JP2547179Y2 - 有軌道台車の従動輪 - Google Patents

有軌道台車の従動輪

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JP2547179Y2
JP2547179Y2 JP8724091U JP8724091U JP2547179Y2 JP 2547179 Y2 JP2547179 Y2 JP 2547179Y2 JP 8724091 U JP8724091 U JP 8724091U JP 8724091 U JP8724091 U JP 8724091U JP 2547179 Y2 JP2547179 Y2 JP 2547179Y2
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幸次 金子
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は有軌道台車の従動輪に係
り、特に、コーナー部を走行する際の有軌道台車の走行
性を向上させることのできる有軌道台車の従動輪に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動倉庫設備等においては搬入
側と搬出側との間に荷を受け渡すための有軌道台車を介
在させて荷の搬出入がなされているものが知られてい
る。この有軌道台車は例えば図4に示す如く構成されて
いる。
【0003】図示するように、自動倉庫の搬入側と搬出
側との間には互いに並行に敷設された内レール1と外レ
ール2とからなる無端走行路3が形成され、この走行路
3には直線部4が形成されると共に所定の曲率でUの字
状に湾曲されたコーナー部5が形成されている。走行路
3上には荷を載置して受け渡すための台車6が設置さ
れ、この台車6には外レール2に沿って前後に一対の駆
動輪7,8が設けられると共に外レール2を間に挾むよ
うにガイドローラ9が設けられている。図4および図5
に示すように、駆動輪7,8はこれを保持する保持部材
11を介して駆動輪側旋回軸12a,12bに取り付け
られている。保持部材11には駆動輪7,8を駆動する
ためのモータ13が取り付けられている。13aはモー
タ13を駆動させるための給電装置である。
【0004】また、台車6には内レール1に沿って前後
に配置される一対の従動輪14,15が設けられると共
に内レール1を挾むようにガイドローラ16が設けられ
ている。図4および図6に示すように、従動輪14,1
5はこれを保持する支持部材17を介して従動輪側旋回
軸18a,18bに取り付けられている。
【0005】したがって、駆動輪14,15が駆動され
ることにより、台車6は外レール2を基準にして走行す
ることになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、コーナー部
5に沿って台車6を走行させる際、外レール2に沿って
駆動輪側旋回軸12a,12bを中心に旋回する駆動輪
7,8に対し、従動輪14,15が内レール1に沿って
旋回するためには従動輪側旋回軸18a,18bを所定
量偏芯させて旋回可能に支持する必要がある。すなわ
ち、台車6の姿勢は外側に配置される駆動輪7,8によ
って決定され、かつ、内レール1と外レール2との曲率
半径が互いに異なるために、図4の破線で示すように、
従動輪14,15の軌道はコーナー部5の入口側を移動
する際に内レール1の外側に逸脱してしまうことにな
る。
【0007】このため、図4および図6に示すように、
従動輪側旋回軸18a,18bはアーム19を介して所
定の偏芯量eを隔てて台車6の底部6aに固定された固
定偏芯軸21a,21bに軸回りに旋回自在に支持され
ている。したがって、従動輪14,15は従動輪側旋回
軸18a,18bに自転可能に支持されると共に固定偏
芯軸21a,21bを中心に偏芯量eを旋回半径として
公転自在に支持されることになる。この偏芯量eを決定
するには固定偏芯軸21a,21bを中心として旋回す
る従動輪側旋回軸18a,18bの旋回半径が少なくと
も内レール1と交わる1つ以上の交点が存在しなければ
ならないことが考慮される。すなわち、従動輪14,1
5を内レール1に沿わせることを目的とすることから、
交点がなければ従動輪14,15が内レール1から逸脱
することになる。
【0008】一方、図7において直線部4からコーナー
部3に進入する際、固定偏芯軸21a,21bの移動軌
跡は内レール1上からその内側に移動し、その後、台車
6の走行位置の変化に追従して内レール1を横断して内
レール1の外側に移動する。図示例のように、直線部4
を走行する際の駆動輪旋回軸12a,12bと従動輪側
旋回軸18a,18bとが左右対称に配置されている
と、前部の固定偏芯軸21aが内レール1の外側に最大
量移動に達した際には前部従動輪側旋回軸18aの旋回
軌跡が内レール1に一点で接し、前部従動輪側旋回軸2
1aを通る接線PーPとアーム19とのなす旋回角度Θ
が90度となる。このため、前部従動輪14とガイドロ
ーラ16との間に隙間が形成されていること等から、前
部従動輪14が交点から走行方向前後に移動可能な状態
になり、台車6の走行性を害することになる。
【0009】これを解決するために、交点を走行方向後
方に移動させるべく偏芯量eを長くすることも考えらえ
る。すなわち、図8に示すように、前部従動輪側旋回軸
18aと固定偏芯軸21aとを結ぶアーム19の長さを
長く設定することも考えられるが、偏芯量eを大きくし
たのでは固定偏芯軸21aに大きなモーメントが作用す
るため、従動輪14の支持強度を高める必要があり、ま
た、従動輪ユニットも大きくなり、ひいては台車全体の
大型化を招来する欠点がある。
【0010】本考案は上記問題点を有効に解決すべく創
案されたものである。
【0011】本考案はコーナー部を走行する際の台車の
走行性を高めることのできる有軌道台車の従動輪を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は所定の曲率のコ
ーナー部を有する内レールおよび外レールに沿って走行
し、一方のレールに沿って前後に配置される一対の駆動
輪をそれぞれ別個独立に駆動輪側旋回軸に取り付けると
共に、他方のレールに沿って前後に配置される一対の従
動輪をそれぞれ別個独立に従動輪側旋回軸に取り付け、
かつその旋回軸を固定偏芯軸の軸回りに所定の偏芯量を
隔てて旋回自在に支持してなる有軌道台車において、上
記偏芯量を同一に保持しつつ、上記コーナ部に沿って移
動する固定偏芯軸の後方に従動輪側旋回軸を位置させる
べく、その従動輪側旋回軸を直線走行時の駆動輪側旋回
軸より走行方向後方に配置したものである。
【0013】
【作用】このように従動輪側旋回軸を直線走行時の駆動
輪側旋回軸より走行方向後方に配置するので、コーナー
部の走行時においては従動輪が固定偏芯軸より前方に先
行することはない。すなわち、固定偏芯軸を中心とする
従動輪側旋回軸の旋回角度が90度より小さくなること
になる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0015】図1および図2は本考案に係る有軌道台車
を示したものである。従来例と同一部材には同一符号を
付す。図示すように、互いに並行な内レール1と外レー
ル2とからなる無端走行路3が自動倉庫の入庫側と出庫
側との間に敷設され、この走行路3には直線部4が形成
されると共に所定の曲率でUの字状に湾曲されたコーナ
ー部5が形成されている。走行路3上には荷を載置して
受け渡すための台車6が設置され、この台車6には外レ
ール2に沿って前後に一対の駆動輪7,8が設けられる
と共に外レール2を間に挾むようにガイドローラ9が設
けられている。駆動輪7,8は駆動輪側旋回軸12a,
12bに軸回りに旋回自在に取り付けられている。
【0016】また、台車6には内レール1に沿って前後
に配置される一対の従動輪14,15が設けられると共
に内レール1を挾むようにガイドローラ16が設けられ
ている。従動輪14,15は従動輪側旋回軸18a,1
8bに軸回りに旋回自在に取り付けられ、その従動輪側
旋回軸18はアーム19を介して固定偏芯軸21a,2
1bに軸回りに旋回自在に支持されている。したがっ
て、従動輪14,15は従動輪側旋回軸18a,18b
を中心に自転可能にかつ固定偏芯軸21a,21bを中
心に従来と同じ偏芯量eを旋回半径として公転可能に支
持されることになる。
【0017】特に、前部の従動輪側旋回軸18aは直線
走行時の前部の駆動輪側旋回軸12aより走行方向後方
にずらされて配置されており、図2に示す例にあっては
従動輪側偏芯軸18aは駆動輪側旋回軸12aの後方に
所定距離aを隔てて配置される。
【0018】そこで、図3に示すように台車6がコーナ
ー部3を走行する際、図中の破線で示す従来の位置から
前部固定偏心軸21aおよび前部旋回軸18aがともに
後方に移動し、かつコーナー部3に沿って移動する前部
固定偏芯軸21aの後方に前部従動輪側旋回軸18aが
位置され、前部従動輪側旋回軸18aが固定偏芯軸21
aの前方に先行移動することはない。すなわち、前部従
動輪側旋回軸18aを通る接線Q−Qとアーム19との
なす旋回角度Θを90度より小さい角度、例えば45度
以下に設定できる。したがって、前部固定偏芯軸21a
を中心とした旋回角度Θが常に45度以下に維持される
ように、前部の従動輪側旋回軸18aを直線走行時の駆
動輪側旋回軸12aより走行方向後方にずらすずらし量
aが設定されることになる。
【0019】なお、後部従動輪15側の旋回角度は比較
的小さいが、その旋回角度を可及的に小さくするため
に、本実施例においては後部の従動輪側旋回軸12bも
直線走行時の後部駆動輪側旋回軸12bより走行方向後
方に配置されている。
【0020】このように本考案にあっては従動輪側旋回
軸18aを直線走行時の駆動輪側旋回軸12aより所定
量bだけ走行方向後方に配置したので、固定偏芯軸21
aより前方に従動輪側旋回軸12aが先行移動すること
はなく、台車6の走行性を向上させることができる。ま
た、偏芯量eを増大させることはないので、台車6の大
型を招くこともない。
【0021】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、コーナ部
に沿って移動する固定偏芯軸の後方に従動輪側旋回軸を
位置させるべく、その従動輪側旋回軸を直線走行時の駆
動輪側旋回軸より走行方向後方に配置したので、固定偏
芯軸より前方に従動輪側旋回軸が先行移動することはな
く、台車の走行性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の有軌道台車の走行状態を示す平面図で
ある。
【図2】有軌道台車の概略平面図である。
【図3】コーナー部の有軌道台車の走行状態を示す拡大
平面図である。
【図4】従来の有軌道台車のコーナー部における走行状
態を示す平面図である。
【図5】駆動輪を示す側面図である。
【図6】従動輪を示す側面図である。
【図7】従来の有軌道台車の走行状態を示す平面図であ
る。
【図8】従動輪の他の従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 内レール 2 外レール 5 コーナー部 6 有軌道台車 7,8 駆動輪 12a、12b 駆動輪側旋回軸 14,15 従動輪 18a,18b 従動輪側旋回軸 21a,21b 固定偏芯軸 e 偏芯量

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の曲率のコーナー部を有する内レー
    ルおよび外レールに沿って走行し、一方のレールに沿っ
    て前後に配置される一対の駆動輪をそれぞれ別個独立に
    駆動輪側旋回軸に取り付けると共に、他方のレールに沿
    って前後に配置される一対の従動輪をそれぞれ別個独立
    に従動輪側旋回軸に取り付け、かつその旋回軸を固定偏
    芯軸の軸回りに所定の偏芯量を旋回半径として旋回自在
    に支持してなる有軌道台車において、上記偏芯量を同一
    に保持しつつ、上記コーナ部に沿って移動する固定偏芯
    軸の後方に従動輪側旋回軸を位置させるべく、その従動
    輪側旋回軸を直線走行時の駆動輪側旋回軸より走行方向
    後方に配置したことを特徴とする有軌道台車の従動輪。
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