JP3026979U - 太陽光発電モジュール屋根一体型システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 美観がよく、雨が漏らず、風にも飛ばされ
ず、効率の高い太陽光発電屋根一体型を提供する。 【構成】 隠し樋装置は、市販の木材と市販のカラー鉄
板を曲加工して組合せる。大型内樋装置１１は市販のス
テンレス板を曲加工し木材と組合せて作る。ステンレス
金アミ取付装置１２は市販のアルミアングルと市販のス
テンレス金アミと組合せて取付ける。下敷カラー鉄板装
置９は市販のカラー鉄板と曲加工して釘打で取付ける。
補助パネル装置は市販のアルミアングルが木材で骨組を
作り市販のカラー鉄板で覆い作る。隠しふところ樋装置
は市販のカラー鉄板を曲加工して木材を下地にして取付
ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は市販の太陽光発電モジュールを屋根面と一体構造で取付る際、雨水の 侵入強風の吹込みを防ぎ、美観をよくする為の取付装置に係るものであり詳しく は、上下左右の隠し樋、大型内樋、補助パネル、折曲鉄板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の市販の太陽光発電モジュールは屋根材（瓦等）にあとから載せ る設置型であり、屋根仕上材の下からボルトを突き出して取付けていた。この際 屋根仕上材をボルトが貫通していた。そこの雨仕舞は、コーキングに頼るだけで あった為、コーキングの耐久性や、強風時の吹上による漏水やモジュール破損の 問題があった。又パネルとすべて連結する為、修理点検及び取付の作業において モジュールの表面が強化ガラスなので非常にすべりやすく危険を伴っていた。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

取付ボルトの所の防水対策は、すべてコーキンクに頼るだけであった為、耐久 性に問題があった。強風時の風圧で設置型の場合、屋根仕上材と分離している為 、下に風が吹き込み、モジュールを持ち上げる為コーキングがボルトと分離し雨 水が浸入しやすい。又モジュール自体が吹き飛ばされる恐れがあった。モジュー ルをすべて連結して取付る為、表面をカバーする強化硝子が非常にすべりやすく 保守点検、取付の際中央部分の作業が危険であった。

【０００４】 又、従来の施工方法は、まずボルト位置をきめ取付たのち屋根仕上げを行い、 ボルトに架台を取りつけたうえ、市販の太陽光モジュールを取りつけていた為作 業が面倒で工期が長くかかっていた。しかし、この方法であると先に市販の太陽 光モジュールを取付けてしまってから屋根仕上が出来モジュール自体の取付は早 く完了する。

【０００５】 本考案は従来の技術の有するこのような問題点があったのを解決する為に、考 案したその目的とするところは、作業上の安全を計るとともに、美観をよくし、 漏水を半永久的に防止し、強風時でも風害を受けないで市販の太陽光発電モジュ ールの発電能力を十分に発揮できる太陽光発電モジュール屋根一体型システムを 提供しょうとするものである。

【０００６】

【課題を解決する為の手段】

上記目的を達成する為に本考案における屋根一体型システムは屋根の一部を２ 重構造にすることにより市販の太陽光モジュールと屋根仕上材の仕上面の高低差 をなくし、屋根面をフラットにした。（図３）

【０００７】 市販の太陽光モジユールと屋根仕上との間のすきまは避けられない為、その部 分に金属性の隠し樋（図３）を設けた昇り両側部分。

【０００８】 市販の太陽光モジュール上部と屋根仕上げ材の取合い部分、強風時雨水吹上げ の対策として一定のふところを持たせた（図５）上折返しを付けた。

【０００９】 軒部分を内樋とすることにより強風の吹込みを避けながらモジュール下部の通 風を確保しモジュールが太陽光で熱をもち発電性能が低下するのを防ぐ、又、軒 先からの雨漏りを防止した。（図４）

【００１０】 大型内樋は、モジュール取付より先に工事する為にモジュール取付の際の足が かりとなり作業の安全性を増した。

【００１１】 軒部分、太陽光モジュールと架台にステンレス金アミ（１２）を取付け通風路 内に鳥や虫類の侵入を防止した。

【００１２】 モジュール上部に補助パネル（１４）を取付けることにより、市販の太陽光モ ジュールが板金（１３）で覆われることがなく雨水の浸入を防ぐ。

【００１３】

【作用】

最高部図３ 強風で１３のカラー鉄板と補助パネルの間から雨水が浸入しても ９の下敷鉄板が受止め雨水を防ぐ、又モジュールの下の通口を通って来た空気は （１５）の垂木の間を通って外へ流れ出す。

【００１４】

【実施例】

図３市販の太陽光モジュールと屋根仕上げ材、取合部分の隠し樋の横断図面で ある。先にカラー鉄板（９）を寸法線で割出し、架台のかぶさるＡ部分をカラー 釘ｌ２５ｍｍで打付け固定する。なお大型内樋のステンレス板（１１）は先付け しておく。次に市販の太陽光発電モジュールを木ネジＣで＠４５５ｍｍで取付け る。そして次に順次太陽光発電モジュールを取付ける。太陽光発電モジュールの 取付けは完了する。木片３と２を架台の高さに合わせて釘打ちして固定する。木 片 （ ４）は使用する屋根仕上材の種類によって高さを決め釘打ちし隠し樋の下地を作 る。カラー鉄板を折曲加工して釘Ｂにて固定する。間隔は４５５ｍｍ程度である 。最後に市販の太陽光発電モジュール押えで固定する。ここの間から浸入した雨 水は架台の上を流れて軒まで達する。

【００１５】 図４木材を使用して内樋の下地を作り、結露防止材の断熱材を下貼りしその上 に合板厚１２ｍｍを釘打して止める。ステンレス板（１１）を曲加工し止めつけ る。架台を取付けたのちステンレス金アミ（１２）をビス止めし市販の太陽光発 電モジュールを取付ける。大型内樋の立上りはモジュールより１０ｃｍほど上げ 直接の強風を下に吹込ませないようにする。

【００１６】 図５一連の市販の太陽光発電モジュールの取付後、アルミ骨組カラー鉄板製 （１４）の補助パネルを取付、カラー鉄板水切（１３）がモシュールにかぶさる のを防ぐ。又、補助パネルは木骨組のカラー鉄板製でもよい。その後垂木等木材 （１５）で２重構造の屋根最高部分の下地を作りカラー鉄板曲加工（１３）で水 切部分を作り雨仕舞をし屋根仕上材を取付ける。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を有する。

【００１８】 請求項１の図３の隠し樋装置において、市販の太陽光発電モジュールと屋根仕 上材と高低差をなくし、屋根の一部として構成できるから美観に優れている。屋 根材との高低差がないので強風の吹上げが防止でき折曲鉄板（１）により雨水の 浸入を半永久的に防止できる。木片（４）の高さを屋根仕上材の厚さ寸法により 変えることによって屋根仕上材の種類を選ばず何にでも対応できる。

【００１９】 数カ所に分散して市販の太陽光発電モジュールを取付ける際、この装置の数を 増やして、その場所場所でこれを行うことによって簡単に分散して取付けられる ので連結式に比べて、修理点検、取付工事を安全で早く行うことができる。隠し 樋は市販のカラー鉄板を折曲加工により作られるので、安価に又、太陽光モジュ ールを先に固定する後付工法なので、あらかじめの墨出等の作業が先に取付けた モジュールを基準にして行う為、不用となり工事を早く進行することができる。

【００２０】 請求項２図、大型内樋装置により市販の太陽光発電モジュール軒先からの直接 の強風の吹上げを防止するとともに、モジュール下に架台（７）の高さの空間を 作り出せる。この空間が太陽光発電モジュールの熱の逃げ道となり、熱による発 電効率の低下を押さえる。

【００２１】 （７）の架台の下にステンレス板（１１）のカラー鉄板（９）を先に敷込み万 一の雨水の浸入を防ぐ。この大型内樋が取付点検補修の作業の足がかりとなり安 全性が増した。

【００２２】 請求項３、図４、ステンレス金アミ装置（１２）取付けにより、市販の太陽光 発電モジュールの直下の風の通路の所に鳥や虫が侵入し巣等を作られたりする恐 れがあるのを防ぐとともに、配線をこれら鳥、虫から保護する役割もはたす。

【００２３】 請求項４図３図４の下敷カラー鉄板装置（９）により、市販の太陽光発電モジ ュール、強化硝子製が何らかの被害で割れた場合にも、雨水を漏らすことなく大 型内樋装置まで流すことができ室内への浸入を防ぐ。

【００２４】 建築基準法第２２条指定区域内で屋根は不燃材料で造るか葺く、とあるが、市 販の太陽光発電モジュールは強化硝子で不燃材ではないが、下敷カラー鉄板装置 は不燃材であるから法にふれることがない又火災等にも安心である。

【００２５】 請求項５図５において市販の太陽光発電モジュール上部に雨水吹上げ防止の水 切鉄板（１３）とモジュールに覆いかぶせることなく取付ける為、最高部モジュ ールパネルに水切がかぶっていないのでパネル取替作業をする時も作業がやりや すい。

【００２６】 請求項６図５隠しふところ樋において、強風時、請求項５の所から雨水が吹き 込んでもカラー鉄板（９）が立上がっている為これを受止める。市販の太陽光発 電モジュールの熱を垂木（１５）の間を通し逃道をつくる。空気はあたたまると 上昇する。これを利用して自然の力でスムーズに屋外に熱を逃し最下部から空気 を取入れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】太陽光発電モジュール屋根一体型システム全体
姿図。

【図２】全体の断面図及び屋根伏図、太陽光発電モジュ
ールの配置の条件。

【図３】市販の太陽光発電モジュール、カラー鉄板折曲
隠樋装置、カラー鉄板下敷装置 屋根仕上材のおさまり横断図である。

【図４】大型内樋装置、ステンレス金アミ装置、軒先部
分のおさまり断面図である。

【５図】市販の太陽光発電モジュール、補助パネル装
置、ふところ隠し樋取合おさまりの断面図である。

【６図】太陽光発電モジュール、屋根伏図である。

【符号の説明】

１．カラー鉄板折隠し樋。 ２．木片３０×９０。 ３．木片４５×９０。 ４．木片４５×４５。 ５．屋根仕上材。 ６．市販の太陽光発電モジュール。 ７．市販の太陽光発電モジュール取付架台。 ８．市販の太陽光発電モジュール押さえ。 ９．下敷カラー鉄板装置。 １０．屋根下地材。 １１．大型内樋ステンレス板曲加工。 １２．ステンレス金アミ取付装置。 １３．カラー鉄板水切。 １４．補助パネル装置。 １５．垂木。 Ａ．下敷カラー鉄板固定釘。 Ｂ．隠し樋固定釘。 Ｃ．架台固定木ネジ。

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【手続補正書】

【提出日】平成６年１１月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【考案の名称】 太陽光発電モジュール屋根一体型シス
テム

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項６】 市販の太陽光発電モジュール取付最上部
において、補助パネル装置（１４）と雨水侵入防止カラ
ー鉄板（１３）のすきまから雨水が吹込んでも市販の太
陽光発電モジュール取付架台（７）の下にある下敷カラ
ー鉄板装置（９）が受止めて雨水を漏らさない上部隠し
ふところ樋装置を有する太陽光発電モジュール屋根一体
型システム。 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成７年１２月８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 市販の太陽光発電モジュール取付につい
   て、昇り方向の両側において、市販の架台と屋根仕上げ
   材の取合わせ方、カラー鉄板（１）の曲げ方木片（２、
   ３、４）との組合わせにより横方向からの雨水を半永久
   的に止め、軒まで雨水をスムーズに流す、又木片（４）
   を使用し市販の太陽光発電モジュールと屋根仕上材との
   仕上り高さを合わせる隠し樋装置を有する太陽光発電モ
   ジュール屋根一体型システム。
2. 【請求項２】 市販の太陽光発電モジュール取付におい
   て最下部の取付方おさまり方、市販の架台の下にステン
   レス板（１１）を曲加工し敷込み、最端部に水返しの折
   曲げを付け、カラー鉄板（９）を上からかぶせる。太陽
   光発電モジュールの下に風の通路を設ける。強風の時の
   吹上げを防止する大型内樋装置を有する太陽光発電モジ
   ュール屋根一体型システム。
3. 【請求項３】 市販の太陽光発電モジュールと架台の風
   の通路内に、鳥又は虫類の侵入防止の為のステンレス金
   アミ取付装置からなる太陽光発電モジュール屋根一体型
   システム。
4. 【請求項４】 市販の太陽光発電モジュール取付架台の
   下に敷込む下敷カラー鉄板装置を有する太陽光発電モジ
   ュール屋根一体型システム。
5. 【請求項５】 市販の太陽光発電モジュール最上部の取
   付方法、市販の太陽光発電モジュールに雨水侵入防止カ
   ラー鉄板（１３）がかぶり有効面積を少なくするのを防
   止する補助パネル装置（１４）からなる太陽光発電モジ
   ュール屋根一体型システム。
6. 【請求項６】 市販の太陽光発電モジュール取付最上部
   において、請求項５から雨水が吹込んでも図５のカラー
   鉄板（９）が受止めて雨水を漏らさない上部隠しふとこ
   ろ樋装置を有する太陽光発電モジュール屋根一体型シス
   テム。