JP2547464B2 - 半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は信頼性の高いAlGaAs系半導体レーザ素子の製
造方法に関する。
(従来の技術) 従来、電流注入路を形成する溝を埋め込んだ、いわゆ
る埋込み型の半導体レーザ素子が広く用いられている。
このような半導体レーザの一般的な製造方法を第3図
(a)〜(c)に示す。
まず、第3図(a)に示すように、n−GaAs基板1上
に、n−Al0.5Ga0.5As第1クラッド層21、Al0.14Ga0.86
As活性層3、p−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層22、およ
びn−GaAs電流阻止層62をエピタキシャル成長法により
順次積層する。次に、ストライプ状の開口部を有するホ
トレジストパターン102を形成し、n−GaAs電流阻止層6
2をp−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層22の上で止まるよ
うに選択的にエッチングして、第3図(b)に示すよう
なストライプ状の溝を形成する。ホトレジストパターン
102を除去した後、p−Al0.5Ga0.5As第3クラッド層23
およびp−GaAsコンタクト層7を、エピタキシャル成長
法によって第3図(c)に示すように順次積層する。最
後に、n−GaAs基板1の下面にn側電極を形成し、p−
GaAsコンタクト層7の上面にp側電極を形成することに
よって、半導体レーザ素子が得られる。
しかし、この製造方法では、n−GaAs電流阻止層62を
エッチングした後、p−Al0.5Ga0.5As第3クラッド層23
およびp−GaAsコンタクト層7が積層されるまでの間
に、ストライプ状溝の底部におけるp−Al0.5Ga0.5As第
2クラッド層22の表面が外気に曝され、酸化されてしま
う。酸化されたp−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層22の上
部にエピタキシャル成長法によって形成された層は、再
成長界面近傍に多くの結晶欠陥を有する。このような問
題は、液相成長法(LPE法)、分子線エピタキシャル成
長法(MBE法)、有機金属熱分解法(MOCVD法)などのい
ずれのエピタキシャル成長法を用いても発生する。そし
て、これらの結晶欠陥の多くは深いエネルギー準位を構
成し、このらような半導体レーザ素子を動作させた場
合、発生するレーザ光の一部がこの深い準位にトラップ
されて熱に交換されるので、活性層近傍の温度が上昇す
る。さらに、これらの結晶欠陥は、非発光結合中心とし
て働き、発光量の低下を引き起こすので、素子特性が劣
化する原因となる。
このような問題点を解決する手段として、LPE法にお
いてGaAsがメルトバックしやすいという性質を利用した
方法が知られている。例えば、第4図(a)〜(e)に
示すような工程によって、AlGaAs系の半導体レーザ装置
が製造される。まず第4図(a)に示すように、n−Ga
As基板1上に、n−Al0.5Ga0.5As第1クラッド層21、Al
0.14Ga0.86As活性層3、p−Al0.5Ga0.5As第2クラッド
層22、p−GaAsバッファ層4、p−Al0.5Ga0.5Asエッチ
ングストッパ層5、およびn−GaAs電流阻止層62を、適
当なエピタキシャル成長法を用いて順次積層する。次
に、n−GaAs電流阻止層62の上面にストライプ状の開口
部を有するホトレジストパターン102を形成し、アンモ
ニア系エッチャントを用いてn−GaAs電流阻止層62をp
−Al0.5Ga0.5Asエッチングストッパ層5に達するまで選
択的にエッチングして、第4図(b)に示すようなスト
ライプ状の溝を形成する。次いで、ホトレジストパター
ン102を除去した後、フッ化水素酸の水溶液に浸すこと
により、第4図(c)に示すように、ストライプ溝の底
部におけるp−Al0.50Ga0.5Asエッチングストッパ層5
を除去する。このように処理されたウェハをLPE装置内
に挿入し、Ga−Al−As系融液に接触させることによっ
て、n−GaAs電流阻止層62の表面およびストライプ状溝
の底部のp−GaAsバッファ層4がメルトバックし、溝の
底部にp−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層22が露出する。
引き続いて、同一のLPE装置を用いて、さらにp−AlGaA
s第3クラッド層23およびp−GaAsコンタクト層7を順
次積層する。最後に、n−GaAs基板1の下面にn側電極
92を形成し、p−GaAsコンタクト層7の上面にp側電極
91を形成することによって、第4図(d)の半導体レー
ザ素子が得られる。
(発明が解決しようとする課題) 上記のような従来の製造方法では、Ga−Al−As系融液
によるメルトバックにおいて、溝の底部に存在するp−
GaAsバッファ層4があまりメルトバックせず、溝の肩部
のn−GaAs電流阻止層62が大きくメルトバックする。例
えば、p−GaAsバッファ層4は、ほとんどメルトバック
せずに残り、溝の肩部のn−GaAs電流阻止層62がメルト
バックして、溝の幅が広くなり、得られるレーザ素子
は、第4図(e)に示すような構造となる。さらに、こ
のストライプ状溝の幅は、Ga−Al−As系融液の過飽和度
の分布などに依存し、同一ウェハ内でもばらつきが生じ
る。そして、溝の底部に残ったp−GaAsバッファ層4
は、Al0.14Ga0.86As活性層3で発生した光を吸収するの
で、発光強度の低下を引き起こす。p−GaAsバッファ層
4を非常に薄くして完全にメルトバックさせても、溝の
幅にばらつきが生じるので、閾値電流にばらつきが生
じ、製品の歩留りが低下する。
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、そ
の目的とするところは、信頼性の高いAlGaAs系半導体レ
ーザ素子の製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明による半導体レーザ素子の製造方法は、n−Ga
As基板上に、n−AlGaAs第1クラッド層、AlGaAs活性
層、p−AlGaAs第2クラッド層、p−GaAsバッファ層、
n−AlGaAsエッチングストッパ層、n−AlGaAs(Al組成
比が0.01以上0.4以下)電流阻止層およびn−GaAs保護
層をエピタキシャル成長法により順次積層する工程と;
該n−GaAs保護層と該n−AlGaAs電流阻止層とをエッチ
ングしてストライプ状の溝を形成する工程と;該ストラ
イプ状溝の底部における該n−AlGaAsエッチングストッ
パ層を除去する工程と;該ストライプ状溝の底部におけ
る該p−GaAsバッファ層およびn−GaAs保護層の少なく
とも一部を、液相エッチングによるメルトバックにより
除去する工程と;引き続いて、p−AlGaAs第3クラッド
層およびp−GaAsコンタクト層をエピタキシャル成長法
により順次積層する工程と;を包含し、そのことにより
上記目的が達成される。
本発明の方法によれば、電流阻止層がn−AlGaAsから
なるので、Ga−Al−As系融液によって電流阻止層がメル
トバックすることがない。したがって、p−GaAsバッフ
ァ層を完全にメルトバックすることが可能であり。、電
流注入路の幅にばらつきが生じない。溝の底部にバッフ
ァ層が残存しないので、バッファ層が活性層から発生し
た光を吸収して発光量を低下させることがない。さら
に、バッファ層のメルトバックから、第3クラッド層の
積層を引き続いて行うので、第3クラッド層の成長界面
近傍に結晶欠陥が生じることなく、結晶欠陥に起因する
問題点もない。
本発明の電流阻止層のAl組成比は、溝のエッチング条
件やエッチングストッパ層の組成に依存するが、0.01〜
0.40であることが好ましい。
電流阻止層のAl組成比が0.2を越える場合、以下のよ
うな問題点が生じる場合がある。ストライプ状溝をエッ
チングした後、n−AlGaAsエッチングストッパ層を、例
えば、フッ化水素酸水溶液で除去するが、このとき溝の
底部のエッチングストッパ層を完全に除去して、p−Ga
Asバッファ層を露出しておかなければ、次の工程で、p
−GaAsバッファ層をメルトバックすることが困難とな
る。したがって、n−AlGaAsエッチングストッパ層を除
去する場合は、第5図(a)に示すようなオーバーエッ
チングの状態になり易い。このようなオーバーエッチン
グの状態にあるウェハをGa−Al−As系融液でメルトバッ
クした場合、n−AlGaAs電流阻止層がメルトバックされ
にくいため、第5図(b)に示すように、n−AlGaAsエ
ッチングストッパ層とp−GaAsバッファ層とがへこんだ
状態になる。この状態でp−AlGaAs第3クラッド層およ
びp−GaAsコンタクト層の積層を行うと、このへこみ部
分での結晶の成長状態が悪くなり、エピタキシャル欠陥
が発生し易くなる。
このような問題を解決する手段として、電流阻止層の
下側に、n−GaAsからなる光吸収層を設けてもよい。こ
の光吸収層は、n−GaAsバッファ層とともにメルトバッ
クするので、エッチングストッパ層のへこみを解決する
ことが出来る。
(実施例) 以下に、本発明の実施例について説明する。なお、以
下の実施例において、AlGaAsからなる各層のAl組成比は
適宜変更され得る。
実施例1 第1図(a)〜(d)に、本発明による半導体レーザ
素子の一実施例の製造工程を示す。以下に、これらの図
にしたがって、本実施例の半導体レーザ素子の製造方法
を説明する。
(1)n−GaAs基板1上に、n−GaAsバッファ層、n−
Al0.50Ga0.50As第1クラッド層21、Al0.14Ga0.86As活性
層3、p−Al0.50Ga0.50As第2クラッド層22、p−GaAs
バッファ層4、n−Al0.60Ga0.40Asエッチングストッパ
層5、n−Al0.10Ga0.90As電流阻止層61、およびn−Ga
As保護層101を、MBE法により順次積層した(第1図
(a))。MBE法は、界面が急峻であるので、超格子構
造を有する活性層を得ることができる。さらに、第1お
よび第2クラッド層にSCH構造あるいはGAIN−SCH構造を
形成することができる。しかし、他のエピタキシャル成
長法、例えばMOCVD法、LPE法を用いることも可能であ
る。
(2)n−GaAs保護層101上に、ストライプ状の開口部
を有するホトレジストパターン102を形成し、これをエ
ッチングマスクとして、ホトリソグラフィ技術により、
n−GaAs保護層101およびn−Al0.10Ga0.90As電流阻止
層61をエッチングして、n−Al0.60Ga0.40Asエッチング
ストッパ層5に達するストライプ状の溝を形成した(第
1図(b))。このとき、エッチング液としては、アン
モニア水と過酸化水素との混合液などのGaAs選択エッチ
ング液を用いた。電流阻止層のAl組成比が0.3以下であ
れば、このようなエッチング液で電流阻止層をエッチン
グすることが可能である。Al組成比が、0.3より大きい
場合は、エッチング液として、硫酸と過酸化水素水との
混合水溶液、または塩酸水溶液などを用いる。第1図
(b)に示したストライプ状溝の断面形状はメサ形であ
るが、逆メサ形であってもよい。
(3)ホトレジストパターン102を除去した後、フッ化
水素酸水溶液などのAlGaAs選択エッチング液に上記のウ
ェハを浸漬することにより、溝の底部におけるn−Al
0.60Ga0.40Asエッチングストッパ層5を除去した(第1
図(c))。このとき、電流阻止層が同時にエッチング
されないように、電流阻止層のAl組成比は0.40以下であ
ることが好ましい。
(4)上記のウェハをLPE装置内に挿入し、Ga−Al−As
系融液に接触させることにより、GaAs層をメルトバック
させた。AlGaAs層は、たとえAl組成比が低くてもメルト
バックされにくい。したがって、n−GaAs保護層101お
よび溝の底部におけるp−GaAsバッファ層4がメルトバ
ックにより、除去された(第1図(d))。保護層は、
必ずしもその全てが除去される必要はない。溝の底部に
おけるバッファ層は完全に除かれて、溝の底部に第2ク
ラッド層が露出することが望ましい。しかし、バッファ
層が、第2クラッド層および後述の第3図クラッド層と
同一の導電型であり、メルトバック後、バッファ層が残
存しても、半導体レーザ素子の直列抵抗が大きくなるよ
うな電気的特性の悪化を引き起こすことがないので、バ
ッファ層の光吸収による発光量の低下が小さい範囲であ
れば、多少バッファ層が残存していてもよい。
(5)引き続いて、同一のLPE装置内で、p−Al0.50Ga
0.50As第3クラッド層23およびp−GaAsコンタクト層7
を順次積層した。さらにn−GaAs基板1の下面にn側電
極92を形成し、p−GaAsコンタクト層の上面にp側電極
91を形成して、半導体レーザ素子を得た(第1図
(e))。
上記のようにして製造された本発明の半導体レーザ素
子は、上記工程(3)でエッチングストッパ層が除去さ
れた後、空気中に露出されて酸化したp−GaAsバッファ
層とn−GaAs保護層とがメルトバックにより除去されて
いるので、工程(5)で第2回目のエピタキシャル成長
法を行った際、成長界面近傍に結晶欠陥が生じず、結晶
欠陥に起因する深い準位や非発光再結合中心がなく、信
頼性の高い半導体レーザ素子である。さらに、電流阻止
層がGa−Al−As系融液によってメルトバックされ難いの
で、メルトバックを行うことによって、溝の幅が広くな
ることがなく、同一ウェハ内で素子の閾値電流値がばら
つくなどの問題が生じない。
実施例2 第2図(a)〜(e)に、本発明の他の半導体レーザ
素子の製造工程を示す。以下に、これらの図にしたがっ
て、本実施例の半導体レーザ素子の製造方法を説明す
る。
まず、第2図に示すように、n−GaAs基板1上に、n
−GaAsバッファ層、n−Al0.50Ga0.50As第1クラッド層
21、Al0.14Ga0.86As活性層3、p−Al0.50Ga0.50As第2
クラッド層22、p−GaAsバッファ層4、p−Al0.60Ga
0.40Asエッチングストッパ層5、n−GaAs光吸収層8、
n−Al0.20Ga0.80As電流素子層61、およびn−GaAs保護
層101を、MBE法により、順次積層した。電流阻止層のAl
組成比は、0.05〜0.40であることが好ましい。
(2)n−GaAs保護層101上に、ストライプ状の開口部
を有するホトレジストパターン102を形成し、これをエ
ッチングマスクとして、ホトリソグラフィ技術により、
n−GaAs保護層101、n−Al0.20Ga0.80As電流阻止層61
およびn−GaAs光吸収層8をエッチングして、p−Al
0.60Ga0.40Asエッチングストッパ層5に達するストライ
プ状の溝を形成した(第2図(b))。このとき、エッ
チング液としては、アンモニア水と過酸化水素水との混
合液などのGaAs選択エッチング液を用いる。電流阻止層
のAl組成比が0.3以下であれば、このようなエッチング
液で電流阻止層をエッチングすることが可能である。Al
組成比が、0.3より大きい場合は、電流阻止層のエッチ
ング液として硫酸と過酸化水素水との混合水溶液、また
は塩酸水溶液などを用いる。このときの溝の形状はメサ
形であって逆メサ形であってもよい。
(3)ホトレジストパターン102を除去した後、フッ化
水素酸水溶液などのAlGaAs選択エッチング液に上記のウ
ェハを浸漬することにより、溝の底部におけるp−Al
0.60Ga0.40Asエッチングストッパ層5を除去した(第2
図(c))。
(4)上記ウェハをLPE装置内に挿入し、Ga−Al−As系
融液に接触させると、GaAs層がメルトバックすする。Al
GaAs層は、たとえAl組成比が低くてもメルトバックしな
い。したがって、n−GaAs保護層101、n−GaAs光吸収
層8、および溝の底部におけるn−GaAsバッファ層4が
メルトバックする。上記工程(3)で、p−Al0.60Ga
0.40Asエッチングストッパ層5が、過剰にエッチングさ
れて、溝の側部におけるp−Al0.60Ga0.40Asエッチング
ストッパ層5にへこみがある場合、この工程でn−GaAs
光吸収層8がメルトバックによって後退し、p−Al0.60
Ga0.40Asエッチングストッパ層5のへこみが解消される
(第2図(d))。
(5)引き続いて、同一のLPE装置内で、p−0.50Ga
0.50As第3クラッド層23およびp−GaAsコンタクト層7
を順次積層した。さらにn−GaAs基板1の下面にn側電
極92を形成し、p−GaAsコンタクト層の上面にp側電極
91を形成して、半導体レーザ素子を得た(第2図
(e))。
このようにして得られた本実施例の半導体レーザ素子
は、電流阻止層の下側に、Ga−Al−As系融液によってメ
ルトバックしやすいn−GaAs光吸収層を有する。そのた
め、電流阻止層のAl組成比が大きい場合、エッチングス
トッパ層のオーバーエッチングに起因して電流阻止層の
下に生じる、溝側部のエッチングストッパ層とバッファ
層とのへこみがない。したがって、このへこみ部分で生
じやすい結晶成長の不良がなく、信頼性の高い半導体レ
ーザ素子である。
(発明の効果) このように本発明のAlGaAs系半導体レーザ素子は、結
晶欠陥に起因する活性層近傍の温度上昇や発光量の低下
がなく、電流注入路の幅にばらつきがない。そして、本
発明の製造方法によれば、このような信頼性の高いAlGa
As系半導体レーザ素子が、歩留り良く製造され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は、本発明による半導体レーザ素
子の一実施例の製造方法を示す断面図、第2図(a)〜
(e)は、本発明による半導体レーザ素子の他の実施例
の製造方法を示す断面図、第3図(a)〜(c)および
第4図(a)〜(e)は、いずれも従来の半導体レーザ
素子の製造方法を示す断面図、第5図(a)〜(b)
は、第1図(a)〜(e)の半導体レーザ素子の製造方
法において、電流阻止層62のAl組成比が大きい場合に生
じる問題点を示す断面図である。 1……n−GaAs基板、21……n−AlGaAs第1クラッド
層、22……p−AlGaAs第2クラッド層、23……p−AlGa
As第3クラッド層、3……AlGaAs活性層、4……p−Ga
Asバッファ層、5……p−AlGaAsエッチングストッパ
層、61……n−AlGaAs電流阻止層、62……n−GaAs電流
阻止層、7……p−GaAsコンタクト層、8……光吸収
層、91……p側電極、92……n側電極、101……n−GaA
s保護層、102……ホトレジストパターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 雅文 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 須山 尚宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 松井 完益 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−63183(JP,A) 特開 平2−45993(JP,A) 特開 昭60−3181(JP,A) 特開 昭60−3178(JP,A) 特開 平2−202085(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n−GaAs基板上に、n−AlGaAs第1クラッ
    ド層、AlGaAs活性層、p−AlGaAs第2クラッド層、p−
    GaAsバッファ層、n−AlGaAsエッチングストッパ層、n
    −AlGaAs(Al組成比が0.01以上0.4以下)電流阻止層お
    よびn−GaAs保護層をエピタキシャル成長法により順次
    積層する工程と; 該n−GaAs保護層と該n−AlGaAs電流阻止層とをエッチ
    ングしてストライプ状の溝を形成する工程と; 該ストライプ状溝の底部における該n−AlGaAsエッチン
    グストッパ層を除去する工程と; 該ストライプ状溝の底部における該p−GaAsバッファ層
    およびn−GaAs保護層の少なくとも一部を、液相エッチ
    ングによるメルトバックにより除去する工程と; 引き続いて、p−AlGaAs第3クラッド層およびp−GaAs
    コンタクト層をエピタキシャル成長法により順次積層す
    る工程と;を包含する半導体レーザ素子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記n−AlGaAs電流阻止層のAl組成比が0.
    2より大である場合は、前記n−AlGaAsエッチングスト
    ッパ層とn−AlGaAs電流阻止層とを積層する工程におい
    て、該n−AlGaAs電流阻止層の下側にn−GaAs光吸収層
    を積層し、そして、前記ストライプ状の溝を形成する工
    程において、前記n−GaAs保護層、該n−GaAs光吸収層
    およびn−AlGaAs電流阻止層とをエッチングする、前記
    請求項1に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
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