JP2534106B2 - 軒先構造 - Google Patents

軒先構造

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JP2534106B2
JP2534106B2 JP63208239A JP20823988A JP2534106B2 JP 2534106 B2 JP2534106 B2 JP 2534106B2 JP 63208239 A JP63208239 A JP 63208239A JP 20823988 A JP20823988 A JP 20823988A JP 2534106 B2 JP2534106 B2 JP 2534106B2
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孝 平井
義郎 兼子
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Hirai Giken KK
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、軒先構造に関するものである。
従来の技術 本出願人は、先に、採光ガラス枠を幅方向に接続する
接続部材の軒先端部間に、両側に水返防水壁を有すると
共に、換気用の吸気孔が穿設された防塵・配線点検カバ
ーを架設し、接続部材に固定された垂下係合金具に防塵
・配線点検カバーを係止した軒先構造を特開昭62-45852
号として提案した。
このものは、水返防水壁によって防塵・配線点検カバ
ーの側方からの雨水の侵入を防ぐと共に、吸気孔を介し
て採光ガラス枠の下方空間の換気を行い、しかも、垂下
係合金具に防塵・配線点検カバーを係止すると自動的に
防塵・配線点検カバーが位置決めされ、防塵・配線点検
カバーが振動等によって落下したり、ずれる心配がない
という様々な利点を有するものである。
しかし、上記のものは、本体の垂下板を切起して庇と
吸気孔を形成しているため、庇や吸気孔をあまり大きく
すると強度が低下する心配があり、このため、小さい吸
気孔しか形成できないので換気量が充分ではなく、ま
た、強風等によって吹き付けた雨水が吸気孔から侵入す
ると、屋根下地部分に浸水し易いという欠点があった。
さらに、水返防水壁が一体に設けられているので、均
一断面の長尺物を切断してカバー本体を成形することが
できず、屋根幅が変化するとその都度異なるカバー本体
を製造しなければならないので、製造コストが非常に高
くつくものであった。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、上述する問題点に対処して、吸排気
が充分にでき、しかも、雨水や塵の侵入を防止すること
が可能であり、強靱で、製造コストが低廉であると共
に、軒先カバーを位置ずれ無く取付けることができて、
施工が容易な軒先構造を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明の軒先構造は、屋根仕上げ材を幅方向に接続す
る接続部材の軒寄り端部間に軒先カバーが架設され、前
記接続部材の両側軒寄り端部に固定された軒先カバー係
合支持材に前記軒先カバーが係止された軒先構造におい
て、前記軒先カバーは、水平上面の軒寄り下面に軒線に
沿って防塵垂下壁が設けられ、該防塵垂下壁に交差して
前記水平上面に平行な平行板が複数列設けられ、前記防
塵垂下壁の前記平行板で仕切られた部分に軒先部吸気孔
が穿設され、前記水平上面の下面の防塵垂下壁より棟寄
りに軒線に沿うネジ受溝が突設されたカバー本体と、そ
の両側端に沿って装着され、カバー本体の水平上面に重
合される載置片及び該載置片の外側端から起立する防水
固定壁を有すると共に、該防水固定壁を貫通するネジが
前記ネジ受溝に挿通されてカバー本体に取り付けられる
水返防水壁とから成り、前記軒先カバー係合支持材は、
前記接続部材に固定される固定片の上面から起立しさら
に軒方向に延びる逆L字型の係合片と、該係合片の棟寄
り端部に形成される係合突起とを有し、前記係合片の軒
寄り先端が前記防塵垂下壁の裏面に当接されると共に、
前記係合突起が前記ネジ受溝の軒寄り面に係止されたこ
とを特徴とする構成を有するものである。
作用 カバー本体の吸気孔から侵入した雨水や塵は平行板上
に落下して排出され、カバー本体の側端部から侵入しよ
うとする雨水は、水返防水壁によって堰止められる。
また、外気及び屋内排気が、カバー本体の軒先部吸気
孔を通して出入し、平行板がカバー本体を補強する。
さらに、軒先カバーがそのネジ受け溝を利用して軒先
カバー係合支持材に係止され、係合片の軒寄り先端が前
記防塵垂下壁の裏面に当接されると共に、係合突起が前
記ネジ受溝の軒寄り面に係止されて軒先カバーが位置決
めされる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、太陽エネルギー収集屋根である切妻屋根1
の完成状態の斜視図を示す。
切妻屋根1の一方の傾斜面の軒先側及び妻側には、横
葺用の金属板あるいは一文字葺状の化粧目地を設けた長
尺の金属板からなる屋根材2が葺かれて配設され、切妻
屋根1の屋根材2で囲まれた部分には屋根仕上げ材とな
る採光ガラス枠Bが葺かれている。
採光ガラス枠Bは勾配方向に沿って配置された中間部
接続部材Aにより幅方向に連結され、採光ガラス枠Bの
下部に太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する光発
電素子が設けられている。
採光ガラス枠Bは、軒先部採光ガラス枠B1,中間部採
光ガラス枠B2及び棟部採光ガラス枠B3から構成されてい
る。
A′は側部接続部材であり、この側部接続部材A′の
片側には採光ガラス枠Bが取付けられず、屋根材2が取
付けられる。
Dは中間部接続部材Aに装着された中間部接続部材カ
バー、D′は側部接続部材A′に装着された側部接続部
材カバーであり、これら接続部材カバーD,D′はその長
さがほぼ採光ガラス枠Bの長さに相当している。
Eは防塵キャップ、Gは防塵・配線点検用の軒先カバ
ー、Hは軒先カバーGに設けられた軒先部吸気孔であ
る。
Iは棟冠、Jは棟冠Iの側面に装着された棟部側面部
材、Lは棟冠Iの端部に装着された巴冠、Mは棟冠Iと
棟冠Iの接続部を連結する棟冠連結部材、Nは棟取付部
材である。
第2図は太陽エネルギー収集装置付き屋根の要部縦断
面図を示す。
5は野地板であって垂木6(第3図参照)上に張られ
ており、野地板5の上に防水紙7が敷設され、軒先側と
妻側を除いた部分の防水紙7上に複数の棧木8が棟部と
平行に配設され、この上に防水板9が取付けられ、第3
図に示すように、防水板9は中間部接続部材Aによって
順次横方向に接続されている。
最も軒先寄りの棧木8は他の棧木8よりも幅広とされ
ている。
また、軒先側の防水紙7上には軒先側金属屋根板10か
らなる屋根材2が設けられると共に、妻側の防水紙7上
にも妻側金属屋根板11からなる屋根材2が設けられてい
る。
防水板9の軒先側には下方に曲げた軒先水切部61が設
けられ、防水板9の下側には各棧木8間に断熱材12(グ
ラスウール,発泡樹脂等)が充填されている。
中間部接続部材Aによって順次横方向に接続された防
水板9の上には軒先から棟に向かって軒先カバーG,軒先
部採光ガラス枠B1,中間部採光ガラス枠B2及び棟部採光
ガラス枠B3が順次敷設されている。
Pは採光ガラス枠Bを装着する採光ガラス枠固定金
具、Uは軒先カバーGに装着された多孔板、30は軒先支
持材である。
Eは防塵キャップであり、第1図に示すように、中間
部接続部材A及び側部接続部材A′の軒側端部を閉塞す
る。
Kは採光ガラス融雪用の洗浄装置Qと連結した散水管
である。
切妻屋根1の他方の傾斜面の野地板5上に張られた防
水紙7上には金属屋根板13が葺かれ、この上の棟側端部
寄りには棟端面部材14が載置され、棟端面部材14の上に
は換気孔15を有する棟部側面部材Jが係合され、この棟
部側面部材Jと棟部採光ガラス枠B3の棟側端部上に載置
された棟部側面部材Jの上端間には棟冠Iが跨設されて
いる。
棟端面部材14は防水材嵌合溝16内にパッキン17がそれ
ぞれ封入された後、金属屋根板13上の棟側端縁に沿って
載置され、連結板18のボルト孔と横棧19に取付けられた
金具20とに挿通されたボルト21及びナット23によって屋
根下地に固定されている。
22は棟部採光ガラス枠B3の棟側端部上面に取付けられ
た散水管Kを載置する棟調整板、24は隣接する棟部側面
部材Jの接続部を閉塞すると共に、棟冠連結部材Mに係
合する棟部側面連結部材、25は棟部側面部材Jの内側に
係合して設けられた排気孔26を有する棟防水板である。
棟部側面部材Jには取付溝27が形成され、取付溝27に
連結具部材28が係合され、連結具部材28に予め取付けら
れた棟取付部材Nが嵌合され、連結具部材28を棟取付部
材Nにボルト・ナットを介して取付けることにより、棟
冠Iが棟部側面部材Jを介して中間部接続部材カバーD
に取付けられる。
第3図は切妻屋根1の要部横断面図を示し、防水板9
はその側端部に起立された係合防水壁63を中間部接続部
材Aに係合することにより順次横方向に接続され、採光
ガラス枠Bはその両側を中間部接続部材Aに臨んで設け
ることにより防水板9の上方に間隔を置いて葺かれる。
側部接続部材A′の内側端には防水板9の端部が臨む
と共に採光ガラス枠Bの端部が係合され、側部接続部材
A′の外側端に屋根板2が取付けられている。
中間部接続部材Aには中間部接続部材カバーDが嵌合
装着され、側部接続部材A′には側部接続部材カバー
D′が嵌合装着されている。
中間部接続部材Aは防水板9を接続する下部接続部材
40と採光ガラス枠Bを接続する上部接続部材80とからな
り、側部接続部材A′は側下部接続部材75と側上部接続
部材100とからなる。
なお、屋根の妻部及び軒部を金属板に代えて石綿セメ
ント板或いはアスファルトルーフィングタイル等の平板
状の屋根材2によって葺くこともある。
中間部接続部材Aの上部接続部材80の両側部に、採光
ガラス枠Bの側部下端を支持する上方に開口する広幅の
嵌合溝88が形成され、この嵌合溝88に採光ガラス枠固定
金具Pが装着される。
また、上部接続部材80の嵌合溝88の軒側端部に、第4,
5図に示すように、軒先カバー係合支持材79が装着され
る。
軒先カバー係合支持材79は、ボルト孔791を穿設した
固定片790の一端上面から軒方向に逆L字型の係合片792
を設けてなり、係合片792の上端部の棟側に係合突起795
を形成し、上部接続部材80の嵌合溝88に頭部を嵌合して
立設されたボルト793をボルト孔791に挿通し、ナット79
4を螺着することにより、軒先カバー係合支持材79は上
部接続部材80の軒側の両側部に取り付けられる。
側下部接続部材75に装着される側部接続部材A′の側
上部接続部材100の内側部の構成は、中間部接続部材A
と全く同一であるから、同一部位には同一符号を付して
説明を省略する。
また、側部接続部材A′の側上部接続部材100の嵌合
溝88にも上部接続部材80と同様に採光ガラス枠固定金具
Pが装着される。
中間部接続部材Aの上部接続部材80及び側部接続部材
A′の側上部接続部材100の軒側端部の上面には軒先嵌
合板106がそれぞれ取付けられる。軒先嵌合板106はその
幅方向中央部に下方へ突出する嵌入凹溝107を有し、嵌
入凹溝107の底面に穿設した長孔108に、下部接続部材40
と上部接続部材80、側下部接続部材75と側上部接続部材
100とを接続する接続ボルト47が挿通される。
また、中間部接続部材カバーD及び側部接続部材カバ
ーD′の上面に摺動蓋105が長手方向に沿って摺動可能
に嵌合される。
軒先カバーGは、第6図及び第7図に示すように、カ
バー本体120と多孔板U及び水返防水壁130とよりなる。
軒先カバーGのカバー本体120は水平上面121を有し、
その棟側端縁の上部に立上りの水返突片122が設けら
れ、水平上面121の棟側端縁の下部には下方棟側に屈曲
する水切案内片123が設けられている。
カバー本体120の水平上面121の軒先側端縁には下方に
屈曲して垂下水切片124が形成され、垂下水切片124のや
や内方には防塵垂下壁125が設けられる。また、防塵垂
下壁125に交差して2枚の互いに平行な平行板126が間隔
を置いて設けられ、平行板126の軒側先端には下方に屈
曲して垂下水切片126aが形成され、平行板126の棟側端
縁には上方に折曲げた水返突片126bが形成され、防塵垂
下壁125の平行板126,126で仕切られる3つの部分に軒先
部吸気孔Hが穿設されている。
カバー本体120の水平上面121の下面において防塵垂下
壁125より棟寄りに、軒線に沿うと共に下方に開口する
ネジ受け溝120aが突設される。さらに、防塵垂下壁125
の下端に棟側及び軒側に張出す支持板127が設けられ、
支持板127の棟側端縁には上方に開口する多孔板支持溝1
28が形成され、支持板127の軒先側端縁には下方に折曲
した垂下部129が形成されている。
また、垂下部129の下端内面には、下方に開口する係
合凹溝129′を形成し、係合凹溝129′の上方には内向に
水切片127′を設ける。
カバー本体120の両側に装着される水返防水壁130は、
カバー本体120の水平上面121に載置される載置片131
と、その外側端に起立する防水固定壁132とを備え、防
水固定壁132の内面には複数の防水突条132aが形成さ
れ、防水固定壁132の下部には固定孔134が穿設される。
そして、カバー本体120の防塵垂下壁125と平行に多孔
板Uが装着される。多孔板Uは、その下端をカバー本体
120の多孔板支持溝128内に挿入し、その上端をネジ受け
溝120aの軒寄り面を構成する突片120bに係止して防塵垂
下壁125の内方に装着される。
また、カバー本体120の水平上面121上に水返防水壁13
0の載置片131を載置し、固定孔134を通して防水固定壁1
32を貫通するタップネジ133をネジ受溝120aに挿入する
ことによりカバー本体120の両側に水返防水壁130,130を
取付け、第7図のように軒先カバーGが組立てられる。
防塵キャップEは、第8図に示すように、中間部接続
部材A及び側部接続部材A′の軒先側端面を塞ぐ防塵板
135を有し、その裏面上部から取付突片136が棟方向に突
出して設けられ、取付突片136の先端中央には細長の挿
入切欠137が形成され、挿入切欠137の両側に上方屈曲部
138,138がそれぞれ設けられている。
防塵板135裏面の取付突片136の上方には摺動蓋105の
軒側先端を嵌入する空洞139が形成され、防塵板135裏面
の両側縁の上部には幅広側壁140が設けられ、幅広側壁1
40の下方にはやや幅の狭い狭幅側壁141が設けられてい
る。
防塵板135裏面の下縁には棟方向に突設する折曲縁142
を設け、折曲縁142の中央に吸気排水孔144を形成すると
共に、折曲縁142の先端上面にはカバー本体120の係合凹
溝129′に係合する係合凸部145を設ける。
また、幅広側壁140と折曲縁142との間には軒先カバー
Gの軒先側前面を嵌入する嵌入凹部143が形成されてい
る。
防塵キャップEは、防塵板135の取付突片136に形成し
た挿入切欠137に軒先嵌合板106の上面に突出する下部接
続部材40の接続ボルト47の先端を挿通し、接続ボルト47
に座金を介してナットを螺着することにより、第9図に
示すように、中間部接続部材Aと側部接続部材A′の軒
先側端面に取付けられる。
第10図乃至第14図及び第15図乃至第17図は、軒先カバ
ーG及び防塵キャップEの接続部材A,A′への取付け過
程を示す。
軒先カバーGは中間部接続部材Aの軒先寄り端部に設
置され、カバー本体120の立上がりの水返突片122が軒先
部採光ガラス枠B1の下横棧150に形成された被覆蓋部151
の下方に位置し、カバー本体120の水切案内片123が軒先
部採光ガラス枠B1の下横棧150に形成された湾曲防水樋1
52の上方に位置する。
屋根下地上に載置された軒先支持材30の外方から軒先
カバーGを嵌合し、軒先カバー係合支持材79の係合突起
795をカバー本体120の突片120bの下端に係合すると共
に、係合片792の先端を水平上面121と平行板126との間
に差し込んで防塵垂下壁125の裏面に当接して取付け
る。
次いで、接続部材A,A′の軒先端部の上面に軒先嵌合
板106が取付けられる。そして、軒先嵌合板106の両側部
の下方に軒先カバーGの水返防水壁130の防水固定壁132
の上部が嵌入される。
次に、接続部材A,A′の軒先側端面に防塵キャップE
を装着し、防塵キャップEの嵌入凹部143に軒先カバー
Gのカバー本体120の垂下水切片124,垂下水切片126a及
び垂下部129の端部を嵌合する。
その後、中間部接続部材カバーDに装着した摺動蓋10
5を軒先嵌合板106の両側端に形成された係合曲部109に
沿って摺動させ、軒先嵌合板106の上方を摺動蓋105によ
り被覆する。
この時、摺動蓋105の軒側端部は防塵キャップEの空
洞139内に嵌入される。
このように取付けられた軒先カバーGは、上部接続部
材80の軒先部に装着された軒先カバー係合支持材79に押
入嵌合係合して装着されるので、野地幅の誤差をよく吸
収し、軒先部の点検・掃除の際に容易に脱着が行えて、
しかも風圧に対して外れることのないよう強固に緊結さ
れる。
また、第18図及び第19図に示すように、軒先カバーG
は中間部接続部材Aと中間部接続部材Aとの間及び中間
部接続部材Aと側部接続部材A′との間に亘ってそれぞ
れの軒端に配置され、第20図及び第21図に示すように、
防塵キャップEが中間部接続部材A及び側部接続部材
A′の軒先側端面に、防塵キャップEの係合凸部145と
カバー本体120の係合凹溝129′とを係合するようにして
前記のとおり装着され、軒先カバーGの両側端が防塵キ
ャップEにより外れないように係止される。
以上の説明の如く、軒先端面は係合嵌合構造によりボ
ルト一本も表に出すことなく強固に各部材に緊結され、
取外しが容易で、雨仕舞の完璧な一体構造が構成され
る。
軒先部分の点検等の際は、上記手順と逆の過程を経て
軒先カバーGを取外すことができる。この場合は、先
ず、棟方向に摺動蓋105を摺動させて接続ボルト47を露
出させ、ナットを緩めて第55図のように防塵キャップE
を外し、さらに軒先嵌合板106を取り去ると、接続部材
カバーD,D′をいじらずに軒先カバーGを簡単に取り外
すことが可能である。
発明の効果 以上に述べたように、本発明の軒先構造によれば、複
数列の平行板がカバー本体を補強するので、軒先部吸気
孔を形成することによる強度の低下が抑えられ、このた
め、防塵垂下壁のほぼ全面にわたって吸気孔を最大限に
効率よく形成することができる。そして、各部材は嵌合
によって組み立て、取付ができるので、かしめ等の必要
がなく、この結果、屋根上での現場作業が少なく、簡単
に施工できると共に、点検等の際に分解することも簡単
である。
また、軒先部吸気孔から吹き込んだ塵や雨水は、平行
板に遮られて屋根下地上に侵入する心配がなく、この結
果、屋根仕上材の裏面空間を清潔に保つことができ、防
水板や裏面空間に配設された電線等の腐触を防ぐことが
できる。
さらに、水返防水壁がカバー本体と別体とされている
ので、均一断面の長尺物を必要な長さに切断してカバー
本体を成形することができ、このため製造装置、金型等
を変えずに屋根幅の変化に対応することが可能であり、
製造コストが低廉で済む。
また、軒先カバーがそのネジ受け溝を利用して係止さ
れるので、軒先カバーに係止だけを目的とする突起を形
成する必要が無く、軒先カバー係合支持材に逆L字型の
係合片を設けたので、複数の平行板を有する軒先カバー
であっても係合片の先端を防塵垂下壁の裏面に当接する
ことができ、このように係合片の先端及び係合突起を軒
先カバーに係止するだけで、軒先カバーの勾配方向の位
置決めがなされると共に、軒先カバーが強固に取り付け
られて風圧等に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の太陽エネルギー収集装置
付き屋根の斜視図、 第2図は、同上の要部縦断面図、 第3図は、同上の要部横断面図、 第4図は、軒先カバー係合支持材取付前の上部接続部材
の斜視図、 第5図は、軒先カバー係合支持材取付後の上部接続部材
の斜視図、 第6図は、軒先カバーの分解斜視図、 第7図は、同上の組付時の斜視図、 第8図は、防塵キャップ取付前の要部斜視図、 第9図は、防塵キャップ取付後の要部斜視図、 第10図乃至第14図は、軒先カバーの取り付け過程を示す
屋根の軒部分の斜視図、 第15図は、軒先カバー及び防塵キャップ取付前の軒部縦
断面図、 第16図は、軒先カバー装着時の軒部縦断面図、 第17図は、軒先カバー及び防塵キャップ取付時の軒部縦
断面図、 第18図は、軒先部の平面図 第19図は、軒先部の正面図 第20図は、軒先部の接続部材寄りの縦断面図 第21図は、軒先部の接続部材間の中間部の縦断面図 1……切妻屋根、2……屋根板、5……野地板、6……
垂木、7……防水紙、8……棧木、9……防水板、10…
…軒先側金属屋根板、11……妻側金属屋根板、12……断
熱材、13……金属屋根板、14……棟端面部材、15……換
気孔、16……防水材嵌合溝、17……防水紙、18……連結
板、19……横棧、20……金具、21……ボルト、22……棟
調整板、23……ナット、24……棟部側面連結部材、25…
…棟防水板、26……排気孔、27……取付溝、28……連結
具部材、30……軒先支持材、40……下部接続部材、47…
…接続ボルト、61……軒先水切部、75……側下部接続部
材、80……上部接続部材、88……嵌合溝、105……摺動
蓋、106……軒先嵌合板、107……嵌入凹溝、108……長
孔、120……カバー本体、120a……ねじ受溝、120b……
突片、121……水平上面、122……水返突片、123……水
切案内片、124……垂下水切片、125……防塵垂下壁、12
6……平行板、126a……垂下水切片、126b……水返突
片、127……支持板、128……多孔板支持溝、129……垂
下部、130……水返防水壁、131……載置片、132……防
水固定壁、132a……防水突条、133……タップネジ、135
……防塵板、136……取付突片、137……挿入切欠、138
……上方屈曲部、139……空洞、140……幅広側壁、141
……狭幅側壁、142……折曲縁、143……嵌入凹部、150
……下横棧、151……被覆蓋部、152……湾曲防水樋、A
……中間部接続部材、A′……側部接続部材、B……採
光ガラス枠、B1……軒先部採光ガラス枠、B2……中間部
採光ガラス枠、B3……棟部採光ガラス枠、D……中間部
接続部材カバー、D′……側部接続部材カバー、E……
防塵キャップ、G……軒先カバー、H……軒先部吸気
孔、I……棟冠、J……棟部側面部材、K……散水管、
L……巴冠、M……棟冠連結部材、N……棟取付部材、
P……採光ガラス枠固定金具、Q……洗浄装置、T……
接続部材固定金具、U……多孔板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根仕上げ材を幅方向に接続する接続部材
    の軒寄り端部間に軒先カバーが架設され、前記接続部材
    の両側軒寄り端部に固定された軒先カバー係合支持材に
    前記軒先カバーが係止された軒先構造において、前記軒
    先カバーは、水平上面の軒寄り下面に軒線に沿って防塵
    垂下壁が設けられ、該防塵垂下壁に交差して前記水平上
    面に平行な平行板が複数列設けられ、前記防塵垂下壁の
    前記平行板で仕切られた部分に軒先部吸気孔が穿設さ
    れ、前記水平上面の下面の防塵垂下壁より棟寄りに軒線
    に沿うネジ受溝が突設されたカバー本体と、その両側端
    に沿って装着され、カバー本体の水平上面に重合される
    載置片及び該載置片の外側端から起立する防水固定壁を
    有すると共に、該防水固定壁を貫通するネジが前記ネジ
    受溝に挿通されてカバー本体に取り付けられる水返防水
    壁とから成り、前記軒先カバー係合支持材は、前記接続
    部材に固定される固定片の上面から起立しさらに軒方向
    に延びる逆L字型の係合片と、該係合片の棟寄り端部に
    形成される係合突起とを有し、前記係合片の軒寄り先端
    が前記防塵垂下壁の裏面に当接されると共に、前記係合
    突起が前記ネジ受溝の軒寄り面に係止されたことを特徴
    とする軒先構造。
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