JP2640622B2 - プログルメタシンの製造方法 - Google Patents

プログルメタシンの製造方法

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英治 今井
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徹 萩
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は次の式(I)、
【化6】 で表されるプログルメタシンの製造方法に関し、さらに
詳細には、リュウマチ、関節炎等の治療薬として有用な
プログルメタシンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】式(I)で表されるプログルメタシンの
マレイン酸塩は、消炎・鎮痛作用を有し、リュウマチ、
関節炎等の治療に臨床で使用されているものである。
【0003】このプログルメタシンの製造方法について
は、例えば、特公昭54−16511号公報、特公昭5
4−16512号公報等においていくつかの方法が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来知られて
いるプログルメタシンの製造方法は、原料として高価な
化合物を使用するものであるため、製造コストが高くな
り、経済性に劣る等必ずしも十分に満足のいくものでは
なかった。
【0005】したがって、より入手が容易で、しかも安
価な化合物を原料として用いた新しいプログルメタシン
の製造方法の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実情に
鑑み、プログルメタシン(I)の新しい製造方法を開発
すべく検討を重ねた結果、下式に従い、式(II)の化合
物とインドメタシンとを反応させることにより、プログ
ルメタシン(I)を容易に製造しうることを見いだし
た。
【0007】
【化7】 [式中、Xはハロゲン原子または基−OSO2R(Rは
低級アルキル基または置換されていてもよいフェニル基
を示す)を示す]
【0008】すなわち、本発明の目的は、式(II)で表
される化合物とインドメタシンとを反応させることを特
徴とする、式(I)で表されるプログルメタシンの製造
方法を提供することにある。
【0009】式(II)の化合物とインドメタシンとの
反応は、例えばジメチルホルムアミド(DMF)、ジメ
チルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド
(DMSO)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
(DMI)等の非プロトン性極性溶媒中、無水炭酸カ
リウム、無水炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で行うこ
とができる。
【0010】本発明において、原料として用いられる式
(II)の化合物は、新規な化合物であり、プログルメタ
シン等の医薬品の合成中間体として有用なものである。
この化合物は、例えば本発明者らにより開発された以下
の合成方法により入手することができる。
【0011】
【化8】 [式中、Aは水酸基、ハロゲン原子等の脱離基を示し、
Xはハロゲン原子または基−OSO2R(Rは低級アル
キル基または置換されていてもよいフェニル基を示す)
を示す]
【0012】まず、出発原料として、公知化合物である
式(IV)のプログルミドと式(V)の化合物をエステル
化する。このエステル化反応は、例えば、式(V)中の
基Aが水酸基の場合には、脱水縮合剤として、例えばジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、2−クロロ
−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド(DM
C)等を用いて行うことができ、基Aがハロゲン原子の
場合には、塩基性条件下でカルボキシル基アニオンと縮
合させて行うことができる。
【0013】式(V)の化合物中、Aで示される脱離基
は、カルボン酸と反応してエステルを形成するものであ
れば特に限定はなく、例えば、水酸基、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、メシル酸エステ
ル、トシル酸エステル等のスルホン酸エステル等を挙げ
ることができる。
【0014】また、Xで示される置換基としては、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、または
基−OSO2R(Rは低級アルキル基または置換されて
いてもよいフェニル基を示す)を例示することができ
る。
【0015】式(V)の化合物の具体例としては、例え
ば3−クロロプロパノール、トリメチレンクロロブロミ
ド、1−クロロ−3−ヨードプロパン等が挙げられる。
【0016】次に式(III)の化合物をトリエチレンジ
アミン(DABCO)と反応させることにより、式(I
I)の化合物を得ることができる。この反応は、例えば
アセトニトリル、アセトン等の溶媒中で室温〜40℃程
度の緩和な反応条件で行うことができる。
【0017】如上のごとくして得られたプログルメタシ
ンは、必要に応じて公知の精製手段、例えばカラムクロ
マトグラフィー等により更に精製することができる。
【0018】また、上記プログルメタシンに公知の有機
酸や無機酸を作用させて薬学的に許容される各種の塩、
例えば、マレイン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、グリ
コール酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、酒石酸
塩、クエン酸塩、スルファミン酸塩、アスコルビン酸塩
等の有機酸塩や塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸
塩、硫酸塩等の無機酸塩とすることができる。これらの
塩のなかでも、特にマレイン酸塩とすることが好まし
い。
【0019】
【発明の効果】本発明のプログルメタシンの製造方法
は、原料化合物として入手が容易で、比較的安価な化合
物を使用し、また、反応もエステル化反応が主体である
ため、従来の方法に比べ経済性に優れており、工業的に
も有利な方法である。
【0020】
【実施例】次に、実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例になんら制約されるも
のでない。
【0021】実 施 例 1 4−ベンゾイルアミノ−5−(ジ−n−プロピルアミ
ノ)−5−オキソペンタン酸 3−クロロプロピルエス
テル:プログルミド(10.0g)のピリジン(100
ml)溶液に、氷冷下、撹拌しながら2−クロロ−1,
3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド(6.1g)
を加えた。次いで3−クロロプロパノール(3.0m
l)を加えアルゴン気流下、1時間撹拌した後、室温に
戻して一夜撹拌した。不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮
し得られた残渣に酢酸エチルを加え、水、希塩酸2回、
飽和食塩水の順に洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過後、減圧下溶媒留去し得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:ア
セトン=20:1)で分離精製し、無色結晶として表題
化合物を 11.9g得た。
【0022】IRνKBr maxcm-1;3360,2964,
1734,1630,1533,1181, 716 NMR(CDCl3)δ;0.75−1.1(m,6H),
1.35−2.65(m,10H),2.9−3.8(m,6
H),4.1−4.4(m,2H),5.0−5.35(m,1
H),7.15−7.95(m,6H)
【0023】実 施 例 2 4−ベンゾイルアミノ−5−(ジ−n−プロピルアミ
ノ)−5−オキソペンタン酸 3−ヨードプロピルエス
テル:実施例1で得られた 4−ベンゾイルアミノ−5
−(ジ−n−プロピルアミノ)−5−オキソペンタン酸
3−クロロプロピルエステル(11.9g)のアセトン
(120ml)溶液にヨウ化ナトリウム(20.1g)
を加え、アルゴン気流下35時間還流した。放冷後、不
溶物を濾別し、減圧濃縮した後、得られた残渣を塩化メ
チレンに溶解し、水、チオ硫酸ナトリウム水、飽和食塩
水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾
過後、濾液を減圧下溶媒留去し淡黄色油状物として表題
化合物を 12.3g得た。このものはこれ以上精製する
ことなく次の反応に用いた。
【0024】IRνneat maxcm-1;3314,296
8,1738,1630,1174,712 NMR(CDCl3)δ;0.75−1.1(m,6H),
1.35−2.65(m,10H),2.9−3.8(m,6
H),4.1−4.4(m,2H),5.05−5.35(m,
1H),7.15(brs,1H),7.35−7.95
(m,5H)
【0025】実 施 例 3 1−{3−[4−ベンゾイルアミノ−5(ジ−n−プロ
ピルアミノ)−5−オキソペンタノイルオキシ]プロピ
ル}−1−アゾニア−4−アザビシクロ[2.2.2]オ
クタンヨージド:実施例2で得られた4−ベンゾイルア
ミノ−5−(ジ−n−プロピルアミノ)−5−オキソペ
ンタン酸 3−ヨードプロピルエステル(12.3g)の
アセトン(120ml)溶液にトリエチレンジアミン
(2.90g)のアセトン(100ml)溶液を室温下
滴下し、遮光下一夜撹拌した。反応液を減圧下溶媒留去
すると白色のアモルファスとして表題化合物を15.2
g得た。
【0026】IRνKBr maxcm-1;3458,2970,
1736,1636,1460,1176 NMR(CDCl3)δ;0.75−1.15(m,6
H),1.35−2.7(m,10H),2.9−4.2(m,
20H),4.45−4.8(m,1H),4.95−5.3
(m,1H),7.25−7.85(m,5H)
【0027】実 施 例 4 マレイン酸プログルメタシン: (1) 実施例3で得られた1−{3−[4−ベンゾイ
ルアミノ−5(ジ−n−プロピルアミノ)−5−オキソ
ペンタノイルオキシ]プロピル}−1−アゾニア−4−
アザビシクロ[2.2.2]オクタンヨージド(600m
g)およびインドメタシン(358mg)と無水炭酸カ
リウム(69mg)をDMF(10ml)中で6時間1
50℃で加熱撹拌した。放冷後、トルエンと希炭酸水素
ナトリウムを加え抽出した。水層を再度トルエンで抽出
し、トルエン層を合わせ水洗を4回行った。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマト(クロロホルム:メタノール
=40:1)で精製し、淡黄色あめ状のプログルメタシ
ンを448mg得た。
【0028】IRνneat maxcm-1;3314,296
6,1734,1686,1632,1458,1319,1
168 NMR(CDCl3)δ;0.75−1.1(m,6H),
1.35−2.85(m,23H),2.9−3.75(m,
6H),3.8(s,3H),4.0−4.35(m,4H),
5.05−5.35(m,1H),6.55−8.05(m,
12H)
【0029】(2) このものをエタノールに溶解し、
マレイン酸の飽和エタノール溶液を加え、マレイン酸塩
とした後、エタノールから再結晶を行い無色粉末晶とし
て表題のマレイン酸プログルメタシンを得た。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(II) 【化1】 [式中、 Xはハロゲン原子または基−OSO2R(Rは
    低級アルキル基または置換されていてもよいフェニル基
    を示す)を示す]で表される化合物とインドメタシンと
    を反応させることを特徴とする、次の式(I) 【化2】 で表されるプログルメタシンの製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(II)で表わされる化合物が、次
    の式(IV) 【化3】 で表されるプログルミドと、次の式(V) A−(CH23−X (V) [式中、Aは脱離基を示し、Xはハロゲン原子または基
    −OSO2R(Rは低級アルキル基または置換されてい
    てもよいフェニル基を示す)を示す]で表わされる化合
    物とをエステル化して次の式(III) 【化4】 (式中、Xは前記した意味を有する)で表される化合物
    とし、更にこれをトリエチレンジアミンと反応させるこ
    とにより得られるものである請求項第1項記載のプログ
    ルメタシンの製造方法。
  3. 【請求項3】 次の式(II) 【化5】 [式中、Xはハロゲン原子または基−OSO2R(Rは
    低級アルキル基または置換されていてもよいフェニル基
    を示す)を示す]で表される化合物。
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