924 B2 JP2726924 B2 JP 2726924B2 JP 4356096 A JP4356096 A JP 4356096A JP 35609692 A JP35609692 A JP 35609692A JP 2726924 B2 JP2726924 B2 JP 2726924B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、例えば、磁気ディス
クにデータを記録し再生するために用いられる磁気ディ
スク装置等のディスク駆動用モータの製造方法に関す
る。
クにデータを記録し再生するために用いられる磁気ディ
スク装置等のディスク駆動用モータの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来、例えば磁気ディスクの駆動用モ
ータ(以下、単に「モータ」と称す。)の一例として図
13に示すものがある。
ータ(以下、単に「モータ」と称す。)の一例として図
13に示すものがある。
【0003】 このモータ10は、アルミニウムダイキ
ャスト製の円形の取付用フレーム17の中央に一体に突
出した直立中空軸18に中空軸16が圧入されている。
この中空軸16には電機子11とベアリング12が圧入
され、ベアリング13が隙間ばめされている。このベア
リング12にはカップ形ロータ(以下、単に「ロータ」
と称す。)15の上端が、ベアリング13には端板14
を介してロータ15の下端が夫々圧入されている。ま
た、ロータ15の内面には電機子11と対面する永久磁
石19が設けられている。さらに、中空軸16の下端に
は直列に組み合わせた2枚の皿ばね20が挿通してあ
る。
ャスト製の円形の取付用フレーム17の中央に一体に突
出した直立中空軸18に中空軸16が圧入されている。
この中空軸16には電機子11とベアリング12が圧入
され、ベアリング13が隙間ばめされている。このベア
リング12にはカップ形ロータ(以下、単に「ロータ」
と称す。)15の上端が、ベアリング13には端板14
を介してロータ15の下端が夫々圧入されている。ま
た、ロータ15の内面には電機子11と対面する永久磁
石19が設けられている。さらに、中空軸16の下端に
は直列に組み合わせた2枚の皿ばね20が挿通してあ
る。
【0004】 そして、電機子11のリード線23の外
部への引出しは、下端のベアリング13が邪魔になるの
で、中空軸16に形成した横穴21と、直立中空軸12
の中空部22を通して行っていた。このため、リード線
20の引き出しに手間がかかること、横穴21と中空部
22を形成するため、加工に手間を要すること、強度的
に弱くなること等の問題点がある。
部への引出しは、下端のベアリング13が邪魔になるの
で、中空軸16に形成した横穴21と、直立中空軸12
の中空部22を通して行っていた。このため、リード線
20の引き出しに手間がかかること、横穴21と中空部
22を形成するため、加工に手間を要すること、強度的
に弱くなること等の問題点がある。
【0005】 そこで、一対のベアリングを軸の上部に
寄せ、これらの問題点を解決したモータとして、図14
に示すものがある。
寄せ、これらの問題点を解決したモータとして、図14
に示すものがある。
【0006】 このモータ30は、取付用フレーム31
と一体の軸部材32に、電機子33と、一対のベアリン
グ34,35が圧入され、且つ皿ばね36が挿入されて
いる。ベアリング34,35には内周に磁石37を有す
るロータ38が設けられている。電機子33のリート線
39は、プリント基板40を介して、取付用フレーム3
1の穴41から下方に引き出されている。尚、ロータ3
8の外周には、磁気ヘッドHが接触する複数の磁気ディ
スクGが装着され、ロータ38と一体に回転するように
なっている。
と一体の軸部材32に、電機子33と、一対のベアリン
グ34,35が圧入され、且つ皿ばね36が挿入されて
いる。ベアリング34,35には内周に磁石37を有す
るロータ38が設けられている。電機子33のリート線
39は、プリント基板40を介して、取付用フレーム3
1の穴41から下方に引き出されている。尚、ロータ3
8の外周には、磁気ヘッドHが接触する複数の磁気ディ
スクGが装着され、ロータ38と一体に回転するように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、図14に
示すモータでは、ロータ38の振れを少なくするため
に、ベアリング34,35の各内輪34a,35aを中
心軸32に、下側のベアリング35の外輪35bをロー
タ38の中心穴43に夫々接着剤を併用して圧入固定
し、上側のベアリング34の外輪34bを前記中心穴4
3に隙間ばめにしている。そして、2枚の皿ばね36を
適当な予圧をもって圧縮介在させ、外輪34bを軸方向
に微動させることにより、ベアリング34,35の軸方
向及び半径方向のガタをなくさせて予圧を付与してい
る。従って、このモータでは、皿ばね36に適切な弾力
を持たせるだけの広い空間を必要とする問題点がある。
また、皿ばね36等の特性により予圧が変動する問題点
がある。
示すモータでは、ロータ38の振れを少なくするため
に、ベアリング34,35の各内輪34a,35aを中
心軸32に、下側のベアリング35の外輪35bをロー
タ38の中心穴43に夫々接着剤を併用して圧入固定
し、上側のベアリング34の外輪34bを前記中心穴4
3に隙間ばめにしている。そして、2枚の皿ばね36を
適当な予圧をもって圧縮介在させ、外輪34bを軸方向
に微動させることにより、ベアリング34,35の軸方
向及び半径方向のガタをなくさせて予圧を付与してい
る。従って、このモータでは、皿ばね36に適切な弾力
を持たせるだけの広い空間を必要とする問題点がある。
また、皿ばね36等の特性により予圧が変動する問題点
がある。
【0008】 本発明の課題は、比較的簡単な構成で一
対の軸受に予圧を確実に付与することができ、また軸受
の装着も容易であるディスク駆動用モータの製造方法を
提供することである。
対の軸受に予圧を確実に付与することができ、また軸受
の装着も容易であるディスク駆動用モータの製造方法を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明の第1の発明で
は、取付フレームに軸部材及び電機子を装着し、次いで
軸部材の自由端部に一対の軸受を装着し、一対の軸受の
外輪間にスペーサを介在させた状態で、一対の軸受の内
輪間に予圧を付与してそれらの内輪を軸部材に接着剤に
よって固定し、しかる後、一対の軸受の外輪に永久磁石
を取り付けたロータを装着して外輪を接着剤によってロ
ータに固定し、かくして、一対の軸受の内輪及び外輪を
それぞれ接着剤によって固定する。
は、取付フレームに軸部材及び電機子を装着し、次いで
軸部材の自由端部に一対の軸受を装着し、一対の軸受の
外輪間にスペーサを介在させた状態で、一対の軸受の内
輪間に予圧を付与してそれらの内輪を軸部材に接着剤に
よって固定し、しかる後、一対の軸受の外輪に永久磁石
を取り付けたロータを装着して外輪を接着剤によってロ
ータに固定し、かくして、一対の軸受の内輪及び外輪を
それぞれ接着剤によって固定する。
【0010】 本発明の第2の発明では、取付フレーム
に軸部材及び電機子を装着し、次いで、永久磁石を取り
付けたロータに一対の軸受を装着してそれらの外輪を接
着剤によって固定し、次に、軸部材の自由端部に一対の
軸受を装着し、しかる後、一対の軸受の内輪間に予圧を
付与してそれらの内輪を軸部材に接着剤によって固定
し、かくして、一対の軸受の内輪及び外輪をそれぞれ接
着剤によって固定する。
に軸部材及び電機子を装着し、次いで、永久磁石を取り
付けたロータに一対の軸受を装着してそれらの外輪を接
着剤によって固定し、次に、軸部材の自由端部に一対の
軸受を装着し、しかる後、一対の軸受の内輪間に予圧を
付与してそれらの内輪を軸部材に接着剤によって固定
し、かくして、一対の軸受の内輪及び外輪をそれぞれ接
着剤によって固定する。
【0011】
【作用】 第1の発明のモータ製造方法では、取付フレ
ームに装着された軸部材に一対の軸受を予圧をした状態
で固定し、かかる一対の軸受にロータを固定する。従っ
て、比較的簡単にモータを組み付けることができ、また
組み付けた状態で一対の軸受間に所定の予圧を確実に付
与することができる。特に、一対の軸受の内輪及び外輪
がそれぞれ軸部材及びロータに接着剤によって固定され
るので、軸部材、一対の軸受及びロータの位置関係が変
動することがなく、一対の軸受に安定して予圧を付与す
ることができる。また、第2の発明のモータ製造方法で
は、ロータに一対の軸受を装着し、かかる状態のロータ
を、取付フレームに装着された軸部材に装着し、しかる
後一対の軸受間に予圧を付与してこれらを軸部材に固定
する。従って、第2の発明においても比較的容易にモー
タを組み付けることができ、また組み付けた状態で一対
の軸受間に所定の予圧を確実に付与することができる。
この第2の発明でも、特に、一対の軸受の内輪及び外輪
がそれぞれ軸部材及びロータに接着剤によって固定され
るので、軸部材、一対の軸受及びロータの位置関係が変
動することがなく、一対の軸受に安定して予圧を付与す
ることができる。
ームに装着された軸部材に一対の軸受を予圧をした状態
で固定し、かかる一対の軸受にロータを固定する。従っ
て、比較的簡単にモータを組み付けることができ、また
組み付けた状態で一対の軸受間に所定の予圧を確実に付
与することができる。特に、一対の軸受の内輪及び外輪
がそれぞれ軸部材及びロータに接着剤によって固定され
るので、軸部材、一対の軸受及びロータの位置関係が変
動することがなく、一対の軸受に安定して予圧を付与す
ることができる。また、第2の発明のモータ製造方法で
は、ロータに一対の軸受を装着し、かかる状態のロータ
を、取付フレームに装着された軸部材に装着し、しかる
後一対の軸受間に予圧を付与してこれらを軸部材に固定
する。従って、第2の発明においても比較的容易にモー
タを組み付けることができ、また組み付けた状態で一対
の軸受間に所定の予圧を確実に付与することができる。
この第2の発明でも、特に、一対の軸受の内輪及び外輪
がそれぞれ軸部材及びロータに接着剤によって固定され
るので、軸部材、一対の軸受及びロータの位置関係が変
動することがなく、一対の軸受に安定して予圧を付与す
ることができる。
【0012】
【実施例】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に従う製造方法を適用したモータ
の第1の実施例の縦断図面である。取付用フレーム51
は周囲にフランジ52を備えた円形の平板53と、平板
53の中心部に形成された圧入部54を有し、圧入部5
4に軸部材56が内方向、(図1において上方向)に突
出するように圧入されている。
明する。図1は本発明に従う製造方法を適用したモータ
の第1の実施例の縦断図面である。取付用フレーム51
は周囲にフランジ52を備えた円形の平板53と、平板
53の中心部に形成された圧入部54を有し、圧入部5
4に軸部材56が内方向、(図1において上方向)に突
出するように圧入されている。
【0013】 前記圧入部54の外周には電機子57の
積層鉄心58が圧入されている。積層鉄心58には電機
子コイル59が巻いてあり、この電機子コイル59のリ
ード線60はプリント回路基板61を経て平板53に形
成してある穴62から外部に引き出されている。軸部材
56の自由端部(図1において上端部)56aに、ころ
がり軸受の如き軸受63,64を介してロータ65が回
転自在に支持されている。一対のベアリング63,64
のそれぞれの外輪63b,64bの間には軸部材56と
平行の方向の厚み誤差が1μm以下に寸法管理された剛
体である鋼製のスペーサ66が挿入(圧入)されてい
る。スペーサ66はC字状をしている。
積層鉄心58が圧入されている。積層鉄心58には電機
子コイル59が巻いてあり、この電機子コイル59のリ
ード線60はプリント回路基板61を経て平板53に形
成してある穴62から外部に引き出されている。軸部材
56の自由端部(図1において上端部)56aに、ころ
がり軸受の如き軸受63,64を介してロータ65が回
転自在に支持されている。一対のベアリング63,64
のそれぞれの外輪63b,64bの間には軸部材56と
平行の方向の厚み誤差が1μm以下に寸法管理された剛
体である鋼製のスペーサ66が挿入(圧入)されてい
る。スペーサ66はC字状をしている。
【0014】 一対の軸受63,64には防塵シール6
3d,64dが設けてある。ロータ(ハブとして機能す
る)65は鋼製のもので、全体がカップ状のものを伏せ
た形状をしており、その底に相当する肉厚部分65aか
ら取付用フレーム51に向けて電機子57の外周を囲む
ようにした円筒状側壁65bと、肉厚部分65aと円筒
状側壁65bの間の水平部分であるディスク受部67と
で形成されている。円筒状側壁65bの内面65d(図
1の左下)には電機子57の外周面と空隙Cを介して対
面する永久磁石68が取付けられている。ロータ65の
外周には、磁気ヘッドHと接触する複数の磁気ディスク
GがスペーサBを交互に介在して装着されるようになっ
ている。
3d,64dが設けてある。ロータ(ハブとして機能す
る)65は鋼製のもので、全体がカップ状のものを伏せ
た形状をしており、その底に相当する肉厚部分65aか
ら取付用フレーム51に向けて電機子57の外周を囲む
ようにした円筒状側壁65bと、肉厚部分65aと円筒
状側壁65bの間の水平部分であるディスク受部67と
で形成されている。円筒状側壁65bの内面65d(図
1の左下)には電機子57の外周面と空隙Cを介して対
面する永久磁石68が取付けられている。ロータ65の
外周には、磁気ヘッドHと接触する複数の磁気ディスク
GがスペーサBを交互に介在して装着されるようになっ
ている。
【0015】 次に組立順序を説明する。先ず、圧入部
54の外周54aに電機子57の積層鉄心58を圧入す
る。次に、圧入部54の内周54bに軸部材56を圧入
する。軸部材56には、予め、外輪63b,64b間に
予圧付与のためスペーサ66を挿入(圧入)させた軸受
63,64が圧入されている。そして、最後に永久磁石
68を取り付けたロータ65の中心穴65cを外輪63
b,64bに圧入又は接着剤により取り付ける。この結
果、取り付け用フレーム51を裏返しすることなくモー
タ50の各部品を順次組み込むことができる。
54の外周54aに電機子57の積層鉄心58を圧入す
る。次に、圧入部54の内周54bに軸部材56を圧入
する。軸部材56には、予め、外輪63b,64b間に
予圧付与のためスペーサ66を挿入(圧入)させた軸受
63,64が圧入されている。そして、最後に永久磁石
68を取り付けたロータ65の中心穴65cを外輪63
b,64bに圧入又は接着剤により取り付ける。この結
果、取り付け用フレーム51を裏返しすることなくモー
タ50の各部品を順次組み込むことができる。
【0016】 又、一対の軸受63,64を軸部材の自
由端部56bに備え、ロータ65を片持状態にしたので
電機子57のリード線60を容易に外部に引き出すこと
ができる。さらに、外輪63b,64b間にはスペーサ
66が割り込ませてあるので、図2の部分拡大図で示す
ように、外輪63b,64bが互いに離間させられ、予
圧が付与される。
由端部56bに備え、ロータ65を片持状態にしたので
電機子57のリード線60を容易に外部に引き出すこと
ができる。さらに、外輪63b,64b間にはスペーサ
66が割り込ませてあるので、図2の部分拡大図で示す
ように、外輪63b,64bが互いに離間させられ、予
圧が付与される。
【0017】 このスペーサ方式による予圧付与は、図
14の皿ばね方式に比べて組み付けが簡便であり、また
確実に予圧を付与できる特徴がある。これにより、ディ
スク受部67の振れを0.005mm以下におさえて、
ロータ65の回転ができる。
14の皿ばね方式に比べて組み付けが簡便であり、また
確実に予圧を付与できる特徴がある。これにより、ディ
スク受部67の振れを0.005mm以下におさえて、
ロータ65の回転ができる。
【0018】 組立順序は前述した他に次の組立順序が
ある。先ず、電機子57を圧入した圧入部54に軸部材
56を圧入する。次にスペーサ66を介在させた一対の
軸受63,64の外輪63b,64bをロータ65の中
心穴65cに圧入または接着固定する。そして、ロータ
65と一体化された一対の軸受63,64の内輪63
a,64aを軸部材56の自由端に圧入する。そして上
側の軸受63の内輪63aに軸部材56と平行の外力
(図2中F)を加え、内輪63aを軸部材56に沿って
僅かに下方の方に押し下げる。その状態で内輪63aを
軸部材56に接着固定し外力を取り去る。
ある。先ず、電機子57を圧入した圧入部54に軸部材
56を圧入する。次にスペーサ66を介在させた一対の
軸受63,64の外輪63b,64bをロータ65の中
心穴65cに圧入または接着固定する。そして、ロータ
65と一体化された一対の軸受63,64の内輪63
a,64aを軸部材56の自由端に圧入する。そして上
側の軸受63の内輪63aに軸部材56と平行の外力
(図2中F)を加え、内輪63aを軸部材56に沿って
僅かに下方の方に押し下げる。その状態で内輪63aを
軸部材56に接着固定し外力を取り去る。
【0019】 この結果、図2に示すように、一対の軸
受63と64には予圧が付与される。尚、この予圧付与
方式は、後述の実施例と実質的に同じになる。
受63と64には予圧が付与される。尚、この予圧付与
方式は、後述の実施例と実質的に同じになる。
【0020】 次に、図3乃至図10を参照して、モー
タの種々の変形例を説明する。図3はモータ70の厚み
を薄くするために、下側の軸受64を取り囲むように、
取付用フレーム71の平板73に形成した環状の突壁7
2に電機子57の積層鉄心58を圧入したものである。
タの種々の変形例を説明する。図3はモータ70の厚み
を薄くするために、下側の軸受64を取り囲むように、
取付用フレーム71の平板73に形成した環状の突壁7
2に電機子57の積層鉄心58を圧入したものである。
【0021】 図4のモータ80は、図1のモータ50
より磁気ディスクGの取付け枚数を多くするためにロー
タ85の肉厚部分85aを長くすると共に、肉厚部分8
5aの下方に連続して円筒状側壁87bを形成し、さら
にこの円筒状側壁87bの下端に水平に外方に突出した
鍔状のディスク受部87を形成したものである。
より磁気ディスクGの取付け枚数を多くするためにロー
タ85の肉厚部分85aを長くすると共に、肉厚部分8
5aの下方に連続して円筒状側壁87bを形成し、さら
にこの円筒状側壁87bの下端に水平に外方に突出した
鍔状のディスク受部87を形成したものである。
【0022】 図5に示すモータ90の軸部材96は図
1のモータ50の軸部材56と異なって、軸部材96を
太径部96aと、細径部96bの段付軸としたものであ
り、軸受64の圧入時における内輪64aの受けを段部
96cで受けているものである。
1のモータ50の軸部材56と異なって、軸部材96を
太径部96aと、細径部96bの段付軸としたものであ
り、軸受64の圧入時における内輪64aの受けを段部
96cで受けているものである。
【0023】 図6のモータ100は図1のモータ50
と異なり、一対の軸受63,64の取付け位置を多少変
えることができるように、取付用フレーム51の圧入部
54の先端と下側の軸受64の内輪64aの下面との間
にスペーサ101を介在させたものである。
と異なり、一対の軸受63,64の取付け位置を多少変
えることができるように、取付用フレーム51の圧入部
54の先端と下側の軸受64の内輪64aの下面との間
にスペーサ101を介在させたものである。
【0024】 図7のモータ110は図1のモータ50
の軸部材56とは異なり、軸部材116を根元部分まで
同一径にしたものであり、軸部材116を太径部116
aと、細い径部116bで形成し、この細径部116b
を太径部116aの外径と同一外径の圧入部114に圧
入したものである。
の軸部材56とは異なり、軸部材116を根元部分まで
同一径にしたものであり、軸部材116を太径部116
aと、細い径部116bで形成し、この細径部116b
を太径部116aの外径と同一外径の圧入部114に圧
入したものである。
【0025】 図8のモータ120は図1のモータ50
の軸部材56と異なり、軸部材126を取付用フレーム
121の平板123に一体に形成し、突出せしめたもの
であり、電機子57は一対のスペーサ119によって位
置決めされている。
の軸部材56と異なり、軸部材126を取付用フレーム
121の平板123に一体に形成し、突出せしめたもの
であり、電機子57は一対のスペーサ119によって位
置決めされている。
【0026】 図9のモータ130は図1のモータ50
の一対の軸受63,64とは異なる軸受133,134
を使用した場合の実施例である。
の一対の軸受63,64とは異なる軸受133,134
を使用した場合の実施例である。
【0027】 この一対の軸受133,134は部分拡
大図である図10に示すように軸部材136の外周に形
成した凹部133a,134aにそれぞれボール133
cp134cが入り込み、このボール133c,134
cの外側に外輪133b,134bが係合しているもの
である。このモータ130の組立は予め軸部材136に
一対の軸受133,134を組み込み、外輪133b,
134b間に予圧付与のためスペーサ66を割り込ま
せ、ボール133cを凹部133aと外輪133bと
で、ボール134cを凹部134aと外輪134dと
で、夫々挟むようにする。この状態で軸部材136を電
機子57が取付けられている平板53に圧入する。そし
て最後に外輪133b,134bにロータ65を圧入す
る。したがって、このモータ130においても、第1図
のモータ50と同様に予圧付与により、ロータ65の回
転に伴う振れは極めて少なくできる。
大図である図10に示すように軸部材136の外周に形
成した凹部133a,134aにそれぞれボール133
cp134cが入り込み、このボール133c,134
cの外側に外輪133b,134bが係合しているもの
である。このモータ130の組立は予め軸部材136に
一対の軸受133,134を組み込み、外輪133b,
134b間に予圧付与のためスペーサ66を割り込ま
せ、ボール133cを凹部133aと外輪133bと
で、ボール134cを凹部134aと外輪134dと
で、夫々挟むようにする。この状態で軸部材136を電
機子57が取付けられている平板53に圧入する。そし
て最後に外輪133b,134bにロータ65を圧入す
る。したがって、このモータ130においても、第1図
のモータ50と同様に予圧付与により、ロータ65の回
転に伴う振れは極めて少なくできる。
【0028】 図11,図12は本発明に従う製造方法
の第2の実施例を適用したモータであり、第1の実施例
と異なる点は、スペーサ76を省略し、構造をさらに簡
素化した点にある。図11のモータ150は図1のモー
タ50においてスペーサ66を省略したものである。し
たがって、図1とは軸受63,64の組み込み方が異な
っている。軸受63,64の外輪63b,64bをロー
タ65の中心穴65cに圧入又は接着固定した後、内輪
63a,64aを軸部材56に組み込む。そして、軸部
材63の内輪63aに図12に示すように予圧荷重Fを
加えその状態で軸部材56と内輪63aの間に接着剤を
注入し、硬化させる。接着剤が硬化した後、予圧荷重を
取り除く。この結果、軸受63,64には予圧が付与さ
れる。この予圧付与方式は部品点数を少なくするととも
に省スペースとなる。
の第2の実施例を適用したモータであり、第1の実施例
と異なる点は、スペーサ76を省略し、構造をさらに簡
素化した点にある。図11のモータ150は図1のモー
タ50においてスペーサ66を省略したものである。し
たがって、図1とは軸受63,64の組み込み方が異な
っている。軸受63,64の外輪63b,64bをロー
タ65の中心穴65cに圧入又は接着固定した後、内輪
63a,64aを軸部材56に組み込む。そして、軸部
材63の内輪63aに図12に示すように予圧荷重Fを
加えその状態で軸部材56と内輪63aの間に接着剤を
注入し、硬化させる。接着剤が硬化した後、予圧荷重を
取り除く。この結果、軸受63,64には予圧が付与さ
れる。この予圧付与方式は部品点数を少なくするととも
に省スペースとなる。
【0029】 この第2の実施例も、第1の実施例と同
様に、取付用フレーム51を裏返しすることなくモータ
の各部品を順次組み込むことができるとともに、リード
線の引出しが容易になる。又、ロータ65の振れも少な
くできる。
様に、取付用フレーム51を裏返しすることなくモータ
の各部品を順次組み込むことができるとともに、リード
線の引出しが容易になる。又、ロータ65の振れも少な
くできる。
【0030】 尚、第2の実施例においても、図示しな
いが、第1の実施例と同様に、図3に相当して電機子を
軸部材以外に設けたり、図4に相当してロータの全体を
長くして磁気ディスクの装着枚数を多くしたり、図5の
ように軸部材を段付にしてその段部で下側の軸受を受け
たり、図6のように段付用フレームと下側の軸受の間に
スペーサを介在させて軸受の取付位置を調節できるよう
にしたり、図7のように軸部材を根元まで同一径にした
り、図8のように軸部材を平板と一体に形成し、且つ根
元まで同一径にしたりすることができる。
いが、第1の実施例と同様に、図3に相当して電機子を
軸部材以外に設けたり、図4に相当してロータの全体を
長くして磁気ディスクの装着枚数を多くしたり、図5の
ように軸部材を段付にしてその段部で下側の軸受を受け
たり、図6のように段付用フレームと下側の軸受の間に
スペーサを介在させて軸受の取付位置を調節できるよう
にしたり、図7のように軸部材を根元まで同一径にした
り、図8のように軸部材を平板と一体に形成し、且つ根
元まで同一径にしたりすることができる。
【0031】 尚、以上の実施例は磁気ディスク駆動用
モータに適用して説明したが、光ディスク装置或いは光
磁気ディスク装置についても同様に適用することができ
る。
モータに適用して説明したが、光ディスク装置或いは光
磁気ディスク装置についても同様に適用することができ
る。
【0032】
【発明の効果】 以上のように、本発明の製造方法で
は、取付用フレームを裏返すことなく片側のみで組立作
業をおこなうことができる。なお、一対の軸受には予圧
が付与されているので、剛性が高められるとともに、回
転に伴うロータの振れを小さく(0.005mm以下)
することができ、かつ騒音も小さくすることができる。
は、取付用フレームを裏返すことなく片側のみで組立作
業をおこなうことができる。なお、一対の軸受には予圧
が付与されているので、剛性が高められるとともに、回
転に伴うロータの振れを小さく(0.005mm以下)
することができ、かつ騒音も小さくすることができる。
【図1】 本発明に従う製造方法を適用したモータの第
1の実施例を示す縦断面図。
1の実施例を示す縦断面図。
【図2】 図1の第1の実施例におけるベアリング部分
の拡大断面図。
の拡大断面図。
【図3】 電機子の取付状態が図1と異なる場合の変形
例を示す縦断面図。
例を示す縦断面図。
【図4】 ロータの形状が図1と異なる場合の変形例を
示す縦断面図。
示す縦断面図。
【図5】 圧入軸の形状を段付とした変形例を示す縦断
面図。
面図。
【図6】 取付用フレームと下側の軸受の間にスペーサ
を介在させた変形例を示す縦断面。
を介在させた変形例を示す縦断面。
【図7】 軸部材を根元部分まで同一径とした場合の変
形例を示す縦断面図。
形例を示す縦断面図。
【図8】 軸部材を平板と一体成形し且つ根元部分まで
外径を同一にした場合の変形例を示す縦断面図。
外径を同一にした場合の変形例を示す縦断面図。
【図9】 図1と軸受が異なる構造の変形例を示す縦断
面図。
面図。
【図10】 図9の変形例における軸受部分の縦断面
図。
図。
【図11】 本発明に従う他の実施例の製造方法を適用
したモータを示す縦断面図。
したモータを示す縦断面図。
【図12】 図11の第2の実施例における部分の拡大
断面図。
断面図。
【図13】 従来のモータを示す縦断面図。
【図14】 他の従来例を示す縦断面図。
G 磁気ディスク(ディスク) 50,70,80,90,100,110,120,1
30,150モータ 51,71,191,111,121,131 取付用
フレーム 56,96,116,126,136 軸部材 57 電機子 63,64,133,134 軸受 63a,64a 内輪 63b,64b,133b,134b 外輪 65,85 カップ形ロータ 65b 円筒状側壁 65d 円筒状側壁の内面 66 スペーサ 67 ディスク受部 68 永久磁石
30,150モータ 51,71,191,111,121,131 取付用
フレーム 56,96,116,126,136 軸部材 57 電機子 63,64,133,134 軸受 63a,64a 内輪 63b,64b,133b,134b 外輪 65,85 カップ形ロータ 65b 円筒状側壁 65d 円筒状側壁の内面 66 スペーサ 67 ディスク受部 68 永久磁石
Claims (2)
- 【請求項1】 取付フレームから突出する軸部材と、該
軸部材に対して同心状に配設される電機子と、該電機子
の外周を囲む円筒状側壁とディスクを受けるディスク受
部を備えたカップ型ロータと、該軸部材の自由端部と該
ロータとの間に介在された一対の軸受と、該円筒状側壁
の内面に固定された永久磁石と、を備えたディスク駆動
用モータの製造方法において、 該取付フレームに該軸部材及び該電機子を装着し、 次いで、該軸部材の該自由端部に該一対の軸受を装着
し、該一対の軸受の外輪間にスペーサを介在させた状態
で、該一対の軸受の内輪間に予圧を付与してそれらの内
輪を該軸部材に接着剤によって固定し、 しかる後、該一対の軸受の外輪に該永久磁石を取り付け
た該ロータを装着して該外輪を接着剤によって該ロータ
に固定し、 かくして、該一対の軸受の該内輪及び該外輪をそれぞれ
接着剤によって固定する、 ことを特徴とするディスク駆動用モータの製造方法。 - 【請求項2】 取付フレームから突出する軸部材と、該
軸部材に対して同心状に配設される電機子と、該電機子
の外周を囲む円筒状側壁とディスクを受けるディスク受
部を備えたカップ型ロータと、該軸部材の自由端部と該
ロータとの間に介在された一対の軸受と、該円筒状側壁
の内面に固定された永久磁石と、を備えたディスク駆動
用モータの製造方法において、 該取付フレームに該軸部材及び該電機子を装着し、 次いで、該永久磁石を取り付けた該ロータに該一対の軸
受を装着してそれらの外輪を接着剤によって固定し、 次に、該軸部材の該自由端部に該一対の軸受を装着し、 しかる後、該一対の軸受の内輪間に予圧を付与してそれ
らの内輪を該軸部材に接着剤によって固定し、 かくして、該一対の軸受の該内輪及び該外輪をそれぞれ
接着剤によって固定する、 ことを特徴とするディスク駆動用モータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356096A JP2726924B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | ディスク駆動用モータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356096A JP2726924B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | ディスク駆動用モータの製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63123887A Division JP2670685B2 (ja) | 1988-05-23 | 1988-05-23 | ディスク駆動用モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614495A JPH0614495A (ja) | 1994-01-21 |
JP2726924B2 true JP2726924B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=18447316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4356096A Expired - Fee Related JP2726924B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | ディスク駆動用モータの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2726924B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5828303B2 (ja) * | 2012-06-27 | 2015-12-02 | 株式会社デンソー | バルブ装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61112547A (ja) * | 1984-11-07 | 1986-05-30 | Mitsubishi Electric Corp | デイスク駆動モ−タ |
JPH0448120Y2 (ja) * | 1985-09-06 | 1992-11-12 | ||
JPS62281741A (ja) * | 1986-05-27 | 1987-12-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モ−タ |
JPS6355769U (ja) * | 1986-09-24 | 1988-04-14 |
-
1992
- 1992-12-18 JP JP4356096A patent/JP2726924B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0614495A (ja) | 1994-01-21 |
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