JP2548946B2 - モノアゾ化合物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法 - Google Patents

モノアゾ化合物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法

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JP2548946B2
JP2548946B2 JP62207019A JP20701987A JP2548946B2 JP 2548946 B2 JP2548946 B2 JP 2548946B2 JP 62207019 A JP62207019 A JP 62207019A JP 20701987 A JP20701987 A JP 20701987A JP 2548946 B2 JP2548946 B2 JP 2548946B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維方
法を染色または捺染する方法に関する。
従来技術 特公昭39−18184号公報の実施例2には、下式 で示される赤色の反応染料が示されている。
発明が解決しようとする問題点 従来、種々の反応染料は繊維材料の染色及び捺染に広
く使用されている。しかしながら、前記の特公昭39−18
184の実施例2の染料は、溶解性、ビルドアップ性等の
染色性能面及び酸加水分解堅牢度等の諸堅牢度面に関す
る高い要求の点からみて、未だ満足すべきレベルではな
く、更に改良された染料の提供が強く望まれている。
溶解性に優れることは、例えば、Adictionary of dye
s and dyeing,KG Ponting,159頁、(1980)にも明らか
なように、染色上の問題をなくすために先ず重要であ
る。さらに近年、省エネルギー化、自動計測などの理由
から、染料の水性液状組成物が脚光をあびているが、そ
の適用性からも重要な要素である。
一般に溶解性の高い染料は、繊維に対する親水性が低
下し、さらに反応基も加水分解されやすい傾向にあり、
結局ビルドアップ性が低下することがよく知られてい
る。即ち、溶解性とビルドアップ性の関係は、一方を改
良すると他方が犠牲になると通常考えられ、これらの性
能を同時に、しかも著しく向上した化合物の開発が強く
望まれている。
本発明者らは、かゝる要望を満足して前述の公知染料
の欠点を改良し、さらに染料に対して要求される要件を
広く満足できる新規な化合物を見い出す目的で鋭意検討
した結果、本発明を完成した。
問題点を解決するための手段 本発明は遊離酸の形で下記一般式(I) 〔式中、R1及びR2は互いに独立に、水素原子、メチル
基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、塩素原子、臭
素原子、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ニ
トロ基、スルホン酸基、またはカルボン酸基、Rおよび
R′は互いに独立に水素原子または置換されていてもよ
いアルキル基を表わし、A1及びA2は互いに独立に、基 (式中、B1及びB2は互いに独立に、水素原子、メチル
基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、ハロゲン原子
またはスルホン酸基であり、Zは基−SO2CH=CH2または
基−SO2CH2CH2Yを表わし、Yはアルカリの作用で脱離す
る基である。) または基 (式中、Zは前記の意味を有する。) を表わすが、R及びR′が水素原子の場合はA1及びA2
互いに異なるものとする。〕 で示されるモノアゾ化合物、及びそれを用いて繊維材料
を染色または捺染する方法を提供する。
一般式(I)において、RおよびR′で表わされるア
ルキル基としては、1−4個の炭素原子を有するアルキ
ル基が好ましく、置換されていてもよい基としては、ヒ
ドロキシ基、シアノ基、アルコキシ基、ハロゲン基、カ
ルボキシ基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル
基、アルキルカルボニルオキシ基、スルホ基、スルファ
モイルキが好ましい。
好ましいRおよびR′としては、たとえば、水素原
子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロ
ピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル
基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル
基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル
基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル
基、2,3−ジヒドロキシプロピル基、3,4−ジヒドロキシ
ブチル基、シアノメチル基、2−シアノエチル基、3−
シアノプロピル基、メトキシエチル基、3−エトキシエ
チル基、3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピ
ル基、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル基、クロ
ロメチル基、ブロモメチル基、2−クロロエチル基、2
−ブロモエチル基、3−クロロプロピル基、3−ブロモ
プロピル基、4−クロロブチル基、4−ブロモブチル
基、カルボキシメチル基、2−カルボキシエチル基、3
−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基、1,
2−ジカルボキシエチル基、カルバモイルメチル基、2
−カルバモイルエチル基、3−カルバモイルプロピル
基、4−カルバモイルブチル基、メトキシカルボニルメ
チル基、エトキシカルボニルメチル基、2−メトキシカ
ルボニルエチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、
3−メトキシカルボニルプロピル基、3−エトキシカル
ボニルプロピル基、4−メトキシカルボニルブチル基、
4−エトキシカルボニルブチル基、メチルカルボニルオ
キシメチル基、エチルカルボニルオキシメチル基、2−
メチルカルボニルオキシエチル基、2−エチルカルボニ
ルアキシエチル基、3−メチルカルボニルオキシプロピ
ル基、3−エチルカルボニルオキシプロピル基、4−メ
チルカルボニルオキシブチル基、4−エチルカルボニル
オキシブチル基、スルホメチル基、2−スルホエチル
基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチル基、スル
ファモイルメチル基、2−スルファモイルエチル基、3
−スルファモイルプロピル基、4−スルファモイルブチ
ル基等をあげることができる。
中でも、特に好ましいRおよびR′としては、水素原
子、メチル基又はエチル基をあげることができる。
一般式(I)において、A1及びA2は好ましくはメチル
基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、塩素原子、臭
素原子及びスルホン酸基の群から選ばれる、1又は2個
の置換基により置換されていてもよいフェニレン基、ま
たは1個のスルホン酸基によって置換されていてもよい
ナフタレン基であり、たとえば、そこに結合するZも含
めて表わして、 (式中、星印で示した結合は、 または に通じている結合であり、Zは前記の意味を有する。) 等をあげることができる。
そして、Zは基−SO2CH=CH2又は基−SO2CH2CH2Yを表
わし、Yはアルカリの作用で脱離する基であり、たとえ
ば、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、リン酸エス
テル基、酢酸エステル基等がこれに相当する。中でも特
に好ましいYは、硫酸エステル基である。
一般式(I)で示される本発明のモノアゾ化合物中、
遊離酸の形で下記一般式(II)及び(III)で示される
モノアゾ化合物は特に好ましいものである。
〔式中、Z1及びZ2は互いに独立に、基−SO2CH=CH2また
は基−SO2CH2CH2Yを表わし、Yはアルカリの作用で脱離
する基である。〕 〔式中、R3は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基で
あり、Z1及びZ2は前記の意味を有する。〕 本発明化合物は、遊離酸の形で存在してもよいが、好
ましくはアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩であ
り、例えば、ナトリウム塩及びカリウム塩が挙げられ
る。
本発明の一般式(I)で示されるモノアゾ化合物は、
例えば次の様にして製造することができる。
遊離酸の形で下記一般式(IV) 〔式中、R1及びR2は前記の意味を有する。〕で示される
化合物と、下記一般式(V) 〔式中、R及びA1は前記の意味を有する。〕で示される
化合物及び下記一般式(VI) 〔式中、R′、A2は前記の意味を有する。〕で示される
化合物を、任意の順序で、水性媒体中、一次的には−10
〜50℃で、好ましくは0〜30℃で、pH1〜10に、好まし
くはpH2〜7に調整しながら、二次的には10〜80℃で、
好ましくは20〜50℃で、pH2〜9に、好ましくはpH3〜6
に調整しながら、三次的には40〜100℃で、好ましくは4
0〜80℃で、pH2〜9に、好ましくはpH3〜6に調整しな
がら塩化シアヌルまたは弗化シアヌルと縮合させること
により一般式(I)のモノアゾ化合物を得ることができ
る。
この方法に於て、縮合順序は特に限定されるものでは
ないが、一般式(I)の反応収率と品質を考慮すると、
塩化シアヌルまたは弗化シアヌルに対して、反応性の低
い化合物から先に縮合させることが好ましい。
一般式(IV)の化合物の原料(出発物質)である下記
一般式(VII) 〔式中、R1及びR2は前記の意味を有する〕で示される化
合物としては、例えば 2−アミノベンゼンスルホン酸 2−アミノ−5−メチルベンゼンスルホン酸 2−アミノ−5−エチルベンゼンスルホン酸 2−アミノ−5−メトキシベンゼンスルホン酸 2−アミノ−5−エトキシベンゼンスルホン酸 2−アミノ−5−クロロベンゼンスルホン酸 2−アミノ−5−ブロモベンゼンスルホン酸 2−アミノ−5−アセチルアミノベンゼンスルホン酸 2−アミノ−5−プロピオニルアミノベンゼンスルホン
酸 2−アミノ−5−ニトロベンゼンスルホン酸 2−アミノ−4−クロロ−5−メチルベンゼンスルホン
酸 2−アミノ−5−クロロ−4−メチルベンゼンスルホン
酸 2−アミノ−4−メトキシベンゼンスルホン酸 2−アミノ−4−エトキシベンゼンスルホン酸 2−アミノベンゼン−1,4−ジスルホン酸 2−アミノベンゼン−1,5−ジスルホン酸 2−アミノ−5−メチルベンゼン−1,4−ジスルホン酸 2−アミノ−5−エチルベンゼン−1,4−ジスルホン酸 2−アミノ−5−メトキシベンゼン−1,4−ジスルホン
酸 2−アミノ−5−エトキシベンゼン−1,4−ジスルホン
酸 2−アミノ−5−アセチルアミノベンゼン−1,4−ジス
ルホン酸 2−アミノ−5−プロピオニルアミノベンゼン−1,4
−ジスルホン酸等を挙げることができる。
中でも特に好ましくは、2−アミノベンゼンスルホン
酸、2−アミノ−5−メチルベンゼンスルホン酸、2−
アミノ−5−エチルアミノベンゼンスルホン酸、2−ア
ミノ−5−メトキシベンゼンスルホン酸、2−アミノ−
5−エトキシベンゼンスルホン酸、2−アミノ−5−ク
ロロベンゼンスルホン酸、2−アミノベンゼン−1,5−
ジスルホン酸、2−アミノベンゼン−1,4−ジスルホン
酸などが挙げられる。
本発明化合物は、繊維反応性を有し、ヒドロキシ基含
有またはカルボンアミド基含有材料の染色又は捺染に使
用できる。材料は繊維材料の形で、あるいはその混紡材
料の形で使用されるのが好ましい。
ヒドロキシ基含有材料は天然又は合成ヒドロキシ基含
有材料、たとえばセルロース繊維材料又はその再生生成
物及びポリビニルアルコールである。セルロース繊維材
料は木綿、しかもその他の植物繊維、たとえばリネン、
麻、ジュート及びラミー繊維が好ましい。再生セルロー
ス繊維はたとえばビスコース・ステープル及びフィラメ
ントビスコースである。
カルボンアミド基含有材料はたとえば合成及び天然の
ポリアミド及びポリウレタン、特に繊維の形で、たとえ
ば羊毛及びその他の動物毛、絹、皮革、ポリアミド−6,
6、ポリアミド−6、ポリアミド−11及びポリアミド−
4である。
本発明化合物は、上述の材料上に、特に上述の繊維材
料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、染色又は捺
染できる。
例えば、セルロース繊維上に吸尽染色する場合、炭酸
ソーダ、第三リン酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸結合剤の
存在下、場合により中性塩、例えば芒硝又は食塩を加
え、所望によっては、溶解助剤、浸透剤又は均染剤を併
用し、比較的低い温度で行われる。染料の吸尽を促進す
る中性塩は、本来の染色温度に達した後に初めて又はそ
れ以前に、場合によっては分割して添加できる。
パジング法に従ってセルロース繊維を染色する場合、
室温または高められた温度でパレットし乾燥後、スチー
ミングまたは乾燥によって固着できる。
セルロース繊維に対して捺染を行う場合、一相で、例
えば重曹又はその他の酸結合剤を含有する捺染ペースト
で捺染し、次いで100〜160℃でスチーミングすることに
よって、あるいは二相で、例えば中性又は弱酸性捺染ペ
ーストで捺染し、これを熱い電解質含有アルカリ性浴に
通過させ、又はアルカリ性電解質含有パジング液でオー
バパジングし、スチーミング又は乾熱処理して実施でき
る。
捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソーダ又は澱粉
エーテルのような糊剤又は乳化剤が、所望によっては、
例えば尿素のような通常の捺染助剤かつ(又は)分散剤
と併用して用いられる。
セルロース繊維上に本発明化合物を固着させるに適し
た酸結合剤は、例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金
属と無機又は有機酸あるいは加熱状態でアルカリ遊離す
る化合物との水溶性塩基性塩である。特にアルカリ金属
の水酸化物及び弱ないし中程度の強さの無機又は有機酸
のアルカリ金属塩が挙げられ、その内、特に、ソーダ塩
及びカリ塩が好ましい。このような酸結合剤として、例
えば苛性ソーダ、苛性カリ、重曹、炭酸ソーダ、蟻酸ソ
ーダ、炭酸カリ、第一、第二又は第三燐酸ソーダ、ケイ
酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等が挙げられる。
合成及び天然のポリアミド及びポリウレタン繊維の染
色は、まず酸性ないし弱酸性の染浴からpH値の制御下に
吸尽させ、次に固着させるために中性、場合によりアル
カリ性のpH値に変化させることによって行える。染色は
通常60〜120℃の温度で行えるが、均染性を達成するた
めに通常の均染剤、例えば塩化シアヌルと3倍モルのア
ミノベンゼンスルホン酸又はアミノナフタレンスルホン
酸との縮合生成物あるいは例えばステアリルアミンとエ
チレンオキサイドとの付加生成物を用いることもでき
る。
本発明化合物は繊維材料に対する染色及び捺染におい
て優れた性能を発揮する点に特徴がある。特にセルロー
ス繊維材料の染色に好適であり、優れた日光型牢度、汗
日光堅牢度及び耐ホルマリン、優れた湿潤堅牢度、たと
えば洗濯堅牢度、過酸化洗濯堅牢度、塩素堅牢度、塩素
漂白堅牢度、汗堅牢度、酸加水分解堅牢度及び耐アルカ
リ性、さらに良好な摩擦堅牢度とアイロン堅牢度を有す
る。また極めて優れたビルドアップ性、均染性及びウオ
ッシュオフ性、さらに良好な溶解性と高い吸尽、固着性
を有する点及び染色温度、アルカリ剤、無機塩添加剤、
染浴比の変動による影響を受けにくく安定した品質の染
色物が得られる点において特徴を有する。
また、本発明化合物はコールドパッドバッチアップ染
色ですぐれたビルドアップ性とすぐれたアルカリ安定性
を示すとともに、低温での固着と25℃での固着にほとん
ど濃度差、色相差が認められず、しかもアルカリ剤によ
り加水分解を受けにくい性能を有している。
以下実施例により本発明を詳細に説明する。例中、部
および%は夫々重量部および重量%を意味する。
実施例1 下式 で示される化合物50.4部を水1000部に溶解し、塩化シア
ヌル18.5部を加えて、20%炭酸ナトリウム水溶液を用い
てpH2.5〜3.5に調整しながら、0〜5℃で攪拌し、第一
縮合を終了させる。
ついで、1−アミノベンゼン−4−β−スルファート
エチルスルホン28.1部を加え、20%炭酸ナトリウム水溶
液を用いてpH4〜5に調整しながら40℃まで昇温し、同
温度、同pH値で攪拌して第二縮合を終了させる。
ついで1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエ
チルスルホン28.1部を加えて、20%炭酸ナトリウムを用
いてpH4〜5に調整しながら、80℃まで昇温し、同温
度、同pH値で攪拌して第三縮合を終了させた後、塩化ナ
トリウム25部を加えて結晶を析出させ、吸引過し、洗
浄した後60℃で乾燥して、遊離酸の形で下式(1) で示されるモノアゾ化合物を得た。
実施例2〜19 実施例1において、下式 で示される化合物の代わりに、下表第2欄の化合物(I
V)を、1−アミノベンゼン−4−β−スルファートエ
チルスルホンの代わりに、下表第3欄の化合物(V)
を、1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエチル
スルホンの代わりに、下表第4欄の化合物(VI)を用い
て、実施例1と同様の方法で合成し、2〜19のモノアゾ
化合物を得た。
実施例20 水1000部中に塩化シアヌル18.5部を分散し、1−N−
エチルアミノベンゼン−3−β−スルファートエチルス
ルホン30.9部を加え、20%炭酸ナトリウム水溶液を用い
て、pH2〜3に調整しながら0〜5℃で攪拌して、第一
縮合を終了させる。
ついで、1−アミノベンゼン−3−β−スルファート
エチルスルホン28.1部を加えて、pH4〜5に調整しなが
ら、20〜30℃まで昇温し、同温度、同pH値で攪拌し、第
二縮合を終了させる。
ついで、下式 で示される化合物50.4部を加えて、pH4〜5に調整しな
がら、60〜70℃まで昇温し、同温度、同pH値で攪拌し第
三縮合を終了させる。
ついで塩化ナトリウムを用いて塩析し、吸引過、洗
浄した後60℃で乾燥して遊離酸の形で下式(20) で示されるモノアゾ化合物を得た。
実施例21〜42 実施例20において、下式 で示される化合物の代わりに、下表第2欄の化合物(I
V)を、1−N−エチルアミノベンゼン−3−β−スル
ファートエチルスルホンの代わりに、下表第3欄の化合
物(V)を、1−アミノベンゼン−3−β−スファート
エチルスルホンの代わりに、下表第4欄の化合物(VI)
を用いて実施例20と同様の方法で合成し、21〜42のモノ
アゾ化合物を得た。
染色例1 実施例1で得られたモノアゾ化合物0.3部を200部の水
に溶解し芒硝20部を加え、木綿10部を加えて50℃に昇温
する。ついで30分経過後、炭酸ソーダ4部を加え同温度
で1時間染色する。染色終了後、水洗、ソーピングを行
って、諸堅牢度、特に酸加水分解堅牢度、塩素堅牢度、
日光堅牢度及び汗日光堅牢度のすぐれたビルドアップ性
のよい赤色の濃度の高い染色物が得られた。
染色例2 実施例20で得られたモノアゾ化合物0.3部を150部の水
に溶解し、芒硝30部を加え、木綿10部を加えて60℃に昇
温する。ついで20分経過後、炭酸ソーダ4部を加え同温
度で1時間染色する。染色終了後、水洗、ソーピングを
行って、諸堅牢度、特に酸加水分解堅牢度、塩素堅牢
度、日光堅牢度及び汗日光堅牢度のすぐれたビルドアッ
プ性のよい赤色の濃度の染色物が得られた。
染色例3 実施例1〜19で得られたモノアゾ化合物の各々0.3部
を300部の水に溶解し芒硝30部を加え、木綿10部を加え
て60℃に昇温する。ついで20分経過後、炭酸ソーダ5部
を加え同温度で1時間染色する。染色終了後、水洗、ソ
ーピングを行ってそれぞれ、諸堅牢度、特に酸加水分解
堅牢度、塩素堅牢度、日光堅牢度及び汗日光堅牢度のす
ぐれたビルドアップ性のよい濃度の高い染色物が得られ
た。
染色例4 実施例20〜42で得られたモノアゾ化合物の各々0.3部
を200部の水に溶解し、芒硝30部を加え、木綿10部を加
えて50℃に昇温する。ついで30分経過後、第三リン酸ソ
ーダ4部を加え同温度で1時間染色する。染色終了後、
水洗、ソーピングを行って諸堅牢度、特に酸加水分解堅
牢度、塩素堅牢度、日光堅牢度、及び汗日光堅牢度のす
ぐれたビルドアップ性のよい濃度の高い染色物が得られ
た。
染色例5 色糊組成 実施例1〜19で得られたモノアゾ化合物の各々 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス 13部 上記組成を持った色糊をシルケット加工綿ブロード上
に印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行ない、湯洗い、ソーピング、湯洗い、乾燥して仕上げ
る。
この様にして固着率の高い、諸堅牢度、特に酸加水分
解堅牢度、塩素堅牢度、日光堅牢度及び汗日光堅牢度の
すぐれたビルドアップ性のよい捺染物が得られた。
染色例6 色糊組成 実施例20〜42で得られたモノアゾ化合物の各々 4部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス 14部 上記組成を持った色糊をシルケット加工綿ブロード上
に印捺し、中間乾燥後、120℃で5分間スチーミングを
行ない、湯洗い、ソピング、湯洗い、乾燥して仕上げ
る。
この様にして固着率の高い、諸堅牢度、特に酸加水分
解堅牢度、塩素堅牢度、日光堅牢度及び汗日光堅牢度の
すぐれたビルドアップ性のよい捺染物が得られた。
染色例7 実施例1〜19で得られたモノアゾ化合物の各々25部を
熱水に溶解し、25℃に冷却する。これに32.5%カセイソ
ーダ水溶液5.5部および50度ボーメの水ガラス150部を添
加し、さらに水を加えて全量を25℃で1,000部とした直
後に、この液をパディング液として用いて木綿織物を巻
き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室内に
貯蔵する。
同様の方法にてパディングし巻き上げポリエチレンフ
ィルムで密閉した木綿織物は5℃の室内に貯蔵する。各
々パディング布を20時間放置後、染色物を冷水次に熱湯
で洗浄し、沸騰している洗剤中でソーピングし、さらに
冷水で洗浄後乾燥して仕上げる。
20℃で20時間放置した染色物と5℃で20時間放置した
染色物の濃度色相差及び濃度差を調べたところ、殆んど
差は認められなかった。又、コールドパッドバッチアッ
プ染色でビルドアップ性のよい染色物が得られた。
染色例8 実施例20〜42で得られたモノアゾ化合物の各々25部を
用い、染色例7と同じ方法でコールドパッチバッチアッ
プ法にて染色を行ないビルドアップ性のよい染色物が得
られ、さらに20℃で放置した染色物に対する5℃で放置
した染色物の濃度差及び色相差を調べたところ、殆んど
差は認められなかった。
染色例9 実施例1〜19で得られたモノアゾ化合物の各々25部を熱
水で溶解し、25℃に冷却する。これに32.5%カセイソー
ダ水溶液10部および無水硫酸ナトリウム30部を添加し、
さらに水を加えて全量を25℃で1,000部とした直後に、
この液をパディング液として用いて、ビスコースレーヨ
ン織物をパディングする。パディングしたビスコースレ
ーヨン織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉し
て20℃の室内た貯蔵する。
同様の方法にて、パディングし巻き上げポリエチレン
フィルムで密閉したビスコースレーヨン織物は、5℃の
室内に貯蔵する。
各々パディング布を20時間放置後、染色物を冷水、次
に熱湯で洗浄し、沸騰している洗剤中でソーピングし、
更に冷水で洗浄後乾燥して仕上げる。
20℃で20時間放置した染色物と、5℃で20時間放置し
た染色物の濃度色相差及び濃度差を調べたところ、殆ん
ど差は認められなかった。
染色例10 実施例20〜42で得られたモノアゾ化合物の各々20部を
用い、染色例9と同じ方法でコールドパッチバッチアッ
プ法により染色を行ないビルドアップ性のよい染色物が
得られ、さらに20℃で放置した染色物に対する5℃で放
置した染色物の濃度差及び濃度色相差を調べたところ、
殆んど差は認められなかった。
染色例11 染色例3において、炭酸ソーダの使用量を5部から3
部に変更した以外は全く同じ方法で染色を行い、使用し
たモノアゾ化合物1〜19各々について、染色剤3で得ら
れた染色物と同等の品質を有する染色物を得た。
染色例12 染色剤3において、温度を60℃から50℃に変更した以
外は全く同じ方法で染色を行い、使用したモノアゾ化合
物1〜19各々について染色例3で得られた染色物と同等
の品質を有する染色物を得た。温度を70℃とした場合も
同様であった。
染色例13 染色例3において、芒硝の使用量を30部から15部に変
更した以外は全く同じ方法で染色を行い、使用したモノ
アゾ化合物1〜19各々について、染色例3で得られた染
色物と同等の品質を有する染色物を得た。
染色例14 染色剤4において、水の使用量を200部から150部に、
芒硝の使用量を30部から23部に変更した以外は全く同じ
方法で染色を行ない、使用したモノアゾ化合物20〜32各
々について染色例4で得られた染色物と同等の品質を有
する染色物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾村 隆 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住友化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−81458(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で下記一般式(I) 〔式中、R1及びR2は互いに独立に、水素原子、メチル
    基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、塩素原子、臭
    素原子、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ニ
    トロ基、スルホン酸基またはカルボン酸基、R及びR′
    は互いに独立に、水素原子または置換されていてもよい
    アルキル基を表わし、A1及びA2は互いに独立に、基 (式中、B1及びB2は互いに独立に、水素原子、メチル
    基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、ハロゲン原子
    またはスルホン酸基であり、Zは基−SO2CH=CH2または
    基−SO2CH2CH2Yを表わし、Yはアルカリの作用で脱離す
    る基である。) または基 (式中、Zは前記の意味を有する。) を表わすが、R及びR′が水素原子の場合は、A1及びA2
    は互いに異なるものとする。〕 で示されるモノアゾ化合物。
  2. 【請求項2】遊離酸の形で下記一般式(II) 〔式中、Z1及びZ2は互いに独立に、基−SO2CH=CH2また
    は基−SO2CH2CH2Yを表わし、Yは特許請求の範囲第1項
    に記載の意味を有する。〕 で示される特許請求の範囲第1項に記載のモノアゾ化合
    物。
  3. 【請求項3】遊離酸の形で下記一般式(III) 〔式中、R3は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、
    Z1及びZ2は互いに独立に、基−SO2CH=CH2または基−SO
    2CH2CH2Yを表わし、Yは特許請求の範囲第1項に記載の
    意味を有する。〕 で示される特許請求の範囲第1項に記載のモノアゾ化合
    物。
  4. 【請求項4】遊離酸の形で下記一般式(I) 〔式中、R1及びR2は互いに独立に、水素原子、メチル
    基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、塩素原子、臭
    素原子、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ニ
    トロ基、スルホン酸基またはカルボン酸基、R及びR′
    は互いに独立に、水素原子または置換されていてもよい
    アルキル基を表わし、A1及びA2は互いに独立に、基 (式中、B1及びB2は互いに独立に、水素原子、メチル
    基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、ハロゲン原子
    またはスルホン酸基であり、Zは基−SO2CH=CH2または
    基−SO2CH2CH2Yを表わし、Yはアルカリの作用で脱離す
    る基である。) または基 (式中、Zは前記の意味を有する。) を表わすが、R及びR′が水素原子の場合は、A1及びA2
    は互いに異なるものとする。〕 で示されるモノアゾ化合物を用いることを特徴とする繊
    維材料の染色または捺染方法。
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