JPH1143067A - 作業用移動台車 - Google Patents

作業用移動台車

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JPH1143067A
JPH1143067A JP21385697A JP21385697A JPH1143067A JP H1143067 A JPH1143067 A JP H1143067A JP 21385697 A JP21385697 A JP 21385697A JP 21385697 A JP21385697 A JP 21385697A JP H1143067 A JPH1143067 A JP H1143067A
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JP
Japan
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wheels
turning
arm
drive
guide
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JP21385697A
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English (en)
Inventor
Fumio Kato
文男 加藤
Isao Kuroki
功 黒木
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KAANERU KK
Original Assignee
KAANERU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対角線上の二輪を夫々の駆動モータにより駆
動する二輪単独駆動式移動台車の問題点である高価格化
と、両駆動輪の旋回角度をセンサーにより設定すること
による電気制御の複雑さ、センサーの作動不良化などの
トラブル、操向変更制御の複雑さなどを解消する。 【解決手段】 車体下面の一方の対角線上にある二車輪
2,3を、車体の中心部に設けた駆動モータ5によりそ
れぞれ駆動力が与えられる駆動輪とし、車体を操向する
ための両駆動輪2,3の角度規制を、両駆動輪2,3を
連結するリンクアーム24,25間に設けた対角線方向
と平行なガイド23に対し回動及び摺動可能なカウンタ
ーアーム29の、ガイド23に対する回転角度規制とガ
イド23に対する摺動長さとによって制御できるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種作業場内で各
種装置、器具類や作業員を前後左右方向に自由に移動す
るための自走式の作業用移動台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、この種の作業用移動台車
としては、架台下面の一方の対角線上に駆動輪、他方の
対角線上に遊動輪を設けて、両駆動輪を操向用駆動モー
タにより90°〜180°方向に旋回させるようにした
ものが特公昭54−18021号により知られている。
また、架台下面の一方の対角線上における二個の駆動輪
を油圧シリンダにより作動するリンクを介して両駆動輪
が互いに逆旋回方向に連動する方向変換用連結部により
連結すると共に、他方の対角線上の二個の遊動輪を、夫
々対応する前後の各駆動輪との間に同方向に連動するリ
ンクを介して連結して、車体を前後左右方向に移動でき
るようにしたものが特公平7−64272号により知ら
れている。
【0003】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、前者の両駆動
輪を操向用駆動モータにより90°〜180°方向に旋
回させる移動台車では、運転者が台車を所定の方向へ移
動させる場合に、移動する前の状態における駆動輪の旋
回位置がどのような向きにあるのかをいちいち確認しな
ければならず、そのため前進のつもりで走行レバーを操
作すると車体が後進してしまうというような不具合が生
ずるという問題があった。
【0004】一方、後者の架台下面の一方の対角線上に
おける二個の駆動輪を、油圧シリンダにより作動するリ
ンクを介して両駆動輪が互いに逆旋回方向に連動する方
向変換用連結部により連結する移動台車では、対角線上
の前後の二車輪を駆動輪として、夫々に駆動用モータを
備えなければならないので、その分コストが高くなって
低コスト化の目的に対応できないという問題がある。
【0005】また、この二輪単独駆動方式の移動台車で
は、両駆動輪の旋回角度を予めセンサーにより定めた所
定角度に設定する構成なので、センサーの取り付け作業
が微妙で難しく、使用中にセンサーの位置がずれたり、
塵埃によりセンサーの作動不良を起こす等のトラブルが
生ずる等の問題、更には、一方の駆動輪に障害物の抵抗
がかかった場合に、その駆動輪は停止するのに対し他方
の駆動輪は回転を停止しないので、車体が旋回して望む
べき方向とは別の方向へ走行することになり、特に左右
方向への走行の場合に、操向変更制御や補正が行いにく
いという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来における
この種の移動台車における問題点に鑑み、対角線上の前
後の二車輪を駆動輪とするが、これらの駆動輪を単一の
駆動用モータにより駆動することで車体の低コスト化を
期待できるとともに、制御機構の簡略化と整備の容易化
を期待できる移動台車の提供を目的としたものである。
【0007】本発明は、そのための具体的手段として、
車体下面における一方の対角線上にある前後対称位置の
二車輪を、車体の中心部に設けた駆動モータによりそれ
ぞれ駆動力が与えられる駆動輪とし、該両駆動輪の旋回
軸に所定角度で突出する旋回レバーを設けて、前記駆動
モータの側方に配置した前記対角線方向と平行なガイド
に対し回動及び摺動可能なカウンターアームの両端と前
記前後両駆動輪の旋回レバーとをそれぞれリンクアーム
を介して両駆動輪が連動するように連結し、他方の対角
線上にある前後対称位置の二車輪を遊動輪として、それ
ぞれ対応する前後の各駆動輪との間に同方向に連動する
リンクアームを介して連結し、前記いずれか一個の車輪
の旋回レバーに旋回操作用の油圧シリンダを設けたこと
を特徴とする。
【0008】駆動モータの側方に配置されるガイド及び
カウンターアームとしては、ガイドに対して回動可能な
カウンターアームの両端内側に、該アームのガイド側面
に対する回動角度を規制し、かつガイド側面に沿った摺
動を可能とする回動規制ローラを備えたものであること
が望ましい。
【0009】また、前後の駆動輪に設けられる旋回レバ
ーとしては、駆動モータの側方に配置されたガイドに沿
ってカウンターアームが摺動する側の駆動輪の旋回レバ
ー回転半径長さを、他方の駆動輪の旋回レバー回転半径
長さよりも短くする構成とすることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
【実施例】本発明に係る作業用移動台車の構成を、図面
に示す実施例により説明すると、図1は、この移動台車
の車体下面図であって、車体1の下面における一方の対
角線上における二個の車輪2,3が、その旋回軸4に車
体1の下面中央部に突設された駆動モータ5から夫々チ
ェーン6a,6bを介して駆動力が伝えられて、駆動輪
となっており、他方の対角線上における別の二個の車輪
が遊動輪7a,7bとなっている。
【0011】前記駆動輪2,3の内側には夫々前記旋回
軸4を備えた軸受け部10が突設されており、図3,4
に示すように、車体フレーム8に固定された支軸部9に
対して回転自在な前記旋回軸4の下端が夫々の軸受け部
10に接続され、前記旋回軸4内に挿通された上端にス
プロケット15を有する垂直回転軸11の下端と駆動輪
2,3の車軸12とが軸受け部10に設けられた傘歯車
13,14により接続されていて、前記駆動モータ5の
回転が、チェーン6a,6b、スプロケット15、垂直
回転軸11及び傘歯車13,14を介して車軸12に伝
えられるようになっている。
【0012】なお、前方駆動輪2と後方駆動輪3とで
は、前記軸受け部10が夫々車輪の内側に設けられるた
め、垂直回転軸11の下端の傘歯車13に対する車軸1
2の傘歯車14の噛み合わせ位置を逆向きとし、前後両
駆動輪2,3の回転方向が同一となるように構成されて
いる。
【0013】また、前方駆動輪2の旋回軸4には、車軸
12に対して所定の角度を保持した一方の旋回レバー1
7a,18を形成する扇形アーム16が、また、後方駆
動輪3の旋回軸4には、車軸12に対して所定の角度を
保持した一対の旋回レバー17b,18を形成する扇形
アーム16が設けられているとともに、前記遊動輪7
a,7bの旋回軸19にも車軸20に対して所定の角度
を保持した旋回レバー21が設けられていて、前方駆動
輪2の扇形アーム16における旋回レバー18と前方遊
動輪7aの旋回レバー21との間、及び後方駆動輪3の
扇形アーム16における旋回レバー18と後方遊動輪7
bの旋回レバー21との間が夫々リンクアーム22によ
り回動可能に連結されている。
【0014】一方、前方駆動輪2の扇形アーム16にお
ける旋回レバー17aと、後方側駆動輪3の扇形アーム
16における旋回レバー17bとの間は、中間に方向変
換用のカウンターアームガイド23を設けたリンクアー
ム24,25により互いに回動可能に連結されている。
【0015】図9に示すように、前記リンクアーム2
4,25の動きによって、右方向に旋回している前方駆
動輪2を鎖線で示すような横方向に旋回した時(図10
の向き)の旋回角度θ1 と、左方向に旋回している後方
駆動輪3を鎖線で示すような横方向に旋回した時(図1
0の向き)の旋回角度θ2 とでは、θ1 の方が小さくθ
2 の方が大きいので、夫々の旋回角度の差を補正するた
めに、図10に示すように、後方駆動輪3の旋回レバー
17bの回転半径長さL2 が前方駆動輪2の旋回レバー
17bの回転半径長さL1 よりも短くなるように構成さ
れている。
【0016】図6に示すように、前記カウンターアーム
ガイド23は、駆動モータ5の側方に前後両駆動輪2,
3間の対角線方向に沿って配置された一対の平行な所定
の長さを有する凹溝26a,26bと、これらの凹溝内
に摺動自在に嵌め込まれた摺動ローラ27と、この摺動
ローラ27の回転軸28に軸着されたカウンターアーム
29とからなっており、このカウンターアーム29の一
端と前方駆動輪2の扇形アーム16における旋回レバー
17aとの間に前記リンクアーム24が接続され、同じ
くカウンターアーム29の他端と後方駆動輪3の扇形ア
ーム16における旋回レバー17bとの間にリンクアー
ム25が接続されている。
【0017】また、前記カウンターアーム29の先端よ
り内側の両端部分には、該アーム29が実線で示すよう
に凹溝26a,26bに対して直交する向きの状態の時
に、凹溝26a,26bの外側面との間に隙間30が設
けられるようにして、軸31により回転自在に軸着され
た一対の回動規制ローラ32a,32bを備えていて、
前記アーム29が、鎖線で示すように、ローラ回転軸2
8を中心に左右方向へ回動傾斜した時に前記両規制ロー
ラ32a,32bの外周面が凹溝26a,26bの外側
面と接触して、鎖線で示す傾斜角度以上には回動しない
ようになっている。
【0018】しかし、カウンターアーム29が上記のよ
うに所定角度に傾斜したとしても、中央部の前記摺動ロ
ーラ27は凹溝26a,26b内に沿って転動可能であ
り、前記回動規制ローラ32a,32bも凹溝26a,
26bの外側面に接触した状態で軸31を中心に抵抗な
く回転するので、アーム29は凹溝26a,26bの長
さ方向に沿った外力が与えられることで摺動ローラ27
を介して凹溝26a,26bの一端から他端方向(図5
の左から右方向)へ摺動できるようになっている。
【0019】上記のように、前後両駆動輪2,3の間は
中間に方向変換用のカウンターアームガイド23を設け
たリンクアーム24,25により回動可能に連結され、
また、前方駆動輪2と前方遊動輪7aの間、及び後方駆
動輪3と後方遊動輪7bの間は、いずれもリンクアーム
22により回動可能に連結されて、前後両駆動輪2,3
及び前後両遊動輪7a,7bは相互に連動できるように
連結されているので、これらの車輪のうちいずれか一個
の車輪、例えば後方遊動輪7bの旋回軸19から突出す
る旋回レバー33に油圧シリンダ34を接続し、この油
圧シリンダ34を作動することにより、図7〜図12に
示すように夫々の車輪が自由に旋回できるようになって
いる。
【0020】なお、この実施例では前記油圧シリンダ3
4を後方遊動輪7bの旋回レバー33に接続したが、該
油圧シリンダ34を接続する位置は後方遊動輪7bに限
られることはなく、どの車輪の旋回レバーに接続されて
いてもよい。
【0021】上記の構成による移動台車は、図7〜図1
0に示すように、駆動モータ5により前後両駆動輪2,
3に駆動力が与えられた状態で、前後左右方向へ自由に
旋回することができる。
【0022】図7は車体を直進させる場合であり、後方
遊動輪7bの旋回レバー33に接続された油圧シリンダ
34のロッドを若干押し出して、後方遊動輪7bを直進
方向へ向けると、リンクアーム22を介して後方駆動輪
3が直進方向へ向き、後方駆動輪3が直進方向へ向くこ
とで、方向変換用のカウンターアームガイド23とリン
クアーム24,25を介して前方駆動輪2が直進方向へ
向き、前方駆動輪2が直進方向へ向くことで、リンクア
ーム22を介して前方遊動輪7aが直進方向へ向くこと
になるので、駆動モータ5を時計針方向へ正回転させれ
ば車体は直方へ前進する。
【0023】上記の車体の直進状態においては、前後両
駆動輪2,3を連結する方向変換用のカウンターアーム
ガイド23におけるカウンターアーム29は、ガイド2
3に対して直交する状態となり、リンクアーム24,前
記直交状態のカウンターアーム29及びリンクアーム2
5を介して前後両駆動輪2,3が直進方向へ向くことに
なる。
【0024】次に、図8に示すように、車体を左旋回さ
せる場合には、後方遊動輪7bの旋回レバー33に接続
された油圧シリンダ34のロッドを前記の直進の時より
も大きく押し出して、後方遊動輪7bを旋回軸19を中
心にして右旋回させる。これに伴い後方駆動輪3も右旋
回して、該後方駆動輪3の旋回レバー17bに接続され
た一方のリンクアーム25が引かれので、カウンターア
ーム29が摺動ローラ27の軸28を中心に左側へ傾斜
し、他方のリンクアーム24が前方駆動輪2の方向へ押
し出されることになる。その結果、前方駆動輪2が旋回
軸4を中心にして左旋回し、該前方駆動輪2が左旋回す
ることで、リンクアーム22を介して前方遊動輪7aも
左旋回し、車体は左方向へ小半径で旋回する。
【0025】また、図9に示すように、車体を右旋回さ
せる場合には、後方遊動輪7bの旋回レバー33に接続
された油圧シリンダ34のロッドを前記の直進の時より
も引き込ませて、後方遊動輪7bを旋回軸19を中心に
して逆方向に左旋回させる。これに伴い後方駆動輪3も
左旋回して、該後方駆動輪3の旋回レバー17bに接続
された一方のリンクアーム25が押し出されるので、カ
ウンターアーム29が摺動ローラ27の軸28を中心に
右側へ傾斜し、他方のリンクアーム24が後方駆動輪3
の方向へ引かれることになる。その結果、前方駆動輪2
が旋回軸4を中心にして右旋回し、この前方駆動輪2の
右旋回により、リンクアーム22を介して前方遊動輪7
aも右旋回し、車体は右方向へ小半径で旋回する。
【0026】更に、図10のように、車体を例えば図9
の右旋回の状態から、右側方へ横走行させる場合には、
後方遊動輪7bの旋回レバー33に接続された油圧シリ
ンダ34のロッドを最も長い位置まで押し出して、後方
遊動輪7bを旋回軸19を中心にして車体内側方向へ旋
回するように横向きとする。これに伴いリンクアーム2
2に引かれて後方駆動輪3も車体外側方向へ旋回するよ
うに横向きとなる。
【0027】上記のように、後方駆動輪3を車体外側方
向へ横向き状態に旋回した場合、図9に示す左旋回して
いる後方駆動輪3が鎖線で示すような横向き状態(図1
0の後方駆動輪3)に旋回するためには、該後方駆動輪
3の車軸12の旋回角度θ2を90°よりも大きく旋回
することになるので、後方駆動輪3の旋回レバー17b
に接続された一方のリンクアーム25が該後方駆動輪3
の方向へ大きく引かれて、カウンターアームガイド23
のカウンターアーム29が、図10のように、右側へ傾
斜した状態のままで摺動ローラ27を介してガイド23
内を後方駆動輪3の方向へ摺動する。
【0028】その結果、カウンターアーム29における
他端のリンクアーム24も後方駆動輪3の方向へ大きく
引かれて、前方駆動輪2の旋回レバー17aを後方駆動
輪3の方向へ旋回し、前方駆動輪2が車体外側方向へ横
向きに旋回し、この前方駆動輪2が横向き状態に旋回す
ることで、リンクアーム22を介して前方遊動輪7aも
夫々の車輪2,3,7bと平行な横向き状態に旋回す
る。
【0029】図10に示すように、前後両駆動輪2,3
を平行な横向き状態とするときは、カウンターアームガ
イド23のカウンターアーム29が、右側へ傾斜した状
態のままで摺動ローラ27を介してガイド23内を後方
駆動輪3の方向へ摺動することになるが、図9に示すよ
うに、左旋回している後方駆動輪3を横向き状態に旋回
するときの車軸旋回角度θ2 は、右旋回している前方駆
動輪2を横向き状態に旋回するときの車軸旋回角度θ1
よりも大きい。
【0030】すなわち、前記のように後方遊動輪7bを
介して、左旋回している後方駆動輪3を横向き状態に旋
回するべくその車軸旋回角度θ2 を90°よりも大きく
旋回させた場合、図10のようにカウンターアーム29
が右側へ傾斜した状態でガイド23内を後方駆動輪3の
方向の所定長さ位置へ摺動して、リンクアーム24によ
り右旋回している前方駆動輪2を横向き方向へ旋回する
が、該前方駆動輪2の旋回レバー17aの回転半径長さ
1 は、カウンターアーム29が摺動する側の後方駆動
輪3の旋回レバー17bの回転半径長さL2 よりも長い
ので、該前方駆動輪2の車軸旋回角度θ1 を後方駆動輪
3の車軸旋回角度θ2 よりも小さい範囲に補正し、前後
両駆動輪2,3を平行な状態に旋回させることができ
る。
【0031】なお、図10の横走行は、図9の右旋回の
状態から説明したが、もとより図7の直進走行の状態か
らも、また、図8の左旋回の状態からも横走行に移行す
ることができる。つまり、図7の直進走行状態から図1
0の横走行に移る場合には、車体が図9と同じ右旋回方
向へ操作された状態から図10の状態に移行することに
なる。
【0032】同様にして、図8の左旋回の状態から図1
0のような横走行に移行する場合には、車体はいったん
図8と同じ直進走行状態を経て、図9と同じ右旋回方向
へ操作した状態から図10の状態に移行することにな
る。
【0033】また、上記のように、図7〜図9の直方前
進、左回転前進、右回転前進から、図10の右横方向へ
走行させることができれば、図10の右横方向への走行
から図7〜図9の直方前進、左回転前進、右回転前進へ
夫々移行することができることはいうまでもない。
【0034】更に、図7〜図10は、いずれも前記駆動
モータ6を正回転することで、車体を直方前進、左回転
前進、右回転前進、および右横方向へ走行させるもので
あるが、駆動モータ6を逆回転することで、車体を後
進、後進左回転、後進右回転、左横走行させることがで
きることは改めて述べるまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の移動台車
によれば、対角線上の前後両駆動輪を車体の中心部に設
けた一個の駆動モータにより駆動するので、従来の2個
の駆動モータを使用する構成に比較して低コスト化の目
的に対応できるだけでなく、車体を操向するための両駆
動輪の角度規制を、ガイドに沿ったカウンターアームの
摺動長さとガイドに対するカウンターアームの回転規制
とによって行うので、従来の両駆動輪の旋回角度をセン
サーにより設定する構成に比較して、電気制御の複雑さ
やセンサーの作動不良などのトラブルがなく、装置の簡
略化と製造費のコストダウン、取扱の簡易化等の利点を
有する。
【0036】また、カウンターアームガイドにおけるア
ームの回転規制を、アーム先端の内側の両端に設けた左
右一対のローラによって行う構成とすることにより、ガ
イドに対するアームの回転角度を両ローラにより的確に
行えると共に、アームがガイドに対して回転した所定の
傾斜角度を維持した状態で、このアームをガイドに沿っ
て抵抗なくに摺動することができるので、両駆動輪の旋
回切替え操作を常に円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動台車の基本的構成を示す車体
下面図
【図2】移動台車の側面図。
【図3】前方駆動輪と車体との関係を示す断面図。
【図4】後方駆動輪と車体との関係を示す断面図。
【図5】カウンターアームガイドとカウンターアームと
の構成を示す平面図。
【図6】図5のVI−VI線における断面図。
【図7】車体の直進走行状態における各車輪の連動関係
を示す平面図。
【図8】車体の左旋回状態における各車輪の連動関係を
示す平面図。
【図9】車体の右旋回状態における各車輪の連動関係を
示す平面図。
【図10】車体の右横走行状態における各車輪の連動関
係を示す平面図。
【符号の説明】
1:車体 2:前方駆動輪 3:後方駆動輪 4:旋回軸 5:駆動モータ 6a,6b:チェーン 7a,7b:遊動輪 8:車体フレーム 9:支軸部 10:軸受け部 11:垂直回転部 12:車軸 13,14:傘歯車 15:スプロケット 16:扇形アーム 17a,17b:旋回レバー 18:旋回レバー 19:旋回軸 20:車軸 21:旋回レバー 22:リンクアーム 23:カウンターアームガイド 24,25:リンクアーム 26a,26b:凹溝 27:摺動ローラ 28:回転軸 29:カウンターアーム 30:隙間 31:軸 32a,32b:回動規制ローラ 33:旋回レバー 34:油圧シリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体下面における一方の対角線上にある
    前後対称位置の二車輪を、車体の中心部に設けた駆動モ
    ータによりそれぞれ駆動力が与えられる駆動輪とし、該
    両駆動輪の旋回軸に所定角度で突出する旋回レバーを設
    けて、前記駆動モータの側方に配置した前記対角線方向
    と平行なガイドに対し回動及び摺動可能なカウンターア
    ームの両端と前記前後両駆動輪の旋回レバーとをそれぞ
    れリンクアームを介して両駆動輪が連動するように連結
    し、他方の対角線上にある前後対称位置の二車輪を遊動
    輪として、それぞれ対応する前後の各駆動輪との間に同
    方向に連動するリンクアームを介して連結し、前記いず
    れか一個の車輪の旋回レバーに旋回操作用の油圧シリン
    ダを設けたことを特徴とする作業用移動台車。
  2. 【請求項2】 駆動モータの側方に配置されたガイドに
    対して回動可能なカウンターアームの両端内側に、該ア
    ームのガイド側面に対する回動角度を規制し、かつガイ
    ド側面に沿った摺動を可能とする回動規制ローラを備え
    た請求項1の作業用移動台車。
  3. 【請求項3】 駆動モータの側方に配置されたガイドに
    沿ってカウンターアームが摺動する側の駆動輪の旋回レ
    バー回転半径長さを、他方の駆動輪の旋回レバー回転半
    径長さよりも短くした請求項1の作業用移動台車。
JP21385697A 1997-07-25 1997-07-25 作業用移動台車 Pending JPH1143067A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103991491A (zh) * 2013-02-19 2014-08-20 北京机械工业自动化研究所 一种轮式全向移动装置、全向移动方法及运输装置
CN105253195A (zh) * 2015-11-05 2016-01-20 新西兰投资贸易中心 电动汽车同轴车轮的连动装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103991491A (zh) * 2013-02-19 2014-08-20 北京机械工业自动化研究所 一种轮式全向移动装置、全向移动方法及运输装置
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CN105253195B (zh) * 2015-11-05 2017-12-22 新西兰投资贸易中心 电动汽车同轴车轮的连动装置

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