JP2589265Y2 - 自動車用ウインドウオツシヤタンクにおけるモーターポンプ取付け部構告 - Google Patents

自動車用ウインドウオツシヤタンクにおけるモーターポンプ取付け部構告

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JP2589265Y2
JP2589265Y2 JP1992093498U JP9349892U JP2589265Y2 JP 2589265 Y2 JP2589265 Y2 JP 2589265Y2 JP 1992093498 U JP1992093498 U JP 1992093498U JP 9349892 U JP9349892 U JP 9349892U JP 2589265 Y2 JP2589265 Y2 JP 2589265Y2
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    • B60S1/46Cleaning windscreens, windows or optical devices using liquid; Windscreen washers
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バス、トラツク、乗用
車等の自動車用ウインドウオツシヤタンクにおけるモー
タポンプ取付け部構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
この種自動車には、窓面の洗浄を行うための洗浄液を注
入したウインドウオツシヤタンクが取付けられるが、こ
の様なウインドウオツシヤタンクのなかには複数のモー
タポンプが一体的に取付けられたものがある。ところ
で、この様なものとして、従来、実開昭63−1296
61号公報に示すごとく、タンク外壁面に凹溝状のポン
プ取付け部を形成し、該ポンプ取付け部にモータポンプ
を嵌合取付けすることになるが、これらのものでは、取
付けられたモータポンプの脱落を防ぐ必要が有る。その
ため、ポンプ取付け部の溝深さをモータポンプの半径よ
りも深くし、かつその開口端縁に、バンド等の脱落防止
部材を別途タンク本体に取付けるか、モータポンプの外
周面に係合する係止爪を突設したりしてモータポンプの
開口側外周面に係止させるかする等で前記嵌合取付けさ
れるモータポンプの脱落防止を計るようにしていた。し
かるに、前者のものでは、専用の脱落防止部材が必要に
なるため部品点数が多くなつてしまう許りでなく、脱落
防止部材のタンク本体への取付け作業が必要になつて作
業性に劣るという問題が有る。これに対し、後者のもの
ではその様な問題はないが、隣接するモータポンプ同志
の位置決めをさらに計る必要があるうえ、タンク本体を
合せ割り型を用いてブロー成形する場合に、開口端縁両
側から突出する係止爪が顕著なアンダーカツト部となつ
て型抜き作業が難しく、型抜きを考慮した場合に、係止
爪の突出量をあまり大きくできないこともあつて、モー
タポンプの確実な脱落防止に不安が残る等の問題が有
る。そのうえ、モータポンプが胴部下部に、タンク本体
と連通連結されるべく嵌合取付けされる吸水口が形成さ
れるものでは、ポンプ上部の外方への倒れ込みでモータ
ポンプが外れ易く、これに対処する必要がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる自動車用
ウインドウオツシヤタンクにおけるモータポンプ取付け
部構造を提供することを目的として創案されたものであ
つて、合せ割り型を用いてブロー成形されるウインドウ
オツシヤタンクであつて、該ウインドウオツシヤタンク
のタンク本体の外側面に形成されるポンプ取付け部に
カプラが胴部中間部に配され、タンク本体に連通連結さ
れる吸水部が胴部下部に配された複数のモータポンプを
左右方向 並列状に取付けるにあたり、該ポンプ取付け部
は、タンク本体の縦面となる外側面に対し溝底面が平滑
面状態で前記タンク外側面の上端から下端に至るまで
通し、溝深さがモータポンプ胴部部の径よりも深い設定
の長溝状に形成され、かつ前記複数のモータポンプを
カプラがタンク外側面に対し外方に向く状態で左右並列
状に収納できる溝幅に設定される凹溝部と、モータポン
プのカプラ部より上方に位置して凹溝部の両開口端縁間
を架橋状に連結してポンプ胴部を抱持状に囲繞し、かつ
各モータポンプの隣設モータポンプ側への位置ずれを規
制すべく凹溝部の溝底面方向に突出する突部が一体に形
成された連結架橋部をタンク本体と共に一体にブロー成
形されるものとし、さらに該タンク本体をブロー成形す
るときのポンプ取付け部の型合せ面は、前記架橋連結部
と凹溝部溝底面の連結架橋部対向位置よりも下側位置と
を結ぶ面に設定されていることを特徴とするものであ
る。
【0004】そして本考案は、この構成によつて、複数
のモータポンプの確実な脱落防止と位置決めが、専用の
脱落防止部材を必要とすることなくタンク本体に形成さ
れるポンプ取付け部によつてできるものでありながら、
そのタンク本体を、アンダーカツト部のない状態でブロ
ー成形できるようにしたものである。
【0005】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1はブロー成形によつて成形さ
れる樹脂性ウインドウオツシヤタンクのタンク本体であ
つて、該タンク本体1の外側面には、フロントウインド
ウおよびリヤウインド用の都合二個のモータポンプ2を
嵌合取付けするためのポンプ取付け部3が形成されてい
る。
【0006】つまり、前記モータポンプ2は略円柱形状
をしており、その周面一側方には端子接続用のカプラ4
が設けられている。また、タンク本体1の外側面に形成
されるポンプ取付け部3は、二個のモータポンプを並列
状に収納できる溝幅に設定され、かつタンク本体1の一
側から他側(上側から下側)に至るよう長溝状に形成さ
れた凹溝部5と、この凹溝部5の両開口端縁間を架橋状
に連結する連結架橋部6とで平面視においてリング状
(筒形状)に形成されており、そして二個のモータポン
プ2は、胴部中間にカプラ4が設けられ、かつ胴部下部
に、タンク本体1に連通連結状に嵌合取付けされる吸水
口2aが形成されており、この吸水口2aをカプラ4が
取り付けられてない側からポンプ取付け部3に貫通状に
挿入してすることで並列状に並んだ状態で組付けられる
ことになるが、さらに、連結架橋部6の内周面部には、
並列状に並んだモータポンプ2のあいだに対応する部位
に凸部6aが形成されていて、各モータポンプ2が隣接
するモータポンプ2側に位置ずれしないようになつてお
り、この様にして組付けられたモータポンプ2は、その
外周面の周回り方向一側部が凹溝部5の内周面に嵌合支
持され、そして他側部が連結架橋部6の内周面に嵌合支
持された抱持囲繞状態で取付けられる構成になつてい
る。
【0007】この様に平面視においてリング状をしたポ
ンプ取付け部3が形成されるタンク本体1は、一対の合
せ割り型7、8を用いてブロー成形されるものである
が、その型合せ面(タンク本体1にはパーテイングライ
ンとしてライン状に表出する)9が、前記連結架橋部6
の内外周面部および凹溝部5の溝内周面部を通るように
設定されており、これによつてリング状のポンプ取付け
部3を備えたものであつても、一対の合せ割り型7、8
を用いてアンダーカツト部のない状態で型抜きできるよ
う設定されている。
【0008】ところで、実施例において、前記連結架橋
部6は、図3、4に示すように、外周面側が内周面側に
対して上方に偏倚した断面略平行四辺形状になつている
と共に、さらに、モータポンプ2のカプラ4部位を避け
るため、モータポンプ2の上下方向中心位置よりも上方
位置でモータポンプ2を支持することになるが、この場
合に、連結架橋部6は、正面視において各モータポンプ
2の左右両端部を支持する部位が中央部を支持する部位
よりも下方位置となるよう円弧状に形成されていて、カ
プラ4を避けながらも可及的に上下方向中心位置に近い
側でモータポンプ2の支持ができるように配慮されてい
る。
【0009】さらにまた、凹溝部5での型合せ面9は、
タンク本体1部位の型合せ面9と可及的に一致させるよ
う連結架橋部6に形成される型合せ面9に対して位置ず
れする設定になつており、これによつて、連結架橋部6
がモータポンプ2の上下方向(本願考案の「タンク本体
の一側から他側方向」に相当する方向)中心位置よりも
ズレた位置に形成されており、この結果、本実施例のよ
うに、該中心位置からズレた位置に連結架橋部6および
その型合せ面9が形成されるものにおいて、タンク本体
1については、凹溝部5の型合せ面9を、架橋連結部6
と同じくタンク本体1部位の型合せ面9位置からズレた
ものとした場合のように、タンク本体1での型合せ面9
が複雑になつて、合せ割り型の形状が複雑になつてしま
う許りでなく、強度的に不利になつてしまうことがない
よう配慮されている。
【0010】叙述のごとく構成された本考案の実施例に
おいて、二個のモータポンプ2は、並列状に並んだ状態
でその外周面が、タンク本体1に平面視においてリング
状に形成されるポンプ取付け部3に周回り方向全長に亘
つて抱持される貫通状態で取付けられ、しかも連結架橋
部6の内周面部に形成された凸部6aによつてポンプ上
部から上下方向中央よりに偏位する長い経路で隣接する
モータポンプ2同志の位置決めがなされることになつ
て、従来の係止爪で脱落防止を計るもののように、ポン
プ上部倒れ込みにより吸水口2aがタンク本体1から外
れ易いという不安定な係止保持がなされることがなく、
脱落や位置ずれのない安定した状態での取付けができる
ことになつて、信頼性が大幅に向上する。
【0011】この様に、ポンプ取付け部3がリング状を
していて、複数のモータポンプ2を脱落のない状態で取
付けできるタンク本体1でありながら、これをブロー成
形するに当り、凹溝部5はタンク本体1の一側から他側
に至るよう長溝状になつており、そして、合せ割り型
7、8の型合せ面9が、ポンプ取付け部3を構成する連
結架橋部6の内外周面部および凹溝部5の溝内周面部を
通るように設定されているため、ポンプ取付け部3を、
アンダーカツト部がない状態に設定することができ、こ
の結果、型抜き作業が容易になつて作業性が向上する。
【0012】尚、本考案は上記実施例に限定されないこ
とは勿論であつて、モータポンプを三個以上設けたもの
においても採用できることは勿論である。
【0013】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、左右並列状に並んで取付けられる
複数のモータポンプは、胴部外周が連結架橋部で抱持状
に囲繞されている結果、モータポンプのタンク本体から
の外れ止めが該連結架橋部によつてできる。しかもこの
連結架橋部は、カプラを避けるようタンク胴部の上方位
置に形成されていながら、ブロー成形するときの型合せ
面が、この連結架橋部と、凹溝部溝底面の連結架橋部対
向位置よりも下側位置とを結ぶ面に設定されているか
ら、連結架橋部は、開口部端縁側に至るほど下側位置で
ポンプ胴部の外れ止めをし、かつ連結架橋部に形成され
る突部も、先端側に至るほど下側位置でポンプ胴部の位
置ズレ防止することになり、結果として胴部中間のカプ
ラを避けながらも、モータポンプ上部の倒れ防止を計り
つつ可及的に上下方向中心位置に近い側でモータポンプ
の支持ができるという長い距離でのモータポンプの支持
ができる。従つて、従来の係止爪で脱落防止を計るもの
のように不安定な係止保持でなく、脱落や位置ずれのな
い安定した状態での複数のモータポンプの着脱が簡単に
できることになつて、信頼性が向上する。しかも、この
様に、モータポンプの脱落がない状態での取付けができ
るタンク本体でありながら、これをブロー成形するに当
り、連結架橋部は、アンダーカツト部が生じない上下方
向からの型合せでよいことになつて、型抜き作業が容易
で作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウインドウオツシヤタンクの平面図である。
【図2】ウインドウオツシヤタンクの側面図である。
【図3】図2のA−A端面図である。
【図4】図2のB−B端面図である。
【図5】合せ割り型の一部断面図である。
【符号の説明】
1 タンク本体 2 モータポンプ 3 ポンプ取付け部 5 凹溝部 6 連結架橋部 6a 凸部 7 合せ割り型 8 合せ割り型 9 型合せ面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合せ割り型を用いてブロー成形されるウ
    インドウオツシヤタンクであつて、該ウインドウオツシ
    ヤタンクのタンク本体の外側面に形成されるポンプ取付
    け部に、カプラが胴部中間部に配され、タンク本体に連
    通連結される吸水部が胴部下部に配された複数のモータ
    ポンプを左右方向並列状に取付けるにあたり、該ポンプ
    取付け部は、 タンク本体の縦面となる外側面に対し溝底面が平滑面状
    態で前記タンク外側面の上端から下端に至るまで連通
    し、溝深さがモータポンプ胴部部の径よりも深い設定の
    長溝状に形成され、かつ前記複数のモータポンプを、カ
    プラがタンク外側面に対し外方に向く状態で左右並列状
    に収納できる溝幅に設定される凹溝部と、モータポンプのカプラ部より上方に位置して凹溝部の両
    開口端縁間を架橋状に連結してポンプ胴部を抱持状に囲
    繞し、かつ 各モータポンプの隣設モータポンプ側への位
    置ずれを規制すべく凹溝部の溝底面方向に突出する突部
    が一体に形成された連結架橋部をタンク本体と共に一体
    にブロー成形されるものとし、さらに該タンク本体をブ
    ロー成形するときのポンプ取付け部の型合せ面は、前記
    架橋連結部と凹溝部溝底面の連結架橋部対向位置よりも
    下側位置とを結ぶ面に設定されていることを特徴とする
    自動車用ウインドウオツシヤタンクにおけるモータポン
    プ取付け部構造。
JP1992093498U 1992-12-28 1992-12-28 自動車用ウインドウオツシヤタンクにおけるモーターポンプ取付け部構告 Expired - Lifetime JP2589265Y2 (ja)

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KR2019930022841U KR0137152Y1 (ko) 1992-12-28 1993-11-03 자동차용 윈도우 워셔탱크에 있어서의 모터펌프 부착구조
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JPH0653334U JPH0653334U (ja) 1994-07-19
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