JP4199318B2 - キラルで、非ラセミの(4−アリール−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の製造方法 - Google Patents

キラルで、非ラセミの(4−アリール−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薬学的に活性な化合物を製造するために有効な中間体である、式I
【化8】
Figure 0004199318
のキラルで、非ラセミの化合物の製造方法に関するものであり、分割のために、塩が式Iのラセミ化合物とキラルで、非ラセミのアミノ化合物とから形成される。
【0002】
【従来の技術】
PCT出願であるPCT/EP 94/03491には、細胞−細胞接着、特に、例えば血小板凝集を阻害するヒダントイン誘導体が記載されている。特に、そこには(4−アリール−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセチル単位を含有する化合物が記載されている。これらの物質の薬理活性は、特に2,5−ジオキソイミダゾリジン又はヒダントイン環のC−4位での立体配置に左右される。ヒダントイン環のC−4位で均一な立体配置をもつ活性化合物の製造は、PCT出願のPCT/EP 94/03491によればヒダントイン環のC−4位に関し、R−体とS−体の混合物である立体異性体混合物のクロマトグラフィー分割が活性化合物の段階で行なわれていて実施に困難がある。
ドイツ特許出願195 15 177及びPCT出願のPCT/EP 96/01572には、ヒダントイン誘導体が記載され、それらには、PCT出願のPCT/EP 94/03491で記載された活性な化合物の合成の中間体として使用される式Iのヒダントイン酢酸も記載されている。ヒダントイン環のC−4位で均一な立体配置を有する活性化合物の製造に好適した光学的(enantiomerically)に純粋なヒダントイン酢酸は、多数段階で面倒な方法であるPCT出願のPCT/EP 96/01572に従ってのみ得られ、例えばブヒャラー(Bucherer)反応でカルボニル化合物を反応させてヒダントインを得、これをアミノ酸に加水分解し、このアミノ酸をエステル化し、このアミノ酸エステルで分割を行い、光学的に純粋な化合物をイソシアナト酢酸と反応させ、最後にその得られた生成物を酸性条件下で環化してヒダントイン酢酸が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
PCT出願のPCT/EP 94/03491に記載されたヒダントイン環のC−4位で均一な立体配置を有する活性化合物を製造するためのこれらの公知な方法は、低い総収率及び面倒な方法のために、工業的規模で活性化合物の生産する場合には受け入れられない。それ故、所望の活性化合物を製造するための簡単な合成方法が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
驚くべきことに、式Iの非ラセミ体のヒダントイン酢酸は、都合よく入手しやすい式Iのラセミ化合物の段階で、式Iのラセミ化合物とキラルで非ラセミのアミノ化合物とから形成される塩を分割することにより、簡単に、高光学収率でかつ高化学収率で得られることを見出した。このように、R−配置又はS−配置がC−4位で均一に又は優位に存在している式Iの非ラセミのヒダントイン酢酸を用いて、PCT出願のPCT/EP 96/01572の詳細に従い、所望の活性化合物を製造することができる。分割で用いられる式Iのラセミ化合物、すなわち、エナンチオマー混合物は、公知な方法によるかまたは類似の方法、すなわち例えばPCT出願のPCT/EP 94/03491の詳細に従い製造することができる。
【0005】
従って、本発明は、 式Iのラセミ化合物の分割を、この式Iのラセミ化合物とキラルで非ラセミのアミノ化合物とからの塩を形成させて行われることからなる、式I
【化9】
Figure 0004199318
〔式中、R1は水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ又はヒドロキシルであり、R2は水素、フッ素、(C1〜C7)−アルキル、フェニル−(C1〜C7)−アルキル又は(C3〜C8)−シクロアルキルである〕のキラルで、非ラセミの化合物の製造方法に関する。
【0006】
アルキル基は直鎖又は分岐していてもよい。これはまたアルキル基が置換されている場合にも適用される。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、n−ヘプチルである。好ましいアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル及びtert−ブチルであり、特に好ましくは、メチル及びエチルである。
フェニル−(C1〜C7)−アルキル基では、フェニル基はアルキル基の所望の位置に位置していてもよい。フェニル−(C1〜C7)−アルキル基の例としては、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル及び6−フェニルヘキシルである。好ましい基としては、フェニル−(C1〜C4)−アルキル基であり、特に好ましい基としてはベンジルである。
シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルである。シクロアルキル基は1つ又はそれ以上のアルキル基で、特にメチル基で置換されていてもよい。好ましいシクロアルキル基はシクロプロピル基である。
【0007】
1は、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素、シアノ又はヒドロキシルであり、特に好ましくは塩素、臭素又はシアノである。
2は、好ましくは水素、フッ素、(C1〜C4)−アルキル、特にメチル若しくはエチル、フェニル−(C1〜C4)−アルキル、特にベンジル、又は(C3〜C7)−シクロアルキル、特にシクロプロピルであり、特に好ましくは水素、メチル又はエチルであり、更に特に好ましくはメチル又はエチルであり、更に好ましくはメチルである。
1が塩素、臭素又はシアノで、同時にR2がメチル又はエチルであることが更に好ましい。
【0008】
当業者によく知られた方法により、分割で用いられる式Iのラセミ化合物を製造することができる。例えば、使用される出発物質は、式II
【化10】
Figure 0004199318
〔式中、R1は水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ又はヒドロキシルであり、R2は水素、(C1〜C7)−アルキル、フェニル−(C1〜C7)−アルキル又は(C3〜C8)−シクロアルキルである〕のカルボニル化合物でありうる。
【0009】
使用される出発物質が、式IIにおいて、R1が水素、シアノ、臭素、塩素、ヨウ素又はヒドロキシル、特に臭素又はヒドロキシルであるカルボニル化合物が好ましい。式IIにおけるR2の好ましい意味は、水素、(C1〜C4)−アルキル、特にメチル及びエチル、フェニル−(C1〜C4)−アルキル、特にベンジル、及び(C3−C7)−シクロアルキル、特にシクロプロピルであり、式IIにおけるR2の特に好ましい意味は、メチル及びエチルである。
【0010】
式IIの化合物を、ブヒャラー(Bucherer)反応(H.T. Bucherer, V.A. Lieb, J. Prakt. Chem. 141(1934), 5-43)の公知な条件下で、シアン化カリウム及び炭酸アンモニウムと反応させて、式III
【化11】
Figure 0004199318
(式中、R1及びR2は式IIで定義した通りである)のラセミ体ヒダントインに変換することができる。式Iの化合物を、文献(例えばHouben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie[Methods of Organic Chemistry], Volume XI/1, p.81以下、又はM. OrenaらJ. Org. Chem. 57(1992), 6532を参照されたい)で知られた方法と同様にして、塩基、例えばアルコシド又は水酸化カリウム若しくは炭酸カリウムのようなアルカリ金属水酸化物若しくは炭酸塩の存在下に、式IV
【化12】
Figure 0004199318
〔式中、Xは塩素、臭素又はヨウ素、特に塩素又は臭素であり、R3は例えば(C1〜C6)−アルキル、特にメチル、エチル若しくはtert−ブチル、又はベンジルである〕のハロ酢酸エステルを用いて、N−1上でアルキル化して、式V
【化13】
Figure 0004199318
(式中、R1及びR2は式IIIで定義した通りであり、R3は式IVで定義した通りである)のエステルを得ることが出来る。式IVの特に好ましい化合物はクロロ酢酸メチルである。クロロ−、又はブロモ酢酸エステルを用いる場合には、アルキル化時に、触媒、例えばヨウ化カリウム又はヨウ化ナトリウムのようなヨウ化物を添加することもできる。式Vのエステルを、当業者によく知られた方法により、すなわち、塩酸のような水溶性の鉱酸又は水酸化ナトリウム溶液のような水溶性のアルカリ水酸化物溶液を用いて、式Iのラセミ体ヒダントイン酢酸に変換することができる。式Vのエステルの酸への変換はエステルを単離することなく、直接アルキル化に続いて行うことができるが、又そのエステルをその間に単離することもできる。
【0011】
2がフッ素である式Iの化合物は、R2が水素である化合物から、当業者に知られた慣用的なフッ素化方法(例えばNachr. Chem. Tech. Lab. 38(1990), 40を参照されたい)により製造することができる。
式Iのラセミ化合物において、所望ならば、置換基R1の変換をすることもできる。例えば、R1がハロゲンである式Iの化合物は、公知な方法と同様にしてハロゲン−シアン化物交換により、すなわち臭素−シアン化物交換により、R1がシアノである式Iの化合物に変換することができ(N. Chatani and T. Hanafusa, J. Org. Chem. 51(1986), 4714;J.R. Dalton and S.L. Regen, J. Org. Chem. 44(1979), 4443)、R1がヒドロキシルである化合物は、直接に又はヒドロキシル基の変換後に、例えばメチルスルホニルオキシ基若しくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基に変換することができ、シアン化物交換により、R1がシアノである化合物に変換することができ(M.R.I. Chambers and D.A. Widdowson, J. Chem. Soc. Perkin Trans. I(1989), 1365;V. Percec et al., J. Org. Chem. 60(1995), 6895;及びそれらの中で引用された文献)、そしてR1が水素である化合物は、直接にR1がシアノである化合物に変換することができる(G. Lohaus, Chem. Ber. 100(1967), 2719)。このような変換をまた式Iの非ラセミな化合物でも行うことができる。
【0012】
分割のために実施される式Iのラセミ化合物とキラルで非ラセミのアミノ化合物との塩形成は、溶媒、希釈剤又は分散剤中で二つの成分を一緒にすることによる通常の方法により行われる。続いて行われる実際の分割、すなわち式Iの化合物の二つのエナンチオマーの一つの分離、濃縮又は減少化は、式Iの化合物とキラルで非ラセミなアミノ化合物のR−体の塩が一方で有する性質、及び式Iの化合物とキラルで非ラセミのアミノ化合物のS−体の塩が他方で有する性質の相違を利用して行われる。二つの成分を一緒にする場合、式Iのラセミ化合物を最初に導入し、そしてアミノ化合物を計量して導入するか、又はこの逆を行うか、又は二つの成分を反応容器中に同時に計量して導入することもできる。
【0013】
分割のためのキラルで非ラセミのアミノ化合物として、アミノ基のほか、分子中に他の官能基を含まないアミン類を使用することができ、同様に一つ又はそれ以上の官能基、例えばヒドロキシル基、エーテル基、カルボキシル基、カルボキシレート基、エステル基又はアミド基を含むアミン類を使用することができる。アミノ化合物は飽和又は不飽和であってもよく、芳香族基、特に置換又は未置換のフェニル基を含んでいてもよい。アミノ化合物は一級、二級及び三級アミノ基を含んでいてもよく、又アミノ基は環の一部分であってもよい。好ましくはアミン、アミノアルコール、アミノ酸及びアミノ酸誘導体、特に好ましくはアミノアルコールが用いられる。適当なキラルなアミノ化合物の例としては、(+)−フェニルアラニン、(−)−フェニルアラニン、(+)−エフェドリン、(−)−エフェドリン、(+)−ノルエフェドリン、(−)−ノルエフェドリン、(+)−フェニルアラニノール、(−)−フェニルアラニノール、(R)−フェニルアラニンメチルエステル、(S)−フェニルアラニンメチルエステル、(L)−N−メチルグルコサミンがある。
【0014】
式Iのラセミ化合物とキラルで非ラセミのアミノ化合物とが塩形成のため一緒にされる場合の溶媒、希釈剤又は分散剤(以下、溶媒として総括的に記載する)の選択は、個々の場合、すなわちアミノ化合物と式Iの化合物との特別な組み合わせ及びそれらの塩の性質、および分割で使用予定の方法の如何によって変わる。適当な溶媒としては、水及び有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノールのようなアルコール類、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコール及びジエチレングリコールのモノー及びジメチルエーテルのようなエーテル類、アセトン及びブタノンのようなケトン類、酢酸エチル及びtert−ブチルアセタートのようなエステル類、及びトルエン及び塩化メチレンのような炭化水素類及びハロゲン化炭化水素類がある。二つ又はそれ以上の溶媒の混合物を、例えば水とエタノール、水とメタノール、イソプロパノールとtert−ブチルメチルエーテル又は水と酢酸エチル、例えば水−飽和酢酸エチルの形態で使用することができる。しばしば、水―有機溶媒、すなわち水と一又はそれ以上の有機溶媒の混合物中で、または水中で操作を行うのが好都合である。
【0015】
式Iのラセミ化合物とキラルで非ラセミなアミノ化合物を、塩形成のために、モル比1:1で一緒にすることができるが、二成分のうち一つは過剰で又は化学量論的な量より少なめで使用することができる。好ましくは0.5〜1モルのアミノ化合物が1モルの式Iのラセミ化合物に対して使用される。アミノ化合物を化学量論的な量より少なめで使用する場合には、完全に又は部分的に式Iの一部の化合物を中和するがアミノ化合物による塩への変換がない非キラルな補助塩基を添加するのが有利である。この場合、好ましくは0.5モル以上の補助塩基が1モルの式Iのラセミ化合物に対して使用される。適当な補助塩基は、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物である。
【0016】
一般に、塩形成は−15℃〜100℃、好ましくは0℃〜80℃の温度で行われる。塩形成後にラセミ体を分けるために行われる元のラセミ混合物から、式Iの化合物の二つのエナンチオマー体の一つの分離、濃縮又は減少化において、二つのジアステレオマー塩の一つの形成、すなわち、一方で式Iの化合物のR−体及びキラルで非ラセミのアミノ化合物の塩の形成、及び他方で式Iの化合物のS−体及びキラルで非ラセミのアミノ化合物の塩の形成がむしろ起こるという事実、及び/又は溶解性の相違がこれらの二つの塩の間に存在するという事実が利用される。例えば、二つの塩の一方だけが使用される溶媒から沈殿するかもしれないし、あるいは二つの塩の一方が他方に比べより多量に沈殿するかもしれない。その後、沈殿した塩は、例えば濾過又は遠心分離により単離され、そしてこの塩及び/又は母液は更に処理することができる。しかしながら、一方の分離、濃縮又は減少に対しては、例えば二つの混和しない液相間での分配又は抽出を行うことができる。塩形成中に及び/又は塩形成後に、二つのジアステレオマー塩の一方の結晶化又は二つの塩の一方が際立って多い塩混合物の結晶化が起こる方法、すなわち分別結晶が用いられる。式Iの特定のエナンチオマーを製するためには、キラルアミノ化合物との塩として沈殿するのは、目的とするエナンチオマーではなく、むしろ目的としないエナンチオマーであり、目的とするエナンチオマーははじめ母液中に残っているという条件を選択することが有利であることがある。
【0017】
分別結晶を用いる好ましい方法では、塩形成からの反応混合物は、反応混合物の総重量に対して、好ましくは2.5〜40重量%、特に好ましくは10〜30重量%の式Iのラセミ化合物を含む。結晶化時の温度は、一般に−15℃〜100℃、好ましくは0℃〜80℃である。温度は結晶化の過程で変えることができ、例えば結晶化の初期は相対的に高い温度で始め、その後、より低くすることができる。最後に−5℃〜30℃の温度に設定すると、しばしば有利である。
【0018】
分別結晶で沈殿する塩又はその母液は、式Iの一方の、あるいは他方のエナンチオマー体を、活性化合物を合成する場合に十分である高い光学純度で既に含んでいることがしばしばある。沈殿する塩に含まれているエナンチオマーが高純度で要求される場合には、この塩の単離後、例えば濾過又は遠心分離することにより、更に濃縮するには、例えば再結晶することにより続けることができる。更なる分別結晶である再結晶は、個々の場合に要求される光学純度を達成するまで、一回又は数回行うことができる。塩形成時の溶媒に対する上記の詳細は、式Iの化合物とキラルで非ラセミなアミノ化合物の塩の再結晶で使用される溶媒にも同様に適用される。好ましくは水、メタノール、エタノール又はイソプロパノールのようなアルコール類、又はこれらの混合溶媒、例えば水とエタノールの混合溶媒が再結晶で使用される。
【0019】
再結晶化時に、使用される塩の濃縮は、再結晶混合物の総重量に対して、好ましくは2.5〜40重量%、特に好ましくは10〜30重量%である。再結晶時の温度は、一般に−15℃〜100℃で、好ましくは0℃〜80℃である。例えば濾過又は遠心分離により、沈殿した結晶を単離する前に、最後に−5℃〜30℃の温度に設定すると、しばしば有利である。
塩形成後に行われる結晶化の母液にキラルアミノ化合物とともに塩の形で含まれるエナンチオマーが、初めに達した光学純度よりも高い純度で要求される場合には、例えば部分的に又は完全に母液を濃縮し、上記の詳細にしたがって、生じる塩を再結晶することができる。
【0020】
キラルアミノ化合物とそれらの塩から、所望の光学純度で式Iのエナンチオマーとして純粋な化合物を単離するためには、塩形成後又は再結晶後に直接単離された塩を、例えば水中、有機溶媒中、又は水と有機溶媒の混合溶媒中で通常の方法により溶解又は懸濁し、強酸、例えば塩酸、硝酸、リン酸又は硫酸のような鉱酸で、特に鉱酸水溶液で処理することができる。その後、生じた式Iの遊離カルボン酸は、個々の場合の条件に応じて、例えば濾過、遠心分離、層分離又は抽出により単離することができる。式Iのカルボン酸の脱離は、好ましくは水又は水と有機溶媒の混合溶媒、例えば水/酢酸エチル混合溶媒中で、鉱酸水溶液を用いてpHを約0〜2に調整し、層分離及び/又は抽出により、例えば酢酸エチルで単離し、続いて有機層の濃縮及び残査の乾燥によりで行われる。すなわち、例えば酸性化及び抽出により、単離された塩からの前述した脱離と同様に、塩形成時に結晶化された塩の母液に残っている式Iのカルボン酸を得ることもできる。このことは、キラルなアミノ化合物とともにそれらの塩の形で母液に残っているカルボン酸に対して、及び随意に添加された補助塩基を含む塩に対しても適用される。
【0021】
分割のために用いたキラルで非ラセミのアミノ化合物は、式Iの化合物の単離後、その脱離時に残っている酸性溶液から回収することができる。このために、強塩基、例えば水酸化ナトリウム溶液又は水酸化カリウム溶液のようなアルカリ金属水酸化物を用いて、酸性溶液をpH11又はそれ以上に調整する方法が使用され、その後遊離塩基の形で存在するアミノ化合物が、例えば水溶液又は懸濁液から酢酸エチルのような有機溶媒を用いて抽出し、その抽出物を濃縮、乾燥することにより単離される。回収されたアミノ化合物は、再び分割で使用する前に、溶媒で温浸することにより、又は再結晶することにより精製することができる。
【0022】
本発明の方法によれば、非常に良好な光学純度を有し、従ってヒダントイン環のC−4位で均一な立体配置を有する所望の薬理学的に活性な化合物の製造に極めて適切である、式Iのキラルで非ラセミな化合物は、高い化学収率で、工業的規模で容易に行なうことができる簡単な方法で得られる。更に式Iのラセミ化合物及び非ラセミ化合物に対してPCT/EP 94/03491及びPCT/EP 96/01572に記載された方法(これらを本文に参考として引用する)に従って、薬理学的に活性な化合物を得るための処理を行なうことができる。
【0023】
さらに本発明は、ラセミ体では、前記した本発明による方法の出発物質であり、又はこの方法を行なう場合に非ラセミ体で得られ、そして薬理学的に活性な化合物を製造するための有用な中間体である式Iの化合物それ自体に関する。
非ラセミの式Iの化合物は、この場合、純粋なエナンチオマーとして、又はいずれの所望の比率で(ラセミ化合物は1:1の比率で存在する)エナンチオマーの混合物として存在することができる。特に、本発明は、ラセミ体又は非ラセミ体の式Ia
【化14】
Figure 0004199318
〔式中、R1aはフッ素、塩素、臭素又はヒドロキシルであり、R2aは(C1〜C4)−アルキル又はベンジルである。但し、R1aが臭素で、R2aがメチルである純粋なエナンチオマーで存在する式Iaの化合物は除く〕の化合物に関する。
【0024】
本発明による製法及び式Iの化合物に対する上記の説明は、同様に式Iaの化合物にも適用される。式IaのR2aを表わす(C1〜C4)−アルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルがある。好ましくは、R2aはメチル又はエチルであり、特に好ましくはメチルである。特にラセミ体である、R1aが臭素である式Iaの化合物は本発明の主題の化合物である。本発明の主題である好ましい化合物それ自体は、ラセミ体でR1aが臭素であり、R2aがメチルである式Iaの化合物、すなわちラセミ体である式Ib
【化15】
Figure 0004199318
の化合物であり、この化合物は、上記した本発明による製法で出発物質として用いることができる。
式Iaの化合物と式Ibの化合物の製造は、例えば上記したように式IIIの相当するラセミ体のヒダントインを式IVのハロ酢酸エステルと反応させ、式Va
【化16】
Figure 0004199318
〔式中、R1aはフッ素、塩素、臭素又はヒドロキシルであり、R2aは(C1〜C4)−アルキル又はベンジルであり、R3aは例えば(C1〜C6)−アルキル又はベンジルである〕のラセミ化合物を得、上記したように、例えば鉱酸水溶液又はアルカリ金属水酸化物溶液を用いて、これらのラセミエステルを加水分解し、式Iaの酸又は式Ibの酸をラセミ体で得、次いでそれらから本発明の方法により、非ラセミ体である式Iaの酸又は式Ibの酸を得ることができる。ラセミ体である式Vaの化合物も又本発明の主題である。上記の説明が又これらに対しても同様に適用される。好ましくは式VaのR1a及びR2aは式Iaに対して示された意味を持つ。式VaのR3aは、好ましくは(C1〜C4)−アルキル、特にメチル、エチル、若しくはtert−ブチル、又はベンジルである。
【0025】
好ましい化合物は、ラセミ体で、R1aが臭素で、R2aがメチルで、R3aが(C1〜C4)−アルキル、特にメチル又はエチルである式Vaの化合物、すなわち式Vb
【化17】
Figure 0004199318
〔式中、R3bが(C1〜C4)−アルキル、特にメチル又はエチルである〕のラセミ化合物である。式Va及び式Vbの化合物は薬理学的に活性な化合物の有用な中間体でもある。式Va及び式Vbの化合物は、式III及び式IVの化合物からの製造後に上記に説明したようにして単離することができるか、または単離することなく式Iaの酸又は式Ibの酸に直接、同様に加水分解することができる。加水分解をアルカリ性条件下で行なう場合、これらの酸の塩が初めに生成されるが、これらの塩は同様に言うまでもなく本発明に包含されるものである。
【0026】
【実施例】
つぎに実施例によって本発明を説明する。
生成物は1H−NMRスペクトル及びマススペクトルで同定した。
得られた生成物の(R)−体又は(S)−体の式Iの酸のエナンチオマー余剰率(ee)は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)(カラム:E. Merck, DarmstadtのS,S-Whelk-01(250mm×4mm):検出器、UV 240/254mm;溶離液:n−ヘキサン+エタノール+氷酢酸(90+10+1容量部);流速:1ml/min;温度:40℃)により測定した。実施例で得られた塩はHPLCで直接調べた。式Iの化合物の絶対配置の決定は、文献(参考PCT出願のPCT/EP96/01572)で知られた対応する光学的に純粋なアミノ酸からの非ラセミ化合物の独立した製造により行なった。
【0027】
実施例1
(R,S)−4−フェニル−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン
21.0gのアセトフェノン、15.8gのシアン化カリウム及び54.0gの炭酸アンモニウムを、10barで、340mlの水―エタノール(1:1)中8時間110℃でオートクレーブで加熱した。その後、その混合物を500mlの水で希釈し、90mlの濃塩酸を氷冷しながら注意深く加えた(激しい泡立ちがあり、シアン化水素の形成)。沈殿生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥した。収率:29.1g(87.5%)の標題のラセミ化合物。m.p.194〜195℃
【0028】
実施例2
(R,S)−4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン
29.4mlのエタノールと29.4mlの水をはじめにオートクレーブ中に入れ、続いて5.8gの4−ブロモアセトフェノン、2.48gのシアン化カリウム及び8.4gの炭酸アンモニウムを混合した。反応混合物を8〜9barで8時間110℃加熱した。室温まで冷却後、30mlの水で希釈し、約27mlの半−濃塩酸を注意深く添加してpHを3〜4に調整した。生じた白い沈殿物を濾過し、少量の水で洗浄し、乾燥機中50℃で乾燥した。収率:7.7g(98%)の標題のラセミ化合物。m.p.275℃
【0029】
実施例3
(R,S)−4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン
65.0gの4−シアノアセトフェノン、43.2gのシアン化カリウム及び132.0gの炭酸アンモニウムを、10bar(窒素)で700mlの水―エタノール(1:1)中8時間110℃でオートクレーブ中で加熱した。その後、その混合物を350mlの水で希釈し、そして約460mlの半−濃塩酸でpH3.5まで注意深く酸性にした。沈殿生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥した。収率:58g(61%)の標題のラセミ化合物。m.p.206℃
【0030】
実施例4
(R,S)−(4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸
はじめに10.58gの(R,S)−4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジンを、室温で25mlのN−メチルピロリドン中に入れ、5.87gの粉末炭酸カリウムと5.45gのクロロ酢酸メチルで処理した。反応混合物を50℃で2時間加熱し、その後25℃まで冷却し、250mlの水で希釈した。8〜9mlの濃水酸化ナトリウム溶液を加えて、pH11にし、次いでその混合物を室温で30分間攪拌し、更に40〜50℃で30分間攪拌した。得られた無色透明な溶液を25℃まで冷却し、13〜15mlの濃塩酸を用いてpH1〜1.5まで酸性にし、15〜20℃で更に60分間攪拌した。沈殿した結晶性生成物を濾過し、中性になるまで少量の水で洗浄し、真空中60℃で乾燥した。収率:10.5g(83%)の標題のラセミ化合物。m.p.240〜241℃
【0031】
実施例5
(R,S)−(4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸
はじめに10.0gの(R,S)−4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジンを、室温で50mlのN−メチルピロリドン中に入れ、4.74gのカリウムtert−ブトキシドと4.7mlのブロモ酢酸エチルで処理した。反応混合物を120℃で2.5時間加熱し、その後25℃まで冷却し、次いで200mlの水を加えた。塩化ナトリウムで飽和した後、総計100mlの酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて濃縮し、そして残査を50mlの濃塩酸とともに、90〜100℃で加熱した。結晶性生成物を濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥した。収率:9.5g(79%)の標題のラセミ化合物。m.p.239〜241℃
【0032】
実施例6
(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸
はじめに34.4gの(R,S)−4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジンを、室温で80mlのN−メチルピロリドン中に入れ、24.32gの粉末炭酸カリウムと16.32mlのクロロ酢酸メチルで処理した。反応混合物を50〜60℃で2時間攪拌し、その後25℃まで冷却し、ついで800mlの水を希釈した。濃水酸化ナトリウム溶液でpH11にし、次いでその混合物を室温で30分間攪拌し、更に40〜50℃で30分間攪拌した。25℃まで冷却した後、344mlの2N塩酸を用いてpH1まで酸性にし、約250mlの酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空で濃縮した。51.2gのオイルが得られ、これをジイソプロピルエーテルで結晶化した。収率:36.3g(83%)の標題のラセミ化合物。m.p.227〜229℃
【0033】
実施例7
(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸
12.5gの(R,S)−(4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸と15.4gのシアン化銅(I)を、65mlのジメチルホルムアミド中、155℃で8時間加熱し、次いで反応混合物を一晩攪拌しながら約25℃まで冷却した。初期の白い懸濁液から得られた緑色の溶液を195mlの水で処理し、次いで濃塩酸を用いてpHを3からpH1〜1.5までに調整した。その混合物を30分間攪拌し、8gのセライトR 濾過助剤と50gの塩化ナトリウムを加えて、更に15分間攪拌し濾過した。水層を各回40mlの酢酸エチルを用いて3回抽出した。有機層を合わせて各回25mlの飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗浄し、塩化ナトリウム溶液を廃棄した。有機層を100mlの希水酸化ナトリウム溶液で処理し、その混合物をSeitz濾過層を通して濾過した。有機層を分離し廃棄し、アルカリ水層を濃塩酸を用いてpH1〜1.5まで酸性にした。はじめ油状で沈殿していた生成物がしばらくすると結晶化した。更に10℃で1時間攪拌し、その生成物を濾過し中性になるまで水で洗浄し、そして乾燥した。収率:7.5g(72%)の標題のラセミ化合物。m.p.224〜226℃
【0034】
実施例8
(S)−(4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸
10.8gの(R,S)−(4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸と5.0gの(R)−フェニルアラニノールを、90mlのイソプロパノール中で、80℃で15分間攪拌した。混合物を20〜25℃まで冷却し、結晶物を濾過し、10.3gの(R)−フェニルアラニノール塩が得られた。これを110mlのエタノールで再結晶した。5℃で2時間攪拌後、結晶物を濾過し乾燥した。収率:4.4gの標題の酸の(R)−フェニルアラニノール塩。
遊離酸を取り出すために、その塩を44mlの水に懸濁し、希塩酸でpH1まで酸性にし、生じた沈殿物を濾過し、水で温浸し、そして乾燥した。収率:66%eeの(S)体(HPLC)を含む2.85gの標題の酸。
[α]20 D=+18°(c=1;2.15Nエタノール性塩化水素溶液)
【0035】
実施例9
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(R)−フェニルアラニノール塩
30.0gの(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸を、40℃で600mlのエタノールに溶解し、9.96gの(R)−フェニルアラニノールで処理した。混合物を0〜5℃で16時間攪拌し、沈殿生成物を濾過した。収率:82%eeの(S)−酸(HPLC)を含む14.8gの標題の塩。m.p.185〜187℃
【0036】
実施例10
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(R)−フェニルアラニノール塩
実施例9により得られた3.8gの塩を、沸騰加熱で105mlのエタノールに溶解した。混合物を冷却し、0〜5℃で1.5時間攪拌し、次いで沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:97.5%eeの(S)−酸(HPLC)を含む3.0gの標題の塩。m.p.193〜195℃
【0037】
実施例11
(R)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(S)−フェニルアラニノール塩
25gの(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸を、20〜25℃で、150mlのイソプロパノールと150mlのtert−ブチルメチルエーテルの混合溶媒中、13.8gの(S)−フェニルアラニノールで処理した。一晩攪拌した後、沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:71.3%eeの(R)−酸(HPLC)を含む9.3gの標題の塩。イソプロパノール/アセトンで2回再結晶して、99.4%eeの(R)−酸(HPLC)を含む標題の塩を3gの収率で得た。
【0038】
実施例12
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(R)−フェニルアラニノール塩
27.3gの(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸を、攪拌しながら150mlの水中の15.1gの(R)−フェニルアラニノールに20℃で加えた。混合物を20℃で10分間攪拌し、次いで60℃で1時間攪拌すると透明な溶液が得られた。その混合物を3時間で20℃まで冷却し、さらにこの温度で15時間攪拌した。沈殿生成物を吸引濾過し、20mlの水、そして40mlのアセトンで洗浄し、乾燥した。収率:89.8%eeの(S)−酸(HPLC)を含む18.9gの標題の塩。m.p.191〜194℃
【0039】
実施例13
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(R)−フェニルアラニノール塩
実施例12で得られた18.9gの塩を、65mlの水中、60℃で1時間攪拌攪拌した。懸濁液を3時間で20℃まで冷却し、さらにこの温度で15時間攪拌した。沈殿生成物を吸引濾過し、10mlの水で洗浄し、40℃で真空乾燥した。収率:99.4%eeの(S)−酸(HPLC)を含む15.7gの標題の塩。m.p.199℃
[α]20 D=−18°(c=1;メタノール)
【0040】
実施例14
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸
実施例13により得られた12.9gの(S)−4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(R)−フェニルアラニノール塩を、60mlの水と50mlの酢酸エチルの混合溶媒中にはじめに入れた。半−濃塩酸を加えてpHを1にした。水層を分離し、その水層は(R)−フェニルアラニノール塩の回収のために使用した。有機層を水で洗浄し、真空で濃縮した。残査を10mlのトルエンで処理し、その混合物を蒸発乾固した。収率:99.4%eeの(S)−体(HPLC)を含む8.2gの標題の酸。
[α]20 D=+56°(c=1;29.2%強エタノール性塩化水素溶液)
【0041】
実施例15
(R)−フェニルアラニノールの回収
実施例14により得られ、そして(R)−フェニルアラニノールを含有する水層を、濃水酸化ナトリウム溶液を用いてpH11に調整し、各回10〜20mlの酢酸エチルで4回抽出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾固した。残査をtert−ブチルメチルエーテルで温浸し、真空で濾過した。収率:3.8gの(R)−フェニルアラニノール。m.p.92〜93℃
[α]20 D=+25.5°(c=1.2;1N水溶性塩化水素溶液)
【0042】
実施例16
(R)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(S)−フェニルアラニノール塩
19.6gの(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸を、90mlの水中で60℃に加熱し、続いて5.44gの(S)−フェニルアラニノール、2gの水酸化カリウム及び20mlのメタノールで処理した。混合物を60℃で15分間攪拌し、次いで0℃まで冷却し、この温度で15分間攪拌した。沈殿生成物を吸引濾過し、乾燥した。収率:68.6%eeの(R)−酸(HPLC)を含む13.5gの標題塩。実施例13と同様に再結晶して100%eeの(R)−酸(HPLC)を含む12.2gの標題の塩を得た。m.p.199〜200℃
【0043】
実施例17
(R)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(S)−フェニルアラニノール塩
19.6gの(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸を、90mlの水中で60℃に加熱し、続いて5.44gの(S)−フェニルアラニノール、2gの水酸化カリウム及び10mlのエタノールで処理した。混合物を60〜65℃で15分間攪拌し、次いで0℃まで徐々に冷却し、この温度で60分間攪拌した。沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:72.2%eeの(R)−酸(HPLC)を含む13.4gの標題塩。実施例13と同様に再結晶して93.95%eeの(R)−酸(HPLC)を含む12.5gの標題の塩を得た。m.p.199〜200℃
【0044】
実施例18
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(R)−フェニルアラニノール塩
300mlの酢酸エチルと11mlの水中の15.0gの(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸を、40℃で5.0gの(R)−フェニルアラニノールで処理した。混合物を徐々に冷却し、0℃で一晩攪拌した。沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:88.3%eeの(S)−酸(HPLC)を含む10.0gの標題の塩。
【0045】
実施例19
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(R)−フェニルアラニノール塩
実施例18により得られた生成物を沸騰しているイソプロパノールで2回再結晶し、はじめ混合物を攪拌しながら20〜25℃まで徐々に冷却し、5℃で一晩放置した。沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:99.5%eeの(S)−酸(HPLC)を含む8.4gの標題の塩。
【0046】
実施例20
(R)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(S)−フェニルアラニノール塩
19.6gの(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸を、70mlの水中で60℃に加熱し、次いで2gの水酸化カリウム、5.44gの(S)−フェニルアラニノール及び30mlのエタノールで処理した。混合物を60℃で15分間攪拌し、次いで20〜25℃まで徐々に冷却し、この温度で16時間攪拌し、その後0℃まで冷却した。沈殿生成物を濾過し、50℃で真空乾燥した。収率:86.7%eeの(R)−酸(HPLC)を含む12.4gの標題の塩。m.p.196〜197℃
このようにして得られた塩を26mlの水中で、60〜65℃で45分間攪拌し、約22℃に冷却し、一晩攪拌し、沈殿生成物を濾過し、乾燥することによって、98.5%eeの(R)−酸(HPLC)を含む11.4gの標題の塩を得た。m.p.199〜200℃
【0047】
実施例21
(R)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(S)−フェニルアラニノール塩
19.6gの(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸、5.44gの(S)−フェニルアラニノール及び2gの水酸化カリウムを、105mlの水中で60℃に加熱し、次いで、20〜25℃まで徐々に冷却し、この温度で1時間攪拌した。沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:94.4%eeの(R)−酸(HPLC)を含む10.8gの標題の塩。m.p.199〜201℃
【0048】
実施例22
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(+)−(1S,2R)−エフェドリン塩
7.1gの(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸を、40mlのアセトン中で約45℃に加熱し、2.13gの(+)−(1S,2R)−エフェドリンで処理した。次いで、混合物を20〜25℃まで徐々に冷却した。沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:35%eeの(S)−酸(HPLC)を含む5.4gの標題の塩。
【0049】
実施例23
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(+)−(1S,2R)−エフェドリン塩
実施例22により得られた生成物を加熱しながら40mlのエタノールに溶解し、次いで、20〜25℃まで冷却した。沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:98.1%eeの(S)−酸(HPLC)を含む2.7gの標題の塩。
【0050】
実施例24
(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(+)−(1S,2R)−エフェドリン塩
7.1gの(R,S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸を、200mlの塩化メチレン中で2.13gの(+)−(1S,2R)−エフェドリンで処理し、20〜25℃で4時間攪拌した。沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:≦1%eeの(S)−酸(HPLC)を含む8.8gの標題の塩。
【0051】
実施例25
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(+)−(1S,2R)−エフェドリン塩
実施例24により得られた生成物を加熱しながら40mlのエタノールに溶解し、次いで、その溶液を20〜25℃まで冷却した。沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:94.8%eeの(S)−酸(HPLC)を含む3.6gの標題の塩。
【0052】
実施例26
(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸
実施例23により得られた3gの(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(+)−(1S,2R)−エフェドリン塩を、はじめに15mlの水と15mlの酢酸エチルの混合溶媒中に入れた。半−濃塩酸を加えて、pHを1にした。水層を分離し、水層は実施例15と同様にして(+)−(1S,2R)−エフェドリンの回収のために用いれる。有機層を水で洗浄し真空で濃縮した。残査をトルエンで2回処理し、その混合物を蒸発乾固した。収率:98%eeの(S)−体(HPLC)を含む1.82gの標題の酸。
【0053】
実施例27
(S)−(4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の(+)−(1S,2R)−エフェドリン塩
6.5gの(R,S)−(4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸と1.98gの(+)−(1S,2R)−エフェドリンを、240mlのエタノール中で還流するまで加熱した。はじめに、その混合物を20〜25℃まで徐々に冷却し、その後0〜4℃で更に2時間攪拌した。沈殿生成物を濾過し、乾燥した。収率:70%eeの(S)−酸(HPLC)を含む2.3gの標題の塩。

Claims (9)

  1. 式Iのラセミ化合物の分割を、この式Iのラセミ化合物とキラルで非ラセミのフェニルアラニノールおよびエフェドリンから選ばれるアミノ化合物とからの塩を形成させて行われることからなる、式I
    Figure 0004199318
    〔式中、R1は水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ又はヒドロキシルであり、R2は水素、フッ素、(C1〜C7)−アルキル、フェニル−(C1〜C7)−アルキル又は(C3〜C8)−シクロアルキルである〕のキラルで、非ラセミの化合物の製造方法。
  2. 1が塩素、臭素、ヨウ素、シアノ又はヒドロキシルである請求項1記載の製造方法。
  3. 2が水素、フッ素、(C1〜C4)−アルキル、ベンジル又は(C3〜C7)−シクロアルキル、好ましくは水素、メチル又はエチルである請求項1及び/又は2に記載の製造方法。
  4. 分割で用いられる式Iのラセミ化合物を製造するために、式II
    Figure 0004199318
    〔式中、R1は水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ又はヒドロキシルであり、R2は水素、(C1〜C7)−アルキル、フェニル−(C1〜C7)−アルキル又は(C3〜C8)−シクロアルキルである〕のカルボニル化合物を、ブヒャラー反応の条件下で、式III
    Figure 0004199318
    (式中、R1及びR2は、式IIで定義した通りである)のヒダントインに変換し、これを、式IV
    Figure 0004199318
    〔式中、Xは塩素、臭素又はヨウ素であり、R3は(C1〜C6)−アルキル又はベンジルである〕のハロ酢酸エステルを用いてアルキル化し、式V
    Figure 0004199318
    〔式中、R1及びR2は式IIで定義した通りであり、R3は(C1〜C6)−アルキル又はベンジルである〕の化合物を得て、式Vのエステルを式Iの酸に変換し、所望である場合には、置換基R1の変換を行う、請求項1ないし3の一つ又はそれ以上に記載された方法。
  5. 非キラルな補助塩基が塩形成時に添加される請求項1ないし4の一つ又はそれ以上に記載された方法。
  6. 塩の形成が、水、水−有機溶媒又はアルコール、好ましくはメタノール、エタノール及びイソプロパノールであるアルコール中で、式Iの化合物とキラルで非ラセミのアミノ化合物から行なわれる請求項1ないし5の一つ又はそれ以上に記載された方法。
  7. 式Iの化合物とキラルで非ラセミのアミノ化合物から形成される塩が、分別結晶され、そして単離後、所望ならば再結晶される請求項1ないし6の一つ又はそれ以上に記載された方法。
  8. 式Iの遊離のカルボン酸が、式Iの化合物とキラルで非ラセミなアミノ化合物の塩から、鉱酸処理により脱離される請求項1ないし7の一つ又はそれ以上に記載された方法。
  9. (S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキ
    ソイミダゾリジン−1−イル)酢酸が製造される請求項1ないし8の一つ又はそれ以上に記載された方法。
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