JP2571828B2 - 右旋性の3−(3−ピリジル)−1h,3h−ピロロ[1,2‐c]‐7‐チアゾールカルボン酸の製造方法 - Google Patents

右旋性の3−(3−ピリジル)−1h,3h−ピロロ[1,2‐c]‐7‐チアゾールカルボン酸の製造方法

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JP2571828B2 JP63162734A JP16273488A JP2571828B2 JP 2571828 B2 JP2571828 B2 JP 2571828B2 JP 63162734 A JP63162734 A JP 63162734A JP 16273488 A JP16273488 A JP 16273488A JP 2571828 B2 JP2571828 B2 JP 2571828B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、PAF−アセタ−(acether)の生理学上の役
割を含む障害を処置するための、特にアレルギー、炎症
を処置するための、そして血小板の凝集を防ぐための薬
品の製造のための中間体として使用することができる
式: の右旋性の3−(3−ピリジル)−1H,3H−ピロロ[1,2
−c]−7−チアゾールカルボン酸の製造に関する。こ
のような製品はヨーロッパ特許No.0,115,979から公知で
ある。
今まで、式(I)の酸は、対応するラセミ酸から、光
学的に活性な塩基例えば(+)α−メチルベンジルアミ
ン[(+)α−MBA]を使用する分割によって、即ち通
常の方法によって、製造されてきた。ラセミの3−(3
−ピリジル)−1H,3H−ピロロ[1,2−c]−7−チアゾ
ールカルボン酸は、ヨーロッパ特許No.0,115,979中に述
べられた方法によって以下の反応機構に従って3−ホル
ミル−2−(3−ピリジル)−4−チアゾリジンカルボ
ン酸から製造されてきた: この合成は三つの主な欠点を有する: (1)式(II)のホルミル化された化合物のシス及びト
ランス形の比率がいくつであっても、式(III)のニト
リルの収率は決して36%より高くない; (2)式(II)の酸とクロロアクリロニトリルの縮合に
は1モルの酸あたり5当量のクロロアクリロニトリルが
必要であり、そしてこれは、この方法を工業的規模で運
転する時には、クロロアクリロニトリルを回収及びリサ
イクルする必要性を伴う、そして (3)式(III)のニトリルの右旋性及び左旋性の形の
比率がいくつであっても、式(IV)の酸を生成するのに
必要とされる苛酷な鹸化条件が、得られるラセミ酸を結
果として生じ、そしてこれが、光学的に活性な塩基を使
用する分割による後続する分離を必然的に要求し、この
分離は多数の再結晶及びわずかな収率を伴う。
結果として、全体の合成は、式(II)のホルミル化さ
れた酸から式(I)の酸を約10%より大きい収率で生成
することを可能にしない。
本発明は、これらの欠点を減少させるまたは取り除く
新規な方法を提供する。この新規な方法は、上の合成に
以下の基本的な改変を導入する: −2R,4R−または主に2R,4R−形の3−ホルミル−2−
(3−ピリジル)−4−チアゾリジンカルボン酸の使
用; −非ラセミ化条件下で容易に鹸化することができるエス
テルの生成に導く、クロロアクリロニトリルから2−ク
ロロアクリル酸のエステルへの置き換え;そして −ホルミル化された酸との縮合反応における無水酢酸か
ら酸塩化物への置き換え、及び温和な条件下で反応が行
われることを可能にしそしてタールの形成を避ける、低
沸点の溶媒の使用。
かくして、式Iの右旋性の酸の製造のための本発明の
方法は、式: 式中、Rは直鎖のまたは枝分れ鎖の1ないし4の炭素
原子を有するアルキル、ベンジル、またはアリールを表
す、 の2−クロロアクリル酸のエステルを、式: の(2R,4R)−3−ホルミル−2−(3−ピリジル)−
4−チアゾリジンカルボン酸の有機塩と、酸塩化物及び
トリエチルアミンの存在下で反応させて、一般式: 式中、Rは前に定義された通りである、 のエステルを生成すること、及び式(VII)のエステル
を非ラセミ化条件下で鹸化することから成る。
式VIIの右旋性のエステルを得るために、酸塩化物と
して、パラ−トルエンスルホニルクロリド、メタンスル
ホニルクロリドまたはオキサリルクロリドを用いること
が特に好都合である。
実際には、この反応は、一般に、式(VI)の酸の塩を
溶解することができる塩素化された有機溶媒、例えばジ
クロロメタンまたはジクロロエタン中で、20℃と反応混
合物の還流温度との間の温度で実施される。
トリアルキルアミン例えばトリエチルアミン、トリブ
チルアミンまたはピリジンを、式(VI)の酸の塩を形成
するための有機塩基として使用することができる。
本発明の一つの特徴によれば、一般式(V)の2−ク
ロロアクリル酸のエステルは、単離されることなしに、
一般式: 式中、Rは前に定義された通りである、 の1,2−ジクロロプロピオン酸の対応するエステルへの
有機塩基の作用によって製造される。使用される有機塩
基は、一般に、式(VI)の酸の塩を形成するために使用
される塩基、既に述べたように、好ましくはトリエチル
アミンである。この反応は、一般に、式(V)のエステ
ルと式(VI)の酸との縮合のために使用される有機溶媒
のような有機溶媒、好ましくはジクロロメタンまたは1,
2−ジクロロエタン中で実施される。
式(VII)のエステルの鹸化は、当業者には公知であ
りそして温和な非ラセミ化条件下でエステルを酸に転換
することができる任意の方法によって実施することがで
きる。アルカリ金属水酸化物例えば水酸化ナトリウムま
たは水酸化カリウムの作用によって水アルコール混合物
中で25ないし45℃の温度で、この鹸化を行うことが特に
好都合である。
式(VI)の酸は、ヨーロッパ特許No.0,115,979中に述
べられた方法、続いて2R,4R−形の酸を得るための再結
晶によって製造することができる。
式(I)の酸、及び合成中間体は、当業者には公知の
通常の手段によって、例えばクロマトグラフィー、再結
晶または蒸留によって精製することができる。
光学的に活性なピロロチアゾールに導く付加環化反応
は、既に知られている[エッチ.ティー.ナガサワ(H.
T.Nagasawa)、ディー、ジェイ.ダブリュー.グーン
(D.J.W.Goon)及びエフ.エヌ.シルダ(F.N.Shirdt
a)、ジェイ.ヘテロサイクリック ケミ.(J.Heteroc
yclic Chem)、18、1047(1981)]。この刊行物中に述
べられた反応は、異なった物質に関してそして異なった
条件を使用して(無水酢酸の使用及び100−105℃への加
熱)行われてきた。2−クロロアクリル酸のエステル
(特に2−クロロアクリル酸エチル)は、ピロロチアゾ
ールの製造には全く使用されてこなかった。それ故、そ
れらが立体選択的なやり方で式(I)の酸を与えるであ
ろうということは明らかではなかった。さらにまた、上
で引用されたナガサワらによって使用された条件を2−
クロロアクリル酸エチル及び3−ホルミル−2−(3−
ピリジル)−4−チアゾリジンカルボン酸の場合に適用
すると低い収率[式(VI)の酸から出発して20%の程度
の]を与える。収率の低さは、主にかなりのタール生成
に起因する。
かくして、本発明は、意外にも、吟味された問題の解
決、即ちジアステレオイソマーの分離の必要なしに、改
善された収率での式(I)の酸の製造を提供する。
以下の実施例は、本発明が実際にどのように実施され
るかを一層詳細に示す。
実施例 1 a)トシルクロリドの存在下でのエステル(式(VII)
においてR=C2H5)の製造 トシルクロリド(8,169g)、ジクロロメタン(16.5リ
ットル)及び2,3−ジクロロプロピオン酸エチル(7,781
g)を、100リットルの反応器中に仕込む。この混合物を
還流(40−42℃)に加熱し、そして次に、あらかじめ調
製された、ジクロロメタン(13.8リットル)及びトリエ
チルアミン(4,375g)中の3−ホルミル−2−(3−ピ
リジル)−4−チアゾリジンカルボン酸(9,350g)の2
R,4R−ジアステレオイソマーの溶液を、1時間45分かけ
て添加する。さらに20分撹拌した後で、トリエチルアミ
ン(13,126g)を、1時間15分かけて添加する。還流(4
0−42℃)下で1時間半の間、撹拌を続ける。反応混合
物を20℃に冷却し、そして次に反応混合物を蒸留水(12
リットル)と一緒に取る。有機相を分離し、そして蒸留
水(全部で20リットル)で3回洗浄し、そして次に硫酸
ナトリウム(6kg)上で乾燥する。濾過及び溶媒の蒸発
の後で、3−(3−ピリジル)−1H,3H−ピロロ[1,2−
c]−7−チアゾールカルボン酸エチル(8,135g;HPLC
測定、58%濃度)(収率=使用されたチアゾリジンを基
にして75.6%)を、含む粗混合物(14,030g)が得られ
る。
得られた生成物の鏡像体の(enantiometric)純度
は、キラル(chiral)ピルクル(Pirkle)タイプ1−A
カラム上でのHPLC分析(ヘキサン/イソプロパノール溶
離液:90/10、流速0.3ml/分、P=4bars)によれば、99.
4%以上のd鏡像体である。
b)式(I)の酸の製造 上で得られた粗エステル(84.35g)をエタノール(13
4cc)中に溶解し、そして水酸化カリウムペレット(35.
3g)及び水(214cc)を含む溶液を25℃で20分かけて添
加する。この混合物を40℃に加熱し、そしてこの温度を
18時間維持する。
次に脱色炭(8.34g)を添加し、そして加熱を40℃で
さらに2時間続ける。ケイ藻土の存在下で熱濾過を実施
する。20℃に冷却後、濃塩酸(40cc)の添加によって瀘
液をpH4に調節する。現れた結晶を濾過によって分離
し、そして次に水で三回洗浄し、そして20℃で減圧下で
(20mmの水銀;2.7kPa)乾燥する。この方法で、3−
(3−ピリジル)−1H,3H−ピロロ[1,2−c]−7−チ
アゾールカルボン酸(41.9g;93%純度;95.3%収率)
が、214℃で溶融しそして旋光能(rotatory power)=
+151゜(c=2、NNaOH)を示す黄土色の結晶の形で得
られる。それ故、総合収率は、使用された3−ホルミル
−2−(3−ピジリル)−4−チアゾリジンカルボン酸
に対して72%である。
1(−)α−メチルベンジルアミンの存在下で1HNMR
の分析をすると、述べられた酸(鏡像体の純度>95%)
のd鏡像体の塩だけを観察することができる。
実施例 2 a)パラ−トルエンスルホニルクロリドの存在下でのエ
ステル(式(VII)においてR=C2H5)の製造 パラ−トルエンスルホニルクロリド(9,562g)、ジク
ロロメタン(20リットル)及び2,3−ジクロロプロピオ
ン酸エチル(9,108g、95%純度)を、100リットルの反
応器中に仕込む。この混合物をジクロロメタンが還流す
るまで(40℃)加熱し、そして次に、あらかじめ調製さ
れた、2R,4R−3ホルミル−2−(3−(3−ピリジ
ル)−4−チアゾリジンカルボン酸(10,990g)、トリ
エチルアミン(5,120g)及びジクロロメタン(16.2リッ
トル)の混合物を、この温度で1時間かけて添加する。
さらに15分撹拌し、そして次にトリエチルアミン(21.3
36リットル)を、ジクロロメタンの還流温度で1時間半
かけて添加する。反応を、この温度でさらに1時間延長
する。周囲の温度に冷却した後で、反応混合物を水(15
リットル)と一緒に取り、有機相を分離し、そして水相
をジクロロメタン(2×6リットル)で抽出する。有機
抽出物を合わせ、そして次に水(全部で24リットル)で
3回洗浄する。溶媒の蒸発の後で、放置すると結晶する
茶色のオイル(15,028g)が得られる。この生成物のHPL
C分析をすると、3−(3−ピリジル)−1H,3H−ピロロ
[1,2−c]−7−チアゾールカルボン酸エチル(10,67
0g)が測定され、即ち、使用された酸を基にして84.6%
の収率が得られる。
b)得られたエステルの精製 前で得られた粗エステル(114g)をエタノール(470c
c)中に溶解する。この混合物を還流に加熱しそして次
に脱色炭(10g)を添加する。これらの材料を還流下で
1時間半撹拌し続ける。周囲の温度に冷却後、それらを
ケイ藻土を通して濾過する。溶媒を蒸発し去り、そして
残査をジクロロメタン(600cc)の存在下でシリカ(275
g;0.063−0.2mm)で処理する。溶媒の蒸発後、残査をペ
ンタン(100cc)の存在下で撹拌する。生成物が晶出す
る。この方法で、3−(3−ピリジル)−1H,3H−ピロ
ロ[1,2−c]−7−チアゾールカルボン酸エチル(69.
3g)が、64℃で溶融する薄黄色の粉末の形で得られる
(HPLC純度=95.5%)。
c)式(I)の酸の製造 前で精製されたエステル(40g)のエタノール(110c
c)溶液に、水酸化カリウム(29g)の蒸留水(175cc)
溶液を、10分かけて添加する。この混合物を17時間、40
℃に加熱し、そして次に脱色炭(4g)を添加する。さら
に2時間、40℃で加熱した後で、この混合物を20℃に冷
却し、そして次にケイ藻土を通して濾過する。この混合
物を、濃(37%)塩酸(30cc)の添加によってpH4に調
節する。現れた結晶を濾過によって分離し、水で三回洗
浄し、そして次に20℃で減圧下で(20mmの水銀;2.7kP
a)乾燥する。この方法で、3−(3−ピリジル)−1H,
3H−ピロロ[1,2−c]−7−チアゾールカルボン酸(3
1.4g)が、215℃で溶融するクリーム色の結晶の形で得
られる。1(−)α−メチルベンジルアミンの存在下
で、得られた生成物の1H NMRの分析をすると、述べら
れた酸(鏡像体の純度>95%)のd鏡像体の塩だけを観
察することができる。反応収率は、用いられたエステル
を基にして88%、即ち3−ホルミル−4−チアゾリジン
カルボン酸を基にして63.3%の総合収率である。
実施例 3 a)メタンスルホニルクロリドの存在下でのエステル
(式(VII)においてR=C2H5)の製造 3−ホルミル−2−(3−ピリジル)−4−チアゾリ
ジンカルボン酸の2R,4R−ジアステレオイソマー(10
g)、トリエチルアミン(6.45cc)及びジクロロメタン
(38.5cc)を含む溶液を、20℃の領域の温度でジクロロ
メタン(47cc)中のメタンスルホニルクロリド(3.54c
c)の撹拌された溶液に1時間かけて添加する。15分間
撹拌を続け、そして次に2−クロロアクリル酸エチル
(6.21g)、トリエチルアミン(13cc)及びジクロロメ
タン(21cc)を含む溶液を、20℃で35分かけて添加す
る。撹拌を30分間続け、そして次にこの混合物を30分間
還流する(40℃)。次に混合物を20℃に冷却し、そして
反応混合物を蒸留水(100cc)と一緒に取る。水相をジ
クロロメタン(25cc)で抽出し、そして有機層を塩化ナ
トリウムの半分飽和された水溶液で洗浄する。硫酸ナト
リウムでの乾燥、濾過及び溶媒の蒸発の後で、粗生成物
(10.75g)が得られる。これを、シリカ(100g;0.063−
0.2mm)を含む50−mm径のカラムで、酢酸エチルで溶離
する、液相クロマトグラフィーによって精製する。この
ようにして、純粋な3−(3−ピリジル)−1H,3H−ピ
ロロ[1,2−c]−7−チアゾールカルボン酸エチル(7
g)が、放置すると結晶する黄色のオイルの形で得られ
る(使用された酸を基にして60.8%の収率)。
b)式(I)の酸の製造 前で得られたエステル(6.13g)のエタノール(17c
c)溶液に、水酸化カリウム(4.43g)及び蒸留水(27c
c)を含む溶液を、10分かけて添加する。この混合物を1
8時間、40℃に加熱し、そして次に脱色炭(0.617g)を
添加する。さらに1時間、40℃で加熱した後で、この混
合物を20℃に冷却し、そして次に濾過する。この混合物
を、濃塩酸の添加によってpH4に調節する。現れた結晶
を濾過によって分離し、そして次に水で三回洗浄し、そ
して20℃で減圧下で(20mmの水銀;2.7kPa)乾燥する。
この方法で、3−(3−ピリジル)−1H,3H−ピロロ
[1,2−c]−7−チアゾールカルボン酸(4.55g)が、
214℃で溶融しそして旋光能=+158゜(c=2;N NaOH)
を示すクリーム色の結晶の形で得られる。即ち、用いら
れた3−ホルミル−2−(ピリジル)−4−チアゾリジ
ンカルボン酸を基にして50.3%の総合収率である。
実施例 4 a)オキサリルクロリドの存在下でのエステル(式(VI
I)においてR=C2H5)の製造 3−ホルミル−2−(3−ピリジル)−4−チアゾリ
ジンカルボン酸の2R,4R−ジアステレオイソマー(10g)
及びジクロロメタン(63.5cc)を、機械的な撹拌機、滴
下ロート、温度計、及びガスメータに接続されたコンデ
ンサーを備えた250−ccの四ッ口フラスコ中に仕込む。
次にトリエチルアミン(6.45cc)を、周囲の温度で14分
かけて滴加する。この混合物は、10分の撹拌の後で均一
になる。次に、ジクロロメタン(22cc)中のオキサリル
クロリド(5.90g)の溶液を、24℃で48分かけて添加す
る。添加の間、この混合物は、一酸化炭素及び二酸化炭
素のガス放出を伴いながら、次第に不均一に、そして色
がオレンジ黄色になる。撹拌を、周囲の温度でさらに15
分間続け、そして次に2−クロロアクリル酸エチル(6.
20g)、トリエチルアミン(9.44g)及びジクロロメタン
(21cc)を含む溶液を34分かけて添加する。二酸化炭素
の放出が再び観察される;この混合物は、次第に不均一
でそして色がくり色−茶色になる。次に反応混合物を、
30分間40℃に加熱する。混合物を20℃に冷却し、そして
次(100cc)と一緒に取る。有機相を分離し、そして次
に水相をジクロロメタン(100cc)で抽出し、そして有
機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥する、20℃で減圧下
(20mmの水銀;2.7kPa)で溶媒を蒸発した後で、粗生成
物(11g)が得られる。これを、シリカ(100g;0.063−
0.2mm)を含む50−mm径のカラムで、酢酸エチルで溶離
する、液相クロマトグラフィーによって精製する。この
ようにして、純粋な3−(3−ピリジル)−1H,3H−ピ
ロロ[1,2−c]−7−チアゾールカルボン酸エチル
(5.78g)が、放置すると結晶する黄色のオイルの形で
得られる(使用された酸を基にして50.2%の収率)。
b)式(I)の酸の製造 前で得られたエステル(5.26g)のエタノール(14.6c
c)溶液に、水酸化カリウム(3.8g)及び蒸留水(25c
c)を含む溶液を、10分かけて添加する。この混合物を1
8時間、40℃に加熱する。次に脱色炭(0.526g)を添加
する。さらに1時間、40℃で加熱した後で、この混合物
を20℃に冷却し、そして次に濾過する。次に、この混合
物を、濃塩酸の添加によってpH4に調節する。現れた結
晶を濾過によって分離し、そして次に水で三回洗浄し、
そして20℃で減圧下で(20mmの水銀、2.7kPa)乾燥す
る。この方法で、3−(3−ピリジル)−1H,3H−ピロ
ロ[1,2−c]−7−チアゾールカルボン酸(4.32g)
が、215℃で溶融しそして旋光能=+159.7゜(c=2;N
NaOH)を示すクリーム色の結晶の形で得られる。即ち、
用いられた3−ホルミル−2−(3−ピリジル)−4−
チアゾリジンカルボン酸を基にして45.9%の総合収率で
ある。
本発明の主なる特徴及び態様は以下の通りである。
1.式: の右旋性の3−(3−ピリジル)−1H,3H−ピロロ[1,2
−c]−7−チアゾールカルボン酸の製造方法であっ
て、式: 式中、Rは直鎖のまたは枝分れ鎖の1ないし4の炭素
原子を有するアルキル、ベンジル、またはアリールを表
す、 の2−クロロアクリル酸のエステルを、式: の2R,4R−の、または主に2R,4R−の、3−ホルミル−2
−(3−ピリジル)−4−チアゾリジンカルボン酸の有
機塩と、酸塩化物及びトリエチルアミンの存在下で反応
させて、式: 式中、Rは前に定義された通りである、 のエステルを生成すること、及び式(VII)のエステル
を非ラセミ化条件下で鹸化することを特徴とする方法。
2.使用される酸塩化物が、パラ−トルエンスルホニルク
ロリド、メタンスルホニルクロリド、またはオキサリル
クロリドである、上記1に記載の方法。
3.式(VI)の酸の有機塩中で使用される塩基が、トリエ
チルアミンである、上記1または2に記載の方法。
4.Rがエチルである、上記1ないし3のいずれか一つに
記載の方法。
5.式(VII)のエステルの鹸化が、25゜ないし45℃で水
酸化カリウムの水性アルコール溶液で実施される、上記
1ないし4のいずれか一つに記載の方法。
6.式(V)の2−クロロアクリル酸のエステルが、式: 式中、Rは上記1で定義された通りである、 の2,3−ジクロロプロピオン酸のエステルへの塩基の作
用によってその場で製造される、上記1ないし5のいず
れか一つに記載の方法。
7.2−クロロアクリル酸のエステルを製造するために使
用される塩基がトリエチルアミンである、上記6に記載
の方法。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: の右旋性の3−(3−ピリジル)−1H,3H−ピロロ[1,2
    −c]−7−チアゾールカルボン酸の製造方法であっ
    て、式: 式中、Rは直鎖のまたは枝分れ鎖の1ないし4の炭素原
    子を有するアルキル、ベンジル、またはアリールを表
    す、 の2−クロロアクリル酸のエステルを、式: の2R,4R−の、または主に2R,4R−の、3−ホルミル−2
    −(3−ピリジル)−4−チアゾリジンカルボン酸の有
    機塩と、酸塩化物及びトリエチルアミンの存在下で反応
    させて、式: 式中、Rは前に定義された通りである、 のエステルを生成すること、及び式(VII)のエステル
    を非ラセミ化条件下で鹸化することを特徴とする方法。
JP63162734A 1987-07-02 1988-07-01 右旋性の3−(3−ピリジル)−1h,3h−ピロロ[1,2‐c]‐7‐チアゾールカルボン酸の製造方法 Expired - Lifetime JP2571828B2 (ja)

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